オリエンテーション装置およびそれに用いられる座標生成方法
【課題】飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に適用可能な座標生成方法、および、目標点の座標を生成し、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に好適なオリエンテーション装置を提供する。
【解決手段】オリエンテーション装置を使用して座標生成を実行する方法であって:目標物上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;前記参照マークの少なくとも1つを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;前記オリエンテーション装置の座標空間を前記目標物の座標空間と相関させる工程と;設定した座標空間相関と取り込んだイメージとに関して、目標点の相対座標を求める工程と;からなる方法。
【解決手段】オリエンテーション装置を使用して座標生成を実行する方法であって:目標物上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;前記参照マークの少なくとも1つを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;前記オリエンテーション装置の座標空間を前記目標物の座標空間と相関させる工程と;設定した座標空間相関と取り込んだイメージとに関して、目標点の相対座標を求める工程と;からなる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座標生成方法および該方法を用いて目標点の座標を生成するオリエンテーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、イメージセンサ82とタイマ81とを備えたビデオゲームシステム9用の、従来のライトガン8を示す。前記ビデオゲームシステム9には、更にディスプレイ91とゲーム・コントローラ92とが含まれる。前記ディスプレイ91は、飛越し走査によってイメージを提示する陰極線管スクリーン910を備える。前記ゲーム・コントローラ92にはゲームソフトフェアがインストールされている。前記ライトガン8は前記ゲーム・コントローラ92に電気的に接続されて座標シグナルをこれに送信し、前記ゲーム・コントローラ92は、前記ディスプレイ91のスクリーン910上にイメージを提示する等、ゲームの進行を制御することにより応答する。
【0003】
前記従来のライトガン8を用いた従来の座標生成方法は、以下の工程からなる:
a)前記ライトガン8の照準を前記ディスプレイ91のスクリーン910上の目標点911に合わせ、前記イメージセンサ82が前記ディスプレイ91のスクリーン910上に提示されたイメージの照準部分を取り込むことができるように、かつ前記タイマ81が前記ディスプレイ91のスクリーン910上に提示されたイメージに関して前記目標点911を走査した走査時間を求めることができるように、前記ライトガン8を操作する工程;および
b)工程a)で求めた走査時間に関して前記目標点911の座標を求める工程。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記方法は、飛越し走査技術を用いたディスプレイにのみ適用可能であるという欠点がある。
【0005】
従って、本発明の目的は、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に適用可能な座標生成方法を提供することにある。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に好適な、目標点の座標を生成するオリエンテーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面によれば、センサを備えたオリエンテーション装置を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の初期点に合わせ、前記センサが前記参照マークの少なくとも1つを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置の座標空間を前記目標物の座標空間と相関させる工程と;
D)前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の目標点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0008】
本発明の第2の側面によれば、センサを備えたオリエンテーション装置を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の初期点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;
C)前記目標物と前記オリエンテーション装置との間の所定の座標空間相関および工程B)で取り込んだイメージに関して前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0009】
本発明の第3の側面によれば、センサを備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ上の初期点に合わせ、前記センサが前記参照マークのうち少なくとも1つを含む前記ディスプレイのイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記ライトガンの座標空間を前記ディスプレイの座標空間と相関させる工程と;
D)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ上の目標点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記ディスプレイのイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0010】
本発明の第4の側面によれば、センサを備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ上の目標点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記ディスプレイのイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)目標物とオリエンテーション装置との間の所定の座標空間相関と工程B)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0011】
本発明の第5の側面によれば、座標空間を規定する目標物と;
前記目標物上に設けた少なくとも3つの参照マークと;
前記目標物の座標空間に相関する座標空間を規定するオリエンテーション装置と;を備えたシステムであって、該オリエンテーション装置が、
該オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の目標点に合わせながら操作するときに、前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるセンサと;
該センサに接続されて、前記目標物と前記オリエンテーション装置との間の座標空間相関および前記センサにより取り込まれたイメージに関して、前記目標点の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサと;を備えることを特徴とするシステムが提供される。
【0012】
本発明の第6の側面によれば、少なくとも3つの参照マークを設けた目標物を備えるシステム用のオリエンテーション装置であって、該オリエンテーション装置は前記目標物の座標空間に相関する座標空間を規定し:
前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の目標点に合わせながら操作するときに、前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むようになっているセンサと;
該センサに接続されて、前記目標物と前記オリエンテーション装置との間の座標空間相関および前記センサにより取り込まれたイメージに関して、前記目標点の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサと;を備えることを特徴とするオリエンテーション装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に適用可能な座標生成方法が提供される。
【0014】
更に、本発明によれば、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に好適な、目標点の座標を生成するオリエンテーション装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して以下に詳述する好適な実施例により明らかになるであろう。
【0016】
図1は、従来のビデオゲームシステムの模式図であり;
図2は、本発明によるオリエンテーション装置の好適な実施例を内蔵するシステムの模式図であり;
図3は、好適な実施例の模式的ブロック図であり;
図4Aは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すフローチャートであり;
図4Bは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すもう一つのフローチャートであり;
図5は、前記オリエンテーション装置により照準される目標点を示す図であり;
図6は、前記オリエンテーション装置により決定された軸補正値を示す図であり;
図7Aは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すフローチャートであり;
図7Bは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すもう一つのフローチャートであり;
図8は、前記オリエンテーション装置が照準する任意の点を示す図であり;
図9は、前記オリエンテーション装置により得られた投影変換行列(Hinner)を示す図であり;
図10は、前記オリエンテーション装置により得られた他の投影変換行列(Hany)を示す図である。
【0017】
図2および3に示すように、本発明によるシステム100のオリエンテーション装置3の好適な実施例は、コントローラ・モジュール32と、光フィルタ33と、レンズ34と、ケーシング31とを備える。
【0018】
前記システム100は、目標物11と、4つの参照マーク111,112,113,114と、ゲーム・コントローラ12とを更に備える。
【0019】
本実施例では、前記目標物11は、座標空間を規定する一般に矩形状のスクリーン110を備えたディスプレイである。前記ディスプレイ11は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)、陰極線管(CRT)ディスプレイ、または投影型ディスプレイであることが好ましい。他の実施例では、前記目標物11は室内の壁や天井であってもよい。
【0020】
前記参照マーク111,112,113,114は、前記ディスプレイ11のスクリーン110の4つのコーナーにそれぞれ設けられる。本実施例においては、前記各参照マーク111,112,113,114は光源である。前記各参照マーク111,112,113,114は発光ダイオードであることが好ましい。他の実施例では、前記各参照マーク111,112,113,114は反射体あるいはカラーパターンであってもよい。
【0021】
本発明の前記システム100では、前記4つの参照マーク111,112,113,114を例示しているが、参照マーク111,112,113,114の数は3つに減らせられることに留意されたい。
【0022】
前記ゲーム・コントローラ12には、当該分野で公知の方法によりゲームソフトフェアがインストールされる。本実施例では、前記ゲーム・コントローラ12は、有線または無線の通信インターフェース121を備えてもよい。前記ゲーム・コントローラ12の通信インターフェース121は、シリアル通信インターフェースであることが好ましい。他の実施例では、前記ゲーム・コントローラ12の通信インターフェース121はパラレル通信インターフェースである。
【0023】
本実施例のオリエンテーション装置3は、座標空間を規定するライトガンである。本実施例では、前記ディスプレイ11のスクリーン110上で前記オリエンテーション装置3の照準が合わせられる目標点(P)の座標が、以下に述べる方法により生成されるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0024】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32は、センサ321と、プロセッサ322と、メモリ324と、通信インターフェース323とを備える。
【0025】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321は、前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込み、取り込んだイメージをデジタルイメージに変換するように操作可能である。本実施例では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321は、イメージセンサである。前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デバイスまたは電荷結合素子(CCD)のいずれかであることが好ましい。
【0026】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321に接続されており、従ってデジタルイメージを受信・処理するように操作可能である。
【0027】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のメモリ324は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322に接続されており、前記プロセッサ322により処理されたデジタルイメージを一時的に格納する役割を果たす。
【0028】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32の通信インターフェース323は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322に接続されているとともに、前記オリエンテーション装置3と前記ゲーム・コントローラ12との間でシグナルの送信を行うために、当該分野で公知の方法により前記ゲーム・コントローラ12の通信インターフェース121に電気的に接続されている。前記コントローラ・モジュール32の通信インターフェース323は、シリアルあるいはパラレル通信インターフェースのどちらでもよいことに留意されたい。
【0029】
他の実施例では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32の通信インターフェース323は、無線通信インターフェースである。
【0030】
前記オリエンテーション装置3の光フィルタ33は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321の前方に配置されており、不要な周波数領域の光を除去する役割を果たす。
【0031】
前記オリエンテーション装置3のレンズ34は、光フィルタ33とセンサ321との間に配置される。
【0032】
前記オリエンテーション装置3のケーシング31は銃の形状をしており、光フィルタ33と、レンズ34と、コントローラ・モジュール32とを収容する。
【0033】
本発明による前記システム100のオリエンテーション装置3を使用して座標生成を実行する方法の第1の好適な実施例を、図4Aおよび図4Bを参照して更に説明する。
【0034】
工程41では、前記各参照マーク111,112,113,114を、前記ディスプレイ11のスクリーン110のコーナーのそれぞれに設ける。
【0035】
図5を更に参照して、前記各参照マーク111,112,113,114の座標は、前記ディスプレイ11のスクリーン110のコーナーの座標と同一であることに留意されたい。
【0036】
工程42では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点に合わせる。
【0037】
この工程では、前記参照マーク111,112,113,114の1つ、例えば前記参照マーク111が、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点の役割を果たすことに留意されたい。
【0038】
工程43では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が、工程42で照準が合わせられた前記参照マーク111を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0039】
工程44では、工程43で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、前記オリエンテーション装置3の座標空間を前記ディスプレイ11のスクリーン110の座標空間と相関させる。
【0040】
この工程では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、図6に示すように、前記オリエンテーション装置3の座標空間上への前記初期点111のマッピングと関連した軸補正値(Xref)を決定することに留意されたい。本実施例では、前記軸補正値(Xref)は、前記スクリーン110上の前記初期点111の軸6と、前記オリエンテーション装置3がなす仰角を意味する。
【0041】
工程45では、図4Bに示すように、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の目標点(Pany)に合わせる。
【0042】
工程46では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0043】
工程47では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、工程44で定めた座標空間相関と工程46で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(Pany)の相対座標を求める。その後、フローは工程45に戻る。
【0044】
本実施例では、工程47は以下のサブ工程を含む:
サブ工程471:工程46で取り込んだイメージにおける前記参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程472:サブ工程471で求めた前記参照マーク111,112,113,114の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Hany)を得る;
サブ工程473:サブ工程472で得た変換行列(Hany)と工程44で得た軸補正値(Xref)に基づいて前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321のイメージ取込み軸6’(図6参照)を補正する;および
サブ工程474:補正したイメージ取込み軸6’に関して目標点(Pany)の相対座標を求める。
【0045】
工程41〜工程44は、前記オリエンテーション装置3を較正するためだけに行われることに留意されたい。一度較正した後は、工程41〜工程44は省略される。工程42〜工程44は、システムが所定のパラメータに従ってインストールされている場合は、省略してもよい。
【0046】
次に、本発明による前記システム100のオリエンテーション装置3を使用して座標生成を実行する方法の第2の好適な実施例を、更に図7Aおよび図7Bを参照して説明する。
【0047】
工程71では、前記各参照マーク111,112,113,114を、前記ディスプレイ11のスクリーン110のコーナー(A,B,C,D)のそれぞれに隣接して設ける。すなわち、図8を更に参照すると、前記各参照マーク111,112,113,114の座標は、前記ディスプレイ11のスクリーン110の隣接するコーナー(A,B,C,D)の座標と異なる。
【0048】
工程72では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点に合わせる。
【0049】
この工程では、前記参照マーク111,112,113,114の1つ、例えば前記参照マーク111が、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点の役割を果たすことに留意されたい。
【0050】
工程73では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が、工程72で照準が合わせられた前記参照マーク111を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0051】
工程74では、工程73で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、前記オリエンテーション装置3の座標空間を前記ディスプレイ11のスクリーン110の座標空間と相関させる。
【0052】
この工程では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、図6に示すように、前記オリエンテーション装置3の座標空間上への前記初期点111のマッピングと関連した軸補正値(Xref)を決定することに留意されたい。
【0053】
工程75では、図8に示すように、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の任意の点(Pinner)に合わせる。
【0054】
工程76では、図9に示すように、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージ320を取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0055】
工程77では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の左上コーナー(A)に合わせる。
【0056】
工程78では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0057】
工程79では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の右上コーナー(B)に合わせる。
【0058】
工程80では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0059】
工程81では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の右下コーナー(C)に合わせる。
【0060】
工程82では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0061】
工程83では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の左下コーナー(D)に合わせる。
【0062】
工程84では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が、前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0063】
工程85では、図8に示すように、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の目標点(Pany)に合わせる。
【0064】
工程86では、図10に示すように、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージ320’を取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0065】
工程87では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、工程74で定めた座標空間相関と工程76,78,80,82,84,86で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(Pany)の相対座標を求める。その後、フローは工程85に戻る。
【0066】
本実施例では、工程87は以下のサブ工程を含む:
サブ工程871:工程76で取り込んだイメージ中の前記参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程872:図9に示すように、サブ工程871で求めた参照マークの座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Hinner)を得る;
サブ工程873:工程78,80,82,84で取り込んだイメージ中の参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程874:サブ工程873で求めた前記参照マーク111,112,113,114の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Ha,Hb,Hc,Hd)を得る;
サブ工程875:工程86で取り込んだイメージ中の参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程876:図10に示すように、サブ工程875で求めた参照マークの座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Hany)を得る;
サブ工程877:サブ工程872で得た変換行列(Hinner)、サブ工程874で得た変換行列(Ha,Hb,Hc,Hd)、サブ工程876で得た変換行列(Hany)、工程74で得た軸補正値(Xref)に基づいて、前記オリエンテーション装置のイメージ取込み軸を補正する;および
サブ工程878:補正したイメージ取込み軸に関して目標点(Pany)の相対座標を求める。
【0067】
工程71〜工程84は、前記オリエンテーション装置3を較正するためだけに行われることに留意されたい。一度較正した後は、工程7に従ってインストールされている場合は、省略してもよい。
【0068】
第1および第2の好適な実施例において、前記ゲーム・コントローラ12は、前記オリエンテーション装置3のプロセッサ322により求めた目標点の相対座標に応じて、前記ディスプレイ11のスクリーン110上へイメージを提示する等の、ゲームの進行を制御する。
【0069】
以上に示したように、本発明の方法およびオリエンテーション装置3においては、目標点の座標は、ディスプレイ上に提示されたイメージの走査情報を参照することなしに生成される。したがって、本発明は、飛越し走査を用いないディスプレイなど、多様な用途に適用可能である。
【0070】
本発明を最も実用的で好適であると思われる実施例とともに説明したが、本発明は、上記に開示した実施例に限定されることはなく、その最も広く解釈される請求の範囲に含まれる種々の変更を含むものであり、そのような変更および同等の構成をも網羅するものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】従来のビデオゲームシステムの模式図
【図2】本発明によるオリエンテーション装置の好適な実施例を内蔵するシステムの模式図
【図3】好適な実施例の模式的ブロック図
【図4A】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すフローチャート
【図4B】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すもう一つのフローチャート
【図5】前記オリエンテーション装置により照準される目標点を示す図
【図6】前記オリエンテーション装置により決定された軸補正値を示す図
【図7A】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すフローチャート
【図7B】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すもう一つのフローチャート
【図8】前記オリエンテーション装置が照準する任意の点を示す図
【図9】前記オリエンテーション装置により得られた投影変換行列(Hinner)を示す図
【図10】前記オリエンテーション装置により得られた他の投影変換行列(Hany)を示す図
【符号の説明】
【0072】
3 オリエンテーション装置
11 目標物
100 システム
110 スクリーン
111,112,113,114 参照マーク
321 センサ
322 プロセッサ
P 目標点
【技術分野】
【0001】
本発明は、座標生成方法および該方法を用いて目標点の座標を生成するオリエンテーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、イメージセンサ82とタイマ81とを備えたビデオゲームシステム9用の、従来のライトガン8を示す。前記ビデオゲームシステム9には、更にディスプレイ91とゲーム・コントローラ92とが含まれる。前記ディスプレイ91は、飛越し走査によってイメージを提示する陰極線管スクリーン910を備える。前記ゲーム・コントローラ92にはゲームソフトフェアがインストールされている。前記ライトガン8は前記ゲーム・コントローラ92に電気的に接続されて座標シグナルをこれに送信し、前記ゲーム・コントローラ92は、前記ディスプレイ91のスクリーン910上にイメージを提示する等、ゲームの進行を制御することにより応答する。
【0003】
前記従来のライトガン8を用いた従来の座標生成方法は、以下の工程からなる:
a)前記ライトガン8の照準を前記ディスプレイ91のスクリーン910上の目標点911に合わせ、前記イメージセンサ82が前記ディスプレイ91のスクリーン910上に提示されたイメージの照準部分を取り込むことができるように、かつ前記タイマ81が前記ディスプレイ91のスクリーン910上に提示されたイメージに関して前記目標点911を走査した走査時間を求めることができるように、前記ライトガン8を操作する工程;および
b)工程a)で求めた走査時間に関して前記目標点911の座標を求める工程。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記方法は、飛越し走査技術を用いたディスプレイにのみ適用可能であるという欠点がある。
【0005】
従って、本発明の目的は、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に適用可能な座標生成方法を提供することにある。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に好適な、目標点の座標を生成するオリエンテーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面によれば、センサを備えたオリエンテーション装置を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の初期点に合わせ、前記センサが前記参照マークの少なくとも1つを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置の座標空間を前記目標物の座標空間と相関させる工程と;
D)前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の目標点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0008】
本発明の第2の側面によれば、センサを備えたオリエンテーション装置を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の初期点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置を操作する工程と;
C)前記目標物と前記オリエンテーション装置との間の所定の座標空間相関および工程B)で取り込んだイメージに関して前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0009】
本発明の第3の側面によれば、センサを備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ上の初期点に合わせ、前記センサが前記参照マークのうち少なくとも1つを含む前記ディスプレイのイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記ライトガンの座標空間を前記ディスプレイの座標空間と相関させる工程と;
D)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ上の目標点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記ディスプレイのイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0010】
本発明の第4の側面によれば、センサを備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ上に少なくとも3つの参照マークを設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ上の目標点に合わせ、前記センサが前記参照マークを含む前記ディスプレイのイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)目標物とオリエンテーション装置との間の所定の座標空間相関と工程B)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法が実行される。
【0011】
本発明の第5の側面によれば、座標空間を規定する目標物と;
前記目標物上に設けた少なくとも3つの参照マークと;
前記目標物の座標空間に相関する座標空間を規定するオリエンテーション装置と;を備えたシステムであって、該オリエンテーション装置が、
該オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の目標点に合わせながら操作するときに、前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むことができるセンサと;
該センサに接続されて、前記目標物と前記オリエンテーション装置との間の座標空間相関および前記センサにより取り込まれたイメージに関して、前記目標点の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサと;を備えることを特徴とするシステムが提供される。
【0012】
本発明の第6の側面によれば、少なくとも3つの参照マークを設けた目標物を備えるシステム用のオリエンテーション装置であって、該オリエンテーション装置は前記目標物の座標空間に相関する座標空間を規定し:
前記オリエンテーション装置の照準を前記目標物上の目標点に合わせながら操作するときに、前記参照マークを含む前記目標物のイメージを取り込むようになっているセンサと;
該センサに接続されて、前記目標物と前記オリエンテーション装置との間の座標空間相関および前記センサにより取り込まれたイメージに関して、前記目標点の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサと;を備えることを特徴とするオリエンテーション装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に適用可能な座標生成方法が提供される。
【0014】
更に、本発明によれば、飛越し走査を用いた目標物および用いない目標物に好適な、目標点の座標を生成するオリエンテーション装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して以下に詳述する好適な実施例により明らかになるであろう。
【0016】
図1は、従来のビデオゲームシステムの模式図であり;
図2は、本発明によるオリエンテーション装置の好適な実施例を内蔵するシステムの模式図であり;
図3は、好適な実施例の模式的ブロック図であり;
図4Aは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すフローチャートであり;
図4Bは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すもう一つのフローチャートであり;
図5は、前記オリエンテーション装置により照準される目標点を示す図であり;
図6は、前記オリエンテーション装置により決定された軸補正値を示す図であり;
図7Aは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すフローチャートであり;
図7Bは、本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すもう一つのフローチャートであり;
図8は、前記オリエンテーション装置が照準する任意の点を示す図であり;
図9は、前記オリエンテーション装置により得られた投影変換行列(Hinner)を示す図であり;
図10は、前記オリエンテーション装置により得られた他の投影変換行列(Hany)を示す図である。
【0017】
図2および3に示すように、本発明によるシステム100のオリエンテーション装置3の好適な実施例は、コントローラ・モジュール32と、光フィルタ33と、レンズ34と、ケーシング31とを備える。
【0018】
前記システム100は、目標物11と、4つの参照マーク111,112,113,114と、ゲーム・コントローラ12とを更に備える。
【0019】
本実施例では、前記目標物11は、座標空間を規定する一般に矩形状のスクリーン110を備えたディスプレイである。前記ディスプレイ11は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)、陰極線管(CRT)ディスプレイ、または投影型ディスプレイであることが好ましい。他の実施例では、前記目標物11は室内の壁や天井であってもよい。
【0020】
前記参照マーク111,112,113,114は、前記ディスプレイ11のスクリーン110の4つのコーナーにそれぞれ設けられる。本実施例においては、前記各参照マーク111,112,113,114は光源である。前記各参照マーク111,112,113,114は発光ダイオードであることが好ましい。他の実施例では、前記各参照マーク111,112,113,114は反射体あるいはカラーパターンであってもよい。
【0021】
本発明の前記システム100では、前記4つの参照マーク111,112,113,114を例示しているが、参照マーク111,112,113,114の数は3つに減らせられることに留意されたい。
【0022】
前記ゲーム・コントローラ12には、当該分野で公知の方法によりゲームソフトフェアがインストールされる。本実施例では、前記ゲーム・コントローラ12は、有線または無線の通信インターフェース121を備えてもよい。前記ゲーム・コントローラ12の通信インターフェース121は、シリアル通信インターフェースであることが好ましい。他の実施例では、前記ゲーム・コントローラ12の通信インターフェース121はパラレル通信インターフェースである。
【0023】
本実施例のオリエンテーション装置3は、座標空間を規定するライトガンである。本実施例では、前記ディスプレイ11のスクリーン110上で前記オリエンテーション装置3の照準が合わせられる目標点(P)の座標が、以下に述べる方法により生成されるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0024】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32は、センサ321と、プロセッサ322と、メモリ324と、通信インターフェース323とを備える。
【0025】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321は、前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込み、取り込んだイメージをデジタルイメージに変換するように操作可能である。本実施例では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321は、イメージセンサである。前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デバイスまたは電荷結合素子(CCD)のいずれかであることが好ましい。
【0026】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321に接続されており、従ってデジタルイメージを受信・処理するように操作可能である。
【0027】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のメモリ324は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322に接続されており、前記プロセッサ322により処理されたデジタルイメージを一時的に格納する役割を果たす。
【0028】
前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32の通信インターフェース323は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322に接続されているとともに、前記オリエンテーション装置3と前記ゲーム・コントローラ12との間でシグナルの送信を行うために、当該分野で公知の方法により前記ゲーム・コントローラ12の通信インターフェース121に電気的に接続されている。前記コントローラ・モジュール32の通信インターフェース323は、シリアルあるいはパラレル通信インターフェースのどちらでもよいことに留意されたい。
【0029】
他の実施例では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32の通信インターフェース323は、無線通信インターフェースである。
【0030】
前記オリエンテーション装置3の光フィルタ33は、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321の前方に配置されており、不要な周波数領域の光を除去する役割を果たす。
【0031】
前記オリエンテーション装置3のレンズ34は、光フィルタ33とセンサ321との間に配置される。
【0032】
前記オリエンテーション装置3のケーシング31は銃の形状をしており、光フィルタ33と、レンズ34と、コントローラ・モジュール32とを収容する。
【0033】
本発明による前記システム100のオリエンテーション装置3を使用して座標生成を実行する方法の第1の好適な実施例を、図4Aおよび図4Bを参照して更に説明する。
【0034】
工程41では、前記各参照マーク111,112,113,114を、前記ディスプレイ11のスクリーン110のコーナーのそれぞれに設ける。
【0035】
図5を更に参照して、前記各参照マーク111,112,113,114の座標は、前記ディスプレイ11のスクリーン110のコーナーの座標と同一であることに留意されたい。
【0036】
工程42では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点に合わせる。
【0037】
この工程では、前記参照マーク111,112,113,114の1つ、例えば前記参照マーク111が、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点の役割を果たすことに留意されたい。
【0038】
工程43では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が、工程42で照準が合わせられた前記参照マーク111を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0039】
工程44では、工程43で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、前記オリエンテーション装置3の座標空間を前記ディスプレイ11のスクリーン110の座標空間と相関させる。
【0040】
この工程では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、図6に示すように、前記オリエンテーション装置3の座標空間上への前記初期点111のマッピングと関連した軸補正値(Xref)を決定することに留意されたい。本実施例では、前記軸補正値(Xref)は、前記スクリーン110上の前記初期点111の軸6と、前記オリエンテーション装置3がなす仰角を意味する。
【0041】
工程45では、図4Bに示すように、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の目標点(Pany)に合わせる。
【0042】
工程46では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0043】
工程47では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、工程44で定めた座標空間相関と工程46で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(Pany)の相対座標を求める。その後、フローは工程45に戻る。
【0044】
本実施例では、工程47は以下のサブ工程を含む:
サブ工程471:工程46で取り込んだイメージにおける前記参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程472:サブ工程471で求めた前記参照マーク111,112,113,114の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Hany)を得る;
サブ工程473:サブ工程472で得た変換行列(Hany)と工程44で得た軸補正値(Xref)に基づいて前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321のイメージ取込み軸6’(図6参照)を補正する;および
サブ工程474:補正したイメージ取込み軸6’に関して目標点(Pany)の相対座標を求める。
【0045】
工程41〜工程44は、前記オリエンテーション装置3を較正するためだけに行われることに留意されたい。一度較正した後は、工程41〜工程44は省略される。工程42〜工程44は、システムが所定のパラメータに従ってインストールされている場合は、省略してもよい。
【0046】
次に、本発明による前記システム100のオリエンテーション装置3を使用して座標生成を実行する方法の第2の好適な実施例を、更に図7Aおよび図7Bを参照して説明する。
【0047】
工程71では、前記各参照マーク111,112,113,114を、前記ディスプレイ11のスクリーン110のコーナー(A,B,C,D)のそれぞれに隣接して設ける。すなわち、図8を更に参照すると、前記各参照マーク111,112,113,114の座標は、前記ディスプレイ11のスクリーン110の隣接するコーナー(A,B,C,D)の座標と異なる。
【0048】
工程72では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点に合わせる。
【0049】
この工程では、前記参照マーク111,112,113,114の1つ、例えば前記参照マーク111が、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の初期点の役割を果たすことに留意されたい。
【0050】
工程73では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が、工程72で照準が合わせられた前記参照マーク111を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0051】
工程74では、工程73で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、前記オリエンテーション装置3の座標空間を前記ディスプレイ11のスクリーン110の座標空間と相関させる。
【0052】
この工程では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、図6に示すように、前記オリエンテーション装置3の座標空間上への前記初期点111のマッピングと関連した軸補正値(Xref)を決定することに留意されたい。
【0053】
工程75では、図8に示すように、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の任意の点(Pinner)に合わせる。
【0054】
工程76では、図9に示すように、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージ320を取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0055】
工程77では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の左上コーナー(A)に合わせる。
【0056】
工程78では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0057】
工程79では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の右上コーナー(B)に合わせる。
【0058】
工程80では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0059】
工程81では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の右下コーナー(C)に合わせる。
【0060】
工程82では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0061】
工程83では、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110の左下コーナー(D)に合わせる。
【0062】
工程84では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が、前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0063】
工程85では、図8に示すように、前記オリエンテーション装置3の照準を、前記ディスプレイ11のスクリーン110上の目標点(Pany)に合わせる。
【0064】
工程86では、図10に示すように、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のセンサ321が前記参照マーク111,112,113,114を含む前記ディスプレイ11のスクリーン110のイメージ320’を取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置3を操作する。
【0065】
工程87では、前記オリエンテーション装置3のコントローラ・モジュール32のプロセッサ322が、工程74で定めた座標空間相関と工程76,78,80,82,84,86で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(Pany)の相対座標を求める。その後、フローは工程85に戻る。
【0066】
本実施例では、工程87は以下のサブ工程を含む:
サブ工程871:工程76で取り込んだイメージ中の前記参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程872:図9に示すように、サブ工程871で求めた参照マークの座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Hinner)を得る;
サブ工程873:工程78,80,82,84で取り込んだイメージ中の参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程874:サブ工程873で求めた前記参照マーク111,112,113,114の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Ha,Hb,Hc,Hd)を得る;
サブ工程875:工程86で取り込んだイメージ中の参照マーク111,112,113,114の座標を求める;
サブ工程876:図10に示すように、サブ工程875で求めた参照マークの座標について平面投影変換計算を行い、変換行列(Hany)を得る;
サブ工程877:サブ工程872で得た変換行列(Hinner)、サブ工程874で得た変換行列(Ha,Hb,Hc,Hd)、サブ工程876で得た変換行列(Hany)、工程74で得た軸補正値(Xref)に基づいて、前記オリエンテーション装置のイメージ取込み軸を補正する;および
サブ工程878:補正したイメージ取込み軸に関して目標点(Pany)の相対座標を求める。
【0067】
工程71〜工程84は、前記オリエンテーション装置3を較正するためだけに行われることに留意されたい。一度較正した後は、工程7に従ってインストールされている場合は、省略してもよい。
【0068】
第1および第2の好適な実施例において、前記ゲーム・コントローラ12は、前記オリエンテーション装置3のプロセッサ322により求めた目標点の相対座標に応じて、前記ディスプレイ11のスクリーン110上へイメージを提示する等の、ゲームの進行を制御する。
【0069】
以上に示したように、本発明の方法およびオリエンテーション装置3においては、目標点の座標は、ディスプレイ上に提示されたイメージの走査情報を参照することなしに生成される。したがって、本発明は、飛越し走査を用いないディスプレイなど、多様な用途に適用可能である。
【0070】
本発明を最も実用的で好適であると思われる実施例とともに説明したが、本発明は、上記に開示した実施例に限定されることはなく、その最も広く解釈される請求の範囲に含まれる種々の変更を含むものであり、そのような変更および同等の構成をも網羅するものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】従来のビデオゲームシステムの模式図
【図2】本発明によるオリエンテーション装置の好適な実施例を内蔵するシステムの模式図
【図3】好適な実施例の模式的ブロック図
【図4A】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すフローチャート
【図4B】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第1の好適な実施例を示すもう一つのフローチャート
【図5】前記オリエンテーション装置により照準される目標点を示す図
【図6】前記オリエンテーション装置により決定された軸補正値を示す図
【図7A】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すフローチャート
【図7B】本発明によるオリエンテーション装置を用いた座標生成方法の第2の好適な実施例を示すもう一つのフローチャート
【図8】前記オリエンテーション装置が照準する任意の点を示す図
【図9】前記オリエンテーション装置により得られた投影変換行列(Hinner)を示す図
【図10】前記オリエンテーション装置により得られた他の投影変換行列(Hany)を示す図
【符号の説明】
【0072】
3 オリエンテーション装置
11 目標物
100 システム
110 スクリーン
111,112,113,114 参照マーク
321 センサ
322 プロセッサ
P 目標点
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ(321)を備えたオリエンテーション装置(3)を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の初期点(111)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)の少なくとも1つを含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置(3)の座標空間を前記目標物(11)の座標空間と相関させる工程と;
D)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記参照マーク(111,112,113,114)の1つが工程B)において前記目標物(11)上の前記初期点(111)としての役割を果たし、
前記オリエンテーション装置(3)の座標空間上への前記初期点(111)のマッピングに関連する軸補正値を工程C)において決定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程E)が
E1)工程D)で取り込んだイメージ中の前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
E2)サブ工程E1)で決定した前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列を得る工程と;
E3)前記オリエンテーション装置(3)のイメージ取り込み軸を、サブ工程E2)で得た変換行列と工程C)で得た軸補正値に基づいて補正する工程と;
E4)補正したイメージ取り込み軸に対する前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標物(11)が4つのコーナを有し、該4つのコーナはそれぞれ前記参照マーク(111,112,113,114)の座標とは別個の座標を有し、前記方法は更に工程C)と工程D)の間に:
F)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の任意の点に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り組むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
G)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)の各コーナに順番に合わせ、前記参照マーク(111,112,113,114)を含むと共に照準を合わせたコーナの各々に対応する前記目標物(11)上の4つのイメージを前記センサ(321)が取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を前記順番で操作する工程と;を備え、
工程E)において、工程F)で取り込んだイメージおよび工程G)で取り込んだ4つのイメージを更に参照して前記目標点(P)の相対座標を求めることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
工程E)が:
Ea)工程F)で取り込んだイメージ中の前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
Eb)サブ工程Ea)で求めた前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列を得る工程と;
Ec)工程G)で取り込んだ4つのイメージそれぞれの前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
Ed)サブ工程Ec)で求めた前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、4つの変換行列を得る工程と;からなることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
工程E)が更に:
Ee)工程D)で取り込んだイメージ中の前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
Ef)サブ工程Ee)で求めた前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列を得る工程と;
Eg)サブ工程Ebで得た変換行列と、サブ工程Edで得た変換行列と、サブ工程Ef)で得た変換行列と、工程C)で得た軸補正値とに基づいて、前記オリエンテーション装置(3)のイメージ取り込み軸を補正する工程と;
Eh)補正したイメージ取り込み軸に関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
センサ(321)を備えたオリエンテーション装置(3)を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
C)前記目標物(11)と前記オリエンテーション装置(3)との間の所定の座標空間相関および工程B)で取り込んだイメージに関して前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項8】
センサ(321)を備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ(11)上の初期点(111)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)のうち少なくとも1つを含む前記ディスプレイ(11)のイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記ライトガンの座標空間を前記ディスプレイ(11)の座標空間と相関させる工程と;
D)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記ディスプレイ(11)のイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項9】
センサ(321)を備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記ディスプレイ(11)のイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)目標物(11)とオリエンテーション装置(3)との間の所定の座標空間相関と工程B)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項10】
座標空間を規定する目標物(11)と;
前記目標物(11)上に設けた少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)と;
前記目標物(11)の座標空間に相関する座標空間を規定するオリエンテーション装置(3)と;を備えたシステム(100)であって、該オリエンテーション装置(3)が、
該オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせながら操作するときに、前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるセンサ(321)と;
該センサ(321)に接続されて、前記目標物(11)と前記オリエンテーション装置(3)との間の座標空間相関および前記センサ(321)により取り込まれたイメージに関して、前記目標点(P)の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサ(322)と;を備えることを特徴とするシステム。
【請求項11】
前記参照マーク(111,112,113,114)は各々光源であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項12】
前記光源は発光ダイオードであることを特徴とする請求項11に記載のシステム(100)。
【請求項13】
前記参照マーク(111,112,113,114)は各々反射体であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項14】
前記参照マーク(111,112,113,114)は各々カラーパターンであることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項15】
前記目標物(11)はディスプレイ(11)のスクリーン(110)であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項16】
前記ディスプレイ(11)は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル、陰極線管、または投影型ディスプレイのうちの1つであることを特徴とする請求項15に記載のシステム(100)。
【請求項17】
前記ディスプレイ(11)および前記オリエンテーション装置(3)に接続されたコントローラを更に備え、該コントローラは、前記オリエンテーション装置(3)の前記プロセッサ(322)が求めた前記目標点(P)の相対座標に応じて前記ディスプレイ(11)の前記スクリーン(110)に提示されるイメージを制御することを特徴とする請求項15に記載のシステム(100)。
【請求項18】
前記オリエンテーション装置(3)はライトガンであることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項19】
前記センサ(321)は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デバイスであることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項20】
前記センサ(321)は電荷結合素子(CCD)であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項21】
少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設けた目標物(11)を備えるシステム(100)用のオリエンテーション装置(3)であって、該オリエンテーション装置(3)は前記目標物(11)の座標空間に相関する座標空間を規定し:
前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせながら操作するときに、前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むようになっているセンサ(321)と;
該センサ(321)に接続されて、前記目標物(11)と前記オリエンテーション装置(3)との間の座標空間相関および前記センサ(321)により取り込まれたイメージに関して、前記目標点(P)の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサ(322)と;を備えることを特徴とするオリエンテーション装置。
【請求項1】
センサ(321)を備えたオリエンテーション装置(3)を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の初期点(111)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)の少なくとも1つを含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記オリエンテーション装置(3)の座標空間を前記目標物(11)の座標空間と相関させる工程と;
D)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記参照マーク(111,112,113,114)の1つが工程B)において前記目標物(11)上の前記初期点(111)としての役割を果たし、
前記オリエンテーション装置(3)の座標空間上への前記初期点(111)のマッピングに関連する軸補正値を工程C)において決定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程E)が
E1)工程D)で取り込んだイメージ中の前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
E2)サブ工程E1)で決定した前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列を得る工程と;
E3)前記オリエンテーション装置(3)のイメージ取り込み軸を、サブ工程E2)で得た変換行列と工程C)で得た軸補正値に基づいて補正する工程と;
E4)補正したイメージ取り込み軸に対する前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標物(11)が4つのコーナを有し、該4つのコーナはそれぞれ前記参照マーク(111,112,113,114)の座標とは別個の座標を有し、前記方法は更に工程C)と工程D)の間に:
F)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の任意の点に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り組むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
G)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)の各コーナに順番に合わせ、前記参照マーク(111,112,113,114)を含むと共に照準を合わせたコーナの各々に対応する前記目標物(11)上の4つのイメージを前記センサ(321)が取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を前記順番で操作する工程と;を備え、
工程E)において、工程F)で取り込んだイメージおよび工程G)で取り込んだ4つのイメージを更に参照して前記目標点(P)の相対座標を求めることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
工程E)が:
Ea)工程F)で取り込んだイメージ中の前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
Eb)サブ工程Ea)で求めた前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列を得る工程と;
Ec)工程G)で取り込んだ4つのイメージそれぞれの前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
Ed)サブ工程Ec)で求めた前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、4つの変換行列を得る工程と;からなることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
工程E)が更に:
Ee)工程D)で取り込んだイメージ中の前記参照マーク(111,112,113,114)の座標を求める工程と;
Ef)サブ工程Ee)で求めた前記参照マーク(111,112,113,114)の座標について平面投影変換計算を行い、変換行列を得る工程と;
Eg)サブ工程Ebで得た変換行列と、サブ工程Edで得た変換行列と、サブ工程Ef)で得た変換行列と、工程C)で得た軸補正値とに基づいて、前記オリエンテーション装置(3)のイメージ取り込み軸を補正する工程と;
Eh)補正したイメージ取り込み軸に関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
センサ(321)を備えたオリエンテーション装置(3)を使用して座標生成を実行する方法であって:
A)目標物(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるように、前記オリエンテーション装置(3)を操作する工程と;
C)前記目標物(11)と前記オリエンテーション装置(3)との間の所定の座標空間相関および工程B)で取り込んだイメージに関して前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項8】
センサ(321)を備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ(11)上の初期点(111)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)のうち少なくとも1つを含む前記ディスプレイ(11)のイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)工程B)で取り込んだイメージから、前記ライトガンの座標空間を前記ディスプレイ(11)の座標空間と相関させる工程と;
D)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記ディスプレイ(11)のイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
E)工程C)で設定した座標空間相関と工程D)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項9】
センサ(321)を備えたライトガンを使用して座標生成を実行する方法であって:
A)ディスプレイ(11)上に少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設ける工程と;
B)前記ライトガンの照準を前記ディスプレイ(11)上の目標点(P)に合わせ、前記センサ(321)が前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記ディスプレイ(11)のイメージを取り込むことができるように、前記ライトガンを操作する工程と;
C)目標物(11)とオリエンテーション装置(3)との間の所定の座標空間相関と工程B)で取り込んだイメージとに関して、前記目標点(P)の相対座標を求める工程と;からなることを特徴とする方法。
【請求項10】
座標空間を規定する目標物(11)と;
前記目標物(11)上に設けた少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)と;
前記目標物(11)の座標空間に相関する座標空間を規定するオリエンテーション装置(3)と;を備えたシステム(100)であって、該オリエンテーション装置(3)が、
該オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせながら操作するときに、前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むことができるセンサ(321)と;
該センサ(321)に接続されて、前記目標物(11)と前記オリエンテーション装置(3)との間の座標空間相関および前記センサ(321)により取り込まれたイメージに関して、前記目標点(P)の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサ(322)と;を備えることを特徴とするシステム。
【請求項11】
前記参照マーク(111,112,113,114)は各々光源であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項12】
前記光源は発光ダイオードであることを特徴とする請求項11に記載のシステム(100)。
【請求項13】
前記参照マーク(111,112,113,114)は各々反射体であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項14】
前記参照マーク(111,112,113,114)は各々カラーパターンであることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項15】
前記目標物(11)はディスプレイ(11)のスクリーン(110)であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項16】
前記ディスプレイ(11)は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル、陰極線管、または投影型ディスプレイのうちの1つであることを特徴とする請求項15に記載のシステム(100)。
【請求項17】
前記ディスプレイ(11)および前記オリエンテーション装置(3)に接続されたコントローラを更に備え、該コントローラは、前記オリエンテーション装置(3)の前記プロセッサ(322)が求めた前記目標点(P)の相対座標に応じて前記ディスプレイ(11)の前記スクリーン(110)に提示されるイメージを制御することを特徴とする請求項15に記載のシステム(100)。
【請求項18】
前記オリエンテーション装置(3)はライトガンであることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項19】
前記センサ(321)は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デバイスであることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項20】
前記センサ(321)は電荷結合素子(CCD)であることを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
【請求項21】
少なくとも3つの参照マーク(111,112,113,114)を設けた目標物(11)を備えるシステム(100)用のオリエンテーション装置(3)であって、該オリエンテーション装置(3)は前記目標物(11)の座標空間に相関する座標空間を規定し:
前記オリエンテーション装置(3)の照準を前記目標物(11)上の目標点(P)に合わせながら操作するときに、前記参照マーク(111,112,113,114)を含む前記目標物(11)のイメージを取り込むようになっているセンサ(321)と;
該センサ(321)に接続されて、前記目標物(11)と前記オリエンテーション装置(3)との間の座標空間相関および前記センサ(321)により取り込まれたイメージに関して、前記目標点(P)の相対座標を求めるように操作可能なプロセッサ(322)と;を備えることを特徴とするオリエンテーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2010−362(P2010−362A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−160166(P2009−160166)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【分割の表示】特願2006−112971(P2006−112971)の分割
【原出願日】平成18年4月17日(2006.4.17)
【出願人】(504125148)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160166(P2009−160166)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【分割の表示】特願2006−112971(P2006−112971)の分割
【原出願日】平成18年4月17日(2006.4.17)
【出願人】(504125148)
【Fターム(参考)】
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