説明

カセット交換装置付きミクロトーム

【課題】試料を含むカセットを簡単に、迅速かつ/又は安全に取り扱うことができるカセット交換装置が付いたミクロトームを提供する。
【解決手段】本発明に係るミクロトーム12は、固定ガイドバー16を含むカセット交換装置を有する。後者(固定ガイドバー)は、第1スライダ18をガイドする第2スライダ20をガイドする。第1及び第2スライダ18、20は、第2スライダ20の固定ガイドバー16に沿った動きによって、第1スライダ18が第2スライダ20に同伴して、かつ第2スライダ20に対して相対的に動くように、互いに結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カセット交換装置付きミクロトームに関する。
【背景技術】
【0002】
DE202004006265U1(実用新案)には、カセット交換装置付きミクロトームが開示されている。このミクロトームは、薄い切片を切り出すように構成されている。これは、カセットに埋め込まれた試料のための試料容器と、コード化システム及び調製されたカセットを受け入れるためのコンパートメントを有するマガジンと、試料容器からカセットを取り出し及び配置するように制御可能であり、そしてマガジン内に返却するための取扱装置とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】DE202004006265U1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、試料を含むカセットを簡単に、迅速かつ/又は安全に取り扱うことができるカセット交換装置が付いたミクロトームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、独立請求項1に記載の特徴により達成される。即ち、本発明の一視点において、固定ガイドバーとカセットの移送のための第1スライダを含むカセット交換装置を備えたミクロトームであって、該固定ガイドバーによりガイドされて移動可能であり、該第1スライダのためのガイドを構成する第2スライダを備え、該第1及び第2スライダは、該第2スライダの該固定ガイドバーに沿った動きによって、該第1スライダが該第2スライダに同伴して、かつ該第2スライダに対して相対的に動くように、互いに結合されていることを特徴とする、ミクロトームが提供される。(基本形態1)
有利な実施形態は従属請求項に記載されたとおりであるが、以下に形態として示す。
前記カセット交換装置は除去バーを含み、該除去バーは、前記第1及び/又は第2スライダ)によって前記カセットが該除去バー内に移送されるように配置されていることが好ましい。(形態2)
前記固定ガイドバーは、少なくとも一つの前記カセットをガイドするように構成されていることが好ましい。(形態3)
前記第1及び第2スライダは、該第2スライダが第1ユニット長さだけ動くと、該第1スライダがその第1ユニット長さの複数倍だけ動くように互いに結合されていることが好ましい。(形態4)。
前記第1スライダは第1のラック歯を含み、前記固定ガイドバーは第2のラック歯を含み、前記第2スライダの上にギアが回転可能に搭載され、該ギアは該第1及び第2のラック歯の間に、該ギアの歯が第1のラック歯と第2のラック歯の両方に噛み合うように配置されていることが好ましい。(形態5)
前記第1及び/又は第2スライダは、該第1又は第2スライダを駆動するための駆動装置に結合されていることが好ましい。(形態6)。
前記第1及び/又は第2スライダのための前記ガイドは、蟻継式ガイドで構成されていることが好ましい。(形態7)
前記固定ガイドバーは、開口部及び/又は前記カセットを受容するための受容装置(32)を含むことが好ましい。(形態8)。
前記受容装置は、受容シュートを含むことが好ましい。(形態9)
前記受容装置は、受容したカセットを認識するためのスキャナ窓を含むことが好ましい。(形態10)。
前記受容装置は、前記カセットを受容し、該カセットを該受容装置に挿入するように構成されたマガジンに結合されていることが好ましい。(形態11)
前記第1及び/又は第2スライダの1以上の所定位置が、互いに対向して作用するばね及び/又は1以上のボールキャッチによって決められていることが好ましい。(形態12)
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一視点(基本形態1)により、試料を含むカセットを簡単に、迅速かつ/又は安全に取り扱うことができるカセット交換装置が付いたミクロトームが提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、カセット交換装置付きミクロトームという点が注目される。このカセット交換装置は、固定されたガイドバー(固定ガイドバー、固定誘導台)を含む。第1スライダは、このガイドバーにガイド(誘導)され移動できる。第1スライダは、カセットを移動するために設けられる。
【0008】
カセットを処理装置にスライドさせるための第1スライダを目的どおりに用いることにより、ミクロトームの操作者はミクロトームの切断用ナイフから安全な距離を保つことが出来る。これはカセット交換装置、特に第1スライダが手動で操作される場合に、有利である。第1スライダはさらにカセットの自動処理を可能とし、従ってカセット、つまりカセット内の試料を簡単かつ迅速に処理できる。ここで「固定された」とは、固定ガイドバーが、ミクロトームに対して不動(定置)に保たれることを意味する。
【0009】
有利な実施形態として、カセット交換装置は第2スライダを含む。この第2スライダは、固定ガイドバー内部で移動可能にガイドされ、第1スライダのためのガイドを構成している。第1及び第2スライダは、固定ガイドバーに沿った第2スライダの動きが、第2スライダに同伴された第1スライダの動きを生じさせ、さらに第2スライダに対して相対的な第1スライダの動きを生じさせるように互いに結合している。カセットを移動させるために設けられた第1スライダは、第2スライダ内部でガイドに沿って動き、さらに第2スライダとともに動くことにより、カセット交換装置をコンパクトにでき、従ってミクロトームをコンパクトにできるのである。さらに、第2スライダの手動操作の観点から言えば、操作者にとってのミクロトームの安全距離を増大させることができる。なぜなら、固定ガイドバーに対する第1スライダの移動距離は、第2スライダの移動距離よりも大きく、即ち操作者の手が移動しなければならない距離よりも大きいからである。
【0010】
第2スライダは、固定ガイドバーと第1スライダとの間に機械的に配置されている。固定ガイドバーは、第1及び/又は第2スライダの少なくとも一部を取り囲むことができ、又は第1及び/又は第2スライダから少なくとも一部が取り囲まれることができる。
【0011】
さらなる有利な実施形態として、カセット交換装置は除去バー(回収台)を含む。除去バーは、第1及び/又は第2スライダを用いてカセットを除去バー内に移送できるように配置される。これは、カセット交換装置を簡単でコンパクトな設計とするのに特に効果的である。なぜなら、スライダ(単数又は複数)は、カセットを処理装置にスライド挿入させ、また処理装置からスライド引き出しして除去バーに入れるという二つの機能を有しているからである。
【0012】
さらなる有利な実施形態は、固定ガイドバーが少なくとも1つのカセットのガイドとして構成されている。こうして達成される固定ガイドバーの二つの機能により、簡単な方法でコンパクトに設計できる。これに関して、第1及び/又は第2スライダの少なくとも一部が、固定ガイドバーにより取り囲まれていることが特に有利である。
【0013】
更なる有利な実施形態において、第2スライダが第1のユニット長さだけ動くことにより、第1スライダが第1のユニット長さの複数倍だけ動くように、第1及び第2スライダが互いに結合されている。この構成により、特にコンパクトな設計に効果的に寄与し、操作者の特に大きな安全距離をとることを可能にする。第1のユニット長さの複数倍は、整数倍でなくとも良い。
【0014】
これに関連して、第1スライダが第1のラック歯を含み、固定ガイドバーは第2のラック歯を含むことが特に有利である。ギア(歯車)が第2スライダ上に回転可能に搭載され、そしてギアの歯が、第1のラック歯とかみ合うと同時に、第2のラック歯ともかみ合うようにして第1のラック歯と第2のラック歯の間に配置される。これにより、第2スライダから第1スライダへの移動比変換が簡単な方法で達成可能となる。
【0015】
さらに有利な実施形態において、第1及び/又は第2スライダが、第1又は第2スライダを駆動するための駆動装置に結合されている。これにより、対応するスライダを自動的に駆動することが容易に可能となる。
【0016】
さらに有利な実施形態において、第1及び/又は第2スライダのガイドは、蟻継(ありつぎ)式ガイドで構成されている。これにより、第1及び第2スライダを簡単かつ確実にガイドすることができる。蟻継式ガイドは、二つのスライダの外側に断面がばち型の窪みと、二つのスライダの内側に、外側のばち型窪みに係合するばち型対応部分を含むことが好ましい。
【0017】
さらに有利な実施形態において、固定ガイドバーは、開口部及び/又はカセットを受け取る受容装置を含む。これにより、カセットを簡単にカセット交換装置内に導入することができ、特に開口部がガイドバーの上部に形成されている場合には、重力によって簡単にカセットをガイドバー内に導入することができる。
【0018】
これに関して、受容装置が受容シュート(落としないしすべり樋)を含むことが特に有利である。これにより、受容装置が単純に構成でき、カセットをガイドバー内に確実に導入することができる。
【0019】
さらに有利な実施形態において、受容装置は受容したカセットを検知するためのスキャナ窓を含む。これにより、受容装置内にどのカセットが受け入れられているかを簡単に検知することができる。
【0020】
さらに有利な実施形態において、受容装置は、カセットを受容し、それを受容装置内に挿入するように構成されたマガジンに結合している。これにより簡単に、迅速かつ/又は自動的に、カセットを交換できる。
【0021】
さらに有利な実施形態において、第1及び/又は第2スライダの1以上の位置が、互いに対向して作用するばね及び/又は1以上のボールキャッチによってあらかじめ設定されている。これにより、第2スライダ即ちカセットの位置決めを正確に行うことができる。これは第1及び/又は第2スライダが手動で操作される場合に特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】カセット交換装置を有するミクロトームの一例である。
【図2】カセット交換装置の一例である。
【図3】カセット交換装置の断面図である。
【図4】ニュートラル位置にあるカセット交換装置である。
【図5】装荷位置にあるカセット交換装置である。
【図6】クランプ位置にあるカセット交換装置である。
【図7】ニュートラル位置にあるカセット交換装置である。
【図8】取り出し位置にあるカセット交換装置である。
【実施例】
【0023】
本発明の典型的な実施例について、概略図を用いてさらに詳細に説明する。同一の構造及び機能を持つ要素は、全図面を通して同一の符号を付している。
【0024】
図1は、試料を非常に薄く切片化するナイフ2を持つミクロトーム12を示す。ナイフ2は、調節要素6により調整可能なナイフホルダ4によって固定されている。手動回転器8により、カセット交換装置14が搭載された垂直ガイド10を垂直方向に動かすことができる。こうして手動回転器を回すことにより、カセット交換装置14の試料をナイフ2に近づけ、また元の位置に戻すことができる。
【0025】
カセット交換装置14により、切片化すべき試料を簡単に、迅速に、正確にかつ/又は安全に、切片化できる。ナイフ2は露出しており、非常に鋭利にされているが、この装置ではナイフ2から最大の安全距離を保つことができるので、ミクロトーム12の操作者は安全に切片化作業を行うことができるのである。このように大きな安全距離を取ることができるにもかかわらず、ミクロトーム12はカセット交換装置14のおかげで使いやすい装置となっている。
【0026】
図2は、第1スライダ18と第2スライダ20を有するカセット交換装置14を示す。第1スライダ18は、パラフィンブロックに包埋した切片化すべき試料を保持するカセット44を移動するためのものである。第1スライダ18は、第1のラック歯22を含み、第2スライダ20内のガイドに沿って移動可能である。第2スライダ20は、固定ガイドバー16の中で移動可能である。固定ガイドバー16は第2のラック歯24を含む。ギア(歯車)26は、ギア26の歯が第1のラック歯22とかみ合うと同時に、第2のラック歯24ともかみ合うように、第2スライダ20の上に回転可能に搭載されている。第1及び/又は第2スライダ18、20のみならず、固定ガイドバー16もまたカセット44をガイドするように構成されていることにより、カセット交換装置14を特にコンパクトに設計することが好ましく可能となる。
【0027】
第2スライダ20が移動すると、第1スライダ18もそれに伴って移動する。なぜなら、第1スライダは第2スライダ20でガイドされているからである。ラック歯22、24及びギア26の副次的効果は、第2スライダ20が移動すると、第1スライダ18も第2スライダ20に対して移動するが、その移動距離は第2スライダの固定ガイドバーに対する移動距離の倍数であり、その速度は第2スライダ20の速度の倍数である。詳しく言えば、第1スライダ18は、第2スライダ20に対して、正確に2倍の距離を2倍の速度で移動する。これにより、カセット交換装置14をコンパクトに設計でき、単純な構成でミクロトーム12と安全に相互作用させることができる。なぜなら、特に第2スライダ20が手動で操作される場合は、ミクロトーム12の操作者は特に大きな安全距離を保つことができるからである。
【0028】
固定ガイドバー16内での第2スライダのガイドは、固定ガイドバー16を、その長さ方向の一端を単に内側に曲げることによってU字状に構成し、それによって第2スライダ20が固定ガイドバー16内に保持されるようにすることで特に簡単に好ましく達成される。第2スライダ20内での第1スライダ18のガイドは、第2スライダ20をほぼU字状に構成することによって簡単に好ましく達成される。
【0029】
駆動装置28は、駆動装置28のギア30を介して、第2スライダ20を動かすために第2スライダ20に機能的に連結されている。
【0030】
選択的に、第2スライダ20を省略し、第1スライダ18が固定ガイドバー16内で直接ガイドされ、好ましくは駆動装置28のギア30を介して直接駆動することができる。
【0031】
また別の選択肢として、駆動装置28を省略し、第1及び/又は第2スライダ18、20は手動で駆動することもできる。
【0032】
上記の典型的な実施形態の更なる選択肢として、固定ガイドバー16は少なくともその一部が第1及び/又は第2スライダ18、20内部に配置されることによって、第1及び/又は第2スライダ18、20をガイドすることができる。そして選択的に、第2スライダ20は少なくとも部分的に第1スライダ18内部に配置することができる。ガイドそのものは、上記典型的実施形態に従って構成できる。
【0033】
カセット44をカセット交換装置14内に簡単に導入するため、受容装置32を備えることが好ましい。受容装置32は、固定ガイドバー16内にある開口部34と、受容シュート36を含むことが好ましい。受容シュート36は開口部34の上方で水平面上にカセット44を保持する。開口部34のカバーが開くと、重力によりカセット44はガイドバー16内に送り込まれる。受容シュート36内にカセット44があることの確認は、できればスキャナ窓38を設けることで行うことができる。この窓を通して、スキャナ40でカセット44のコード(例えばバーコード)を読み取ることができる。
【0034】
カセット44の処理、つまりカセット44の試料を切片化するために、ミクロトーム12の処理装置の一部であるクランプ42が設けられる。カセット44の処理が終了すると、それは除去バー46内に移動されることが好ましい。
【0035】
図3の断面図は、第2スライダ20のU字形状とともに蟻継式ガイド48を示したものであり、第1スライダ18はこれにより第2スライダ内をガイドされる。選択的又は追加的に、第2スライダ20は固定ガイドバー16内で対応する蟻継式ガイドを用いてガイドすることができる。さらに選択的又は追加的に、第2スライダ20の一つの長さ方向の端部が固定ガイドバー20(誤記、16)に合わせて内側に曲げることができる。
【0036】
図4はニュートラル位置にあるカセット交換装置14を示す。ニュートラル位置では、第2スライダ20は固定ガイドバー16内で開口部34を封鎖しており、そのためカセット44は固定ガイドバー16内部へ滑り落ちることなく、受容装置32内に留まっている。ニュートラル位置では、別のカセット44を除去バー46内に配置しておくこともできる。
【0037】
図5は装荷(装填)位置にあるカセット交換装置14である。装荷位置では、第2スライダ20はクランプ42から離れる方向へ移動され、それに従って第1スライダ18もクランプ42から離れる方向へ移動される。そして第1及び第2スライダ18、20は開口部34を開放し、カセット44が固定ガイドレール16内へ落ちてくる。これに関して、固定ガイドバー16内での第2スライダ20のどのような動きに対しても、第1スライダ18が第2スライダ20内でガイドとともに動くだけでなく、二つのラック歯22、24とギア26によって第2スライダ20に対して追加的に動くことが特に有利である。
【0038】
図6はクランプ位置にあるカセット交換装置14である。クランプ位置では、第2スライダ20はクランプ42の方向へ移動され、それに伴い第1スライダ18も、繰り返しになるが第2スライダの速さの2倍で第2スライダの2倍の移動距離をクランプ42の方向へ移動する。第1スライダ18は、カセット44がクランプ42に完全に受容されるまで、カセット44を固定ガイドバー16内で滑らせる。
【0039】
図7は再びニュートラル位置を示しており、ここではカセット44は受容装置32内にはなく、カセット44はクランプ42において、ミクロトーム12の切片化装置による処理のためにカバーが外されている。
【0040】
図8は取り出し位置にあるカセット交換装置14である。取り出し位置では、受容装置32の開口部34は第2スライダ20で閉じられている。カセット44は第1スライダ18によって除去バー46内に移送されている。除去バー46においては、それぞれの位置間において、及び取り出し位置になったあとに、カセットを取り出すか、交換することができる。
【符号の説明】
【0041】
2 ナイフ
4 ナイフホルダ
6 調節要素
8 手動回転器
10 垂直ガイド
12 ミクロトーム
14 カセット交換装置
16 ガイドバー
18 第1スライダ
20 第2スライダ
22 第1のラック歯
24 第2のラック歯
26 ギア
28 駆動装置
30 ギア
32 受容装置
34 開口部
36 受容シュート
40 スキャナ
42 クランプ
44 カセット
46 除去バー
48 蟻継式ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定ガイドバー(16)とカセット(44)の移送のための第1スライダ(18)を含むカセット交換装置(14)を備えたミクロトーム(12)であって、
該固定ガイドバー(16)によりガイドされて移動可能であり、該第1スライダ(18)のためのガイドを構成する第2スライダ(20)を備え、
該第1及び第2スライダ(18、20)は、該第2スライダ(20)の該固定ガイドバー(16)に沿った動きによって、該第1スライダ(18)が該第2スライダ(20)に同伴して、かつ該第2スライダ(20)に対して相対的に動くように、互いに結合されていることを特徴とする、ミクロトーム。
【請求項2】
前記カセット交換装置(14)は除去バー(46)を含み、該除去バーは、前記第1及び/又は第2スライダ(18、20)によって前記カセット(44)が該除去バー(46)内に移送されるように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のミクロトーム。
【請求項3】
前記固定ガイドバー(16)は、少なくとも一つの前記カセット(44)をガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のミクロトーム。
【請求項4】
前記第1及び第2スライダ(18、20)は、該第2スライダ(20)が第1ユニット長さだけ動くと、該第1スライダ(18)がその第1ユニット長さの複数倍だけ動くように互いに結合されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載のミクロトーム。
【請求項5】
前記第1スライダ(18)は第1のラック歯(22)を含み、
前記固定ガイドバー(16)は第2のラック歯(24)を含み、
前記第2スライダ(20)の上にギア(26)が回転可能に搭載され、該ギアは該第1及び第2のラック歯(22、24)の間に、該ギア(26)の歯が第1のラック歯(22)と第2のラック歯(24)の両方に噛み合うように配置されていることを特徴とする、請求項4に記載のミクロトーム。
【請求項6】
前記第1及び/又は第2スライダ(18、20)は、該第1又は第2スライダ(18、20)を駆動するための駆動装置(28)に結合されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載のミクロトーム。
【請求項7】
前記第1及び/又は第2スライダ(18、20)のための前記ガイドは、蟻継式ガイド(48)で構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載のミクロトーム。
【請求項8】
前記固定ガイドバー(16)は、開口部(34)及び/又は前記カセット(44)を受容するための受容装置(32)を含むことを特徴とする、請求項3〜7のいずれか一に記載のミクロトーム。
【請求項9】
前記受容装置(32)は、受容シュート(36)を含むことを特徴とする、請求項8に記載のミクロトーム。
【請求項10】
前記受容装置(32)は、受容したカセット(44)を認識するためのスキャナ窓(38)を含むことを特徴とする、請求項8又は9に記載のミクロトーム。
【請求項11】
前記受容装置(32)は、前記カセット(44)を受容し、該カセット(44)を該受容装置(32)に挿入するように構成されたマガジンに結合されていることを特徴とする、請求項8〜10のいずれか一に記載のミクロトーム。
【請求項12】
前記第1及び/又は第2スライダ(18、20)の1以上の所定位置が、互いに対向して作用するばね及び/又は1以上のボールキャッチによって決められていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一に記載のミクロトーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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