説明

オルゴール編集システム

【課題】オルゴールの販売を行う小売店等の小規模な場所において、安価で多彩な楽曲を有するオルゴール製造及び販売ができ、楽曲等の著作及び著作権を確実に保護することができ、さらに、販売可能なオルゴール用楽曲等の制作著作物の容易な制作行為(作曲、編曲等)ができるようにすること。
【解決手段】 オルゴール製造装置100においては、オルゴールを製造及び販売するために製造及び販売ニーズが発生した都度オルゴール楽曲を表現するデータをネットワークを介してオルゴール販売システムよりダウンロードにより取得し、あらかじめ用意されたルールにしたがって取得データに基づいてオルゴールのシリンダ上に植えるべき針の位置を計算し、上記ルールに基づいて計算されたデータを製造機械部分を作動させるためのルールに変換して、その変換されたルールに基づいて製造機械部分を作動させ、針を植えていくものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オルゴール製造及び販売分野で用いられ、販売ニーズに基づいたオルゴール楽曲等をデータとしてオンデマンドで提供し、そのデータに基づきエンドユーザ等が望んだ楽曲を搭載したオルゴールをその場で製造するためのオルゴール製造装置を用いて製造されたオルゴールを販売するためのオルゴール販売システムに楽曲のデータを提供し、楽曲のデータ形式をオルゴール用に編曲するためのオルゴール編曲システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のオルゴール製造及びオルゴール販売は、ある一定量の生産を行うことを前提としており、専門的な技術が必要とされる大規模な設備を使用することを要し、さらに製造現場では高度な熟練者による製造行為を必要としている。このオルゴールは製造完了後に完成品として小売店等を通じてオルゴール購入者に販売されている。また、そのオルゴールには製造業者が所有する限定された楽曲を不可分なものとして組み込むのが普通であり、その楽曲制作行為のみを切り離して広く一般の人が為すことは困難とされてきた。さらにどのようなオルゴール用楽曲がすでに製造業者が所有しておりオルゴールとして提供することが可能なのかどうかを知る手段がないことが知られている。
【0003】
そこで、今日、誰もが気楽に好きな曲を自分のオルゴールで奏でることができるオルゴールを販売購入できるシステムが提案されている(特許文献1)。また、従来からあるオルゴールでは、その演奏する曲はドラム(シリンダ)等に打ち付けたピンにより決定され、このピンの打ち付け、抜き取りが容易にできないことから、オルゴールの動作をシミュレーションにより実現するため、オルゴールシミュレータが提案されている(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−91277号公報
【特許文献2】特許第3096221号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のオルゴール製造及び販売方式では以下の問題、欠点があった。すなわち、
(1)オルゴールに組み込む楽曲等の自由な制作や編曲といった創作を行うこと、及びこうして制作著作された楽曲を搭載したオルゴール製造及びオルゴール販売が容易にできなかった。
【0006】
(2)上記(1)の理由から、オルゴールを音楽等の表現媒体として使用しようとする作曲家やそこで創作された少量の創作性の高いオルゴールを利用した新たなビジネスを創造する者にとってはオルゴールをターゲットとしたオルゴール楽曲等を自由かつ簡便に創作することが困難となっていた。これがひいてはオルゴールを媒体とする音楽文化等の自由な創成を疎外していた。
【0007】
(3)また、エンドユーザからみると、オルゴールには製造業者がもつ多数の楽曲が存在するにも関わらず、少数量におけるオルゴールの製造コストが高いため、これをオンデマンドでしかも安価に供給を受けることが困難であった。
【0008】
(4)さらに製造業者等が所有する提供可能な楽曲の情報を有効な手段によりエンドユーザ、及び小売店に知らしめる方策がないため、ニーズに該当する楽曲の存在自体を知ることか困難であった。
【0009】
(5)小売店等においてはエンドユーザの多彩な楽曲等の提供要求に応えるためにオルゴールを商品として多数の楽曲を準備しようとすると、前記の通り少数生産が困難であるか割高になること、及び予め曲を搭載されたオルゴールを物として在庫する必要があることから曲数と最低生産必要数に応じた多数の在庫を用意する必要があり、小売店の在庫をいたずらに増大させていた。
【0010】
(6)上記欠点はまた小売店が仕入れることができるオルゴールはオルゴールに既に楽曲を搭載した状態であるため、一度仕入れたオルゴールはその搭載された楽曲等が時とともに陳腐になっても他の楽曲に取り替えて在庫効率をあげる等の行動ができなかった。そのため在庫がデッドになりやすかった。
【0011】
(7)エンドユーザにおいては小売店等で多数の楽曲等の種類を揃えた在庫を用意していても希望する楽曲を搭載したオルゴールが高確率で買える可能性は低く、オルゴールにおける多彩な楽曲等の供給ニーズを満足しているとは言えなかった。
【0012】
(8)またエンドユーザにとっては、シミュレーションの環境とは異なり、提供されているオルゴール用楽曲がそのニーズに合わないものであったとしてもその一部改編などを要求、実現することがコスト的に高いものになる。それは曲の改編はそのまま製造初期コストの負担につながるからである。そのため一般にエンドユーザはオルゴール製造メーカが既に製造、提供するオルゴール楽曲をそのまま搭載したオルゴールを購入するか、又は新たに高い初期コストをかけて改編したものを製造させることを要していた。いづれにしてもエンドユーザが欲するオルゴール楽曲を購入等するにあたって大きな障害になっていた。
【0013】
本発明の目的は、オルゴールの販売を行う小売店等のオルゴール販売量は小規模であるがエンドユーザに近い場所において、その求めにオンデマンドで応じることが可能な安価で容易なオルゴール製造装置を提供することにあり、さらにオルゴール楽曲の制作著作者と販売者をつなぎ、オンデマンドでどのような楽曲でも提供可能なオルゴール販売システムを提供することにある。またそこで販売可能なオルゴール用楽曲等の制作著作物の容易な制作行為(作曲、編曲等)を可能としたオルゴール編曲システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決し、上記目的を達成するため、本発明の請求項1のオルゴール編集システムは、オルゴール編集システムであって、第一のデータ形式で表現された楽曲データを解析する手段と、上記解析された楽曲データをオルゴール製造装置においてオルゴールとして製造可能な第二のデータ形式で表現されるデータに変換するための変換ルールを有し、上記変換ルールに基づき上記解析された楽曲データを変換する手段と、上記変換された第二のデータ形式で表現される楽曲データを記憶する手段と、上記変換手段による問題を検出するルールを有し、上記ルールにしたがって問題を検出した場合、検出結果を視覚的に表示する手段と、上記表示手段により表示された検出結果に基づき楽曲データを編集する手段と、上記編集時に疑似演奏を行う手段と、上記編集により完成したオルゴール向け楽曲について、曲名、著作権情報などを上記楽曲データに付加して一体として記憶する手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項2の発明は、請求項1において、前記一体として記憶する手段により記憶したデータをネットワークを介してオルゴール販売システムに提供することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、オルゴールの販売を行う小売店等の小規模な場所において、安価で多彩な楽曲を有するオルゴール製造及び販売が可能となる。また楽曲等の著作及び著作権を確実に保護することが可能となる。さらに、販売可能なオルゴール用楽曲等の制作著作物の容易な制作行為(作曲、編曲等)が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る一実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
本発明に係るオルゴール製造装置においては、オルゴールを販売する小売店等において、オンデマンドでエンドユーザの要求する楽曲データをダウンロードでき、上記楽曲データに基づきシリンダオルゴールのシリンダヘの針植(ピアノ等の楽器における鍵盤を押さえて音を鳴らす順序つまり演奏に相当する)及び振動板への音の割り付けである調律(ピアノ等の楽器における鍵盤に相当する)を施すことでオルゴールにダウンロードした楽曲を固定することで任意の楽曲を搭載したオルゴールを製造可能とするものである。
【0019】
また、本発明に係るオルゴール販売システムにおいては、オルゴール楽曲をオルゴール(ハードウェア)として楽曲を固定した形態で製造、在庫するのでなくオルゴール(ハードウェア)と楽曲を別個にしておく。前者のオルゴールハードウェアは楽曲が固定される以前の状態であるので楽曲を固定した状態とは異なり、どの楽曲ニーズに対しても応えることのできる汎用状態として在庫する。後者のオルゴール楽曲はコンピュータ上にデータとして記憶することとする。これにより小売店からの要求に応じていつでもオルゴール(ハードウェア)に楽曲として搭載(製作)することを可能とする。またオルゴール楽曲はそれを登録する際に予めその作者(著作者)との取り決めを行い、オルゴール楽曲がオルゴールとして製造された時点つまり売れた時点で受け取る報酬(著作権利用料金)を決定しておくことで著作権等の権利行使をオルゴール販売システムに委託する。さらに小売店等がオルゴールを製造、販売した時点でその著作権利用料金を含む楽曲利用料金を課金できる方式を備えるものである。
【0020】
さらに、このオルゴール販売システムにおいては、オルゴールを販売する小売店等において、エンドユーザの要求するオルゴール楽曲等を上記プロバイダ等が所有する多種類のオルゴール楽曲データ群の中から小売店叉はエンドユーザ自身が容易に選択することができる。その場で選択した楽曲等をその場でオルゴールとして入手することが容易にできる方式を備える。
【0021】
また、本発明に係るオルゴール編曲システムにおいては、コンピュータ上で一般的な楽曲等をオルゴール用に改編、編集する手段を提供し、叉はコンピュータ上にオルゴール用楽曲を直接記述する手段を提供する。またオルゴール特有の楽曲演奏上の制限を予めコンピュータプログラムによりルール化、及びその適用をリアルタイムで行うことによりオルゴール用に楽曲を制作、改編、編集する者の作業を援助する手段を提供する。さらに上記作業結果をいつでも疑似演奏して結果を確認する手段、及び作業結果を記録保存する手段を提供するものである。
【0022】
以下、具体的に説明する。まず、全体の仕組みについて図1を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態によるオルゴール製造装置、オルゴール販売システム、及びオルゴール編曲システムの関係を説明する図である。例えば図1に示したように、オルゴール製造装置100とオルゴール販売システム(サーバ)200間はネットワークにより接続され、オルゴール販売システム200からオルゴール製造装置100に対して楽曲データの提供がなされ、一方、その逆は利用料金の支払いとなる。また、オルゴール販売システム200とオルゴール編集システム300間もネットワークにより接続され、オルゴール編集システム300からオルゴール販売システム200に対して楽曲データの登録がなされ、一方、その逆は著作権利用料の支払いがなされる。ここで、ネットワークは、インターネット、LAN等の通信網が考えられ、セキュリティ環境は適宜用途に応じて適用すればよい。
【0023】
つづいて、上述したオルゴール製造装置100、オルゴール販売システム200、及びオルゴール編曲システム300について詳述する。図2は本発明に係るオルゴール製造装置100の内部構成例を示すブロック図、図3は本発明に係るオルゴール販売システム200の内部構成例を示すブロック図、そして、図4は本発明に係るオルゴール編集システム300の内部構成例を示すブロック図である。
【0024】
まず、オルゴール製造装置100について図2を用いて説明する。オルゴール製造装置100は、CPU、ROM、ROM等を備えて装置全体を制御する中央処理装置101、楽曲選択入力手段103、入力された楽曲の内容を解析してオルゴール販売システム200に楽曲を要求する楽曲要求通信手段104、オルゴール販売システム200から楽曲ダウンロード(DL)を受ける楽曲DL手段105、ダウンロードした楽曲データを記憶する楽曲データ記憶装置106、あらかじめ用意されたルールにしたがって記憶された楽曲データを解析してシリンダに針を打つ位置等を計算する針植位置等計算107、あらかじめ用意されたルールにしたがって実際にオルゴール製造機械部分400に指令として送れるように変換する命令変換手段108、オルゴール製造機械部分400に命令を送信する命令送信手段109、及び、振動板を所定の音程において鳴るように調律を施すための音高データを抽出するデータ抽出手段110、その音高データを表示するデータ表示手段111、さらに全てのオルゴール製作が完了した場合に、その旨をオルゴール販売システム200に対して報告(通知)する完了報告通信手段112を有する。
【0025】
流れとして、オルゴールを製造して販売しようとする者(小売店等の店舗)はまず楽曲選択入力手段103を用いてエンドユーザ等が望むオルゴール楽曲を選択する。楽曲の一覧情報はオルゴール販売システム200からオンデマンドで提供される。選択はメニュー、検索等で多数の楽曲から必要な楽曲を絞り込んで選択する。選択された楽曲はコード等の楽曲を一意的に特定できる手段で表現され、オルゴール販売システム200に要求される。要求はオルゴール製造装置100の中央処理装置101に備えられた電気通信機構により行われる。
【0026】
オルゴール販売システム200は要求された楽曲のコード等に基づき楽曲データを送信する。オルゴール製造装置100は、楽曲DL手段105によりそれを受信し、楽曲データ記憶装置106にそのまま記憶しておく。ただし後に説明する課金処理等の関係で記憶は一時的な中央処理装置101の主記憶上になされ、一連のオルゴール製造が完了した時点で消去される。これにより一回のダウンロードにおいて複数のオルゴールが製造されることによる楽曲等制作者の著作権侵害を防止する意味がある。
【0027】
楽曲データ記憶装置106に記憶された楽曲データは、針植位置計算ルール107による変換処理を施され、これによりオルゴールのシリンダに音を鳴らすための信号源として使われる針を植える位置を指定するためのデータに変換される。同時に振動板調律用データ、すなわち、音高データを抽出するデータ抽出手段110によりオルゴール製作者が振動板の調律作業を行うためのデータ表示手段111による表示がなされる。
【0028】
針植位置等計算手段107により計算された針位置データはオルゴール製作装置100の制御ルールをもつ命令変換手段108によってオルゴール製造機械部分400によって動作可能な固有の制御情報に変換される。さらにオルゴール製造機械部分400への命令送信手段109によりオルゴール製造機械部分400に順次送られ実際に装置を作動させ、シリンダに針を植えていく。
【0029】
一方、データ表示手段111によって表示されたデータは製作作業者により読取られ、順次振動板の調律作業に使われていく。これら一連の動作か完了した時点で製作完了報告を完了報告通信手段112により行う。オルゴール販売システム200はこの通知を受けて所定の課金処理等を行う。
【0030】
このように製造しようとするオルゴール楽曲を都度楽曲DL手段105によってオルゴール販売システム200から取得し、製作を行うことで製作するオルゴール1個毎に異なった楽曲を搭載することが可能になる。さらに楽曲は都度ダウンロードされることからオルゴール販売システム200からみると都度楽曲利用料金、及び楽曲著作者の有する著作権利用料等の課金が可能になる。
【0031】
つづいてオルゴール販売システム200について図3を用いて説明する。オルゴール販売システム200は、CPU、ROM、ROM等を備えて装置全体を制御する中央処理装置201、楽曲データを記憶(登録)させる楽曲登録手段202、楽曲データを記憶する楽曲記憶手段203、オルゴール製作装置100からの要求に応じて楽曲記憶装置203に記憶されている楽曲データ一覧を配信、表示させる一覧要求及び配信表示手段204、オルゴール製作装置100にて選択されたオルゴールの楽曲データに基づいて楽曲記憶装置203から楽曲データを取り出す楽曲データ取出手段205、その取り出した楽曲データをオルゴール製造装置100へ配信(ダウンロード)する楽曲データ配信手段206、ダウンロードした楽曲の利用料金と著作権使用料金等を計算する料金計算ルール207、ダウンロードした先のオルゴール製造装置100においてオルゴール製造か完了したことを受信する製造完了受信手段208、あらかじめ用意された絵ルールにしたがってオルゴール楽曲利用料金等の課金を判断する課金判断手段209、あらかじめ用意されたルールにしたがってその利用料金を計算する課金計算手段210、あらかじめ用意されたルールにしたがって著作権の利用料金を計算する著作権利用料金計算手段211、課金計算手段210の結果及び著作権利用料金計算手段211の結果を記憶しておく著作権利用料金等記憶手段212、後に利用料金等を販売店等に請求するための請求書発行手段213を有する。
【0032】
オルゴール楽曲を制作した者(作者)から楽曲登録手段202を通して楽曲データを楽曲記憶手段203に記憶させる。登録には登録者(権利者)、登録日、楽曲名、利用にあたっての著作権利用料金等の取り決め事項を併せて記憶しておく。これをくり返すことにより楽曲記憶手段203には多数の楽曲データが貯えられることになる。
【0033】
一方、楽曲の利用者(小売店等)からはオルゴール製造装置100から楽曲記憶手段203に記憶されている楽曲等のデータを一覧表等の形式で配信、表示させる一覧要求及び配信表示手段204を通じて開示できる。開示は利用者の求めにおうじてオンデマンドで行われる。利用者は開示された曲名や作者等のデータをみて所望の楽曲を選択する。選択されたデータは楽曲データを取り出す楽曲データ取出手段205を通じて楽曲記憶手段203から取り出される。この際に利用者が指定したコード等を利用し楽曲を特定して取り出すことになる。
【0034】
取り出したデータはオルゴール製造装置100にて利用可能な形式であり、これを楽曲データ配信手段206によって利用者のオルゴール製造装置100ヘダウンロードされる。この際に利用者側のオルゴール製造装置100に対して適当な認証手段を用いて相手の確認をすることは言うまでもない。
【0035】
その後、利用者側のオルゴール製造装置100からオルゴールの製作が完了したことを示すデータを製造完了受信手段208により受け取る。これを受けて利用者がオルゴールを製作つまり利用した実績が生じたと判断し、楽曲利用課金処理の料金計算ルール207を適用し、楽曲利用料金、及び著作権利用料金等を計算する。料金計算ルール207はあらかじめ楽曲登録手段202において楽曲提供者(作者)との間で取り決められた条件を楽曲記憶手段203に記憶しておき、そのデータに基づき課金判断手段209において計算を行う。
【0036】
その後、課金計算手段210に基づき利用者に利用料金の課金額を決定する。著作権者に対してはこの時点で著作権利用料金計算手段211により支払いの手続きを行う。利用者に対しては例えば1月に一度所定の日に著作権利用料金等記憶装置212に記憶されている利用料金データに基づき請求書発行手段231により楽曲利用料金を請求することになる。
【0037】
つぎにオルゴール編集システム300について図4を用いて説明する。オルゴール編曲システム300はパーソナルコンピュータ等の機器で実行される。オルゴール編曲システム300は、CPU、ROM、ROM等を備えて装置全体を制御する中央処理装置301、一般に楽曲を制作するプログラム(例えば、楽曲制作プログラム500)等にて作成されたMIDIデータを入力するMIDIデータ入力手段302、入力したMIDIデータを解析してオルゴール楽曲として扱うのに都合の良いように変換及び記憶するMIDIデータ解析・変換・記憶手段303、そのデータを表示する楽曲データ表示手段304、オルゴール楽曲としての制限事項等の問題を抽出する問題抽出手段305、問題等を修正するために設ける楽曲編集手段306、楽曲を実際に音で聴けるように疑似的に演奏する疑似演奏手段307、楽曲データ表示手段304で表示された対象の楽曲を記憶する楽曲データ記憶装置308、楽曲データ記憶装置308を参照して著作権利用料金を設定する著作権利用料金設定手段309、及び、オルゴール販売システム200に対して楽曲データ記憶装置308に記憶されている楽曲データ、すなわち、楽曲登録データを送信する楽曲登録データ送信手段310を有する。
【0038】
オルゴール楽曲を作成しようとする者(作者)は一般にMIDIといわれる音楽をコンビュータ上で扱えるデータ形式にのっとり楽曲の元を制作し、適当な媒体に記憶しておく。楽譜のように紙等の媒体に記載された制作物(音楽)は一般的なコンピュータプログラムにてコンピュータ上にインプットし適当な記憶媒体にMIDIデータとして記憶しておく。
【0039】
上記にて制作、記憶された楽曲の元データはオルゴール編曲システム300におけるMIDIデータ入力手段302を通してコンピュータに入力される。MIDIデータのままではその後の処理がやりにくいため、一旦MIDIデータ解析・変換・記憶手段303により編集、及び問題抽出等がやりやすい形式のデータに変換される。MIDIデータ解析・変換・記憶手段303により変換されたデータは楽曲データ表示手段304により図示せぬディスプレイに表示される。今後は問題抽出、編集等された際にはその度にリアルタイムでディスプレイに結果が表示されることで楽曲制作者にオルゴール楽曲としての特有の情報を提供することかできる。
【0040】
表示された楽曲データは常にオルゴール特有の制限を定義した問題抽出手段305のルールに照らし合わされ、結果は楽曲中の問題箇所として楽曲データ表示手段304を通じて制作者に伝えられる。制作者はその情報に基づき楽曲編集手段306を操作して必要な編集を行うことができる。その結果は常に問題抽出手段305を講じられ、結果が再び楽曲データ表示手段304により制作者に伝えられる。また制作者が望む楽曲が作成できたかどうかを判断するには実際に音を鳴らしてみる必要がある。そのため疑似演奏手段307を常に利用できるようにしておき、編集の途中でも常に楽曲として演奏できる手段として提供する。
【0041】
こうしてオルゴール特有の編曲上の制限を問題抽出手段305によって常に抽出、表示させることで楽曲制作者は実際にオルゴールとして製作してみることなくその楽曲がオルゴールとして実際に製作できるのかどうかという情報と製作された場合にどのように演奏されるかを実際のオルゴール製作前に知ることができる。これはオルゴール製作が比較的コスト的に高く、しかも楽曲制作のその場で製作確認することが困難なものである特性を考慮すると重要なことである。
【0042】
つぎに、オルゴール製造装置100、オルゴール販売システム200、及び、オルゴール編曲システム300について動作を説明する。図5、図6、及び図8は本実施形態によるオルゴール製造装置100の動作例を説明するフローチャート、図7は本実施形態による針植を説明する図、図9は本実施形態によるトラック調律例を説明する図、図10、図12、及び図13は本実施形態によるオルゴール販売システム200の動作例を説明するフローチャート、図11は本実施形態による楽曲記憶手段203の記憶例を説明する図、図14は本実施形態による著作権利用料金等記憶手段212の記憶例を説明する図、図15、図16、図18、図19、及び図20は本実施形態によるオルゴール編曲システム300の動作例を説明するフローチャート、並びに、図17は本実施形態による編曲時の表示例を説明する図である。
【0043】
まず、オルゴール製造装置100について詳述する。オルゴール製造装置100において、楽曲要求通信手段104においては、例えば図5に示したように、パラメータとして、曲コード、検索キーワード等の楽曲選択用キーワードの入力を受け付けて(ステップS501)、オルゴール販売システム200に対してその入力パラメータを用いて通信による要求がなされ(ステップS502)、オルゴール販売システム200より該当する楽曲リストが受信される(ステップS503)。そして、受信された楽曲リストが一覧形式で図示せぬディスプレイに表示される(ステップS504)。楽曲リストは、楽曲と曲コードとが紐付けされている。
【0044】
楽曲選択入力手段103において、操作者により、例えば図5に示したように、楽曲「アニーローリー」が選択されると、その選択された楽曲(曲コード)がオルゴール販売システム200に要求される(ステップS505)。オルゴール販売システム200では、要求が受け付けられると、該当する楽曲データが読み出されて、オルゴール製造装置100の楽曲DL手段105によりダウンロード(受信)される(ステップS506)。このダウンロードされた楽曲データは、楽曲データ記憶装置106に記憶される。
【0045】
つづいて、針植位置等計算手段107においては、例えば図6に示したように、楽曲データ記憶装置106から楽曲データが読み出され(ステップS601)、その楽曲データに基づいて楽曲の開始位置及び終了位置が計算される(ステップS602)。これにより、曲の長さが決定する。図7において、(A)はシリンダを正面から見た図であり、(B)はシリンダの側方から見た図である。さらに、曲を構成する音(音符)がシリンダの角度α(図7(A)参照)に換算され(ステップS603)、使用している音程を抽出してトラック位置が割り出される(ステップS604)。角度αは最大360°である。例えば、トラック位置「1」の場合は、図7(A)及び(B)のように、針の植える位置が確定される。以上の処理において、適宜処理中のデータは中央処理装置101のメモリに一時記憶されるものとする。
【0046】
そして、命令変換手段108においては、例えば図8に示したように、角度優先で各針角度とトラック位置データがソートされ(ステップS801)、その後、二つの処理が実行される。すなわち、一方では、針毎に必要な送り角度が計算され(ステップS802)、その送り角度がロータリーインデックスへの指令命令に変換される((ステップS803)。他方では、針毎に必要なトラック位置が計算され(ステップS804)、その送り角度がリニアアクチュエータへの指令命令に変換される(ステップS805)。このようにして変換された二つの指令命令が命令シーケンスとして記憶され(ステップS806)、命令送信手段109により、オルゴール製造機械部分400に命令送信される(ステップS807)。
【0047】
ここで、データ抽出手段110及びデータ表示手段111において、図9(A)の例では、トラック位置毎に調律する流れが示されている。また、同図(B)では、歯を音程通りに調律する例が示されている。
【0048】
つぎに、オルゴール販売システム200について詳述する。オルゴール販売システム200において、楽曲登録手段202では、データが受信され(ステップS1001)、該当する登録情報が抽出される(ステップS1002)。すなわち、曲名、作者コード、著作権利用条件等が楽曲記憶手段203から抽出される。この著作権利用条件には、たとえば、ダウンロード販売の都度、YYY%の課金、ダウンロード販売の都度、定額課金、一括清算による定額課金がある。このように抽出された登録情報に基づいて利用に関する総合料金が計算される(ステップS1003)。ここで、楽曲記憶手段203について説明する。楽曲記憶手段203は、例えば図11に示したように、曲コード、曲名、作者コード、作者、著作情報、原作者、料金等が記憶されている。
【0049】
つづいて、一覧要求及び配信表示手段204においては、オルゴール製造装置100より一覧要求が受信されると(ステップS1201)、楽曲記憶手段203から該当するデータが抽出され(ステップS1202)、その抽出データが一覧形式に整形されて(ステップS1203)、例えばHTML形式でオルゴール製造装置100に送信される(ステップS1204)。この場合、オルゴール製造装置100では、ブラウザ等によりHTML対応の表示処理等が行われるものとする。なお、料金計算ルール207においては、例えば図13に示したように、楽曲記憶手段203から料金の抽出が行われ(ステップS1301)、料金が決定される(ステップS1302)。
【0050】
ここで、著作権利用料金等記憶手段212について触れると、例えば図14に示したように、日付、利用者コード、利用者名、楽曲コード、曲名、成功/否、利用料金、著作利用料金、原作利用料金等が記憶されている。
【0051】
つぎに、オルゴール編曲システム300について詳述する。オルゴール編曲システム300において、MIDIデータ解析・変換・記憶手段303では、入力されたMIDIデータからノートオンのタイミングが抽出され(ステップS1501)、オルゴールの制限音域内に音域が調整される(ステップS1502)。
【0052】
そして、問題抽出手段305においては、楽曲データについて角度計算が施され(ステップS1601)、最小針植間隔(連打)のチェックが行われる(ステップS1602)。そこで、その間隔が小さ過ぎるかどうかの判断がなされ、小さ過ぎるという判断結果が得られた場合には(ステップS1603のYESルート)、トラックへの音の割付けが増やされて(ステップS1604)、処理はステップS1605に移行する。一方、小さ過ぎるという判断結果が得られなかった場合には(ステップS1603のNOルート)、処理はそのままステップS1605に移行する。
【0053】
ステップS1605において、次の音があるかどうか判断され、次の音があれば処理はステップS1602に戻り、一方、なければ、トラックの数が数えられる(ステップS1606)。その後、トラックの数がオルゴールのもつ弁数とあっているかどうか判断される(ステップS1607)。この判断結果は、トラックの数がオルゴールの弁数以下、同数、以上の3つに分かれ、いずれも場合も表示される。
【0054】
楽曲データ表示手段304について、図17を用いて説明する。同図(A)、(B)は、それぞれ縦軸方向をオルゴールの音域、横軸方向を連打の時間軸を示している。同一トラックにおいて連打の間隔が短すぎると、図17(A)に示したように、その旨の表示が行われる。この場合には、二つ以上のトラックへの割付けを行うことで、トラックを交互に使用することで問題を解消するものとする。その結果、例えば図17(B)のように、実際に割り付けられた音域が表示され、さらに、各弁(トラック)への割付けも表示される。
【0055】
そして、楽曲編集手段306においては、例えば図18に示したように、音を時間方向に移動させ(ステップS1801)、音を音程方向に移動させる処理が施される(ステップS1802)。さらに、疑似演奏手段307においては、編集中の曲をMIDIへ変換して(ステップS1901)、MIDIプレイヤ等のプログラムで演奏させる処理が実行される(ステップS1902)。
【0056】
最後に、著作権利用料金設定手段309について図20を用いて説明する。著作権利用料金設定手段309においては、図示せぬディスプレイに、曲名の入力欄のほか、作者、原作者についてそれぞれ著作者が自身か(「あなた」)、そうでないかの設定欄が設けられ、操作者はその画面を通じて入力設定することができる。ここで、曲名、自身以外の作者、原作者については、キーボード等の入力手段を用いて入力することになる。さらに、著作権利用料金について設定するかどうかの設定欄が設けられており、著作権利用料金を請求するのであれば、「はい」を選択し、そうでなければ著作権フリーとして「いいえ」を選択できるように表示される。
【0057】
ここで、著作権利用料金を設定する場合には、「一括で欲しい」、「利用(ダウンロード毎)に定額(200円)」、「利用(ダウンロード毎)に定率(7%)」、「その他条件」のように所望の設定が可能となる。以上、図20の設定例では、操作者の操作自体は、ラジオボタンをクリックする選択手法をとっているが、これに限定されるものではない。以上のように設定された情報は登録情報として楽曲データとともに保存され(ステップS2001)、オルゴール販売システム200に送信される(ステップS2002)。
【0058】
つぎに他の実施形態について説明する。前述した図1の実施形態では、オルゴール販売システム200は、インターネットを用いた通信販売でもよく、オルゴール購入者は、オンデマンドで要望の楽曲が組み込まれたオルゴールをインターネットを通じて注文できるビジネスモデルでもよい。つまりオルゴール購入者(エンドユーザ)は小売店に来店する必要はなく、オルゴール販売システム200が提供する楽曲等のデータを一覧表等の形式で配信、表示させる一覧要求及び配信表示手段204を用いてあらかじめオルゴール楽曲を選択し、小売店に依頼してオルゴール製造装置100でオルゴールを製作してもらい購入することもできる。
【0059】
さらにオルゴール編曲システム300を用いて作曲、編曲等された楽曲を作曲、編曲者自身が小売店等オルゴール製造装置100を所有する者に依頼してオルゴールを製作してもらい購入することもできる。
【0060】
また、前述した図2の実施形態では、オルゴール楽曲の制作者(作者)は自ら制作したオルゴール楽曲の著作権利用料金の支払いを受ける条件としてオルゴール販売システム200にて楽曲登録手段202を用いて登録した際に一括して支払いを受けるということでもよい。また実際にそのオルゴール楽曲が販売されたとオルゴール楽曲利用料金等の課金判断手段209のルールにて判断された時点で楽曲登録手段202を用いてあらかじめ登録した応分の著作権利用料金を受け取ることでもよい。
【0061】
また、前述した図3の実施形態では、楽曲をMIDIデータの形式で入力するMIDIデータ入力手段302にて入力する代りに楽曲編集手段306にて直接入力するようにしてもよい。また既にオルゴール編曲システム300にて制作、記憶されているオルゴール楽曲データをさらに改編したい場合はオルゴール楽曲として扱うのに都合のよいように変換、記憶するMIDIデータ解析・変換・記憶手段303にて記憶されたオルゴール楽曲データを再び読み込んで編集することでもよい。
【0062】
以上説明したように、上述した説明によれば、オルゴールの販売を行う小売店等の小規模な場所において、安価で多彩な楽曲を有するオルゴール製造及び販売が可能となる。また楽曲等の著作及び著作権を確実に保護することが可能となる。
【0063】
(1)オルゴール用楽曲を集中管理するプロバイダ等の事業者においては、オルゴール販売システム200を用いて楽曲をデータで記憶しておくことで、オルゴールに固定した状態で物として在庫する必要がなくなるため、多種類の楽曲を提供すべく所有してもいたずらにコストが増大しないという効果を奏する。
【0064】
(2)オルゴール販売システム200に記憶される多数のオルゴール楽曲を販売ニーズが生じた時点で応分の利用料金で利用し、オルゴール製造装置100にてオンデマンドで製造、販売を行うことができるため、従来のようにオルゴール楽曲を固定した状態でオルゴール(ハードウェア)を曲の種類とその在庫所要数に応じて在庫しておく必要がなくなる。そのため小売店における在庫量が軽減されるという効果を奏する。
【0065】
(3)エンドユーザからみると小売店がオルゴール販売システム200がもつ多数のオルゴール楽曲を小売店においてエンドユーザの求めに応じてその場でオルゴール製造装置100を用いて製造、販売することができるため、エンドユーザが欲したオルゴール楽曲を搭載したオルゴールがその場で手に入るようになるという効果を奏する。
【0066】
(4)オルゴール用の楽曲を小売店が所有する必要がなく、同楽曲を集中的に扱うプロバイダ等の事業者がオルゴール販売システム200を用いてこの管理を行うことでオルゴール用楽曲を集中管理でき、それが故に小売店等では多種類の楽曲群の中から必要な時に必要なだけ利用し、それに応じた課金を行なうことで、プロバイダ等の事業者、及び小売店双方において先行投資を最小限にとどめることができるという効果を奏する。
【0067】
(5)オルゴール編曲システム300を用いることで、オルゴールを販売する小売店等においてニーズのあった楽曲等、又は一般の創作家等において自発的に創作された楽曲等でオルゴールに組み込むための楽曲においてそれをオルゴール向けに適合するよう楽曲に改編を加えることが容易にできるという効果を奏する。そのため楽曲等の制作著作者にとっては容易にオルゴール楽曲等の制作、及び提供が可能になる。そのため楽曲制作者を手がけようとする者が増え、結果としてオルゴール向けの楽曲を多数かつ安価に提供できるようになる。小売店等にとっては創作された楽曲等の制作著作物を容易にかつ安価にオルゴールに組み込み販売できる。
【0068】
(6)オルゴール販売システム200を用いることにより楽曲制作者(作者)は著作権の合理的な行使を実現することが可能となる。ついては、オルゴールを使用した職業作曲家の創造や新たな著作権ビジネスを創造することができるという効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、オルゴールの楽曲に限らず、著作権利用の整理をした上で著作権の絡むコンテンツを装置に固定する技術分野においても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施形態によるオルゴール製造装置、オルゴール販売システム、及びオルゴール編曲システムの関係を説明する図である。
【図2】本発明に係るオルゴール製造装置100の内部構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るオルゴール販売システム200の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るオルゴール編集システム300の内部構成例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態によるオルゴール製造装置100の動作例を説明するフローチャートである。
【図6】本実施形態によるオルゴール製造装置100の動作例を説明するフローチャートである。
【図7】本実施形態による針植を説明する図である。
【図8】本実施形態によるオルゴール製造装置100の動作例を説明するフローチャートである。
【図9】本実施形態によるトラック調律例を説明する図である。
【図10】本実施形態によるオルゴール販売システム200の動作例を説明するフローチャートである。
【図11】本実施形態による楽曲記憶手段203の記憶例を説明する図である。
【図12】本実施形態によるオルゴール販売システム200の動作例を説明するフローチャートである。
【図13】本実施形態によるオルゴール販売システム200の動作例を説明するフローチャートである。
【図14】本実施形態による著作権利用料金等記憶手段212の記憶例を説明する図である。
【図15】本実施形態によるオルゴール編曲システム300の動作例を説明するフローチャートである。
【図16】本実施形態によるオルゴール編曲システム300の動作例を説明するフローチャートである。
【図17】本実施形態による編曲時の表示例を説明する図である。
【図18】本実施形態によるオルゴール編曲システム300の動作例を説明するフローチャートである。
【図19】本実施形態によるオルゴール編曲システム300の動作例を説明するフローチャートである。
【図20】本実施形態によるオルゴール編曲システム300の動作例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
100 オルゴール製造装置
101 中央処理装置
103 楽曲選択入力手段
104 楽曲要求通信手段
105 楽曲DL手段
106 楽曲データ記憶装置
107 針植位置等計算
108 命令変換手段
109 命令送信手段
110 データ抽出手段
111 データ表示手段
112 完了報告通信手段
200 オルゴール販売システム
201 中央処理装置
202 楽曲登録手段
203 楽曲記憶手段
204 一覧要求及び配信表示手段
205 楽曲データ取出手段
206 楽曲データ配信手段
207 料金計算ルール
208 製造完了受信手段
209 課金判断手段
210 課金計算手段
211 著作権利用料金計算手段
212 著作権利用料金等記憶手段
213 請求書発行手段
300 オルゴール編曲システム
301 中央処理装置
302 MIDIデータ入力手段
303 MIDIデータ解析・変換・記憶手段
304 楽曲データ表示手段
305 問題抽出手段
306 楽曲編集手段
307 疑似演奏手段
308 楽曲データ記憶装置
309 著作権利用料金設定手段
310 楽曲登録データ送信手段
400 オルゴール製造機械部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オルゴール編集システムであって、
第一のデータ形式で表現された楽曲データを解析する手段と、
上記解析された楽曲データをオルゴール製造装置においてオルゴールとして製造可能な第二のデータ形式で表現されるデータに変換するための変換ルールを有し、上記変換ルールに基づき上記解析された楽曲データを変換する手段と、
上記変換された第二のデータ形式で表現される楽曲データを記憶する手段と、
上記変換手段による問題を検出するルールを有し、上記ルールにしたがって問題を検出した場合、検出結果を視覚的に表示する手段と、
上記表示手段により表示された検出結果に基づき楽曲データを編集する手段と、
上記編集時に疑似演奏を行う手段と、
上記編集により完成したオルゴール向け楽曲について、曲名、著作権情報などを上記楽曲データに付加して一体として記憶する手段と、
を備えたことを特徴とするオルゴール編集システム。
【請求項2】
前記一体として記憶する手段により記憶したデータをネットワークを介してオルゴール販売システムに提供することを特徴とする請求項1に記載のオルゴール編集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−112182(P2008−112182A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312919(P2007−312919)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【分割の表示】特願2006−71801(P2006−71801)の分割
【原出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(506090288)株式会社海鳴楼 (3)
【Fターム(参考)】