説明

オーディオ再生装置

【課題】ユーザを混乱させない表示を行うオーディオ再生システムを実現する。
【解決手段】音場補正処理において、スピーカが接続されていないと判断されたスピーカチャンネルのスピーカ設定情報(音量レベル、スピーカ距離、周波数特性等)を表示部102に表示する際には、スピーカ設定情報がとりうる値以外で、かつ接続されていないことが分かるメッセージをスピーカ設定情報として表示させる。また、そのスピーカ設定情報を変更する動作をユーザが行ったときには、設定情報としてとりうる値の最小値を画面に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの聴取位置で最適な音場になるように、接続されている複数のスピーカの、周波数特性や音量レベル、距離などをスピーカー毎に調整してくれる音場補正機能を有する、オーディオ再生装置がある(例えば特許文献1)。
【0003】
このようなオーディオ再生装置で、自動音場補正をする時には、オーディオ再生装置は、複数のスピーカよりそれぞれテスト信号を発生させ、その信号を聴取位置に配置されたマイクで収音することにより、スピーカがオーディオ再生装置に接続されているかいないかの判定を行うと共に、接続されているスピーカに対して、音量レベル、音質、位相などの各種調整を行う。
【特許文献1】特開2002−330500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、チャンネル毎にスピーカの接続有無の設定を行うことができないオーディオ再生装置がある。このようなオーディオ再生装置では、スピーカの設定は例えば2チャンネル接続、5.1チャンネル接続と固定されているものとして行われる。よって、このようなオーディオ再生装置において、自動音場補正を行い、その結果を表示させた場合には、接続が固定されているために、全てのスピーカが接続されているものとして表示されてしまう。
【0005】
したがって、自動音場補正でオーディオ再生装置に接続されていないと判断されたスピーカのスピーカ設定情報は、最小値(例えば音量レベルでは0dB、スピーカ距離では0.0m)が表示されることになる。よって、この表示からでは、そのスピーカは接続がされていないのか、接続されているのか、測定ミスなのかを判断するのは困難であったという問題を有する。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、スピーカの設定情報の結果を表示させるときに、ユーザーを混乱させない適切な表示を行うオーディオ再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1の観点に係るオーディオ再生装置は、
複数のスピーカに接続することが可能な複数のスピーカチャンネルを有するオーディオ再生装置において、
前記オーディオ再生装置は、
前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカから音声を再生する再生手段と、
所定の聴取位置で前記再生手段によって再生された音声によって形成される音場が、所定の音場になるように、前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの有無を特定し、前記スピーカチャンネルに接続されている各スピーカ用の再生環境を設定する自動音場設定手段と、
前記スピーカチャンネルに接続されている複数のスピーカの設定情報を表示するスピーカ情報表示手段と、
前記自動音場設定手段により、スピーカが接続されていないと特定されたスピーカチャンネルのスピーカ設定情報を、前記スピーカ情報表示手段に、該スピーカ設定情報として取りうる値以外で、かつ未接続を表す情報として表示する、未接続表示手段を備える、
ことを特徴とする。
【0008】
例えば、上記オーディオ再生装置は、
前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの設定情報を変更するスピーカ情報変更手段をさらに備え、
前記未接続表示手段により、スピーカが未接続であることが表示されているスピーカチャンネルにスピーカを接続し、前記接続したスピーカの設定情報を前記スピーカ情報変更手段で変更したとき、該設定情報の値を該オーディオ再生装置が設定できる最小の値に変更するスピーカ設定情報変更手段をさらに備えてもよい。
【0009】
例えば、上記オーディオ再生装置は、
前記未接続表示手段により、スピーカが未接続であることが表示されているスピーカチャンネルにスピーカを接続したときに、該スピーカの設定情報の値を初期化する、スピーカ設定情報初期化手段をさらに備えてもよい。
【0010】
例えば、上記オーディオ再生装置は、
前記未接続表示手段により、スピーカが未接続であることが表示されているスピーカチャンネルにスピーカを接続したときに、全ての前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの設定情報の値を初期化する、スピーカ設定情報初期化手段をさらに備えてもよい。
【0011】
例えば、上記オーディオ再生装置は、
前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカを少なくとも1つ、該スピーカチャンネルから取り外したときに、全ての前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの設定情報の値を初期化する、スピーカ設定情報初期化手段をさらに備えてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、オーディオ再生装置に接続されているスピーカの設定情報の結果を表示させるときに、ユーザーを混乱させない適切な表示を行うオーディオ再生装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係るオーディオ再生装置を図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係るオーディオ再生装置10は、5.1チャンネルの音声出力に対応しており、図2に示すように6つのスピーカSP1〜SP6が接続されている。オーディオ再生装置10は、5.1チャンネルのマルチコンテンツを再生する場合、スピーカSP1〜SP6からそれぞれ別々に制御されたオーディオ信号を出力し、それにより臨場感のある音響の聴取が可能な音響再生環境がユーザに提供される。スピーカSP1〜SP6はそれぞれフロントレフトスピーカ(FL)、サブウーハ(SW)、センタスピーカ(C)、フロントライトスピーカ(FR)、レフトサラウンドスピーカ(LS)と、ライトサラウンドスピーカ(RS)となる。
また、オーディオ再生装置10は、スピーカ毎に接続の有無を設定することができず、スピーカの接続は5.1チャンネル接続しかできないものとする。
【0014】
また、オーディオ再生装置10は、後述する音場補正処理機能を有する。音場補正を行う際には、図2に示すように、テスト信号を受信するためのマイクMICが必要に応じてオーディオ再生装置10に接続される。マイクMICはユーザの聴取位置に配置される。
【0015】
オーディオ再生装置10は、図1に示すように、操作部101と、表示部102と、RAM(Random Access Memory)103と、ROM(Read Only Memory)104と、通信部105と、制御部106と、マイクアンプ部107と、DSP(Digital Signal Processor)108と、スピーカアンプ部109と、テスト信号発生部110と、から構成される。
【0016】
操作部101は、リモートコントローラなどの操作入力キーを用いたユーザの操作信号の入力を受け付け、入力された操作信号に対応するデータを制御部106に供給する。
【0017】
表示部102は、液晶表示パネル等から構成され、制御部106から供給される表示用データに従って、オーディオ再生装置10の動作状況を示すメッセージ、図表等を表示する。
【0018】
RAM103は、制御部106が処理を行うためのワークスペースとなる。
また、RAM103には、スピーカSP1〜SP6の動作パラメータが格納されている。各スピーカSP1〜SP6には、この動作パラメータに従った動作特性で、オーディオ信号が供給される。
【0019】
図3に動作パラメータの一例を示す。この例では、スピーカ毎に、動作パラメータとして、接続の有無、音量レベル(ボリューム)、スピーカ距離、スピーカサイズ、周波数特定が設定される。接続の有無は、該当するスピーカが接続されているか否かを示す。音量レベル(ボリューム)は、各スピーカに供給するオーディオ信号の音量レベルを示す。換言すれば、各オーディオ信号の増幅率を示す信号でもある。スピーカ距離は、各スピーカの出力タイミングを調整するための内部遅延時間を制御するためのパラメータである。スピーカサイズは、大・中・小など、スピーカのサイズを指定するパラメータである。周波数特定は、所謂イコライザーに相当し、どの周波数帯域を強調し、どの周波数帯域を弱めるか等を設定するデータである。
【0020】
ROM104は、制御部106が処理を行うためのプログラムを記憶する。具体的な処理の内容については後述する。
【0021】
通信部105は、インターネット等のネットワークに接続され、図示せぬコンテンツサーバ等からコンテンツ情報(オーディオ情報)を取得する。
【0022】
制御部106は、オーディオ再生装置10全体の動作を制御する。制御部106は、ROM104に格納されているプログラムに従って動作する。制御部106が実行する動作の詳細については、後述する。
【0023】
マイクアンプ部107は、マイクアンプ部107に接続されたマイクMICからの収音信号をA/D変換し、増幅する。そして、マイクアンプ部107は、ディジタル増幅した収音信号を後述するDSP108に送信する。
【0024】
DSP108は、DSP108に供給される音声信号に対して、種々の処理を行う。DSP108は、例えば、マルチチャンネル方式にエンコードされた音声信号をデコードして、各音声チャンネルの音声信号に分ける処理を行う。また、DSP108は、後述する音場補正処理において、音量レベルの調整、スピーカとリスニングポジションとの間の距離間の調整、周波数特性の調整など種々の調整処理を行う。
【0025】
スピーカアンプ部109は、DSP108から入力された音声データをD/A変換によりアナログ信号に変換して増幅する。そして、スピーカアンプ部109は、アナログ増幅した信号から音声信号を抽出してスピーカに供給する。
スピーカアンプ部109には、6つのスピーカSP1〜SP6が接続される。
【0026】
テスト信号発生部110は、制御部106からの制御に応じて、後述する音場補正処理の際、テスト信号をDSP108に供給する。
【0027】
次に、上記構成のオーディオ再生装置10が、接続されているスピーカSP1〜SP6の設定値(動作パラメータ値)を調整する処理(音場補正処理)について簡単に説明する。
まず、ユーザは、リモコン等の操作によりオーディオ再生装置10に音場補正処理を開始することを指示する。操作部101はこの指示を検出し、制御部106に通知する。制御部106は、この指示に応答して、まず繋がれているスピーカから順次にテスト信号を放音し、その信号を、聴取位置に配置されているマイクMICから取得する。そして、取得した放音信号により、各スピーカがオーディオ再生装置10に接続されているかいないかの有無を判断し、それをRAM103に格納されている動作パラメータに記録すると共に、制御部106は、聴取位置に配置されているマイクMICから取得した放音信号を解析して、聴取位置で最適な音場が形成されるように、音量レベル、スピーカ距離、スピーカサイズ等を設定し、それを動作パラメータとして記録する。
【0028】
以上により、聴取位置で最適な音場が形成され、ユーザは臨場感のあるサウンド効果を得ることが可能となる。
【0029】
次に、上記構成のオーディオ再生装置10で、ユーザがスピーカの設定情報を表示する動作について説明する。
前提として、このオーディオ再生装置は5.1チャンネルのスピーカ接続しかできず、個別にスピーカの接続有無を設定することはできないものとする。また、音場補正処理が既に実行されており、その補正により、図7(a)のように調整パラメータ(スピーカ有無、スピーカ距離、音量レベル、周波数特性)が設定されているものとする。
【0030】
まず、ユーザはリモコンの例えばスピーカ情報表示ボタンを操作すること等により、スピーカ情報表示を指示する。
【0031】
この指示に応答して、オーディオ再生装置10の制御部106は、表示部102に図4(a)に示すGUI(Graphical User Interface)画面を表示する。ユーザは、表示に従って、適宜必要な処理を選択する。
【0032】
ここでは、ユーザにより、音量レベル表示が選択されたものとする。すると、表示部102には、図5(a)に示すような、スピーカの種類と音量レベルを示すGUI画面が表示される。
【0033】
ユーザは、この画面において、リモコンの左右キーを操作して、スピーカ情報を表示するスピーカを選択する。制御部106は、入力内容に応じて、スピーカの種類と、その動作パラメータから取得した音量レベルとを表示部102に表示させる。また、制御部106は、動作パラメータでスピーカ無が設定されているスピーカには、音量レベル表示欄に、スピーカ接続されているときには取りうることができない表示である"No Speaker"のメッセージを表示部102に表示させる。
【0034】
例えば、制御部106は、SP1(フロントレフトFL)が選択された時には、その動作パラメータ(図7(a))に設定されている音量レベルの値、+3dBを取得し、これを画面に表示する(図5(a))。また、制御部106は、SP2(サブウーファSW)が選択された時には、その動作パラメータ(図7(a))で、SP2はオーディオ再生装置10に接続されていないと判断されているために、メッセージ"No Speaker"を表示部102に出力される(図5(b))。
【0035】
以上、説明したように、音場補正処理により、オーディオ再生装置10に接続されていないと判断されたスピーカのスピーカ情報(この例では音量レベル)を表示する場合、接続がされていないことを示す情報がスピーカ情報として表示される。したがって、ユーザが混乱をきたすことがなく、分かりやすい表示を実現することができる。
【0036】
次に、上記構成のオーディオ再生装置10の、ユーザがスピーカの設定情報を変更する動作について説明する。
【0037】
前提としては、先ほど説明したスピーカ情報の表示の動作と同じであり、オーディオ再生装置10は個別にスピーカの接続有無を設定することはできない。また、後述した音場補正処理が既に実行されており、その補正により、図7(a)のように調整パラメータ(スピーカ有無、スピーカ距離、音量レベル、周波数特性)が設定されているものとする。
【0038】
まず、ユーザはリモコンの例えばスピーカ情報設定ボタンを操作すること等により、スピーカ情報の設定を指示する。
【0039】
この指示に応答して、オーディオ再生装置10の制御部106は、表示部102に図4(b)に示すGUI(Graphical User Interface)画面を表示する。ユーザは、表示に従って、適宜必要な処理を選択する。
【0040】
ここでは、ユーザにより、音量レベル変更が選択されたものとする。すると、表示部102には、図6(a)に示すような、スピーカの種類と音量レベルを示すGUI画面が表示される。
【0041】
ユーザは、この画面において、リモコンの左右キーを操作して、音量レベルを変更するスピーカを選択する。この操作によって、画面上に表示されるスピーカの種類と音量レベルの表示内容を取得する方法は、先ほど説明したスピーカ情報の表示の場合と同じである。
【0042】
また、ユーザはこの画面において、リモコンの上下キーを操作して、音量レベルを変更することができる。
具体的には、図6(a)のようにセンタースピーカCの音量レベルが+5dBと表示されている場合においては、リモコンの上キーを1回押下する度に+6dB、+7dBと1dBずつ増加し、下キーを1回押下する度に+4dB、+3dBと1dBずつ減少するように表示変更される。そして、リモコンの決定キーを操作することで、画面に表示されているとおりに、スピーカの動作パラメータが変更される。
【0043】
なお、音量レベルの最大値である+10dBが表示されている場合は、上キーを操作しても音量レベルの表示は+10dBのままとなる。同様に、音量レベルの最小値である−10dBが表示されている場合は、下キーを操作しても音量レベルの表示は−10dBのままである。
【0044】
また、図6(b)に示すようにSP2(サブウーファSW)のスピーカ音量レベル変更画面を表示する場合には、SP2の動作パラメータ(図7(a))で、SP2はオーディオ再生装置10に接続されていないと設定されているために音量レベルは"No Speaker"が表示される。
ここで、接続無が設定されているスピーカSP2(サブウーファSW)に対応するスピーカチャンネルに、ユーザがスピーカSP2を接続し、リモコンの上下キーを操作して音量レベルを変更しようとした場合の動作について説明する。
この場合、制御部106は、スピーカSP2に対応するスピーカチャンネルに新たにスピーカSP2が接続されたことを検出し、それに伴って音量レベルに0dBを表示させる(図6(c))。そして、制御部106は、その後、リモコンの上下キーを操作する毎に、音量レベルの表示を上述したように±1dBずつ変化させる。そして、リモコンの決定キーを操作することで、画面に表示されているとおりに、制御部106は、スピーカの動作パラメータを変更する。
【0045】
以上、説明したように、オーディオ再生装置10に接続されていないスピーカに対してスピーカを接続し、スピーカの情報(ここでは音量レベル)を変更する操作をした場合、スピーカが接続されていないことを示す表示から、スピーカの情報(ここでは音量レベル)を示す値の最小値(ここでは0dB)を示す表示が最初に表示され、その後の変更処理を行うことが可能となる。
【0046】
次に、上記構成のオーディオ再生装置10の、ユーザがスピーカの接続を変更させた場合の他の動作について説明する。
【0047】
具体的には、オーディオ再生装置10に接続されているスピーカSP1〜SP6の動作パラメータが図7(a)のような状態であるオーディオ再生装置において、接続無が設定されているスピーカSP2(サブウーファSW)に対応するスピーカチャンネルに、ユーザーがスピーカSP2を接続した場合を例にする。
この場合、新たにスピーカが接続されたことを示す信号(スピーカ情報変更情報)がそのスピーカチャンネルから制御部106に送信される。制御部106は、その信号を受信すると、全てのスピーカの動作パラメータをリセットして、工場出荷状態の動作パラメータ(図7(b))に初期化する。なお、スピーカがオーディオ再生装置10から外された場合も、同様にそのスピーカチャンネルから、スピーカ情報変更情報が制御部106に送信され、全てのスピーカの動作パラメータは初期化される。
【0048】
以上の動作の場合、ユーザはスピーカがオーディオ再生装置10から接続または外された場合に、全てのスピーカのスピーカ情報を初期化することができるため、ユーザにとって便利である。
【0049】
なお、本発明は、上記実施の形態で示したものに限定されず、様々な変形および応用が可能である。
【0050】
例えば、本実施の形態では、スピーカの設定を表示・変更する例として、スピーカの音量レベルの表示・変更について説明した。しかし、これに限るものでなく、スピーカ距離や周波数特性等も、同様にして表示・変更してもよい。
【0051】
また、本実施の形態では、ユーザがスピーカ情報表示ボタンを操作することにより、スピーカ情報を表示すると説明したが、これに限るものでなく、スピーカの未接続を検出した際に自動的にスピーカ情報を表示するようにしてもよい。
【0052】
また、本実施の形態では、スピーカが接続されていないスピーカチャンネルのスピーカ設定情報を表示するときには、そのことを示すメッセージ"No Speaker"を表示するとした。しかし、これに限るものでなく、例えば"No Connect"等のメッセージを表示させてもよく、あるいは接続されていないことを記号的に図示してもよく、ユーザにスピーカが接続されていないことを確実に報知することができるものであればよい。。
【0053】
また、本実施の形態では、スピーカが接続されていないスピーカチャンネルにスピーカを接続すると、全てのスピーカの動作パラメータが初期化されると説明したが、接続されたスピーカの動作パラメータのみを初期化してもよい。
【0054】
また、本実施の形態では、オーディオ再生装置は5.1チャンネルに対応しているものとして説明したが、これに限るものでなく、7.1チャンネルや2チャンネル(ステレオ)に対応しているオーディオ再生装置であっても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態に係るオーディオ再生装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示すオーディオ再生装置がスピーカ、マイクと共に部屋に配置されているときの構成を示す図である。
【図3】図1に示すオーディオ再生装置のRAMに格納されるスピーカの動作パラメータの例である。
【図4】スピーカ情報表示操作(a)と、スピーカ情報変更操作(b)の表示例を示す図である。
【図5】スピーカ音量レベル表示操作の表示例を示す図である。
【図6】スピーカ音量レベル変更操作の表示例を示す図である。
【図7】スピーカ接続を変更する前のスピーカの動作パラメータ(a)と、変更した後の動作パラメータ(b)の例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
10 オーディオ再生装置
101 操作部
102 表示部
103 RAM
104 ROM
105 通信部
106 制御部
107 マイクアンプ部
108 DSP
109 スピーカアンプ部
110 テスト信号発生部
MIC マイク
SP1〜SP6 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスピーカに接続することが可能な複数のスピーカチャンネルを有するオーディオ再生装置において、
前記オーディオ再生装置は、
前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカから音声を再生する再生手段と、
所定の聴取位置で前記再生手段によって再生された音声によって形成される音場が、所定の音場になるように、前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの有無を特定し、前記スピーカチャンネルに接続されている各スピーカ用の再生環境を設定する自動音場設定手段と、
前記スピーカチャンネルに接続されている複数のスピーカの設定情報を表示するスピーカ情報表示手段と、
前記自動音場設定手段により、スピーカが接続されていないと特定されたスピーカチャンネルのスピーカ設定情報を、前記スピーカ情報表示手段に、該スピーカ設定情報として取りうる値以外で、かつ未接続を表す情報として表示する、未接続表示手段を備える、
ことを特徴とするオーディオ再生装置。
【請求項2】
前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの設定情報を変更するスピーカ情報変更手段をさらに備え、
前記未接続表示手段により、スピーカが未接続であることが表示されているスピーカチャンネルにスピーカを接続し、前記接続したスピーカの設定情報を前記スピーカ情報変更手段で変更したとき、該設定情報の値を該オーディオ再生装置が設定できる最小の値に変更するスピーカ設定情報変更手段をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項1に記載のオーディオ再生装置。
【請求項3】
前記未接続表示手段により、スピーカが未接続であることが表示されているスピーカチャンネルにスピーカを接続したときに、該スピーカの設定情報の値を初期化する、スピーカ設定情報初期化手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ再生装置。
【請求項4】
前記未接続表示手段により、スピーカが未接続であることが表示されているスピーカチャンネルにスピーカを接続したときに、全ての前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの設定情報の値を初期化する、スピーカ設定情報初期化手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ再生装置。
【請求項5】
前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカを少なくとも1つ、該スピーカチャンネルから取り外したときに、全ての前記スピーカチャンネルに接続されているスピーカの設定情報の値を初期化する、スピーカ設定情報初期化手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−282053(P2007−282053A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−108031(P2006−108031)
【出願日】平成18年4月10日(2006.4.10)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】