説明

エアバッグジャケット

【課題】着用者の身体の外面に沿ってエアバッグを膨張させるエアバッグジャケットにおいて、膨張したエアバッグの身体へのフィット性が良好なエアバッグジャケットを提供する。
【解決手段】着用者の胴回り及び両肩を覆うようにエアバッグ2が設けられている。エアバッグ2の着用者側の第1面を構成するインナーパネル3と、該着用者と反対側の第2面を構成するアウターパネル4とが線状縫製部6によって部分的に縫い合わされることにより、エアバッグ2の内部が複数のセル2aに区画されている。各セル2aは、着用者の身丈方向に延在した形状となっている。これにより、エアバッグ2は、全体として着用者の胴体部の外面に沿って膨張するようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の身体の外面に沿ってエアバッグを膨張させるエアバッグジャケットに関する。
【背景技術】
【0002】
二輪車の乗員、飛行機及び船舶の乗員、又はパラグライダー乗員やスキー競技者などが着用するエアバッグジャケットとして、特開2003−138407号公報に、着用者の身体の外面に沿ってエアバッグを膨張させるエアバッグジャケットが記載されている。
【0003】
この特開2003−138407号公報のエアバッグジャケットにあっては、着用者が衝突事故等に遭遇すると、インフレータが作動してエアバッグが着用者の身体を包み込むように膨張する。
【特許文献1】特開2003−138407号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、着用者の身体の外面に沿ってエアバッグを膨張させるエアバッグジャケットにおいて、膨張したエアバッグの身体へのフィット性が良好なエアバッグジャケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明(請求項1)のエアバッグジャケットは、着用者の身体の外面に沿って膨張するエアバッグを備えたエアバッグジャケットであって、該エアバッグは、該着用者の身体側の第1面と、それと反対側の第2面とを有し、該第1面と第2面との間にガスが供給されることにより該エアバッグが膨張するエアバッグジャケットにおいて、該エアバッグの膨張時における該第2面の第1面からの離反距離を規制する規制手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
請求項2のエアバッグジャケットは、請求項1において、該第1面と第2面とが部分的に結合されることにより、該エアバッグ内が複数のセルに区画されており、これにより、該エアバッグの膨張時における該第2面の第1面からの離反距離が規制されていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3のエアバッグジャケットは、請求項2において、前記エアバッグが膨張したときに、該エアバッグを身体取り巻き方向に凹曲させる曲成手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項4のエアバッグジャケットは、請求項3において、前記セルは、着用者の身体の長手方向に延在する形状であり、該曲成手段は、該エアバッグの前記第1面に取り付けられたパネルであることを特徴とするものである。
【0009】
請求項5のエアバッグジャケットは、請求項3において、前記セルは、着用者の身体の長手方向に延在する形状であり、該曲成手段は、該エアバッグの前記第1面に取り付けられた、該セルの長手方向と交叉方向に延在する線状体であることを特徴とするものである。
【0010】
請求項6のエアバッグジャケットは、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記規制手段は、前記エアバッグの内部に配置され、前記第1面と第2面とを連結したテザーであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明のエアバッグジャケットにあっては、着用者が衝突事故等に遭遇すると、エアバッグが着用者の身体の外面に沿って膨張する。このエアバッグは、着用者の身体側の第1面と、それと反対側の第2面とを有しており、これらの第1面と第2面との間にガスが供給されることにより膨張する。
【0012】
本発明では、このエアバッグの膨張時における該第2面と第1面との離反距離が規制手段によって規制されているので、エアバッグは、全体として、着用者の身体の外面に沿って膨張するようになる。これにより、このエアバッグの膨張した状態における着用者の身体へのフィット性が良好なものとなる。
【0013】
請求項2の態様では、この第1面と第2面とが部分的に結合されることにより、該エアバッグの内部が複数のセルに区画されている。
【0014】
この請求項2の態様にあっては、エアバッグ即ち各セルが膨張しても、隣り合うセルとセルとの間の部分においては第1面と第2面とが結合された状態となっているので、この第1面と第2面との結合部から比較的容易にエアバッグが屈曲しうる。このため、膨張したエアバッグが着用者の身体の外面にフィットする。
【0015】
請求項3のように、エアバッグが膨張したときにこのエアバッグを着用者の身体取り巻き方向に凹曲させる曲成手段を設けることにより、膨張したエアバッグの身体へのフィット性が良好なものとなる。
【0016】
この場合、請求項4のように、各セルを着用者の身体の長手方向(例えば、着用者の身丈方向や四肢の延在方向)に延在する形状とし、該着用者と対面するエアバッグの第1面にパネルを取り付けた構成としてもよい。
【0017】
このように、各セルを着用者の身体の長手方向に延在する形状とする(即ち、各セルが着用者の身体取り巻き方向に隣り合うようにエアバッグ内を区画する)ことにより、膨張したエアバッグが全体として着用者の身体を取り巻くように屈曲し易くなる。
【0018】
これに加えて、該着用者と対面するエアバッグの第1面にパネルを取り付けることにより、エアバッグが膨張したときに、該第1面側におけるセル同士の該身体取り巻き方向の離反距離が規制される(該第1面側におけるセル同士の離反距離が、これと反対の第2面側におけるセル同士の離反距離よりも小さくなる)ため、自動的に、エアバッグが全体として身体取り巻き方向に凹曲するようになる。
【0019】
この結果、膨張したエアバッグの身体へのフィット性が向上する。
【0020】
請求項5のように、このパネルの代わりに、着用者の身体取り巻き方向に延在する紐やベルト等の線状体を設けてもよい。
【0021】
本発明においては、請求項6のように、テザーでエアバッグの第1面と第2面とを連結することにより、エアバッグ膨張時における該第2面の第1面からの離反距離を規制するようにしてもよい。このように構成した場合、該テザーの長さを適宜変更することにより、エアバッグの膨張時の厚みをコントロールすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
第1図(a)は実施の形態に係るエアバッグジャケットを着用した着用者の正面図、第1図(b)はこの着用者の斜視図であり、第2図は第1図(a)のII−II線に沿う断面図である。なお、第1図(a),(b)及び第2図のいずれにおいても、該エアバッグジャケットはエアバッグが膨張した状態にて図示されている。
【0024】
この実施の形態では、エアバッグジャケット1の着用者は二輪車(オートバイ等)の乗員である。
【0025】
第1図(a),(b)に示すように、該エアバッグジャケット1は、この実施の形態では、着用者の胴体部(両腕と頭部を除く、胸、腹、背及び両肩を含む上半身)を覆うベスト状のものである。ただし、本発明におけるエアバッグジャケットの形状はこれに限定されるものではなく、例えば、着用者の両腕を覆う袖付きのものであってもよく、着用者の脚部まで覆うツナギ状のものであってもよい。本発明のエアバッグジャケットは、着用者の上半身を覆うジャケット部分と、下半身を覆うズボン部分とから構成されてもよい。また、エアバッグジャケットに、着用者の首を覆う襟状部や、頭部を覆うフード状部などが設けられていてもよい。
第1図(a),(b)の通り、この実施の形態では、該着用者の胴回り及び両肩を覆うようにエアバッグ2が設けられている。該エアバッグ2は、第2図に示すように、その着用者側の第1面を構成するインナーパネル3と、該着用者と反対側の第2面を構成するアウターパネル4とを縫い合わせてなり、これらのパネル3,4同士の間にガスが供給されることにより膨張する。
【0026】
なお、詳しくは、該アウターパネル4は、着用者の胴体部の全周を取り巻くと共に、両肩を背側から胸側にかけて覆っている。即ち、この実施の形態では、該アウターパネル4によりエアバッグジャケット1の全体の外皮が構成されている。ただし、当然ながら、このアウターパネル4の上にさらにカバーや装飾のための被覆等が施されてもよい。
【0027】
インナーパネル3は、第2図の通り、着用者の胴回りにおいては、その前面(胸部及び腹部)から両脇腹を回り込んで背面の中央に至る手前まで延在している。また、該インナーパネル3は、この背面の両側の部分から胸側にかけて着用者の両肩を覆っている。
【0028】
このインナーパネル3の周縁部が、縫糸等よりなる周縁縫製部5によってアウターパネル4に縫い合わされることにより、エアバッグ2が形成されている。即ち、この実施の形態では、エアバッグジャケット1のうち、着用者の両肩を覆う部分と、着用者の胴体部の前面から両脇腹を回り込んで背面の中央に至る手前までの部分とが、エアバッグ2となっている。この着用者の背面側において、エアバッグ2の胴体部取り巻き方向の両端側は、該胴体部の全周を取り巻くアウターパネル4によって連結されている。
【0029】
なお、インナーパネル3を着用者の胴体部の全周を取り巻くものとし、アウターパネル4を、該胴体部の前面から両脇腹を回り込んで背面の中央に至る手前まで延在するものとしてもよい。この場合、エアバッグ2の着用者胴体部取り巻き方向の両端側は、該インナーパネル3によって連結される。ただし、着用者の胴体部の全周にわたってエアバッグ2が形成されてもよい。
【0030】
この実施の形態では、該インナーパネル3とアウターパネル4とが、該インナーパネル3の周縁部よりも内側領域において、線状縫製部6により部分的に縫い合わされている。この線状縫製部6により、エアバッグ2の内部が複数のセル2aに区画されている。
【0031】
第1図(a),(b)の通り、この実施の形態では、複数の線状縫製部6が、着用者の胴体部の取り巻き方向に間隔をあけて、それぞれ着用者の身丈方向(上下方向)に延設されている。これにより、複数のセル2aが着用者の胴体部取り巻き方向に隣り合うように形成され、且つ各セル2aは、着用者の身丈方向に延在した形状となっている。
【0032】
この実施の形態では、この線状縫製部6により、エアバッグ2の膨張時におけるアウターパネル4のインナーパネル3からの離反距離を規制する規制手段が構成されている。
【0033】
なお、各線状縫製部6は、その両端側が前記周縁縫製部5から離隔しているか、又は途中で中断するなどしており、これにより、隣り合うセル2a,2a同士が相互に連通している。
【0034】
図示はしないが、このエアバッグジャケット1には、エアバッグ2を膨張させるためのインフレータと、このインフレータの制御回路とが設けられている。該制御回路には、二輪車の車体に設けられた衝突検知又は予知センサが接続されており、このセンサが二輪車の衝突を検知又は予知すると、該センサから該制御回路に衝突検知又は予知信号が送られ、この信号に基づいて制御回路がインフレータを作動させる。
【0035】
次にかかる構成のエアバッグジャケット1の作動について説明する。
【0036】
このエアバッグジャケット1を着用した着用者が運転する二輪車の衝突が前記衝突検知又は予知センサによって検知又は予知されると、このセンサからの信号に基づいて前記制御回路がインフレータを作動させ、このインフレータからエアバッグ2内にガスが供給されてエアバッグ2が膨張する。このエアバッグ2は、第1図(a),(b)のように、着用者の胴体部を包み込むように膨張し、該着用者の胴体部に衝撃が加えられることを防止ないし抑制する。
【0037】
このエアバッグジャケット1にあっては、インナーパネル3とアウターパネル4とが、該インナーパネル3の周縁部よりも内側において線状縫製部6によって部分的に結合され、これによりエアバッグ2内が複数のセル2aに区画されているので、該エアバッグ2は、全体として着用者の胴体部の外面に沿って膨張するようになる。そのため、エアバッグ2の膨張時における着用者の胴体部へのフィット性が良好である。
【0038】
また、この実施の形態では、エアバッグ2即ち各セル2aが膨張しても、隣り合うセル2a,2a同士の間では線状縫製部6によってパネル3,4同士が結合されているので、エアバッグ2は各線状縫製部6から容易に屈曲しうる。特に、この実施の形態では、各線状縫製部6は着用者の身丈方向に延設され、各セル2a,2a同士は着用者の胴体部取り巻き方向に隣り合っているので、膨張したエアバッグ2は着用者の胴体部を取り巻くように屈曲し易い。この結果、膨張したエアバッグ2の該胴体部へのフィット性が良好なものとなる。
【0039】
第3図は別の実施の形態に係るエアバッグジャケットのエアバッグ膨張時を示す水平断面図である。
【0040】
この実施の形態のエアバッグジャケット1Aは、前述の第1,2図のエアバッグジャケット1において、エアバッグ2と着用者の胴体部との間に、エアバッグ2の膨張時に該エアバッグ2を着用者の胴体部取り巻き方向に凹曲させる曲成手段としてのパネル7が配置され、このパネル7がインナーパネル3の外面に対し縫製部8によって縫い付けられた構成となっている。
【0041】
詳しくは、この実施の形態では、該パネル7は着用者(第3図では二点鎖線にて図示)の胴体部の前面から両脇腹にかけて延在する大きさとなっている。インナーパネル3のうち、該着用者の胴体部の前面から両脇腹にかけて連続して配置される各セル2a(この実施の形態では6個)の該着用者側面を構成する部分が、それぞれ縫製部8によってこのパネル7に連結されている。
【0042】
図示の通り、隣り合うセル2a,2a間における、各々のインナーパネル3とパネル7との縫製部8,8同士の間隔L(第3図では、パネル7に連結された6個のセル2aのうち、一端側に位置するセル2aのインナーパネル3とパネル7との縫製部8から、他端側に位置するセル2aのインナーパネル3とパネル7との縫製部8までの間隔として図示されている。)は、エアバッグ2が膨張したときの、アウターパネル4側におけるセル2a,2a同士の間隔L(第3図では、上記6個のセル2aのうち、一端側に位置するセル2aから他端側に位置するセル2aまでの、アウターパネル4側における間隔として図示されている。)よりも小さくなるよう設定されている。
【0043】
なお、この実施の形態では、1枚のパネル7に、連続する6個のセル2aが連結されているが、1枚のパネル7に連結されるセル2aの個数はこれに限定されるものではなく、1枚のパネル7に対し、連続する5個以下、又は7個以上のセル2aが連結されてもよい。ただし、連続するセル2aの中に、パネル7に連結されていないセル2aが存在していてもよい。着用者の胴体部の取り巻き方向に位置を異ならせて複数枚のパネル7が配置され、各パネル7にそれぞれ複数個のセル2aが連結されてもよい。
【0044】
このエアバッグジャケット1Aのその他の構成は、第1,2図のエアバッグジャケット1と同様であり、第3図において第1,2図と同一符号は同一部分を示している。
【0045】
このエアバッグジャケット1Aにあっても、エアバッグ2の各セル2aは着用者の身体の身丈方向に延在する形状となっている(即ち、各セル2aが着用者の胴体部取り巻き方向に隣り合っている)ことにより、膨張したエアバッグ2が全体として着用者の身体を取り巻くように屈曲し易い。
【0046】
これに加えて、このエアバッグジャケット1Aにあっては、エアバッグ2のインナーパネル3側に、各セル2aを連結するパネル7が取り付けていることにより、エアバッグ2が膨張したときに、該インナーパネル3側におけるセル2a同士の該胴体部取り巻き方向の離反距離が規制される(該インナーパネル3側におけるセル2a同士の離反距離Lが、これと反対のアウターパネル4側におけるセル2a,2a同士の離反距離Lよりも小さくなる)ため、自動的に、エアバッグ2が全体として胴体部取り巻き方向に凹曲するようになる。
【0047】
この結果、膨張したエアバッグ2の身体へのフィット性が良好なものとなる。
【0048】
第4図はさらに別の実施の形態に係るエアバッグジャケットのエアバッグ膨張時を示す水平断面図である。
【0049】
この実施の形態におけるエアバッグジャケット1Bのエアバッグ2Bは、前述の第1,2図のエアバッグジャケット1のエアバッグ2において、着用者側のインナーパネル3と、これと反対側のアウターパネル4とを線状縫製部6で結合する代わりに、テザー9でこれらを連結した構成となっている。符号10は、該テザー9の両端側をそれぞれインナーパネル3とアウターパネル4とに結合した縫製部を示している。
【0050】
なお、この実施の形態では、着用者の胴体部取り巻き方向に間隔をあけて2個のテザー9が設けられているが、テザー9の個数及び配置(インナーパネル3とアウターパネル4との連結位置)はこれに限定されない。
【0051】
このエアバッグジャケット1Bのその他の構成は、前述の第1,2図のエアバッグジャケット1と同様であり、第4図において第1,2図と同一符号は同一部分を示している。
【0052】
かかる構成のエアバッグジャケット1Bにおいても、エアバッグ2Bの着用者側の第1面を構成するインナーパネル3と、これと反対側の第2面を構成するアウターパネル4とがテザー9によって連結されているので、エアバッグ2Bの膨張時における該アウターパネル4のインナーパネル3からの離反距離が規制され、エアバッグ2Bは、全体として、着用者の身体外面に沿って膨張するようになる。これにより、膨張したエアバッグ2Bの身体へのフィット性が良好なものとなる。
【0053】
なお、このエアバッグジャケット1Bにあっては、該テザー9の長さを適宜変更することにより、膨張時のエアバッグ2Bの厚みをコントロールすることも可能である。
【0054】
上記の実施の形態はいずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
【0055】
例えば、上記の各実施の形態では、本発明のエアバッグジャケットの着用者は二輪車の乗員であるが、着用者はこれ以外の人体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】実施の形態に係るエアバッグジャケットを着用した着用者の、エアバッグ膨張時における正面図及び斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】別の実施の形態に係るエアバッグジャケットのエアバッグ膨張時を示す水平断面図である。
【図4】さらに別の実施の形態に係るエアバッグジャケットのエアバッグ膨張時を示す水平断面図である。
【符号の説明】
【0057】
1,1A,1B エアバッグジャケット
2,2B エアバッグ
2a セル
3 インナーパネル
4 アウターパネル
5 周縁縫製部
6 線状縫製部
7 曲成手段としてのパネル
9 テザー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の身体の外面に沿って膨張するエアバッグを備えたエアバッグジャケットであって、
該エアバッグは、該着用者の身体側の第1面と、それと反対側の第2面とを有し、該第1面と第2面との間にガスが供給されることにより該エアバッグが膨張するエアバッグジャケットにおいて、
該エアバッグの膨張時における該第2面の第1面からの離反距離を規制する規制手段が設けられていることを特徴とするエアバッグジャケット。
【請求項2】
請求項1において、該第1面と第2面とが部分的に結合されることにより、該エアバッグ内が複数のセルに区画されており、これにより、該エアバッグの膨張時における該第2面の第1面からの離反距離が規制されていることを特徴とするエアバッグジャケット。
【請求項3】
請求項2において、前記エアバッグが膨張したときに、該エアバッグを身体取り巻き方向に凹曲させる曲成手段が設けられていることを特徴とするエアバッグジャケット。
【請求項4】
請求項3において、前記セルは、着用者の身体の長手方向に延在する形状であり、該曲成手段は、該エアバッグの前記第1面に取り付けられたパネルであることを特徴とするエアバッグジャケット。
【請求項5】
請求項3において、前記セルは、着用者の身体の長手方向に延在する形状であり、該曲成手段は、該エアバッグの前記第1面に取り付けられた、該セルの長手方向と交叉方向に延在する線状体であることを特徴とするエアバッグジャケット。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項において、前記規制手段は、前記エアバッグの内部に配置され、前記第1面と第2面とを連結したテザーであることを特徴とするエアバッグジャケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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