説明

オイルチェックセンサ

【課題】オイルチェックセンサのハウジングに設けたオイル流通用の孔の位置と、センサ本体に設けたセンサ部の位置とを、容易に管理できるようにする。
【解決手段】 オイル容器2に固定したハウジング1内に軸状のセンサ本体10を挿入し、そのセンサ本体10先端のセンサ部11が、ハウジング1の先端に着脱自在に取り付けたキャップ4の孔4aからハウジング1内に入り込んだオイルに触れるようになっているオイルチェックセンサが、そのキャップ4とハウジング1との相対的な軸周り方位を決定できる位置合わせ手段5を備える。センサ部11は、ハウジング1に対して軸周り所定の方位に向けて配置され、位置合わせ手段5は、孔4aの軸周り方位とセンサ部11の軸周り方位とを一致させる機能を有している。この位置合わせ手段5により、キャップ4とハウジング1との相対的な軸周り方位を決定でき、オイル流通用の孔4aとセンサ部11との位置関係の管理が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車のトランスミッションやエンジンのオイル容器に装着されるオイルチェックセンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車のトランスミッションのケースや、エンジンのオイルパン等の各オイル容器には、オイルチェックセンサが取付けられる場合がある。
【0003】
オイルチェックセンサは、各オイル容器内のオイルの劣化をチェックしたり、異物(鉄粉等)の混入の有無やその量により、潤滑される機械部品の摩耗程度をチェックできる機能を有する。
【0004】
オイルチェックセンサの固定構造としては、例えば、図8に示すように、内部に中空部を有する筒状のハウジング1が用いられる。ハウジング1はその前端部1aがオイル容器2に設けた貫通穴3に入り込むように固定される。ハウジング1内の空間とオイル容器2内の空間とは、孔1cを通じて連通した状態となっている。
【0005】
そのハウジング1内に、その前端部にセンサ部11を有するセンサ本体10が固定される。
センサ部11は、前記オイル容器2から、前記孔1cを通じて前記ハウジング1内に入り込んだオイルに触れる位置に固定されているので、そのセンサ部11に触れるオイルの状態をチェックすることができる。
【0006】
センサ本体10の詳細としては、例えば、磁気ギャップ式の前記センサ部11を用いたものがある。
その構成は、例えば、図9に示すように、導電性を有する金属からなる軸部材12と、その軸部材12の外側に絶縁部材15を介して一体化される導電性を有する金属からなる筒状部材13とを有している。
【0007】
軸部材12の前端部12aは、筒状部材13の前端部13aからさらにオイル容器2側に突出した状態となっている。
その突出した前端部12aに前記センサ部11が設けられている。センサ部11は、図9に示すように、軸部材12の前端部12aの外周に、円筒状の永久磁石14が固定されており、その永久磁石14のさらに外周に筒状の絶縁部材15が固定されている。
【0008】
また、その絶縁部材15の外側に、軸方向に所定の隙間wをあけて、対の電極(磁性体カバー)16,17が固定され、その対の電極16,17が、ハウジング1内の空間とオイル容器2内の空間とを連通する孔1cに臨んでいる。
【0009】
センサ部11が、オイル容器2から孔1cを通じてハウジング1内に侵入したオイルに触れると、オイル中に含まれる鉄粉等の磁性体からなる異物が永久磁石14に吸引され、前記対の電極16,17間の隙間wに溜まる。異物が溜まると、対の電極16,17間が電気的に導通した状態になるので、その導通を検知することにより、オイル容器2内のオイルの劣化や、このオイルによって潤滑される機械部品の摩耗程度をチェックすることができる。
【0010】
導通の検知は、前記対の電極16,17間の隙間wに鉄粉等の異物が溜まった状態において、例えば、図9に示すように、筒状部材13、電極16,17、軸部材12の順に示す経路で環状の電気回路が構成されるようにし、その回路の途中にランプ等の表示手段Rを設けることによって、その表示手段Rの点灯の有無により、導通を検知することができる。
【0011】
また、図8に示すように、センサ本体10をハウジング1から抜き出し、前記対の電極16,17間の隙間wに付着した異物の量を目視で確認することによって、そのオイルの劣化等をチェックすることもできる(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
さらに、前記対の電極16,17を、センサ本体10の前記軸周りに複数組設けるとともに、その各電極16,17を前記軸周りに円弧状に拡げた構成、あるいは、その先端を尖った形状にする技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0013】
また、前記対の電極16,17を、センサ本体10の前記軸周りに複数組設けるとともに、その対の電極16,17間に鉄粉等の磁性体からなる異物が付着した際に、その付着によって短絡する前記対の電極16,17の個数に基づいて、オイルに含まれる異物の量を検出するようにした技術も開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2001−124764号公報
【特許文献2】特開2006−300608号公報(第6頁第2図、第7頁第4図)
【特許文献3】特開2005−331324号公報(第6頁第3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
従来のオイルチェックセンサによると、センサ本体10が備えるセンサ部11と、ハウジング1に設けられるオイル流通用の孔1cとの位置合わせ(軸周り方向への方位合わせ)をすることが難しい。これは、ハウジング1にセンサ本体10を挿入すると、そのハウジング1の外側から、センサ部11の位置(方位)を目視で確認できないからである。
【0016】
この点、例えば、自動車のミッションやエンジンオイルのチェックに使用するオイルチェックセンサの場合、オイル流通用の孔1cとセンサ部11とが同じ位置(方位)にあると、オイル中の鉄粉がセンサ部11に付着しやすくなる。逆に、その位置(方位)が異なっていれば、センサ部11に鉄粉は付着し難い。
このため、オイル流通用の孔1cとセンサ部11との位置関係によって、その都度、オイルチェックセンサの検知精度が変動してしまうという問題がある。
【0017】
そこで、例えば、ハウジング1の先端に着脱自在のキャップを取り付け、そのキャップにオイル流通用の前記孔1cを形成する手法が考えられる。
オイル流通用の孔1cを着脱式のキャップに設ければ、そのキャップのハウジング1に対する相対的な取り付け方位を調整することで、孔1cとセンサ部11との位置合わせが可能となるとも考えられる。
【0018】
しかし、オイル流通用の孔1cや、センサ本体10のセンサ部11は、微小な大きさのものであるので、目視ではその位置が容易に確認し難い場合が想定される。また、構造上、センサ部11がセンサ本体10の外面に露出しておらず、その位置が視認できない場合もある。
特に、センサ部11の位置が目視で確認できなければ、キャップをハウジング1に取り付ける際に、そのキャップをハウジング1に対していかなる方位に取り付けるか、あるいは取り付けられているかを管理できないという問題がある。
【0019】
そこで、この発明は、オイルチェックセンサのハウジングに設けたオイル流通用の孔の位置と、センサ本体に設けたセンサ部の位置とを、容易に管理できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記の課題を解決するために、この発明は、中空部を有するハウジングをオイル容器に固定し、そのハウジング内に軸状のセンサ本体を挿入し、前記センサ本体はその先端部にセンサ部を有して、そのセンサ部が前記オイル容器から前記ハウジング内に入り込んだオイルに触れる位置に、前記センサ本体を前記ハウジングに固定したオイルチェックセンサにおいて、前記ハウジングの先端に着脱自在のキャップを取り付け、前記センサ部は、前記キャップに設けた孔から前記ハウジング内に入り込んだオイルに触れるようになっており、前記ハウジングに前記キャップを取り付ける際に、そのキャップとハウジングとの相対的な軸周り方位を決定できる位置合わせ手段を備えた構成を採用した。
【0021】
この位置合わせ手段により、キャップとハウジングとの相対的な軸周り方位を決定できるので、その取り付けの際、特段に、孔の位置やセンサ部の方位を目視で確認せずとも、単に、キャップをハウジングに固定するだけで、その孔とセンサ部との位置関係を管理することが可能となる。つまり、キャップとハウジングとが常に予め決められた向きに固定されるから、キャップの孔とセンサ部の向きも管理しやすいのである。
【0022】
この構成において、前記センサ部は、前記ハウジングに対して軸周り所定の方位に向けて配置されており、前記位置合わせ手段は、前記孔の軸周り方位と、前記センサ部の軸周り方位とを異ならせる機能を有する構成を採用することができる。
また、前記センサ部は、前記ハウジングに対して軸周り所定の方位に向けて配置されており、前記位置合わせ手段は、前記孔の軸周り方位と、前記センサ部の軸周り方位とを一致させる機能を有する構成を採用することができる。
さらに、その位置合わせ手段が備える、前記孔の軸周り方位と前記センサ部の軸周り方位とを異ならせる機能、及び、を前記孔の軸周り方位と前記センサ部の軸周り方位とを一致させる機能とを合わせて有する構成を採用することができる。
【0023】
例えば、自動車のミッションやエンジンオイルのチェックに使用するオイルチェックセンサの場合、オイル流通用の孔とセンサ部とが同じ位置(方位)にあると、オイル中の鉄粉がセンサ部に付着しやすくなる。逆に、その位置(方位)が異なっていれば、センサ部に鉄粉は付着し難い。
このため、その位置合わせ手段に、前記孔の軸周り方位と前記センサ部の軸周り方位とを異ならせる機能と、前記孔の軸周り方位と前記センサ部の軸周り方位とを一致させる機能とを選択的に、あるいはその両方を備えさせることによって、オイル流通用の孔とセンサ部との位置関係を管理し、オイルチェックセンサの検知精度を下げたりあるいは上げたりすることが可能となる。
特に、その位置合わせ手段が、前記両方の機能(両者の軸周り方位を異ならせる機能と一致させる機能)を備えていれば、同一のオイルチェックセンサにおいてオイル流通用の孔とセンサ部との方位を容易に調整することができ、その結果、センサ部の感度の増減調整が容易に可能となる。
【0024】
例えば、オイルの汚れがひどく、センサ部への鉄粉の付着量が多い時は、孔とセンサ部との方位を異ならせ、その距離を遠ざけることにより、センサの感度を下げることができる。また、オイルの汚れが少なく、センサ部への鉄粉の付着量が少ない時は、孔とセンサ部との方位を一致させ、その距離を近づけることにより、センサの感度を上げることができる。
その際、ハウジングへのキャップの着脱は、前記位置合わせ手段によって、容易に方位決めが可能である。
【0025】
また、例えば、オイルチェックセンサに吸着した鉄粉量を目視で確認するためにキャップを外し、その確認後、キャップを取り付ける際に、前記位置合わせ手段があることによって、確認前後における意図しないセンサ感度の変動を防止することができる。
【0026】
なお、孔とセンサ部との方位の一致とは、両者の方位が完全に一致する場合のみを指すのではなく、所定のセンサ感度を確保できるに足りる僅かな方位差があっても、両者の方位は一致しているものと考える。概ね、孔の開口部が存在する軸周り方位と、センサ部の全部又は一部が介在する軸周り方位とが周方向に重複していることが望ましい。
【0027】
また、ハウジングにセンサ本体を固定するに際し、そのハウジングに対してセンサ部が必ず一定の軸周り方位に固定されるようになっている構成とすることもできるし、そのハウジングに対してセンサ部が軸周り任意の方位に固定されるようになっている構成とすることもできる。
【0028】
ハウジングに対してセンサ部が必ず所定の軸周り方位に固定される場合(それ以外の軸周り方位であると、センサ本体がハウジングに固定できないようになっている場合等が考えられる)、ハウジングに対するセンサ部の方位は常に一定であるか、あるいは、所定の選択肢の中のいずれかの方位であるので、前記位置合わせ手段によりハウジングに取り付けた後のキャップの孔が、センサ部と同じ方位であるか、あるいは、異なる方位であるかを容易に管理できる。
【0029】
また、ハウジングに対してセンサ部が必ずしも一定の軸周り方位に固定されない構造となっている場合、ハウジングに対してセンサ部が実際にいかなる方位に固定されているのかを把握できる状態としておく必要がある。
この把握には、例えば、ハウジングとセンサ本体との相対的な軸周り方位を把握できる第二の位置合わせ手段を設けておけば便利である。
【0030】
この第二の位置合わせ手段としては、例えば、ハウジングの周方向1箇所とセンサ本体の周方向1箇所にマーキングを設けておき、そのマーキングの方位を一致させた状態で両者を固定することで、ハウジングに対するセンサ部の軸周り方位を管理することができる。また、その第二の位置合わせ手段のマーキングの方位を、実際のセンサ部の方位と一致させておけば、センサ部の方位を一目で把握でき、さらに便利である。
【0031】
これらの各構成において、前記孔及び前記センサ部は、前記オイル容器内におけるオイルの流れに対面する方位に設けられている構成を採用することができる。前記孔及び前記センサ部がオイルの流れに対面していれば、オイルに含まれる鉄粉等がセンサ部に付着しやすくなる。この構成は、特に、センサ感度を高めたい場合に有効である。
【0032】
なお、これらの各構成において、センサ本体に複数のセンサ部を備え、その複数のセンサ部が異なる軸周り方位に配置されている場合において、オイル流通用の孔は、その各センサ部に対して、選択的に、あるいは全部に対応したものを設けることができる。
【0033】
すなわち、前記センサ本体は前記センサ部を複数有し、その複数のセンサ部が軸周り異なる方位に向けて配置されており、前記孔は、少なくとも前記センサ部のいずれか一つに一致する方位に設けられている構成を採用することができる。相対的に重要とする方位のセンサ部にのみ、対応するオイル流通用の孔を設ける構成である。
また、前記センサ本体は前記センサ部を複数有し、その複数のセンサ部が軸周り異なる方位に向けて配置されており、前記孔は、その複数のセンサ部の方位と一致する方位にそれぞれ設けられている構成とすることができる。全てのセンサ部に、対応するオイル流通用の孔が設けられた構成である。
さらに、前記センサ本体は前記センサ部を複数有し、その複数のセンサ部が軸周り等分方位に向けて配置されており、前記孔は、その複数のセンサ部の方位と一致する方位にそれぞれ設けられている構成とすることもできる。センサ部及びオイル流通用の孔を同数とし、それらをそれぞれ等分方位に配置してその方位を一致させた構成である。
【0034】
また、これらの各構成において、キャップとハウジングとの間の位置合わせ手段として、次なる構成を採用することができる。
【0035】
すなわち、その構成は、前記キャップと前記ハウジングの一方に軸方向に突出する嵌合凸部を他方にその嵌合凸部が嵌る嵌合凹部を設け、その嵌合凹部内に嵌合凸部を嵌めることにより前記キャップが前記ハウジングに固定され、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部とを、前記キャップと前記ハウジングとが所定の方位にある場合にのみ嵌め込み可能である形状とすることで前記位置合わせ手段を構成しているものである。
【0036】
前記嵌合凸部と前記嵌合凹部とは、前記キャップと前記ハウジングとが所定の方位にある場合にのみ嵌め込み可能である形状であるから、キャップの孔はハウジングに対してその方位が決定される。このため、孔の位置とセンサ部の位置とを容易に管理することができる。
【0037】
なお、この嵌合凸部と嵌合凹部の形状としては、例えば、嵌合凸部と嵌合凹部の軸直交断面を、それぞれD字状(断面円形を成す断面の一部を、軸方向に並行なフラット面で切り取ったような形状、いわゆるDカット形状)とすることで、その嵌合凸部と嵌合凹部のフラット面同士が面接触する方位でのみ両者が嵌め込み可能とする構成を採用できる。あるいは、嵌合凸部と嵌合凹部の軸直交断面をそれぞれ円形として、その円周上の1箇所あるいは複数箇所に、相互に噛み合う溝と突条とを設けることで、その溝と突条とが噛み合う方位でのみ両者が嵌め込み可能とすることもできる。
【0038】
また、前記位置合わせ手段の他の構成として、前記キャップと前記ハウジングとに設けられた位置合わせマークであり、その位置合わせマーク同士の軸周り相対方位により、前記キャップと前記ハウジングとの相対的な軸周り方位を決定できる構成を採用することができる。
【0039】
また、前記位置合わせ手段のさらに他の構成として、前記位置合わせ手段は、前記キャップと前記ハウジングの一方に設けられた軸方向に突出する位置決め凸部と他方に設けられた位置決め凹部であり、その位置決め凸部が位置決め凹部に嵌ることにより、前記キャップと前記ハウジングとの相対的な軸周り方位を決定できる構成、あるいは、前記位置合わせ手段は、前記キャップと前記ハウジングとの一方に設けられた軸方向へ突出する位置決めピンと他方に設けられた位置決め孔であり、その位置決めピンが位置決め孔に嵌ることにより、前記キャップと前記ハウジングとの相対的な軸周り方位を決定できる構成を採用することができる。
【発明の効果】
【0040】
この発明は、位置合わせ手段により、キャップとハウジングとの相対的な軸周り方位を決定できるようにしたので、ハウジングに設けたオイル流通用の孔の位置と、センサ本体に設けたセンサ部の位置とを、容易に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】一実施形態の全体図
【図2】図1の分解図
【図3】図2の要部を示す斜視図
【図4】(a)(b)は、キャップの孔とセンサ部との位置関係を示す要部拡大断面図
【図5】(a)(b)は、同実施形態のハウジングとセンサ本体との固定構造を示す要部拡大断面図
【図6】他の実施形態の要部を示す斜視図
【図7】さらに他の実施形態の要部を示す斜視図
【図8】従来例の全体図
【図9】従来例の要部拡大図
【発明を実施するための形態】
【0042】
この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、この実施形態におけるハウジング1とセンサ本体10との固定構造について説明する。なお、オイル容器2へのハウジング1の固定構造は、従来例と同様の手法や、その他周知の手法を採用することができる。
【0043】
センサ本体10は、図1に示すように、その前端部にセンサ部11を備えた軸状のものである。センサ部11によるオイル劣化の検知機能のしくみは、周知の手法を採用することができ、例えば、従来例で説明した磁気ギャップ式のものを採用することができる(従来例の図8及び図9参照)。
【0044】
ハウジング1はその内部に中空部を有し、センサ本体10は、オイル容器2に固定した前記ハウジング1の前端部1aに設けた弾性部材19によって、そのハウジング1の後端部1b側に向かって付勢されている。また、センサ本体10は、そのハウジング1の後端部1bに設けた着脱操作部材18で、ハウジング1に対して、前記付勢力に抗して、その軸方向移動が規制された状態で固定されている(同じく、図8及び図9参照)。
【0045】
なお、着脱操作部材18は、図5(a)に示すように、ハウジング1の後端部1bにおいて、軸方向へ移動可能に装着された環状部材である。この着脱操作部材18は、ハウジング1に対して弾性部材31によって後端部1b側に付勢されている。
【0046】
着脱操作部材18は、その内周部における軸方向中央部に、円筒面状の押圧面18aを備えている。また、その押圧面18aの前端側に段部18bを、後端側にテーパ部18cをそれぞれ備えている。テーパ部18cは、後端に向かうにつれて徐々に拡径する形状となっている。
【0047】
この着脱操作部材18が、弾性部材31によって後方に付勢されているので、テーパ部18cがハウジング1の後端部1bに設けられたストッパ32に当接する。着脱操作部材18は、前記付勢力によって、そのストッパ32に当接した位置に保持される。
【0048】
また、前記押圧面18aと対向するハウジング1の外周面には、内径側に向かうにつれて徐々に縮径する円錐状の貫通穴33が形成されている。なお、センサ本体10側に設けた係止溝35の側壁も、内径側に向かうにつれて徐々に縮径する円錐状となっている。
【0049】
その貫通穴33に、ロック手段としてのボール34が、前記押圧面18aからの押圧力を受けて嵌り込んでいる。また、そのボール34は、センサ本体10の外周に設けた係止溝35に入り込み、センサ本体10とハウジング1とが軸方向に固定された状態となっている。
【0050】
この固定状態において、前記センサ本体10及びセンサ部11の前記ハウジング1に対する軸周りの方位が確認可能な第二の位置合わせ手段20が、前記センサ本体10と前記ハウジング1とに備えられている。
【0051】
すなわち、その第二の位置合わせ手段20の一つは、図1に示すように、前記センサ本体10と前記ハウジング1とに設けられた位置合わせマーク21,22である。
その位置合わせマーク21,22同士の周方向の相対位置により、両者の相対的な軸周りの方位が目視で確認可能となっている。この実施形態では、両位置合わせマーク21,22が向かい合う位置となることで、センサ本体10がハウジング1に対して軸周り所定の方位になっていることを確認できる。
【0052】
もう一つの第二の位置合わせ手段20は、前記センサ本体10と前記ハウジング1との一方に設けられた軸方向へ突出するピン25と、他方に設けられた軸方向へ伸びる孔26である。
図5(a)に示すようにピン25が孔26に嵌ることで、センサ本体10がハウジング1に対して軸周り所定の方位になっていることを確認できる。この実施形態では、ハウジング1にピン25が、センサ本体10に孔26が設けられているが、逆に、ハウジング1に孔26を、センサ本体10にピン25を設けてもよい。
【0053】
この固定状態から、図5(b)に矢印で示すように、着脱操作部材18を弾性部材31の弾性力に抗して前端側へ押圧して移動させると、その着脱操作部材18の前記テーパ部18cが、前記貫通穴33の側方へ移動してくる。この状態で、センサ本体10が後方へ僅かに移動すると、ボール34がテーパ部18c側に移動し、そのボール34はセンサ本体10の係止溝35から外れる。
ボール34が係止溝35から外れれば、センサ本体10のハウジング1に対する固定が解除される。固定の解除により、センサ本体10をハウジング1から抜き出すことが可能となる。
【0054】
このとき、センサ本体10は、弾性部材19によって後端側へ付勢されているので、前記テーパ部18cが貫通穴33の側方に移動した時点で、センサ本体10は前記付勢力によって、ハウジング1の後端部1bから自動的に飛び出す。このため、センサ本体10のハウジング1からの取り外しが容易である。
【0055】
また、センサ本体10の固定が解除されると、弾性部材19の後端側に設けたシール部材36が、その弾性部材19の付勢力によって後方へ移動してストッパー面37に当接する。このため、ハウジング1からセンサ本体10を抜き出しても、オイル容器2内のオイルが外部に漏れ出ないようになっている(同じく、図8及び図9参照)。
【0056】
一方、再度、センサ本体10をハウジング1に挿入する作業は、前記着脱操作部材18を前端側へ押圧して移動させ、前記ボール34をテーパ部18c側に対面させた状態とする。
【0057】
そして、センサ本体10の前端部をボール34の内側に挿入し、そのボール34が筒状部材13の外周に乗り移った時点で着脱操作部材18の押圧をやめる。
このとき、ボール34がテーパ部18cに係合しているので、着脱操作部材18から手を放しても、着脱操作部材18は、弾性部材31の付勢力に抗して前端側の位置に維持されている。
【0058】
この状態で、センサ本体10を、さらにハウジング1の前端側に押し込んでいくと、センサ本体10の前端部がシール部材36に当接し、弾性部材19が圧縮されながらそのシール部材36が前方へ移動する。
【0059】
センサ部11が、ハウジング1の前端部1aを構成するために取り付けたキャップ4の孔4a付近にくると、センサ本体10の係止溝35が、ハウジング1の貫通穴33に対面する位置となった際に、ボール34が係止溝35に入り込む。
これにより、着脱操作部材18が弾性部材31の付勢力により、後端側の元の位置に復帰し、センサ本体10のハウジング1に対する軸方向移動が規制された状態となる。すなわち、センサ本体10とハウジング1とが固定される。
【0060】
このとき、前記第二の位置合わせ手段20の両位置合わせマーク21,22を向かい合う位置とすることで、センサ本体10がハウジング1に対して軸周り所定の方位、すなわち、取り外し前と同一の方位になっていることを確認できる。
【0061】
また、もう一つの位置合わせ手段20に関しても、ハウジング1に設けたピン25がセンサ本体10に設けた孔26に嵌ることで、センサ本体10がハウジング1に対して軸周り所定の方位になっていることを確認できる。このため、センサ本体10及びセンサ部11のハウジング1に対する軸周り方位に変化はない。
【0062】
つぎに、ハウジング1とキャップ4との固定構造、及びそのキャップ4に設けたオイル流通用の孔4aとセンサ部11との位置関係等について説明する。
【0063】
前述のように、センサ本体10及びセンサ部11は、ハウジング1に対して軸周り所定の方位に固定されている。センサ部11は、ハウジング1に対して予め決められた方位に固定されているのである。この実施形態では、周方向に沿って複数の(実施形態では6個の)センサ部11を等分方位に備えている。
【0064】
また、そのセンサ部11は、ハウジング1の先端に着脱自在に取り付けたキャップ4の孔4aと、ほぼ同一の軸方向位置となっている。
【0065】
このキャップ4は、図3に示す構造でハウジング1に対して固定されている。すなわち、前記キャップ4の後端に、軸方向に突出する嵌合凸部6を備えている。また、ハウジング1の前端に、その嵌合凸部6が嵌る嵌合凹部7を備えている。
なお、前記ハウジング1の前端に、軸方向に突出する嵌合凸部6を、キャップの後端に、その嵌合凸部6が嵌る嵌合凹部7を備える構成としてもよい。
【0066】
この嵌合凸部6と嵌合凹部7の形状は、図3に示すように、その軸直交断面において、断面円形の周面の一部を、軸方向に並行なフラット面で切り取った形状とし、両者が嵌り合う範囲における軸方向全長に亘って、同一断面で伸びている。
また、そのフラット面は、円の中心を夾んで対向する2箇所に設けられている。嵌合凸部6側のフラット面6aと嵌合凹部7側のフラット面7aは並行であり、その嵌合凹部7内に嵌合凸部6がしっくりと嵌ることにより、キャップ4とハウジング1とが固定できるようになっている。
【0067】
このとき、その嵌合凸部6と嵌合凹部7とは、前記フラット面6a,7a同士が面接触する方位でのみ、両者が嵌め込み可能となっている。
このため、その嵌合凹部7内に嵌合凸部6を嵌めれば、キャップ4とハウジング1とは予め決められた方位に固定され、キャップ4とハウジング1との軸周り方位を決定し得る位置合わせ手段5として機能するようになっている。
【0068】
なお、この実施形態では、前記フラット面6a,7aがそれぞれ、嵌合凹部7及び嵌合凸部6の周方向2箇所において、円の中心に対して対称に設けられている。このため、前記嵌合凸部6と前記嵌合凹部7とは、図3に示す状態から相対的に軸周り180度反転させた状態でも嵌め込むことができる。
【0069】
このように、嵌合凸部6と嵌合凹部7とは、キャップ4とハウジング1とが所定の方位にある場合にのみ、その嵌合凸部6が嵌合凹部7内に嵌め込み可能な形状となっている。
【0070】
キャップ4をハウジング1に固定することにより、センサ部11は、前記キャップ4の孔4aからハウジング1内に入り込んだオイルにのみ触れるようになる。
【0071】
このとき、図4(a)に示すように、センサ本体10のセンサ部11が配置された方位と同じ方位に、それぞれキャップ4の孔4aが配置されている。センサ部11の方位と、孔4aの方位とが一致し、その各孔4aから対応する各センサ部11への距離が最短になるように設定されているのである。
これは、前記第二の位置合わせ手段20によって、ハウジング1とセンサ本体10との軸周り方位が所定の方位に決定され、また、位置合わせ手段5により、ハウジング1とキャップ4との軸周り方位が所定の方位に決定されているからである。
【0072】
このため、敢えて、ハウジング1に対する実際のセンサ部11の方位を目視で確認せずとも、単に、ハウジング1にキャップ4を固定するだけで、図4(a)に示すような、センサ部11の軸周り方位と、孔4aの軸周り方位とが一致した状態とすることができるのである。
【0073】
さらに、この実施形態では、前記孔4a及び前記センサ部11のうち、少なくとも一組が、前記オイル容器2内におけるオイルの流れに対面する方位になるよう、キャップ4がハウジング1に、ハウジング1がオイル容器2に固定されている。このため、オイルに含まれる鉄粉等に対する検知精度を高めることができる。
【0074】
なお、図4(b)に示すように、前記位置合わせ手段5に、前記孔4aの軸周り方位と、前記センサ部11の軸周り方位とを異ならせる機能をもたせてもよい。
すなわち、図4(b)に示すように、センサ本体10のセンサ部11が配置された方位と異なる方位に、それぞれキャップ4の孔4aが配置されている構成となる前記位置合わせ手段5としてもよい。センサ部11の方位と、孔4aの方位とが一致せず、その各孔4aから対応する各センサ部11への距離が最長になるように設定されているのである。
【0075】
このような設定は、例えば、図3に示すキャップ4において、前記フラット面6aと孔4aの方位とを相対的に周方向へずらすことで可能である。すなわち、各センサ部11が、周方向に隣り合う孔4aと孔4aの中間の方位になるように、フラット面6a,7a等を設定すればよい。
【0076】
他の実施形態を図6に示す。
この実施形態は、キャップ4とハウジング1との軸周り方位を決定する位置合わせ手段5として、位置合わせマーク6b,7bを採用したものである。
【0077】
図6に示すように、位置合わせ手段5は、キャップ4の外周面に設けた位置合わせマーク6bと、ハウジング1の外周面に設けた位置合わせマーク7bで構成されている。
この位置合わせマーク6b,7b同士の軸周り相対方位により、前記キャップ4と前記ハウジング1との相対的な軸周り方位を決定できるようになっている。
【0078】
すなわち、嵌合凸部6と嵌合凹部7はいずれも断面円形であり、キャップ4とハウジング1とが相対的に軸周りいずれの方位にあっても、嵌合凸部6を嵌合凹部7に嵌め込むことができる。しかし、この位置合わせマーク6b,7b同士の軸周り相対方位により、キャップ4の孔4aと、センサ部11との方位を管理できるのである。
【0079】
この実施形態では、両位置合わせマーク6b,7bが同一の方位にあれば、キャップ4の孔4aの軸周り方位とセンサ部11の軸周り方位とが所望する方位になるように設定されている。所望する方位とは、例えば、図4(a)に示すように、キャップ4の孔4aの軸周り方位とセンサ部11の軸周り方位とが一致した状態とすることもできるし、あるいは、図4(b)に示すように、キャップ4の孔4aの軸周り方位とセンサ部11の軸周り方位とが異なった状態と設定することもできる。
【0080】
このように、位置合わせ手段5として位置合わせマーク6b,7bを備えた構成とした場合、キャップ4とハウジング1との固定方法は、前述のような嵌合凸部6と嵌合凹部7との嵌め込み固定に限定されない。例えば、ねじ固定など周知の手法を採用してよい。ただし、キャップ4とハウジング1とが所望の軸周り方位になった位置で、両者が動かないようしっかりと固定できる構造であることが望ましい。
【0081】
さらに他の実施形態を図7に示す。
この実施形態は、前記嵌合凸部6と前記嵌合凹部7の軸直交断面をそれぞれ円形として、その円周上の1箇所において、相互に噛み合う溝6cと突条7cとを設けたものである。その溝6cと突条7cとが噛み合う方位でのみ、嵌合凸部6が嵌合凹部7に嵌め込み可能とすることで、前記位置合わせ手段5を構成している。
この実施形態では、嵌合凸部6側に溝6cを、嵌合凹部7側に突条7cを設けているが、嵌合凸部6側に突条7cを、嵌合凹部7側に溝6cを設けてもよい。
【0082】
なお、このほかにも、位置合わせ手段5として、キャップ4とハウジング1との相対的な軸周り方位を決定し得る種々の構成からなる手段を採用できる。また、前述のように嵌合凸部6と嵌合凹部7を備えた構成に限定されず、ねじ結合など周知の手法によって固定されるキャップ4とハウジング1の構成を採用できる。
【0083】
このとき、例えば、その位置合わせ手段5として、前記キャップ4と前記ハウジング1の一方に設けられた軸方向に突出する位置決め凸部と、他方に設けられた位置決め凹部を備えた構成が考えられる。
この位置決め凸部と位置決め凹部とは、例えば、キャップ4とハウジング1とが固定された状態において、相互に密着する軸方向端面にそれぞれ設けられている構成とすることができる。
【0084】
この位置決め凸部と位置決め凹部とは、センサ本体10の軸心(この実施形態ではハウジング1の軸心と同じ)からはずれた位置にあり、キャップ4とハウジング1の軸周り方位が所望の位置関係になっている場合にのみ、その位置決め凸部が位置決め凹部に嵌って、キャップ4とハウジング1との相対的な軸周り方位を決定できるものである。
この構成において、キャップ4とハウジング1とが所望の軸周り方位になった位置で、両者をしっかりと固定できる構造を備えていることが望ましい点は同様である。
【0085】
さらに、他の位置合わせ手段5として、前記キャップ4と前記ハウジング1の一方に設けられた軸方向に突出する位置決めピンと、他方に設けられた位置決め孔を備えた構成が考えられる。
この位置決めピンと位置決め孔との関係においても、前述の実施形態と同様に、キャップ4とハウジング1とが固定された状態において、相互に密着する軸方向端面にそれぞれ設けられている構成とすることができる。
【0086】
この位置決めピンと位置決め孔とは、センサ本体10の軸心(この実施形態ではハウジング1の軸心と同じ)からはずれた位置にあり、キャップ4とハウジング1の軸周り方位が所望の位置関係になっている場合にのみ、その位置決めピンが位置決め孔に嵌って、キャップ4とハウジング1との相対的な軸周り方位を決定できるものである。
この構成においても、キャップ4とハウジング1とが所望の軸周り方位になった位置で、両者をしっかりと固定できる構造を備えていることが望ましい点は同様である。
【符号の説明】
【0087】
1 ハウジング
1a,12a,13a 前端部
1b 後端部
1c 孔
2 オイル容器
3 貫通穴
4 キャップ
4a 孔
5 位置合わせ手段
6 嵌合凸部
6a,7a フラット面
6b,7b 位置合わせマーク
6c 溝
7c 突条
7 嵌合凹部
9 鉄粉
10 センサ本体
11 センサ部
12 軸部材
13 筒状部材
14 永久磁石
15 絶縁部材
16,17 電極(磁性体カバー)
18 着脱操作部材
18a 押圧面
18b 段部
18c テーパ部
19,31 弾性部材
20 第二の位置合わせ手段
21,22 位置合わせマーク
25 ピン
26 孔
32 ストッパ
33 貫通穴
34 ボール
35 係止溝
36 シール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空部を有するハウジング(1)をオイル容器(2)に固定し、そのハウジング(1)内に軸状のセンサ本体(10)を挿入し、前記センサ本体(10)はその先端部にセンサ部(11)を有して、そのセンサ部(11)が前記オイル容器(2)から前記ハウジング(1)内に入り込んだオイルに触れる位置に、前記センサ本体(10)を前記ハウジング(1)に固定したオイルチェックセンサにおいて、
前記ハウジング(1)の先端に着脱自在のキャップ(4)を取り付け、前記センサ部(11)は、前記キャップ(4)に設けた孔(4a)から前記ハウジング(1)内に入り込んだオイルに触れるようになっており、前記ハウジング(1)に前記キャップ(4)を取り付ける際に、そのキャップ(4)とハウジング(1)との相対的な軸周り方位を決定できる位置合わせ手段(5)を備えたことを特徴とするオイルチェックセンサ。
【請求項2】
前記センサ部(11)は、前記ハウジング(1)に対して軸周り所定の方位に向けて配置されており、前記位置合わせ手段(5)は、前記孔(4a)の軸周り方位と、前記センサ部(11)の軸周り方位とを異ならせる機能を有することを特徴とする請求項1に記載のオイルチェックセンサ。
【請求項3】
前記センサ部(11)は、前記ハウジング(1)に対して軸周り所定の方位に向けて配置されており、前記位置合わせ手段(5)は、前記孔(4a)の軸周り方位と、前記センサ部(11)の軸周り方位とを一致させる機能を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルチェックセンサ。
【請求項4】
前記孔(4a)及び前記センサ部(11)は、前記オイル容器(2)内におけるオイルの流れに対面する方位に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のオイルチェックセンサ。
【請求項5】
前記センサ本体(10)は前記センサ部(11)を複数有し、その複数のセンサ部(11)が軸周り異なる方位に向けて配置されており、前記孔(4a)は、少なくとも前記センサ部(11)のいずれか一つに一致する方位に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のオイルチェックセンサ。
【請求項6】
前記センサ本体(10)は前記センサ部(11)を複数有し、その複数のセンサ部(11)が軸周り異なる方位に向けて配置されており、前記孔(4a)は、その複数のセンサ部(11)の方位と一致する方位にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のオイルチェックセンサ。
【請求項7】
前記センサ本体(10)は前記センサ部(11)を複数有し、その複数のセンサ部(11)が軸周り等分方位に向けて配置されており、前記孔(4a)は、その複数のセンサ部(11)の方位と一致する方位にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のオイルチェックセンサ。
【請求項8】
前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)の一方に軸方向に突出する嵌合凸部(6)を他方にその嵌合凸部(6)が嵌る嵌合凹部(7)を設け、その嵌合凹部(7)内に嵌合凸部(6)を嵌めることにより前記キャップ(4)が前記ハウジング(1)に固定され、前記嵌合凸部(6)と前記嵌合凹部(7)とを、前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)とが所定の方位にある場合にのみ嵌め込み可能である形状とすることで前記位置合わせ手段(5)を構成していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のオイルチェックセンサ。
【請求項9】
前記位置合わせ手段(5)は、前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)とに設けられた位置合わせマークであり、その位置合わせマーク同士の軸周り相対方位により、前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)との相対的な軸周り方位を決定できることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のオイルチェックセンサ。
【請求項10】
前記位置合わせ手段(5)は、前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)の一方に設けられた軸方向に突出する位置決め凸部と他方に設けられた位置決め凹部であり、その位置決め凸部が位置決め凹部に嵌ることにより、前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)との相対的な軸周り方位を決定できることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のオイルチェックセンサ。
【請求項11】
前記位置合わせ手段(5)は、前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)との一方に設けられた軸方向に突出する位置決めピンと他方に設けられた位置決め孔であり、その位置決めピンが位置決め孔に嵌ることにより、前記キャップ(4)と前記ハウジング(1)との相対的な軸周り方位を決定できることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のオイルチェックセンサ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate