オゾン臭気除去フィルター
【課題】 本発明はオゾン臭気除去フィルターに関し、特に室内や工場内に設置される空気清浄機等に付設されるオゾン発生器のオゾン独自の臭気を除去すると共に、同時に他の臭気や塵芥等も除去することのできるオゾン臭気除去フィルターに関する。
【解決手段】 和紙又はパルプ紙の製造工程において、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子等を分散固着したことを特徴とし、セラミック微粒子がＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であることを特徴とし、フィルターを形成する担体の和紙又はパルプ紙には任意の通風部が施され、互いの通風部の位置が一致しないように複数枚のフィルターが配列され、フレームに固定されていることを特徴とし、ハウジングのガイドによって着脱自在に構成されていることを特徴とするオゾン臭気除去フィルターを提供する。
【解決手段】 和紙又はパルプ紙の製造工程において、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子等を分散固着したことを特徴とし、セラミック微粒子がＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であることを特徴とし、フィルターを形成する担体の和紙又はパルプ紙には任意の通風部が施され、互いの通風部の位置が一致しないように複数枚のフィルターが配列され、フレームに固定されていることを特徴とし、ハウジングのガイドによって着脱自在に構成されていることを特徴とするオゾン臭気除去フィルターを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はオゾン臭気除去フィルターに関し、特に室内や工場内に設置される空気清浄機等に付設されるオゾン発生器のオゾン独自の臭気を除去すると共に、同時に他の塵芥や臭気も除去することのできるオゾン臭気除去フィルターに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般的に人体の健康のために効果的である必要量のオゾンを、空気清浄機等に付設して室内や工場内に配置される装置が開発されている。
【０００３】
ところで、この種の空気清浄機等においては、例えば特開２００１−７０４１６号公報に開示された空気清浄機を用いたオゾン発生装置等があげられる。
【０００４】
【特許文献１】 特開２００１−７０４１６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述した特開２００１−７０４１６号公報においては、片面に有機物分解光触媒物質を焼成し、他面に紫外線を照射して酸素結合を分解して純粋酸素Ｏを作り、これを周辺にある酸素Ｏ２と結合させてオゾンＯ３を作り、その一部を空気流出口から排出するものである。
【０００６】
しかしながら、この装置ではオゾン独自の臭気については全く開示されておらず、オゾンが必要量以上に室内に供給された場合、このような空気清浄機等に付設されるオゾン発生器のオゾン独自の臭気を除去すると共に、同時に他の臭気や塵芥も除去することのできるオゾン臭気除去フィルターが必要になる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的に応えるために創案された本発明は、和紙又はパルプ紙の製造工程において、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子等を分散固着したことを特徴とし、セラミック微粒子がＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であることを特徴とし、フィルターを形成する担体の和紙又はパルプ紙には任意の通風部が施され、互いの通風部の位置が一致しないように複数枚のフィルターが配列され、フレームに固定されていることを特徴とし、ハウジングのガイドによって着脱自在に構成されていることを特徴とするオゾン臭気除去フィルターを提供する。
【発明の効果】
【０００８】
オゾン発生装置を付設した空気清浄機では、これを連続運転した場合、室内に必要量以上のオゾンが充満する可能性がある。しかしながら、オゾンにはそれ自体の臭気があり、これが過剰に室内に充満したときには、人間はその臭気に不快感を持つことになるが、本発明のオゾン臭気除去フィルターを用いると、他の塵芥や臭気と共にオゾン自体の臭気も除去することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、図面に基づいて、本発明を実施するための最良の形態を具体的に説明する。
図面に於いて、図１は本発明に係るオゾン臭気除去フィルターのパネルの一例を示す斜視図である。図２は図１の部分拡大断面図である。図３は本発明に係るオゾン臭気除去フィルターの使用例を示す斜視図である。図４は図３の部分分解図である。
【００１０】
図１乃至図２に示すように、本発明のオゾン臭気除去フィルターは、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子２１等を分散固着したフィルター２がフレーム１に固定され、オゾン臭気除去フィルターパネルＡを形成することができる。
【００１１】
また、セラミック微粒子２１は例えばゼオライトのような材料を微粒子に加工して用いるもので、ＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であり、ＳｉＯ２の他にはＡｌ２Ｏ３，Ｆｅ２Ｏ３，ＣａＯ，Ｋ２Ｏ等を含む組成のものである。
【００１２】
図２に示すように、フィルター２を形成する担体の和紙又はパルプ紙には複数の通風部２２が設けられており、互いの通風部２２，２２等の位置が一致しないように複数枚のフィルター２，２，２が配列され、フレーム１に固定されている。
【実施例１】
【００１３】
図３乃至図４は本発明のオゾン臭気除去フィルターを利用した実施例を示す斜視図である。オゾン臭気除去フィルターパネルＡが、ハウジングＢの内側上下のガイド８，８等によって着脱自在に構成されている。
【００１４】
ハウジングＢ内には一方にオゾン発生器３、他方に送風機５が配置され、両者の駆動の為のオンオフ用のスイッチ４がハウジングＢの側面に配置されている。したがって、オゾン発生器３と送風機５が駆動されると、室内の臭気や浮遊する塵芥は空気流入口６から矢印ａに示すように流入し、オゾン発生器３からのオゾンと共に、フィルター２を通過してオゾン混合空気流出口７から矢印ｂのように流出する。
【００１５】
フィルター２を形成する担体の和紙又はパルプ紙には複数の通風部２２が設けられており、互いの通風部２２，２２等の位置が一致しないように複数枚のフィルター２，２，２が配列されているので、オゾン流はフィルター２、２、２間で乱流となって、和紙又はパルプ紙担体に分散固着されオゾン臭気を吸収するセラミック微粒子２１への接触率が増加して脱臭効果が向上する。
【００１６】
通風部２２，２２の形状は実施例図面では円形の穿孔であるが、通風部２２，２２の形状はいかなる形状であってもよく、互いの通風部２２，２２等の位置が一致しないように複数枚のフィルター２，２，２が配列されていれば、オゾン流はフィルター２、２、２間で乱流となって、オゾン臭気を吸収するセラミック微粒子２１への接触率が増加して脱臭効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明に係るオゾン臭気除去フィルターのパネルの一例を示す斜視図である。
【図２】図１の部分拡大断面図である。
【図３】本発明に係るオゾン臭気除去フィルターの使用例を示す斜視図である。
【図４】図３の部分分解図である。
【符号の説明】
【００１８】
１．フレーム
２．フィルター
２１．セラミック微粒子
２２．通風部
３．オゾン発生器
４．スイッチ
５．送風機
６．空気流入口
７．オゾン混合空気流出口
８．ガイド
Ａ．オゾン臭気除去フィルターパネル
Ｂ．ハウジング
【技術分野】
【０００１】
本発明はオゾン臭気除去フィルターに関し、特に室内や工場内に設置される空気清浄機等に付設されるオゾン発生器のオゾン独自の臭気を除去すると共に、同時に他の塵芥や臭気も除去することのできるオゾン臭気除去フィルターに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般的に人体の健康のために効果的である必要量のオゾンを、空気清浄機等に付設して室内や工場内に配置される装置が開発されている。
【０００３】
ところで、この種の空気清浄機等においては、例えば特開２００１−７０４１６号公報に開示された空気清浄機を用いたオゾン発生装置等があげられる。
【０００４】
【特許文献１】 特開２００１−７０４１６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述した特開２００１−７０４１６号公報においては、片面に有機物分解光触媒物質を焼成し、他面に紫外線を照射して酸素結合を分解して純粋酸素Ｏを作り、これを周辺にある酸素Ｏ２と結合させてオゾンＯ３を作り、その一部を空気流出口から排出するものである。
【０００６】
しかしながら、この装置ではオゾン独自の臭気については全く開示されておらず、オゾンが必要量以上に室内に供給された場合、このような空気清浄機等に付設されるオゾン発生器のオゾン独自の臭気を除去すると共に、同時に他の臭気や塵芥も除去することのできるオゾン臭気除去フィルターが必要になる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的に応えるために創案された本発明は、和紙又はパルプ紙の製造工程において、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子等を分散固着したことを特徴とし、セラミック微粒子がＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であることを特徴とし、フィルターを形成する担体の和紙又はパルプ紙には任意の通風部が施され、互いの通風部の位置が一致しないように複数枚のフィルターが配列され、フレームに固定されていることを特徴とし、ハウジングのガイドによって着脱自在に構成されていることを特徴とするオゾン臭気除去フィルターを提供する。
【発明の効果】
【０００８】
オゾン発生装置を付設した空気清浄機では、これを連続運転した場合、室内に必要量以上のオゾンが充満する可能性がある。しかしながら、オゾンにはそれ自体の臭気があり、これが過剰に室内に充満したときには、人間はその臭気に不快感を持つことになるが、本発明のオゾン臭気除去フィルターを用いると、他の塵芥や臭気と共にオゾン自体の臭気も除去することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、図面に基づいて、本発明を実施するための最良の形態を具体的に説明する。
図面に於いて、図１は本発明に係るオゾン臭気除去フィルターのパネルの一例を示す斜視図である。図２は図１の部分拡大断面図である。図３は本発明に係るオゾン臭気除去フィルターの使用例を示す斜視図である。図４は図３の部分分解図である。
【００１０】
図１乃至図２に示すように、本発明のオゾン臭気除去フィルターは、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子２１等を分散固着したフィルター２がフレーム１に固定され、オゾン臭気除去フィルターパネルＡを形成することができる。
【００１１】
また、セラミック微粒子２１は例えばゼオライトのような材料を微粒子に加工して用いるもので、ＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であり、ＳｉＯ２の他にはＡｌ２Ｏ３，Ｆｅ２Ｏ３，ＣａＯ，Ｋ２Ｏ等を含む組成のものである。
【００１２】
図２に示すように、フィルター２を形成する担体の和紙又はパルプ紙には複数の通風部２２が設けられており、互いの通風部２２，２２等の位置が一致しないように複数枚のフィルター２，２，２が配列され、フレーム１に固定されている。
【実施例１】
【００１３】
図３乃至図４は本発明のオゾン臭気除去フィルターを利用した実施例を示す斜視図である。オゾン臭気除去フィルターパネルＡが、ハウジングＢの内側上下のガイド８，８等によって着脱自在に構成されている。
【００１４】
ハウジングＢ内には一方にオゾン発生器３、他方に送風機５が配置され、両者の駆動の為のオンオフ用のスイッチ４がハウジングＢの側面に配置されている。したがって、オゾン発生器３と送風機５が駆動されると、室内の臭気や浮遊する塵芥は空気流入口６から矢印ａに示すように流入し、オゾン発生器３からのオゾンと共に、フィルター２を通過してオゾン混合空気流出口７から矢印ｂのように流出する。
【００１５】
フィルター２を形成する担体の和紙又はパルプ紙には複数の通風部２２が設けられており、互いの通風部２２，２２等の位置が一致しないように複数枚のフィルター２，２，２が配列されているので、オゾン流はフィルター２、２、２間で乱流となって、和紙又はパルプ紙担体に分散固着されオゾン臭気を吸収するセラミック微粒子２１への接触率が増加して脱臭効果が向上する。
【００１６】
通風部２２，２２の形状は実施例図面では円形の穿孔であるが、通風部２２，２２の形状はいかなる形状であってもよく、互いの通風部２２，２２等の位置が一致しないように複数枚のフィルター２，２，２が配列されていれば、オゾン流はフィルター２、２、２間で乱流となって、オゾン臭気を吸収するセラミック微粒子２１への接触率が増加して脱臭効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明に係るオゾン臭気除去フィルターのパネルの一例を示す斜視図である。
【図２】図１の部分拡大断面図である。
【図３】本発明に係るオゾン臭気除去フィルターの使用例を示す斜視図である。
【図４】図３の部分分解図である。
【符号の説明】
【００１８】
１．フレーム
２．フィルター
２１．セラミック微粒子
２２．通風部
３．オゾン発生器
４．スイッチ
５．送風機
６．空気流入口
７．オゾン混合空気流出口
８．ガイド
Ａ．オゾン臭気除去フィルターパネル
Ｂ．ハウジング
【特許請求の範囲】
【請求項１】
和紙又はパルプ紙の製造工程において、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子等を分散固着したことを特徴とするオゾン臭気除去フィルター。
【請求項２】
セラミック微粒子がＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であることを特徴とする請求項１記載のオゾン臭気除去フィルター。
【請求項３】
フィルターを形成する担体の和紙又はパルプ紙には任意の通風部が施され、互いの通風部の位置が一致しないように複数枚のフィルターが配列され、フレームに固定されていることを特徴とする請求項１記載のオゾン臭気除去フィルター。
【請求項４】
オゾン臭気除去フィルターパネルが、ハウジングのガイドによって着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項１記載のオゾン臭気除去フィルター。
【請求項１】
和紙又はパルプ紙の製造工程において、和紙又はパルプ紙を担体としてセラミック微粒子等を分散固着したことを特徴とするオゾン臭気除去フィルター。
【請求項２】
セラミック微粒子がＳｉＯ２を主成分とし、微量の金属成分を含む微粒子であることを特徴とする請求項１記載のオゾン臭気除去フィルター。
【請求項３】
フィルターを形成する担体の和紙又はパルプ紙には任意の通風部が施され、互いの通風部の位置が一致しないように複数枚のフィルターが配列され、フレームに固定されていることを特徴とする請求項１記載のオゾン臭気除去フィルター。
【請求項４】
オゾン臭気除去フィルターパネルが、ハウジングのガイドによって着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項１記載のオゾン臭気除去フィルター。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００６−２４７３４８（Ｐ２００６−２４７３４８Ａ）
【公開日】平成１８年９月２１日（２００６．９．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−１１２７２０（Ｐ２００５−１１２７２０）
【出願日】平成１７年３月１１日（２００５．３．１１）
【出願人】（５９２２６３６９８）株式会社エビハラ (4)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年９月２１日（２００６．９．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年３月１１日（２００５．３．１１）
【出願人】（５９２２６３６９８）株式会社エビハラ (4)
【Ｆターム（参考）】
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