説明

エレベーターのドア安全装置

【課題】紐状の物体等の小断面の異物の挟み込みまたは引き込みを検出することのできるエレベーターのドア安全装置を提供する。
【解決手段】かごに形成されたかご側出入口1を開閉するかご側スライドドア5の戸閉方向側先端面5aにEMFi(登録商標、以下登録商標である旨の記載を省略する。)センサ13を貼り付ける。EMFiセンサ13はシート状の感圧センサであって、戸閉動作中にかご側スライドドア5の戸閉方向側先端面5aに異物が当接すると、EMFiセンサ13に圧力が生じることにより検出出力を発する。その検出出力が所定の値を超えたことを条件として警報信号を発し、戸閉動作を停止するとともに戸開動作させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエレベーターの戸開閉動作時にスライドドアによる異物の挟み込みまたは引き込みを防止するエレベーターのドア安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータードアの戸閉動作時に異物が挟み込まれることを防止するために、特許文献1に記載のように従来からセフティシューが用いられている。
【0003】
セフティシューはかご側と乗場側の両スライドドアの間にその戸閉方向側先端面から戸閉方向に突出するように両スライドドアのほぼ全高にわたって設けられており、戸開閉動作時に両スライドドアとともに移動する。戸閉動作中にセフティシューに異物が接触すると、その異物によってセフティシューが両スライドドアに対して相対的に戸開方向側に押し込まれたことをマイクロスイッチが検知し、戸閉動作を停止するとともに戸開動作させることで異物の挟み込みを防止する。
【0004】
また、エレベータードアの戸開動作時に異物が戸袋内へ引き込まれることを防ぐためのドア安全装置として特許文献2に記載の技術が開示されている。
【0005】
特許文献2に記載の技術は、出入口を形成するゲート状の出入口枠のうち戸袋側の縦枠とスライドドアの表側壁面との間の隙間を閉止するようにして揺動自在にパネル部材を配置するとともに、そのパネル部材の揺動を検知するマイクロスイッチを設けたものである。戸開動作時に万が一戸袋内へ異物が引き込まれそうになると、異物によってパネル部材が押し込まれて揺動したことをマイクロスイッチが検知し、戸開動作を停止させて異物の引き込まれを防止する。
【特許文献1】特開平7−242383号公報
【特許文献2】特開平9−77440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の技術は、いずれも異物によりセフティシューまたはパネル部材が変位させられたことをマイクロスイッチにて検出するものであるため、例えば紐等の小断面の物体が挟み込まれあるいは引き込まれた場合には、セフティシューまたはパネル部材の変位量が小さく、その挟み込みまたは引き込みを検知することができない恐れがある。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、特に小断面の異物の挟み込みまたは引き込みを検出することのできるエレベーターのドア安全装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明はスライドドアと戸当たり部材との間に異物が挟み込まれることを防止するものであり、ドア開閉装置により駆動されてかご室と乗場との間の出入口を開閉するとともに出入口全閉時に戸当たり部材と突き合わさるスライドドアの戸閉方向側先端面またはその戸閉方向側先端面に対向する戸当たり部材の戸当たり面にシート状の感圧センサを備えていて、少なくとも戸閉動作中における上記感圧センサの検出出力に基づいて、警報信号を発することを特徴としている。
【0009】
また、警報信号が発せられた場合には例えば請求項2に記載のように、少なくとも戸閉動作を停止するものとする。
【0010】
ここで、上記シート状の感圧センサとしては例えばEMFi(登録商標、以下登録商標である旨の記載は省略する。)センサを用いる。EMFiセンサはフィンランド国立技術開発センターの化学部門によって、1990年代初頭に開発されたものであり、例えば老人ホームの床全面に敷き詰めて要監視患者の位置を検知するセンサとして利用されている。
【0011】
また、EMFiセンサは付加加重帯域および対周波数応答の幅が極めて広い上に、安価であるという特徴がある。
【0012】
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、戸閉動作中に万が一上記スライドドアの戸閉方向側先端面と上記出入口枠の戸当たり面との間に異物が挟み込まれると、上記感圧センサが加圧され、上記感圧センサはその力に応じた検出出力を発してその挟み込みを検出することになる。
【0013】
請求項3に記載の発明は戸袋内に異物が引き込まれることを防止するものであり、ドア開閉装置により駆動されてかご室と乗場との間の出入口を開閉するスライドドアの表側壁面と、上記スライドドアと重合関係にあって且つ戸開閉動作時に上記スライドドアと相対移動する壁体の戸閉方向側先端面と、上記壁体のうち上記スライドドアが出入口を全開する位置にある時に上記スライドドアの表側壁面に対向する壁面と、のうち少なくともいずれかにシート状の感圧センサを備えていて、上記感圧センサの検出出力に基づいて、警報信号を発することを特徴としている。
【0014】
ここで、戸開動作中に上記警報信号が発せられた場合には例えば請求項4に記載のように、戸開動作を減速または停止させるものとする。
【0015】
したがって、少なくとも請求項3に記載の発明では、戸開動作中に万が一異物が上記スライドドアと上記壁体との間に引き込まれた場合には、異物が上記感圧センサを押圧することにより上記感圧センサが検出出力を発してその引きこまれを検出する。
【0016】
その上で、より好ましくは請求項5に記載の発明のように、上記スライドドアが出入口を全閉する位置にある状態で上記警報信号が発せられたことを条件に警告を発するものとすると、引き込まれの恐れがあることを事前に乗客に知らせることで、引き込まれの発生を未然に防止することができる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1または3に記載の発明によれば、異物がシート状の感圧センサを介して挟み込まれあるいは引き込まれた際に上記感圧センサに加わる力を検出するため、異物の大きさや形状に関わらず小断面の異物の挟み込みあるいは引き込みを検出することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の好適な実施の形態を示す図であって、エレベーターの出入口を示す平断面図である。
【0019】
図1に示すように、かごに形成されたかご側出入口1はゲート状のかご側出入口枠2により形成されているとともに、建物に形成された乗場側出入口3はゲート状の乗場側出入口枠4により形成されている。かご側出入口1を開閉するかご側スライドドア5および乗場側出入口3を開閉する乗場側スライドドア6はいわゆる一枚片引き戸であるとともに、かご側スライドドア5と乗場側スライドドア6とは係合装置7により連動している。すなわち、図示外のドア駆動装置により駆動されてかご側スライドドア5が移動すると、乗場側スライドドア6もかご側スライドドア5に連動して移動する。また、両出入口1,3が全閉すると、かご側スライドドア5の戸閉方向側先端面5aはかご側出入口枠2の戸当たり部材たる戸当たり柱8のうちかご側スライドドア5の戸閉方向側先端面5aに対向する戸当たり面8aと突き合わさるとともに、乗場側スライドドア6の戸閉方向側先端面6aは乗場側出入口枠4の戸当たり部材たる戸当たり柱9のうち乗場側スライドドア6の戸閉方向側先端面6aに対向する戸当たり面9aと突き合わさる。さらに、両出入口1,3が全開すると両スライドドア5,6はかご側出入口枠2のうちかご側スライドドア5と重合関係にあって且つ戸開閉動作時にかご側スライドドア5と相対移動する壁体たるかご側戸袋柱10と、乗場側出入口枠4のうち乗場側スライドドア6と重合関係にあって且つ戸開閉動作時に乗場側スライドドア6と相対移動する壁体たる乗場側戸袋柱11と、の間に形成された戸袋空間12に収納される。
【0020】
かご側スライドドア5にはその戸閉方向側先端面5aから表側壁面5bの戸閉方向側端部にかけてシート状の感圧センサとしてEMFiセンサ13がかご側スライドドア5の全高にわたって貼り付けられている。
【0021】
図2はEMFiセンサ13の詳細を示す拡大図である。
【0022】
EMFiセンサ13は、図2に示すように厚さ約30μmのポリプロピレン製シートからなるエレメント用素材14の両面に導電性フィルム15を貼り合わせて構成されている。
【0023】
上記エレメント用素材14の内部には平均直径1μm程度の空洞14aが無数に形成されており、その空洞14aの中に電荷を捕獲している。また、上記導電性フィルム15は、例えばポリエチレンフィルムの片面にスクリーン印刷等により導電性ペーストを塗布したものが用いられ、その導電性ペーストを塗布した面がエレメント用素材14側となるようにして貼り合わせてある。
【0024】
図3はEMFiセンサ13とドア制御部との接続を示すブロック図であって、図4はドア制御部の制御内容の一例を示すフローチャートである。
【0025】
以上のように構成したエレベーターのドア安全装置では、戸閉動作中に万が一例えばペット用の紐等の異物がかご側スライドドア5とかご側戸当たり柱8との間にEMFiセンサ13を介して挟み込まれると、EMFiセンサ13に異物が当接して圧力が加わることとなる。その圧力に比例してエレメント用素材14の両面に位置する導電性フィルム15に電位差が生じてEMFiセンサ13は検出出力を発する。この検出出力は、図3に示すように増幅器16にて増幅した上で、A/Dコンバータ17にてデジタル信号に変換し、デジタル信号として比較判定部18に取り込まれる。比較判定部18は予め定められた設定値と検出出力とを比較し、検出出力が設定値を超える場合に警報信号として異物検出信号をドア制御部19に出力する。ドア制御部19は後述するように異物検出信号の有無に応じてドア駆動装置20を作動させることとなる。
【0026】
以下、ドア制御部19の制御内容の一例について説明する。かごが目的階に到着して乗客の乗降を終えると、図4に示すようにドア駆動装置20に戸閉動作を開始させる(ステップS1)。戸閉動作中は常時異物検出信号の入力の有無を監視していて(ステップS2〜S4)、万が一かご側スライドドア5の戸閉方向側先端面5aとかご側戸当たり柱8の戸当たり面8aの間に異物が挟み込まれると、EMFiセンサ13は異物によって押圧されて検出出力を発する。EMFiセンサ13の検出出力が設定値を超えると異物検出信号がドア制御部19に出力され、ドア制御部19は異物検出信号を取り込んだ回数を検出回数としてカウントする(ステップS5)とともに、所定の制御として戸閉動作を停止(ステップS6)および戸開動作を開始(ステップS7)し、出入口を全開させる(ステップS8,S13)。出入口を全開して戸開動作を停止(ステップS9)すると、予め定められた設定検出回数と検出回数とが比較判定される(ステップS10)。ここで、検出回数が設定検出回数を超え、戸開閉動作を設定検出回数以上繰り返していた場合にはエレベーターを休止させる。検出回数が設定検出回数を超えていない場合には、戸開時間のカウントを開始し(ステップS11)、予め定められた設定戸開時間だけ戸開状態を保持(ステップS12,S15)した後に、再び戸閉動作を開始する(ステップS1)こととなる。
【0027】
したがって、以上のようなエレベーターのドア安全装置によれば、かご側スライドドア5の戸閉方向側先端面5aに異物が当接したことによりEMFiセンサ13に加わる力を異物の形状に関わらず直接的に検出するため、例えばペット用の紐等の小断面の異物の挟み込みを検出することが可能となる上に、EMFiセンサ13はシート状であるため、その設置は極めて容易である。
【0028】
また、従来から戸閉動作時のドア安全装置として用いられているセフティシューでは検出することができなかった、かご側スライドドア5とかご側戸当たり柱8との間における異物の挟み込みを検出することができるメリットがある。
【0029】
なお、本実施の形態ではかご側スライドドア5の戸閉方向側先端面5aにEMFiセンサ13を設けたが、かご側戸当たり柱8の戸当たり面8aにEMFiセンサ13を設けてもよい。さらに、乗場側スライドドア6の戸閉方向側端面6aおよび乗場側戸当たり柱9の戸当たり面9aのうちの一方もしくは両方にEMFiセンサ13を設けることも勿論可能であるほか、必要に応じて従来のドア安全装置であるセフティシューとEMFiセンサ13とを併用してもよい。
【0030】
図5は本発明の第2の実施の形態を示す図であって、エレベーターの出入口を示す平断面図である。なお、図5において図1と同様または相当部分には同一符号を付してある。
【0031】
図5に示す第2の実施の形態は、戸開動作時に戸袋内に異物が引き込まれることを防止するエレベータードアの安全装置であって、かご側スライドドア5の表側壁面5bに沿ってその全高にわたってEMFiセンサ13が貼り付けられている。なお、戸閉動作時における異物の挟み込みを防止するために、かご側スライドドア5と乗場側スライドドア6の間にはセフティシュー21が両スライドドア5,6の戸閉方向側先端面5a,6aから戸閉方向側に突出するようにして取り付けられている。
【0032】
図6はEMFiセンサ13とドア制御部19との接続を示すブロック図であって、図7はドア制御部19の制御内容の一例を示すフローチャートである。なお、図6において図3と同様または相当部分には同一符号を付してある。
【0033】
EMFiセンサ13の検出出力は図6に示すように増幅器16にて増幅した上で、A/Dコンバータ17にてデジタル信号に変換して比較判定部18に取り込まれ、比較判定部18にて設定値と検出出力とを比較し、検出出力が設定値を超える場合に異物検出信号をドア制御部19に出力することは第1の実施の形態と同様であり、ドア制御部19は異物検出信号の有無に応じて後述するようにドア駆動装置20および警告装置22を作動させる。
【0034】
以下、ドア制御部19の制御内容の一例について説明する。かごが目的階に到着すると、図7に示すように戸開動作を開始する前に、かご側スライドドア5がかご側出入口1を全閉する位置にある状態でかご側スライドドア5の表側壁面5bに異物が当接していないかどうかを確認する(ステップS16)。かご側スライドドア5の表側壁面5bに異物が当接しているとEMFiセンサ13が異物によって押圧されて検出出力を発し、検出出力が設定値を超える場合には異物検出信号がドア制御部19に取り込まれる。ドア制御部19に異物検出信号が取り込まれている状態で戸開動作すると異物が戸袋内に引き込まれる恐れがあるため、その場合には警告装置22にて例えばアナウンス等の乗客に注意を促す警告を発し(ステップS21)、かご側スライドドア5の表側壁面5bに異物が当接していないことが確認されるまで戸開動作を開始しない。一方で、かご側スライドドア5の表側壁面5bに異物が当接しておらず、ドア制御部19に異物検出信号が入力されていない場合には、通常の戸開速度で戸開動作を開始する(ステップS17)。戸開動作中は常時異物の存在を監視していて(ステップS18〜S20)、万が一戸袋内に異物が引き込まれた場合にはEMFiセンサ13は異物によって押圧されて検出出力を発し、その検出出力が設定値を超えるとドア制御部19に異物検出信号が取り込まれる。ドア制御部13は戸開動作中に異物検出信号を取り込むと所定の制御として戸開動作を停止し(ステップS22)、警告装置22にて警告を発する(ステップS23)。または、所定の制御として戸開速度を減速し、乗客が異物を戸袋から引き離すための時間を確保することでも対応できる。その後、かご側スライドドア5の表側壁面5bに異物が当接していないこと、すなわちドア制御部19に対する異物検出信号の出力がないことを確認した上で(ステップS24)、通常の戸開速度よりも低速で戸開動作を開始し出入口を全開する(ステップS25〜S28)。なお、低速戸開動作中に再び異物が検出された場合には(ステップS26)、ステップS22に戻ることとなる。
【0035】
したがって、第2の実施の形態におけるエレベーターのドア安全装置によれば、第1の実施の形態と同様に、EMFiセンサ13の設置は極めて容易である上に、かご側スライドドア5の表側壁面に当接する異物をその形状に関わらずに検出することが可能であり、例えばペット用の紐等の小断面の異物の戸袋内への引き込まれを検出することができるメリットがある。
【0036】
また、戸開動作前にかご側スライドドア5の表側壁面5aに当接する異物の存在を確認することによって、実際に引き込まれが発生する前にその引き込まれの恐れがあることを検知して乗客に注意を促がすことが可能となり、引き込まれを事前に防止することができる。
【0037】
なお、本実施の形態ではEMFiセンサ13をかご側スライドドア5の表側壁面5bに設けたが、EMFiセンサ13を乗場側スライドドア6の表側壁面6bに設けることも勿論可能である。
【0038】
図8は第3の実施の形態として第2の実施の形態におけるEMFiセンサ13の設置位置の変形例を示している。なお、図8において図5と同様または相当部分には同一符号を付してある。
【0039】
第3の実施の形態は図8に示すように、第2の実施の形態におけるEMFiセンサ13をかご側戸袋柱10に設けたものである。より詳細には、EMFiセンサ13はかご側戸袋柱10の戸閉方向側先端面10aと、かご側戸袋柱10のうちかご側スライドドア5が出入口を全閉する位置にある時にかご側スライドドア5の表側壁面5bと対向する裏側壁面10bと、のなすかご側コーナー部23に、かご側出入口1の全高にわたって貼り付けられている。
【0040】
また、EMFiセンサ13とドア制御部19の接続およびドア制御部19の制御内容は第2の実施の形態と同様であり、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0041】
なお、本実施の形態ではEMFiセンサ13をかご側コーナー部23に設けたが、乗場側戸袋柱11の戸閉方向側先端面11aと、乗場側戸袋柱11のうち乗場側スライドドア6が出入口を全閉する位置にある時に乗場側スライドドア6の表側壁面6bと対向する裏側壁面11bと、のなす乗場側コーナー部24に設けてもよい。
【0042】
さらに、上記第1〜3の実施の形態は本発明を戸開閉形式が一枚片開き式の出入口に適用したものであるが、例えば両開き式等の他の戸開閉形式の出入口にも適用できるほか、必要に応じて上記第1〜3の実施の形態におけるエレベーターのドア安全装置を組み合わせて用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図であって、エレベーターの出入口を示す平断面図。
【図2】図1におけるEMFiセンサの構成を示す拡大図。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるEMFiセンサとドア制御部との接続を示すブロック図。
【図4】図3におけるドア制御部の制御内容の一例を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図であって、エレベーターの出入口を示す平断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるEMFiセンサとドア制御部との接続を示すブロック図。
【図7】図6におけるドア制御部の制御内容の一例を示すフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す図であって、エレベーターの出入口を示す平断面図。
【符号の説明】
【0044】
1…かご側出入口
3…乗場側出入口
5…かご側スライドドア
6…乗場側スライドドア
8…かご側戸当たり柱(戸当たり部材)
9…乗場側戸当たり柱(戸当たり部材)
10…かご側戸袋柱(壁体)
11…乗場側戸袋柱(壁体)
13…EMFiセンサ(感圧センサ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア開閉装置により駆動されてかご室と乗場との間の出入口を開閉するとともに出入口全閉時に戸当たり部材と突き合わさるスライドドアの戸閉方向側先端面またはその戸閉方向側先端面に対向する戸当たり部材の戸当たり面にシート状の感圧センサを備えていて、
少なくとも戸閉動作中における上記感圧センサの検出出力に基づいて、警報信号を発することを特徴とするエレベーターのドア安全装置。
【請求項2】
上記警報信号が発せられたことを条件に少なくとも戸閉動作を停止することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターのドア安全装置。
【請求項3】
ドア開閉装置により駆動されてかご室と乗場との間の出入口を開閉するスライドドアの表側壁面と、上記スライドドアと重合関係にあって且つ戸開閉動作時に上記スライドドアと相対移動する壁体の戸閉方向側先端面と、上記壁体のうち上記スライドドアが出入口を全開する位置にある時に上記スライドドアの表側壁面に対向する壁面と、のうち少なくともいずれかにシート状の感圧センサを備えていて、
上記感圧センサの検出出力に基づいて、警報信号を発することを特徴とするエレベーターのドア安全装置。
【請求項4】
戸開動作中に上記警報信号が発せられたことを条件に戸開動作を減速または停止することを特徴とする請求項3に記載のエレベーターのドア安全装置。
【請求項5】
上記スライドドアが出入口を全閉する位置にある状態で上記警報信号が発せられたことを条件に警告を発することを特徴とする請求項3または4に記載のエレベーターのドア安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−137555(P2007−137555A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−331121(P2005−331121)
【出願日】平成17年11月16日(2005.11.16)
【出願人】(591020353)オーチス エレベータ カンパニー (402)
【氏名又は名称原語表記】OTIS ELEVATOR COMPANY
【Fターム(参考)】