説明

オブジェクト管理装置

【課題】ユーザ情報、文書情報、スケジュール情報等をオブジェクトとして管理し、簡易な操作でシステム的な連携を容易に行えるオブジェクト管理装置を提供する。
【解決手段】管理対象情報のオブジェクトを外部からアクセス可能な接続先情報と関連付けて保持する手段と、上記オブジェクトと、任意に設定可能なタグとを関連付けて保持する手段と、外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトの内容取得、作成、内容設定および削除の操作を行う手段と、外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトへのタグの付与および削除を行う手段と、外部からのアクセスに応じてタグが指定されている場合に当該タグと関連付けられた上記オブジェクトのメタデータを出力する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ情報、文書情報、スケジュール情報等を管理し、システム的な連携を容易にする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ情報、文書情報、スケジュール情報等を集中的に管理し、複数のシステム間で共通に利用する場合がよくある。例えば、ユーザ管理方式では、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)やSunのNIS(Network Information System)等がある。
【0003】
一方、特許文献1には、文書情報をWebサービスとして提供する技術の開示がある。
【特許文献1】特開2004−86490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような従来から存在するユーザ情報、文書情報、スケジュール情報等の管理方式は、個々の情報につき様々な操作や情報提供を行える点で優れたものではあるが、
(1)仕様が複雑である。
(2)利用するクライアントが限定(UNIX(登録商標)、Windows(登録商標)等)される。
(3)情報の変更に関して柔軟性が低い。
等の問題があった。
【0005】
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、ユーザ情報、文書情報、スケジュール情報等をオブジェクトとして管理し、簡易な操作でシステム的な連携を容易に行えるオブジェクト管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1に記載されるように、管理対象情報のオブジェクトを外部からアクセス可能な接続先情報と関連付けて保持する手段と、上記オブジェクトと、任意に設定可能なタグとを関連付けて保持する手段と、外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトの内容取得、作成、内容設定および削除の操作を行う手段と、外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトへのタグの付与および削除を行う手段と、外部からのアクセスに応じてタグが指定されている場合に当該タグと関連付けられた上記オブジェクトのメタデータを出力する手段とを備えるオブジェクト管理装置を要旨としている。
【0007】
また、請求項2に記載されるように、請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、上記メタデータの出力に際し、タグとして特殊タグが指定されている場合に、上記メタデータの出力前に当該メタデータに所定の加工を施す手段を備えるようにすることができる。
【0008】
また、請求項3に記載されるように、請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、上記接続先情報はURLであるものとすることができる。
【0009】
また、請求項4に記載されるように、請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、上記外部からのアクセスはHTTPにより行われるものとすることができる。
【0010】
また、請求項5に記載されるように、請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、上記メタデータの出力はRSSにより行うものとすることができる。
【0011】
また、請求項6に記載されるように、請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、上記外部からのアクセス時にユーザ認証を行う手段を備えるようにすることができる。
【0012】
また、請求項7に記載されるように、請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、管理対象情報のオブジェクトに変更があった場合に外部の装置に変更を通知する手段を備えるようにすることができる。
【0013】
また、請求項8〜11に記載されるように、オブジェクト管理方法として構成することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のオブジェクト管理装置にあっては、ユーザ情報、文書情報、スケジュール情報等をオブジェクトとして管理して情報操作を可能とし、各オブジェクトに対してタグ付けを行い、タグを用いた検索により必要十分なメタデータを提供するようにしたため、簡易な操作でシステム的な連携を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
【0016】
<システム構成>
図1は本発明の一実施形態にかかるオブジェクト管理サーバX1の構成例を示す図である。
【0017】
オブジェクト管理サーバX1は、以下のような機能を備えている。
(1)オブジェクト一覧を、それぞれに付けられたタグとともに管理する。
(2)オブジェクトの編集、タグの追加、削除を他のシステムから行える。
(3)タグによる検索を行い、結果をRSS(RDF(Resource Description Framework) Site Summary、Rich Site Summary、Really Simple Syndication)で出力する。
(4)特定のタグに反応して検索結果のRSSに対して所定の処理を行う。
【0018】
図1において、オブジェクト管理サーバX1は、オブジェクトの管理を行うオブジェクト管理部X1−100と、外部からのアクセスに対するサーバ機能を提供するサーバ部X1−200とを備えている。
【0019】
オブジェクト管理部X1−100は、オブジェクトを複数のタグに関連付けて管理するオブジェクト・タグデータベースX1−110と、外部からのアクセスに対してユーザ認証を行う認証処理部X1−120とを備えている。
【0020】
サーバ部X1−200は、外部からの操作を受け付けて該当する操作を行う操作受付部X1−210と、タグによる検索操作に対して検索結果としてのRSSを出力するRSS出力部X1−220とを備えている。
【0021】
RSS出力部X1−220は、指定されたタグのうち検索用のタグと特殊タグとに応じて検索および情報加工の処理を行うタグ処理部X1−221と、検索結果からRSSを生成するRSS生成部X1−222とを備えている。
【0022】
図2はオブジェクト・タグデータベースX1−110の例を示す図である。
【0023】
オブジェクト・タグデータベースX1−110はオブジェクトを複数のタグに関連付けて管理し、あるオブジェクトに対してそれが関連付けられたタグの一覧を検索することができる。また、逆に特定のタグ(複数指定可能)に関連付けられたオブジェクト(のID)の一覧を取り出すこともできる。オブジェクト・タグデータベースX1−110にはオブジェクトテーブルとタグテーブルがあり、オブジェクトとタグの間はオブジェクト・タグ関係テーブルによって多対多の関係でつながっている。
【0024】
図2(a)はオブジェクトとしてユーザ情報を対象とした場合のオブジェクトテーブル(ユーザテーブル)の例であり、「obj-id」「key」「name」「password」「contact」「owner」等のフィールドを含んでいる。
【0025】
(b)は文字列で表現できないオブジェクトを扱う場合のオブジェクトテーブルの例を示しており、「obj-id」「key」「path」「owner」等のフィールドを含んでおり、「path」フィールドにファイルシステム上のファイル名が格納されており、オブジェクトの読み書きは実際にはファイルに対して行われる。なお、「path」フィールドはあくまでも一例であり、オブジェクトを読み出すことができる情報であればよい。
【0026】
また、オブジェクトの内容としてセットされるデータ形式は、CSVやアプリケーション固有のデータ形式のように、オブジェクト管理サーバX1の実装によって異なる。
【0027】
(c)はタグテーブルの例であり、「tag_id」「tag」等のフィールドを含んでいる。
【0028】
(d)はオブジェクト・タグ関係テーブルの例であり、「obj-id」「tag_id」等のフィールドを含んでいる。
【0029】
図3はオブジェクトに付与されたURLの例を示す図であり、ユーザ管理サーバ「u1」のユーザ「john」に対応付けられたURLの例である。なお、URLの形式、その持つ意味についてはこれに限るものではない。
【0030】
オブジェクト管理サーバX1に登録された各オブジェクトにはこのような固有の接続先情報がそれぞれ付与されており、そのURLにアクセスすることによって、オブジェクトに対して操作を行うことができる(操作内容については後述)。
【0031】
図4はオブジェクトの内容を示すXMLの例を示す図であり、ユーザ情報の例(図2(a)に対応)である。なお、情報取得時にはパスワードは空欄となる。
【0032】
図5はタグ処理部X1−221の構成例を示す図である。
【0033】
図5において、タグ処理部X1−221は、指定されたタグを検索用のタグと特殊タグとに識別するタグ識別部X1−221aと、検索用のタグに基づいてオブジェクト・タグデータベースX1−110を検索するタグ検索部X1−221bと、特殊タグに対応する処理を行う特殊タグ処理部X1−221cとを備えている。
【0034】
特殊タグ処理部X1−221cは、特殊タグに対応するタグ処理モジュールを選択するタグ処理モジュール選択部X1−221dと、特殊タグとタグ処理モジュールとを対応付けて管理するタグ処理モジュールテーブルX1−221eと、タグ処理モジュールとのインタフェースを行うタグ処理モジュールI/F X1−221fと、所定の処理を実行するタグ処理モジュールX1−221gとを備えている。
【0035】
図6はタグ処理モジュールテーブルX1−221eの例を示す図であり、「tag」「module_name」等のフィールドを含んでいる。
【0036】
<動作>
(オブジェクトの操作)
図7はオブジェクトの操作を行うリクエストの例を示す図である。
【0037】
(a)の「GET〜」は、指定した名前のオブジェクトの内容を取得するものである。例えば、ユーザ管理サーバの場合、そのユーザに関する情報を含むXMLデータを返すことができる。
【0038】
(b)の「PUT〜」は、指定した名前のオブジェクトを作成するものである。
【0039】
(c)の「POST〜」は、指定した名前のオブジェクトに内容をセットするものである。例えば、ユーザ管理サーバでは、GETで得られるのと同じ(または近い)形式のXMLをPOSTのボディーとして投入することで内容を設定する。
【0040】
(d)の「DELETE〜」は、指定した名前のオブジェクトを削除するものである。
【0041】
このように、オブジェクト固有のURL等の接続先情報に対して簡単なリクエストを行うことでオブジェクトを操作することができる。
【0042】
図8はオブジェクトの操作を行うURLの例を示す図であり、URLのパラメータによりオブジェクトの操作を指定するものである。
【0043】
(a)では、末尾の「/read?user=john」によって、ユーザ「john」のユーザ情報を読み出すことを示している。
【0044】
(b)では、末尾の「/write?name=John+Smith&contact=mailto://john@example.com」によって、ユーザ「John Smith」の「contact」を「mailto://john@example.com」に設定することを示している。
【0045】
(タグの付与および削除)
図9はタグの付与および削除を行うリクエストの例を示す図であり、操作受付部X1−210への指示によって、オブジェクト(URL)に対するタグの付与や削除行うことができる。
【0046】
(a)は、ユーザ管理サーバでユーザ「john」のURLに対してタグ「Coffee Working Group」「Software Engineer」の付与を行うHTTPリクエストの例である。
【0047】
(b)は、ユーザ管理サーバでユーザ「john」のURLに対してタグ「Coffee Working Group」の削除を行うHTTPリクエストの例である。
【0048】
このように、オブジェクト固有のURL等の接続先情報に対して簡単なリクエストを行うことでタグの付与および削除を行うことができる。
【0049】
(タグ検索によるRSS出力)
オブジェクト管理サーバX1のRSS出力機能について説明する。
【0050】
特定のURLへのタグを指定したGETリクエストによって、指定したタグを持つオブジェクトのURLの一覧がRSSで返される。返されるRSSには指定したタグを含めてすべてのタグがcategory要素として出力される。
【0051】
また、以下に述べる特殊タグにより、出力するRSSが変化する。
【0052】
オブジェクトに対して静的に関連付けられるタグは、そのタグの付いたオブジェクトを検索、一覧するのに使われることはすでに述べた。
【0053】
オブジェクト管理サーバX1は、その他に、実際に付与されていなくても、あるルールに従って情報を選択、加工する機能を持ったタグを指定できる。これを特殊タグと呼ぶことにする。
【0054】
特殊タグが指定されると、オブジェクト管理サーバX1は検索結果をタグ処理モジュールX1−221gに入力する。どのような機能を持つタグ処理モジュールX1−221gを利用するかは、指定された特殊タグによって選択される。
【0055】
以下、タグ処理モジュールX1−221gの呼び出しおよびその処理内容について説明する。
【0056】
タグ処理モジュールテーブルX1−221eにはタグとそのタグに対応するタグ処理モジュールX1−221gの対が記述されている。このテーブルはオブジェクト管理サーバX1に設けられたウェブブラウザ向けUIや専用ツールを使って管理者が設定するものとする。
【0057】
選択されたタグ処理モジュールX1−221gに対して、タグ処理モジュールI/F X1−221fから以下のデータが渡される。
(1)モジュール選択の元になったタグ(「a:recipients」、「Freshman」等)
(2)同時に渡されたその他のタグ
(3)一般のタグによって検索されたオブジェクトの一覧(データベースの検索結果集合)
タグ処理モジュールX1−221gは、内蔵するロジックに基づき、入力されたタグと、必要に応じて外部のデータを参照しながら、オブジェクト一覧に対して処理を行う。
【0058】
ユーザ管理サーバにおける二つのモジュールの動作を例として示す。
【0059】
link_rewriter:
・入力されたタグが「recipients」であれば、
・検索されたユーザ一覧それぞれについて、
・専用の外部のテーブルを参照し、
・link要素をユーザ固有のURLから情報受信用のURL(mailto:のメールアドレス等)に書き換える。
・あるユーザについて、外部のテーブルに受信用URLが登録されていなければ何もしない。
【0060】
condition_selector:
・タグが「Freshman」であれば、
・検索されたユーザ一覧それぞれについて、
・ユーザの入社年度が今年度であるユーザのみを残してその他を削除し、出力する。
【0061】
図10はタグ検索によるRSS出力の処理例を示すフローチャートである。
【0062】
図10において、先ず、オブジェクト管理サーバX1は外部から特定のタグにより選択されたオブジェクト一覧を取得するリクエストを受け取る(ステップS101)。図11はRSSを受け取るためのリクエストの例を示す図であり、ユーザ管理サーバにおいて、二つのタグ「Coffee Working Group」「a:recipients」を持つユーザを検索するものである。なお、「a:recipients」は特殊タグである。
【0063】
図10に戻り、タグ識別部X1−221aは、タグ処理モジュールテーブルX1−221eを用いて、指定されたタグを検索用のタグと特殊タグに分類する(ステップS102)。タグ処理モジュールテーブルX1−221eに登録されていないタグは一般のタグであると識別できる。
【0064】
タグ検索部X1−221bは、オブジェクト・タグデータベースX1−110を利用して、指定された検索用のタグに対応付けられたオブジェクトを識別する(ステップS103)。
【0065】
特殊タグ処理部X1−221cは、タグ識別部X1−221aにより識別された特殊タグのそれぞれについて以下の処理を行う(ステップS104)。
【0066】
タグ処理モジュール選択部X1−221dはそのタグの文字列に対応付けられたタグ処理モジュールX1−221gをタグ処理モジュールテーブルX1−221eで検索する(ステップS105)。
【0067】
タグ処理モジュールI/F X1−221fを通じて、検索されたオブジェクト一覧をタグ処理モジュールX1−221gに入力し、変換された出力を受け取る(ステップS106)。
【0068】
処理が終わったら、RSS生成部X1−222はオブジェクト一覧をRSSの形式にフォーマットして出力する(ステップS107)。
【0069】
図12は出力されるRSSの例を示す図であり、タグ「Coffee Working Group」「a:recipients」が指定されたリクエストに対し、「Coffee Working Group」というタグがセットされているユーザ(ここでは「john」)について、「a:recipients」というタグに応答するタグ処理モジュール(link_rewriter)を適用(ここではlink要素が「john」のメールアドレスになる)することで得られたRSSである。
【0070】
なお、item要素の中にあるcategory要素には、検索条件として指定されたタグ、ユーザにセットされているタグのすべてが出力される。指定したタグには、検索条件のタグも特殊タグも同じように含まれる。この例では特殊タグに「a:」のプレフィックスを付けているが、「Coffe Working Group」のような一見普通のタグが特殊タグになっていてもよく、その場合RSSを受け取る側は特殊タグであることを意識せずに利用することになる。
【0071】
図13はタグ検索によるRSS出力の他の処理例を示すフローチャートであり、タグ処理モジュールX1−221gが検索結果を受け取らず、自身で検索を行って一覧を生成するようにしたものである。
【0072】
図13において、オブジェクト管理サーバX1は外部から特定のタグにより選択されたオブジェクト一覧を取得するリクエストを受け取る(ステップS111)。
【0073】
タグ識別部X1−221aは、タグ処理モジュールテーブルX1−221eを用いて、指定されたタグを検索用のタグと特殊タグに分類する(ステップS112)。タグ処理モジュールテーブルX1−221eに登録されていないタグは一般のタグであると識別できる。
【0074】
特殊タグ処理部X1−221cはタグ識別部X1−221aにより識別された特殊タグのそれぞれについて以下の処理を行う(ステップS113)。
【0075】
タグ処理モジュール選択部X1−221dはそのタグの文字列に対応付けられたタグ処理モジュールX1−221gをタグ処理モジュールテーブルX1−221eで検索する(ステップS114)。
【0076】
タグ処理モジュールI/F X1−221fを通じて、特殊タグ、一般のタグすべてをタグ処理モジュールX1−221gに入力する(ステップS115)。
【0077】
タグ処理モジュールX1−221gは与えられた条件に従ってオブジェクトを抽出および変換し、オブジェクト一覧を作成する(ステップS116)。
【0078】
タグ処理モジュールI/F X1−221fはタグ処理モジュールX1−221gからオブジェクト一覧を受け取る(ステップS117)。
【0079】
処理が終わったら、RSS生成部X1−222はオブジェクト一覧をRSSの形式にフォーマットして出力する(ステップS118)。
【0080】
(認証処理)
上記の動作フローでは記述していないが、操作受付部X1−210へのリクエストとともに認証情報を受け取ることにより、認証処理部X1−120により以下のように動作を制限する。認証方法はHTTPのBasic認証やWSSE認証のような公知の技術を利用することができる。
【0081】
先ず、オブジェクトにその所有者(owner)を合わせて記録しておく。タグの追加や削除を認証ユーザがオブジェクトの所有者である場合のみに制限する。閲覧は匿名で可能とする。
【0082】
また、タグ処理モジュールX1−221gの呼び出し時に、認証されたユーザ情報を与えることにより、特定のユーザのみ効力を持つタグ処理モジュールX1−221gを実現する。例えば、ユーザ管理サーバにおいて、以下の条件を満たす場合に出力する情報にユーザの緊急連絡先を加えるlink_rewriterモジュールが実現できる。
・「emergency」タグが検索のタグに含まれていること。
・認証ユーザが対象オブジェクトのユーザより上位の職位であること。
【0083】
<応用例>
以下、オブジェクト管理サーバX1を応用したシステムの例として、資料の回覧を行う場合の構成について述べる。
【0084】
資料の回覧とは、ミーティング資料、特定の業務に関係する情報等を必要な人に提供するものである。必要な人は随時変わるかも知れない。
【0085】
従来、会議資料等を電子配布しようとする場合、電子メールで同報送信されるか、共有を目的とする掲示板に掲載するといった形をとることが多かった。そのため、次のような問題が生じていた。
・グループに変更があった場合、変更情報を漏れなく反映する必要があるが、漏れが生じることが多かった。
・情報の配信は配信する側がコントロールするもので、受け取り手が方法を個別に指定するのは煩雑だった。
【0086】
このような従来の問題点を解決するため、本実施形態では次のような構成をとっている。
・ユーザ一覧をそれらに付けられたタグと合わせて管理するユーザ管理サーバと、配信を担当する配信エージェントを置く。
・ユーザ管理サーバはスケジュール管理サーバからスケジュールを受信し、参加者に付随するタグとして記憶する。
・配信エージェントは文書管理サーバの文書に付されたタグに従って、ユーザ管理サーバにタグで問い合わせを行い、RSSで宛先一覧を受け取り、指定された宛先に送信を行う。
【0087】
図14は本発明を資料回覧に応用したシステム構成例を示す図である。
【0088】
図14において、本システムは、ネットワーク上に、ユーザ管理サーバU1とスケジュール管理サーバS1と文書管理サーバD1と配信エージェントA1と操作用クライアント(PC等)C1とが接続されて構成される。
【0089】
ユーザ管理サーバU1には個人またはグループの情報に対応するエントリがタグを付されて登録されている。個々のエントリは一つのURLに割り当てられている。図15(a)はユーザ管理サーバU1で管理されるユーザ情報(XML形式)の例を示している。
【0090】
スケジュール管理サーバS1には個人またはグループに対応するスケジュールや一連のテーマに対応するエントリがタグを付されて登録されている。ユーザ管理サーバU1と同様に、それらはそれぞれが一つのURLに割り当てられている(URL例:http://s1.example.com/sched/2006/08/01/11323)。図15(b)はスケジュール管理サーバS1で管理されるスケジュール情報の例を示しており、ここではiCalendar形式(iCalendar:RFC2445,http://www.ietf.org/rfc/rfc2445.txt)のデータとしている。
【0091】
文書管理サーバD1には文書の情報に対応するエントリがタグを付されて登録されている。ユーザ管理サーバU1と同様に、それらはそれぞれが一つのURLに割り当てられている(URL例:http://d1.example.com/doc/98af13c6)。図15(c)は文書管理サーバD1で管理される文書情報(XML形式)の例を示している。
【0092】
配信エージェントA1は、サーバ(U1、S1、D1)からの変更通知をトリガーとして、ユーザ管理サーバU1からRSSを受信して適切な処理を行う。
【0093】
図16はユーザ管理サーバU1の構成例を示す図であり、図1に示したオブジェクト管理サーバX1の構成において管理対象のオブジェクトをユーザ情報に変更したことに伴う名称の変更(オブジェクト→ユーザ)があるほか、サーバ部U1−200にユーザ管理用ウェブUI U1−230が設けられるとともに、他のサーバにアクセスするためのHTTPクライアント部U1−400が設けられている。HTTPクライアント部U1−400には、タグ操作クライアント部U1−410と変更通知部U1−420とが設けられている。
【0094】
図17はスケジュール管理サーバS1の構成例を示す図であり、図1に示したオブジェクト管理サーバX1の構成において管理対象のオブジェクトをスケジュール情報に変更したことに伴う名称の変更(オブジェクト→スケジュール)があるほか、サーバ部S1−200にスケジュール管理用ウェブUI S1−230が設けられるとともに、他のサーバにアクセスするためのHTTPクライアント部S1−400が設けられている。HTTPクライアント部S1−400には、タグ操作クライアント部S1−410と変更通知部S1−420とが設けられている。
【0095】
図18は文書管理サーバD1の構成例を示す図であり、図1に示したオブジェクト管理サーバX1の構成において管理対象のオブジェクトを文書情報に変更したことに伴う名称の変更(オブジェクト→文書)があるほか、サーバ部D1−200に文書管理用ウェブUI D1−230が設けられるとともに、他のサーバにアクセスするためのHTTPクライアント部D1−400が設けられている。HTTPクライアント部D1−400には、タグ操作クライアント部D1−410と変更通知部D1−420とが設けられている。
【0096】
図19は配信エージェントA1の構成例を示す図であり、他のサーバからRSSを受信するRSS受信部A1−100と、受信したRSSを解析するRSS解析部A1−200と、メール等のデータ送信を行うデータ送信部A1−300と、他のサーバから変更通知を受信する変更通知受信部A1−400とを備えている。
【0097】
RSS解析部A1−200はlink要素解析部A1−210とcategory要素解析部A1−220とを備え、データ送信部A1−300はメール送信部A1−310とブックマーク登録部A1−320とを備えている。
【0098】
以下、上記システムの動作を説明する。なお、ユーザ管理サーバU1のタグをスケジュール管理サーバS1が変更できるように信頼関係が結ばれているものとする。スケジュール管理サーバS1を操作するのが誰であっても、スケジュール管理サーバS1はユーザ管理サーバU1のタグを変更できるものとする。文書管理サーバD1のタグを変更できるのは、ドキュメントを作成した人だけとする。また、この実施形態では、ユーザ管理サーバU1について、「a:recipient」タグが指定された場合に特別な処理(詳細は前記したlink_rewriterの項を参照)が行われるようになっている。
【0099】
図20は会議設定の処理例を示すフローチャートである。
【0100】
図20において、操作用クライアントC1からスケジュール管理サーバS1の操作UIを利用して、ユーザは個別に、または一括して会議スケジュールの登録を行う(ステップS201)。
【0101】
スケジュール管理サーバS1はスケジュールに指定されたユーザ名をユーザ管理サーバU1に問い合わせ、そのユーザ固有のURL(例:http://u1.example.com/users/john/)を得る(ステップS202)。
【0102】
スケジュール管理サーバS1はタグ操作クライアント部S1−410を介してユーザ管理サーバU1にアクセスし、上記URLに関するタグとして、スケジュールを示すID(例:sched:2006/08/01/1328)を登録する(ステップS203)。
【0103】
図21は文書登録の処理例を示すフローチャートである。
【0104】
図21において、操作用クライアントC1は文書管理サーバD1に対して回覧する文書の登録を行う(ステップS301)。
【0105】
操作用クライアントC1はスケジュール管理サーバS1にアクセスし、スケジュールの一覧を取得する(ステップS302)。
【0106】
ユーザは操作用クライアントC1上で目的のスケジュールを選択し、そのタグを取得する(ステップS303)。
【0107】
操作用クライアントC1は文書管理サーバD1に対し、ユーザ認証を行い、登録した文書のタグ一覧に目的のスケジュールのタグを追加する(ステップS304)。
【0108】
図22は文書配信の処理例を示すフローチャートである。
【0109】
図22において、文書管理サーバD1はタグが追加されたことで、配信エージェントA1に変更通知を送信する(ステップS401)。なお、変更通知の形式は、ネットワークを介したものであれば何でもよく、例えば、配信エージェントA1は特定のTCPポートへのコマンド入力によって処理を開始する等が考えられる。
【0110】
配信エージェントA1は文書管理サーバD1から最新変更分のRSS(1)を受信する(ステップS402)。図23は文書管理サーバD1からのRSS取得の例を示す図であり、(a)は配信エージェントA1から文書管理サーバD1へのリクエスト、(b)は文書管理サーバD1から配信エージェントA1へ返されるRSS(1)の例である。
【0111】
図22に戻り、配信エージェントA1は受信したRSSからスケジュールのIDを示す文字列がcategory要素として入っている文書を識別する(ステップS403)。
【0112】
配信エージェントA1はユーザ管理サーバU1にアクセスし、スケジュールのIDおよび「a:recipients」をタグとして与えてRSSを要求する(ステップS404)。
【0113】
ユーザ管理サーバU1はスケジュールを表すタグがついたユーザ一覧を選択する(ステップS405)。
【0114】
ユーザ管理サーバU1はタグ「a:recipients」に割り当てられた処理を検索し、適用する(ステップS406)。すなわち、link要素をユーザの文書配信先に変更する。
【0115】
ユーザ管理サーバU1はRSS(2)を配信エージェントA1に対して返す(ステップS407)。図24はユーザ管理サーバU1からのRSS取得の例を示す図であり、(a)は配信エージェントA1からユーザ管理サーバU1へのリクエスト、(b)はユーザ管理サーバU1から配信エージェントA1へ返されるRSS(2)の例である。
【0116】
図22に戻り、配信エージェントA1は得られたRSS(2)の各itemのlink要素を検出する(ステップS408)。
【0117】
配信エージェントA1はRSS(2)の各itemのlink要素に従ってRSS(1)に現れた文書の配信処理を行う(ステップS409)。
【0118】
図25はスケジュールへのユーザ追加・変更の処理例を示すフローチャートである。
【0119】
図25において、スケジュールへのユーザ追加、変更時、操作用クライアントC1はスケジュール管理サーバS1に対して参加者の変更処理を行う(ステップS501)。
【0120】
スケジュール管理サーバS1はユーザ管理サーバU1に対して、ユーザに対するタグの追加/削除を行う(ステップS502)。
【0121】
これにより、スケジュールのタグで検索したユーザ一覧も変更されるため、次回の配信から配信エージェントA1は変更されたユーザ一覧に対して配信を行うようになる(ステップS503)。
【0122】
図26はユーザ追加・変更後の処理例を示すフローチャートである。
【0123】
図26において、配信エージェントA1はRSS(2)を受信すると(ステップS601)、link要素の内容からURLのスキーム部分を判断し(ステップS602)、URLのスキーム部分がhttpである場合、そのURLに文書のURLを結合してHTTPのGETリクエストを送る(ステップS603)。図27はリクエストの例を示す図である。
【0124】
これにより、配信エージェントA1からリクエストを受けたサーバは所定の処理(URLからデータを取得して記録する、URL情報のみを格納する等)を実行する(ステップS604)。
【0125】
また、URLのスキーム部分がmailtoの場合、指定されたメールアドレスに、文書を参照できるURLをメールで通知する(ステップS604)。
【0126】
<総括>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、次のような利点がある。
(1)登録されたオブジェクトについてあるシステムが与えた情報を別のシステムが利用する形の連携がURLに対するタグを通じて容易に実現できる。
(2)幅広いクライアントから利用できる。すなわち、他のシステムを構成するプログラムから利用できることに加えて、例えば、RSSリーダで特定のタグを持つオブジェクトの一覧を定期的に取得しておけば、そのタグに関わるオブジェクトの最新の一覧および変更情報が得られることになる。タグに与える意味によって幅広い応用が可能である。
(3)特殊タグの利用によって、情報の利用目的に応じた提供情報の制御を行うことができる。
【0127】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明の一実施形態にかかるオブジェクト管理サーバの構成例を示す図である。
【図2】オブジェクト・タグデータベースの例を示す図である。
【図3】オブジェクトに付与されたURLの例を示す図である。
【図4】オブジェクトの内容を示すXMLの例を示す図である。
【図5】タグ処理部の構成例を示す図である。
【図6】タグ処理モジュールテーブルの例を示す図である。
【図7】オブジェクトの操作を行うリクエストの例を示す図である。
【図8】オブジェクトの操作を行うURLの例を示す図である。
【図9】タグの付与および削除を行うリクエストの例を示す図である。
【図10】タグ検索によるRSS出力の処理例を示すフローチャートである。
【図11】RSSを受け取るためのリクエストの例を示す図である。
【図12】出力されるRSSの例を示す図である。
【図13】タグ検索によるRSS出力の他の処理例を示すフローチャートである。
【図14】本発明を資料回覧に応用したシステム構成例を示す図である。
【図15】各サーバの管理するオブジェクトの例を示す図である。
【図16】ユーザ管理サーバの構成例を示す図である。
【図17】スケジュール管理サーバの構成例を示す図である。
【図18】文書管理サーバの構成例を示す図である。
【図19】配信エージェントの構成例を示す図である。
【図20】会議設定の処理例を示すフローチャートである。
【図21】文書登録の処理例を示すフローチャートである。
【図22】文書配信の処理例を示すフローチャートである。
【図23】文書管理サーバからのRSS取得の例を示す図である。
【図24】ユーザ管理サーバからのRSS取得の例を示す図である。
【図25】スケジュールへのユーザ追加・変更の処理例を示すフローチャートである。
【図26】ユーザ追加・変更後の処理例を示すフローチャートである。
【図27】リクエストの例を示す図である。
【符号の説明】
【0129】
X1 オブジェクト管理サーバ
X1−100 オブジェクト管理部
X1−110 オブジェクト・タグデータベース
X1−120 認証処理部
X1−200 サーバ部
X1−210 操作受付部
X1−220 RSS出力部
X1−221 タグ処理部
X1−221a タグ識別部
X1−221b タグ検索部
X1−221c 特殊タグ処理部
X1−221d タグ処理モジュール選択部
X1−221e タグ処理モジュールテーブル
X1−221f タグ処理モジュールI/F
X1−221g タグ処理モジュール
X1−222 RSS生成部
U1 ユーザ管理サーバ
U1−100 ユーザ管理部
U1−110 ユーザ・タグデータベース
U1−120 認証処理部
U1−200 サーバ部
U1−210 操作受付部
U1−220 RSS出力部
U1−221 タグ処理部
U1−222 RSS生成部
U1−230 ユーザ管理用ウェブUI
U1−400 HTTPクライアント部
U1−410 タグ操作クライアント部
U1−420 変更通知部
S1 スケジュール管理サーバ
S1−100 スケジュール管理部
S1−110 スケジュール・タグデータベース
S1−120 認証処理部
S1−200 サーバ部
S1−210 操作受付部
S1−220 RSS出力部
S1−221 タグ処理部
S1−222 RSS生成部
S1−230 スケジュール管理用ウェブUI
S1−400 HTTPクライアント部
S1−410 タグ操作クライアント部
S1−420 変更通知部
D1 文書管理サーバ
D1−100 文書管理部
D1−110 文書・タグデータベース
D1−120 認証処理部
D1−200 サーバ部
D1−210 操作受付部
D1−220 RSS出力部
D1−221 タグ処理部
D1−222 RSS生成部
D1−230 文書管理用ウェブUI
D1−400 HTTPクライアント部
D1−410 タグ操作クライアント部
D1−420 変更通知部
A1 配信エージェント
A1−100 RSS受信部
A1−200 RSS解析部
A1−210 link要素解析部
A1−220 category要素解析部
A1−300 データ送信部
A1−310 メール送信部
A1−320 ブックマーク登録部
A1−400 変更通知受信部
C1 操作用クライアント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象情報のオブジェクトを外部からアクセス可能な接続先情報と関連付けて保持する手段と、
上記オブジェクトと、任意に設定可能なタグとを関連付けて保持する手段と、
外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトの内容取得、作成、内容設定および削除の操作を行う手段と、
外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトへのタグの付与および削除を行う手段と、
外部からのアクセスに応じてタグが指定されている場合に当該タグと関連付けられた上記オブジェクトのメタデータを出力する手段とを備えたことを特徴とするオブジェクト管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、
上記メタデータの出力に際し、タグとして特殊タグが指定されている場合に、上記メタデータの出力前に当該メタデータに所定の加工を施す手段を備えたことを特徴とするオブジェクト管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、
上記接続先情報はURLであることを特徴とするオブジェクト管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、
上記外部からのアクセスはHTTPにより行われることを特徴とするオブジェクト管理装置。
【請求項5】
請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、
上記メタデータの出力はRSSにより行うことを特徴とするオブジェクト管理装置。
【請求項6】
請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、
上記外部からのアクセス時にユーザ認証を行う手段を備えたことを特徴とするオブジェクト管理装置。
【請求項7】
請求項1に記載のオブジェクト管理装置において、
管理対象情報のオブジェクトに変更があった場合に外部の装置に変更を通知する手段を備えたことを特徴とするオブジェクト管理装置。
【請求項8】
管理対象情報のオブジェクトを外部からアクセス可能な接続先情報と関連付けて保持する工程と、
上記オブジェクトと、任意に設定可能なタグとを関連付けて保持する工程と、
外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトの内容取得、作成、内容設定および削除の操作を行う工程と、
外部からのアクセスに応じて上記オブジェクトへのタグの付与および削除を行う工程と、
外部からのアクセスに応じてタグが指定されている場合に当該タグと関連付けられた上記オブジェクトのメタデータを出力する工程とを備えたことを特徴とするオブジェクト管理方法。
【請求項9】
請求項8に記載のオブジェクト管理方法において、
上記メタデータの出力に際し、タグとして特殊タグが指定されている場合に、上記メタデータの出力前に当該メタデータに所定の加工を施す工程を備えたことを特徴とするオブジェクト管理方法。
【請求項10】
請求項8に記載のオブジェクト管理方法において、
上記外部からのアクセス時にユーザ認証を行う工程を備えたことを特徴とするオブジェクト管理方法。
【請求項11】
請求項8に記載のオブジェクト管理方法において、
管理対象情報のオブジェクトに変更があった場合に外部の装置に変更を通知する工程を備えたことを特徴とするオブジェクト管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2008−152537(P2008−152537A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−339909(P2006−339909)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】