説明

オーディオ装置及びその描画データ転送方法

【目的】 短時間でオーディオソースからHMI機器に描画データを転送して再生画像を表示できるようにした「オーディオ装置及びその描画データ転送方法」を提供する。
【構成】 複数のオーディオソースおよびユーザインターフェース機器を低速の制御データ転送回線と高速の音声データ転送回線で接続し、通常時、制御データ転送回線を介してユーザインターフェース機器とオーディオソース間で音声データ以外のデータの送受を行い、再生するオーディオソースを変更した時、オーディオソースは自身の再生時にユーザインターフェース機器の表示部に表示する画像の描画データを音声データ転送回線を介して該ユーザインターフェース機器に転送し、ユーザインターフェース機器は該音声データ転送回線より描画データを受信して画像を発生して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数のオーディオソースとユーザインターフェース機器を備えたオーディオ装置及びその描画データ転送方法に係わり、特に、各オーディオソースに自身の再生時に表示する画像の描画データを保持させておき、再生が指示された時に該描画データをユーザインターフェース機器に転送して表示するオーディオ装置及びその描画データ転送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オーディオ装置は、CDプレーヤあるいはCDチェンジャ、ミニディスクプレーヤ、FM/AMチューナなどの複数のオーディオソースと操作/表示用のユーザインターフェース機器(HMI機器:Human Interface機器)を備えている。HMI機器は、操作ボタン、キー類を備えた操作部と、再生中オーディオソースの状態やソフトキー画像あるいは各種調整用(イコライザ、サラウンドなどの調整用)画像を表示する表示部とを備え、表示部はタッチパネル構造になっており、表示されているボタン類を押下することにより所定の再生操作、調整操作が行なえるようになっている。
【0003】
図7は従来のオーディオ装置のシステム構成図であり、HMI機器11、CDチェンジャ12、チューナ機器13は制御データ用バス(制御データ転送回線)21と音声データ用バス(音声データ転送回線)22で相互にデータ送受可能に接続されている。HMI機器11は、操作表示部11aとオーディオ回路11bを備え、オーディオ回路にはスピーカ23が接続されている。操作表示部11aは、操作ボタン、キー類を備えた操作部と、再生中のオーディオソースの状態やソフトキー画像あるいは各種調整用画像を表示する表示部とを備え、表示部はタッチパネル構造になっている。制御データ転送回線21はHMI機器11と各オーディオソース間で制御コマンドや描画データを送受する数十kbpsの低速回線である。音声データ転送回線22はHMI機器11と各オーディオソース間でオーディオデータを送受する数Mbpsの高速回線である。
【0004】
HMI機器11より制御データ転送回線21を介して所定のオーディオソース、例えばCDチェンジャ12に再生開始を指示すると、CDチェンジャ12はCDから読み取ったオーディオデータを高速の音声データ転送回線22を介してHMI機11のオーディオ回路11bに入力してスピーカ23より出力する。操作表示部11aは各オーディオソースの再生時の初期表示画像を発生する描画データを保持しており、再生開始が指示されたオーディオソースの描画データを用いて初期表示画像を表示する。また、操作表示部11aは、再生時にトラック番号、ディスク番号、同調周波数などが変化した時、これらの可変描画データを差分描画データとして制御データ転送回線21を介してオーディオソースから受信して表示画像の一部表示を変更する。
【0005】
図8は従来のHMI機器11とオーディオソース(たとえば、CDチェンジャ12)間のデータ送受の説明図であり、HMI機器11から制御データ転送回線21を介してCDチェンジャ12にトラックチェンジの制御コマンドが送られた例である。CDチェンジャ12は該コマンドに基づいてトラックを変更して再生を開始すると共に、新たなトラック番号11を制御データ転送回線21を介してHMI機器11に転送する。HMI機器11は該トラック番号11を受信すれば、今までのトラック番号に代えて表示する。図9はチューナ機器を再生オーディオソースとして選択時の表示例、図10はCDチェンジャ選択、再生時の表示例である。
以上のように、HMI機器が各オーディオソースの表示画像(描画データ)を保持する構成であると、HMI機器が新規な被制御機器を制御する必要が生じる毎に、HMI機器を設計し直さなければならない問題がある。
ところで、制御部が被制御機器から該機器制御用の制御プログラムや表示メニュープログラムを読み取り、これらプログラムにより被制御機器を制御する従来技術(特許文献1参照)がある。この従来技術を採用してHMI機器がオーディオソース切り換え時に、オーディオソースから描画データを取得し、該描画データを用いて該オーディオソースの表示画像を発生することが考えられる。
【特許文献1】特開2001−255930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、制御データや描画データは低速の制御データ転送回線21を介して転送しなければならない。このため、グラフィカルな表示パターンや操作ボタンを有するオーディオソースの表示画像を発生する描画データをすべてHMI機器に転送して画像を発生するまでには時間がかかり、新たに選択されたオーディオソース用の表示画像の発生が遅れ、しかも、表示画像が発生する前に該オーディオソースの再生音が出力してしまう問題がある。
以上から本発明の目的は、短時間でオーディオソースからHMI機器に描画データを転送して表示画像を発生できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は本発明によれば、オーディオ装置の描画データ転送方法において、複数のオーディオソースおよびユーザインターフェース機器を低速の制御データ転送回線と高速の音声データ転送回線で接続し、通常時、前記制御データ転送回線を介して前記ユーザインターフェース機器と前記オーディオソース間でオーディオデータ以外のデータの送受を行い、再生するオーディオソースを変更した時、オーディオソースは自身の再生時に前記ユーザインターフェース機器の表示部に表示する画像の描画データを前記音声データ転送回線を介して転送し、前記ユーザインターフェース機器は該音声データ転送回線より描画データを受信して画像を発生して表示するオーディオ装置の描画データ転送方法により達成される。
【0008】
又、上記課題は本発明によれば、複数のオーディオソースとユーザインターフェース機器を備えたオーディオ装置において、各オーディオソース、ユーザインターフェース機器を低速の制御データ転送回線と高速の音声データ転送回線で接続し、各オーディオソースは、
自身の再生時に前記ユーザインターフェース機器の表示部に表示する画像の描画データを保持する描画データ保持部、通常時、前記制御データ転送回線を介して前記ユーザインターフェース機器と音声データ以外のデータの送受を行い、該ユーザインターフェース機器から再生が指示された時、前記音声データ転送回線を描画データ転送用に切り替えて前記保持している描画データを前記ユーザインターフェース機器に転送し、描画データ転送後、該音声データ転送回線を音声データ転送用に切り替える制御部、を備え、前記ユーザインターフェース機器は前記音声データ転送回線より描画データを受信して画像を発生して表示するオーディオ装置により達成される。前記ユーザインターフェース機器は、前記制御データ転送回線を介してオーディオソースに再生を指示した時、該音声データ転送回線より描画データを受信するよう制御する制御部、該受信した描画データで前記オーディオソース用の画像を発生して表示する表示備えている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、再生するオーディオソースを変更した時、オーディオソースは自身の再生時にユーザインターフェース機器の表示部に表示する画像の描画データを、高速の音声データ転送回線を介してユーザインターフェース機器に転送し、ユーザインターフェース機器は該高速の音声データ転送回線より描画データを受信して画像を発生して表示するようにしたから、短時間でオーディオソースからHMI機器に描画データを転送して表示画像を発生できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1(A)、(B)は本発明の実施形態説明図である。
一般にHMI機器11の表示部11aに表示されるユーザーインターフェイスとしての画像(表示画像)が大きく変化するのは、再生するオーディオソースを変更した場合である。図1(A)では、HMI機器11から制御データ転送回線21を介してCDチェンジャ12にCDチェンジャ起動コマンド(Power ON CD-chg)が送られて、該CDチェンジャ12が選択された場合が示されている。このとき、高速の音声データ転送回線22は使用されていないため、CDチェンジャ12は該音声データ転送回線22を自身の表示画像発生用描画データの転送に利用して転送する。
【0011】
その後、CDチェンジャ12は、音声データ転送回線22を本来の音声データ転送に切り替え、再生時に該音声データ転送回線22が音声データ転送に使用されている期間、表示画像の差分データのみを、制御データ転送回線21を通じて転送する。たとえば、図1(B)に示すように、HMI機器11から制御データ転送回線21を介してCDチェンジャ12にトラックチェンジの制御コマンドが送られると、CDチェンジャ12は該コマンドに基づいてトラックを変更して再生を開始すると共に、新たなトラック番号11を差分描画データとして制御データ転送回線21を介してHMI機器11に転送する。HMI機器11は該トラック番号11を受信すれば、今までのトラック番号に代えて表示する。このように、一度再生が始まった後は、一部の情報が書き換わるだけであるため、差分描画データ量は一般的に小さい。このため、低速な制御データ転送回線21でもレスポンスのよい表示が可能である。なお、HMI機器11から、オーディオソースへの制御データは、通常、情報量が小さいことから、制御データ転送回線21を通じて転送する。
【実施例1】
【0012】
図2は本発明のオーディオ装置のシステム構成図であり、図7の従来のシステム構成図と同一部分には同一符号を付している。HMI機器11、CDチェンジャ12、チューナ機器13、ミニディスクプレーヤ14は制御データ用バス(制御データ転送回線)21と音声データ用バス(音声データ転送回線)22で相互にデータ送受可能に接続されている。HMI機器11は、操作表示部11aとオーディオ回路11bを備え、オーディオ回路にはスピーカ23が接続されている。操作表示部11aは操作ボタン、キー類を備えた操作部と再生中のオーディオソースの状態やソフトキー画像、あるいは各種調整用画像を表示する表示部を備え、表示部はタッチパネル構造になっている。制御データ転送回線21はHMI機器11と各オーディオソース間で制御コマンドや描画データを送受する数十kbpsの低速回線である。音声データ転送回線22はHMI機器11と各オーディオソース間でオーディオデータを送受する数Mbpsの高速回線である。
【0013】
図3は制御データ、描画データ、音楽データを送受するためのHMI機器11とCDチェンジャ12の構成図であり、チューナ機器13やミニディスクプレーヤ14は省略している。
HMI機器11において、操作部51はパワーオン/オフボタンやソース選択キー等の操作ボタン、キー類を備えている。ソース選択キーによりCDチェンジャ12を選択するとCPU52は、バスドライバ53、制御データ転送回線21を介してCDチェンジャ12に再生起動コマンドを送ると共に、信号切り替え部54に信号ルート切り替えを指示する。これにより、以後、信号切り替え部54は、音声データ転送回線22、音声レシーバ55を介して送られてくるデータを描画データとみなしてデータ変換部56に入力する。データ変換部56は音声データフォーマットで送られてくる描画データを本来の描画データフォーマットに変換し、CPU52に入力する。CPU52は、描画データを描画ドライバ57に入力し、描画ドライバ57は該描画データを用いてCDチェンジャ12の表示画像(図10参照)を発生してタッチパネル構成の表示部58に表示する。タッチパネル構成になっているため、トラックアップ/ダウン、一時停止、繰り返し、ランダム演奏などをタッチ操作で指示することができる。
【0014】
CPU52は、オーディオソース切り換え時における全描画データの受信が完了すれば、信号切り替え部54に信号ルート切り替えを指示する。これにより、以後、信号切り替え部54は、音声データ転送回線22、音声レシーバ55を介して送られてくるデータを音声データとみなしてDA変換回路59に入力し、DA変換回路59はオーディオデータをアナログ信号に変換し、アンプ60は該オーディオ信号を増幅してスピーカ23より出力する。
【0015】
一方、CDチェンジャ12において、CPU71は制御データ転送回線21、バスドライバ72を介して再生起動コマンドを受信すれば、信号切り替え部73に信号ルート切り替えを指示する。また、CPU71は内蔵のメモリ71aに保持しているCDチェンジャ12の表示画像発生用の描画データをデータ変換部74に入力する。データ変換部74は入力された描画データを音声データフォーマットに変換して信号切り替え部73に入力する。信号切り替え部73は該描画データを音声ドライバ75、音声データ転送回線22を介してHMI機器11に送信する。全描画データの送信が完了すれば、CPU71は信号切り替え部73に信号ルート切り替えを指示すると共にCDメカ部76に再生開始を指示する。これにより、以後、信号切り替え部73は、CDメカ部76から出力するCDから読み取った音声データを音声ドライバ75、音声データ転送回線22を介してHMI機器11に送信する。
【0016】
図4は本発明のCDチェンジャ12の処理フロー、図5はHMI機器11の処理フローである。
CDチェンジャ12のCPU71は再生起動コマンドを受信したか、すなわち、再生オーディオソースとして選択されたか監視し(ステップ101)、再生起動コマンドを受信すれば、音声データ転送回線22を描画データ転送用に切り替え(ステップ102)、描画データを転送する(ステップ103)。ついで、CPU71は描画データの転送が完了したか監視し(ステップ104)、全描画データの転送が完了すれば、音声データ転送回線22を音声データ転送用に戻し(ステップ105)、以後、CDから再生した音声データを、音声データ転送回線22を介してHMI機器11に送信する(ステップ106)。
以後、オーディオソースの切り替えがあったか、あるいはパワーオフしたか監視し(ステップ107)、「YES」であれば処理を終了する。しかし、「NO」であれば、トラック番号、ディスク番号など差分描画データを発生する条件が成立したか監視し(ステップ108)、条件が成立しなければ、ステップ106以降の処理を繰返し、 条件が成立すれば、制御データ転送回線21を介して該差分描画データをHMI機器11に送信し(ステップ109)、以後、ステップ106以降の処理を繰返す。
【0017】
一方、HMI機器11のCPU52は、操作部51が再生オーディオソースとしてCDチェンジャ12を選択すれば、該CDチェンジャ12に再生起動コマンドを送信する(ステップ201)。又、CPU52は信号切り替え部54に音声データ転送回線22より描画データを受信するよう切り替え指示する(ステップ202)。信号切り替え部54は以後、音声データ転送回線22より描画データを受信する(ステップ203,204)。CPU52は該描画データを描画ドライバ57に入力してCDチェンジャ12の再生画像を表示する。
全ての描画データの受信が完了すれば、以後、CPU52は音声データ転送回線22より受信するデータは音声データであるとし、該音声データを音声回路59,60に入力するよう制御する。また、CPU52は、制御データ転送回線21より受信するデータは画像の差分描画データであるとみなして該差分描画データを用いて画像の変更制御を行なう(ステップ205)。
【0018】
以上本発明によれば、大量の描画データ転送が必要な時(たとえばオーディオソース切り換え時)、音声データ転送回線を使用してオーディオソースからHMI機器に描画データを送ることができる。この結果、新規のオーディオソースをHMI機器が制御する必要が発生した場合でも、HMI機器の設計をしなおす必要がない。
以上の実施例では、HMI機器11とCDチェンジャ12の間のデータ通信制御について説明したが、HMI機器11と他のオーディオソース間のデータ通信制御も同様に行なうことができる。
また、以上の実施例ではHMI機器内にオーディオ回路を設けたが、図6に示すようにオーディオプロセッサ15を設け、該オーディオプロセッサ内にオーディオ回路15aを配置するように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態説明図である。
【図2】本発明のオーディオ装置のシステム構成図である。
【図3】HMI機器とCDチェンジャの構成図である。
【図4】本発明のCDチェンジャの処理フローである。
【図5】HMI機器の処理フローである。
【図6】本発明のオーディオ装置の別のシステム構成図である。
【図7】従来のオーディオ装置のシステム構成図である。
【図8】従来のHMI機器とオーディオソース(たとえば、CDチェンジャ)間のデータ送受の説明図である。
【図9】チューナ機器選択時の表示例である。
【図10】CDチェンジャ選択、再生時の表示例である。
【符号の説明】
【0020】
11 HMI機器
12 CDチェンジャ
21 制御データ転送回線
22 音声データ転送回線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ装置の描画データ転送方法において、
複数のオーディオソースおよびユーザインターフェース機器を低速の制御データ転送回線と高速の音声データ転送回線で接続し、
通常時、前記制御データ転送回線を介して前記ユーザインターフェース機器と前記オーディオソース間でオーディオデータ以外のデータの送受を行い、
再生するオーディオソースを変更した時、オーディオソースは自身の再生時に前記ユーザインターフェース機器の表示部に表示する画像の描画データを前記音声データ転送回線を介して転送し、
前記ユーザインターフェース機器は該音声データ転送回線より描画データを受信して画像を発生して表示する、
ことを特徴とするオーディオ装置の描画データ転送方法。
【請求項2】
複数のオーディオソースとユーザインターフェース機器を備えたオーディオ装置において、
各オーディオソース、ユーザインターフェース機器を低速の制御データ転送回線と高速の音声データ転送回線で接続し、各オーディオソースは、
自身の再生時に前記ユーザインターフェース機器の表示部に表示する画像の描画データを保持する描画データ保持部、
通常時、前記制御データ転送回線を介して前記ユーザインターフェース機器と音声データ以外のデータの送受を行い、該ユーザインターフェース機器から再生が指示された時、前記音声データ転送回線を描画データ転送用に切り替えて前記保持している描画データを前記ユーザインターフェース機器に転送し、描画データ転送後、該音声データ転送回線を音声データ転送用に切り替える制御部、
を備え、前記ユーザインターフェース機器は前記音声データ転送回線より描画データを受信して画像を発生して表示する、
ことを特徴とするオーディオ装置。
【請求項3】
前記ユーザインターフェース機器は、
前記制御データ転送回線を介してオーディオソースに再生を指示した時、該音声データ転送回線より描画データを受信するよう制御する制御部、
該受信した描画データで前記オーディオソース用の画像を発生して表示する表示部、
を備えたことを特徴とする請求項3記載のオーディオ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−40339(P2006−40339A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−215450(P2004−215450)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】