説明

カメラ及び撮影システム

【課題】ユーザが行った場所の特徴に従って、名所旧跡のみならず、家族の集合写真や、花鳥風月等、思い出を盛り上げることができ、且つ、撮影すべき写真の種類を決定し、ユーザにアドバイス表示することによって、その場所で楽しんだ風物を記録して、変化にとんだ写真集を作成可能としたカメラ及び撮影システムを提供することである。
【解決手段】デジタルカメラ10に於いて、位置検出部12にて撮影時の位置に関する位置情報を検出し、前記撮影時の位置情報と撮影を行う時刻とをテーマ抽出部18にてグループ化し、当該グループ化の結果の情報に基づいて、次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を抽出する。そして、テーマ抽出部18からの出力に基づいて、次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を候補表示部20aに表示して操作者に告知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラ及び撮影システムに関し、より詳細には、写真に作品性、物語が生まれるような撮影シーンをアドバイスする撮影システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラの普及によって、画像がデジタル化され、転送なども容易となり、スライドショーの活用、電子アルバムによる自動レイアウト等、様々な画像鑑賞の可能性が広がっている。
【0003】
また、音楽をBGMにしたり、画像に文字を合成したりすることも、手間をかければ誰にでもできるようになっている。前述のスライドショーなどでも、複数の画像を利用して、相互作用でより豊かな情感を伝えることも可能となっている。
【0004】
こうした流れの中で、変化のある画像鑑賞に慣れた人が増えると、撮影者が無計画にカメラで撮影した画像だけを見せられても、変化がないと、単調に感じたり、味気なく感じたりする場合が増えている。
【0005】
そこで、状態を判定して撮影アドバイスを行うカメラとして、例えば、下記特許文献1及び特許文献2のような提案がなされている。例えば、下記特許文献1には、撮影した日時を記録し、平均的な撮影間隔を計算して、撮影ブランクが平均的な撮影間隔よりも長くなると、撮影を促すようなメッセージを出す技術が開示されている。また、下記特許文献2には、前回の撮影場所から距離的に離れた場合に、撮影アドバイスを行う技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−183099号公報
【特許文献2】特開2006−74547号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に記載の技術では、平均的な撮影間隔の長いユーザが、短い間に撮影機会が多いと思われるような、普段と異なる場所へ出掛けたときには、撮影を促すメッセージが通知されないという課題を有している。
【0007】
また、前記特許文献2に記載の技術は、撮影者が移動するときに、移動途中の記録を残すものであり、撮影画像の種類を豊富にするものではない。
【0008】
こうした特許文献1及び2の技術では、例えば、キャンプ場の近くで見た花や昆虫までを撮影するようにアドバイスする、ということはできないものであった。
【0009】
したがって本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが行った場所の特徴に従って、名所旧跡のみならず、家族の集合写真や、花鳥風月等、思い出を盛り上げることができ、且つ、撮影すべき写真の種類を決定し、ユーザにアドバイス表示することによって、その場所で楽しんだ風物を記録して、変化にとんだ写真集を作成可能としたカメラ及び撮影システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち請求項1に記載の発明は、撮影時の位置に関する位置情報を検出する位置検出手段と、前記撮影時の位置情報と撮影を行う時刻とをグループ化し、当該グループ化の結果の情報に基づいて、次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を抽出するテーマ抽出手段と、前記テーマ抽出手段からの出力に基づいて次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を操作者に告知する告知手段と、を具備することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記撮影時の時刻情報を検出する時刻検出手段を更に具備し、前記テーマ抽出手段は、前記位置検出手段で検出された位置情報と前記時刻検出手段で検出された時刻情報とをグループ化することを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、前記テーマ抽出手段は、前記次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を、直前に撮影された被写体から連想して抽出することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記テーマ抽出手段で抽出された前記テーマに基づいた撮影アドバイスを告知することを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記撮影アドバイスを表示する候補表示部を有することを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記撮影アドバイスと共に、撮影された画像を表示する表示部を更に有することを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記撮影された画像と前記撮影アドバイスを関連付けて表示することを特徴とする。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、前記位置検出手段で取得された撮影時の位置情報及び前記時刻検出手段で取得された撮影時の時刻情報の少なくとも一方に基づいて特定の情報を外部機器より取得するための通信部を更に具備することを特徴とする。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記位置検出手段で検出される位置情報は、土地の用途情報であることを特徴とする。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、前記時刻検出手段で検出される時刻情報は、季節情報を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項11に記載の発明は、被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段の位置に関する位置情報を検出する位置検出手段と、撮影手段の位置情報と撮影を行う時刻とをグループ化し、当該グループ化の結果の情報に基づいて、次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を抽出するテーマ抽出手段と、前記テーマ抽出手段からの出力に基づいて次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を操作者に告知する告知手段と、を具備することを特徴とする。
【0021】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、撮影時の時刻情報を検出する時刻検出手段を更に具備し、前記テーマ抽出手段は、前記位置検出手段で検出された位置情報と前記時刻検出手段で検出された時刻情報とをグループ化することを特徴とする。
【0022】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、前記テーマ抽出手段は、前記次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を、前記撮影手段で直前に撮影された被写体から連想して抽出することを特徴とする。
【0023】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記テーマ抽出手段で抽出された前記テーマに基づいた撮影アドバイスを告知することを特徴とする。
【0024】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記撮影アドバイスを表示する候補表示部を有することを特徴とする。
【0025】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記撮影アドバイスと共に、前記撮影手段で撮影された画像を表示する表示部を更に有することを特徴とする。
【0026】
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明に於いて、前記告知手段は、前記撮影手段で撮影された画像と前記撮影アドバイスを関連付けて表示することを特徴とする。
【0027】
請求項18に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、前記位置検出手段で取得された撮影時の位置情報及び前記時刻検出手段で取得された撮影時の時刻情報の少なくとも一方に基づいて特定の情報を外部機器より取得するための通信部を更に具備することを特徴とする。
【0028】
請求項19に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、前記位置検出手段で検出される位置情報は、土地の用途情報であることを特徴とする。
【0029】
請求項20に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、前記時刻検出手段で検出される時刻情報は、季節情報を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、ユーザが行った場所の特徴に従って、名所旧跡のみならず、家族の集合写真や、花鳥風月等、思い出を盛り上げることができ、且つ、撮影すべき写真の種類を決定し、ユーザにアドバイス表示することによって、その場所で楽しんだ風物を記録して、変化にとんだ写真集を作成可能とした撮影システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態であって、撮影システムが適用されたデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
【0033】
図1に於いて、このデジタルカメラ10は、位置検出部11と、時刻検出部12と、通信部13と、データベース(DB)部14と、撮影部16と、特徴検出部17と、テーマ抽出部18と、候補表示部20aを有する告知部20と、制御部22と、を有して構成される。
【0034】
前記位置検出部11は、GPSからの電波を受信し、撮影時のデジタルカメラ10の位置情報を検出・取得するための位置検出手段である。ここで、位置情報とは、例えば、土地の用途情報等を含んでいる。前記時刻検出部12は、このデジタルカメラ10に内蔵される時計機能を有したもので、前記位置検出部11で取得された位置に於ける時間情報を取得する時刻検出手段である。尚、前記時間情報とは、時間のみならず、例えば、春も夏等の季節情報等を含んでいる。
【0035】
前記通信部13は、図示されない外部機器との通信、例えば撮影スポット情報等の特定の情報を取得するためのものである。データベース部14は、前記通信部13を介して、図示されない外部装置から取得された撮影スポット情報やイベント情報、及び撮影位置と撮影画像の特徴を格納する記憶手段である。
【0036】
撮影部16は、写真撮影時に被写体を撮影して写真画像を得るための撮影手段である。特徴検出部17は、前記撮影部16より得られた写真画像を解析して写真の特徴を検出するもので、画像処理機能を有している。この特徴検出には、例えば、色分布や顔検出等が用いられる。テーマ抽出部18は、データベース部14に格納された旅行先のイベント等の情報を基に、アドバイスに必要なテーマを抽出するためのテーマ抽出手段である。このテーマ抽出部18は、詳細を後述するように、主キーワードに関連した(連想される)従キーワードを抽出するようになっている。
【0037】
告知部20は候補表示部20aを有するもので、撮影部16で取得された画像(写真)を表示するためのディスプレイ等の表示部20b(図2参照)を有して構成される告知手段である。前記候補表示部20aは、前記撮影された写真の特徴と撮影位置情報の組み合わせより、前記テーマ抽出部18で抽出されたテーマから、次の撮影シーンに関するアドバイスを表示するものである。また、制御部22は、ユーザの操作に従った制御を行うもので、このデジタルカメラ10全体の制御を司るものである。
【0038】
次に、図2を参照して、撮影スポットの表示方法と撮影スポットの撮影候補について説明する。
【0039】
図2(a)は、デジタルカメラ10の表示部20bに、未撮影スポットと撮影スポットを地図上に配置した形態で示した図である。
【0040】
ユーザが撮影を開始する時、デジタルカメラ10では、位置検出部11によって現在の位置情報が取得される。現在位置情報の取得が完了すると、図示されない外部サーバに対して、現在位置の周辺の撮影スポット情報の取得要求が行われて、デジタル地図及び撮影スポット情報が取得される。これにより、デジタルカメラ10に備えられている表示部20bに、図2(a)に示されるような地図24が表示される。
【0041】
この時、表示される地図24上には、現在地25と共に、撮影スポットの位置27a、27b、…がプロットされる。更に、ユーザが既に撮影活動を終えた撮影スポットに関しては、撮影済みであることを示すマーク26a、26b、…が地図上へプロットされて表示される。
【0042】
尚、図2(a)には、撮影済みのマーク26a、26b、…と共に撮影済みのサムネイル画像28a、28b、…を表示した例が示されているが、これに限られるものではない。例えば、撮影済みのマーク26a、26b、…を、図示されない操作釦等でクリックした際にサムネイル画像28a、28b、…が表示されるようにしてもよい。
【0043】
同様に、撮影スポットの位置27a、27b、…に対するメッセージ29は、地図が表示されたときに表示されるものであってもよいし、撮影スポットの位置27a、27b、…が図示されない操作釦等でクリックした際に表示されるようにしてもよい。
【0044】
図2(b)は、撮影スポット情報に含まれる撮影候補の階層ツリーの例を示した図である。
【0045】
撮影候補は、撮影に適したその撮影スポットを示す典型的な被写体を意味している。撮影スポットは、様々な種類がある。例えば、富士山に代表される山であれば風景、動物園であれば生物等がある。
【0046】
そこで、撮影スポットに於ける撮影候補を、風景、生物、人物というカテゴリに分類する。分類したカテゴリを更に細分化し、風景であれば山、川、生物であれば植物、動物、人物であれば友人、家族、というように分類する。尚、撮影スポットのカテゴリは1通りとは限らないため、例えば、風景及び生物という組み合わせもあり、撮影候補も複数存在している。
【0047】
撮影スポット情報には、このような分類された撮影候補ツリーが複数含まれている。この撮影候補ツリーは、例えば、前述した現在地に応じて適宜選択される。また、撮影アドバイスをする際は、撮影候補として、これら分類された撮影スポット情報を順にアドバイスとして利用する。
【0048】
本実施形態では、撮影が開始される前に撮影テーマが決定される。したがって、撮影時には、決定された撮影テーマに沿った撮影アドバイスがなされる。
【0049】
図3は、撮影テーマの抽出方法及びテーマの例を示したもので、(a)はデジタルカメラ10が位置検出部11、時刻検出部12及び通信部13を介して取得した情報から分類するキーワードを示した図、(b)は情報を季節、時刻、場所に分類したキーワードの組み合わせに対する撮影テーマ例を示した図である。
【0050】
先ず、図3(a)を参照して、抽出された撮影情報の分類について説明する。
【0051】
デジタルカメラ10の時刻検出部12にて取得された情報から、季節及び時刻が決定される。例えば、取得された情報が「2008.3.17 08:30:00」であった場合、日付情報より季節がキーワード「春」に分類され、時刻情報より時刻がキーワード「朝」に分類される。
【0052】
更に、デジタルカメラ10の位置検出部11にて取得された情報より、通信部13を介して図示されない外部サーバ等へ問い合わせが行われて、地図上の場所、例えば観光地や住宅地が特定され、そのキーワードに分類される。
【0053】
また、位置情報より、地図上の場所が観光地であった場合は、図2(a)に示されたように撮影スポット情報が存在するので、デジタルカメラ10では、通信部13を介して撮影スポット情報が取得される。分類された季節、時刻、場所情報及び撮影スポット情報から、撮影テーマが絞り込まれる。
【0054】
次に、図3(b)を参照して、季節、時刻、場所の組合せで登録されているテーマについて説明する。
【0055】
撮影テーマは、予め、季節+時刻+場所の組み合わせに応じてデジタルカメラ10のデータベース部14に記録されている。このテーマ群は、ユーザが独自に作成してもよい。或いは、第三者が作成した撮影テーマを、インターネット等を介して取得し、デジタルカメラ10へ記録しておいてもよい。
【0056】
撮影テーマは、ユーザが撮影を行う時のテーマであり、テーマ設定後、そのテーマに基づいて撮影アドバイスが行われる。例えば、前述ようにして取得され分類されたキーワードが「春+朝+山」の組み合わせであった場合、その組み合わせに合致する登録されている情報は「春の風景を撮ろう」であり、以降、撮影アドバイスは「春の風景」に関連したものが抽出される。
【0057】
また、撮影テーマとして、その撮影場所が観光地であれば撮影スポット情報が取得可能である。したがって、取得された撮影スポット情報を加味した組み合わせにより、例えば、「秋+タ+観光地(新宿御苑)+撮影スポット情報」であれば、「新宿御苑で紅葉を撮ろう」という、より具体的な撮影テーマが合致することになる。このテーマの場合、以降、撮影アドバイスは「新宿御苑」、「紅葉」に関連したものが抽出される。
【0058】
尚、撮影スポット情報は、前述したように、通信部13を介して取得され、データベース部14に記録される。そして、これらの撮影スポット情報は、例えば、イベント毎に更新されるものとする。
【0059】
次に、図4を参照して、撮影アドバイスの表示及びアドバイスを抽出するキーワードについて説明する。
【0060】
図4(a)及び(b)は、デジタルカメラ10の候補表示部20aへ撮影アドバイスを表示する様子を示した図である。図示されるように、撮影アドバイスは、表示部20bに表示されるスルー画に重畳する形態で、候補表示部20aに表示される。この場合、候補表示部20aは表示部20bの一部に配置されている。
【0061】
図4(a)は、位置情報から「山」が、そして季節から「春」、時刻から「昼」が抽出された例であり、場所は「山」が、被写体として「花」が、それぞれアドバイスとして表示されている。
【0062】
図4(b)は、位置情報より「駅」が、季節から「夏」、時刻から「朝」が抽出された例であり、場所は「駅」が、被写体として「家族」がアドバイスとして表示されている。
【0063】
図4(c)及び(d)は、アドバイスの抽出方法について示したものである。
【0064】
撮影アドバイスは、図4(a)、(b)に示されるように、「どこ」で「何」を撮影するのか、というシンプルなフレーズが抽出されて表示される。
【0065】
この場合、図4(c)に示されるように、キーワード1には場所や季節など撮影条件に関するキーワード、キーワード2には名所、地形、建造物、乗り物、食べ物、生き物、人物、イベントなど、被写体に関するキーワードが当てはまる。その結果、図4(d)に示されるように、キーワード1に対応して、キーワード2が選択可能となる。
【0066】
尚、撮影アドバイスのフレーズは「○○で××を撮ろう」というフレーズにとらわれず、別のフレーズであってもよいのは勿論である。
【0067】
次に、図5を参照して、撮影アドバイスに用いられるキーワードと各キーワードに関連したキーワードの主従関係について説明する。
【0068】
図5(a)は、撮影アドバイスとして使用するキーワードとそれに関連するキーワードの主従関係の例を示した図である。
【0069】
前述した図3(b)の説明で示したような撮影テーマが「春の風景を撮ろう」であれば、「春の風景」に関連したキーワードが撮影アドバイス時に使用される。これは、例えば、入学式、花見、桜などである。
【0070】
次に、入学式が主キーワードである場合、桜、子供などが従属するキーワードとなる。同様に、家族が主キーワードであれば、従属するキーワードは子供、祖父、祖母、父、母などである。
【0071】
図5(b)は、主キーワードが複数のキーワードの組み合わせである場合の主従関係の例を示した図である。
【0072】
主キーワードとして「桜+子供」である場合、「木に登る」が従属キーワードになる。或いは、主キーワードが「入学式+子供」であれば、「ランドセル姿」が従属キーワードになる。
【0073】
図5(c)は、時刻毎に設定されているキーワードの例を示した図である。
【0074】
デジタルカメラ10の時刻検出部12で取得された時刻情報を基にして、図5(c)に示されるように分類が行われて、キーワードと関連付けがなされる。例えば、取得された時刻情報が「07:30」であれば、「朝食」がキーワードとして抽出されるようになる。
【0075】
この図5(c)では、時刻情報をキーワードと関連付けているが、例えば前回撮影時刻からの時間を計測し、その時間変化に見合ったキーワードを関連付けたデータベースを作成してもよい。例えば、前回撮影時刻から1時間程度経過し、且つ、時刻情報より「昼食」に当てはまる場合、「お腹が空いた」というキーワードを抽出することができるようなデータベースにしておく、等である。
【0076】
これにより、例えば、前回撮影した時刻から撮影期間が開いた時、ユーザが次に撮影を予定している被写体と、前回に撮影した被写体の間に、後でスライドショーとして再生した時に時間的空間を埋める写真を撮影することをアドバイスする、ということが可能になる。
【0077】
図5(d)は、移動距離毎に設定されているキーワードの例を示した図である。
【0078】
前回撮影位置情報から現在の位置情報の差分を移動距離と考え、その移動距離に対して、何の移動手段で移動したかを連想するような、何らかのキーワードを設定しておく。
【0079】
例えば、移動距離として「1Km以内」であれば「徒歩」、「自転車」がキーワードにされる。これにより、前回撮影した場所から徒歩、または自転車で移動した、ということをユーザが連想して、撮影のインスピレーションを掻き立てることに貢献する。
【0080】
図5(a)〜(d)に示されたこれらのキーワードは、次に撮影すべき被写体の候補に関する情報として、予めデジタルカメラ10内のデータベース部14に記録されている。
【0081】
尚、これらキーワード及びその主従関係は、ユーザが編集してもよい。或いは、第三者が編集したものを、インターネット等を介して取得し、使用するようにしてもよい。
【0082】
図6は、撮影アドバイスに従って撮影を進めていくうちに、撮影アドバイスがより正確、且つ具体的になる流れを説明するための図である。
【0083】
撮影が開始されると、先ず、撮影テーマが選択される。この撮影テーマは、例えば、「春の風景を撮ろう」(M101)、「町並みを撮ろう」(M102)、「祭りを撮ろう」(M103)、…がある。この場合、「春の風景を撮影しよう」(M101)が選択されたとする。
【0084】
ここで、「春の風景」が選択されたことで、「春の風景」という目的(キーワード)が特定でき、それに関連するキーワードより撮影アドバイス「公園で花見を撮ろう」(M111)と、「学校で入学式を撮ろう」(M112)が抽出される。
【0085】
ここで、ユーザにより、図4(c)、(d)に示されるように、表示される撮影アドバイスがキー入力などで取捨選択される。この場合、「公園で花見を撮ろう」(M111)が選択されたとする。この撮影アドバイスが選択されたことで、イべント(キーワード)が特定可能となる。
【0086】
次いで、「公園」で「花見」というキーワードに関連したキーワードとして、「桜」が抽出される。その結果、撮影アドバイスとして、「公園で桜を撮ろう」(M121)が候補表示部20aに表示される。この撮影アドバイスがユーザに受け入れられることにより、被写体として「桜」が特定可能となる。
【0087】
これまでの撮影アドバイスより、人物を入れた被写体を勧めるため、「家族」と「友人」というキーワードが用いられて「桜の下で家族を撮ろう」(M131)及び「桜の下で友人を撮ろう」(M132)が、撮影アドバイスとして抽出され、候補表示部20aに表示される。
【0088】
ここで、ユーザにより「桜の下で家族を撮ろう」(M131)が受け入れられることにより、グループが特定可能となる。この場合、ユーザは「家族」と一緒にいることが特定可能となる。「家族」が特定されたことで、「子供」や「祖母」というキーワードが抽出される。すると、「桜の下で子供を撮ろう」(M141)や「桜の下で祖母を撮ろう」(M142)という撮影アドバイスが候補表示部20aに表示される。
【0089】
ここで、ユーザによって「桜の下で子供を撮ろう」(M141)が受け入れられることで、ユーザが撮影しようとしている人物、一緒にいる人物が特定可能となり、撮影アドバイスはより具体的になってくる。
【0090】
そして、今までに出てきた「公園」、「桜」、「子供」、というキーワードから「桜の木に登る子供を撮ろう」(M151)という、より具体的な撮影アドバイスが抽出され、候補表示部20aに表示される。
【0091】
また、撮影中、時刻変化により、「昼食」に適した時刻になったタイミングで、前述の特定した人物情報より、撮影アドバイスとして「子供との昼食を撮ろう」(M161)が抽出されて、表示される。更に、前回撮影場所からの変化が検知され、駅の付近に近付いた場合、撮影アドバイスとして「駅で電車を撮ろう」(M171)が抽出されて、表示される。
【0092】
以上のようにして、撮影テーマから関連するキーワードより撮影アドバイスを生成し、ユーザに撮影を促し、ユーザがそれを受け入れることで、より具体的なユーザの撮影状況を得ることができ、具体的な撮影アドバイスを行うことができる。
【0093】
これにより、撮影後、スライドショー再生などを行った際、写真の前後の脈略が明確になり、ストーリー性を持ったスライドショーを生成、再生することが可能になる。
【0094】
尚、前述した撮影アドバイスが表示されている時に、キーワードに該当しない被写体を撮影したような場合は、その時点で新たなグループについての撮影アドバイスが作成され、候補表示部20aに表示されるようになる。例えば、撮影アドバイス「桜の下で子供を撮ろう」(M141)が表示されている時に鳥を撮影したような場合、続く撮影アドバイスは、「桜の木に登る子供を撮ろう」(M151)ではなく、「鳥」というキーワードから例えば「飛び立つ鳥を撮ろう」といった撮影アドバイスが候補表示部20aに表示されるようになる。
【0095】
或いは、同様に、撮影アドバイスが表示されている時にキーワードに該当しない被写体を撮影するような場合には、告知部としてデジタルカメラ10内にバイブレータ等を設け、その振動によってユーザに注意を促すようにしてもよい。
【0096】
また、前述した撮影アドバイスは、ユーザの使用頻度に応じて候補表示部20aに表示される順位が変更されるようにしてもよい。
【0097】
次に、図7のフローチャートを参照して、本実施形態のデジタルカメラの動作について説明する。
【0098】
尚、この制御動作は、主に制御部22によって行われる。
【0099】
先ず、ステップS1にて、デジタルカメラ起動時に撮影条件が取得される。ここで、取得される撮影条件は、時刻情報及び位置情報である。次いで、ステップS2に於いて、撮影テーマを抽出するか否かが判定される。ここで、撮影テーマが抽出されていない場合は、ステップS3に移行して撮影テーマが抽出された後、ステップS4へ移行する。前記ステップS3のテーマ抽出の詳細については後述する。一方、前記ステップS2にて撮影テーマが抽出されている場合は、ステップS3がスキップされてステップS4に移行する。
【0100】
ここで、図8のフローチャートを参照して、前記ステップS3のサブルーチン「テーマ抽出」の詳細な動作について説明する。
【0101】
本サブルーチンに入ると、先ず、ステップS21にて日時情報が取得される。次いで、ステップS22に於いて、前記ステップS21で取得された日時情報より季節が判定される。ここで、取得された情報が季節判定できる情報であれば、ステップS23に移行して季節が特定される。一方、前記ステップS22にて、季節判定できないような情報であれば、季節が特定されずに、ステップS23がスキップされる。
【0102】
次に、ステップS24にて、時刻情報が取得される。そして、ステップS25に於いて、前記ステップS24で取得された時刻が判定される。ここで、取得された時刻が判定可能な情報であれば、ステップS26に移行して時刻が特定される。ここで特定された時刻とは、例えば、図3(a)に示されるような、「朝」や「昼」のことである。その後、ステップS27にて位置情報が取得される。一方、取得された時刻情報が時刻を特定できないような情報であれば、ステップS26がスキップされて、時刻が特定されずにステップS27にて位置情報が取得される。
【0103】
次いで、ステップS28に於いて、前記ステップS27で取得された位置情報より場所の判定が行われる。ここで、取得された場所が判定可能な情報であれば、ステップS29に移行して場所が特定される。その後、ステップS30に移行する。また、前記ステップS28にて位置情報が判定できないような情報であれば、場所を特定せずにステップS30に移行する。
【0104】
ステップS30では、撮影スポット情報が検索される。そして、続くステップS31に於いて、撮影スポット情報が取得可能か否かの判定が行われる。ここで、取得可能であれば、ステップS32に移行して撮影スポット情報の取得が行われる。一方、撮影スポット情報が取得されない場合は、ステップS32がスキップされる。
【0105】
次に、ステップS33に於いて、前述した各ステップで特定された季節、時刻、場所情報より、そのキーワードの組み合わせで適切な撮影テーマが抽出される。そして、ステップS34にて、抽出された撮影テーマが、デジタルカメラ10の表示部20bへ表示されて、テーマの選択が促される。
【0106】
その結果、ステップS35にて、ユーザによって抽出された撮影テーマから自身の撮影に適したものが選択される。これにより、続くステップS36にて、撮影テーマが決定される。その後、図7のフローチャートのステップS4に移行する。
【0107】
図7のフローチャートのステップS4に於いては、撮影モードの判定が行われる。ここで、撮影モードである、すなわち、撮影が行われる場合は、ステップS5に移行して、撮影及びアドバイスの抽出が行われる。
【0108】
ここで、図9のフローチャートを参照して、図7のフローチャートのステップS5に於けるサブルーチン「撮影及びアドバイス」の詳細な動作について説明する。
【0109】
本サブルーチンに入ると、先ず、ステップS41に於いて、時刻が判定される。時刻情報が判定可能な情報であれば、ステップS42に移行して、それに基づくキーワードが抽出される。ここで抽出されるキーワードとは、「朝」や「昼」である。一方、前記ステップS41にて時刻情報が判定可能でない場合は、ステップS42がスキップされる。
【0110】
次に、ステップS43に於いて、位置情報が判定される。ここで、位置情報が判定可能な情報であれば、ステップS44に移行して、それに基づくキーワードが抽出される。一方、前記ステップS43にて位置情報が判定可能でない場合は、ステップS44がスキップされる。
【0111】
ステップS45に於いて、撮影済みデータがあるか否かの判定が行われる。ここで、撮影済みデータとは、撮影された画像及び画像に付与された撮影アドバイスに基づくキーワード群である。前記ステップS45にて撮影済みデータがあると判定された場合は、ステップS46に移行して、これらキーワード群が抽出される。また、前記ステップS45にて撮影済みデータが無いと判定された場合は、ステップS46がスキップされる。
【0112】
次に、ステップS47に於いて、前述した時刻、位置、撮影済みデータから抽出されたキーワードより撮影アドバイスが抽出されたか否かが判定される。ここで、抽出された撮影アドバイスは、ステップS48にてデジタルカメラ10の候補表示部20aへその候補が表示される。一方、前記ステップS47にて撮影アドバイスが抽出されない場合は、ステップS48がスキップされる。
【0113】
ここで、デジタルカメラ10の図示されないシャッタ釦が押されるまでに時間経過があるとする。デジタルカメラ10では、時刻や位置の変化が監視されているので、この場合の状態の変化があるか否かがステップS49に於いて判定される。その結果、状態の変化がある場合は、前記ステップS41に移行して、再度、前述した時刻、位置、撮影済み情報よりキーワードの抽出が行われる。
【0114】
一方、前記ステップS49にて状態変化がないと判定された場合は、ステップS50に移行して、写真撮影がなされたか否かが判定される。この写真撮影に於いては、デジタルカメラ10の図示されないシャッタ釦が押されることで、ユーザが候補表示部20aに表示された撮影アドバイスが受け入れられたと判定される。これにより、続くステップS51にて撮影処理がなされる。
【0115】
前記ステップS51にて撮影された写真画像は、ステップS52にて、デジタルカメラ10内の特徴検出部17により特徴が抽出される。次いで、ステップS53にて、前述したようにして抽出された特徴情報、抽出されたキーワード、撮影アドバイスが、撮影された画像に情報として付与される。
【0116】
そして、ステップS54に於いて、撮影アドバイスによる撮影が続けられるか否かが判定される。その結果、撮影が続けられる場合は、前記ステップS41に移行して、キーワードの抽出から、前述した処理動作が再度行われる。一方、撮影が行われない場合は、本サブルーチンを抜け、図7のフローチャートに移行した後、デジタルカメラの動作が終了する。
【0117】
図7のフローチャートのステップS4に於いて、撮影モードでないと判定された場合は、ステップS6に移行して、撮影された画像のスライドショー再生等を行う再生モードが実行されるか否かが判定される。ここで、再生モードが実行される場合は、ステップS7に移行して、それまでに撮影された画像が選択される。一方、前記ステップS6に於いて、再生モードをやめる場合は、前記ステップS2へ移行して、再度テーマ抽出判定がなされる。
【0118】
ステップS7にて画像が選択されると、続くステップS8に於いて、前記ステップS7で選択された画像でよいかどうかが判定される。ここで、選択画像が無い場合は前記ステップS6に移行し、有る場合は、ステップS9に移行して、その画像に撮影アドバイス情報が付与されているか否かの判定が行われる。
【0119】
ここで、撮影アドバイスが付与されている場合は、ステップS10に移行して、画像の再生及び付与された撮影アドバイスに基づくキーワードまたは撮影アドバイスがコメントとして、表示部20bの画像に重畳されて、候補表示部20aで再生が行われる。一方、撮影アドバイスが付与されていない画像であれば、ステップS11に移行して画像の再生のみが行われる。
【0120】
このようにして、本実施形態のデジタルカメラによれば、思い出を盛り上げる写真撮影を促し、変化にとんだ写真集を作成することが可能になる。
【0121】
尚、前述した実施形態に於いては、撮影アドバイスの告知は候補表示部20aにより表示されるとして説明しているが、これに限られるものではない。例えば、デジタルカメラ10の告知部20としてスピーカを設け、音声により撮影アドバイスを行うようにしてもよい。
【0122】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0123】
更に、前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本発明の一実施形態であって、撮影システムが適用されたデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
【図2】撮影スポットの表示方法と撮影スポットの撮影候補について説明するもので、(a)はデジタルカメラ10の表示部20bに未撮影スポットと撮影スポットを地図上に配置した形態で示した図、(b)は撮影スポット情報に含まれる撮影候補の階層ツリーの例を示した図である。
【図3】撮影テーマの抽出方法及びテーマの例を示したもので、(a)はデジタルカメラ10が位置検出部11、時刻検出部12及び通信部13を介して取得した情報から分類するキーワードを示した図、(b)は情報を季節、時刻、場所に分類したキーワードの組み合わせに対する撮影テーマ例を示した図である。
【図4】撮影アドバイスの表示及びアドバイスを抽出するキーワードについて説明するもので、(a)及び(b)はデジタルカメラ10の候補表示部20aへ撮影アドバイスを表示する様子を示した図、(c)及び(d)はアドバイスの抽出方法について示した図である。
【図5】撮影アドバイスに用いられるキーワードと各キーワードに関連したキーワードの主従関係について説明するもので、(a)は撮影アドバイスとして使用するキーワードとそれに関連するキーワードの主従関係の例を示した図、(b)は主キーワードが複数のキーワードの組み合わせである場合の主従関係の例を示した図、(c)は時刻毎に設定されているキーワードの例を示した図、(d)は移動距離毎に設定されているキーワードの例を示した図である。
【図6】撮影アドバイスに従って撮影を進めていくうちに、撮影アドバイスがより正確、且つ具体的になる流れを説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態のデジタルカメラの動作について説明するためのフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートに於けるステップS3のサブルーチン「テーマ抽出」の詳細な動作について説明するためのフローチャートである。
【図9】図7のフローチャートのステップS5に於けるサブルーチン「撮影及びアドバイス」の詳細な動作について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0125】
10…デジタルカメラ、11…位置検出部、12…時刻検出部、13…通信部、14…データベース(DB)部、16…撮影部、17…特徴検出部、18…テーマ抽出部、20…告知部、20a…候補表示部、20b…表示部、24…地図、25…現在地、26a、26b、……撮影済みのマーク、27a、27b、……撮影スポットの位置、28a、28b、……サムネイル画像、29…メッセージ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影時の位置に関する位置情報を検出する位置検出手段と、
前記撮影時の位置情報と撮影を行う時刻とをグループ化し、当該グループ化の結果の情報に基づいて、次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を抽出するテーマ抽出手段と、
前記テーマ抽出手段からの出力に基づいて次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を操作者に告知する告知手段と、
を具備することを特徴とする撮影システム。
【請求項2】
前記撮影時の時刻情報を検出する時刻検出手段を更に具備し、
前記テーマ抽出手段は、前記位置検出手段で検出された位置情報と前記時刻検出手段で検出された時刻情報とをグループ化することを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
【請求項3】
前記テーマ抽出手段は、前記次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を、直前に撮影された被写体から連想して抽出することを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
【請求項4】
前記告知手段は、前記テーマ抽出手段で抽出された前記テーマに基づいた撮影アドバイスを告知することを特徴とする請求項3に記載の撮影システム。
【請求項5】
前記告知手段は、前記撮影アドバイスを表示する候補表示部を有することを特徴とする請求項4に記載の撮影システム。
【請求項6】
前記告知手段は、前記撮影アドバイスと共に、撮影された画像を表示する表示部を更に有することを特徴とする請求項5に記載の撮影システム。
【請求項7】
前記告知手段は、前記撮影された画像と前記撮影アドバイスを関連付けて表示することを特徴とする請求項6に記載の撮影システム。
【請求項8】
前記位置検出手段で取得された撮影時の位置情報及び前記時刻検出手段で取得された撮影時の時刻情報の少なくとも一方に基づいて特定の情報を外部機器より取得するための通信部を更に具備することを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
【請求項9】
前記位置検出手段で検出される位置情報は、土地の用途情報であることを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
【請求項10】
前記時刻検出手段で検出される時刻情報は、季節情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
【請求項11】
被写体を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段の位置に関する位置情報を検出する位置検出手段と、
撮影手段の位置情報と撮影を行う時刻とをグループ化し、当該グループ化の結果の情報に基づいて、次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を抽出するテーマ抽出手段と、
前記テーマ抽出手段からの出力に基づいて次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を操作者に告知する告知手段と、
を具備することを特徴とするカメラ。
【請求項12】
撮影時の時刻情報を検出する時刻検出手段を更に具備し、
前記テーマ抽出手段は、前記位置検出手段で検出された位置情報と前記時刻検出手段で検出された時刻情報とをグループ化することを特徴とする請求項11に記載のカメラ。
【請求項13】
前記テーマ抽出手段は、前記次に撮影すべき被写体の候補に関する情報を、前記撮影手段で直前に撮影された被写体から連想して抽出することを特徴とする請求項12に記載のカメラ。
【請求項14】
前記告知手段は、前記テーマ抽出手段で抽出された前記テーマに基づいた撮影アドバイスを告知することを特徴とする請求項13に記載のカメラ。
【請求項15】
前記告知手段は、前記撮影アドバイスを表示する候補表示部を有することを特徴とする請求項14に記載のカメラ。
【請求項16】
前記告知手段は、前記撮影アドバイスと共に、前記撮影手段で撮影された画像を表示する表示部を更に有することを特徴とする請求項15に記載のカメラ。
【請求項17】
前記告知手段は、前記撮影手段で撮影された画像と前記撮影アドバイスを関連付けて表示することを特徴とする請求項16に記載のカメラ。
【請求項18】
前記位置検出手段で取得された撮影時の位置情報及び前記時刻検出手段で取得された撮影時の時刻情報の少なくとも一方に基づいて特定の情報を外部機器より取得するための通信部を更に具備することを特徴とする請求項12に記載のカメラ。
【請求項19】
前記位置検出手段で検出される位置情報は、土地の用途情報であることを特徴とする請求項11に記載のカメラ。
【請求項20】
前記時刻検出手段で検出される時刻情報は、季節情報を含むことを特徴とする請求項12に記載のカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−45436(P2010−45436A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−206063(P2008−206063)
【出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】