カメラの防水具
【課題】 防水カバーがカメラへの取り付け具から容易に着脱できるカメラの防水具である。
【解決手段】 防水カバー1aと、防水カバーをカメラに装着する取り付け具1bとで防水具1を構成する。取り付け具はリングの外周にオス型ネジ4aを施した装着体4と当該装着体に螺合する止着体5で構成されている。カバー部材2で装着体の開口部4dとオス型ネジ4aを被覆し、止着体を螺入すると、ネジの間にカバー部材2bの部分が挟着されるので、雨水の浸入はなく、防水カバーは取り付け具から外れない。装着体4はレンズ筒9に装着され、開口部のカバー部材2aは撮影光を妨害するので、切除して光路を確保する。
【解決手段】 防水カバー1aと、防水カバーをカメラに装着する取り付け具1bとで防水具1を構成する。取り付け具はリングの外周にオス型ネジ4aを施した装着体4と当該装着体に螺合する止着体5で構成されている。カバー部材2で装着体の開口部4dとオス型ネジ4aを被覆し、止着体を螺入すると、ネジの間にカバー部材2bの部分が挟着されるので、雨水の浸入はなく、防水カバーは取り付け具から外れない。装着体4はレンズ筒9に装着され、開口部のカバー部材2aは撮影光を妨害するので、切除して光路を確保する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カメラ、ビデオカメラなどに適用して好適な防水具に関する。特に、カメラを被包する防水カバーと当該防水カバーを容易に着脱する取り付け具で構成し、取り付け具は、カメラのレンズ筒に容易に、かつ気密に装着できるものであり、防水カバーには流通素材であるポリエチレン袋などを使用することができる。
【背景技術】
【0002】
従来のカメラの防水具としては、水中で使用するために、カメラを防水ケース(カメラハウジング)に収容するものと、雨天時の地上で使用する場合に、防水カバー(レインコート、レインカバー)でカメラを防水するものとに大別される。
【0003】
カメラ等を水中等で使用する場合は、耐水圧の防水構造が必要とされるので、カメラをカメラの外形相当に形成したケースに収納し、カメラの操作は、ケース外部に貫通するボタンで行われるので、カメラの形状や操作ボタンに対応した専用のものとなり、一般に小型のデジタルカメラに適用されているが、一眼レフレックスカメラ用のものはなく、また、高価である。
【0004】
雨天時の地上での撮影に使用するカメラの防水具には、上記の耐水圧防水ケースを使用するほか、一般には、軟質で薄手のビニールや防水布などでカメラを被う防水具が使用されおり、カメラレインコートあるいはカメラレインカバーと呼ばれているが、それぞれの従来例を図10、図11に示す。
【0005】
図10に示すカメラレインコートは、紡錘状に形成した透明なビニールの防水カバー51をカメラ10に被せ、このカバー部材の正面に円板状のゴム部材52を貼り、この部分に窓孔53を設け、この窓孔53からレンズ筒9を突出して使用するものである。防水カバー51は、カメラのみを被覆する小型のものや、頭部、および上半身まで被れるレインコート状のものもある。
【0006】
また、図11は、主として自然写真の撮影のためのカメラの防水具であり、防寒や迷彩を施した防水布材(レインカバー)56を筒袖状にしてレンズ筒9を被包し、この筒袖部58の先端部に巾着状の紐57と緊縛具(コードロック)59を設けて、レンズ筒9に取り付けるものである。自然写真では超望遠レンズも使用されるので、筒袖部58の長さは、おおよそ200mm〜500mmが必要とされ、S、M、Lなどに区分されている。
【0007】
したがって、上記の2例ともに、レンズ筒の先端部はカバー部材から突出しているので、防水はなされず、風雨により、あるいは臨海では海水に濡れてしまうことがある。また、カメラの操作は、レインカバーの下部の開口部より手を挿入して行うが、カバー外部から操作することはできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、従来のカメラの防水カバーは、カバー部がゴム板の窓孔やコードロックでレンズ筒に係止する構造なので、取り付け部とレンズ筒との気密性は完全ではなく浸水することが懸念される。また、カバー部の形状や容積は固定されるので、適用できるカメラやレンズの種類が制限される。例えば、小型のデジタルカメラには適合するものはない。
【0009】
本来、カバー部材は、カメラの形状への係合性やカバー外部からのカメラの操作性などから、透明であり、できるだけ軟質で薄手のものがよいが、強度や耐久性が悪くなるので、損傷した場合には容易に交換できることが望ましい。すなわち、防水カバーが消耗材として取り扱われることが要件となる。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、カバー部材は取り付け具から容易に着脱することができ、カバー部材には、安価で多様な寸法のものが流通上日常的に入手できるポリエチレンシート袋などを使用することで、従来はカメラの防水具の主要な構成体であったカバー部材をディスポザブル(使い捨て)とすることができるようにした。
【0011】
また、この取り付け具は、上記のカバー部材を簡単に着脱できる要件を満たし、堅牢で、且つレンズ筒に対して気密性が保持されていることが必要である。さらに、口径の異なるレンズ筒を備えたカメラやビデオカメラにも適合し、さらに、小型のデジタルカメラにも装着することがができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係るカメラの防水具は、防水部材として軟質で薄手のカバー材を使用する防水具にあって、防水具は防水カバーと当該防水カバーを取り付ける取り付け具から構成され、上記取り付け具は、互いに係合する一対のリング状体で構成され、内側のリング状体はレンズ筒に係着固定される装着体として、外側のリング状体は上記装着体に上記防水カバーを防水状態に係止する止着体として構成されたことを特徴とする。
【0013】
上記取り付け具は、上記装着体の外周にオス型ネジを設け一端に鍔部を設もうけ、上記止着体の内側に上記装着体のネジに螺合するネジが設けられたことを特徴とする。
【0014】
以上の構成において、装着体をカバー部材で被覆した状態で装着体に止着体を螺入すると、上記のネジの間にカバー部材が挟着されて取り付け具に防水カバーが取り付けられる。この取り付け具をレンズ筒に装着するには、装着体の鍔部の入口部にレンズ筒の先端を嵌入すればよい。
【0015】
ただし、レンズ筒の先端にフィルターやフードを取り付けたい場合では、レンズ筒の先端にはバヨネット状の突出などがあり、装着体の出口面まで挿入することはできないので、レンズ筒が通過できる口径の大きな取り付け具を使用することが必要となる。このために、装着体の中空内径とレンズ筒、あるいはレンズ筒に装着するフィルター枠の外径に係合する鍔状の支持体を設ける。
【0016】
上述のように支持体とフィルター枠を使用する構造にすれば、フィルター枠をレンズ筒の先端に係着することにより、取り付く具をレンズ筒に装着することができる。口径が異なる(小さい)レンズ筒にはステップアップリングを介在して簡単に装着できる。
【0017】
小型のデジタルカメラのレンズ筒は、一般に、不使用時では本体内に収納されているので、上述の取り付け具は装着できない。
【0018】
このため、装着体に、レンズ筒の突出に相当する外筐部を設け、カメラへの取り付けの一例として、当該外筐部にL字状の取り付け座を設け、当該取り付け座はカメラに取り付けられる。
【0019】
この発明では、防水カバー部材として、流通素材のポリエチレンシート袋などを適用することができるが、携帯性や風などの抵抗性から、防水カバーはカメラの外形にできるだけフィトした方がよい。好適な防水カバーの構成は、カメラの本体を被包する矩形体状の袋体で、側方の一端が解放され、レンズ相当部にレンズ筒の外径と長さを越える円筒状の突出部を設けたことを特徴とする。
【0020】
上述のように、防水カバーの矩形体状の袋体はカメラを収納するために側方部が開放されている。この開口部の封止と携帯性をよくするために、防水カバーで被包されたカメラをカメラグリップに装着して、このカメラグリップの握持部に防水カバーの開口部端末を収容する収容部を設ける。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、カメラを被包する防水用のカバー部材は、装着体と止着体との螺合、開放によって簡単に着脱することができるので、ディスポザブル(使い捨て)にすることが可能となる。また、使用する機材によって適合する大きさのカバー部材を選択することもできる。防水カバーの取り付け具は、鍔状の支持体とフィルター枠を介在して、簡単にレンズ筒に装着することができるので、本発明の防水具はすべてのカメラやビデオカメラに使用することが可能である。
【0022】
また、この取り付け具を使用すれば、防水カバー部材2は流通素材を使用して、使用者が独自に加工することも可能であり、これまで特殊部門であった土木建築、鑑識、報道などの広い分野で、雨天時において高性能な一眼レフレックスカメラなども使用することができる。さらに、防水具を装着したままでUSB線が取り出せるので、即時の送信も可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0024】
図1はこの発明に係るカメラの防水具の分解斜視図であり、図2は防水具をカメラに装着した状態を示す斜視図である。図1に示すように防水具1はカメラ10を被う防水カバー1aと取り付け具1bとで構成される。防水カバー1aのカバー部材2には流通素材で安価なポリエチレンシート袋などが使用されるが、詳細については後述する。
【0025】
取り付け具1bは、図1に示すように、おおよそ2cm幅ほどの一対の螺合するリングで構成されており、装着体4はその外周にオス型ネジ4aが施され、一端(レンズ筒側)には鍔部4bが設けられており、止着体5は装着体4に螺合するメス型ネジ5aが施されたリングであり、好適にはリングの表面に滑り止め6が施されて螺入しやすくしている。
【0026】
取り付け具1bの素材としては、硬質で成形しやすいプラスチックなどが使用される。止着体5はリング状なので、握力による歪みを生じない硬質ものがよく、かつ滑らかに装着体4に螺合することが必要であり、装着体4はレンズ筒9と嵌合するので、ある程度の弾力性が必要であり、嵌合部の気密性の良いことも要件となる。
【0027】
カバー部材2のポリエチレンシート袋は、厚さ0.02〜0.05mm程度のポリエチレンシート袋が使用可能である。カバー部材2を装着体4に取り付けるには、図1に示すように、レンズ筒9に装着体4を取り付けて、装着体4とカメラ10にカバー部材2を被包する。この場合、ポリエチレンシート面は装着体4の開口面4dと装着体4のネジ4a面を被覆する。このような状態で止着体5をポリエチレンシート面の上から装着体4に螺入すると図2の状態になる。
【0028】
図3は図2の中央縦断面である。図3に示すようにカバー部材2bは装着体4と止着体5のネジ間に挟まれ、かつネジに沿って波状に蛇行するので雨水の浸入を防止することができる。また、取り付け具1bから防水カバー1aは外れない。さらに、止着体5の螺入を進めると、鍔部4bにカバー部材2が圧接して水の浸入を防ぐことができる。好適には鍔部4bにパッキン材7を設けると気密性を一層高めることができる。
【0029】
上述の状態では、図1に示すようにカバー部材2aが装着体4の開口部4dを蓋い、撮影の光路が妨害されるので、図2に示すように防水カバー1aを取り付け具1bに取り付けた後に、上記のカバー部材2aをカッターなどで切除して光路を確保する。
【0030】
上述の防水カバーの取り付け具1bをレンズ筒に装着するには、図3に示すように装着体4の鍔部4bの嵌合部4cにレンズ筒9の先端を嵌入すればよい。
【0031】
ただし、レンズ筒9の先端にフィルターやフードを取り付けたい場合では、レンズ筒9を装着体4の出口面4dまで挿入することが必要である。しかし、図3に示すようにレンズ筒9の先端にはバヨネット状の突出9aなどがあって装着体4の中空内をレンズ筒9が通過することができない。このためには、図4に示すようにレンズ筒9(またはフィルター枠11)の口径より大きな装着体4を使用し、装着体4の中空内径とレンズ筒9(またはフィルター枠11)の外径に係合する鍔状の支持体12を設ける。
【0032】
図4に示すように支持体12にフィルター枠11を一体状に装着してあれば、フィルター枠のオス型ネジ11aをレンズ筒9のメス型ネジ9bに螺着することにより、支持体12を介在して、取り付け具1bをカメラ10に装着することができる。上記フィルター枠11の前面にはメス型ネジ11bが施されているのでフードなどを装着することができる。上述において、支持体12に係止されたフィルター枠11とレンズ筒9の口径が異なる(小さい)場合には、ステップアップリングを介在して簡単に装着することができる。
【0033】
小型のデジタルカメラのレンズ筒は、一般に、不使用時には本体内に収納されているので、上述の取り付け具1bは装着できない。
【0034】
図5は取り付け具1bを小型デジタルカメラに装着する場合の実施例の構成を示す分解斜視図である。図5に示すように現状の小型デジタルカメラでは、電源のon,offによりレンズの窓26が自動的に開閉し、レンズ筒25が突出、あるいは収納される。また、レンズ筒25の先端には、図4のフィルター枠11に螺合するメス型ネジ9bのないものが多く、前記のフィルター枠11を介して、装着体4をレンズ筒25に螺着することができない。
【0035】
このために、図5に示すように突出するレンズ筒25に相当する円筒状の外筐部21を設け、この外筐部21の一端に装着体4を係合する。また、この外筐部21の他端にL字状の取り付け座23を設け、この取り付け座23の底部にカメラの三脚用のネジ孔24を設け、三脚用のネジ具で取り付け座23をカメラ10に固定する。上記のネジ孔24は長方状にして多種のカメラに係合ができるようにしてある。好適には、図5に示すように外筐21の前面にアクリルなどの光学歪のない防水蓋22が一体化されていることが望ましい。
【0036】
本発明に於いて、図1の防水用のカバー部材2としては、所謂、ゴミ袋として日常使用されている大小のポリエチレンシート袋などが適用されることを特徴とする。以下、ポリエチレンシート袋(以下、シートという)を使用した実施例と特徴について述べる。
【0037】
装着可能なシートの厚さは、装着体4の口径やネジ部の構造等に関係するが、0.02mm〜0.04mm程度のものが使用でき、0.02mmでは2枚を重ねて使用することもできる。この場合、シート間に防寒材(カイロを含む)や迷彩材を設けることもできる。また、撮影の終了時には、例えば海水などで汚れた場合、一枚目のシートを皮のように剥がせば、カメラは新しいシートに包まれており、周りの機材を汚すことがなく、収納作業が行える。
【0038】
容積18cmmx25cmm程度のものは、小型のデジタルカメラなどに適し、65cmmx80cmm程度の大型のものは、頭部まで被るレインコート状にすることができ、また、三脚を使用したビューカメラなどにも使用することができる。
【0039】
透明で薄膜なので、カメラの操作は、シートの外部から行うことができる。デジタルカメラ、ビデオカメラなどの液晶画面はシートを透して確認することができる。ただし、一眼レフレックス型カメラのファインダーでは、シートによる減光と歪により見難くなるので、窓を設けることが必要となる。
【0040】
図6a、bはシートにファインダー窓31を設ける実施例を示し、カメラのファインダー部31のシートを、図6aに示すように、ボタンホール33のように切り開き、両端にテープ留34を施し、図6bに示すように、上記のボタンホール33にゴムのアイカップ32を通すとファインダー窓31を設けることができる。ゴムのアイカップ32の弾性と軟質なシート(ボタンホール33)との接合で雨滴の浸入はない。必要であればビニールナ度でアイカップに蓋を施すこともできる。
【0041】
以上の実施例は、本発明に於いて防水用のカバー部材2として、日常使用されているポリエチレンシート袋を適用した実施例であるが、好適には防水カバーの構造はカメラの外形相当であることが望ましい。
【0042】
図7は本発明に好適な防水カバーの構造を示す一例であり、図7に示すようにカメラの本体10を被包する矩形体状の袋体41で側方の一端に開口部41aが設けてあり、この袋体41のレンズ相当部にレンズ筒9の外径と長さを越える円筒状の突出部42を設けたものである。
【0043】
図8は当該防水カバー1aをカメラに装着した状態を示す。はじめに、図7の開口部41aを円筒状突出部42まで捲くる(例えば靴下を履くときのように)とレンズ筒9の入口部42aが現れるので、ここからレンズ筒9を挿入し、止着体5を円筒状突出部42の先端部42bから通して装着体4に螺入して円筒状突出部42を取り付け具1bに挟着する。図8に示すように円筒状突出部42の余分の長さは切除し、さらに袋体41はカメラの本体10に被せて、本体の側方でねじり、このねじられた係止部41bにワイヤーロック43やクリップなどで係止する。
【0044】
上述の袋体41の係止部41bにはカメラとの通信線、例えばレリーズ、ストロボの外部電源、USB線などを通すことができ、開口部41aと一緒にねじると防水することができる。小型のデジタルカメラでは携帯用のストラップなどを取り出すことができる。
【0045】
上述の係止部41bをねじる前に、袋体41に空気を吹き込み風船状にしてからこの風船を圧迫すれば、風船のしぼみ具合により防水具の気密性をテストすることができる。
【0046】
ビデオカメラでは、縦に長方形体の本体部の側面に液晶画面の突出があるが、このビデオカメラに好適な防水カバーとしては上述の実施例を適用することができる。すなわち、液晶画面の突出部を収容する耳状突出部を設けて構成することで可能となる。
【0047】
上記の袋体41はワイヤーロック43などで係止して防水されるが、雨天時の携帯ではこの係止部が邪魔になることがある。図9はカメラグリップ45の握持部45aにカバー端末41aを収容する実施例を示す。袋体41でカメラ10を被包し、カメラグリップ45の台座45bに取り付ける。カメラグリップ45の握持部45aにはカバーの端末部41aを収容する収容部46が設けられ、この収容部46には蝶番46bを介して蓋46aと下部にはカバーの端末部41aを通す入口部46cが設けられている。すなわち、カバー部材41の開口部は係止部41bでねじられ、その端末41aは蓋46aを開いて入口部46cから収容部46に導入される。この場合、カバー部材41の開口部41aからの防水性は確保され、携帯にも便利である。また、この収容部46にはUSBなどの通信線を収容することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】防水具の構成を示す分解斜視図である。
【図2】防水具をカメラに装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図2の取り付け具の中央縦断面図である。
【図4】フィルター枠と支持体を装着体に取り付けた状態での中央縦断面図である。
【図5】装着体にレンズ筒の外筐とL型取り付け座を設けた状態を示す斜視図である。
【図6】カバー部材にファインダー窓を設ける実施例を示す背面図である。
【図7】好適な防水カバーの構造を示す斜視図である。
【図8】図7の防水カバーをカメラに装着した状態を示す斜視図である。
【図9】カメラグリップの握持部にカバーの端末部の収容部を設けた斜視図である。
【図10】防水カバーの従来例1を示す構成図である。
【図11】防水カバーの従来例2を示す構成図である。
【符号の説明】
【0049】
1 防水具
1a 防水カバー
1b 取り付け具
2 カバー部材
4 装着体
5 止着体
9、25 レンズ筒
10 カメラ
11 フィルター枠
12 支持体
21 レンズ外筐部
41 カバー袋体
42 円筒状突出部
45 カメラグリップ
45a 握持部
46 カバー端末収容部
【技術分野】
【0001】
この発明は、カメラ、ビデオカメラなどに適用して好適な防水具に関する。特に、カメラを被包する防水カバーと当該防水カバーを容易に着脱する取り付け具で構成し、取り付け具は、カメラのレンズ筒に容易に、かつ気密に装着できるものであり、防水カバーには流通素材であるポリエチレン袋などを使用することができる。
【背景技術】
【0002】
従来のカメラの防水具としては、水中で使用するために、カメラを防水ケース(カメラハウジング)に収容するものと、雨天時の地上で使用する場合に、防水カバー(レインコート、レインカバー)でカメラを防水するものとに大別される。
【0003】
カメラ等を水中等で使用する場合は、耐水圧の防水構造が必要とされるので、カメラをカメラの外形相当に形成したケースに収納し、カメラの操作は、ケース外部に貫通するボタンで行われるので、カメラの形状や操作ボタンに対応した専用のものとなり、一般に小型のデジタルカメラに適用されているが、一眼レフレックスカメラ用のものはなく、また、高価である。
【0004】
雨天時の地上での撮影に使用するカメラの防水具には、上記の耐水圧防水ケースを使用するほか、一般には、軟質で薄手のビニールや防水布などでカメラを被う防水具が使用されおり、カメラレインコートあるいはカメラレインカバーと呼ばれているが、それぞれの従来例を図10、図11に示す。
【0005】
図10に示すカメラレインコートは、紡錘状に形成した透明なビニールの防水カバー51をカメラ10に被せ、このカバー部材の正面に円板状のゴム部材52を貼り、この部分に窓孔53を設け、この窓孔53からレンズ筒9を突出して使用するものである。防水カバー51は、カメラのみを被覆する小型のものや、頭部、および上半身まで被れるレインコート状のものもある。
【0006】
また、図11は、主として自然写真の撮影のためのカメラの防水具であり、防寒や迷彩を施した防水布材(レインカバー)56を筒袖状にしてレンズ筒9を被包し、この筒袖部58の先端部に巾着状の紐57と緊縛具(コードロック)59を設けて、レンズ筒9に取り付けるものである。自然写真では超望遠レンズも使用されるので、筒袖部58の長さは、おおよそ200mm〜500mmが必要とされ、S、M、Lなどに区分されている。
【0007】
したがって、上記の2例ともに、レンズ筒の先端部はカバー部材から突出しているので、防水はなされず、風雨により、あるいは臨海では海水に濡れてしまうことがある。また、カメラの操作は、レインカバーの下部の開口部より手を挿入して行うが、カバー外部から操作することはできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、従来のカメラの防水カバーは、カバー部がゴム板の窓孔やコードロックでレンズ筒に係止する構造なので、取り付け部とレンズ筒との気密性は完全ではなく浸水することが懸念される。また、カバー部の形状や容積は固定されるので、適用できるカメラやレンズの種類が制限される。例えば、小型のデジタルカメラには適合するものはない。
【0009】
本来、カバー部材は、カメラの形状への係合性やカバー外部からのカメラの操作性などから、透明であり、できるだけ軟質で薄手のものがよいが、強度や耐久性が悪くなるので、損傷した場合には容易に交換できることが望ましい。すなわち、防水カバーが消耗材として取り扱われることが要件となる。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、カバー部材は取り付け具から容易に着脱することができ、カバー部材には、安価で多様な寸法のものが流通上日常的に入手できるポリエチレンシート袋などを使用することで、従来はカメラの防水具の主要な構成体であったカバー部材をディスポザブル(使い捨て)とすることができるようにした。
【0011】
また、この取り付け具は、上記のカバー部材を簡単に着脱できる要件を満たし、堅牢で、且つレンズ筒に対して気密性が保持されていることが必要である。さらに、口径の異なるレンズ筒を備えたカメラやビデオカメラにも適合し、さらに、小型のデジタルカメラにも装着することがができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係るカメラの防水具は、防水部材として軟質で薄手のカバー材を使用する防水具にあって、防水具は防水カバーと当該防水カバーを取り付ける取り付け具から構成され、上記取り付け具は、互いに係合する一対のリング状体で構成され、内側のリング状体はレンズ筒に係着固定される装着体として、外側のリング状体は上記装着体に上記防水カバーを防水状態に係止する止着体として構成されたことを特徴とする。
【0013】
上記取り付け具は、上記装着体の外周にオス型ネジを設け一端に鍔部を設もうけ、上記止着体の内側に上記装着体のネジに螺合するネジが設けられたことを特徴とする。
【0014】
以上の構成において、装着体をカバー部材で被覆した状態で装着体に止着体を螺入すると、上記のネジの間にカバー部材が挟着されて取り付け具に防水カバーが取り付けられる。この取り付け具をレンズ筒に装着するには、装着体の鍔部の入口部にレンズ筒の先端を嵌入すればよい。
【0015】
ただし、レンズ筒の先端にフィルターやフードを取り付けたい場合では、レンズ筒の先端にはバヨネット状の突出などがあり、装着体の出口面まで挿入することはできないので、レンズ筒が通過できる口径の大きな取り付け具を使用することが必要となる。このために、装着体の中空内径とレンズ筒、あるいはレンズ筒に装着するフィルター枠の外径に係合する鍔状の支持体を設ける。
【0016】
上述のように支持体とフィルター枠を使用する構造にすれば、フィルター枠をレンズ筒の先端に係着することにより、取り付く具をレンズ筒に装着することができる。口径が異なる(小さい)レンズ筒にはステップアップリングを介在して簡単に装着できる。
【0017】
小型のデジタルカメラのレンズ筒は、一般に、不使用時では本体内に収納されているので、上述の取り付け具は装着できない。
【0018】
このため、装着体に、レンズ筒の突出に相当する外筐部を設け、カメラへの取り付けの一例として、当該外筐部にL字状の取り付け座を設け、当該取り付け座はカメラに取り付けられる。
【0019】
この発明では、防水カバー部材として、流通素材のポリエチレンシート袋などを適用することができるが、携帯性や風などの抵抗性から、防水カバーはカメラの外形にできるだけフィトした方がよい。好適な防水カバーの構成は、カメラの本体を被包する矩形体状の袋体で、側方の一端が解放され、レンズ相当部にレンズ筒の外径と長さを越える円筒状の突出部を設けたことを特徴とする。
【0020】
上述のように、防水カバーの矩形体状の袋体はカメラを収納するために側方部が開放されている。この開口部の封止と携帯性をよくするために、防水カバーで被包されたカメラをカメラグリップに装着して、このカメラグリップの握持部に防水カバーの開口部端末を収容する収容部を設ける。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、カメラを被包する防水用のカバー部材は、装着体と止着体との螺合、開放によって簡単に着脱することができるので、ディスポザブル(使い捨て)にすることが可能となる。また、使用する機材によって適合する大きさのカバー部材を選択することもできる。防水カバーの取り付け具は、鍔状の支持体とフィルター枠を介在して、簡単にレンズ筒に装着することができるので、本発明の防水具はすべてのカメラやビデオカメラに使用することが可能である。
【0022】
また、この取り付け具を使用すれば、防水カバー部材2は流通素材を使用して、使用者が独自に加工することも可能であり、これまで特殊部門であった土木建築、鑑識、報道などの広い分野で、雨天時において高性能な一眼レフレックスカメラなども使用することができる。さらに、防水具を装着したままでUSB線が取り出せるので、即時の送信も可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0024】
図1はこの発明に係るカメラの防水具の分解斜視図であり、図2は防水具をカメラに装着した状態を示す斜視図である。図1に示すように防水具1はカメラ10を被う防水カバー1aと取り付け具1bとで構成される。防水カバー1aのカバー部材2には流通素材で安価なポリエチレンシート袋などが使用されるが、詳細については後述する。
【0025】
取り付け具1bは、図1に示すように、おおよそ2cm幅ほどの一対の螺合するリングで構成されており、装着体4はその外周にオス型ネジ4aが施され、一端(レンズ筒側)には鍔部4bが設けられており、止着体5は装着体4に螺合するメス型ネジ5aが施されたリングであり、好適にはリングの表面に滑り止め6が施されて螺入しやすくしている。
【0026】
取り付け具1bの素材としては、硬質で成形しやすいプラスチックなどが使用される。止着体5はリング状なので、握力による歪みを生じない硬質ものがよく、かつ滑らかに装着体4に螺合することが必要であり、装着体4はレンズ筒9と嵌合するので、ある程度の弾力性が必要であり、嵌合部の気密性の良いことも要件となる。
【0027】
カバー部材2のポリエチレンシート袋は、厚さ0.02〜0.05mm程度のポリエチレンシート袋が使用可能である。カバー部材2を装着体4に取り付けるには、図1に示すように、レンズ筒9に装着体4を取り付けて、装着体4とカメラ10にカバー部材2を被包する。この場合、ポリエチレンシート面は装着体4の開口面4dと装着体4のネジ4a面を被覆する。このような状態で止着体5をポリエチレンシート面の上から装着体4に螺入すると図2の状態になる。
【0028】
図3は図2の中央縦断面である。図3に示すようにカバー部材2bは装着体4と止着体5のネジ間に挟まれ、かつネジに沿って波状に蛇行するので雨水の浸入を防止することができる。また、取り付け具1bから防水カバー1aは外れない。さらに、止着体5の螺入を進めると、鍔部4bにカバー部材2が圧接して水の浸入を防ぐことができる。好適には鍔部4bにパッキン材7を設けると気密性を一層高めることができる。
【0029】
上述の状態では、図1に示すようにカバー部材2aが装着体4の開口部4dを蓋い、撮影の光路が妨害されるので、図2に示すように防水カバー1aを取り付け具1bに取り付けた後に、上記のカバー部材2aをカッターなどで切除して光路を確保する。
【0030】
上述の防水カバーの取り付け具1bをレンズ筒に装着するには、図3に示すように装着体4の鍔部4bの嵌合部4cにレンズ筒9の先端を嵌入すればよい。
【0031】
ただし、レンズ筒9の先端にフィルターやフードを取り付けたい場合では、レンズ筒9を装着体4の出口面4dまで挿入することが必要である。しかし、図3に示すようにレンズ筒9の先端にはバヨネット状の突出9aなどがあって装着体4の中空内をレンズ筒9が通過することができない。このためには、図4に示すようにレンズ筒9(またはフィルター枠11)の口径より大きな装着体4を使用し、装着体4の中空内径とレンズ筒9(またはフィルター枠11)の外径に係合する鍔状の支持体12を設ける。
【0032】
図4に示すように支持体12にフィルター枠11を一体状に装着してあれば、フィルター枠のオス型ネジ11aをレンズ筒9のメス型ネジ9bに螺着することにより、支持体12を介在して、取り付け具1bをカメラ10に装着することができる。上記フィルター枠11の前面にはメス型ネジ11bが施されているのでフードなどを装着することができる。上述において、支持体12に係止されたフィルター枠11とレンズ筒9の口径が異なる(小さい)場合には、ステップアップリングを介在して簡単に装着することができる。
【0033】
小型のデジタルカメラのレンズ筒は、一般に、不使用時には本体内に収納されているので、上述の取り付け具1bは装着できない。
【0034】
図5は取り付け具1bを小型デジタルカメラに装着する場合の実施例の構成を示す分解斜視図である。図5に示すように現状の小型デジタルカメラでは、電源のon,offによりレンズの窓26が自動的に開閉し、レンズ筒25が突出、あるいは収納される。また、レンズ筒25の先端には、図4のフィルター枠11に螺合するメス型ネジ9bのないものが多く、前記のフィルター枠11を介して、装着体4をレンズ筒25に螺着することができない。
【0035】
このために、図5に示すように突出するレンズ筒25に相当する円筒状の外筐部21を設け、この外筐部21の一端に装着体4を係合する。また、この外筐部21の他端にL字状の取り付け座23を設け、この取り付け座23の底部にカメラの三脚用のネジ孔24を設け、三脚用のネジ具で取り付け座23をカメラ10に固定する。上記のネジ孔24は長方状にして多種のカメラに係合ができるようにしてある。好適には、図5に示すように外筐21の前面にアクリルなどの光学歪のない防水蓋22が一体化されていることが望ましい。
【0036】
本発明に於いて、図1の防水用のカバー部材2としては、所謂、ゴミ袋として日常使用されている大小のポリエチレンシート袋などが適用されることを特徴とする。以下、ポリエチレンシート袋(以下、シートという)を使用した実施例と特徴について述べる。
【0037】
装着可能なシートの厚さは、装着体4の口径やネジ部の構造等に関係するが、0.02mm〜0.04mm程度のものが使用でき、0.02mmでは2枚を重ねて使用することもできる。この場合、シート間に防寒材(カイロを含む)や迷彩材を設けることもできる。また、撮影の終了時には、例えば海水などで汚れた場合、一枚目のシートを皮のように剥がせば、カメラは新しいシートに包まれており、周りの機材を汚すことがなく、収納作業が行える。
【0038】
容積18cmmx25cmm程度のものは、小型のデジタルカメラなどに適し、65cmmx80cmm程度の大型のものは、頭部まで被るレインコート状にすることができ、また、三脚を使用したビューカメラなどにも使用することができる。
【0039】
透明で薄膜なので、カメラの操作は、シートの外部から行うことができる。デジタルカメラ、ビデオカメラなどの液晶画面はシートを透して確認することができる。ただし、一眼レフレックス型カメラのファインダーでは、シートによる減光と歪により見難くなるので、窓を設けることが必要となる。
【0040】
図6a、bはシートにファインダー窓31を設ける実施例を示し、カメラのファインダー部31のシートを、図6aに示すように、ボタンホール33のように切り開き、両端にテープ留34を施し、図6bに示すように、上記のボタンホール33にゴムのアイカップ32を通すとファインダー窓31を設けることができる。ゴムのアイカップ32の弾性と軟質なシート(ボタンホール33)との接合で雨滴の浸入はない。必要であればビニールナ度でアイカップに蓋を施すこともできる。
【0041】
以上の実施例は、本発明に於いて防水用のカバー部材2として、日常使用されているポリエチレンシート袋を適用した実施例であるが、好適には防水カバーの構造はカメラの外形相当であることが望ましい。
【0042】
図7は本発明に好適な防水カバーの構造を示す一例であり、図7に示すようにカメラの本体10を被包する矩形体状の袋体41で側方の一端に開口部41aが設けてあり、この袋体41のレンズ相当部にレンズ筒9の外径と長さを越える円筒状の突出部42を設けたものである。
【0043】
図8は当該防水カバー1aをカメラに装着した状態を示す。はじめに、図7の開口部41aを円筒状突出部42まで捲くる(例えば靴下を履くときのように)とレンズ筒9の入口部42aが現れるので、ここからレンズ筒9を挿入し、止着体5を円筒状突出部42の先端部42bから通して装着体4に螺入して円筒状突出部42を取り付け具1bに挟着する。図8に示すように円筒状突出部42の余分の長さは切除し、さらに袋体41はカメラの本体10に被せて、本体の側方でねじり、このねじられた係止部41bにワイヤーロック43やクリップなどで係止する。
【0044】
上述の袋体41の係止部41bにはカメラとの通信線、例えばレリーズ、ストロボの外部電源、USB線などを通すことができ、開口部41aと一緒にねじると防水することができる。小型のデジタルカメラでは携帯用のストラップなどを取り出すことができる。
【0045】
上述の係止部41bをねじる前に、袋体41に空気を吹き込み風船状にしてからこの風船を圧迫すれば、風船のしぼみ具合により防水具の気密性をテストすることができる。
【0046】
ビデオカメラでは、縦に長方形体の本体部の側面に液晶画面の突出があるが、このビデオカメラに好適な防水カバーとしては上述の実施例を適用することができる。すなわち、液晶画面の突出部を収容する耳状突出部を設けて構成することで可能となる。
【0047】
上記の袋体41はワイヤーロック43などで係止して防水されるが、雨天時の携帯ではこの係止部が邪魔になることがある。図9はカメラグリップ45の握持部45aにカバー端末41aを収容する実施例を示す。袋体41でカメラ10を被包し、カメラグリップ45の台座45bに取り付ける。カメラグリップ45の握持部45aにはカバーの端末部41aを収容する収容部46が設けられ、この収容部46には蝶番46bを介して蓋46aと下部にはカバーの端末部41aを通す入口部46cが設けられている。すなわち、カバー部材41の開口部は係止部41bでねじられ、その端末41aは蓋46aを開いて入口部46cから収容部46に導入される。この場合、カバー部材41の開口部41aからの防水性は確保され、携帯にも便利である。また、この収容部46にはUSBなどの通信線を収容することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】防水具の構成を示す分解斜視図である。
【図2】防水具をカメラに装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図2の取り付け具の中央縦断面図である。
【図4】フィルター枠と支持体を装着体に取り付けた状態での中央縦断面図である。
【図5】装着体にレンズ筒の外筐とL型取り付け座を設けた状態を示す斜視図である。
【図6】カバー部材にファインダー窓を設ける実施例を示す背面図である。
【図7】好適な防水カバーの構造を示す斜視図である。
【図8】図7の防水カバーをカメラに装着した状態を示す斜視図である。
【図9】カメラグリップの握持部にカバーの端末部の収容部を設けた斜視図である。
【図10】防水カバーの従来例1を示す構成図である。
【図11】防水カバーの従来例2を示す構成図である。
【符号の説明】
【0049】
1 防水具
1a 防水カバー
1b 取り付け具
2 カバー部材
4 装着体
5 止着体
9、25 レンズ筒
10 カメラ
11 フィルター枠
12 支持体
21 レンズ外筐部
41 カバー袋体
42 円筒状突出部
45 カメラグリップ
45a 握持部
46 カバー端末収容部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水部材として軟質で薄手のカバー材を使用する防水具にあって、
防水具は防水カバーと当該防水カバーを取り付ける取り付け具から構成され、上記取り付け具は、互いに係合する一対のリング状体で構成され、内側のリング状体はレンズ筒に係着固定される装着体として、外側のリング状体は上記装着体に上記防水カバーを防水状態に係止する止着体として構成されたことを特徴とするカメラの防水具。
【請求項2】
上記取り付け具は、上記装着体の外周にオス型ネジを設け一端に鍔部を設もうけ、上記止着体の内側に上記装着体のネジに螺合するネジが設けられたことを特徴とする請求項1に記載のカメラの防水具
【請求項3】
上記装着体の中空内に、当該装着体とレンズ筒を係合する鍔状の支持体を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラの防水具
【請求項4】
上記装着体は、レンズ筒の突出に相当する外筐部を設け、当該外筐部がカメラに取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラの防水具
【請求項5】
上記防水カバーは、カメラの本体を被包する矩形体状の袋体で、当該袋体のレンズ相当部に、レンズ筒の外径と長さを越える円筒状の突出部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラの防水具
【請求項6】
上記防水カバーで被包されたカメラがカメラグリップに装着された状態にあって、上記防水カバーの開口部の端末は、カメラグリップの握持部に設けられた収容部に収容されたことを特徴とする請求項1、2又は5に記載のカメラの防水具
【請求項1】
防水部材として軟質で薄手のカバー材を使用する防水具にあって、
防水具は防水カバーと当該防水カバーを取り付ける取り付け具から構成され、上記取り付け具は、互いに係合する一対のリング状体で構成され、内側のリング状体はレンズ筒に係着固定される装着体として、外側のリング状体は上記装着体に上記防水カバーを防水状態に係止する止着体として構成されたことを特徴とするカメラの防水具。
【請求項2】
上記取り付け具は、上記装着体の外周にオス型ネジを設け一端に鍔部を設もうけ、上記止着体の内側に上記装着体のネジに螺合するネジが設けられたことを特徴とする請求項1に記載のカメラの防水具
【請求項3】
上記装着体の中空内に、当該装着体とレンズ筒を係合する鍔状の支持体を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラの防水具
【請求項4】
上記装着体は、レンズ筒の突出に相当する外筐部を設け、当該外筐部がカメラに取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラの防水具
【請求項5】
上記防水カバーは、カメラの本体を被包する矩形体状の袋体で、当該袋体のレンズ相当部に、レンズ筒の外径と長さを越える円筒状の突出部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラの防水具
【請求項6】
上記防水カバーで被包されたカメラがカメラグリップに装着された状態にあって、上記防水カバーの開口部の端末は、カメラグリップの握持部に設けられた収容部に収容されたことを特徴とする請求項1、2又は5に記載のカメラの防水具
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−58142(P2007−58142A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−269095(P2005−269095)
【出願日】平成17年8月21日(2005.8.21)
【出願人】(503136129)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月21日(2005.8.21)
【出願人】(503136129)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]