説明

エネルギー管理システム、テレビ受像機、管理装置

【課題】エネルギー関連情報をテレビ受像機の画面に表示しながらも、視聴中のユーザに煩わしさを与えにくくする。
【解決手段】管理装置2は、エネルギー関連情報に基づく提示情報をテレビ3に表示させる処理部21を備えている。処理部21は、提示情報記憶部22から提示情報を読み出す際、属性テーブル222にて対応付けられている表示条件を一緒に読み出す。処理部21は、提示情報記憶部22から読み出した提示情報と表示条件とを組み合わせて、通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。テレビ3は、装置通信部31にて通信データを受信すると、視聴中のコンテンツの種別が、通信データに含まれている表示条件に合致するか否かをタイミング判断部33にて判断し、合致したときに通信データに含まれている提示情報を表示制御部32にて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー関連情報をユーザに通知するエネルギー管理システム、テレビ受像機、管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、エネルギー管理システムとして、たとえば電力量計を介して屋内配線に接続される電気製品の消費電力量をモニタするシステムが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のシステムでは、テレビに設けられたセンター機能が、各電気製品、電力量計との間で通信を行い、電力量計により測定される総消費電力量の情報と屋内配線に接続される各電気製品の消費電力量を収集してテレビの画面に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−175388号公報(第0022−0023段落)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のシステムでは、テレビジョン放送の視聴中に消費電力量の情報がテレビの画面に表示されることにより、テレビジョン放送の視聴というテレビ本来の機能が妨げられ、視聴中のユーザに煩わしさを与える可能性がある。
【0006】
本発明は上記事由に鑑みて為されており、エネルギー関連情報をテレビ受像機の画面に表示しながらも、視聴中のユーザに煩わしさを与えにくいエネルギー管理システム、テレビ受像機、管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエネルギー管理システムは、エネルギー関連情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記エネルギー関連情報に基づく提示情報をテレビ受像機に提供する処理部と、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記提示情報を前記テレビ受像機に表示させるタイミング判断部とを備えることを特徴とする。
【0008】
このエネルギー管理システムにおいて、複数の前記提示情報について前記提示情報の各々と前記コンテンツの種別を表す前記表示条件とを対応付けて記憶した提示情報記憶部をさらに備え、前記タイミング判断部は、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が前記表示条件と合致した場合、当該表示条件に応じて、前記テレビ受像機に表示させる提示情報を前記複数の前記提示情報の中から選択することが望ましい。
【0009】
このエネルギー管理システムにおいて、複数の前記提示情報について前記提示情報ごとに対応付けられた重要度と、複数の前記コンテンツの種別について当該種別ごとに対応付けられた重要度とを記憶した重要度記憶部をさらに備え、前記タイミング判断部は、前記重要度を前記表示条件として用い、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別の前記重要度が前記提示情報の前記重要度を下回ったときに当該提示情報を前記テレビ受像機に表示させることがより望ましい。
【0010】
このエネルギー管理システムにおいて、前記エネルギー関連情報を前記情報取得部に提供する情報提供装置をさらに備えることがより望ましい。
【0011】
本発明のテレビ受像機は、上記いずれかのエネルギー管理システムに用いられるテレビ受像機であって、前記処理部から前記提示情報と前記表示条件とを含む通信データを受信する装置通信部と、前記タイミング判断部とを有し、前記タイミング判断部は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記通信データ中の前記表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記通信データ中の前記提示情報を表示することを特徴とする。
【0012】
本発明のテレビ受像機は、上記いずれかのエネルギー管理システムに用いられるテレビ受像機であって、前記処理部から前記表示条件を受信する装置通信部と、前記タイミング判断部とを有し、前記タイミング判断部は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記処理部に対してトリガ信号を送信し前記処理部から前記提示情報を受信して表示することを特徴とする。
【0013】
本発明の管理装置は、上記いずれかのエネルギー管理システムに用いられる管理装置であって、前記テレビ受像機との間で通信を行うテレビ通信部と、前記テレビ受像機で視聴中の前記コンテンツの種別を当該テレビ受像機から取得する種別取得部と、前記情報取得部と、前記処理部と、前記タイミング判断部とを有し、前記タイミング判断部は、前記種別取得部にて取得された前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記処理部から前記提示情報を前記テレビ受像機に送信して表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、タイミング判断部が、テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致したときに提示情報をテレビ受像機に表示させるので、エネルギー関連情報をテレビ受像機の画面に表示しながらも、視聴中のユーザに煩わしさを与えにくい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態1に係るエネルギー管理システムの概略図である。
【図2】実施形態1に係るエネルギー管理システムの概略図である。
【図3】実施形態1に係る管理装置の動作を示す説明図である。
【図4】実施形態1に係るテレビの動作を示す説明図である。
【図5】実施形態2に係るエネルギー管理システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施形態1)
本実施形態のエネルギー管理システムは、エネルギーの使用状況や発生状況や単価など、エネルギーに関連する情報をユーザに通知するために用いられる。以下では、エネルギー管理システムが一般住宅に用いられており、管理対象のエネルギーが電力(電気エネルギー)である場合を例として説明する。
【0017】
このエネルギー管理システム1は、図2に示すように、管理装置2と、テレビ受像機(以下、「テレビ」と略称する)3とを備えている。管理装置2は、エネルギー(ここでは電力)の使用状況や発生状況や単価など、エネルギーに関連する情報をエネルギー関連情報(以下、「関連情報」と略称する)として、当該関連情報に基づく提示情報をテレビ3に表示させる。
【0018】
図2では、商用電源の引込線(図示せず)に接続された分電盤4が住宅に設けられ、分電盤4には、引込線が接続される主幹ブレーカ(図示せず)と、主幹ブレーカの二次側から分岐する複数の電路の各々に挿入される分岐ブレーカ(図示せず)とが設けられている。各分岐ブレーカの二次側には屋内配線41を介して負荷(図示せず)が接続される。ここでいう負荷には、屋内配線41に接続される種々の電気機器の他、コンセント、壁スイッチ等の配線器具を含む。
【0019】
さらに、本実施形態では太陽電池を具備する太陽光発電設備(図示せず)が住宅に設けられており、太陽光発電設備と電力会社から供給される商用電力系統とで系統連系が行われる。太陽光発電設備は、パワーコンディショナ(図示せず)を具備しており、太陽電池で生成された直流電力をパワーコンディショナのインバータ回路にて交流電力に変換して出力する。パワーコンディショナは、分電盤4に設けられている連系ブレーカ(図示せず)に接続される。連系ブレーカの二次側は主幹ブレーカの二次側に接続されている。これにより、太陽光発電設備で生じた電力は、分電盤4を介して負荷に供給され、負荷で消費される電力を太陽光発電設備の出力のみで賄えない場合には、商用電力系統から負荷へ電力供給される。
【0020】
また、太陽光発電設備で生成される電力が全ての負荷で消費される電力の合計よりも大きければ、太陽光発電設備で生じた電力の余剰分(以下、「余剰電力」という)は、商用電力系統に逆潮流されて電力会社に売電される。つまり、余剰電力の発生時、パワーコンディショナは、余剰電力の電圧を商用電力系統よりも高くすることによって逆潮流を行う。
【0021】
なお、パワーコンディショナには蓄電池(図示せず)が接続されていてもよく、この場合、パワーコンディショナは蓄電池の充電および放電の制御を行う。つまり、パワーコンディショナは、たとえば昼間に太陽電池の出力によって蓄電池を充電し、夜間には蓄電池に蓄積された電力をインバータ回路にて交流電力に変換して出力する。
【0022】
また、エネルギー管理システム1は、負荷に供給されている電流を検出するセンサ部(図示せず)と、センサ部の出力を受けて、負荷に供給されている電力を計測する計測装置5とを備えている。ここでは、計測装置5は、負荷に供給されている電力の瞬時値(瞬間消費電力)と、電力量との両方を計測する。センサ部は、分電盤4内において主幹ブレーカ、各分岐ブレーカの二次側(屋内配線41側)に挿入されている。計測装置5は各センサ部に接続され、センサ部ごとに(つまりブレーカごとに)負荷に供給される電力の瞬時値および積算値を求め、当該積算値を電力量として計測する。
【0023】
さらに、センサ部はパワーコンディショナにも設けられていてもよい。この場合、計測装置5は、パワーコンディショナのセンサ部の出力を受けて、太陽電池で発電された電力量(発電量)や、蓄電池の残りの電力量(残容量)などを計測することができる。このように計測装置5で計測される電力(瞬時電力、電力量)は、住宅におけるエネルギーに関連する関連情報であって、計測装置5は、関連情報を管理装置2に提供する情報提供装置として機能する。なお、計測装置5は分電盤4と並べて設置されるが、この構成に限らず、計測装置5は他の内器(主幹ブレーカや分岐ブレーカ)と一緒に分電盤4内に収納されていてもよい。
【0024】
管理装置2は、図1に示すように、提示情報をテレビ3に提供する処理を行う処理部21と、提示情報等が記憶された提示情報記憶部22と、テレビ3との間で通信を行うテレビ通信部23とを有している。
【0025】
処理部21は、後述の判定部27からの要求を受けて、提示情報記憶部22から提示情報を読み出してテレビ3に提供することによって、提示情報をテレビ3に表示させる。ここでは、処理部21が提示情報を提供するWebサーバとしての機能を有し、テレビ3が処理部21から提供される提示情報を閲覧するWebブラウザとしての機能を有している。
【0026】
テレビ3は、管理装置2から提供された提示情報を画面の一部(たとえば右下の隅)に表示する。具体的には、テレビ3はたとえばテレビジョン放送を受信して表示する視聴中のコンテンツの一部に重なるように提示情報を表示する。ここでいうコンテンツは、ユーザに視聴させる目的でテレビ3が表示している映像であって、テレビジョン放送だけでなく、外部機器(DVD再生機やゲーム機など)からテレビ3への入力によって表示される映像も含んでいる。なお、提示情報の表示形態は上記形態に限らず、たとえば視聴中のコンテンツを縮小し、このコンテンツと並べて提示情報が表示される形態であってもよい。あるいは、一時的にコンテンツの表示を中断して、テレビ3の全画面に提示情報が表示されてもよい。
【0027】
管理装置2は、計測装置5の計測結果を関連情報として取得する情報取得部24と、関連情報を記憶する関連情報記憶部25と、計測装置5との間で通信を行う計測通信部26とをさらに有している。
【0028】
情報取得部24は、定期的(たとえば5分ごと)に関連情報を取得し、取得した関連情報を時系列に従って関連情報記憶部25に記憶する。関連情報記憶部25には、下記表1に例示するように、負荷を特定するための「回路ID」ごとに、「回路名」と、関連情報(表1では「瞬時消費電力」)と、計測日時(表1では「計測タイムスタンプ」)とが対応付けて記憶される。
【0029】
【表1】

すなわち、表1では、たとえば回路IDが「CI001」である主幹回路について、2011年2月18日14時15分の時点で、1500Wの電力(瞬時値)が消費されていたことを表している。
【0030】
本実施形態では、管理装置2は、テレビ3、計測装置5と共に、住宅内において汎用の通信プロトコルを利用したLAN(Local Area Network)を構築する。テレビ3と管理装置(テレビ通信部23)2との間、並びに計測装置5と管理装置(計測通信部26)2との間は、LANケーブルによって有線接続されていてもよいし、無線LANによって無線接続されていてもよい。本実施形態では、一例としてテレビ3と管理装置2との間は有線接続とし、計測装置5と管理装置2との間は無線接続とする。なお、これらの接続形態はLAN接続に限らず、たとえばテレビ3と管理装置(テレビ通信部23)2との間はHDMI(High-DefinitionMultimedia Interface)等の規格に準じた接続形態であってもよい。
【0031】
また、管理装置2は、関連情報が所定の判定条件を満たすか否かを判定する判定部27と、判定条件が記憶された条件記憶部28とをさらに有している。
【0032】
判定部27は、関連情報記憶部25から読み出した関連情報を、条件記憶部28から読み出した判定条件と照らし合わせることにより、関連情報が判定条件を満たすか否かを判定する。条件記憶部28には複数の判定条件が予め記憶されている。判定部27は、情報取得部24が関連情報を取得する度に判定を行い、関連情報が判定条件を満たすと判定した場合、処理部21に要求(送信要求)を出すことにより処理部21に提示情報を表示するための処理を実行させる。条件記憶部28には、下記表2に例示するように、判定条件を特定するための「条件ID」ごとに、判定条件を示す「条件文」と、条件文の内容を文章で記述した「備考」とが対応付けて記憶される。
【0033】
【表2】

すなわち、表2の例では、たとえば回路IDが「CI001」で特定される負荷の消費電力(瞬時値)が2000Wを超えたときに、判定部27は条件IDが「CO001」である判定条件を満たした(つまり、関連情報が判定条件に合致した)と判定する。
【0034】
判定部27から処理部21に出力される送信要求には、判定部27にて合致すると判定された判定条件を特定する条件IDが含まれ、処理部21は、この条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出してテレビ3に提供する。つまり、提示情報記憶部22においては提示情報が条件IDに対応付けて提示情報テーブル221として記憶されており、処理部21は、送信要求に含まれる条件IDに対応する提示情報をテレビ3に提供する。提示情報テーブル221としては、下記表3に例示するように、提示情報を特定するための「メッセージID」ごとに、「条件ID」と、提示情報の内容を示す「メッセージ用文言」と、提示情報の表示形式を示す「提示情報タイプ」とが対応付けて記憶される。
【0035】
【表3】

すなわち、表3の例では、たとえば条件IDが「CO005」である判定条件を満たしたとき、処理部21は、「太陽光の発電が開始されました」というテキストからなる提示情報(メッセージIDが「ME002」の提示情報)をテレビ3に提供する。
【0036】
また、判定部27から処理部21に出力される送信要求には、条件IDの他、判定条件に合致した関連情報および負荷を特定する回路IDなどが含まれていてもよい。この場合、処理部21は、たとえば送信要求に含まれる関連情報および回路IDを用いることにより、負荷ごとに現在の消費電力や当日の消費電力量を表す提示情報を生成しテレビ3に提供することも可能である。このように関連情報に基づいて生成される提示情報は、テキストに加えて、現在の消費電力等を表すグラフを含んでいてもよい。
【0037】
なお、管理装置2は、処理部21にて蓄電池の充放電の制御、並びに各負荷のオンオフ制御についても可能となるように構成されていてもよいが、処理部21によるこれらの制御についての詳細な説明は省略する。管理装置2の主な機能である処理部21、情報取得部24、判定部27は、マイコン(マイクロコンピュータ)を主体として実現される。
【0038】
ところで、本実施形態のエネルギー管理システム1においては、テレビ3は、現在視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致したことをトリガとして提示情報を表示する。言い換えれば、テレビ3は、提示情報を表示するタイミングを、視聴中のコンテンツの種別に応じて決定しており、管理装置1から提示情報の提供があった場合でも、視聴中のコンテンツの種別が表示条件を満たすまでは提示情報を表示しない。ここでいうコンテンツの種別は、たとえば視聴中の番組名または番組のジャンル、あるいはCM(コマーシャルメッセージ)か否かの別、CMのジャンルや内容、DVD再生機、ゲーム機等からの入力によって表示される画面か否かの別などを含む。
【0039】
具体的に説明すると、提示情報記憶部22には、表示条件が提示情報に対応付けて属性テーブル222として記憶されており、処理部21は、提示情報記憶部22から提示情報を読み出す際、属性テーブル222にて対応付けられている表示条件を一緒に読み出す。処理部21は、提示情報記憶部22から読み出した提示情報と表示条件とを組み合わせて、通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。なお、判定部27から処理部21への送信要求に関連情報や回路IDなどが含まれている場合、処理部21は、これらの関連情報や回路IDなどの情報を必要に応じて通信データに含めてもよい。
【0040】
テレビ3は、管理装置2のテレビ通信部23との間で通信を行う装置通信部31と、提示情報を表示する表示制御部32とを備えており、管理装置2から送信された提示情報および表示条件を含む通信データを装置通信部31にて受信する。さらに、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致するか否かを判断し、表示条件に合致したときに提示情報を表示するタイミング判断部33を備えている。タイミング判断部33は、装置通信部31にて通信データが受信されると、現在視聴中のコンテンツの種別が、通信データに含まれている表示条件に合致したときに、同通信データに含まれている提示情報を表示制御部32にて表示する。
【0041】
ここにおいて、テレビ3は、管理装置2から受信した通信データをメモリ34に一旦記憶する。テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別をメモリ34内の表示条件とタイミング判断部33にて随時照合し、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すればメモリ34内の提示情報を表示制御部32にて表示する。なお、表示条件が特に指定されていない(下記表4中では「−」と表記)提示情報については、テレビ3は通信データを受信した後すぐに提示情報を表示する。
【0042】
ここで、属性テーブル222としては、下記表4に例示するように、「メッセージID」ごとに、「優先度」並びに「緊急度」と、「表示条件」と、「制限時間」とが対応付けて記憶される。
【0043】
【表4】

すなわち、表4の例では、たとえばメッセージIDが「ME002」である提示情報については、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別が「CM」という表示条件に合致したときにテレビ3に提示情報が表示されることになる。表4中の「優先度」並びに「緊急度」は、処理部21によって提示情報記憶部22から提示情報および表示条件と一緒に読み出され、提示情報および表示条件と組み合わされて通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信される。
【0044】
また、表4中の「優先度」は、複数の提示情報が同時に表示対象となった場合に提示情報を表示する順番を示す数字であり、ここでは、数字が小さいほど優先度が高いことを表している。つまり、表4中の「ME003」の提示情報と「ME004」の提示情報とは、表示条件が同一であるため、同時に表示条件を満たして表示対象となることが起こり得る。このような場合、「ME003」の提示情報と「ME004」の提示情報とでは、提示情報「ME003」の方が優先度「2」であるため、優先度「3」の提示情報「ME004」よりも先に表示される。ここで、テレビ3は、各提示情報を表示する時間が予め決められていて、優先度が高い提示情報から順次表示する構成においては、この時間が経過するごとに次の提示情報を表示する。
【0045】
表4中の「緊急度」は、提示情報の緊急性や重要性を示す数字であり、ここでは、数字が小さいほど緊急度が高いことを表している。具体的には、緊急度「1」の提示情報に関しては、テレビ3は、画面が非表示となる待機(スタンバイ)状態にあっても自動的にオンして提示情報を表示することにより、オン状態か待機状態かに関わらず、通信データを受信した後すぐに提示情報を表示する。緊急度「2」の提示情報に関しては、テレビ3は、オン状態の場合のみ、視聴中のコンテンツの種別に関わらず、通信データを受信した後すぐに提示情報を表示する。
【0046】
緊急度「3」の提示情報に関しては、テレビ3は、特に時間的な制限なく、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すれば提示情報を表示する。緊急度「4」の提示情報に関しては、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すれば提示情報を表示し、通信データを受信してから所定の制限時間が経過しても表示条件に合致しなければ提示情報を表示することなくメモリ34から消去する。表4の例では、緊急度「4」である「ME004」の提示情報については制限時間が「1時間」に設定されているので、テレビ3は、通信データを受信してから1時間以内にコンテンツの種別が表示条件に合致した場合のみ「ME004」の提示情報を表示する。緊急度「5」の提示情報に関しては、テレビ3は、通信データを受信した時点で視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すれば提示情報を表示し、合致しなければ提示情報をメモリ34に記憶することなく破棄する。
【0047】
このように、緊急度が高い(「1」または「2」)提示情報に関しては、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別に関わらず提示情報の表示を行う。緊急度が低い(「4」または「5」)提示情報に関しては、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別に加えて、時間的な制限を設けて提示情報の表示を行う。
【0048】
なお、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別を、EPG(電子番組ガイド)やテレビジョン放送の受信信号に含まれるデータに基づいて識別してもよいし、音声や映像を解析することによって識別してもよい。
【0049】
また、管理装置2がテレビ3に表示させる提示情報は、上述したような情報に限らず、たとえば現在の時間帯における電気料金(単価)や、本日の太陽電池の発電量予測などの情報でもよい。この場合、管理装置2はインターネットに接続され、電気料金や、発電量予測に用いられる天気などの関連情報をインターネット上のサーバから情報取得部24にて取得する。この構成では、インターネット上のサーバが、関連情報を管理装置2に提供する情報提供装置として機能する。
【0050】
次に、エネルギー管理システム1の動作について、管理装置2の動作を示す図3、およびテレビ3の動作を示す図4を参照して説明する。
【0051】
管理装置2は、情報取得部24にて計測装置5から関連情報を定期的に取得し、取得した関連情報を関連情報記憶部25に蓄積する(S1)。管理装置2は、取得した関連情報を関連情報記憶部25に記憶する度に、条件記憶部28に記憶されている判定条件を用いて判定部27にて関連情報記憶部25内の関連情報の判定を行う(S2)。その結果、合致する判定条件がなければ(S3:NO)、管理装置2はS1の処理に戻る。
【0052】
一方、合致する判定条件があれば(S3:YES)、管理装置2は、この判定条件を特定する条件IDを含む送信要求を、判定部27から処理部21へ出力する(S4)。送信要求を受けた処理部21は、送信要求中の条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出してテレビ3に提供する(S5)。このとき、処理部21は、属性テーブル222にて対応付けられている表示条件を提示情報と共に読み出し、提示情報と組み合わせて通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。
【0053】
テレビ3は、装置通信部31にて通信データを受信すると(S11)、タイミング判断部33にて通信データ内の表示条件を読み込み(S12)、現在視聴中のコンテンツの種別と表示条件が合致するか否かを判断する(S13)。視聴中のコンテンツが表示条件に合致しなければ(S13:NO)、タイミング判断部33は提示情報の表示処理を保留とし、提示情報を表示条件と共にメモリ34に一旦格納する(S14)。
【0054】
一方、視聴中のコンテンツが表示条件に合致すれば(S13:YES)、タイミング判断部33は、この表示条件に対応する提示情報を表示する(S17)。このとき、同一の表示条件に対応する提示情報が複数あれば(S15:YES)、タイミング判断部33は、優先度の高い提示情報から順に表示されるように並べ替えを行ってから(S16)、提示情報を順次表示する(S17)。
【0055】
なお、管理装置2からの通信データに緊急度が含まれていれば、タイミング判断部33は表示条件と共に緊急度を読み込み、緊急度によっては、現在視聴中のコンテンツが表示条件に合致するか否かを判断する(S13)ことなく即座に提示情報の表示を行う(S17)。
【0056】
以上説明した構成の管理装置2によれば、エネルギー(電力)に関連する関連情報に基づく提示情報が、プッシュ方式でテレビ3に表示されるので、ユーザはテレビ3の画面を見てエネルギーに関連する情報を得ることができる。この種の提示情報を表示する場合、即時性は重要ではないが、ユーザの視界に入りやすい位置に表示することが求められる。そのため、提示情報を表示する媒体として、ユーザの視界に入りやすいテレビ3が適している。
【0057】
ここで、提示情報はテレビ3で視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致したことをトリガにして表示されるので、提示情報の表示はテレビジョン放送の視聴というテレビ3本来の機能の妨げとなりにくい。すなわち、視聴中のコンテンツの種別に関わらず提示情報が表示されると、ユーザはテレビ3の視聴という行為を邪魔されて煩わしく感じることがあるのに対し、本実施形態では、提示情報を表示する際のコンテンツの種別を指定することができる。したがって、管理装置2は、たとえばCM中にのみ提示情報を表示させることにより、テレビジョン放送の視聴の妨げとはなりにくく、テレビジョン放送を視聴中のユーザに煩わしさを与えにくいという利点がある。
【0058】
また、提示情報記憶部22には、複数の提示情報が属性テーブル222上でコンテンツの種別(表示条件)に対応付けて記憶されており、タイミング判断部33は、コンテンツの種別が合致した表示条件に応じて表示する提示情報を複数の中から選択する。これにより、テレビ3に表示される提示情報の内容は、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別に応じて最適化されることになる。すなわち、提示情報が表示されるタイミングだけでなく、表示される提示情報の内容までも、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別に応じて決まることになる。したがって、ユーザに提示される提示情報の内容はテレビ3で視聴中のコンテンツの種別に応じて変化し、テレビジョン放送を視聴中のユーザに煩わしさをより与えにくいという利点がある。
【0059】
なお、たとえば属性テーブル222上で対応する判定条件が「CM」または「ニュース番組」である提示情報について、提示情報テーブル221では「CM」と「ニュース番組」との種別ごとに別々の内容(メッセージ用文言)が対応付けられていてもよい。この場合、コンテンツの種別と提示情報の内容との対応関係は、処理部21によって提示情報記憶部22から表示条件と一緒に読み出され、表示条件と組み合わされて通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信される。タイミング判断部33は、視聴中のコンテンツの種別が表示条件を満たすと、その時点で視聴中のコンテンツの種別に対応する内容の提示情報を表示する。
【0060】
さらにまた、タイミング判断部33は、複数の提示情報が同時に表示条件を満たして表示対象となった場合、各提示情報と属性テーブル222上で対応付けられている優先度に従って、各提示情報を順次表示させる。そのため、複数の提示情報を個別に表示しながらも、即時性の要求される提示情報ほど高い優先度を対応付けておくことにより、テレビ3は、即時性の要求される提示情報を極力遅滞なくユーザに提示することができる。
【0061】
また、本実施形態では、管理装置2は提示情報と表示条件とを含む通信データをテレビ3に送信しており、提示情報を表示するタイミングの判断、つまり視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致するか否かの判断は、テレビ3のタイミング判断部33で行われる。したがって、管理装置2とテレビ3との間では、管理装置2からテレビ3に対して一方的に通信データが送信されればよく、双方向に通信を行う必要が無いので、通信部の構成の簡略化、通信速度の向上を図ることができる。
【0062】
ところで、本実施形態のエネルギー管理システム1は、提示情報ごとに対応付けられた重要度と、コンテンツの種別ごとに対応付けられた重要度とが予め記憶された重要度記憶部(図示せず)を備え、タイミング判断部33が重要度を表示条件として用いてもよい。
【0063】
この場合、タイミング判断部33は、視聴中のコンテンツの種別の重要度が提示情報の重要度を下回ったときにこの提示情報が表示されるように、重要度の大小関係によって提示情報を表示するタイミングの判断を行う。言い換えれば、タイミング判断部33は、視聴中のコンテンツの種別に対応する重要度が提示情報の重要度を下回ると、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致したと判断して、提示情報を表示する。要するに、タイミング判断部33は、重要度記憶部を参照し、視聴中のコンテンツの重要度を把握して、この重要度よりも重要度の高い提示情報を表示させる。
【0064】
重要度記憶部には、下記表5に例示するように、「メッセージID」と「コンテンツ種別」との各々について、対応付けられた「重要度」が記憶される。表5中の「重要度」は、提示情報やコンテンツの緊急性や重要性を示す数字であり、ここでは、数字が小さいほど重要度が高いことを表している。なお、重要度記憶部中の重要度はユーザが任意に変更可能である。
【0065】
【表5】

すなわち、表5の例では、たとえばメッセージIDが「ME002」の提示情報については、重要度が「3」であるため、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別が優先度「4」以下のときにテレビ3に提示情報が表示されることになる。要するに、タイミング判断部33は、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別が重要度「4」または「5」である「CM中」、「ニュース番組」、「バラエティ番組」のいずれかに該当すれば、表示条件に合致すると判断して「ME002」の提示情報を表示させる。
【0066】
この構成によれば、タイミング判断部33は、視聴中のコンテンツと提示情報との間で重要度を比較して、重要度が高い方が優先的に表示されるように、提示情報の表示タイミングを決定する。したがって、タイミング判断部33は、重要度に従って提示情報をテレビ3に表示させることができるので、即時性の求められる情報を遅滞なくユーザに通知できるという利点がある。
【0067】
ここにおいて、本実施形態のエネルギー管理システム1では、管理装置2が提示情報と表示条件とを含む通信データをテレビ3に送信し、提示情報を表示するタイミングの判断はテレビ3のタイミング判断部33で行われる。そのため、重要度記憶部は、管理装置2とテレビ3とに分かれて設けられていればよい。たとえば、提示情報と重要度との対応関係は管理装置2の提示情報記憶部22に記憶され、コンテンツの種別と重要度との対応関係はテレビ3に記憶されていればよい。
【0068】
これにより、管理装置2が提示情報の重要度を表示条件として提示情報と共に通信データに含めてテレビ3に送信すれば、テレビ3のタイミング判断部33は、視聴中のコンテンツの種別が通信データ内の表示条件に合致するか否かを判断することができる。つまり、タイミング判断部33は、重要度記憶部を参照して、視聴中のコンテンツの重要度を把握し、把握した重要度よりも通信データ内の重要度(表示条件)が高ければ、通信データ内の提示情報を表示させる。
【0069】
また、管理装置2の情報取得部24は、電気機器や給湯設備、太陽光発電設備などの運転状態を通信により取得し、この運転状態に基づいてエネルギーに関する関連情報を取得する構成であってもよい。
【0070】
なお、テレビ3は、緊急度に関わらず、提示情報の表示に時間的な制限が設けられていてもよい。この場合、テレビ3は、通信データを受信してから所定の有効時間が経過しても視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致しなければ提示情報を表示することなくメモリ34から消去する。
【0071】
(実施形態2)
本実施形態のエネルギー管理システム1は、図5に示すようにテレビ3で視聴中のコンテンツの種別をテレビ3から取得する種別取得部29を管理装置2に備える点が実施形態1のエネルギー管理システム1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同様の符号を付して適宜説明を省略する。
【0072】
本実施形態の管理装置2においては、処理部21は、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致したことをトリガとして、提示情報をテレビ3に表示させるタイミング判断部を兼ねている。言い換えれば、処理部21は提示情報をテレビ3に表示させるタイミングを視聴中のコンテンツの種別に応じて決定しており、判定部27からの送信要求があった場合でも、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別が表示条件を満たすまでは提示情報を提供しない。
【0073】
種別取得部29は、テレビ3から送信される視聴中のコンテンツの種別に関する情報(以下、「コンテンツ種別情報」という)を、テレビ通信部23を介して定期的(たとえば1分間隔)に取得する。コンテンツ種別情報は、下記表6に例示するように、日時(表6では「タイムスタンプ」)と、テレビ3の入力を表す「入力切替情報」と、視聴中のコンテンツのジャンル(表6では「表示・番組ジャンル」)と、番組名とが対応付けられた情報である。
【0074】
【表6】

すなわち、表6では、たとえば2011年2月18日14時30分の時点で、ユーザは地上波デジタル放送の「XXX」というバラエティ番組を視聴中であることを表している。
【0075】
処理部21は、判定部27から送信要求を受けると、送信要求に含まれる条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出す。このとき、処理部21は、属性テーブル222上で提示情報と対応付けられている表示条件を一緒に読み出し、表示条件に種別取得部29で取得されたコンテンツの種別が合致するか否かを判断する。処理部21は、表示条件に合致するコンテンツの種別が種別取得部29にて取得されると、提示情報をテレビ3に表示させる。
【0076】
具体的には、処理部21は、判定部27から送信要求を受けて提示情報記憶部22から読み出した提示情報および表示条件を、提示情報記憶部22の一時記憶領域に一旦記憶する。処理部21は、種別取得部29でコンテンツの種別が取得される度に、取得されたコンテンツの種別を一時記憶領域内の表示条件と照合し、表示条件に合致すれば一時記憶領域内の提示情報を通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。処理部21は、通信データとして送信した提示情報を一時記憶領域から消去する。
【0077】
管理装置2からの通信データを受信したテレビ3は、提示情報を表示するタイミングの判断を行うことなく、受信した通信データ中の提示情報を即座に表示する。なお、処理部21は、送信要求を受けてから所定の有効時間が経過してもコンテンツの種別が表示条件に合致しなければ、提示情報をテレビ3に表示させることなく一時記憶領域から消去する。
【0078】
以上説明した本実施形態の構成によれば、実施形態1ではテレビ3に設けられていたタイミング判断部の機能を、管理装置2の処理部21が兼ねているので、汎用のテレビ3を用いてエネルギー管理システム1を構築することができる。すなわち、本実施形態では、テレビ3はコンテンツ種別情報を出力する機能と、管理装置2から受信した提示情報を表示する機能とを具備していればよく、タイミング判断部はテレビ3には不要であるので、汎用のテレビ3を採用できる。
【0079】
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0080】
(実施形態3)
本実施形態のエネルギー管理システム1は、管理装置2の処理部21がテレビ3からのトリガ信号を受けてからテレビ3に提示情報を提供する点が実施形態1のエネルギー管理システム1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同様の符号を付して適宜説明を省略する。
【0081】
処理部21は、判定部27から送信要求を受けると、送信要求に含まれる条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出す。このとき、処理部21は、属性テーブル222上で提示情報と対応付けられている表示条件を一緒に読み出し、この表示条件を通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。
【0082】
具体的には、処理部21は、判定部27から送信要求を受けて提示情報記憶部22から読み出した提示情報を、提示情報記憶部22の一時記憶領域に一旦記憶する。テレビ3に設けられているタイミング判断部33は、管理装置2から通信データを受信すると、視聴中のコンテンツの種別が通信データ内の表示条件に合致するか否かを判断する。表示条件に合致すれば、タイミング判断部33はトリガ信号を管理装置2に送信する。処理部21は、テレビ3からトリガ信号を受信すると、一時記憶領域内の提示情報を通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。
【0083】
提示情報からなる通信データを受信したテレビ3は、提示情報を表示するタイミングの判断を行うことなく、受信した通信データ中の提示情報を即座に表示する。なお、処理部21は、送信要求を受けてから所定の有効時間が経過してもトリガ信号を受信しなければ、提示情報をテレビ3に表示させることなく一時記憶領域から消去する。
【0084】
以上説明した構成によれば、実施形態1ではタイミング判断部33のみが行っていた提示情報の表示タイミングの判断を、管理装置2の処理部21とテレビ3のタイミング判断部33とが分担して行うので、表示タイミングの判断処理に掛かる負担を分散できる。
【0085】
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0086】
なお、エネルギー管理システム1の管理対象となるエネルギーは、電力(電気量)に限らず、水やガスなどであってもよい。すなわち、住宅等の建物内のエリア毎に水、ガスを供給する水道管、ガス管が配設されているので、計測装置は、たとえば水道管、ガス管に設けた流量計によって水、ガスの流量を計測することによって、水、ガスの使用量を計測できる。
【符号の説明】
【0087】
1 エネルギー管理システム
2 管理装置
3 テレビ(テレビ受像機)
5 計測装置(情報提供装置)
21 処理部(タイミング判断部)
22 提示情報記憶部
23 テレビ通信部
29 種別取得部
31 装置通信部
32 表示制御部
33 タイミング判断部
222 属性テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー関連情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記エネルギー関連情報に基づく提示情報をテレビ受像機に提供する処理部と、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記提示情報を前記テレビ受像機に表示させるタイミング判断部とを備えることを特徴とするエネルギー管理システム。
【請求項2】
複数の前記提示情報について前記提示情報の各々と前記コンテンツの種別を表す前記表示条件とを対応付けて記憶した提示情報記憶部をさらに備え、
前記タイミング判断部は、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が前記表示条件と合致した場合、当該表示条件に応じて、前記テレビ受像機に表示させる提示情報を前記複数の前記提示情報の中から選択することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー管理システム。
【請求項3】
複数の前記提示情報について前記提示情報ごとに対応付けられた重要度と、複数の前記コンテンツの種別について当該種別ごとに対応付けられた重要度とを記憶した重要度記憶部をさらに備え、
前記タイミング判断部は、前記重要度を前記表示条件として用い、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別の前記重要度が前記提示情報の前記重要度を下回ったときに当該提示情報を前記テレビ受像機に表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエネルギー管理システム。
【請求項4】
前記エネルギー関連情報を前記情報取得部に提供する情報提供装置をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システムに用いられるテレビ受像機であって、
前記処理部から前記提示情報と前記表示条件とを含む通信データを受信する装置通信部と、前記タイミング判断部とを有し、
前記タイミング判断部は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記通信データ中の前記表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記通信データ中の前記提示情報を表示することを特徴とするテレビ受像機。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システムに用いられるテレビ受像機であって、
前記処理部から前記表示条件を受信する装置通信部と、前記タイミング判断部とを有し、
前記タイミング判断部は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記処理部に対してトリガ信号を送信し前記処理部から前記提示情報を受信して表示することを特徴とするテレビ受像機。
【請求項7】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システムに用いられる管理装置であって、
前記テレビ受像機との間で通信を行うテレビ通信部と、前記テレビ受像機で視聴中の前記コンテンツの種別を当該テレビ受像機から取得する種別取得部と、前記情報取得部と、前記処理部と、前記タイミング判断部とを有し、
前記タイミング判断部は、前記種別取得部にて取得された前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、合致したときに前記処理部から前記提示情報を前記テレビ受像機に送信して表示させることを特徴とする管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−199636(P2012−199636A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60865(P2011−60865)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】