説明

エレベータの非接触給電システム

【課題】給電による運転の中断を防いで安全に運転サービスを継続する。
【解決手段】各階の乗場に乗場行先階登録装置13が設置される。群管理制御装置20は、乗場行先階登録装置13によって登録された利用者の行先階を含む乗場呼びを各号機のいずれかに割り当てる。各号機の号機制御装置11a,11b,11cは、乗場呼びの応答に必要な電力を予測する機能と、乗りかご12a,12b,12cに設けられたバッテリ33a,33b,33cの電力を検出する機能、上記予測された必要電力に予備電力を加えた値とバッテリ電力との比較し、その比較結果に基づいて各号機に対する追加呼びの割り当てを制御する機能を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータの運転に必要な電力を非接触で給電するエレベータの非接触給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触給電技術への関心が高まり、様々な分野で利用されるようになってきた。非接触給電技術は主に電磁誘導の原理を利用しており、一次側コイルに発生させた交流磁束を二次側コイルに印加させて起電力を発生させることで、電力を非接触で伝送する技術である。
【0003】
現在、特に電気自動車において非接触給電技術の導入が盛んである。また、エレベータにおいて、昇降路内のコードレス化を目的として技術導入が検討されている。非接触給電技術を利用したシステムとして、給電線に沿って受電部が移動するレール型(移動型)システムと、空隙を隔ててトランスの一次側と二次側が定位置におかれるチャージ型(固定型)システムがある。
【0004】
エレベータでは、どちらの方式でも利用可能である。しかし、レール型システムは昇降工程が長くなる場合にレールの長さに比例して給電システムが大型化するデメリットがあるため、チャージ型システムが有効と考えられる。この場合、乗りかごを給電対象とした構成では、乗りかごにバッテリが備えられ、乗りかごを給電装置に移動させて給電を行うことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−286635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したチャージ型システムでは、バッテリの残量が一定値以下に低下した場合に、乗りかごを給電装置の設置位置まで移動させて給電を行う必要がある。このため、例えば連続運転などでバッテリの電力を大きく消費すると、運転を中断して給電しなければならず、エレベータの運行効率が悪くなる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、給電による運転の中断を防いで安全に運転サービスを継続することのできるエレベータの非接触給電システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態に係るエレベータの非接触給電システムは、複数台の号機を有し、これらの号機の乗りかごに設置されたバッテリに非接触で給電を行うエレベータの非接触給電システムにおいて、各階の乗場に設置された乗場行先階登録装置と、この乗場行先階登録装置によって登録された利用者の行先階を含む乗場呼びを上記各号機のいずれかに割り当てる群管理制御装置と、上記各号機に対応して設けられ、上記群管理制御装置によって割り当てられた乗場呼びに基づいて上記各号機の乗りかごの運転を個別に制御する複数の号機制御装置とを備える。
【0009】
上記各号機制御装置のそれぞれは、上記乗場呼びの応答に必要な電力を予測する電力予測手段と、上記バッテリの電力を検出するバッテリ電力検出手段と、上記電力予測手段によって予測された必要電力に予め設定された予備電力を加えた値と上記バッテリ残電力検出手段によって検出された上記バッテリの電力とを比較し、その比較結果に基づいて上記各号機に対する追加呼びの割り当てを制御する追加呼び制御手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は一実施形態に係るエレベータの非接触給電システムの構成を示す図である。
【図2】図2は同実施形態における群管理制御装置の登録制御部に設けられたテーブルの一例を示す図である。
【図3】図3は同実施形態における号機制御装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図4は同実施形態における号機制御装置の処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
【0012】
図1は一実施形態に係るエレベータの非接触給電システムの構成を示す図である。なお、図1の例では、3台のエレベータが群管理された構成が示されているが、この構成に限定されるものではない。また、ここで言うエレベータとは、主として乗りかごのことであり、複数台存在する場合には「号機」という言い方もする。
【0013】
号機制御装置11a,11b,11cは、各号機(A,B,C号機)の乗りかご12a,12b,12cに対応して設けられており、図示せぬ巻上機の駆動制御やドアの開閉制御などを含む号機単体での制御を行う。乗りかご12a,12b,12cは、図示せぬ巻上機の駆動により昇降路内を昇降動作する。
【0014】
一方、各階の乗場には乗場行先階登録装置13が設置されている。乗場行先階登録装置13は、各階の乗場にて利用者が行先階を登録するための装置であり、行先階を登録するための操作部14と、割当号機を表示するための表示部15とを有する。行先階の登録方法としては、テンキーの操作によるものが一般的であるが、乗場にて登録可能であれば、例えばカードリーダや無線ICなどを用いた方法であっても良い。
【0015】
乗場行先階登録装置13によって行先階の登録が行われると、その行先階と登録階(利用者が登録操作を行った階)の2つの情報を1つの組とした乗場呼びが群管理制御装置20へ出力される。
【0016】
群管理制御装置20は、各号機(乗りかご12a,12b,12c)の運転を群管理制御する装置である。この群管理制御装置20には、登録制御部21と割当制御部22が備えられている。これらは、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて実行される処理部であり、図1のように各部間で情報の授受が可能となっている。
【0017】
登録制御部21は、図2に示すようなテーブル21aを有し、行先階の登録毎に乗場呼びの情報と割当号機をテーブル21aに記憶する。上述したように、乗場呼びは、行先階と登録階の2つの情報を含む。また、割当号機とは、割当制御部22によって乗場呼びが割り当てられた号機を示す。
【0018】
図2の例では、テーブル21aの先頭に登録階:10F、行先階:1F、割当号機:A号機が登録されている。これは、利用者が10Fの乗場行先階登録装置13を操作して1Fを行先階として登録し、そのときにA号機が割り当てられたことを意味している。
【0019】
割当制御部22は、各号機の運行情報(かご位置、運転方向、戸開閉状態など)に基づいて乗場呼びを割り当てる最適な号機を選出し、その号機を割当号機として登録階に応答させる。なお、乗場呼びに対するエレベータの割当て方法については、一般的に知られている方法を用いるものとする。一般的には、例えば各号機の乗りかごの位置や方向などの情報に基づいて評価値を求め、最も評価が高い評価値を有する号機を最適号機として割り当てる方法などが用いられる。
【0020】
以上は、乗場行先階登録装置を備えた一般的なエレベータの群管理システムの構成である。本実施形態では、このエレベータに群管理システムに非接触給電システムが用いられている。
【0021】
すなわち、昇降路内に各号機に対応した給電装置31a,31b,31cが設置されている。これらの給電装置31a,31b,31cは、各号機の乗りかご12a,12b,12cを給電対象とし、乗りかご12a,12b,12cで必要な電力を接触で給電する。なお、給電装置31a,31b,31cの設置位置は、各号機毎に異なり、予め定められた分散待機階に合わせてある。例えば、A号機用の給電装置31aは最上階、B号機用の給電装置31bは中間階、C号機用の給電装置31cは最下階に設置されている。
【0022】
一方、各号機の乗りかご12a,12b,12cには、それぞれに受電装置32a,32b,32cとバッテリ33a,33b,33cが設けられている。
【0023】
受電装置32aは、昇降路側の給電装置31aと対向した状態で受電装置32aから非接触で給電される電力を受けてバッテリ33aに蓄える。バッテリ33aに蓄えられた電力は、かご内の各種機器(例えば照明機器やドアモータなど)に使用される。
【0024】
受電装置32b,32cについても同様であり、受電装置32bは、昇降路側の給電装置31bと対向した状態で受電装置32bから非接触で給電される電力を受けてバッテリ33bに蓄える。受電装置32は、昇降路側の給電装置31cと対向した状態で受電装置32cから非接触で給電される電力を受けてバッテリ33cに蓄える。
【0025】
なお、バッテリ33a,33b,33cの電力を各号機毎に設けられた図示せぬ巻上機のモータの駆動電力として使用することも可能である。この場合には、バッテリ33a,33b,33cとして、比較的大きな容量を有するものが必要となる。
【0026】
また、非接触給電の方式としては、例えば電磁誘導方式が用いられる。「電磁誘導方式」は、2つの隣接するコイルの一方(給電側コイル)に電流を流したときに発生する磁束を媒介として他方のコイル(受電側コイル)に送電する方式である。この他に、電流を電磁波に変換し、アンテナを介して送電する「電波方式」や、電磁界の共鳴現象を利用した「電磁界共鳴方式」などがあるが、本発明ではこれらの方式に特に限定されるものではない。
【0027】
ここで、本実施形態において、各号機に対応した号機制御装置11a,11b,11cには、非接触給電システムを実現するための機能が備えられている。いま、各号機の号機制御装置11a,11b,11cを代表して、A号機の号機制御装置11aの構成を図3に示す。
【0028】
図3はA機の号機制御装置11aの機能構成を示すブロック図である。なお、B号機の号機制御装置11b,C号機の号機制御装置11cについても同様の構成である。
【0029】
号機制御装置11aには、非接触給電システムを実現するための機能として、呼び応答制御部41、電力予測部42、バッテリ電力検出部43、追加呼び制御部44、給電制御部45が設けられている。
【0030】
呼び応答制御部41は、群管理制御装置20によって割り当てられた乗場呼びに対する応答制御を行うものであり、その乗場呼びの情報(登録階と行先階)を記憶するための呼び記憶部41aを有する。A号機が乗場呼びに応答していないとき、呼び応答制御部41は給電制御部45に対して待機指示を出して、A号機を予め定められた分散待機階に移動させ、そこで給電装置31aから給電を受けた状態で待機させる。一方、A号機が乗場呼びに応答しているとき、呼び応答制御部41は、呼び記憶部41aに記憶された乗場呼びの情報を電力予測部42に与えて電力予測を行わせる。
【0031】
電力予測部42は、A号機が乗場呼びの応答に必要な電力Pnを予測する。この場合、本システムのエレベータでは、乗場行先階登録装置13を備えているので、事前にA号機の運行スケジュールを把握では、その運行スケジュールから呼び応答に必要な電力Pnを予測することができる。この必要電力Pnは、現在位置から乗場呼びの登録階までに移動するまでに必要な電力Paと、登録階から行先階まで移動するに必要な電力Pbとを加算して得られる。
【0032】
バッテリ電力検出部43は、A号機の乗りかご12aに設けられたバッテリ33aの電力Pkを検出する。具体的には、バッテリ33aの電圧値を乗りかご12aから取得し、その電圧値からバッテリ33aに現在残っている電力Pkを検出する。
【0033】
追加呼び制御部44は、電力予測部42によって予測された必要電力Pn(Pa+Pb)に予備電力Pcを加えた値とバッテリ電力検出部43によって検出されたバッテリ33aの電力Pkとを比較し、その比較結果に基づいてA号機に対する追加呼びの割り当てを制御する。上記予備電力Pcは固定値であり、例えば利用者が長時間戸開した場合などを考慮して設定されている。Pn+Pc>Pkであれば、A号機に対する追加呼びの割り当てを禁止するための割当禁止指令が群管理制御装置20に出力される。
【0034】
給電制御部45は、上記割当禁止指令の出力に伴い、図示せぬA号機の巻上機の駆動を制御して、乗りかご12aを予め定められた給電階へ移動させて給電を行う。上述したように、各号機の給電位置は異なり、分散待機階に合わせて給電装置31a,31b,31cが設置されている。
【0035】
このような構成において、各階の乗場に設置された乗場行先階登録装置13の操作により、利用者が行先階を登録すると、その行先階に登録階を含めた乗場呼びの情報が発行され、群管理制御装置20に送られる。群管理制御装置20では、乗場行先階登録装置13から送られてきた乗場呼びの情報(行先階と登録階)を登録制御部21のテーブル21aに記憶した後、割当制御部22を通じて当該乗場呼びを各号機のいずれかに割り当てる。
【0036】
割当号機が決まると、その割当号機の情報が当該乗場呼びに対応付けてテーブル21aに記憶される。また、各号機の号機制御装置11a,11b,11cの中の割当号機に対応した号機制御装置に対して乗場呼びの割当指令が出力される。この割当指令を受けた号機制御装置では、自身の号機のバッテリ電力を監視しながら、当該乗場呼びに応答すると共に必要に応じて給電を行う。
【0037】
以下に、A号機に着目して、バッテリ電力に関連した動作について詳しく説明する。
図4はA号機の号機制御装置11aの処理動作を示すフローチャートである。なお、B号機の号機制御装置11b、C号機の号機制御装置11cについても同様の処理が実行される。
【0038】
まず、号機制御装置11aは、A号機が乗場呼びに応答中であるか否かを判断する(ステップS11)。これは、呼び応答制御部41に設けられた呼び記憶部41aを参照することで行う。A号機が乗場呼びに応答中でない場合、つまり、呼び記憶部41aに乗場呼びの情報が記憶されていない状態では(ステップS11のNO)、号機制御装置11aは、給電制御部45を通じてA号機の乗りかご12aを給電階に移動させ、給電装置31aから給電を受けた状態で分散待機させる(ステップS12)。この給電装置31aから給電された電力は、乗りかご12aの受電装置32aを通じてバッテリ33aに蓄えられる。
【0039】
A号機が乗場呼びに応答中であれば(ステップS11のYES)、号機制御装置11aは、電力予測部42を通じて乗場呼びの応答に必要な電力Pnを予測しながら応答する(ステップS13)。詳しくは、現在位置から乗場呼びの登録階までに移動するまでに必要な電力Paと、登録階から行先階まで移動するに必要な電力Pbを求め、これらを加算した電力を呼び応答に必要な電力Pnとして得る。
【0040】
また、号機制御装置11aは、バッテリ電力検出部43を通じてA号機の乗りかご12aに設けられたバッテリ33aの電力Pkを検出する(ステップS14)。ここで、呼び応答に必要な電力Pnに予め設定された予備電力Pcを加えた値とバッテリ33aの電力Pkとを比較した結果、Pn+Pc≦Pkであれば(ステップS15のNO)、そのまま乗場呼びに応答して運転を継続する。
【0041】
一方、Pn+Pc>Pkであった場合、つまり、呼び応答に必要な電力Pnに予備電力Pcを加えた値がバッテリ33aの電力Pkよりも大きい場合には(ステップS15のYES)、号機制御装置11aは、A号機に対する追加呼びの割り当てを禁止するため、追加呼び制御部44を通じて割当禁止指令を群管理制御装置20に対して出力する(ステップS16)。群管理制御装置20では、この割当禁止指令を受信すると、A号機を群管理の対象から除外する。これにより、新たな乗場呼びが発生した場合でも、A号機には割り当てられないので、バッテリ電力の消費を抑えることができる。
【0042】
また、号機制御装置11aは、呼び記憶部41aを参照して、残りの乗場呼びのすべてに応答した後、給電制御部45を通じてA号機の乗りかご12aを給電階に移動させて給電を行う(ステップS17)。この間、A号機は群管理からは切り離されている。
【0043】
給電階で乗りかご12aのバッテリ33aに一定値以上の電力が蓄えられると、号機制御装置11aは充電が完了したものと判断し(ステップS18のYES)、追加呼び割当禁止の解除指令を群管理制御装置20に出力する(ステップS19)。これにより、A号機は群管理に復帰し、給電階で新たな乗場呼びの割当指令を待つことになる。
【0044】
このように、各号機が乗場呼びに応答する際に、現在のバッテリ電力の残りが場合には追加呼びの割り当てを禁止して、給電階へ移動して給電を行うことで、運転途中でバッテリ切れになることを防ぐことができる。また、給電中は群管理から離れているが、他の号機が乗場呼びに応答できるので、運転サービスを継続することができる。
【0045】
また、各号機が乗場呼びに応答していないときには、予め定められた給電階へ分散待機させておくことで、バッテリ電力を十分に確保した状態で新規の乗場呼びに応答することができる。
【0046】
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、給電による運転の中断を防いで安全に運転サービスを継続することのできるエレベータの非接触給電システムを提供することができる。
【0047】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0048】
11a,11b,11c…号機制御装置、12a,12b,12c…乗りかご、13…乗場行先階登録装置、14…操作部、15…表示部、20…群管理制御装置、21…登録制御部、21a…テーブル、22…割当制御部、31a,31b,31c…給電装置、32a,32b,32c…受電装置、33a,33b,33c…バッテリ、41…呼び応答制御部、41a…呼び記憶部、42…電力予測部、43…バッテリ電力検出部、44…追加呼び制御部、45…給電制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の号機を有し、これらの号機の乗りかごに設置されたバッテリに非接触で給電を行うエレベータの非接触給電システムにおいて、
各階の乗場に設置された乗場行先階登録装置と、
この乗場行先階登録装置によって登録された利用者の行先階を含む乗場呼びを上記各号機のいずれかに割り当てる群管理制御装置と、
上記各号機に対応して設けられ、上記群管理制御装置によって割り当てられた乗場呼びに基づいて上記各号機の乗りかごの運転を個別に制御する複数の号機制御装置とを備え、
上記各号機制御装置のそれぞれは、
上記乗場呼びの応答に必要な電力を予測する電力予測手段と、
上記バッテリの電力を検出するバッテリ電力検出手段と、
上記電力予測手段によって予測された必要電力に予め設定された予備電力を加えた値と上記バッテリ残電力検出手段によって検出された上記バッテリの電力とを比較し、その比較結果に基づいて上記各号機に対する追加呼びの割り当てを制御する追加呼び制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの非接触給電システム。
【請求項2】
上記追加呼び制御手段は、
上記必要電力に上記予備電力を加えた値が上記バッテリの電力よりも大きい号機が存在する場合に、その号機の追加呼びの割り当てを禁止するための割当禁止指令を上記群管理制御装置に出力することを特徴とする請求項1記載のエレベータの非接触給電システム。
【請求項3】
上記各号機制御装置のそれぞれは、
上記追加呼び制御手段によって上記割当禁止指令が出力された場合に、当該号機に割り当てられている乗場呼びに応答後、当該号機の乗りかごを予め定められた給電階へ移動させて給電を行う給電制御手段をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載のエレベータの非接触給電システム。
【請求項4】
上記群管理制御装置は、
上記割当禁止指令を受信することにより、当該号機が給電を完了するまでの間、群管理の対象から除外することを特徴とする請求項2記載のエレベータの非接触給電システム。
【請求項5】
上記各号機制御装置のそれぞれは、
上記各号機が上記乗場呼びに応答していないときに、予め定められた給電階へ分散待機させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの非接触給電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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