説明

カメラを用いる検体定量測定機器、方法及びそのシステム

本発明は、カメラを利用した検体定量測定機器及び方法に関するものであり、更に詳しく分析しようとする検体に対する正確な分析結果を導出するために要する識別コードを別の装備なしでカメラを利用して検体反応結果を撮影することと共に読み取ることができるように、検体が注入されて反応した検体反応結果及び検体キットに対する識別コードを一面中のカメラ認識領域に含む検体キットの前記カメラ認識領域を撮影するカメラ、前記カメラによって撮影された前記検体キットのカメラ認識領域の映像から検体反応結果映像と識別コード映像を分離する映像処理部、前記検体反応結果映像及び前記識別コード映像を各々読み取る読取部及び前記識別コード映像の読取結果が使用されて前記検体反応結果映像の読取結果が処理されるようにする制御部を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラを用いる検体定量測定機器及び方法に関するものであり、更に詳しくは、分析しようとする分析物に対する正確な分析結果を導出するために要する識別コードを別の装備なしにカメラを用いて検体反応結果を撮影すると共に読取できるカメラを用いる検体定量測定機器及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、生体試料を用いて体の健康状態を分析する技術が健康に対する興味が高くなることによって多様に紹介されている。
【0003】
その中でも、診断キットを用いると、微量の生体試料を分析して健康状態を易くチェックできる。
【0004】
図1に示すように、この診断キットを用いる場合に最終結果を分析するためには診断キット10において試料によって発する抗原‐抗体反応或いは酵素反応による反応結果が現れ、これをカメラ20で撮影し分析する方法を用いる。
【0005】
この際、正確な結果を得るためには、各々の診断キットに対する有効な情報を含むコード情報を認識していなければならない。
【0006】
このコード情報を認識するため、既存にはコードをバーコード型に具現し、カメラと別に具備されたバーコードリーダーを利用してコード情報を認識する方法を採用した。
【0007】
従って、図2に示すように、既存にはカメラ220を用いて診断キット210の反応結果を撮影するとは別にバーコードリーダー240を用いてコード230を読取る方法を採用した。また他の方法としてRFIDユニットを用いてコードを認識する方法がある。
【0008】
しかし、既存のバーコードリーダーやRFIDユニットを用いる場合には、診断キットの反応結果を撮影することと別に、コード読み取りのための装備が追加的に具備されなければならなく、これに従って分析装置の小型化に困ることは勿論、それによる追加費用も発生する問題があった。
【0009】
また、コード読み取りのための別の動作が要するため、分析時間が遅延されることは勿論、その作動も厄介になる問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述の問題を解決するための本発明の第1目的は、映像撮影を介して試料の反応結果を分析することにおいて試料反応結果は勿論、検体キットに対するコード情報を映像撮影を介して具現されえるよう作用するカメラを用いる検体量測定機器を提供する。
【0011】
また、本発明の第2目的は、映像撮影を介して試料反応結果及び検体キットに対するコード情報を分析するために映像撮影が可能である領域にコード情報を具現する検体キットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成すべく、本発明の第1実施例によるカメラを用いる検体定量測定機器は、検体が注入され反応した検体反応結果及び検体キットに対する識別コードを一面中のカメラ認識領域に含む検体キットの前記カメラ認識領域を撮影するカメラと、前記カメラによって撮影された前記検体キットのカメラ認識領域の映像から検体反応結果映像と識別コード映像を分離する映像処理部と、前記検体反応結果映像及び前記識別コード映像を各々読み取る読取部と、前記識別コード映像の読取結果が使用されて前記検体反応結果映像の読取り結果が処理されるよう作用する制御部と、を含む。
【0013】
この際、読取部は、前記検体反応結果映像を読み取る第1読取部及び前記識別コード映像を読み取る第2読取部を含めてもよい。
【0014】
また、前記検体反応結果映像の読取結果を処理するために前記識別コードに対応されるデータを保存する保存部を更に具備してもよい。
【0015】
また、前記検体反応結果映像の読取結果は、出力部或いは表示部を介して出力されてもよい。
【0016】
上記の目的を達成すべく、本発明の第2実施例によるカメラを用いる検体定量測定機器は、検体が注入されて反応した検体反応結果及び検体キットに対する識別コードを一面中のカメラ認識領域に含む検体キットの前記カメラ認識領域を第1映像及び第2映像に順次に撮影するカメラと、前記カメラによって撮影された第1映像から前記検体反応結果を読み取って前記第2映像から前記識別コードを読み取る読取部と、前記識別コードの読取結果が使用されて前記検体反応結果の読取結果が処理されえるようにする制御部と、を含む。
【0017】
この際、前記読取部は、前記検体キットの一面中のカメラ認識領域の第1仮想領域から前記検体反応結果を抽出して読み取って、前記検体キットの一面中のカメラ認識領域の第2仮想領域から前記識別コードを抽出して読み取る。
【0018】
また、前記第2仮想領域は、前記カメラによって撮影された第2映像から前記第1仮想領域を除いた残り領域であってもよい。
【0019】
一方、前記識別情報はバーコード、カラーパターンコード、文字或いは数字のうち少なくとも一つで構成されえる。
【0020】
前記識別コードは、前記検体キットの生産ロット情報(manufacturing lot information)を含めてもよく、この際、前記制御部は前記生産ロット情報が使用されて前記検体反応結果映像の読取結果がカリブレーション(calibration)されるようにし、表示部を介して前記カリブレーションされた読取結果を出力できる。
【0021】
前記識別コードは、検体キットの有効日付(expire date)を含めてもよく、この際、前記カメラは検体が注入される以前に前記識別コードを撮影して前記制御部は前記識別コード内に含まれた検体キットの有効日付が過ぎた場合にエラーメッセージが出力されるようにする。
【0022】
前記識別コードは、検体キットにおいて分析される検体の種類を示す検体種類情報を含めてもよく、この際、前記カメラは検体が注入される以前に前記識別コードを撮影し、前記制御部は前記検体種類情報が示す検体種類が検体定量測定機器が分析する検体種類に該当されない場合にエラーメッセージが出力されるようにする。
【0023】
前記の目的を達成すべく、本発明の第3実施例によるカメラを用いて血液内の検体の定量を測定する検体定量測定機器に使用される検体キットは、検体が注入されて反応が行った検体反応結果を表示する表示ウィンドウと、前記検体キットに対する識別コードを含み、前記表示ウィンドウと前記識別コードは前記検体キットの一面のカメラ認識領域内に形成されることを特徴とする。
【0024】
この際、定量測定のために利用される検体は、抗原であってもよく、検体反応結果は抗原‐抗体反応の結果であってもよい。この際、前記抗原は、Myoglobin、Creatine Kinase−MB(CK−MB)、Troponin I、Pro−BNPまたはD−dimerであってもよい。
【0025】
また、前記抗原は、腫瘍マーカー(tumor marker)であってもよい。例えば、この腫瘍マーカーは再発性乳癌マーカーでのCA15−3であるか、直腸癌及び膵臓癌マーカーのCA19−9であるか、卵巣癌マーカーのCA125であるか、直腸癌、肺癌、膵臓癌、消火器癌及び乳癌マーカーのCEAであるか、前立腺癌マーカーのPSAであるか、肝癌マーカーのAFPであってもよい。
【0026】
また、前記カメラ認識領域は、第1仮想領域及び第2仮想領域に分けられ、前記第1仮想領域に前記表示ウィンドウが具備され、前記第2仮想領域に前記識別コードが具備されえる。
【0027】
一方、前記第1仮想領域及び前記第2仮想領域は、認識可能な線によって分けられえる。
【0028】
上述の目的を達成すべく、本発明の第4実施例によるカメラを用いる検体定量測定方法は、検体が注入されて反応が行った検体反応結果及び検体キットに対する識別コードを一面のカメラ認識領域に含む検体キットの前記カメラ認識領域をカメラで撮影する撮影ステップと、前記撮影された前記検体キットのカメラ認識領域の映像から検体反応結果映像と識別コード映像を分離する分離ステップと、前記検体反応結果映像及び前記識別コード映像を各々読み取る読取ステップと、前記識別コード映像の読取結果を用いて前記検体反応結果映像の読取結果を処理する処理ステップと、を含む。
【0029】
この際、前記処理ステップは、前記検体反応結果映像の読取結果を処理するために保存部に保存された前記識別コードに対応されるデータを用いられえる。
【0030】
上述の目的を達成すべく、本発明の第5実施例によるカメラを用いる検体定量測定方法は、検体が注入されて反応が行った検体反応結果及び検体キットに対する識別コードを一面のカメラ認識領域に含む検体キットの前記カメラ認識領域を第1映像及び第2映像に順次にカメラで撮影する第1ステップと、前記第1映像から前記検体反応結果を読み取る第2ステップと、前記第2映像から前記識別コードを読み取る第3ステップと、前記識別コードの読取結果を用いて前記検体反応結果の読取結果を処理する第4ステップと、を含む。
【0031】
上述の目的を達成すべく、本発明の第6実施例によるカメラを用いる検体定量測定システムは、検体が注入されてから反応が行った検体反応結果を表示する表示ウィンドウと前記表示ウィンドウと同じ面のカメラ認識領域内に具備される識別コードを含む検体キットと、前記第1実施例または第2実施例のうち何れか一つによる検体定量測定機器と、を含む。
【発明の効果】
【0032】
上記のように本発明によるカメラを用いる検体定量測定機器及び方法は、一つのカメラを用いて検体反応結果及びコード情報を認識することができて迅速な試料分析は勿論、別のコード認識装置を具備する必要がなくて小型化が可能である効果があります。
【0033】
また、本発明によるカメラを用いる検体定量測定機器及び方法は、一つのカメラを用いて検体反応結果及びコード情報を認識してソフトウェア的に前記認識された情報を分析できる効果があります。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】従来技術で使用される検体定量測定システムの図である。
【図2】従来技術の概念を示す図である。
【図3】本発明の基本概念を示す図である。
【図4】本発明による検体キットの第1実施例を示す図である。
【図5】本発明による識別コードの多様な具現方法を示す図である。
【図6】本発明による検体キットの第2実施例を示す図である。
【図7】本発明によるカメラを用いる検体定量測定システムの構成を示す図である。
【図8】本発明によるカメラを用いる検体定量測定方法の第1実施例を示す図である。
【図9】本発明によるカメラを用いる検体定量測定方法の第2実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の好ましい実施例を添付した図面を参照して詳しく説明する。本発明を説明することにおいて、かかる公知機能或いは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明確にする恐れがある場合、その詳しい説明を略する。
【0036】
本発明を説明することにおいて、生体から採取されて分析に用いる試料内の分析物は、検体(analyte)という用語に統一して使用し、診断キットは検体キットという用語に統一して使用する。また、コード情報を具備したコードを識別コードに統一して使用する。但し、この用語により技術的な特徴が限定されることはない。
【0037】
図3は、本発明の基本概念を示す図である。
【0038】
図示するように、本発明によるカメラを用いる検体定量測定機器によって検体を分析するために検体キット300の同じ面に検体反応結果と識別コードが具備されている。
【0039】
ここで、検体反応結果は血液などから採取された検体が検体キット300に提供されクロマトグラフィにより検体キット300の反応領域に移動して反応が行われるが、反応領域の結果を検体反応結果とする。
【0040】
例えば、血液がクロマトグラフィにより反応領域に移動して反応が行われると血液に含まれた分析物質の濃度に応じて反応領域の色に変化が生じる。この際、反応領域の変化された色が検体反応結果としてされえる。
【0041】
具体的な例として、検体は抗原であってもよく、検体反応結果は抗原‐抗体反応結果であってもよい。ここで、抗原はMyolobin、Creatine Kinase−MB(CK−MB)、Troponin I、Pro−BNPまたはD−dimerであってもよい。
【0042】
また、前記抗原は腫瘍マーカー(tumor marker)であってもよい。例えば、この腫瘍マーカーは再発性乳癌マーカーのCA15−3であるか、直腸癌及び膵臓癌マーカーのCA19−9であるか、卵巣癌マーカーのCA125であるか、直腸癌、肺癌、膵臓癌、消火器癌及び乳癌マーカーのCEAであるか、前立腺癌マーカーのPSAであるか、肝癌マーカーのAFPであってもよい。
【0043】
但し、これは一つの例に過ぎ、多様な検体に対して分析することができ、これに対する検体反応結果も多様に行える。
【0044】
また、識別コードは、検体反応結果に対する有効な情報を得るために要する別のコード値を含む情報を意味する。
【0045】
例えば、識別コードは検体キット300の生産ロット情報であってもよい。この検体キット300の生産ロット情報は、検体反応結果の読取結果をカリブレーション(calibration)するために用いられる。
【0046】
また他の例として、識別コードは検体キット300の有効日付(expire date)であってもよい。有効日付を含む識別コードは検体キットの使用可否を決定することに用いる。
【0047】
図5に示すように識別コードを具現する方法は、バーコード、カラーパターン、数字或いは文字などのように多様に構成されえる。
【0048】
検体反応結果と識別コードが一面に具備された検体キット300をカメラ310を用いて撮影すると、カメラ310により撮影された映像がプロセッサ320過程を介して検体の分析結果を出力330する。
【0049】
図4は、本発明による検体キットの第1実施例を示す図である。
【0050】
図示するように、検体キット300は、検体が注入される注入口330、注入された検体の反応結果を表示する表示ウィンドウ320及び識別コード340を含む。
【0051】
ここで、表示ウィンドウ320は、検体が反応する反応領域を示す。
【0052】
カメラを用いて検体分析県下を得るためには、反応領域の表示ウィンドウ320と識別コード340が同じ面に具備されなければならない。
【0053】
但し、カメラは検体反応結果と識別コードを別に読み取るので表示ウィンドウ320と識別コード340は、一定の間隔に離隔されていることが好ましい。
【0054】
また、識別コード340は検体コード300の一面中でカメラにより撮影が可能な領域内に存在する。
【0055】
図5に示すように、識別コード340は、多様な方法に具現が可能である。
【0056】
例えば、1次元バーコードまたは2次元バーコードのバーコード型、カラーパターンを用いる形、数字で構成された形、文字で構成された形など多様な方法に具現が可能である。
【0057】
図6は、本発明による検体キットの第2実施例を示す図である。
【0058】
図示するように、図6のAは識別コード340がマーキングされた検体キット300において、カメラにより認識可能な仮想領域600を表示する。
【0059】
よって、識別コード340は撮影可能な仮想領域600内にマーキングされなければならない。ここで、仮想領域600は仮想の領域として何の表示がない場合もあり、場合によって仮想領域600を点線などのように識別可能なある方法に表示することもある。
【0060】
但し、この仮想領域600は検体反応結果または識別コードを読み取る過程においてアルゴリズムによって多様な方法に認識されえる。
【0061】
図6のBは、表示ウィンドウ320の検体反応結果を撮影する第1仮想領域610と識別コードを撮影する第2仮想領域620を区分する。
【0062】
この際、撮影された映像から予め設定された第1仮想領域610から検体反応結果を読み取ることができ、既設定の第2仮想領域620から識別コードを読み取ることができる。第2仮想領域620は撮影された映像から第1仮想領域610を除いた残り領域であってもよい。
【0063】
ここで、第1仮想領域610及び第2仮想領域620も何の表示なしにアルゴリズム処理過程において認識されえることは勿論、所定の方法に領域を表示することができる。
【0064】
このように、検体キット300の領域を分ける方法に応じて検体反応結果及びコード情報を読み取る過程に違いが発生することがある。
【0065】
図7は、本発明によるカメラを用いる検体定量測定機器の構成を示す図である。
【0066】
図示するように、カメラを利用する検体定量測定機器は、映像撮影部710、映像処理部720、読取部730、保存部740、制御部750及び出力部760を含む。ここで、映像撮影部710は一般的にカメラが利用されることもある。
【0067】
映像撮影部710は、検体反応の結果及び識別コードを一面に含む検体キット300の一面を撮影する。ここで撮影とは、検体キット300の一面を一気に撮影する場合を示す。
【0068】
映像処理部720は、映像撮影部710によって撮影された検体キット300の一面の映像から検体反応結果映像と識別コード映像を分離する。
【0069】
検体反応結果映像及び識別コード映像を分離する方法は、多様なアルゴリズムで具現することが可能である。
【0070】
例えば、図6の中、Aのように仮想領域における位置に応じて検体反応結果映像及び識別コード映像を分離する。撮影された映像から中央に位置する部分を検体反応結果映像として認識し、相対的に縁部に位置する部分を識別コード映像として認識することもある。
【0071】
また他の例として、図6の中、Bのように検体キット300が第1仮想領域610と第2仮想領域620に分けられる場合には、第1仮想領域610は検体反応結果映像として認識され、第2仮想領域620は識別コード映像として認識される。第1仮想領域610及び第2仮想領域620は映像処理部720に予め設定されることもある。
【0072】
読取部730は、検体反応結果映像及び識別コード映像を各々読み取る。
【0073】
読取部730は、検体反応結果を読み取る第1読取部731とコード情報を読み取る第2読取部732に分けられる。
【0074】
制御部750は、識別コード映像の読取結果が利用されて検体反応結果の読取結果が処理されて出力が行われるようにする。この際、制御部750は識別コードに対応される情報を保存する保存部740から読み取られた識別コードに対応される情報を呼んで検体に対する有効な情報を得ることができる。
【0075】
具体的に、識別コードが検体キットの生産ロット情報である場合、制御部750は識別コードから読み取られた生産ロット情報を使用して検体反応結果の読取結果がカリブレーション(calibration)されるようにする。
【0076】
一方、識別コードが検体キットの有効日付(Sexpire date)である場合、制御部750は映像撮影部710によって撮影された識別コードの読取結果に応じて有効日付が過ぎた場合にはエラーメッセージが出力部760を介して出力されるようにする。
【0077】
また、識別コードが検体キットで分析されえる検体の種類を示す場合に、制御部750は映像撮影部710によって撮影された識別コードの読取結果に応じる分析されえる検体種類が検体定量測定機器が分析する検体種類に該当されない場合には分析が不可能であるというエラーメッセージを出力部760を介して出力する。
【0078】
出力部760は、制御部750によって得られた検体に対する有効な最終結果を出力する。出力部760は、場合によって表示部など多用な用語に使用されることがある。
【0079】
また他の方法で、映像撮影部710は検体反応結果及び識別コードを一面に含む検体キットの一面を第1映像及び第2映像として順次に撮影することができる。
【0080】
この際、第1映像及び第2映像は、同じ映像であってもよく、一方、予め設定されて他一定領域に対してそれぞれ別の映像であってもよい。
【0081】
第1映像は、検体反応結果を読み取るための映像として利用され、第2映像は識別コードを読み取るための映像として利用されえる。
【0082】
読取部730は、映像撮影部710によって撮影された第1映像から検体反応結果映像を読み取って第2映像から識別コードを読み取る。
【0083】
この際、読取部730は予め設定された第1仮想領域及び第2仮想領域から検体反応結果と識別コードを抽出して読み取ることができる。
【0084】
制御部750は識別コード映像の読取結果を利用して検体反応結果の読取結果が処理され出力されるようにする。この際制御部750は識別コードに対応される情報を保存する保存部740から読み取られた識別コードに対応される情報を呼んで検体に対する有効な情報を得ることができる。
【0085】
出力部760は、制御部750によって得られた検体に対する有効な最終情報を出力する。
【0086】
図8は、本発明によるカメラを利用する検体定量測定方法の第1実施例を示す図である。
【0087】
図示するように、カメラを用いる検体定量測定方法の第1実施例は、先ず、映像撮影部、つまりカメラを通じて検体反応結果及び識別コードを一面に含む検体キットの一面を撮影する。(S810)
【0088】
検体キットの一面が撮影されると、撮影された検体キットの一面の映像から第1領域に含まれる検体反応結果映像と第2領域に含まれる識別コード映像を分離する。(S820)ここで、第1領域及び第2領域は予め設定されえる。
【0089】
検体反応結果映像と識別コード映像が分離されると、第1領域の検体反応結果を読み取る。(S830)
【0090】
また、第2領域の識別コードを読み取る。(S840)
【0091】
検体反応結果及び識別コードが読み取られると、識別コード映像の読取結果を利用して検体反応結果の読取結果を分析し、反応結果を出力する。(S850)ここで、検体反応結果の読取結果を分析して反応結果を出力することは、識別コードに対応される情報を保存する保存部から読み取られた識別コードに対応される情報を呼んで検体に対する有効な情報を得ることを意味する。そして、検体に対する有効な情報帰られると、出力部を介してこれを出力する。(S860)
【0092】
例えば、識別コードが検体キットの生産ロット情報を含む場合には、読み取られた生産ロット情報を使用して検体反応結果映像の読取結果をカリブレーションし、カリブレーションされた検体反応結果映像の読取結果を出力する。
【0093】
識別コードが有効日付情報を含む場合には、検体が注入される前に第2領域の識別コードをカメラで撮影し、識別コード内に含まれた検体キットの有効日付が過ぎたか否かを判断して有効日付が過ぎた場合にはエラーメッセージを出力する。
【0094】
また、識別コードが検体キットで分析される検体の種類を示す検体種類情報を含む場合には、検体が注入される以前に識別コードをカメラで撮影し、識別コードから読み取られる検体種類が分析する検体種類ではない場合にはエラーメッセージを出力する。
【0095】
図9は、本発明によるカメラを用いる検体定量測定方法の第2実施例を示す図である。
【0096】
図示するように、カメラを利用した検体定量測定方法の第2実施例は、先ず、検体反応結果及び識別情報を一面に含む検体キットの前記一面を第1映像及び第2映像に順次に撮影する。(S910、S930)ここで、第1映像は第1領域映像を意味し、第2映像は第2領域映像を意味する。
【0097】
第1映像及び第2映像が撮影されると、前記第1映像から検体反応結果を読み取る。(S920)
【0098】
また、第2映像から識別コードを読み取る。(S940)
【0099】
よって、第1映像及び第2映像が撮影されると、識別コード映像の読取結果を利用して検体反応結果の読取結果を分析して反応結果を算出する。(S950)
【0100】
この際、検体反応結果の読取結果を分析するために保存部に保存された識別コードに対応されるデータを利用することができる。
【0101】
そして、算出の反映結果、つまり検体に対する有効な情報を出力する。(S960)
【0102】
具体的に、識別情報が検体キットの有効日付である場合、分析されえる検体の種類を示す検体種類情報である場合、検体キットの生産ロット情報の場合には前記図8に示す過程を通じて具現することが可能である。
【0103】
以上に説明した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者に本発明の技術的思想を外さない限度内で如何なる置換、変形及び変更が可能であることから上述した実施例及び添付の図面によって限定されるものではない。
【図1(A)】

【図1(B)】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液内の検体(analyte)の定量を測定する検体定量測定機器において、
血液が注入されて反応した検体反応結果及び検体キットに対する識別コードを含む、検体キットの一つの面内のカメラ認識領域を撮影するカメラと、
前記カメラにより撮影された前記検体反応結果の映像及び前記識別コードの映像を読み取る読取部と
を含む検体定量測定機器。
【請求項2】
前記識別コードの映像の読取結果が使用されて前記検体反応結果の映像の読取結果が処理されるようにする制御部を含む請求項1に記載の検体定量測定機器。
【請求項3】
前記カメラは、前記検体反応結果及び前記識別コードを同時に撮影し、
前記カメラによって撮影された前記検体反応結果の映像と前記識別コードの映像とを分離する映像処理部を更に含む請求項1または2に記載の検体定量測定機器。
【請求項4】
前記カメラは、前記検体反応結果及び前記識別コードを各々第1映像及び第2映像として順次撮影し、
前記読取部は、前記第1映像から前記検体反応結果を読み取り、前記第2映像から前記識別コードを読み取る請求項1または2に記載の検体定量測定機器。
【請求項5】
前記識別コードは、バーコード、カラーパターンコード、文字或いは数字のうち少なくとも一つで構成される請求項1から4の何れか1項に記載の検体定量測定機器。
【請求項6】
前記識別コードは、前記検体キットの生産ロット情報(manufacturing lot information)を含み、
前記制御部は、前記生産ロット情報が使用されて前記検体反応結果の映像の読取結果がキャリブレーション(calibration)されるように構成される請求項2に記載の検体定量測定機器。
【請求項7】
前記識別コードは、検体キットの有効日付(Eexpire date)を含み、
前記カメラは、血液が注入される前に前記識別コードを撮影し、
前記識別コード内に含まれた検体キットの有効日付が過ぎたらエラーメッセージが出力されるようにする制御部を含む請求項1に記載の検体定量測定機器。
【請求項8】
前記識別コードは、検体キットで分析される検体の種類を示す検体種類情報を含み、
前記カメラは血液が注入される前に前記識別コードを撮影し、
前記検体種類情報が示す検体種類が検体定量測定機器が分析する検体種類に該当しない場合、エラーメッセージが出力されるようにする制御部を含む請求項1に記載の検体定量測定機器。
【請求項9】
前記読取部は、
前記カメラ認識領域の第1仮想領域から前記検体反応結果を抽出して読み取り、
前記カメラ認識領域の第2仮想領域から前記識別コードを抽出して読み取る請求項4に記載の検体定量測定機器。
【請求項10】
カメラを利用して血液内の検体の定量を測定する検体定量測定方法において、
血液が注入された反応が行った検体反応結果及び検体キットに対する識別コードを含む、検体キットの一つの面内のカメラ認識領域をカメラで撮影する撮影ステップと、
前記検体反応結果の映像及び前記識別コードの映像を各々読み取る読取ステップと
を含む検体定量測定方法。
【請求項11】
前記識別コードの映像の読取結果を利用して前記検体反応結果の映像の読取結果を処理する処理ステップを含む請求項10に記載の検体定量測定方法。
【請求項12】
前記撮影ステップは、前記カメラ認識領域内の前記検体反応結果及び前記識別コードを共に撮影するステップであり、
前記カメラにより撮影された前記検体反応結果の映像と前記識別コードの映像とを分離するステップと更に含む請求項10または11に記載の検体定量測定方法。
【請求項13】
前記撮影ステップは、前記検体反応結果及び前記識別コードを各々第1映像及び第2映像として順次撮影するステップであり、
前記読取ステップは、前記第1映像から前記検体反応結果を読み取って、前記第2映像から前記識別コードを読み取るステップである請求項10から12の何れか1項に記載の検体定量測定方法。
【請求項14】
前記識別コードは、前記検体キットの生産ロット情報を含み、
前記処理ステップは、前記生産ロット情報を使用して前記検体反応結果の映像の読取結果をキャリブレーションするステップを含む請求項11に記載の検体定量測定方法。
【請求項15】
前記識別コードは、検体キットの有効日付を含み、
血液が注入される前に前記識別コードを前記カメラで撮影するステップと、
前記識別コード内に含まれた検体キットの有効日付が過ぎた場合エラーメッセージを出力するステップと、を更に含む請求項10から14の何れか1項に記載の検体定量測定方法。
【請求項16】
前記識別コードは、検体キットで分析されえる検体の種類を示す検体種類情報を含み、
血液が注入される前に前記識別コードを前記カメラに撮影させるステップと、
前記検体種類情報が示す検体種類が分析されえる検体種類でない場合、エラーメッセージを出力するステップと、を更に含む請求項10から15の何れか1項に記載の検体定量測定方法。
【請求項17】
カメラを利用して血液内の検体の定量を測定する検体定量測定機器で使用される検体キットにおいて、
血液が注入され反応した検体反応結果を表示する表示ウィンドウと、
前記検体キットに対する識別コードと
を含み、
前記表示ウィンドウと前記識別コードは、前記検体キットの一つの面内のカメラ認識領域内に形成されている検体キット。
【請求項18】
前記カメラ認識領域は、第1仮想領域及び第2仮想領域に分けられ、前記第1仮想領域に前記表示ウィンドウが具備され、前記第2仮想領域に前記識別コードが具備される請求項17に記載の検体キット。
【請求項19】
前記識別コードは、検体キットの生産ロット情報、検体キットの有効日付及び分析されえる検体の種類を示す検体種類情報のうち少なくとも一つを含む請求項17または18に記載の検体キット。
【請求項20】
血液内の検体の定量を測定する検体定量測定システムにおいて、
請求項1から9の何れか1項に記載の検体定量測定機器と、
請求項17から19の何れか1項に記載の検体キットと
を含む検体定量測定システム。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図5(c)】
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【図5(d)】
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【図6(A)】
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【図6(B)】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−504060(P2013−504060A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527817(P2012−527817)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【国際出願番号】PCT/KR2010/005823
【国際公開番号】WO2011/028000
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(508033719)インフォピア株式会社 (2)
【Fターム(参考)】