説明

カメラ用アクセサリ

【課題】デジタルカメラを保持しやすくするとともに便利な機能を簡単に付加するカメラ用アクセサリを提供する。
【解決手段】カメラ用アクセサリ10は、アクセサリ本体11に回動自在に取り付けたグリップ部12を3本の脚部12a〜12cから構成することによりグリップ部12に三脚の機能を付加したものである。脚部12a〜12cを一体的に束ねた状態(A)にして蝶ねじ14を回転して締めると、脚部12a〜12cが回動不能にロックされ、グリップ部12となる。蝶ねじ14を弛めて脚部12a〜12cを互い違いに開いた状態(B)にしてから、蝶ねじ14を締めると、グリップ部12は三脚となり、カメラ用アクセサリ10を取り付けたデジタルカメラを机上等に安定して立てることができる。蝶ねじ14を弛め、脚部12a〜12cを一体的に束ねたままアクセサリ本体11の凹部に収納すれば、カメラ用アクセサリ10をコンパクトに携帯できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ用アクセサリに関し、更に詳しくはデジタルカメラを保持しやすくするとともに便利な機能を簡単に付加するカメラ用アクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
一眼レフ等のカメラの外側に装着することによりグリップ部を付加してカメラの保持を容易にするカメラ用アクセサリが市販されている。一方、小型のテレビチューナを着脱自在に取り付けることによりテレビが観賞できる携帯型のパーソナルコンピュータが知られている(例えば特許文献1参照)。また、近年はCCD等の固体撮像素子を用いて光学画像を電気信号に変換してメモリカード等に記憶するデジタルカメラが多く市販されている。
【特許文献1】特開2001−188632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようなデジタルカメラは、女性でも手軽に扱える小型のものか、従来の一眼レフカメラに近い高画質であるが大型のものかに二極分化してきている。手軽に扱える小型のものでは、携帯性を重視するあまり、保持しにくいものが多く、長時間の撮影には向いていない。大型のものはグリップ部を備えて保持しやすくしているが、いつも手軽に携帯できるというものではない。また、デジタルカメラに何らかの便利な機能を手軽に付加したいという要望がある。
【0004】
本発明は、保持しにくいデジタルカメラを保持しやすくするとともに便利な機能を簡単に付加するカメラ用アクセサリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のカメラ用アクセサリは、デジタルカメラの外側に着脱自在に取り付けられるアクセサリ本体と、このアクセサリ本体にそれぞれの一端部が軸着され、それぞれの他端部を互いに離間するように開くことにより三脚として機能する3本の脚部と、この3本の脚部を閉じた状態でロックすることにより3本の脚部を一体化してグリップ部とするロック手段とを設けたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明のカメラ用アクセサリによれば、グリップ部に三脚機能を持たせたので、デジタルカメラを保持しやすくできるとともに、手軽にデジタルカメラを立てることができ、セルフタイマー撮影や手ブレのない撮影を手軽に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明のカメラ用アクセサリの実施形態を示す図1において、カメラ用アクセサリ10は、アクセサリ本体11に回動自在に取り付けたグリップ部12を3本の脚部12a〜12cから構成し、三脚に兼用したものである。アクセサリ本体11に脚部12a〜12cを回動自在に取り付けている軸13には、蝶ねじ14が設けてある。
【0008】
脚部12a〜12cを一体的に束ねた状態(A)にして蝶ねじ14を回転して締めると、脚部12a〜12cが回動不能にロックされ、把持しやすいグリップ部12となる。また、蝶ねじ14を弛めると、脚部12a〜12cが自由に回動可能になるから、脚部12a〜12cを互い違いに開いた状態(B)にしてから、蝶ねじ14を締める。これにより、グリップ部12は三脚となり、カメラ用アクセサリ10を取り付けたデジタルカメラを机上等に安定して立てることができる。この結果、セルフタイマー撮影や手ブレのない撮影を手軽に行うことができる。
【0009】
また、同図(A)に示す状態から、蝶ねじ14を弛め、脚部12a〜12cを一体的に束ねたままアクセサリ本体11側へ回動させ、アクセサリ本体11の凹部(図示せず)に脚部12a〜12cを収納すれば、カメラ用アクセサリ10をコンパクトに携帯することができる。
【0010】
以上説明した実施形態では、蝶ねじによって脚部を固定するようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばグリップ部として一体的になる位置で各脚部がクリップストップするようにしてもよい。また、水平方向に設けた1本の軸に各脚部を回動自在に取り付けたが、例えば垂直方向に軸を設け、各脚部が軸に対して傾斜し、長さが段階的に変化して自由端側が水平方向で揃うように形成してもよい。すなわち、各脚部のなす角度が120度ずつになるように回動させて開くと三脚とり、0度になるように閉じればグリップ部になる。この場合、軸端に蝶ねじを設け、三脚及びグリップ部の各状態で脚部を固定する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】グリップ部を三脚に兼用したカメラ用アクセサリを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0012】
10 カメラ用アクセサリ
11 アクセサリ本体
12 グリップ部
12a〜12c 脚部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルカメラの外側に着脱自在に取り付けられるアクセサリ本体と、
このアクセサリ本体にそれぞれの一端部が軸着され、それぞれの他端部を互いに離間するように開くことにより三脚として機能する3本の脚部と、
この3本の脚部を閉じた状態でロックすることにより3本の脚部を一体化してグリップ部とするロック手段と
を設けたことを特徴とするカメラ用アクセサリ。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2008−52307(P2008−52307A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−293784(P2007−293784)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【分割の表示】特願2002−282680(P2002−282680)の分割
【原出願日】平成14年9月27日(2002.9.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】