説明

エンボス化粧シートの製造装置およびエンボス化粧シートの製造方法

【課題】シートがエンボスロールと加圧ロールとの間で挟圧された後、加圧ロール側に引っ張られることがなく、シートにシワが発生することを防止することが可能な、エンボス化粧シートの製造装置およびエンボス化粧シートの製造方法を提供する。
【解決手段】エンボス化粧シートの製造装置10は、シート20を加熱する加熱装置11と、表面に凹凸パターン12aが形成されたエンボスロール12とを備えている。エンボスロール12に対向する位置に、エンボスロール12との間で加熱されたシート20を挟圧してシート20に凹凸模様を賦形する加圧ロール13が設けられている。エンボスロール12と加圧ロール13との間に、シート20に密着しながら移動して賦形後のシート20をエンボスロール12側に誘導する誘導ベルト16が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンボス化粧シートの製造装置およびエンボス化粧シートの製造方法に係り、とりわけシートにシワが発生することを防止することが可能なエンボス化粧シートの製造装置およびエンボス化粧シートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エンボス化粧シートは、表面に凹凸模様が形成された熱可塑性樹脂シートであり、各種家具や建築内装材等に、装飾或いは表面保護の目的で貼着することによって使用されている。
【0003】
従来、このようなエンボス化粧シートを製造する際、以下のような工程によって、シートに凹凸模様を賦形している。すなわち、まず(凹凸のない)シートをヒータで加熱し、シートの温度を熱可塑性樹脂の軟化温度まで上昇させる。続いてシートは、軟化温度に加熱された状態で、エンボスロールと加圧ロールの間に送られて挟圧される。このときシート表面に凹凸模様が賦形される。最後に、シートは冷却ロールで冷却される。
【0004】
このようなエンボス化粧シートの製造装置としては、例えば特許文献1−2に記載されたものが知られている。このうち特許文献1は、金属ロールとゴムロールに至るまでのシート搬送経路に沿って、段階的に熱量を大きくした複数の強熱ヒーターからなるヒーター群を配置したものである。シートが徐々に加熱され、その加熱に伴うシートSの伸張が緩やかとなるため、高速で搬送してもシワのないエンボス化粧シートを得ることができる。
【0005】
また特許文献2は、エンボス加工部に至るシート搬送手段をエンドレスベルトコンベアとしたものであり、エンドレスベルトコンベアの傾斜を、シート搬送方向の上流側から下流側に向かって緩傾斜から急傾斜に段階的に変化させたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−48336号公報
【特許文献2】特開平11−138632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで従来のエンボス化粧シートの製造装置においては、熱可塑性樹脂からなるシートは、軟化温度まで加熱された状態で加圧ロールに接触する。このため、加熱されたシートが加圧ロールに対して接着しやすくなっている。このため、シートがエンボスロールと加圧ロールとの間から出た際に、シートが加圧ロール側に引っ張られ、これによりシートにシワが発生するおそれがある。
【0008】
これに対して、シートの搬送速度を遅くすることが考えられる。この場合、シワを抑制する効果はあるが、生産効率が落ちるという問題が生じる。また、シワを抑制するために、テンションコントロールを行うことも考えられる。しかしながら、シートを熱可塑性樹脂の軟化温度まで加熱した際、シートが破断するおそれがあるため、このようなテンションコントロールを用いることは難しい。
【0009】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、エンボスロールと加圧ロールとの間で挟圧された後、シートが加圧ロール側に引っ張られることを防止することにより、シートにシワが発生することを防止することが可能な、エンボス化粧シートの製造装置およびエンボス化粧シートの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、エンボス化粧シートの製造装置において、シートを加熱する加熱装置と、加熱装置の下流側に設けられ、表面に凹凸パターンが形成されたエンボスロールと、エンボスロールに対向する位置に設けられ、エンボスロールとの間で加熱されたシートを挟圧してシートに凹凸模様を賦形する加圧ロールとを備え、エンボスロールと加圧ロールとの間に、シートに密着しながら移動して賦形後のシートをエンボスロール側に誘導する誘導ベルトを設けたことを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置である。
【0011】
本発明は、誘導ベルトは2本設けられ、それぞれシートの幅方向端部に対応する位置に配置されていることを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置である。
【0012】
本発明は、加圧ロールに、周方向に沿って誘導ベルトを収容する溝が形成されていることを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置である。
【0013】
本発明は、誘導ベルトは、エンボスロールの表面に沿ってエンボスロールとともに移動することを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置である。
【0014】
本発明は、誘導ベルトは、加圧ロールの表面に沿って加圧ロールとともに移動することを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置である。
【0015】
本発明は、誘導ベルトは、エンドレスベルトからなることを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置である。
【0016】
本発明は、エンボスロールに隣接する位置に、誘導ベルトをシートから引き離すベルト送りロールが設けられていることを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置である。
【0017】
本発明は、エンボス化粧シートの製造方法において、シートを加熱する工程と、表面に凹凸パターンが形成されたエンボスロールと、エンボスロールに対向する位置に設けられた加圧ロールとの間で、加熱されたシートを挟圧して、シートに凹凸模様を賦形する工程と、エンボスロールと加圧ロールとの間で、シートに密着しながら移動する誘導ベルトを用いて、賦形後のシートをエンボスロール側に誘導する工程とを備えたことを特徴とするエンボス化粧シートの製造方法である。
【0018】
本発明は、誘導ベルトは2本設けられ、それぞれシートの幅方向端部に対応する位置に配置されていることを特徴とするエンボス化粧シートの製造方法である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、エンボスロールと加圧ロールとの間に、シートに密着しながら移動して賦形後のシートをエンボスロール側に誘導する誘導ベルトを設けたので、エンボスロールと加圧ロールとの間で挟圧された後、シートが加圧ロール側に引っ張られることがなく、シートにシワが発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態によるエンボス化粧シートの製造装置を示す概略側面図。
【図2】本発明の一実施の形態によるエンボス化粧シートの製造装置を示す斜視図。
【図3】エンボスロールを示す断面図。
【図4】エンボスロールと加圧ロールとの間において、誘導ベルトがシートをエンボスロール側に誘導する状態を示す図。
【図5】エンボス化粧シートの製造装置の変形例を示す概略側面図。
【図6】エンボス化粧シートの製造装置の変形例を示す概略側面図。
【図7】エンボス化粧シートの製造装置の比較例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図6を参照して説明する。図1乃至図6は、本発明の一実施の形態を示す図である。
【0022】
まず、図1および図2により、本実施の形態によるエンボス化粧シートの製造装置の構成について説明する。
【0023】
図1および図2に示すように、本実施の形態によるエンボス化粧シートの製造装置10は、熱可塑性樹脂からなるシート20に凹凸模様を賦形することによりエンボス化粧シートを製造するためのものである。
【0024】
このようなエンボス化粧シートの製造装置10は、搬送されているシート20を加熱する加熱装置11と、加熱装置11の下流側に設けられたエンボスロール12と、エンボスロール12に対向する位置に設けられた加圧ロール13とを備えている。
【0025】
このうち加熱装置11は、複数のヒータ14と、これらのヒータ14を収容するヒータボックス15とを有している。ヒータ14としては、遠赤ヒータ、近赤ヒータ、セラミックヒータ等を用いることができる。
【0026】
またエンボスロール12は円柱形状からなり、その表面には、シート20に賦形される凹凸模様に対応する凹凸パターン12aが形成されている。このエンボスロール12は、加圧ロール13との間で、加熱装置11によって加熱されたシート20を挟圧するものであり、これにより、シート20に凹凸パターン12aを転写して、シート20に凹凸模様を賦形するようになっている。
【0027】
そしてエンボスロール12と加圧ロール13とにより凹凸模様が賦形されたシート20は、エンボスロール12表面に沿って搬送され、その後エンボスロール12に隣接して配置された金属ロール17に案内されて、下流側に送られる。
【0028】
ところでシート20の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン テレフタレート、ポリカボネート、ナイロン(登録商標)、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。またシート20は、1層からなるものに限らず、複数の合成樹脂層を含む積層体からなっていても良い。このシート20の厚みは限定されるものではないが、例えば50μm〜400μmとすることができる。
【0029】
エンボスロール12としては、例えば金属ロールを用いることができる。具体的には、エンボスロール12としては、ステンレスからなるロールの周囲にニッケルめっきを施した金属ロールを挙げることができる。
【0030】
一方、エンボスロール12の内部は、表面冷却用の冷却水が循環する構造になっている。すなわち図3に示すように、エンボスロール12の長手方向一端部の中心部に、冷却水入口12bが設けられ、エンボスロール12の長手方向一端部の周方向外側に、冷却水出口12cが設けられている。そして冷却水入口12bから導入された冷却水は、エンボスロール12の長手方向一端部から長手方向他端部へ向かい、その後再び長手方向一端部側に戻って、冷却水出口12cから排出されるようになっている。
【0031】
また加圧ロール13は円柱形状からなり、例えばゴムロールから構成することができる。この加圧ロール13についても、エンボスロール12と同様に、内部で表面冷却用の冷却水が循環する構造を有していても良い。
【0032】
本実施の形態において、エンボスロール12と加圧ロール13との間に、誘導ベルト16が配設されている。この誘導ベルト16は、エンボスロール12と加圧ロール13との間でシート20に密着しながらシート20とともに移動し、賦形後のシート20をエンボスロール12側に誘導する役割を果たす。
【0033】
また、誘導ベルト16は、エンドレスベルトからなっており、加圧ロール13、ベルト送りロール18、およびベルトガイドロール19の周囲に架け渡されている。このうちベルト送りロール18は、エンボスロール12に隣接する位置に設けられており、誘導ベルト16をシート20から引き離す役割を果たす。またベルトガイドロール19は、ベルト送りロール18からの誘導ベルト16を加圧ロール13に案内する役割を果たす。
【0034】
この場合、誘導ベルト16は、ベルトガイドロール19から加圧ロール13側に送られ、加圧ロール13の表面に沿って加圧ロール13とともに移動し、エンボスロール12と加圧ロール13との間に達する。さらに誘導ベルト16は、エンボスロール12の表面に沿ってエンボスロール12およびシート20とともに移動し、続いて、ベルト送りロール18によりシート20から引き離されてベルトガイドロール19側に送られる。このように誘導ベルト16は、加圧ロール13、ベルト送りロール18、およびベルトガイドロール19の周囲を循環する。
【0035】
一方、図2に示すように、誘導ベルト16は2本設けられている。各誘導ベルト16は、シート20の幅方向端部に対応する位置に配置されている。
【0036】
また加圧ロール13の両端付近には、その周方向に沿って2本の溝21が形成されている。各溝21は、シート20の幅方向端部に対応する位置に設けられており、各溝21の内部に対応する誘導ベルト16を収容可能となっている。各溝21の深さは、誘導ベルト16の厚みと略同一であり、したがって誘導ベルト16を溝21内に収容した際、誘導ベルト16の表面は加圧ロール13表面と略面一となる。
【0037】
このように誘導ベルト16をシート20の幅方向両端部に設けたのは以下の理由による。すなわち、シート20がエンボスロール12と加圧ロール13との間で挟圧された後に加圧ロール13側に引っ張られるという現象は、主としてシート20の幅方向両端部において生じると考えられる。したがって、シート20が加圧ロール13側に引っ張られることを防止しようとする場合、誘導ベルト16によりシート20の幅方向両端部のみをエンボスロール12側に誘導すれば十分であると考えられるからである。
【0038】
なお誘導ベルト16の材料としては、例えば金属、テフロン(登録商標)等の合成樹脂、およびゴムを挙げることができる。とりわけ、誘導ベルト16は、シート20が付着しにくい材質からなることが好ましく、例えばフッ素コーチングなどの表面処理を施したものを用いることが好ましい。なお誘導ベルト16は、その厚みを例えば5mm〜10mmとすることができ、その幅を例えば10mm〜100mmとすることができる。
【0039】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0040】
まず、搬送されているシート20を加熱装置11により加熱する。この際、熱可塑性樹脂からなるシート20は、その融点近くまで加熱される。
【0041】
加熱されたシート20は下流側に搬送され、エンボスロール12と加圧ロール13の間に達する。次にシート20は、エンボスロール12と加圧ロール13との間で挟圧され、エンボスロール12の凹凸パターン12aにより、シート20に凹凸模様が賦形される。
【0042】
次いで、凹凸模様が賦形されたシート20は、エンボスロール12表面に沿って移動する。この際、誘導ベルト16は、エンボスロール12と加圧ロール13との間で、シート20に密着しながらシート20とともに移動する(図4参照)。したがって、賦形後のシート20は、加圧ロール13側ではなくエンボスロール12側に確実に誘導される。なおこの際、シート20、エンボスロール12、および誘導ベルト16の移動速度は、互いに同一となっている。
【0043】
続いて、シート20はエンボスロール12の表面に沿って移動し、この間シート20は、エンボスロール12内を流れる冷却水によって冷却される。これによりシート20に賦形された凹凸模様が固定する。一方、誘導ベルト16は、エンボスロール12の表面に沿ってシート20とともに移動した後、ベルト送りロール18によってエンボスロール12およびシート20から引き離される。
【0044】
次に、シート20は、エンボスロール12に隣接して配置された金属ロール17に案内されて、エンボスロール12から引き離されて、下流側に送られる。その後、図示しない冷却ロールにより更にシート20を冷却しても良い。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態によれば、エンボスロール12と加圧ロール13との間に誘導ベルト16を設け、誘導ベルト16がシート20に密着しながら移動することにより、賦形後のシート20をエンボスロール12側に誘導している。このことにより、シート20がエンボスロール12と加圧ロール13との間で挟圧された後、このシート20が加圧ロール13側に引っ張られることがない。これによりシート20にシワが発生することを防止することができる。
【0046】
他方、比較例として図7に示すように、このようなエンボスロール12と加圧ロール13との間に誘導ベルト16を設けなかった場合、シート20が加圧ロール13側に引っ張られ、シート20にシワが発生するおそれがある(図7の符号A参照)。
【0047】
さらに、本実施の形態によれば、2本の誘導ベルト16は、それぞれシート20の幅方向端部に対応する位置に配置されている。上述したように、シート20がエンボスロール12と加圧ロール13との間で挟圧された後、加圧ロール13側に引っ張られるという現象は、主としてシート20の幅方向両端部において生じると考えられる。したがって、2本の誘導ベルト16をシート20の幅方向両端部に配置することにより、シート20が加圧ロール13側に引っ張られることを効果的かつ確実に防止することができる。
【0048】
また本実施の形態によれば、加圧ロール13に、周方向に沿って誘導ベルト16を収容する溝21が形成されているので、誘導ベルト16が加圧ロール13から突出するおそれがなく、エンボスロール12と加圧ロール13による賦形作業に影響を及ぼすことがない。
【0049】
また本実施の形態によれば、各誘導ベルト16は、エンドレスベルトからなり、またエンボスロール12に隣接する位置に、誘導ベルト16をシート20から引き離すベルト送りロール18が設けられている。このことにより、誘導ベルト16がエンボスロール12側に引っ張られるおそれがなく、誘導ベルト16を確実にベルト送りロール18側に搬送することができる。
【0050】
なお、上述した実施の形態においては、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0051】
すなわち本実施の形態においては、誘導ベルト16はエンドレスベルトからなっている。しかしながらこれに限らず、図5に示すように、誘導ベルト16が巻出しロール25から巻き出され、巻取りロール26によって巻き取られるようになっていても良い。
【0052】
また本実施の形態においては、誘導ベルト16は、エンボスロール12および加圧ロール13の表面に沿って移動する。しかしながら、誘導ベルト16は、エンボスロール12と加圧ロール13との間でシート20をエンボスロール12側に誘導するものであれば、上述した構成に限定されるものではない。
【0053】
例えば、図6に示すように、ベルトガイドロール27、28によって誘導ベルト16を案内し、誘導ベルト16がエンボスロール12および加圧ロール13の表面に沿って移動しないようにしても良い。
【0054】
なお、図5および図6において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付してある。
【符号の説明】
【0055】
10 エンボス化粧シートの製造装置
11 加熱装置
12 エンボスロール
13 加圧ロール
14 ヒータ
15 ヒータボックス
16 誘導ベルト
17 金属ロール
18 ベルト送りロール
19 ベルトガイドロール
20 シート
21 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンボス化粧シートの製造装置において、
シートを加熱する加熱装置と、
加熱装置の下流側に設けられ、表面に凹凸パターンが形成されたエンボスロールと、
エンボスロールに対向する位置に設けられ、エンボスロールとの間で加熱されたシートを挟圧してシートに凹凸模様を賦形する加圧ロールとを備え、
エンボスロールと加圧ロールとの間に、シートに密着しながら移動して賦形後のシートをエンボスロール側に誘導する誘導ベルトを設けたことを特徴とするエンボス化粧シートの製造装置。
【請求項2】
誘導ベルトは2本設けられ、それぞれシートの幅方向端部に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のエンボス化粧シートの製造装置。
【請求項3】
加圧ロールに、周方向に沿って誘導ベルトを収容する溝が形成されていることを特徴とする請求項2記載のエンボス化粧シートの製造装置。
【請求項4】
誘導ベルトは、エンボスロールの表面に沿ってエンボスロールとともに移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のエンボス化粧シートの製造装置。
【請求項5】
誘導ベルトは、加圧ロールの表面に沿って加圧ロールとともに移動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のエンボス化粧シートの製造装置。
【請求項6】
誘導ベルトは、エンドレスベルトからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のエンボス化粧シートの製造装置。
【請求項7】
エンボスロールに隣接する位置に、誘導ベルトをシートから引き離すベルト送りロールが設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載のエンボス化粧シートの製造装置。
【請求項8】
エンボス化粧シートの製造方法において、
シートを加熱する工程と、
表面に凹凸パターンが形成されたエンボスロールと、エンボスロールに対向する位置に設けられた加圧ロールとの間で、加熱されたシートを挟圧して、シートに凹凸模様を賦形する工程と、
エンボスロールと加圧ロールとの間で、シートに密着しながら移動する誘導ベルトを用いて、賦形後のシートをエンボスロール側に誘導する工程とを備えたことを特徴とするエンボス化粧シートの製造方法。
【請求項9】
誘導ベルトは2本設けられ、それぞれシートの幅方向端部に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項8記載のエンボス化粧シートの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−201137(P2011−201137A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70728(P2010−70728)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】