説明

エレベーターのドア装置

【課題】建築の需要に対応した全面がガラスで段差のない軽量なエレベーターのドア装置を得る。
【解決手段】一対を構成する一方の縦フレーム3の戸当たり部となる一辺3aに前面に延長する延長部3bを備え、他方の縦フレーム95の外側部となる一辺に前面に延長する延長部を備える。また、一対を構成する一方の横フレーム90の上側辺に前面に延長する延長部を備え、他方の横フレーム8の下側辺8aに前面に突出する延長部8bを備える。更に、一対の縦フレーム3、95と一対の横フレーム8、90を組み合わせ、両者に形成される延長部で構成された凹部を備え、凹部の所要個所に取り付けられた緩衝材4、5、9、10を介し、一対の縦フレーム3、95と一対の横フレーム8、90に接着剤7、11で取り付けられるガラス6を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターのドア装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーターのドア装置は、両側部がそれぞれ内向きのコ字状に折り返すように曲成されたドア表板を有し、このコ字状に折り返すように曲成されたドア表板の側部の内側に、横断面形状が同じくコ字状を有する縦補強板が、その開口部が外向きとなるようにねじによって固定されている。そして、ドア表板の側部と縦補強板とで、横断面が略四辺形の中空部を形成している。また、ドア表板の中央部には開口部が設けられ、この開口部を塞ぐように設置された窓ガラスが、開口部の縁部と、一端部を縦補強板にねじによって固定されたZ字状の窓押え金の他端部とで挟持されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005-75624号公報(要約の欄、段落0014、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された従来のエレベーターのドア装置は、前記のようにドア表板の側部と縦補強板により横断面が略四辺形の中空部を有するフレームが形成されているため、ドア表板に窓ガラスを設けた場合でも、強度と剛性を高めることが可能となる。
【0005】
しかし、特許文献1に開示されたようなエレベーターのドア装置を使用すると、上下、及び左右の四周、即ち、フレーム周囲と、フレームの中央平面部との間に段差が生じ、エレベーターのようなスライドタイプのドア装置としては、ドア開閉時における利用者の引き込まれの心配があって実用的でない。また、段差解消のために段差を埋めるようにガラスを追加設置すると、ガラスの切削費用や合わせ費用などのコストが嵩む上に、余計に質量が増えてドア駆動部に負担をかけて動作が遅くなるなどの課題が生じる。
【0006】
また、フレーム周囲にフレーム中央平面部が接する部分は、フレームの継ぎ目などが見えてしまうことから見栄えが低下するとともに、複数枚の板金の加工による構造体により結果的にドア周囲に筒状の空間を確保する形をとっているため、質量が過剰に増加し、組み立ても煩雑になって加工コストが増加することや、加工誤差から組み付けに隙間が発生するなど課題が多い。
【0007】
更に、近年では建築のガラス仕様が意匠の主流となっており、エレベーターのドア装置においても、意匠面の全面を段差なくガラスにする要求があるが、この要求に対して、前記特許文献1に開示されたようなエレベーターのドア装置では四周のフレームはかなり大きく意匠面に残ってしまい、建築側の要望に応えられていない課題もある。
【0008】
また、建物の出入口に設置される自動ドアや手動で開閉するタイプのドアで、強化ガラスと上下端部に金属フレームを使用したものを見かけるが、このタイプのドアをエレベーターのドア装置とする場合、強化ガラス加工時に生ずる全体の反りが、規定された許容誤差を超えてしまい、エレベーターのドア装置として要求される精度を満足せず、使用できない課題がある。
【0009】
更に、建物の出入口に設置される自動ドアなどに使用されているドア構造では、開閉時の戸当たり部において、ガラスが露出しており、エレベーターのドア装置としては開閉時の乗降客との接触を考慮するとガラスと荷物の衝突が予想されて適切でない課題もある。
【0010】
この発明は、前記の課題を解決するためになされたもので、建築の需要に対応した全面がガラスで段差のない軽量なエレベーターのドア装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係るエレベーターのドア装置は、一対の縦フレームと一対の横フレームから構成されるフレームを周囲に有するエレベーターのドア装置であって、次の要件を備えたことを特徴とする。
(1)前記一対を構成する一方の縦フレームの戸当たり部となる一辺に前面に延長する延長部を備え、前記一対を構成する他方の縦フレームの外側部となる一辺に前面に延長する延長部を備える。
(2)前記一対を構成する一方の横フレームの上側辺に前面に延長する延長部を備え、前記一対を構成する他方の横フレームの下側辺に前面に突出する延長部を備える。
(3)前記一対の縦フレームと前記一対の横フレームを組み合わせ、両者に形成される延長部で構成された凹部を備える。
(4)前記凹部の所要個所に取り付けられた緩衝材を介し、前記一対の縦フレームと前記一対の横フレームに接着剤で取り付けられるガラスを備える。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係るエレベーターのドア装置によれば、高い強度と剛性を保った上で、強化ガラスを使用することなく、ガラス部分がほぼ全域にわたる建築の流行とマッチした段差のない軽量なエレベーターのドア装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して、この発明に係るエレベーターのドア装置について好適な実施の形態を説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものでない。
【0014】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置を示す正面図である。図1において、エレベーター乗り場1には乗り場ドア(以下、ドアという。)2a、2bが設置されている。このドア2a、2bは左右逆ではあるが同一構成であって、以降の説明では、便宜上、ドア2aを取り上げて説明する。
【0015】
図2は、図1のA−A線断面図を示し、この図2に示すように、ドア2aは横断面が中空矩形状の縦フレーム3を備えている。この縦フレーム3は、不燃材で構成されており、例えば、アルミ合金、アルミ合金の押し出し成型品や板金、チタン合金、マグネシウム合金で構成されている。この縦フレーム3の表面はアルミであればアルマイト処理が行なわれ、塗装はされていない。
【0016】
縦フレーム3には、図2における左側辺3aに前面に延長する延長部3bが形成され、この延長部3bと前面辺3cがL形状を成すように形成されている。そして、L形状を成す延長部3bの一面には第1の緩衝材4が取り付けられるとともに、L形状を成す前面辺3cの前面の一部には第2の緩衝材5が取り付けられ、この第1の緩衝材4および第2の緩衝材5を介在させて前記L形状部にガラス6が取り付けられている。なお、第1の緩衝材4および第2の緩衝材5は、硬質発泡ポリエチレンや硬質ウレタンフォームなどで構成されている。
【0017】
ガラス6は、二層構造に形成されており、端面が第1の緩衝材4に当接し、裏面の端部において第2の緩衝材5に当接している。また、第2の緩衝材5により、ガラス6と縦フレーム3の前面辺3cとの間に間隙が形成されるが、この間隙にはガラス6を縦フレーム3の前面辺3cに取り付けるための接着剤7が充填されている。接着剤7は、構造用シーラントと呼ばれる一液性ないし二液性のアルコールタイプのシリコンシーリング材であって、必要とされる耐久性を有するとともに、弾性を有しており、ガラス6のたわみなどの変形に追従できるものである。
【0018】
縦フレーム3の延長部3bの長さは、ガラス6を縦フレーム3の前面辺3cに取り付けた際に、ガラス6の前面が縦フレーム3の前面辺3cと略面一になる長さであることが好ましい。また、縦フレーム3の延長部3bは、ドア2aの開閉時における戸当たり部として乗降客と接触する部分であり、この延長部3bの厚さは、乗降客との接触を考慮すると1.5mm程度以上が望ましい。
【0019】
また、第1の緩衝材4の幅方向寸法は、ガラス6の前面よりやや奥行きが短くなる寸法に形成され、第2の緩衝材5および接着剤7の厚みは、8mm〜20mm程度に形成されている。更に、接着剤7の幅方向寸法は、10mm〜25mmに形成されている。
【0020】
なお、前記においては、ドア2aの開閉時における戸当たり部を構成する縦フレーム3について図示説明したが、戸当たり部の反対側に設けられる縦フレームについても左右方向が逆にはなるが、戸当たり部を構成する縦フレーム3と同様に構成される。
【0021】
図3は、図1のB−B線断面図を示し、この図3に示すように、ドア2aは縦断面が中空矩形状の横フレーム8を備えている。この横フレーム8は、縦フレーム3と同様に不燃材で構成されており、例えば、アルミ合金、アルミ合金の押し出し成型品や板金、チタン合金、マグネシウム合金で構成されている。この横フレーム8の表面はアルミであればアルマイト処理が行なわれ、塗装はされていない。
【0022】
横フレーム8には、図3における下側辺8aに前面に延長する延長部8bが形成され、この延長部8bと前面辺8cがL形状を成すように形成されている。そして、L形状を成す延長部8bの上面には第3の緩衝材9が取り付けられるとともに、L形状を成す前面辺8cの前面の一部には第4の緩衝材10が取り付けられ、この第3の緩衝材9および第4の緩衝材10を介在させてガラス6が前記L形状部に取り付けられている。なお、第3の緩衝材9および第4の緩衝材10は、第1の緩衝材4および第2の緩衝材5と同様に、硬質発泡ポリエチレンや硬質ウレタンフォームなどで構成されている。
【0023】
第4の緩衝材10により、ガラス6と横フレーム8の前面辺8cとの間に間隙が形成されるが、この間隙にはガラス6を横フレーム8の前面辺8cに取り付けるための接着剤11が充填されている。接着剤11は、接着剤7と同様、構造用シーラントと呼ばれる一液性ないし二液性のアルコールタイプのシリコンシーリング材であって、必要とされる耐久性を有するとともに、弾性を有しており、ガラス6のたわみなどの変形に追従できるものである。
【0024】
また、横フレーム8に形成された延長部8bの下面には、L字フレーム11が取り付けられている。このL字フレーム11の先端部は、第4の緩衝材10との間でガラス6の前面下部を挟持ようにガラス6の下部前面に当接しており、基端部は、横フレーム8の下側辺8aにねじ12とナット13により固定されている。
【0025】
ガラス6の実質的固定は接着剤7、11により強度を保持するが、ガラス6は、ドア2aの上部に設けられる横フレームに取り付けられたL字フレームの先端部と、ドア2aの下部に設けられた横フレーム8に取り付けられたL字フレーム11の先端部により保持されることになる。なお、図3は、ドア2aの下部に設けられた横フレーム8の構成について図示したものであるが、ドア2aの上部にも同様の横フレームが設けられ、ドア2aの上部に設けられる横フレームは、ドア2aの下部に設けられた横フレーム8と上下方向を逆にした形状になる。
【0026】
前記のように、中空矩形断面のフレームで構成された縦フレームと横フレームが上下及び左右の四周、即ち、周囲に配置され、前面にガラス6が取り付けられたドア2aが形成されることになる。このドア2aは、図4に示すように、左右の縦フレーム部分のうち、開閉時の戸当たり部と反対側の縦フレーム部分が建築開口部の向こう側に破線で示すように隠されることになる。また、上側の横フレーム部分は後述するドア駆動装置部分とともに建築開口部の向こう側に隠され、下側の横フレーム部分は敷居により隠されることになって、目視では図1のように現れることになる。従って、ドア2aを前面から見た場合には、ドア2aの下端に極めて細い横フレームが通るのみであり、また、縦フレームは開閉時の戸当たり部が見えるのみで、意匠的にも優れたほぼ全面がガラス6のドア2aを提供することができる。
【0027】
次に、前記のように構成されたドア2aの製造方法を図5〜図8により説明する。
まず、図5に示すように、左側辺3aに延長部3bが形成され中空矩形状の横断面を有する縦フレーム3を形成し、延長部3bを有する左側辺3aと対向する右側辺3dの両端部に斜線で示す切欠部3eを形成する。
【0028】
次に、図示は省略するが、図5に示す縦フレーム3と同様の横フレーム8を形成し、図6に示すように、縦フレーム3の切欠部3eに横フレーム8の切欠部を差し込むようにして縦フレーム3と横フレーム8を組み合わせ、その後、縦フレーム3の左側辺3aから図示しないねじにより横フレーム8を固定する。なお、このとき、縦フレーム3と横フレーム8の組み合わせ部分の形状および寸法は、両者が丁度嵌め合う寸法とされている。また、縦フレーム3に形成されたL形状部と横フレーム8に形成されたL形状部とが重なり合うように、縦フレーム3と横フレーム8が固定される構成になっており、図7が縦フレーム3と横フレーム8の組み合わせ工程が完了した状態の正面図を示している。
【0029】
次に、図8に示すように、縦フレーム3に形成されたL形状部と横フレーム8に形成されたL形状部とにより形成された凹部に第1〜第4の緩衝材4、5、9、10を設置する。その後、L字フレーム11によりガラス6を取り付け、接着剤7、11を充填する。なお、第1〜第4の緩衝材4、5、9、10は、縦フレーム3と横フレーム8が組み合わされる前に、予め縦フレーム3の延長部3bあるいは横フレーム8の延長部8bにそれぞれ取り付けておいてもよい。
【0030】
接着剤7、11を充填する場合の作業環境として、5℃〜40℃で湿度は80%以上にならないことが必要である。また、接着剤7、11は湿度により硬化が促進されるので、作業後も温湿度環境を管理し、振動や粉塵を与えない状態で7〜10日完全に硬化させ必要がある。
【0031】
次に、図9(a)に示すように、ドア2aの上部を構成するとともに、横フレーム8と一対を成す横フレーム90の上端面に補強金具91をねじ92により取り付ける。そして、図9(b)に示すように、補強金具91の上面に、ドア駆動装置を取り付ける駆動装置取付金93を載置するとともに、横フレーム90の上端面に形成した穴90a、補強金具91に形成した穴91a、および駆動装置取付金93に形成した穴93aにねじ94を挿入し、横フレーム90、補強金具91、および駆動装置取付金93の三者を一体的に固定する。なお、符号95は、縦フレーム3と一対を成す縦フレームである。
【0032】
以上のようにしてドア2aは製造され、構成されるが、前述のように、ドア2bも同様に製造され、構成される。
【0033】
次に、前記のように構成されたドア2a、2bに、このドア2a、2bを駆動するドア駆動装置の取り付け方法について説明する。図10は、ドア2a、2bにドア駆動装置100を取り付ける方法について説明する図である。なお、ドア駆動装置100は、後述する取付金102、ワイヤーまたはチェーンなどの伝達装置104、プーリーまたはギヤ105、および取付ねじ106により構成されている。
【0034】
エレベーターは、製品の機構上、一台のエレベーターに乗り場が多く存在するためドア駆動装置はエレベーターかごに設置されている。従って、エレベーターかごが昇降して所定の乗り場に停止後、かご側にあるドア駆動装置を稼動させてかごドアと同時に乗り場ドアの開閉を行っている。また、これらのことからドア開閉時に必要な安全装置類はかご側に取り付けられている。
【0035】
図10において、左右のドア2a、2bの下端に敷居101が設置されており、敷居101の溝(図示せず)に沿ってドア2a、2bがスライドするように、ドア2a、2bの下端に足と呼ばれるリブ(図示せず)が取り付けられている。また、ドア2aの上端面に、かご側に設置されたドア駆動装置(図示せず)に係合する取付金102が取り付けられている。
【0036】
ドア2aの上部にはドア駆動装置100の起動点103aおよび103bが設けられている。起動点103bは、ワイヤーまたはチェーンなどの伝達装置104の一端に繋がっており、伝達装置104の他端はプーリーまたはギヤ105を介してドア2bの上部に取付ねじ106により取り付けられている。この起動点103a、103bに、かご側に設置されたドア駆動装置による駆動力が矢印Aで示す方向に加わると、起動点103aは、そのままドア2aを矢印B方向にスライドさせるが、起動点103bは、プーリーまたはギヤ105によって方向が反転され、ドア2bを矢印C方向にスライドさせる。前記のように、かご側に設置されたドア駆動装置により、ドア駆動装置100の起動点103a、103bに矢印A方向に駆動力が加わると、乗り場ドア2aは矢印B方向、乗り場ドア2bは矢印C方向に同時に開閉される機構になっている。
【0037】
一般に、ドア駆動装置の取り付けに必要なドアの上端面は、多くがドア意匠面の補強のため金属の二重貼りとなっているので、後からの孔加工が困難であり、取り付けの変更は設計段階からの対応が必要となる。従って工場での生産が個別対応となり、量産効果が期待できない構造となっている。しかし、前記構成によれば、ドア2a、2bの上部に取り付けられる駆動装置取付金93を変更することにより、様々な取り付けが可能で幅広いタイプのドア駆動装置に対応することができる。従って、ドアは工場内で品質管理の上量産し、取り付けはエレベーターの据え付け場所で取付金具の調整により可能となる。これにより高品質、低コストのエレベーターのドア装置が提供できる。
【0038】
以上詳述したように、実施の形態1に係るエレベーターのドア装置によれば、高い強度と剛性を保った上で、強化ガラスを使用することなく、意匠面に見えるフレームが戸当たり部と下部のフレームのみであり、これまでと全く異なる外観を示す上に、ガラス部分がほぼ全域にわたっており、建築の流行とマッチする段差のないエレベーターのドア装置を提供できる。
【0039】
また、フレーム全面でガラスを支える構成のため、ガラス強度が強くなることから、従来に比べ薄いガラスで必要な強度を確保できる。これにより、より軽量なガラスドアを得ることができる。また、戸当たり部にガラスが出てこないため、使用時の荷物の衝突などにも快適なドアとなる。
【0040】
更に、段差調整用に不要なガラスを合わせる必要がなく、軽量で安価となるとともに、ドアの様々な機構や付加装置などを容易に固定できることから、どのような機構にも柔軟に対応できる。また、分解も容易になり、再資源化や補修して再使用が容易である。
【0041】
また、ドアの上下及び左右の四周、即ち、周囲を構成するフレームがそれぞれ嵌め合いの構造となっているので、軽量でありながらドアの耐久性を満足させることができる。
【0042】
また、ガラスをドアの上下及び左右の四周、即ち、周囲を構成するフレームの前面に接着剤により取り付けられるとともに、ドアの上部に設けられる横フレームとドアの下部に設けられた横フレームのそれぞれに取り付けられたL字フレームによりガラスを保持するので、取り付け強度を満足しながら意匠的にほぼ全面ガラスのエレベーターのドア装置が提供できる
【産業上の利用可能性】
【0043】
この発明に係るエレベーターのドア装置は、ドア装置が全面ガラスのエレベーターのドア装置として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置をエレベーター乗り場に設置する状態を説明する図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の製造過程を説明する図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の製造過程を説明する図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の製造過程を説明する図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の製造過程を説明する図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の製造過程を説明する図である。
【図10】この発明の実施の形態1に係るエレベーターのドア装置の開閉動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0045】
1 エレベーター乗り場
2a、2b 乗り場ドア
3 縦フレーム
3a 左側辺
3b、8b 延長部
3c、8c 前面辺
4 第1の緩衝材
5 第2の緩衝材
6 ガラス
7、11 接着剤
8、90 横フレーム
8a 下側辺
9 第3の緩衝材
10 第4の緩衝材
11 L字フレーム
12、92、94 ねじ
13 ナット
90a、91a、93a 穴
91 補強金具
93 駆動装置取付金
100 ドア駆動装置
101 敷居
102 取付金
103a、103b 起動点
104 ワイヤーまたはチェーンなどの伝達装置
105 プーリーまたはギヤ
106 取付ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の縦フレームと一対の横フレームから構成されるフレームを周囲に有するエレベーターのドア装置であって、次の要件を備えたことを特徴とするエレベーターのドア装置。
(1)前記一対を構成する一方の縦フレームの戸当たり部となる一辺に前面に延長する延長部を備え、前記一対を構成する他方の縦フレームの外側部となる一辺に前面に延長する延長部を備える。
(2)前記一対を構成する一方の横フレームの上側辺に前面に延長する延長部を備え、前記一対を構成する他方の横フレームの下側辺に前面に突出する延長部を備える。
(3)前記一対の縦フレームと前記一対の横フレームを組み合わせ、両者に形成される延長部で構成された凹部を備える。
(4)前記凹部の所要個所に取り付けられた緩衝材を介し、前記一対の縦フレームと前記一対の横フレームに接着剤で取り付けられるガラスを備える。
【請求項2】
前記一対の縦フレームと前記一対の横フレームのそれぞれに設けられる延長部は、前記ガラスの前面と略面一になる長さであることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターのドア装置。
【請求項3】
前記一対の縦フレームと前記一対の横フレームは、それぞれ嵌め合い構造であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーターのドア装置。
【請求項4】
前記一対を構成する一方の横フレームの上面に、基端部が前記横フレームに固定され、先端部が前記ガラスの前面上部を挟持するL字フレームを備えるとともに、前記一対を構成する他方の横フレームの下面に、基端部が前記横フレームに固定され、先端部が前記ガラスの前面下部を挟持するL字フレームを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のエレベーターのドア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−132423(P2010−132423A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−310905(P2008−310905)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】