エスカレータ等の欄干照明装置
【課題】斬新な模様が浮き上がるエスカレータ等の欄干照明装置を提供する。
【解決手段】移動手摺１２の下方に透明板からなる欄干パネル２が立設され、欄干パネル２の上端面あるいは下端面と対向する位置に光源を備えたエスカレータ等において、光源にはＬＥＤを採用し、欄干パネル２の側面に欄干パネル２内部の光の乱反射を誘発する加工が施されている。その加工方法については、外方若しくは内方側面に模様を有するフィルム１１を貼付しても良いし、外方若しくは内方側面に模様を直接印刷するようにしても良い。
【解決手段】移動手摺１２の下方に透明板からなる欄干パネル２が立設され、欄干パネル２の上端面あるいは下端面と対向する位置に光源を備えたエスカレータ等において、光源にはＬＥＤを採用し、欄干パネル２の側面に欄干パネル２内部の光の乱反射を誘発する加工が施されている。その加工方法については、外方若しくは内方側面に模様を有するフィルム１１を貼付しても良いし、外方若しくは内方側面に模様を直接印刷するようにしても良い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、個性的な意匠を備えたエスカレータ或いは動く歩道（以下、エスカレータ等と称す）の欄干照明装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
移動手摺の支持体や欄干自体の構造を、照明装置の有無に関係なく簡潔に統一でき、意匠性及び生産性に優れたものとして、出願人は図５に示す欄干照明装置を提案した。
即ち、踏段１の両側に立設された透明板からなる欄干パネル２の下方位置に光源３を配置し、この欄干パネル２の内部に光を照射して上面で反射させ、欄干全体を明るく照らすものである。
【特許文献１】特公昭６１−３７１９４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
このような従来装置では、周囲に漏れてしまう光量が多く、欄干パネルの上端で乱反射させても、光量が不十分で満足のいく照明・意匠効果を充分に得ることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は、移動手摺の下方に透明板からなる欄干パネルが立設され、該欄干パネルの上端面あるいは下端面と対向する位置に光源を備えたエスカレータ等において、光源にはＬＥＤを採用し、欄干パネルの側面に欄干パネル内部の光の乱反射を誘発する加工を施こすものである。
【発明の効果】
【０００５】
本発明は、欄干パネル２の側面で乱反射させるため、光量が多く光源の光量をムダなく使用でき、欄干パネルの模様に応じた、斬新で奇抜な光模様の照明装置を創り出すことができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
本発明は、光の直線性に優れたＬＥＤ光源を使用し、通常の欄干ガラスパネルに模様の入ったシートを貼付するものである。
【実施例１】
【０００７】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。図１は本発明の一実施例を示す正面図（一部、部分拡大図を含む）、図２はその全体斜視図（一部、部分拡大図を含む）、図３及び図４は本発明の効果を説明する説明図である。
【０００８】
図中、図５と同一符号のものは同一のものを示すが、１０は本発明に係る白・青・緑などの光源となるＬＥＤで、欄干バネル２の上端面或いは下端面若しくはその両方に対向するように配置されている。１１は模様が印刷されたフィルムシートで、通常の透明ガラスからなる欄干パネル２に貼付されている。そして、１２は移動手摺、１３は内デッキ、１４は外デッキである。
【０００９】
このようにすれば、フィルムシート１１が貼付された箇所において、光が乱反射するため、欄干パネル２全体を明るく照らすとともに、シートに描かれた模様がはっきりと浮き上がる結果、意匠的にも極めて優れた照明効果を得ることができる。
【００１０】
ここで、図３に示すように、欄干パネル２の外方側面（反踏段１側）にフィルムシート１１を取付けて内側に光を反射させるようにすれば、踏段１に載っている乗客に対して意匠効果を発揮し、一方図４に示すように、フィルムシート１１を欄干パネル２の内方側面（踏段１側）に取付ければ、光が外方に反射して、エスカレータの周囲にいる人に対して、一種のオブジェとして意匠効果をもたらすものである。
【実施例２】
【００１１】
ところで、図１及び図２に示す実施例では、フィルムシート１１を欄干パネル２に貼付する例について述べているが、欄干パネル２に直接印刷を施すようにすることもできる。
【００１２】
フィルムシートであれば特に、客先の要望に応じて色々な模様のものを簡単に用意することができ、柔軟に対応することができて極めて便利である。
【産業上の利用可能性】
【００１３】
本発明であれば、エスカレータ等だけでなく、建物のショーウインドのようなものであっても適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図２】本発明の一実施例を示す全体斜視図である。
【図３】本発明の効果を説明する説明図である。
【図４】本発明の効果を説明する説明図である。
【図５】従来のエスカレータの欄干照明装置を示す正面図である。
【符号の説明】
【００１５】
１ 踏段
２ 欄干パネル
３ 光源
１０ ＬＥＤ光源
１１ フィルムシート
【技術分野】
【０００１】
本発明は、個性的な意匠を備えたエスカレータ或いは動く歩道（以下、エスカレータ等と称す）の欄干照明装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
移動手摺の支持体や欄干自体の構造を、照明装置の有無に関係なく簡潔に統一でき、意匠性及び生産性に優れたものとして、出願人は図５に示す欄干照明装置を提案した。
即ち、踏段１の両側に立設された透明板からなる欄干パネル２の下方位置に光源３を配置し、この欄干パネル２の内部に光を照射して上面で反射させ、欄干全体を明るく照らすものである。
【特許文献１】特公昭６１−３７１９４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
このような従来装置では、周囲に漏れてしまう光量が多く、欄干パネルの上端で乱反射させても、光量が不十分で満足のいく照明・意匠効果を充分に得ることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は、移動手摺の下方に透明板からなる欄干パネルが立設され、該欄干パネルの上端面あるいは下端面と対向する位置に光源を備えたエスカレータ等において、光源にはＬＥＤを採用し、欄干パネルの側面に欄干パネル内部の光の乱反射を誘発する加工を施こすものである。
【発明の効果】
【０００５】
本発明は、欄干パネル２の側面で乱反射させるため、光量が多く光源の光量をムダなく使用でき、欄干パネルの模様に応じた、斬新で奇抜な光模様の照明装置を創り出すことができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
本発明は、光の直線性に優れたＬＥＤ光源を使用し、通常の欄干ガラスパネルに模様の入ったシートを貼付するものである。
【実施例１】
【０００７】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。図１は本発明の一実施例を示す正面図（一部、部分拡大図を含む）、図２はその全体斜視図（一部、部分拡大図を含む）、図３及び図４は本発明の効果を説明する説明図である。
【０００８】
図中、図５と同一符号のものは同一のものを示すが、１０は本発明に係る白・青・緑などの光源となるＬＥＤで、欄干バネル２の上端面或いは下端面若しくはその両方に対向するように配置されている。１１は模様が印刷されたフィルムシートで、通常の透明ガラスからなる欄干パネル２に貼付されている。そして、１２は移動手摺、１３は内デッキ、１４は外デッキである。
【０００９】
このようにすれば、フィルムシート１１が貼付された箇所において、光が乱反射するため、欄干パネル２全体を明るく照らすとともに、シートに描かれた模様がはっきりと浮き上がる結果、意匠的にも極めて優れた照明効果を得ることができる。
【００１０】
ここで、図３に示すように、欄干パネル２の外方側面（反踏段１側）にフィルムシート１１を取付けて内側に光を反射させるようにすれば、踏段１に載っている乗客に対して意匠効果を発揮し、一方図４に示すように、フィルムシート１１を欄干パネル２の内方側面（踏段１側）に取付ければ、光が外方に反射して、エスカレータの周囲にいる人に対して、一種のオブジェとして意匠効果をもたらすものである。
【実施例２】
【００１１】
ところで、図１及び図２に示す実施例では、フィルムシート１１を欄干パネル２に貼付する例について述べているが、欄干パネル２に直接印刷を施すようにすることもできる。
【００１２】
フィルムシートであれば特に、客先の要望に応じて色々な模様のものを簡単に用意することができ、柔軟に対応することができて極めて便利である。
【産業上の利用可能性】
【００１３】
本発明であれば、エスカレータ等だけでなく、建物のショーウインドのようなものであっても適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図２】本発明の一実施例を示す全体斜視図である。
【図３】本発明の効果を説明する説明図である。
【図４】本発明の効果を説明する説明図である。
【図５】従来のエスカレータの欄干照明装置を示す正面図である。
【符号の説明】
【００１５】
１ 踏段
２ 欄干パネル
３ 光源
１０ ＬＥＤ光源
１１ フィルムシート
【特許請求の範囲】
【請求項１】
移動手摺の下方に透明板からなる欄干パネルが立設され、該欄干パネルの上端面あるいは下端面と対向する位置に光源を備えたエスカレータ等において、
前記光源にはＬＥＤを採用し、前記欄干パネルの側面に前記欄干パネル内部の光の乱反射を誘発する加工が施されていることを特徴とするエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項２】
前記欄干パネルの側面は外方側面であることを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項３】
前記欄干パネルの側面は内方側面であることを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項４】
側面には模様を有するフィルムを貼付することを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項５】
側面には模様を直接印刷することを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項１】
移動手摺の下方に透明板からなる欄干パネルが立設され、該欄干パネルの上端面あるいは下端面と対向する位置に光源を備えたエスカレータ等において、
前記光源にはＬＥＤを採用し、前記欄干パネルの側面に前記欄干パネル内部の光の乱反射を誘発する加工が施されていることを特徴とするエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項２】
前記欄干パネルの側面は外方側面であることを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項３】
前記欄干パネルの側面は内方側面であることを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項４】
側面には模様を有するフィルムを貼付することを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【請求項５】
側面には模様を直接印刷することを特徴とする請求項１に記載のエスカレータ等の欄干照明装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００６−１７６２２９（Ｐ２００６−１７６２２９Ａ）
【公開日】平成１８年７月６日（２００６．７．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３６８６９３（Ｐ２００４−３６８６９３）
【出願日】平成１６年１２月２１日（２００４．１２．２１）
【出願人】（０００１１２７０５）フジテック株式会社 (138)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年７月６日（２００６．７．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１２月２１日（２００４．１２．２１）
【出願人】（０００１１２７０５）フジテック株式会社 (138)
【Ｆターム（参考）】
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