説明

カッティングブレードおよびアセンブリ

本発明は、包装プロセスでテープを切断するのに役立つカッティングブレード、および、ブレードを使用するカッティングアセンブリまたはバッグシーリングアセンブリを含む。一般に、ブレードは、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備え、 平坦な先端を形成する複数の歯の第1の組は、鋭利な先端を形成する複数の歯の第2の組と鋭利な先端を形成する複数の歯の第3の組との間で支持体上に配置される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本出願は、その開示内容が参照により本願に組み入れられる2008年2月7日に出願された米国仮出願第61/063,919号および2008年2月7日に出願された米国仮出願第61/063,920号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本発明は、一般に、包装作業で使用されるテープなどの様々な材料を切断するのに役立つ切断装置、特にカッティングブレード、および、アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]バッグなどの充填パッケージをシールするための包装機械またはアセンブリは良く知られている。これらの機械の多くは、パッケージを開放端を通じて充填した後、パッケージをテープでシールする。そのグリップを損なわない有効なシールを形成するために、テープをパッケージに対して適切に貼り付けなければならない。一般に、これは、テープを所望の長さに切断して、それをパッケージ上の適切な場所に貼り付け、あるいは、テープをパッケージに対して貼り付けて、テープを所望の場所で切断することを伴う。これは、一般に、機械がテープをパッケージに貼り付けるときにテープを適切な場所でせん断するカッティングナイフまたはブレードを使用して達成される。
【0004】
[0004]テープが貼り付けられた後においては、テープが意図的に取り除かれるまでテープがパッケージに貼り付けられたままであること、および、パッケージが意図的に開放されるまでテープが裂けず、テープがシールの完全性に支障を来さないことが重要である。パッケージが取り扱われている間、例えば製造中、市場への輸送中に、または、パッケージが消費者によって取り扱われている間、テープが裂けず、またはシールの完全性を損なわないことが特に重要である。
【0005】
[0005]パッケージをシールし、または閉塞するべく使用されるテープを切断するために使用できる様々なカッティングナイフまたはブレードが存在する。一般に、テープを切断するために使用される既知の、または標準的なナイフは、ナイフを使用して切断される一般的にはテープの両端の切れ目に鋸歯状のエッジを残す。ある場合には、鋸歯状のテープエッジが、テープの早期の裂け(例えば、伝搬引き裂け)に寄与する。これは、シールの完全性を乱し、テープによって形成されるパッケージシールを裂け易く、または破断し易くする。したがって、テープが早期に裂けず、テープシールの完全性を損なわないようにテープを使用してパッケージをシールするための新規な装置および方法の必要性がある。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本発明は、包装で使用されるテープなどの様々な材料を切断するのに適したカッティングブレード、および、ブレードを備えるカッティングアセンブリまたはバッグシーリングアセンブリを提供する。一般的な実施形態において、本発明は、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備えるブレードを提供する。複数の歯のうちの1つ以上が鋭利な先端を形成し、複数の歯のうちの1つ以上が平坦な先端を形成する。
【0007】
[0007]一実施形態では、平坦な先端を形成する複数の歯の第1の組が、鋭利な先端を形成する複数の歯の第2の組と、鋭利な先端を形成する複数の歯の第3の組との間で支持体上に配置される。
【0008】
[0008]一実施形態において、第1の組は、平坦な先端を形成する15本の歯を備える。
【0009】
[0009]一実施形態において、第2の組および第3の組はそれぞれ、鋭利な先端を形成する4本と1/2本の歯を備える。
【0010】
[0010]一実施形態において、歯の第2の組および歯の第3の組は、支持体の長さの約15%〜約40%の範囲の複合長である。
【0011】
[0011]一実施形態において、歯の第2の組および歯の第3の組は、支持体の長さの約20%の複合長である。
【0012】
[0012]一実施形態において、歯の第1の組と歯の第2の組との間の高さの差は、ブレードの高さの約5%〜約25%の範囲、好ましくは約23%、最も好ましくは約22.8%である。一実施形態では、歯の第1の組と歯の第2の組との間の高さの差が、ブレードの高さの約7%、8%、または、9%、好ましくは約7.4%である。他の実施形態において、歯の第1の組および歯の第2の組の高さは、ブレードの高さの約25%、好ましくは約22.8%である。
【0013】
[0013]一実施形態では、歯の平坦な先端が粗面を形成する。
【0014】
[0014]一実施形態では、ブレードが約2.5インチの長さである。他の実施形態では、ブレードが約1.6インチの高さである。
【0015】
[0015]一実施形態では、ブレードが約0.065インチの厚さである。
【0016】
[0016]一実施形態では、ブレードが単一の一体品から成る。
【0017】
[0017]一実施形態では、支持体が少なくとも1つの開口を形成する。
【0018】
[0018]一実施形態において、ブレードは、金属、硬質プラスチック、および、これらの組み合わせなどの材料を備える。
【0019】
[0019]他の実施形態において、本発明は、支持体と、支持体に付設される平坦な先端を備える歯の第1の組と、支持体に付設される鋭利な先端を備える少なくとも4つの歯から成る第2の組と、支持体に付設される鋭利な先端を備える少なくとも4つの歯から成る第3の組とを備えるブレードを提供する。歯の第1の組は歯の第2の組と歯の第3の組との間に配置される。
【0020】
[0020]別の実施形態において、本発明は、ブレードホルダを備えるテーピングアプリケータと、テーピングアプリケータのブレードホルダに取り付けられるブレードとを備えるアセンブリを提供する。ブレードは、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備える。
複数の歯のうちの1つ以上が鋭利な先端を形成し、複数の歯のうちの1つ以上が平坦な先端を形成する。テーピングアプリケータは当業者に良く知られている。典型的なアプリケータは、テープのスプール、アプリケータを介してテープを供給するための機構、および、テープを切断するために使用されるブレードを支持するためのブレードホルダを含む。
【0021】
[0021]更なる他の実施形態において、本発明は、ブレードホルダを備えるテーピング、折り重ね、押し込み(TFT)機と、TFT機のブレードホルダに取り付けられるブレードとを備えるアセンブリを提供する。ブレードは、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備える。複数の歯のうちの1つ以上が鋭利な先端を形成し、複数の歯のうちの1つ以上が平坦な先端を形成する。TFT機は当分野において知られている。典型的なTFT機は、織ったポリプロピレン袋詰め材料を切り取り、折り重ね、テーピングして、頑丈で耐久性のある開放が容易なシールを形成する。TFT機は、2インチ幅のケースシーリングにより固定される約1.25インチの折り深さを有する二重折り重ね閉塞を行なう。シーリング方法は、輸送および保管中の漏れを防止するように形成される閉塞を行なう。一部のTFT機は、プログラム可能な論理コントローラと、ヒューマン-マシン-インタフェースタッチスクリーンとを有する。一般に、TFT機は、自動供給装置に適合しており、高速の自動袋詰めラインのほとんどに容易に組み込まれる。
【0022】
[0022]更なる他の実施形態において、本発明は、材料を切断するための方法を提供する。本方法は、支持体と、該支持体に付設される複数の歯とを備えるブレードを設けるステップであって、複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成するステップを備える。更に、本方法は、ブレードを用いて材料を切断するステップを備える。
【0023】
[0023]一実施形態では、ブレードがテーピングアプリケータの一部として組み込まれる。
【0024】
[0024]一実施形態において、ブレードは、本発明のテーピングアプリケータを収容するTFT機を含むTFTバッグシーリング機の一部として組み込まれる。
【0025】
[0025]1つの実施形態において、材料は、テープ、ラベル、および、これらの組み合わせである。材料はポリプロピレンテープである。
【0026】
[0026]別の実施形態において、本発明は、バッグなどの容器をシールするための方法を提供する。本方法は、支持体と、該支持体に付設される複数の歯とを備えるブレードを設けるステップを備える。複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成する。ブレードは、バッグシーリング機のブレードホルダに組み込まれる。バッグはバッグシーリング機内に配置される。バッグを密封するためにバッグの一部にテープが貼り付けられる。最後に、ブレードを用いてテープが切断される。1つの実施形態では、バッグ機がTFTバッグシーリング機である。他の実施形態において、ブレードは、バッグシーリング機、特にTFTバッグシーリング機のテーピングアプリケータ内にある。
【0027】
[0027]本発明の利点は、改良されたカッティングブレードを提供するという点である。
【0028】
[0028]本発明の他の利点は、改良されたカッティングアセンブリを提供するという点である。
【0029】
[0029]本発明の更なる他の利点は、材料を切断する改良された方法を提供するという点である。
【0030】
[0030]本発明の更に他の利点は、改良されたバッグシーリングアセンブリまたはバッグシーリング機を提供するという点である。
【0031】
[0031]また、本発明の利点は、テープカッティングアセンブリを提供するという点である。
【0032】
[0032]更なる特徴および利点は、本明細書中に記載されており、以下の詳細な説明および図面から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態のブレードの正面斜視図を示している。
【図2】図1のブレードの一部の拡大図を示している。
【図3】本発明の一実施形態のブレードの平面図を示している。
【図4】本発明の一実施形態のブレードの正面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[0037]一態様において、本発明は、様々な材料を切断するのに適するカッティングブレード、および、該ブレードを備えるカッティングアセンブリまたはバッグシーリングアセンブリを提供する。カッティングブレードは、多くのタイプの材料、例えば、バッグまたはパッケージをシールするために使用される様々なタイプのテープを切断するために使用できる。バッグまたはパッケージは、例えば、人の食物またはペットフードを収容できる。また、カッティングブレードは、任意の適したタイプのカッティングアセンブリまたはバッグシーリングアセンブリでも使用できる。
【0035】
[0038]一般に、カッティングアセンブリまたはバッグシーリングアセブリは、シールパッケージの製造において使用できる。例えば、開放したパッケージが製品で満たされた後、開放部の近傍にあるパッケージの部分が折り重ねられる。バッグシーリングアセブリは、パッケージの折り重ね部分にテープを貼り付けて、折り重ね部分が開くのを防止する。テープがロールの一部である場合には、テープの余分な部分が、バッグシーリングアセンブリの一部として組み込まれるカッティングブレードを使用して切断される。したがって、テープを正確なサイズに切断して、パッケージを適切にシールすることができる。
【0036】
[0039]驚くべきことに、本発明のブレードは、早期の引裂き、または他のテープシーリングの不具合を引き起こし得る任意のギザギザ縁部または他の変形をテープに残すことなく、パッケージをシールするために使用されるテープを切断し、または破断する。テープが容易に破れる場合には、パッケージが早期に開放して、望ましくない結果、例えばパッケージの内容物がこぼれるという結果をもたらす場合がある。テープは、パッケージまたは容器を密封して囲むために一般に使用されるポリプロピレンテープであってもよい。ブレードの構造には、ブレードがテープをそのような早期の引き裂けを防止するように切断でき、または破断できるようにするものがある。本明細書中に示されるような以前のブレード構造は、テープを切断し、または破断するが、テープを早期に引き裂けやすくし、特に伝搬引き裂けを起こしやすくする。
【0037】
[0040]図1〜4に示される実施形態において、本発明は、支持体20と、該支持体に付設される複数の歯30とを備えるブレード10を提供する。複数の歯30のうちの1つ以上が鋭利な先端40を形成し、複数の歯30のうちの1つ以上が平坦な先端50を形成する。図1に示されるように、平坦な先端50を形成する複数の歯の第1の組を、鋭利な先端40を形成する複数の歯の第2の組と鋭利な先端40を形成する複数の歯の第3の組との間の支持体上に配置することができる。
【0038】
[0041]鋭利な先端40を形成する歯30は、先端で尖った、または鋭いエッジ形態を特徴付ける任意の適したサイズおよび形状であることができる。平坦な先端50を形成する歯30は、平坦な、または鈍的な先端を特徴付ける任意の適したサイズまたは形状であることができる。平坦な先端50の表面は、任意の適した面積および任意の適切に形成された外周を有することができる。鋭利な先端40を形成する歯30の上端と平坦な先端50を形成する歯30の上端との間の距離(すなわち、図4に示される「F」)は、任意の適した距離であってもよい。
【0039】
[0042]一実施形態では、歯30の平坦な先端50が粗面を形成する。例えば、平坦な先端は、触れたときに粗い、または不均一な(例えば、滑らかでない)表面を有することができる。他の実施形態では、歯30の平坦な先端50が滑らかな、または均一な表面を形成する。本明細書中で使用される平坦な先端は、先端が平らとなり得ること、もしくは、先端が粗い、または不均一な表面を有し得ることを意味する。例えば、平坦な先端は、僅かに凹状または凸状であることができ、もしくは、波形状を有することができる。1つの実施形態において、ブレードの平坦な先端部がブレードの鋭利な先端部と共に均一でないとき、平坦な先端部は、鋭利な先端の切断縁と同じ、または類似する切断縁を有する形状である。
【0040】
[0043]ブレード10は、金属、硬質プラスチック、または、これらの組み合わせ等の材料を備えることができる。ブレード10は、単一の一体品(例えば、成形品)から成ることができ、あるいは、支持体に取り付けられる、またはシールされる歯などの別個の構成部品を備えることができる。
【0041】
[0044]一実施形態では、支持体20が1つ以上の開口60を形成する。開口60は、例えば、ブレードを保持するための任意の適した装置、例えばカッティングアセンブリまたはバッグシーリングアセンブリにブレード10を組み込むことができるようにする任意の適した形状およびサイズであることができる。
【0042】
[0045]別の実施形態において、第1の組は、平坦な先端50を形成する15本の歯を備える。鋭利な先端40を有する歯の第2の組および第3の組はそれぞれ4本と1/2本の歯を備えることができる。例えば、ブレードは、4本および1/2本(4 1/2)の外歯が両方のブレードエッジに残存し、切断縁の中央領域の鋸歯状(例えば、先端)が除去される構造を組み込むことができる。テープ切断中においては、驚くべきことに、ブレードのこの平坦な非切断領域がブレードによるテープの切断を押し進めてテープを直線状に「破断」し、鋸歯状のエッジをテープシールに全く残さないことが分かった。結果として、直線状に切断されたテープのエッジは、鋸歯状のエッジを有する切断テープよりも高い強度を有する。この高い強度は、テープがパッケージまたは容器を密封するために貼り付けられて使用された際にテープの引き裂けを殆どもたらさない。
【0043】
[0046]更なる他の実施形態では、ブレードの寸法を図4に示されるように定めることができる。例えば、鋭利な先端を有する歯の第2の組の長さA1と歯の第3の組の長さA2との合計は、支持体の長さLの約15%〜約40%の範囲の複合長であることができる。すなわち、鋭利な先端を有する歯の第2の組の長さA1および歯の第3の組の長さA2は、支持体20の全長Lと比べて一緒とみなされる。他の実施形態では、歯40の第2の組の長さA1および歯40の第3の組の長さA2は、支持体20の長さLの約20%の複合長である。
【0044】
[0047]更に他の実施形態において、歯の第1の組と歯の第2の組との間の高さの差Fは、ブレード10の高さDの約5%〜約22.8%の範囲にある。他の実施形態において、歯の第1の組と歯の第2の組との間の高さの差Fは、ブレード10の高さDの約7.4%である。歯の第1の組および歯の第2の組の高さCは、ブレード10の高さDの約22.8%となることができる。
【0045】
[0048]ブレードは、ブレードを保持するのに適した任意の装置、例えばカッティングアセンブリまたはバッグシーリングアセンブリに取り付けるのに適した任意の長さ、高さ、および、厚さを有することができる。一実施形態では、ブレードが約2.5インチの長さである。他の実施形態では、ブレードが約0.065インチの厚さである。
【0046】
[0049]他の実施形態において、本発明は、支持体、支持体に付設される平坦な先端を備える歯の第1の組、支持体に付設される鋭利な先端を備える少なくとも4つの歯から成る第2の組、および、支持体に付設される鋭利な先端を備える少なくとも4つの歯から成る第3の組、を備えるブレードを提供する。歯の第1の組は、歯の第2の組と歯の第3の組との間に配置される。
【0047】
[0050]別の実施形態において、本発明は、ブレードホルダを備えるテーピングアプリケータと、テーピングアプリケータのブレードホルダに取り付けられるブレードとを備えるアセンブリを提供する。ブレードは、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備える。複数の歯のうちの1つ以上が鋭利な先端を形成し、また、複数の歯のうちの1つ以上が平坦な先端を形成する。
【0048】
[0051]テーピングアプリケータは、本発明のブレードに適合する当業者に知られる任意の適したテーピングアプリケータとなることができる。テーピングアプリケータの非限定的な代表的な例は、Staub Design CompanyによるModel PTA/T−627−2 Protective Tape Applicator、Model T−626 Heavy−duty Flat Surface Tape Applicator、Model T−627 Flat Surface Tape Applicator、Model RSA−1 Round Surface Tape Applicator、および、Model SD−625 Pressure Sensitive Tape Pad Applicatorである。
【0049】
[0052]他の態様において、本発明は、ブレードホルダを組み込んで成るバッグシーリング機と、バッグシーリング機のブレードホルダに取り付けられるブレードとを備えるアセンブリを提供する。ブレードは、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備える。複数の歯のうちの1つ以上が鋭利な先端を形成し、また、複数の歯のうちの1つ以上が平坦な先端を形成する。1つの実施形態では、バッグシーリング機がTFT機である。1つの実施形態において、バッグシーリング機は、ブレードを備えるテーピングアプリケータを備えるアセンブリを収容する。好ましい実施形態において、アセンブリは、ブレードを備えるテーピングアプリケータを収容するTFT機である。
【0050】
[0053]バッグシーリングアセンブリおよびTFT機は、本発明のブレードに適合する当業者に知られる任意の適した機械となることができる。例えば、TFT機は、頑丈で大雑把なシールを包装材料に与えるために、パッケージ、バッグ、または、他の容器を切り取り、折り重ね、テープ閉鎖することができる。TFT機の非限定的な代表的な例はは、当分野において良く知られるDoboy社によって製造されるTFTバッグシーラーである。
【0051】
[0054]更なる他の実施形態において、本発明は、材料を切断するための方法を提供する。本方法は、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備えるブレードを設けるステップであって、複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成するステップを備える。本方法は、ブレードを用いて材料を切断するステップを更に備える。
【0052】
[0055]ブレードは、テーピングアプリケータの一部として組み込むことができる。あるいは、ブレードは、TFTバッグシーリング機の一部として、またはTFTバッグシーリング機におけるテーピングアプリケーションとして組み込むことができる。
【0053】
[0056]材料は、任意の適したテープまたはラベルを備えることができる。例えば、材料がポリプロピレンテープを構成することができる。
【0054】
[0057]別の実施形態において、本発明は、バッグまたはパッケージなどの容器をシールするための方法を提供する。本方法は、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備えるブレードを設けるステップを備える。複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成する。ブレードは、TFT機またはTFT機のテーピングアプリケータを含むバッグシーリング機のブレードホルダに組み込まれる。
【0055】
[0058]バッグは、TFTバッグ機を含むバッグシーリング機内に配置される。テープは、バッグを密封するためにバッグの一部に貼り付けられる。例えば、テープをバッグの折り重ねられた開放部に貼り付けることができる。バッグをシールするのに適した任意のテープを使用できる。
【0056】
[0059]最後に、ブレードを用いてテープを切断することができる。例えば、テープがロールの一部となることができ、また、ブレードがロールからテープを切断する。また、バッグから延びるテープの何らかの遊離した端部を切断するためにブレードを使用することもできる。
【実施例】
【0057】
[0060]限定的でない一例として、以下の例は、本発明の様々な実施形態の例示である。
【0058】
[0061]本発明のブレード構造の進歩は、直線カット、穿孔カット、ギロチンカット、突き刺しカット、および、最終的には本発明のブレード構造の実施形態を含む標準的なナイフを使用する試験の結果であった。直線カットナイフを用いる試験は、テープを切断せず、またはテープを整合的に切断しなかった。これは、テープヘッドの引っ掛かり及びパッケージ上での不整合な配置をもたらした。穿孔ナイフは、テープを切断してパッケージ上に整合的に配置したが、テープ端に残された穿孔は、テープの伝搬(引き裂け)を可能にすることにより、パッケージの早期の開放をもたらした。ギロチン・突き刺しカットナイフを使用する更なる試験は、直線カットナイフを使用することにより得られる同じ結果、例えば、不整合なテープ配置、および、機械詰まりを含む不規則な切断をもたらした。この試験が、これらの全ての問題を克服し、正確なテープ配置を保証してテープ伝搬(引き裂け)を止めた本発明のブレードの開発および設計につながった。基本的に、本発明のブレードだけが、引き裂け及び早期のバッグ開放(バッグ内の製品の漏出)を防止するようにテープを切断する。
【0059】
[実施例1]
[0062]ブレードは、以下の寸法、すなわち、2.500”幅×1.62”高さ×0.065”厚さ、を有するスチールブレードストックの断片から形成された。ブレードは、23本の完全歯が中心に配置されるとともに、2本の半歯(それぞれのエッジに1つ)を2.50”を挟んでサイドに有していた。中心の15本の歯は、例えば材料を0.12”除去して幅を1.50”まで減らすことにより、切削されて平坦な領域を形成した。残りの8本の完全歯および2つの半歯は、ブレードのサイド毎に4つの完全歯および1つの半歯を有するように等しく分けられた。ブレードは、バッグシーリング機のカッティングブレードとして使用された。ドッグフードのバッグが形成されるとともに、そのような製品における輸送、保管、小売、および、家庭使用の条件と整合するようにバッグを取り扱うことによって、バッグの完全性が検査された。検査されたバッグはいずれも、バッグをシールするために使用されるテープの早期の引き裂けを被らなかった。同様の検査が、標準的なナイフ、すなわち、直線カット、穿孔カット、ギロチンカット、突き刺しカットのブレードを使用して形成されるバッグに関して行なわれた。標準的なナイフまたはブレードを使用して適用されたテープは、伝搬に起因して、シール折り重ね領域でのバッグの引き裂け及び開放を防止するのに十分強力な信頼できるシールを行なわなかった。結果は、特に伝搬引き裂けに起因するバッグのテープ引き裂けをほぼ防止するように本発明のブレードがテープを切断することを示している。
【0060】
[実施例2]
[0063]本発明の実施形態のブレードは、テープカッティングアセンブリ(例えば、バッグシーリング機)の一部として、2”幅のポリプロピレンテープを切断するために使用された。前述したブレード構造は、いずれかの方向で1/4”のテープトラッキング変動を可能にし、それにより、テープ切断プロセス中は常に、両側の4 1/2本の歯のうちの少なくとも1つがテープと接触して切断および破断を開始する。ドッグフードを包装するために、テープの幾つかの断片が切断されてバッグに貼り付けられた。バッグは、ドッグフードで満たされ、シール完全性が検査された。本発明のブレードを用いて貼り付けられて切断されたテープは、シミュレートされた工業条件でバッグが取り扱われたときに引き裂けなかった。
【0061】
[0064]本明細書中に記載される現在好ましい実施形態に対する様々な変更および改良が当業者に明らかであることは言うまでもない。そのような変更および改良は、本主題の思想および範囲から逸脱することなく、その意図される利点を減らすことなく行なうことができる。したがって、そのような変更および改良は添付の特許請求の範囲の対象である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体と、
前記支持体に付設される複数の歯と
を備えるブレードであって、
前記複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成する、ブレード。
【請求項2】
前記平坦な先端を形成する複数の歯の第1の組が、前記鋭利な先端を形成する複数の歯の第2の組と前記鋭利な先端を形成する複数の歯の第3の組との間で、前記支持体上に配置される、請求項1に記載のブレード。
【請求項3】
前記第1の組が、平坦な先端を形成する15本の歯を備える、請求項2に記載のブレード。
【請求項4】
前記第2の組および前記第3の組がそれぞれ、鋭利な先端を形成する4本と1/2本の歯を備える、請求項2に記載のブレード。
【請求項5】
歯の前記第2の組および歯の前記第3の組が、前記支持体の長さの約15%〜約40%の範囲の複合長である、請求項2に記載のブレード。
【請求項6】
歯の前記第2の組および歯の前記第3の組が、前記支持体の長さの約20%の複合長である、請求項2に記載のブレード。
【請求項7】
歯の前記第1の組と歯の前記第2の組との間の高さの差が、当該ブレードの高さの約5%〜約25%の範囲にある、請求項2に記載のブレード。
【請求項8】
歯の前記第1の組と歯の前記第2の組との間の高さの差が、当該ブレードの高さの約7%である、請求項2に記載のブレード。
【請求項9】
歯の前記第1の組および歯の前記第2の組の高さが、当該ブレードの高さの約25%である、請求項2に記載のブレード。
【請求項10】
歯の前記平坦な先端が粗面を形成する、請求項1に記載のブレード。
【請求項11】
当該ブレードが約2.5インチの長さである、請求項1に記載のブレード。
【請求項12】
当該ブレードが約1.6インチの高さである、請求項1に記載のブレード。
【請求項13】
当該ブレードが約0.065インチの厚さである、請求項1に記載のブレード。
【請求項14】
当該ブレードが単一の一体品から成る、請求項1に記載のブレード。
【請求項15】
前記支持体が少なくとも1つの開口を形成する、請求項1に記載のブレード。
【請求項16】
金属、硬質プラスチック、および、これらの組み合わせから成る群から選択される材料を備える、請求項1に記載のブレード。
【請求項17】
支持体と、
前記支持体に付設される平坦な先端を備える歯の第1の組と、
前記支持体に付設される鋭利な先端を備える少なくとも4本の歯から成る第2の組と、
前記支持体に付設される鋭利な先端を備える少なくとも4本の歯から成る第3の組と
を備え、
歯の前記第1の組が歯の前記第2の組と歯の前記第3の組との間に配置される、ブレード。
【請求項18】
当該ブレードが単一の一体品から成る、請求項17に記載のブレード。
【請求項19】
金属、硬質プラスチック、および、これらの組み合わせから成る群から選択される材料を備える、請求項17に記載のブレード。
【請求項20】
材料を切断するための方法であって、
支持体と、前記支持体に付設される複数の歯とを備えるブレードを用意するステップと、
前記ブレードを用いて材料を切断するステップと
を含み、
前記複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成している、方法。
【請求項21】
前記材料が、テープ、ラベル、および、これらの組み合わせから成るグループから選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記材料がポリプロピレンテープである、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ブレードがテーピングアプリケータの一部として組み込まれる、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記ブレードがTFTバッグシーリング機の一部として組み込まれる、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
ブレードホルダを備えるテーピングアプリケータと、
前記テーピングアプリケータのブレードホルダに取り付けられるブレードと
を備え、
前記ブレードが、支持体と、支持体に付設される複数の歯とを備え、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成する、アセンブリ。
【請求項26】
前記平坦な先端を形成する複数の歯の第1の組が、前記鋭利な先端を形成する複数の歯の第2の組と前記鋭利な先端を形成する複数の歯の第3の組との間で、前記支持体上に配置される、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項27】
前記第1の組が、平坦な先端を形成する15本の歯を備える、請求項26に記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記第2の組および前記第3の組がそれぞれ、鋭利な先端を形成する4本と1/2本の歯を備える、請求項26に記載のアセンブリ。
【請求項29】
歯の前記第2の組および歯の前記第3の組が、前記支持体の長さの約15%〜約40%の範囲の複合長である、請求項26に記載のアセンブリ。
【請求項30】
歯の前記第2の組および歯の前記第3の組が、前記支持体の長さの約20%の複合長である、請求項26に記載のアセンブリ。
【請求項31】
歯の前記第1の組と歯の前記第2の組との間の高さの差が、前記ブレードの高さの約5%〜約25%の範囲にある、請求項26に記載のアセンブリ。
【請求項32】
歯の前記第1の組と歯の前記第2の組との間の高さの差が、前記ブレードの高さの約7%である、請求項26に記載のアセンブリ。
【請求項33】
歯の前記第1の組および歯の前記第2の組の高さが、前記ブレードの高さの約25%である、請求項26に記載のアセンブリ。
【請求項34】
歯の平坦な先端が粗面を形成する、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項35】
前記ブレードが約2.5インチの長さである、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項36】
前記ブレードが約1.6インチの高さである、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項37】
前記ブレードが約0.065インチの厚さである、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項38】
前記ブレードが単一の一体品から成る、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項39】
前記支持体が少なくとも1つの開口を形成する、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項40】
金属、硬質プラスチック、および、これらの組み合わせから成る群から選択される材料を備える、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項41】
バッグをシールするための方法であって、
支持体と、前記支持体に付設される複数の歯とを備えるブレードを用意するステップと、
TFTバッグシーリング機のブレードホルダに前記ブレードを組み込むステップと、
前記TFTバッグシーリング機内にバッグを配置するステップと、
前記バッグの一部にテープを貼り付けて前記バッグを密封するステップと、
前記ブレードを用いて前記テープを切断するステップと、
を含み、
前記複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成する、方法。
【請求項42】
バッグシーリング機と、
前記バッグシーリング機に組み込まれるブレードホルダと、
前記ブレードホルダに取り付けられるブレードと
を備え、
前記ブレードが、支持体と、前記支持体に付設される複数の歯とを備え、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成する、アセンブリ。
【請求項43】
前記バッグシーリング機がTFT機である、請求項42に記載のアセンブリ。
【請求項44】
前記ブレードホルダがテーピングアプリケータである、請求項43に記載のアセンブリ。
【請求項45】
前記ブレードホルダがテーピングアプリケータである、請求項42に記載のアセンブリ。
【請求項46】
材料を切断するための方法であって、
ブレードホルダを備えるテーピングアプリケータと、前記テーピングアプリケータの前記ブレードホルダに取り付けられるブレードとを備えるアセンブリを用意するステップと、
前記テーピングアプリケータの前記ブレードを用いて材料を切断するステップと
を含み、
前記ブレードが、支持体と、前記支持体に付設される複数の歯とを備え、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが鋭利な先端を形成し、前記複数の歯のうちの少なくとも1つが平坦な先端を形成する、方法。
【請求項47】
前記材料が、テープ、ラベル、および、これらの組み合わせから成る群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記材料がポリプロピレンテープである、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記アセンブリがTFTバッグシーリング機である、請求項46に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−510830(P2011−510830A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545875(P2010−545875)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際出願番号】PCT/US2009/000742
【国際公開番号】WO2009/099629
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【出願人】(510206154)ストラウブ デザイン カンパニー (1)
【出願人】(510206165)
【Fターム(参考)】