説明

カメラシステムおよびその電圧昇圧方法

【課題】出力立ち上がり時間が短く、応答性に優れ、又は省電力化を図ることができるカメラシステムを提供すること。
【解決手段】アクチュエータ15を駆動させる駆動回路14と、電源電圧が供給される電源端子16と、電源端子16の電圧が所定値より小さいとき電源電圧BATを昇圧して出力するとともに、電源端子16の電圧が所定値以上であるとき電源電圧BATを昇圧することなく出力する電源回路13とを含むカメラシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラシステムおよびその電圧昇圧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラボディから交換レンズなどのレンズ鏡筒へ電力を供給するカメラシステムにおいては、絞り制御用アクチュエータなどの駆動回路に対して、カメラボディ内の電池電源から昇圧回路などで一定に昇圧された電圧を供給している。アクチュエータがステッピングモータなどの場合には、その駆動回路への電圧が低いと、脱調現象を引き起こし、正確な制御ができなくなるおそれがある。
【0003】
そこで、バッテリ電圧をDC/DCコンバータにより昇圧している。しかしながら、DC/DCコンバータの出力を、常にバッテリ電圧以上になるように設定した場合には、コンバータがスイッチング動作を行うために無駄な電流が流れると共に、出力立ち上がりにも時間が掛かる。
【0004】
また、DC/DCコンバータの出力を、バッテリ電圧よりも低いが、脱調現象を引き起こさないレベル以上の電圧に設定することも考えられる。この場合には、出力立ち上がり時間を短くすることが可能になるが、この場合でも、常にコンバータがスイッチング動作を行うために無駄な電流が流れる。
【0005】
なお、カメラボディ内の電池電源から昇圧回路およびコンデンサを介して一定にされた電圧を供給しているカメラシステムが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
【0006】
ところが、この種のカメラシステムにおいては、コンデンサへの充電が十分ではないときに、露出動作を禁止するために、レリーズのタイミングに制約が生じる。たとえばカメラの連写を行う際に、充放電が間に合わなくなるために、連写が困難になる。また、コンデンサへの充電電圧によって制御を変化させるために、マイコンの処理が複雑になる。
【0007】
しかも、モータ駆動のために十分な静電容量を確保するために、大型のコンデンサを選択しなければならず、回路のサイズが大きくなる。さらに、コンデンサに充電するために、昇圧回路の出力電圧を電池電圧よりも高く設定する必要があり、昇圧回路の立ち上がり時間が長くなる。
【特許文献1】特開2001−91980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、出力立ち上がり時間が短く、応答性に優れ、又は省電力化を図ることができるカメラシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るカメラシステムは、
アクチュエータを駆動させる駆動回路と、
電源電圧が供給される電源端子と、
前記電源端子の電圧が所定値より小さいとき前記電源電圧を昇圧して出力するとともに、前記電源端子の電圧が所定値以上であるとき前記電源電圧を昇圧することなく出力する電源回路とを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の観点に係るカメラシステムは、
撮影動作を開始させるために操作される制御スイッチと、
前記制御スイッチの操作に対応してアクチュエータを駆動させる駆動回路と、
電源電圧が供給される電源端子と、
前記制御スイッチの操作時には、前記電源電圧を昇圧することなく出力するとともに、前記制御スイッチの操作後に前記電源端子の電圧が所定値より小さくなったとき前記電源電圧を昇圧して出力する電源回路とを含む。
【0011】
好ましくは、前記制御スイッチは、被写体にフォーカスを合わせるためのスイッチ、または、レリーズを開始するためのスイッチである。
【0012】
本発明に係るカメラシステムの電圧昇圧方法は、
制御開始時には、スイッチングを行うことなく、バッテリからの電圧を、そのままアクチュエータの駆動回路に出力し、
制御開始から所定時間経過後には、バッテリからの電圧が所定値以上かを判断し、所定値以上である場合に、バッテリからの電圧を、そのまま前記駆動回路に出力し、所定値に満たない場合には、昇圧動作を行い、昇圧された電圧を前記駆動回路に出力することを特徴とする。
【0013】
本発明に係るカメラシステムおよびその電圧昇圧方法では、電源電圧(バッテリ)からの電圧が所定値以上である場合には、バッテリからの電圧を、そのまま駆動回路に出力する。そのため、駆動回路に対して素早く一定以上の電圧を供給することができ、出力立ち上がり時間が短く、駆動回路の応答性に優れている。
【0014】
また、バッテリからの電圧が所定値以上である場合には、昇圧回路などによるスイッチング動作を行う必要がないことから、省電力化も図れる。
【0015】
さらに、バッテリからの電圧が所定値に満たない場合には、昇圧動作を行うことから、駆動回路には、常に一定以上の電圧が供給され、安定した駆動制御を実現することができる。
【0016】
好ましくは、前記電源回路は、前記電源端子の電圧が所定値より小さいときスイッチング動作を行うとともに、前記電源端子の電圧が所定値以上であるときスイッチング動作を行わないスイッチング電源である。
【0017】
好ましくは、前記所定値は、無負荷時に前記電源端子に供給される電圧値よりも小さく、重負荷時に前記電源端子に供給される電圧値よりも大きい値である。
【0018】
好ましくは、前記所定値は、軽負荷時に前記電源端子に供給される電圧値である。
【0019】
バッテリからの電圧(電源端子の電圧)が所定値を下回るのは、たとえばバッテリが消耗している場合や、重負荷時の場合である。したがって、そのような場合には、昇圧動作を行い、昇圧された電圧を駆動回路に出力することで、安定した駆動制御が可能となる。なお、バッテリが消耗している場合には、警告の表示を行っても良い。
【0020】
前記アクチュエータとしては、特に限定されず、たとえば絞り制御用アクチュエータ、オートフォーカス用アクチュエータ、像振れ防止用アクチュエータのうちのいずれかなどが例示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るカメラシステムのブロック図、
図2は図1に示すカメラシステムにおけるレンズ鏡筒内のDC/DCコンバータの回路図、
図3は図2に示すDC/DCコンバータの作用を示すフローチャート図、
図4は図2に示すDC/DCコンバータの作用を示す制御のタイムチャート図である。
【0022】
図1に示すように、本実施形態に係るカメラシステムは、カメラボディ1と、レンズ鏡筒2とを有し、これらは、着脱自在に接続してある。カメラボディ1には、乾電池あるいは充放電可能な電池などで構成されるバッテリ3と、バッテリ3に接続してあるDC/DCコンバータ4を有する。DC/DCコンバータ4は、ボディCPU5により制御される。
【0023】
ボディCPU5は、カメラボディ1内に装着してあるシャッタ機構、ミラー、ファインダ、撮像素子、液晶表示装置(これらは図示省略)などを制御すると共に、接点7〜10を介してレンズCPU12とも接続してあり、レンズCPU12と連携して、カメラシステムの制御を行う。なお、接点7はロジック系電源接点であり、接点8〜9は、それぞれ通信信号接点である。
【0024】
レンズ鏡筒2には、図示省略してあるレンズ群が内蔵してあり、レンズ群を光軸方向に移動させることによりズーミング動作およびフォーカシング動作を行わせるようになっている。フォーカシングのためのレンズ群の光軸方向の移動は、たとえばモータアクチュエータを駆動源とし、レンズCPU12により制御される。
【0025】
また、レンズ鏡筒2には、図示省略してある絞り機構を駆動するためのステッピングモータ15が装着してあり、そのステッピングモータ15は、駆動回路14およびレンズCPU12により制御される。ステッピングモータ15を駆動するための駆動回路14には、パワー系電源接点6、パワー系グランド接点11およびDC/DCコンバータ13を介して、バッテリ3からの電源電圧が印加されるようになっている。
【0026】
図1に示すレンズ鏡筒2内部にあるDC/DCコンバータ13の詳細を図2に示す。図1および図2に示すように、バッテリ3に接続されて、バッテリからの電源電圧が供給される入力側電源端子16は、トランジスタTR2、コイルL1、およびダイオードD2を介して出力端子18に接続してある。出力端子18は、図1に示すように、駆動回路14に接続してある。駆動回路14は、グランド線20にも接続してあり、駆動回路14には、出力端子18とグランド線20との間の電圧が印加される。
【0027】
図2に示すように、DC/DCコンバータ13は、コントロール端子17を有する。コントロール端子17は、図1に示すように、レンズCPU12からの制御信号を受け取るようになっている。図2に示すように、コントロール端子17は、DC/DCコンバータ13の内部に装着してある集積回路IC1の端子CEに接続してある。また、コントロール端子17は、トランジスタTr1にも接続してある。
【0028】
トランジスタTr1は、抵抗R1を介して入力側電源端子16に接続してある。また、抵抗R1に並列して、コンデンサC1、抵抗R2およびR3が、トランジスタTr1と端子16との間に接続してある。抵抗R3には、ダイオードD1が並列に接続してある。抵抗R2と抵抗R3との間の電位は、端子16とコイルL1との間に接続されたトランジスタTr2のゲート電極に印加され、端子16とコイルL1との間を通過する電流を制御するようになっている。すなわち、トランジスタTr2は、コンデンサC2およびC4にチャージされる電圧を制限し、突入電流を防止するようになっている。
【0029】
コンデンサC2は、入力電圧の平滑化を図るためのコンデンサであり、コンデンサC2の一方の端子は、コイルL1とトランジスタTr2との間の配線に接続してある。コンデンサC2の他方の端子は、グランド端子19に接続してある。グランド端子19は、図1に示すグランド線20に接続してある。
【0030】
図2に示すように、コイルL1とダイオードD2との間の配線と、グランド端子19との間には、スイッチング用トランジスタTr3が接続してある。このトランジスタTr3のゲート電極には、集積回路IC1の端子EXTが接続してあり、集積回路IC1の端子EXTからの出力信号を受けて、PFMおよび/またはPWMのスイッチング動作による電圧制御動作を行うようになっている。PFM制御では、パルス幅一定で周波数を変化させることにより昇圧動作が可能であり、PWM制御では、周波数一定でパルス幅を変化させることにより昇圧動作が可能である。
【0031】
集積回路IC1のVss端子は、グランド端子19に接続してあり、端子CEはコントロール端子17に接続してあり、端子Vddは出力端子18に接続してあり、端子FBは、コンデンサC3の一方の端子と、抵抗R4の一方の端子とに接続してある。コンデンサC3の他方の端子と、抵抗R4の他方の端子とは、出力端子18に接続してある。抵抗R4の一方の端子には抵抗R5の一方の端子が接続してあり、抵抗R5の他方の端子はグランド端子19に接続してある。
【0032】
本実施形態に係る図2に示す回路構成のDC/DCコンバータ13では、入力側電源端子16とグランド端子19との間に、図1に示すバッテリ3からの電源電圧が印加されると、図3に示すフローの制御が行われる。
【0033】
すなわち、まずステップS1にて、図1に示すレンズCPU12からステッピングモータ15を駆動するための駆動回路14を動作させるための制御信号CTLがDC/DCコンバータ13のコントロール端子17へ入力されたか否かが確認される。同時に、制御信号CTLがコントロール端子17へ入力されてからの時間tを計測し、その時間tが所定時間t0を経過しているか否かを図2に示す集積回路IC1が判断し、所定時間t0を経過していない場合には、図3に示すステップS2へ行く。
【0034】
ステップS2では、図1に示すバッテリ3からの電源電圧BATを、図2に示す入力側電源端子16を通して、そのまま、出力端子18から出力させ、図1に示す駆動回路14には、バッテリ3からの電源電圧BATをそのまま作用させる。具体的には、図2に示す集積回路IC1がトランジスタTr3を駆動させないで、スイッチング動作を行わせない。
【0035】
図3に示すステップS1において、時間tが所定時間t0を経過していると判断された場合には、次にステップS3へ行き、図2に示す電源端子16に印加されている電圧V(電源電圧BAT)が所定電圧V0よりも大きいかを判断する。具体的には、図2に示す集積回路IC1の端子Vddに作用している電圧に基づき集積回路IC1が判断する。
【0036】
図3に示すステップS3にて、電源端子16に印加されている電圧Vが所定電圧V0よりも大きい場合には、ステップS2へ行き、図1に示す駆動回路14には、バッテリ3からの電源電圧BATをそのまま作用させる。なお、バッテリ3からの電源電圧BATは、配線抵抗や各電子部品の抵抗により駆動回路14に作用するまでに電圧降下が生じるが、説明の容易化のために、本実施形態では無視することにする。
【0037】
図3に示すステップS1〜ステップS3による制御の結果、図1および図2に示す出力端子18に作用する電圧Voutの時間変化は、図4に示す曲線30のようになる。すなわち、制御信号CTLが入力されると、電圧Voutは、短時間の所定時間t0で、バッテリ3からの電源電圧BATと等しくなる。なお、所定時間t0は、特に限定されないが、たとえば2〜5ミリ秒である。
【0038】
図3に示すステップS3にて、図2に示す電源端子16に印加されている電圧V(電源電圧BAT)が所定電圧V0以下であると判断される場合とは、図4において、曲線32に示すように、バッテリ3からの電源電圧が電池の消耗などにより低下している場合や、次に示す場合などが考えられる。すなわち、図1に示すステッピングモータ15やその他のモータの駆動が重なり、バッテリ3に対して重負荷の電力消費が作用し、図4の曲線34で示すように、一時的に電圧Voutが所定電圧V0以下となる場合である。
【0039】
このような場合には、図3に示すステップS4において、図2に示す集積回路IC1がトランジスタTr3を駆動し、昇圧動作を行う。その結果、図3に示すステップS5にて、図1および図2に示す出力端子18から、昇圧された電圧V1が出力される。なお、バッテリが消耗している場合には、警告の表示を行っても良い。
【0040】
昇圧された電圧V1は、前述した所定電圧V0と同じ、またはそれ以上であり、本実施形態では、電源電圧BATを超えないように設定される。所定電圧(所定値)V0は、特に限定されないが、より具体的には、4V程度である。所定電圧(所定値)V0は、たとえば軽負荷時に電源端子16に供給される電圧値であっても良い。また、所定電圧V0は、無負荷時に電源端子16に供給される電源電圧BATよりも小さく、重負荷時に電源端子16に供給される電圧値よりも大きい値である。
【0041】
なお、無負荷時の電圧とは、出力端子に負荷が接続されていないときの電圧値(バッテリ電圧)であり、重負荷時の電圧とは、たとえばアクチュエータなどを駆動しているときの電圧であり、軽負荷時とはアクチュエータなどを駆動していないが無負荷ではないときの電圧である。
【0042】
本実施形態に係るカメラシステムおよびその電圧昇圧方法では、バッテリ3からの電圧が所定値以上である場合には、バッテリ3からの電圧を、そのまま駆動回路14に出力する。そのため、駆動回路14に対して素早く一定以上の電圧を供給することができ、出力立ち上がり時間が短く、駆動回路14の応答性に優れている。
【0043】
また、バッテリ3からの電圧が所定値以上である場合には、昇圧回路などによるスイッチング動作を行う必要がないことから、省電力化も図れる。
【0044】
さらに、バッテリ3からの電圧が所定値に満たない場合には、昇圧動作を行うことから、駆動回路14には、常に一定以上の電圧が供給され、安定した駆動制御を実現することができる。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0046】
たとえば、駆動回路14により駆動されるアクチュエータとしては、絞り制御用ステッピングモータ15に限らず、たとえばオートフォーカス用アクチュエータ、像振れ防止用アクチュエータのうちのいずれかなどであっても良い。
【0047】
また、カメラシステムとしては、図1に示すように、レンズ鏡筒2とカメラボディ2とから成るカメラシステムに限らず、レンズ鏡筒のみからなるカメラシステム、レンズ鏡筒に接続されるカメラ本体のみからなるカメラシステム、スチルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話などのカメラシステムであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。
【図2】図2は図1に示すカメラシステムにおけるレンズ鏡筒内のDC/DCコンバータの回路図である。
【図3】図3は図2に示すDC/DCコンバータの作用を示すフローチャート図である。
【図4】図4は図2に示すDC/DCコンバータの作用を示す制御のタイムチャート図である。
【符号の説明】
【0049】
1… カメラボディ
2… レンズ鏡筒
3… バッテリ
13… DC/DCコンバータ
14… 駆動回路
15… ステッピングモータ
16〜19… 端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクチュエータを駆動させる駆動回路と、
電源電圧が供給される電源端子と、
前記電源端子の電圧が所定値より小さいとき前記電源電圧を昇圧して出力するとともに、前記電源端子の電圧が所定値以上であるとき前記電源電圧を昇圧することなく出力する電源回路とを含むことを特徴とするカメラシステム。
【請求項2】
請求項1に記載されたカメラシステムであって、
前記電源回路は、前記電源端子の電圧が所定値より小さいときスイッチング動作を行うとともに、前記電源端子の電圧が所定値以上であるときスイッチング動作を行わないスイッチング電源であることを特徴とするカメラシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたカメラシステムであって、
前記所定値は、無負荷時に前記電源端子に供給される電圧値よりも小さく、重負荷時に前記電源端子に供給される電圧値よりも大きい値であることを特徴とするカメラシステム。
【請求項4】
請求項1または2に記載されたカメラシステムであって、
前記所定値は、軽負荷時に前記電源端子に供給される電圧値であることを特徴とするカメラシステム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のカメラシステムであって、
前記アクチュエータは、絞り制御用アクチュエータ、オートフォーカス用アクチュエータ、像振れ防止用アクチュエータのうちのいずれかであることを特徴とするカメラシステム。
【請求項6】
撮影動作を開始させるために操作される制御スイッチと、
前記制御スイッチの操作に対応してアクチュエータを駆動させる駆動回路と、
電源電圧が供給される電源端子と、
前記制御スイッチの操作時には、前記電源電圧を昇圧することなく出力するとともに、前記制御スイッチの操作後に前記電源端子の電圧が所定値より小さくなったとき前記電源電圧を昇圧して出力する電源回路とを含むことを特徴とするカメラシステム。
【請求項7】
請求項6に記載されたカメラシステムであって、
前記制御スイッチは、被写体にフォーカスを合わせるためのスイッチ、または、レリーズを開始するためのスイッチであることを特徴とするカメラシステム。
【請求項8】
請求項6または7に記載されたカメラシステムであって、
前記所定値は、軽負荷時に前記電源端子に供給される電圧値であることを特徴とするカメラシステム。
【請求項9】
制御開始時には、スイッチングを行うことなく、バッテリからの電圧を、そのままアクチュエータの駆動回路に出力し、
制御開始から所定時間経過後には、バッテリからの電圧が所定値以上かを判断し、所定値以上である場合に、バッテリからの電圧を、そのまま前記駆動回路に出力し、所定値に満たない場合には、昇圧動作を行い、昇圧された電圧を前記駆動回路に出力することを特徴とするカメラシステムの電圧昇圧方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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