説明

エンジン自動停止及び自動始動装置

【課題】 ボンネットを開けた者に電子制御ユニットが稼動中であることを知らせるエンジン自動停止及び自動始動装置を提供する。
【解決手段】 エンジン自動停止及び自動始動装置は、車両に搭載された補機の作動を制御するための補機制御手段4と、エンジンの自動停止状態を判定する停止判定手段2と、車両のボンネット開状態を検出する検出手段3とを備える。補機制御手段4は、停止判定手段2がエンジンの自動停止状態を判定し、かつ、検出手段3が車両のボンネット開状態を検出した場合には、補機のうち車両のエンジンの電子制御ユニット1が非稼動の状態では作動させない補機を作動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンが搭載された車両の運転状態に基づいてエンジンの自動停止及び自動始動を行う装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、燃費向上及び排気清浄化等を図るため、エンジン自動停止及び自動始動装置を備えた車両(例えば、ハイブリット車)が実用化されている。かかる車両では、交差点などで信号待ちのために一時停止すると、エンジンが自動的に停止してアイドル停止状態となり、再び走行を始めるためにアクセルを操作するとエンジンが自動的に始動して車両を発進させる。
【0003】
当該車両がアイドル停止状態である場合、その車両の周囲にいる外部の者は、外見上相違がないので、その車両がアイドル停止中であるか、あるいはエンジン電子制御ユニットが非稼動でエンジンが完全に停止した状態であるかを判断することができない。従って、アイドル停止からエンジンの自動再始動によって車両が発進した場合には、外部の者に急発進したかのような錯覚を与えるおそれがある。
【0004】
そこで、外部の者にアイドル停止状態であることを知らせる警告手段を備えたエンジン自動停止及び自動始動装置が知られている(例えば、特許文献1及び2)。具体的には、警告手段として、フロントウィンドウに専用の表示装置を設置して視覚的に知らせるもの、又は、すでに車両に搭載されているクラクション等を利用した警報装置や、新たに音声でアイドル停止中であることを発声させる警報装置を設けることで、外部の者に車両がアイドル停止状態であることを聴覚的に知らせるものがある。
【0005】
ところで、車両の内部点検等をするために、車両の停止中にボンネットを開けることがある。この場合、従来のエンジン自動停止及び自動始動装置を備えていない車両では、エンジンを稼動させている限り、エンジン運転音、エンジン振動または補器ベルトの回転等によって、エンジン電子制御ユニットが稼働中であることを容易に判断できる。これに対し、エンジン自動停止及び自動始動装置を備えた車両では、停車しているとき、当該車両がアイドル停止中であるかそれともエンジン電子制御ユニットが非稼動でエンジンが完全停止の状態であるかを、ボンネットを開けた者が判断するのは困難である。
【0006】
そのため、ボンネットを開けて車両の点検を行う場合、点検しようとする者は、エンジン電子制御ユニットが非稼動の状態で行う必要があるにもかかわらず、アイドル停止状態をエンジン電子制御ユニットが非稼動の状態と誤認し、アイドル停止時でも点検を行うことがある。この場合においても、バッテリ上がりを防止し、または、ブレーキ負圧が低下することを防止する等、各機能・性能を保証するために、エンジンが自動再始動することがあり、これによって、点検を行っている者に急発進をしたと錯覚を与えるおそれがある。この問題点は、後述のように前記特許文献1及び2では、解消し切れていない。
【0007】
すなわち、前記特許文献1及び2の警告のための表示装置は、外部から車両を観察する場合を想定してフロントウィンドウ等の外部から見えやすい場所に設置されるため、ボンネットを開けて車両の内部を点検する者には、視認し難いこととなる。
【0008】
また、特許文献1及び2のクラクション等を利用した警報装置は、その警告音がアイドル停止中であることを知らなければ、そのクラクションが何を警告しているのか理解できず、識別性に問題がある。また、アイドル停止中であることを発声させる警報装置は、新たな部品やシステムを必要とするので、コストの上昇に繋がる。
【0009】
上記のボンネットを開けるときの問題点を解決するための他の技術としては、従来から車両に設けられているボンネットの開閉状態を検知するスイッチ(以下、ボンネットスイッチという)を利用し、ボンネットが開いている状態(以下、ボンネット開状態という)を検知した場合には、アイドル停止の復帰を禁止する車両が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−137916号公報
【特許文献2】特開2003−260941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、ボンネット開状態ではアイドル停止の復帰を禁止する車両には、以下の2つの問題点がある。
【0012】
第1に、本来アイドル停止中にブレーキ負圧が低下した場合には、エンジンを再始動することにより負圧を確保する必要があるが、アイドル停止の復帰を禁止する車両は、ボンネット開状態ではエンジンを再始動して負圧を確保することができず、却って車両の機能保証ができないおそれがある。また、同様にバッテリ上がりに対してもエンジンを再始動して発電することができないことから、車両の機能・性能保証ができないおそれがある。
【0013】
第2に、アイドル停止中に、ボンネットスイッチが故障した場合、ボンネット開状態であると誤認識しアイドル停止の復帰が禁止されることがあるので、誤作動防止のためにボンネットスイッチを2系統化して故障検知をする必要があり、コストの上昇に繋がる懸念がある。
【0014】
本発明の目的は、かかる問題点に鑑み、アイドル停止の復帰を禁止することなく、車両の内部を点検等のためにボンネットを開けた者に対して確実かつ簡易な構成でエンジンの電子制御ユニットが稼働中であることを知らせるエンジン自動停止及び自動始動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のエンジン自動停止及び自動始動装置は、車両の運転状態に基づいて当該車両のエンジンの自動停止及び自動始動を行うエンジン自動停止及び自動始動装置であって、前記エンジンの自動停止状態を判定する停止判定手段と、前記車両のボンネット開状態を検出する検出手段と、前記車両に搭載された補機の作動を制御するための補機制御手段とを備え、前記補機制御手段は、前記停止判定手段が前記エンジンの自動停止状態を判定し、かつ、前記検出手段が前記車両のボンネット開状態を検出した場合には、前記補機のうち前記車両のエンジンの電子制御ユニットが非稼動の状態では作動させない補機を作動させることを特徴とする。
【0016】
本発明のエンジン自動停止及び自動始動装置では、前記停止判定手段が、停車状態でエンジンが自動停止している状態、いわゆるアイドル停止中であるか否かを判断し、また、前記検出手段が、車両のボンネットが開いた状態か否かを判断する。この判断の結果、前記停止判定手段がアイドル停止中であると判定し、かつ、前記検出手段がボンネットの開いた状態を検出した場合、両手段はそれぞれ所定の信号を前記補機制御手段に送信する。そして、この両信号を受信した補機制御手段は、所定の動作指示を前記補機に送信し、この送信を受信した補機はその機能に従って作動する。
【0017】
したがって、本発明のエンジン自動停止及び自動始動装置を搭載した車両は、アイドル停止中にボンネット開状態にすると、本来車両のエンジンの電子制御ユニットが非稼動の状態では作動しないはずの補機が作動することになる。
【0018】
この結果、本発明のエンジン自動停止及び自動始動装置によれば、アイドル停止の復帰を禁止することなく、ボンネットを開けた者にエンジンの電子制御ユニットが稼働中であることを確実に知らせることができる。
【0019】
また、本発明のエンジン自動停止及び自動始動装置によれば、すでに車両に装備されている補機を用いるため、新たな部品や制御装置を設ける必要がないと共に、アイドル停止の復帰を禁止しないことからボンネットスイッチの2系統化も必要ないので、簡易な構成でボンネットを開けた者にエンジンの電子制御ユニットが稼働中であることを知らせることができる。
【0020】
本発明において、前記エンジンの電子制御ユニットが非稼動の状態では作動しない補機は、前記車両の乗員が直接操作できない補機であることが好ましい。
【0021】
車両のボンネットを開く場合において、車両に乗員が存在すると、ボンネットを開けた者は、車両のエンジンの電子制御ユニットが非稼動の状態では作動しないはずの補機が作動したとしても、車両の乗員がその補機を作動させたと誤認し、エンジンの電子制御ユニットが稼働中であると認識できない可能性がある。
【0022】
これに対し、かかる構成を備えるエンジン自動停止及び自動始動装置では、エンジンの電子制御ユニットが非稼動の状態では作動せず、かつ、車両の乗員が直接操作できない補機が作動することとなる。
【0023】
この結果、かかる構成を備えるエンジン自動停止及び自動始動装置によれば、車両に乗員が存在する場合であっても、ボンネットを開けた者に、車両の乗員が補機を作動させたと誤認させることなく確実にエンジンの電子制御ユニットが稼働中であることを知らせることができる。
【0024】
本発明において、前記車両の乗員が直接操作できない補機は、ラジエータ又はコンデンサーのファンであることが好ましい。
【0025】
ラジエータ又はコンデンサーのファンが回転した場合には、ボンネットを開いた者に視覚的及び聴覚的に作動状態を認識させると共に、回転により空気の流れを生じさせ触覚的にも作動状態を認識させることができる。
【0026】
この結果、かかる構成を備えるエンジン自動停止及び自動始動装置によれば、視覚的、聴覚的、触覚的という3つの感覚から確実にエンジンの電子制御ユニットが稼働中であることを知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】第1実施形態の補機制御動作を示す機能ブロック図。
【図2】第1実施形態の補機制御動作を示すフローチャート。
【図3】第2実施形態の補機制御動作を示す機能ブロック図。
【図4】第2実施形態の補機制御動作を示す制御フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[第1実施形態]
図1に示すように、本発明の第1実施形態のエンジン自動停止及び自動始動装置は、電子制御ユニット(ECU)1からなる。ECU1は、コンピュータ(CPU、ROM、RAM、I/O等からなる。)により構成されている。ECU1には、ラジエータファン7が接続されている。ECU1は、後述の制御動作を実行するために、エンジンの自動停止状態を判定する停止判定手段2と、車両のボンネット開状態を検出する検出手段3と、車両に搭載された補機の作動を制御するための補機制御手段4とを備えている。これからの手段は、コンピュータプログラムで実現される。
【0029】
停止判定手段2は、エンジン回転数センサ、ブレーキセンサ、アクセルセンサ等の各種センサ5から送信される車両の状態を示すデータに基づいてエンジンの自動停止及び自動始動の状態を判定する機能を有し、アイドル停止状態であると判定した場合には、それを示すアイドル停止中信号を補機制御手段4に送る。
【0030】
検出手段3は、ボンネットスイッチ6から送信される信号に基づいてボンネット開状態を検出する機能を有し、ボンネット開の状態を検出した場合には、所定のボンネット開状態を示す信号を補機制御手段4に送る。
【0031】
補機制御手段4は、上記アイドル停止中信号を受けた状態で、ボンネット開を示す信号を受信した場合には、ラジエータファン7を駆動する信号を出力する。
【0032】
ECU1は、通常、温度センサ8からの信号により、エンジン冷却水の温度が所定温度以上の場合に、補機制御手段4を介して補機の1つであるラジエータファン7を駆動するものである。
【0033】
次に、図2を参照して第1実施形態のECU1で実行される補機制御動作を説明する。
【0034】
まず、STEP1で、停止判定手段2により、各種センサ5からの車両状態の信号に基づき、エンジンがアイドル停止状態であるか否かを判断する。STEP1の判定結果がNOの場合(エンジンがアイドル停止中と判断されない場合)、STEP4に分岐してラジエータファン7は通常制御となり、エンジン自動停止及び自動始動装置の制御を終了する。この場合、ラジエータファン7は、エンジン冷却水の温度を条件として、ECU1によって制御されることになる。
【0035】
STEP1の判定結果がYESの場合(エンジンがアイドル停止中と判断された場合)、STEP2に進み、停止判定手段2により、アイドル停止中信号が補機制御手段4に送信される。
【0036】
次に、STEP2で、検出手段3により、ボンネットスイッチ6からのボンネットの開閉の状態を示す信号に基づき、ボンネットが開いているか否かを判断する。STEP2の検出結果がNOの場合(ボンネットが開いていないと判断されない場合)、STEP4に分岐してラジエータファン7は通常制御となり、エンジン自動停止及び自動始動装置の制御は終了する。
【0037】
STEP2の検出結果がYESの場合(ボンネットが開いていると判断された場合)、STEP3に進み、検出手段3により、ボンネット開を示す信号が補機制御手段4に送信される。
【0038】
次にSTEP3で、補機制御手段4により、上記アイドル停止中信号を受けた状態で、ボンネット開を示す信号を受信した場合には、ラジエータファン7を駆動する信号を出力し、エンジン自動停止及び自動始動装置の制御を終了する。
【0039】
第1実施形態によれば、アイドル停止中にボンネットを開けた場合には、ラジエータファン7が回転する。ラジエータファン7は、ECU1が非稼動の状態では作動せず、かつ、車両の乗員が直接操作できない補機である。このラジエータファン7が回転することにより、ボンネットを開いた者に、視覚、聴覚、空気の流れによる触覚という3つの感覚で、当該車両のエンジンは停止しているものの、ECU1が稼動中であることを認識させることができる。
【0040】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について図3及び図4を用いて説明する。
【0041】
図3に示すように、第2実施形態は、第1実施形態にラジエータファン7とエアコンコンデンサファン9とを接続したものであり、第1実施形態とはエアコンコンデンサファン9に関する構成が相違する。以下の説明では、第1実施形態と同一の構成については説明を省略する。
【0042】
第2実施形態における補機制御手段4は、上記アイドル停止中信号を受けた状態で、ボンネット開を示す信号を受信した場合には、ラジエータファン7及びエアコンコンデンサファン9を駆動する信号を出力する。
【0043】
ECU1は、通常、エアコン制御CPU10からの信号により、補機制御手段4を介して補機の1つであるエアコンコンデンサファン9を駆動する。
【0044】
次に、図4を参照して第2実施形態のECU1で実行される補機制御動作を説明する。
【0045】
まず、STEP11で、停止判定手段2により、各種センサ5からの車両状態の信号に基づき、エンジンがアイドル停止状態であるか否かを判断する。STEP11の判定結果がNOの場合(エンジンがアイドル停止中と判断されない場合)、STEP14に分岐してラジエータファン7及びエアコンコンデンサファン9は通常制御となり、エンジン自動停止及び自動始動装置の制御は終了する。この場合、ラジエータファン7は、エンジン冷却水の温度を条件として、ECU1によって制御されることになり、また、エアコンコンデンサファン9は、エアコン制御CPU10によって制御される。
【0046】
STEP11の判定結果がYESの場合(エンジンがアイドル停止中と判断された場合)、STEP12に進み、停止判定手段2により、アイドル停止中信号が補機制御手段4に送信される。
【0047】
次に、STEP12で、検出手段3により、ボンネットスイッチ6からのボンネット開閉の状態を示す信号に基づき、ボンネットが開いているか否かを判断する。STEP12の検出結果がNOの場合(ボンネットが開いていないと判断されない場合)、STEP14に分岐してラジエータファン7及びエアコンコンデンサファン9は通常制御となり、エンジン自動停止及び自動始動装置の制御は終了する。
【0048】
STEP12の検出結果がYESの場合(ボンネットが開いていると判断された場合)、STEP13に進み、検出手段3により、ボンネット開を示す信号が補機制御手段4に送信される。
【0049】
次にSTEP13で、補機制御手段4により、上記アイドル停止中信号を受けた状態で、ボンネット開を示す信号を受信した場合には、ラジエータファン7及びエアコンコンデンサファン9を駆動する信号を出力し、エンジン自動停止及び自動始動装置の制御を終了する。
【0050】
第2実施形態によれば、アイドル停止中にボンネットを開けた場合には、ラジエータファン7に加えエアコンコンデンサファン9が回転する。第2実施形態は、この両方を回転させることで、エンジンは停止しているが、ECU1が稼動中であることを確実に認識させることができる。
【0051】
なお、本発明の実施形態において、ボンネットスイッチは、キーレスドア開閉リモコンのアンサーバック機能用(ボンネット開状態ではアンサーバックしない)としてもともと装備されている1系統のボンネットスイッチを利用するため、ベース車両に対してコストアップすることがない。また、アイドル停止の復帰を禁止しないことから、ボンネットスイッチを2系統化して故障検知をする必要もないので、ベース車両に対してコストアップすることがない。
【0052】
また、本発明の実施形態においては、補機としてラジエータファン7及びエアコンコンデンサファン9を用いるようにしているが、電動負圧ポンプ、PCSバルブ、PCVバルブ、スロットバルブ、EGRバルブ、またはシャッターグリル等、もともと車両に搭載されておりアイドル停止中に12Vバッテリで駆動できる装置であり、かつ、駆動時に視覚的、聴覚的、または、触覚的に動作状態を認識できるものであれば、他の補機であってもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…ECU、 2…停止判定手段、 3…検出手段、 4…補機制御手段、 7…ラジエータファン、 9…エアコンコンデンサファン。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転状態に基づいて当該車両のエンジンの自動停止及び自動始動を行うエンジン自動停止及び自動始動装置であって、
前記エンジンの自動停止状態を判定する停止判定手段と、
前記車両のボンネット開状態を検出する検出手段と、
前記車両に搭載された補機の作動を制御するための補機制御手段とを備え、
前記補機制御手段は、前記停止判定手段が前記エンジンの自動停止状態を判定し、かつ、前記検出手段が前記車両のボンネット開状態を検出した場合には、前記補機のうち前記車両のエンジンの電子制御ユニットが非稼動の状態では作動させない補機を作動させることを特徴とするエンジン自動停止及び自動始動装置。
【請求項2】
前記エンジンの電子制御ユニットが非稼動の状態では作動しない補機は、前記車両の乗員が直接操作できない補機であることを特徴とする請求項1記載のエンジン自動停止及び自動始動装置。
【請求項3】
前記車両の乗員が直接操作できない補機は、ラジエータ又はコンデンサーのファンであることを特徴とする請求項2記載のエンジン自動停止及び自動始動装置。













【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−285921(P2010−285921A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139581(P2009−139581)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】