カメラ
【課題】安価・低消費電流で構成でき、充電効率の良いカメラを提供する。
【解決手段】本発明は、繰り返し充電可能な二次電池103を有し、無接点の充電器200によって二次電池103を充電することが可能なカメラ100において、省電力状態でZDNSWがON状態となると、カメラ100の省電力状態が解除され、カメラ100と充電器200との通信が開始される。カメラ100と充電器200との通信が正しくなされない場合には、CHSWがOFFされてカメラ100が省電力状態に戻る。
【解決手段】本発明は、繰り返し充電可能な二次電池103を有し、無接点の充電器200によって二次電池103を充電することが可能なカメラ100において、省電力状態でZDNSWがON状態となると、カメラ100の省電力状態が解除され、カメラ100と充電器200との通信が開始される。カメラ100と充電器200との通信が正しくなされない場合には、CHSWがOFFされてカメラ100が省電力状態に戻る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用の交流電源からエネルギを充電して用いるカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、カメラは、自動露出制御用、ストロボ発光のために電池を搭載しているが、近年のマイクロコンピュータ制御による全自動化に伴い、電気回路に対する依存が強くなる傾向にあるのが実状である。
【0003】
かかる傾向の下、カメラの使用に際して電池交換を常に意識するのは煩わしいことであり、また電池の廃棄による環境に対する影響を考慮する必要もある。
【0004】
これに鑑みて、例えば特許文献1では、充電器を用いて充電式としたカメラの電源システムに関する技術が開示されている。
【0005】
即ち、特許文献1により開示された技術では、充電可能な2次電池をカメラ本体に装填し、充電器により無接点方式の充電を行うと共に、充電レベル等の更新を行うために無接点の交信を行うことを可能としている。
【特許文献1】特開平7−14615号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1により開示されたカメラの電源システムに関する技術は、カメラの固定を検出するスイッチと、データ通信手段に基づいて無接点方式でカメラ内の二次電池を充電するというものであるが、充電制御については何等詳細な記載はされていなかった。
【0007】
即ち、同技術では、カメラ側が、充電器にセットされたか否かをデータ通信により検出するとされている。従って、カメラのオフ状態で常時通信を行う必要があり、バッテリの消耗が著しかった。さらに、カメラに充電器設置を認識させるべく別スイッチを設けると、コストアップを招くおそれがあった。
【0008】
また、同技術では、充電器にカメラがセットされたか否かを、固定検出スイッチとの通信により検出していた。従って、位置ずれを検出することができず、その結果、著しい充電効率低下を招くおそれがあった。また、特に、カメラの代わりに金属物が置かれ、誤動作して磁気エネルギが供給されると、その金属物が発熱して、ユーザに火傷を負わせるおそれもあった。
【0009】
一方、携帯用の機器の発達につれて、電池に依存した製品は増加の一途をたどり、携帯電話や携帯用オーディオ等、通勤通学時に使用する類のものから、子供用のゲーム機器に至るまで、家庭内には充電器があふれている。
【0010】
そのような状況下において、カメラにも充電器が必要となると、家中が充電器であふれ却ってしまい、普段の生活空間が脅かされる事となる。
【0011】
また、押入等にしまい込んでしまうと、ものがあふれる現代社会では、どこに何を置いたか判らないような状況に陥るおそれがある。
【0012】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、安価・低消費電流で構成でき、充電効率の良いカメラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、繰り返し充電可能な二次電池を有し、無接点の充電器によって上記二次電池を充電することが可能なカメラにおいて、上記充電器と通信可能な通信手段と、所定のカメラ操作を行うカメラ操作手段と、上記カメラ操作手段が省電力状態で操作された場合、当該省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作を行い、通信動作が正常に行われない場合は、カメラを再度省電力状態に設定する動作モード設定手段と、を備えたことを特徴とするカメラが提供される。
【0014】
即ち、第1の態様では、動作モード設定手段により、上記カメラ操作手段が省電力状態で操作された場合、当該省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作が行われ、通信動作が正常に行われない場合は、カメラが再度省電力状態に設定される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、安価・低消費電流で構成でき、充電効率の良いカメラを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
先ず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0018】
この第1の実施の形態は、充電器側に制御回路や表示部を設けて、ユーザにとって、より判り易い表示を実現するものである。
【0019】
図1は第1の実施の形態に係るカメラシステムの構成図である。
【0020】
同図に示されるように、カメラボディ100の上部には、レリーズボタンRSW、モード切り換えボタンMDSW、フィルム巻き戻しボタンRWSW、及び各種の表示を行うLCD表示部105が配設されている。
【0021】
カメラボディ100の前面には、レンズ鏡筒181、パワースイッチPWSWが設けられている。このパワースイッチPWSWがオンされると、レンズ鏡筒181は、沈胴状態から繰り出され、前面に突出する。
【0022】
また、カメラ前面には、ズームのアップダウンを行うZUPSW,ZDNSW、ファインダ窓182、測光センサ109、リモコンセンサ110、セルフタイマ表示LED112のそれぞれの窓、キセノン管154を含むストロボ窓が配設されている。さらに、上記レンズ鏡筒181の下部には、測距用の投光部107、受光部108が配設されている。
【0023】
また、カメラボディ100の底部には、三脚取り付けネジ穴H101が設けられている。さらに、カメラボディ100の内部には、CPU101をはじめとする各種電気回路、及び二次電池103、これに充電するためのコイルL1等が設けられている。
【0024】
一方、カメラ100内の二次電池103に非接触にて充電するための充電器200の内部には、充電器200の各種制御を行うCPU201、当該CPU201によって制御されるAC−ACコンバータ202、家庭用のコンセントから電源を供給するためのソケット203、カメラ100に充電するためのコイルL2等が設けられている。さらに、充電器200の前面には、各種表示を行うためのLCD表示器205が設けられる。
【0025】
また、上記充電器200は、その中央部にカメラ100が設置可能な開口部が設けられており、その側面には、物体が設置された旨を検知するためのフォトリフレクタ206が、その底部には、三脚ネジ穴検知用の突起状のスイッチPOSSWが設けられている。このスイッチPOSSWは、突出しているとOFFしており、押下されているとONする。また、カメラ100が正しく充電器200に設置されていると、フォトリフレクタ206はONし、POSSWは、その突起部がカメラ100の三脚ネジ穴に入りOFFする。
【0026】
さらに、上記充電器200の開口部の側面には、通信用の発光素子207、受光素子208が設けられ、カメラ100の測距用の投光部107、受光部108と対向する位置になり、光通信が可能となっている。また、カメラ100のZDNSWと対向する位置に、突起P202が設けられている。
【0027】
図2は、第1の実施の形態に係るカメラシステムの回路構成を示す図である。 先ず、カメラ100側の構成を説明する。
【0028】
同図において、ワンチップマイクロコンピュータ等により構成される中央演算処理装置たるCPU101は、カメラ側の制御を司る。
【0029】
さらに、不揮発性メモリたるEEPROM102は、現在の撮影済み駒数をはじめとする各種のデータを記憶するものである。
【0030】
カメラ100の内部には、繰り返し充電可能な二次電池103が配置されている。そして、この二次電池103には、CPU101によって制御されるスイッチCHSWを介して、コイルL2が接続されている。また、この二次電池103には、電圧検知回路103dを介して、分圧された二次電池103の開放電圧をCPU101でA/D変換して検出可能に構成している。
【0031】
上記カメラ100の内部には、レギュレータ104が設けられており、CPU101等に過大な電圧がかかることを防止している。
【0032】
さらに、カメラ100の内部には、LCD表示器105が設けられており、カメラの駒数、設定モード等の情報を外部に表示可能としている。
【0033】
また、カメラ100の内部には、AFIC106、アクティブ測距用の赤外LEDで構成された投光部107、PSDで構成された受光部108が設けられており、公知のアクティブ三角測距を行うことを可能としている。
【0034】
さらに、CDSやSPD等で構成された測光センサ109、SPD等で構成されたリモコンセンサ110、LED発光回路111、更にセルフタイマの際にその旨を告知するLED112も設けられている。
【0035】
上記CPU101のポートには、先に記した各種スイッチ(RWSW,RSW,ZUPSW,ZDNSW,MDSW,PWSW)が電気的に接続されている。さらに、装填されているフィルムの情報が、DXコードのような形で、上記CPU101のポートに入力される構成となっている。
【0036】
ここで、カメラ100のZDNSWは、カメラ100が充電器200に正しくセットされると、当該カメラ100のZDNSWが充電器200側の当該ZDNSWと対向する位置に設けられた突起P202により押下され、ON状態となり(図4(b)参照)、セットが不完全だと押下されずONしないように(図4(a)参照)構成されている。
【0037】
さらに、カメラ100内には、ストロボ回路150が設けられている。これは、充電回路151、整流ダイオード152、ストロボコンデンサ153、キセノン管154、トリガ回路155からなり、充電の開始と停止、トリガ制御はCPU101により制御されることになる。
【0038】
次に、充電器200側の構成を説明する。
【0039】
充電器200の内部には、CPU201が設けられており、これにより各部の制御が行われる。AC/ACコンバータ202は、家庭用の交流電源(例えば、100V、50Hz)を充電に好適な周波数・電圧(例えば、10V、100kHz)に変換するものである。この電源は、コンセント203から供給され、変換出力はコイルL1に出力される。このAC/ACコンバータ202は、上記変換動作をCPU2によってON/OFF可能に構成されている。
【0040】
AC/DCコンバータ204は、上記家庭用の交流電源をDC電源(例えば、5V)に変換する。この電源により、CPU201は動作する。
【0041】
LCD表示器205は、充電器200の動作に関する情報を表示する。
【0042】
フォトリフレクタ(PR)206は、先に述べたように、充電器200にカメラ100がセットされたか否かを判定するものであり、その出力は、CPU201に伝達される。赤外線を出力可能な発光素子207は、CPU2のポートからの信号に基づいて駆動される。一方、受光素子208は、カメラ100側からの赤外線を検出し、その出力をCPU2に伝達する。
【0043】
この第1の実施の形態では、発光素子107の出力を受光素子208で受け、また発光素子207の出力を受光素子(PSD)108で受けることにより、カメラ100と充電器200が通信を行うことになる。
【0044】
以上の他、カメラ100が正しく充電器200に設置されているか否かを検出するPOSSWが設けられており、出力はCPU201に接続されている。
【0045】
ここで、カメラ100が充電器200の正しい位置にセットされていれば、図3(a)に示されるように、POSSWは三脚ネジ穴に入り込む形でOFFし、セット位置がずれていれば、図3(b)に示されるように、POSSWはONする。この時、カメラのセルフタイマ用のLEDや、その他表示手段を制御して、ユーザに正しくカメラがセットされたか否かを認知させる。
【0046】
以下、図5のフローチャートを参照して、上記CPU1のカメラの充電に関する処理のシーケンスを説明する。
【0047】
カメラ100は、パワーオン状態では鏡筒181が前方に繰り出されている為、そのまま充電器200にセットすることはできない。
【0048】
従って、カメラ100をパワーオフさせてセットすることになるが、カメラ100は、この時、スタンバイ状態(省電力状態)になっているため、充電の際カメラはスタンバイ状態からスタートする(ステップS101)。
【0049】
この際、PWSW、RWSW、及びZDNSWでスタンバイリリースがかかるようになっており、ZDNSWでスタンバイリリースがかかった場合は、ステップS102に進む。このステップS102では、発光素子107を所定のプロトコルで発光させ、受光素子108に所定の応答(エコーバック)が有ったか否かをみることになる(ステップS103)。
【0050】
ここで、所定の応答があれば、後述するサブルーチン「充電モード」を実行する(ステップS300)。これに対して、応答がなければ、通信を開始してから所定時間が経過したか否かをモニタしながら(ステップS104)、上記通信動作を所定間隔でリトライし続ける。そして、所定時間が経過した場合は、上記ステップS101に戻ってスタンバイ状態となる。
【0051】
ここで、図7のフローチャートを参照して、上記サブルーチン「充電モード」のシーケンスを詳細に説明する。
【0052】
先ず、CPU101で二次電池103の電圧を検出し、その値と、EEPROM102から読み出されたフル充電時の電圧に相当する値から、二次電池103がフル充電されているか否かの判定を行い(ステップS301)、フル充電ならばステップS306に進み、フル充電でなければステップS302に進む。
【0053】
そして、ステップS302では、通常リーク電流を阻止するためオフしているCHSWをオンさせ、次いで、充電コマンドを充電器200側に送信する(ステップS303)。次に、充電器200からのエコーバックがあったか否かを判断し(ステップS304)、充電器20からのエコーバックがあればステップS305へ進み、エコーバックがなければステップS309へ進む。
【0054】
続いて、後に述べるカメラのLCD表示器105の設定を行う(ステップS305)。そして、充電済みの電荷のレベルを通信にて充電器200に送信し(ステップS306)、さらにフィルムの残り駒数を通信にて充電器200に送信する(ステップS307)。
【0055】
そして、ストロボコンデンサ153の電圧をCPU101のA/Dコンバータを用いて検出し、必要な場合は充電を行う(ステップS308)。この際、不図示の充電中を示すランプの表示は、この二次電池103の充電中は一切表示させない。また、充電の詳細については後に詳しく述べる。このステップS308の処理の後は、ステップS301に戻る。
【0056】
上記ステップS304にて、エコーバックがない場合には、カメラ100が充電器200から取り外されたか、または充電器の電源が抜かれたと判断し、CHSWをOFFさせ(ステップS309)、リターンする(ステップS310)。
【0057】
次に、図6のフローチャートを参照して、CPU201の充電器200の制御に関する処理のシーケンスを説明する。
【0058】
充電器200は、通電と同時に、カメラ100のセットを待つ待機モードに入る(ステップS201)。そして、PR206を動作させて、カメラ100等の物体がセットされたか否かを判断する(ステップS202,S203)。ここで、物体が検知されなければ上記ステップS201へ戻り、物体が検知されたら、ステップS204以降の処理に進むことになる。
【0059】
ステップS204では、POSSWがOFFされているか否かをみて(S204)、OFFしていなければ正しくセットされていない(カメラ100に位置ずれがあるか、カメラ100以外の物が置かれている)と判断し、上記ステップS201へ戻る。
【0060】
一方、上記ステップS204でOFFが確認できれば、コマンド受信モードに入り、カメラ100からの通信を待つ(ステップS205)。そして、所定時間内にコマンドが通信によって送られれば、ステップS208へ進む。
【0061】
一方、所定時間内にコマンドが通信によって送られなければ、所定時間充電動作を行った後、充電をオフする(ステップS207)。これは、カメラの二次電池103が、CPU101動作できない程に消耗していた場合、CPU101を起動させられる程度にまで充電するためである。また、カメラ100が故障していて動作しない場合や、カメラ100以外の物体で長時間作動してしまうことを防止するために、所定時間後に充電をオフする。
【0062】
続いて、充電器200がカメラ100からの通信を受け付けたことをカメラ100に伝達するために、所定のコードをエコーバックする(ステップS208)。そして、受け付けたコマンドに対応する動作(例えば、AC/AC202をオンさせて充電動作を開始させる)を行い(ステップS209)、それに対応した表示を設定し(ステップS210)、上記ステップS205へ戻る。
【0063】
次に、図8を参照して、カメラ100のLCD表示器105の表示設定について説明する。
【0064】
カメラ100は、パワーオフされた状態(スタンバイ状態)では、表示を消している(図8(a)参照)。そして、パワーオンしているときは、図8(b)に示されるような表示を行う。一方、二次電池103を充電している際は、図8(c)〜図8(f)に示される表示がなされる。
【0065】
この際、上記の充電済みの電荷のレベル、即ちL0からL2のレベルに対応して、バッテリ残量表示がなされる。
【0066】
次に、図9を参照して、充電器200のLCD表示器205の表示設定について説明する。
【0067】
充電器200のコンセントがセットされていない場合は、図9(a)に示されるように表示は消えている。コンセントが差し込まれ、カメラ100が充電器200にセットされていないか、セットが正しくないか、または正しくセットされていてもカメラ100のCPU101が動作できない場合は、図9(b)に示される表示がなされる。充電中の場合は、カメラ100と同様に図9(c)乃至図9(f)に示される表示がなされる。
【0068】
仮に、充電中にカメラ100が充電器200から取り外され、その直前の状態が1本のフィルム撮影を保証できないL0以下のレベルの場合は、図9(g)に示されるようにバッテリマークが一定時間点滅し、且つ警告音を発することにより警告を行い、図9(b)に示される表示に戻る。
【0069】
図9(g)に示される警告表示をなす条件としては、充電器200側で設定を変更可能になっており、充電中のカメラ100にフィルムが装填されている場合は、カメラ100から送信される残り駒数情報と、バッテリレベルの詳細情報を基に、充電器200が残り駒数を撮影可能なレベル充電されていないと判断した場合にのみ、上記警告を発するように設定することもできる。
【0070】
次に、図10を参照して、ストロボコンデンサ153の充電動作について説明する。この第1の実施の形態では、カメラ100が充電器200にセットされている間は、充電器200からカメラ100が外された場合、即座にストロボ撮影が可能になるように、常にストロボコンデンサ153が発光可能なレベルに充電制御するようになっている。即ち、図10のように、発光可能の下限電圧になると、ストロボ充電する。
【0071】
次に、図11を参照して、二次電池103への充電の詳細を説明する。
【0072】
図11は、放電が進んだ二次電池103が装填されたカメラ100を充電器200にセットした場合の、当該二次電池103の電圧変化を示す図である。
【0073】
完全に放電が進んでいると、CPU101も動作できないため、カメラ100と充電器200の通信は行われない。その場合、先に述べたように、CPU101が動作可能となるレベルLcpuまでは、充電器が強制的に充電する。
【0074】
そして、二次電池103がLcpuのレベルまで達すると、カメラ100と充電器200とは、相互に通信しながら充電することになる。
【0075】
図中のL0は、例えば常温で36枚撮りフィルムが1本撮影出来るレベルの二次電池103の電圧、L1は規定した最低温度でフィルムが1本撮影できるレベル、L2はカメラとして保証しているフィルム撮影本数、即ち、例えば常温で24枚撮りフィルム10本を撮影できるレベル、L3は二次電池103のフル充電を示す電圧である。カメラ100が充電器200にセットされると、必ずL3レベルまで充電し、その後は、L3とL2の間に設けられたLcレベルになると、再度L3まで充電することとしている。
【0076】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、非接触にてカメラと充電器が相互に通信しながら充電等の動作を進めていくため、双方に充電のレベルを含めた適切な表示が可能であり、またカメラ側で検出した正確な二次電池電圧に基づいて充電制御できるため、過充電を引き起こすことなく高速な充電が可能である。
【0077】
また、カメラが正しくセットされているかを検知しているため、不必要な充電動作をしたり、別の金属等の物体がセットされた際充電動作によりこれを加熱させてしまうことがない。また、カメラは、通常パワーオフでスタンバイ状態であり、バッテリの消耗を最小限にでき、且つ充電器にセットされた場合はスタンバイが解除されるので、充電モードに入り、充電に対応できる。
【0078】
また、バッテリが放電しきっていており、カメラが通信不能の場合でも、通信可能となるレベルまで強制的に充電するため、充電する二次電池の状況に関わらず充電出来る。また、カメラが充電器から取り外された場合に、そのバッテリの充電度合いに応じて警告を発するため、ユーザが撮影中に、意に反して電池切れを起こす確率を低減できる。
【0079】
また、充電中、その充電度合いに応じて、カメラと充電器の双方にレベル表示をするため、表示が見える角度が広く、見易くなる。また、位置ずれ検出は三脚ネジ穴で行い、充電器セット時はZDNSWによりスタンバイリリースする等、カメラの撮影に必要な部材と充電に必要な部材を兼用しているため、別個に設けるよりもカメラを小型にでき、コストも安くできる。
【0080】
尚、第1の実施の形態は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変更が可能であることは勿論である。例えば、充電が不十分な際の警告は、充電器側のみでなく、カメラ側で警告してもよいし、双方で行っても良い。また、カメラ側の通信手段は測距装置を用いなくてもよく、測光手段やリモコンセンサ、セルフ用を含めたいずれかの表示用発光素子、ストロボ等他の発光手段、受光手段を用いてもよい。また、充電器にセットした際のスタンバイリリース手段は、ZDNSW以外の、PWSW、RWSW等その他のスイッチで行っても良い。
【0081】
図12は本発明の第2の実施の形態の概念図である。
【0082】
同図に示されるように、カメラ1は、家庭用交流電源のコンセント3に接続された充電器2に差し込まれており、かかる状態下でカメラ内の不図示の二次電池が充電されている。このように、カメラ1の充電を行う事で、ユーザ5が使用する際には、エネルギが十分に蓄えられているようにしている。
【0083】
上記充電器2は、時計表示部4を有しており、目覚まし時計としても機能するような構成としている。つまり、カメラ1とは異なる第2の機能を有することになり、カメラ1の充電時以外にも、その第2の機能によって、充電器2を意識させず、更には室内のレイアウトや景観を損ねることもない。
【0084】
ユーザの部屋には、その他にも電話の子機や携帯用CDプレーヤ、電動歯ブラシなどの充電器又はACアダプタがあり、ノートパソコン等も充電器又はACアダプタを要し、これ以上、電気製品の煩雑さが増加すると、生活空間から豊かさが失われてしまう。上記製品とは異なり、カメラ1は使用頻度が低く、その反面、使用したいときに十分機能するように常時、充電がされていることが嘱望されるという性格を有するが、上記したような構成とする事によって、第2の実施の形態の目的を達成することとしている。
【0085】
ところで、二次電池を充電するための充電器の技術は、許容される充電時間や使用される電池によっても異なるが、充電器と機器を金属の接触ピンで電気的に接続する接触式充電器と、トランスを用いて電磁気を利用する非接触式の充電器の2種が一般に採用されている。例えば、図12においても、パソコンや電話の充電器は接触式でよく、電動歯ブラシ等は防水用の密閉性を考慮すると非接触式である事が好ましい。以下に詳述するように、第2の実施の形態では、カメラが屋外で使用される頻度が高く、その際に雨や雪による水滴が付着する事を考慮し、非接触的充電式を採用している。
【0086】
図13は、第2の実施の形態に係るカメラ及び充電器の電気回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【0087】
同図において、符号3は、家庭のコンセントからとる交流電源を示しており、充電器2に内蔵の入力整流平滑回路21によって直流電圧化が行われる。
【0088】
直流電圧では、トランス12a,12bの間で結合が行われず、その効率を上げるために、商用周波数以上に高い高周波発振にてトランス間の電磁結合を行うこととなる。この高周波発振は、共振回路22により行われる。
【0089】
1次トランス12aまでは充電器2側に収められているが、2次側のトランス12bはカメラ1側の上記充電器2側の1次トランス12aと対向する位置に配置されている。このトランス12a,12b間に磁気エネルギの伝達が行われると、出力整流回路13にて2次電池11に充電が行われる。
【0090】
この2次電池11には、ニッカド電池、ニッケル水素電池等を利用することができるが、前者は大電流に対応可能で、後者は大容量という特性がある。さらに、充電方式にも、低率充電等の工夫が考えられるが、この第2の実施の形態の特徴的な部分ではないので、詳細な説明は省略する。
【0091】
ただ、非接触充電器は磁気エネルギの放出によって、金属物等が置かれると加熱されて危険である。そこで、間欠発振回路24を設け、カメラ1が設定されていない時には、当該間欠発信回路24を間欠的に動作させている。
【0092】
カメラ1が充電器2に接触すると、トランス25a,25bが磁気エネルギを結合して、カメラ1の補助電源回路28を駆動して、カメラの制御回路10に電源を印加する。これにより、制御回路10は、発振回路29によってトランス27bに磁気信号を生じさせる。この磁気信号は、充電器側の27aによって検出され、信号検出回路26aがその信号を整形して制御回路20に入力する。この整形後の磁気信号により、充電器2側の制御回路20は、カメラ1が充電可能状態であることを判別することができる。
【0093】
さらに、充電器2を制御する制御回路20は、時計機能ブロックを有しており、先に図12に示したように、時刻表示を行うことができるようになっている。また、目覚まし時計として用いるために、アラームの時刻設定を行ったり、時刻合わせをするためのスイッチ20bがユーザ5によって操作可能なように外装部に設けられているのが特徴となっている。
【0094】
また、磁気信号だけでは十分な精度で通信できないような信号は、フォトカプラを形成するLED17aとフォトダイオード(PD)17bによって、カメラ1から充電器2側へ通信される。尚、説明の便宜上、このLED17aに電流を流し、これを駆動する回路をドライバと表記し、PDの信号を整形する回路をセンサと表記した。
【0095】
上記充電器2からカメラ1へ通信される信号は、LED18a,PD18bによって通信される。これによって、充電器2の有する時計機能によって形成された情報をカメラ側に伝えることができる。尚、カメラ1としては、撮影された年月日や時刻をプリント上に表示できるように、フィルムの撮影コマ上にデート情報を磁気的に、又は光学的に記録するためのデート機能31を有するものを想定している。そして、制御回路10によってデート機能が制御され、撮影時のデート情報を不図示のフィルムに記録することができる。
【0096】
フィルム画面内に光学的に写し込まれたものは、現象プリント時に写真プリント上に画面上に文字が浮かび出る形となり、磁気写し込みのタイプはフィルムに設けられた磁気記録層に磁気記録された情報をプリント時に読み取り、プリント機がそれを文字に変換し、写真の上に印字する形をとる。
【0097】
このカメラ1の内蔵するデート機能は、カメラ1の電源となる電池の電圧が低下すると、制御回路20内のメモリが正常に動作しなくなって、不正確となるので、電池を交換する度に時刻や年月日を正しく合わせ直す必要がある。本発明では、その煩雑さを解消するために、充電器2側の時計機能として、標準時刻を電波で送る郵政省のサービスと結びつける電波時計を採用する。
【0098】
この電波時計は、内蔵のアンテナ(図中、受信部30に相当)が1時に一度、自動的に標準電波を受信し、その結果によって、時計表示を校正するので、非常に高精度の時計機能となる。この正確な時計データを先の光結合(フォトカプラ)による信号通信によって、カメラ側に伝達するので、充電時にはカメラ1側も常に正確な時刻を認識できることとなる。
【0099】
以下、図14のフローチャートを参照して、充電器側の時刻調整の動作を説明する。即ち、カメラ1がセットされるまでは、標準電源を受信する度に時刻セットを行い(ステップS401乃至S403)、カメラ1がセットされると、充電を開始し、充電終了となると、時計情報送信し、カメラ1側がこれを受信すると、上記ステップS401に戻り、上記動作を繰り返すことになる(ステップS404乃至S408)。このような一例のシーケンスにより、電池がなくなったカメラも、充電中に正しいデートを自動的に再セットされ、撮影時には常に正しいデート写しこみが可能となる。
【0100】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、二次電池を用いたカメラの充電器において、充電器に電波時計というそれ自体で利用可能な機能を持たせたので、目覚まし時計代わりにでも利用すれば、置き場所が邪魔になる事もなく、カメラ側としては自動的に正しいデートがセットされる、という優れた商品性を付加することができる。
【0101】
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0102】
この第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器は、上記第2の実施の形態の説明でふれた目覚まし機能をより強調したものである。
【0103】
図15は第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成図である。
【0104】
同図において、符号1はカメラであり、符号2は時計4内蔵の充電器であり、符号2aは、目覚ましアラーム停止用のボタンであり、ユーザ5が目を覚ましてこのボタンを押せばアラームが停止する。ここでは、アラームとして、通常の目覚まし時計の音によるものに加え、カメラの機能を有効に利用して、ストロボ14の発光を併用して、より目覚まし効果を高めている。
【0105】
図16は、この目覚まし時の発光パターンの例である。
【0106】
被写体の人物の瞳孔を撮影時に縮小させて、所謂赤目現象を防止する為に、上記撮影に先立って微少な発光を繰り返す技術が知られているが、ここでは、その技術を応用して、図示のように、露出時の発光程は大きくない光量で何度も発光を繰り返して目覚まし効果を高めている。
【0107】
図17は第3の実施の形態に係る充電器及びカメラの構成をより詳細に示す概念図である。充電器側のCPU20は、時刻をセットするセット時刻部43と、計時部20a、両者の出力を比較する比較器44の機能が含まれている。一方、カメラ側のCPU10は、発光パターン1と発光パターン2の情報を保持する領域40,41と、両者のいずれかを選択する選択部42の機能を有している。上記選択部42には充電器側からの充電中信号が入力され、さらに、この選択部42の出力はストロボ14の入力に接続されている。
【0108】
以下、図18,19のフローチャートを参照して、充電器側及びカメラ側の各CPUの動作を説明する。
【0109】
先ず、図18のフローチャートを参照して、充電器2側のCPUの動作を説明する。本実施の形態では、充電器2側では、常に時計機能は働いており(ステップS501)、カメラ1が充電器2にセットされれば(ステップS502)、充電モード信号をカメラ1側に出力し(ステップS503)、充電モードでは、目覚まし時刻になると(ステップS504)、アラームを鳴らすと共に(ステップS505)、カメラ1側に目覚ましタイミング信号を送信する(ステップS506)。そして、ユーザがスイッチを押すと(ステップS507)、アラームは停止する(ステップS508)。
【0110】
次に、図19のフローチャートを参照して、カメラ1側CPUの動作を説明する。カメラ1と充電器2との通信によって、充電器2が共振回路22を駆動する充電モードであることが判定されると(ステップS601)、目覚まし信号が充電器2側から送信されるまで待機し(ステップS602)、受信すると図16に示される目覚まし時の発光パターン(パターン2)でストロボ発光制御を行う(ステップS603)。
【0111】
一方、充電モードにないときには(ステップS601)、通常のカメラモードなので、レリーズボタンに連動し(ステップS604)、図16に示される撮影時のパターン(パターン1)でストロボ発光制御を行い(ステップS605)、露光を行う(ステップS606)。
【0112】
このように、第3の実施の形態では、充電時は、レリーズスイッチをモニタしないので、充電中にレリーズボタンを誤って押しても、撮影が行われてしまってフィルムを無駄にするようなことはない。
【0113】
つまり、充電状態であるか否かによって、カメラのシーケンス制御が自動的に切り換えられるので、誤動作を防止でき、機能(ここではストロボ)を使い分ける事によって有効活用できることとなる。
【0114】
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0115】
これは、先に述べた第3の実施の形態の考え方を更に応用して、充電器側のシーケンスを後述するように切り換えることを特徴とするものである。
【0116】
図20は第4の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【0117】
図20(a)は、カメラ1が充電器2にセットされる前の状態を示している。
【0118】
この時、充電器2の前面に取り付けられた時計表示部4は、時計表示又は目覚まし設定時刻を行っている。しかし、充電器2にカメラ1がセッティングされると、充電モードになる。そこで、かかる状態では、充電器2側で、時計以外に充電完了までの時間を表示できるようにしている。
【0119】
また、充電の進行を表示することで、ユーザはカメラが使用可能となる時期を判断できるようになる。充電完了までの時間を表示する時には、時計とは別の表示であることを判り易く示すために、図20(b)に模擬的に示したように表示を点滅させれば、ユーザが間違える事がない。
【0120】
このような工夫をすることで、ユーザが充電終了までに要する時間を現在の時刻と間違えて不都合を生じるような事態が生じるのを防止している。
【0121】
ここで、充電器2に設けられた目覚ましアラーム終了用のボタン2aの操作によって、表示形態を切換可能とすることもできる。この場合、ボタン2aを押した状態では、充電に必要な時間か又は目覚まし設定時間かを、充電状態にあるか否かかによって切り換えるようにすればよい。
【0122】
以下、図21のフローチャートを参照して、このような充電器2側の動作を説明する。ボタン2aが押下されると(ステップS701)、充電中である場合には、充電に必要な時間点滅表示を行い(ステップS704)、充電中でない場合には、目覚まし設定時刻の点滅表示を行う(ステップS703)。
【0123】
次に第5の実施の形態について説明する。
【0124】
カメラの機能を用いて、充電中の時計機能を充実させる実施の形態については、先にストロボの発光による目覚まし機能を採用した例を示したが、第5の実施の形態は、これに代えてカメラの持つセンサ機能を応用するものである。
【0125】
カメラが露出制御に用いる測光手段の出力に応じて時計表示のバックライト機能を作動させれば、暗い時には、図24(a)に示されるように測光センサ50がそれを検出し、充電器2の時計表示のLCD4の表からランプやLEDを点灯させて、暗い所でもよく見える時計を提供することができる。
【0126】
図22は、第5の実施の形態に係るカメラ及び充電器の特徴となる機能を示すブロック回路図である。
【0127】
同図に示されるように、カメラ1内に設けられたセンサ50の出力をA/D変換部51がディジタル値に変更して、カメラ1のCPU20に測光データとして送信する。カメラ1として用いる時は、シャッタやストロボ等からなる露出制御部53を制御する。しかし、充電中は、充電器2のCPU20にB.L点灯必要信号を入力するようにし、充電器2側のCPU20がそれに応じて点灯制御を実行すれば、上記効果を有する表示照明機能付の時計を提供できる。
【0128】
以下、図24(b)のフローチャートを参照して、カメラ1側CPU10の制御動作を説明する。カメラ1側のCPU10は、充電中は、所定時間毎に測光シーケンスを繰り返し(ステップS801,S802)、輝度が暗くなった時には(ステップS803)、充電器2に点灯要求信号を出力する(ステップS804)。充電中でない場合には、通常のカメラモードの動作を行う(ステップS801,S805)。
【0129】
ここで、図23を参照して、カメラ1側に設けられた多くのスイッチ数を有効に活用して、時計機能の一助とする変形例を説明する。
【0130】
図23(a)に示されるように、この変形例では、カメラ1の背面に設けられたスイッチによって、時計の表示を切り換え自在としている。
【0131】
ユーザ5は、充電器2にカメラ1をセットする前に、カメラ1の背面に設けられたボタンを利用して、目覚ましの時刻設定を行っている。
【0132】
また、図23(b),(c)に示されるように、日付けを日本風の並びにしたり欧米風の並びにしたりする設定も、カメラ1のスイッチで行うことを可能としている。これらの設定後のカメラ1を充電器2にセットすると、充電器2の表示がカメラ1による設定によって切り換えられる。つまり、充電器2側には、設定用ボタン、スイッチ数は不要になる。これによって、コストダウンやスペースメリットの効果を出すことができる。
【0133】
次に第6の実施の形態について説明する。
【0134】
この実施の形態は、充電式カメラにおいて、磁気信号を不用意に放出する事が省エネ上も安全上も好ましくないことに鑑みてなされたものである。
【0135】
図25は第6の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【0136】
同図において、カメラ1を充電器2に設定すると、当該カメラ1のレリーズスイッチ61の弾力によって充電器2のスイッチ60bは押圧され、閉成させられる構成となっている。このスイッチによる信号が入った時のみ、充電器2のCPU20は、共振器22を作動させるようにしている。これにより、充電器2が不用意に磁気エネルギを放出するのを防止している。
【0137】
尚、レリーズボタンではなく、ズームスイッチの操作に同期して同様の制御を行っても同様の効果が得られることは勿論である。
【0138】
ここで、図27(a)を参照して、図13でも説明したフォトカプラ17,18を介して、カメラ1と充電器2間の光通信を行うことによって、更に充電時の信頼性を向上させた動作を詳細に説明する。
【0139】
スイッチ60がONされると(ステップS901)、充電器2側からカメラ1側に充電を開始するか否かをチェックする信号が上記フォトカプラ17,18を介して送信されることになる(ステップS902)。
【0140】
この時、カメラ1が充電に相応しい状態にあれば返答信号を送信するので、それが受信できた時のみ(ステップS903)、充電器2は共振回路を発信させ、充電開始する(ステップS906)。充電中は、図27(b)に示されるように、充電器前面の液晶にチャージ中表示を出す(ステップS907)。
【0141】
そして、カメラがフル充電されると、カメラ1側がそれを検出し、終了信号を出力する。この終了信号を充電器2が受信すると、或いは、この終了信号を受信しなくてもスイッチ60がオフされれば、カメラが引き抜かれたと判断し共振回路をOFFさせる(ステップS908乃至S910)。
【0142】
また、カメラ1の電池内のエネルギが完全になくなっていて、カメラ1が応答できない時には(ステップS903)、共振回路を所定時間発振させ、カメラ1側に起動をかけた後、再度、返答信号受信のチェックを行った後、共振回路を連続発振させる(ステップS904,S905)。
【0143】
ここで、カメラ1への不用意な磁気エネルギの印加は、誤動作を誘発させる可能性がある。かかる点に鑑みて、この実施の形態では、図26に示されるように、カメラ1をレンズ沈胴させ非作動状態にした場合のみ、充電器2に入れられるようにする事で、誤動作対策としている。尚、図26(a)はON状態、図26(b)はOFF状態を示している。
【0144】
このような工夫をした場合、カメラが図26(a)のレンズセットアップ状態のまま、電池エネルギを消費し尽くしてしまうと、二度と充電できなくなるので、カメラのシーケンス制御の方で電池使用の末期は、必ず図26(b)に示すように沈胴させてから充電を待つといった工夫を併用する必要がある。
【0145】
この図26において、小さなメインスイッチ1bの位置判定は難しいので、メインスイッチ1bがONの時は、レンズがセットアップされ、メインスイッチ1bがOFF時は、レンズが沈胴するという特徴を有効活用している。
【0146】
上記メインスイッチ1bのON状態では、ストロボ発光やシャッタ制御、巻き上げ、巻き戻し等が許可される状態なので、磁気ノイズによってカメラが思いもよらぬ動作をする可能性がある。その点、メインスイッチ1bのOFF状態では、そのような心配がないといえる。
【0147】
このメインスイッチ1bのOFF状態(レンズ沈胴状態)でのみ、図25に示したようにスイッチ60が作動するので、誤動作の危険性の少ない充電式カメラが提供できる。また、充電器2の前面の時計用LCD4を有効活用して、充電中表示を行わせたので、カメラ1の充電器2への差し込み方が不適当で、充電できない状態である旨をユーザに示唆し防止している。
【0148】
尚、本発明の上記実施の形態には、以下の発明も含まれる。
【0149】
(1)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
カメラに設けられ、カメラが上記充電器に、充電可能な状態に設置されたことを検出する設置検出手段と、
上記設置検出手段の出力に基づいて、動作モードを充電可能な状態に移行させるモード切換え手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【0150】
(2)上記設置検出手段の出力に基づいて、動作モードが省電力動作モードから非省電力動作モードに切り換わる上記(1)のカメラ。
【0151】
(3)上記設置検出手段は、カメラの操作部材の状態変化と、上記充電器との相互通信の組み合わせにより構成される上記(1)のカメラ。
【0152】
(4)上記カメラの操作部材は、パワースイッチ、レリーズボタン、ズーム操作部材、モード設定操作部材、フィルム巻き戻し操作部材のいずれかであることを特徴とする上記(1)のカメラ。
【0153】
(5)上記カメラの充電器との相互通信は、測光手段、測距手段、リモコン検知手段、セルフタイマー表示手段のいずれかである上記(1)のカメラ。
【0154】
(6)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
上記充電器と通信可能な通信手段を備えており、
省電力状態で所定のカメラ操作部材が操作された場合、省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作を行い、通信動作が正常に行われない場合は、カメラを再度省電力状態にする動作モード設定手段と、
を備えたカメラ。
【0155】
(7)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能なカメラが装着可能な無接点充電器において、
上記充電器に対してカメラを正しく位置決めするための位置決め機構と、
上記充電器に対してカメラが正しく位置決めされているかを検出する検出手段と、
を備えた充電器。
【0156】
(8)上記検出手段によりカメラが正しく位置決めされていないことが検知された際は、上記充電器は、上記二次電池に対する充電動作を禁止する上記(7)の充電器。
【0157】
(9)上記検出手段によりカメラが正しく位置決めされていないことが検知された際は、上記充電器は、上記充電器が警告を発するか、または上記カメラに警告を発せしめる上記(8)の充電器。
【0158】
請求項3の充電器。
【0159】
(10)上記検出手段は、カメラの外形特徴を検出することにより、カメラが正しく位置決めされているかを検出する上記(8)の充電器。
【0160】
(11)上記カメラの外形特徴は、三脚取り付け穴である上記(10)の充電器。
【0161】
(12)上記充電器は、さらに上記カメラとの通信手段を備え、
上記カメラが正しく位置決めされていると判断され、それにもかかわらず通信が正常に行われない場合は、所定時間充電動作を行う上記(11)の充電器。
【0162】
(13)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
上記カメラに設けられた、撮影動作可能状態と撮影動作禁止状態とを切り換える動作モード切換手段と、
上記動作モード切り換え手段が撮影動作禁止状態に設定されているときのみ上記充電器によって充電可能に構成されたことを特徴とするカメラ。
【0163】
(14)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能なカメラ装着可能な無接点充電器において、
カメラが非動作状態であるか否かを判別する判別手段と、
上記判別手段の出力に基づいて、非動作状態の際にのみ充電を許可する充電許可手段と、
を備えた充電器。
【0164】
(15)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
上記二次電池の充電済み容量を検出する容量検出手段と、
上記無接点充電器との結合が解除されたことを検知する結合解除検知手段と、 上記二次電池の充電済み容量が、所定量の撮影動作を保証できない場合、警告を発するか、または上記充電器に警告を発せしめる警告手段と、
を備えたカメラ。
【0165】
(16)上記所定量の撮影動作に対応する充電済み容量は、その時点で装填されているフィルムをとりきる為に必要な容量である上記(15)のカメラ。
【0166】
(17)上記所定量の撮影動作に対応する充電済み容量は、1枚の撮影に必要な容量である上記(16)のカメラ。
【0167】
(18)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なストロボ付カメラにおいて、
上記カメラが上記充電器にセットされている際は、上記ストロボのストロボコンデンサを、発光可能な電圧に維持するように制御するストロボコンデンサ電圧維持手段を動作させることを特徴とするカメラ。
【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】第1の実施の形態に係るカメラシステムの構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係るカメラシステムの回路構成を示す図である。
【図3】スイッチPOSSWの動作状態を説明するための図である。
【図4】スイッチZDNSWの動作状態を説明するための図である。
【図5】CPU1のカメラの充電に関する処理のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図6】CPU201の充電器200の制御に関する処理のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図7】サブルーチン「充電モード」のシーケンスを詳細に説明するためのフローチャートである。
【図8】カメラ100のLCD表示器105の表示設定について説明するための図である。
【図9】充電器200のLCD表示器205の表示設定について説明するための図である。
【図10】ストロボコンデンサ153の充電動作について説明するための図である。
【図11】二次電池103への充電の詳細を説明するための図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の概念図である。
【図13】第2の実施の形態に係るカメラ及び充電器の電気回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図14】充電器側の時刻調整の動作を説明するフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成図である。
【図16】目覚まし時の発光パターンの一例を示す図である。
【図17】第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器の詳細な構成を示す図である。
【図18】第3の実施の形態のカメラ及び充電器における、充電器2側のCPUの動作を説明するフローチャートである。
【図19】第3の実施の形態のカメラ及び充電器における、カメラ1側CPUの動作を説明するフローチャートである。
【図20】第4の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【図21】第4の実施の形態のカメラ及び充電器における、充電器2側のCPUの動作を説明するフローチャートである。
【図22】第5の実施の形態に係るカメラ及び充電器の特徴となる各種機能を示したブロック回路図である。
【図23】カメラ1側に設けられた多くのスイッチ数を有効に活用して、時計機能の一助とする変形例を説明するための図である。
【図24】(a)は第5の実施の形態による表示態様を示す図であり、(b)はカメラ1側のCPU10の制御動作を説明するフローチャートである。
【図25】第6の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【図26】カメラ1のレンズの沈胴状態と、充電器2への設置の状態との関係を説明するための図である。
【図27】(a)はフォトカプラ17,18を介して、カメラ1と充電器2間の光通信を行うことによって、更に充電時の信頼性を向上させた動作を詳細に説明するフローチャートであり、(b)は、第6の実施の形態の表示態様を示す図である。
【符号の説明】
【0169】
100 カメラ
101 CPU
103 二次電池
H101 三脚取り付けネジ穴
200 充電器
201 CPU
202 AC−ACコンバータ
205 LCD表示器
206 フォトリフレクタ
207 発光素子
208 受光素子
P202 突起部
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用の交流電源からエネルギを充電して用いるカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、カメラは、自動露出制御用、ストロボ発光のために電池を搭載しているが、近年のマイクロコンピュータ制御による全自動化に伴い、電気回路に対する依存が強くなる傾向にあるのが実状である。
【0003】
かかる傾向の下、カメラの使用に際して電池交換を常に意識するのは煩わしいことであり、また電池の廃棄による環境に対する影響を考慮する必要もある。
【0004】
これに鑑みて、例えば特許文献1では、充電器を用いて充電式としたカメラの電源システムに関する技術が開示されている。
【0005】
即ち、特許文献1により開示された技術では、充電可能な2次電池をカメラ本体に装填し、充電器により無接点方式の充電を行うと共に、充電レベル等の更新を行うために無接点の交信を行うことを可能としている。
【特許文献1】特開平7−14615号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1により開示されたカメラの電源システムに関する技術は、カメラの固定を検出するスイッチと、データ通信手段に基づいて無接点方式でカメラ内の二次電池を充電するというものであるが、充電制御については何等詳細な記載はされていなかった。
【0007】
即ち、同技術では、カメラ側が、充電器にセットされたか否かをデータ通信により検出するとされている。従って、カメラのオフ状態で常時通信を行う必要があり、バッテリの消耗が著しかった。さらに、カメラに充電器設置を認識させるべく別スイッチを設けると、コストアップを招くおそれがあった。
【0008】
また、同技術では、充電器にカメラがセットされたか否かを、固定検出スイッチとの通信により検出していた。従って、位置ずれを検出することができず、その結果、著しい充電効率低下を招くおそれがあった。また、特に、カメラの代わりに金属物が置かれ、誤動作して磁気エネルギが供給されると、その金属物が発熱して、ユーザに火傷を負わせるおそれもあった。
【0009】
一方、携帯用の機器の発達につれて、電池に依存した製品は増加の一途をたどり、携帯電話や携帯用オーディオ等、通勤通学時に使用する類のものから、子供用のゲーム機器に至るまで、家庭内には充電器があふれている。
【0010】
そのような状況下において、カメラにも充電器が必要となると、家中が充電器であふれ却ってしまい、普段の生活空間が脅かされる事となる。
【0011】
また、押入等にしまい込んでしまうと、ものがあふれる現代社会では、どこに何を置いたか判らないような状況に陥るおそれがある。
【0012】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、安価・低消費電流で構成でき、充電効率の良いカメラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、繰り返し充電可能な二次電池を有し、無接点の充電器によって上記二次電池を充電することが可能なカメラにおいて、上記充電器と通信可能な通信手段と、所定のカメラ操作を行うカメラ操作手段と、上記カメラ操作手段が省電力状態で操作された場合、当該省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作を行い、通信動作が正常に行われない場合は、カメラを再度省電力状態に設定する動作モード設定手段と、を備えたことを特徴とするカメラが提供される。
【0014】
即ち、第1の態様では、動作モード設定手段により、上記カメラ操作手段が省電力状態で操作された場合、当該省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作が行われ、通信動作が正常に行われない場合は、カメラが再度省電力状態に設定される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、安価・低消費電流で構成でき、充電効率の良いカメラを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
先ず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0018】
この第1の実施の形態は、充電器側に制御回路や表示部を設けて、ユーザにとって、より判り易い表示を実現するものである。
【0019】
図1は第1の実施の形態に係るカメラシステムの構成図である。
【0020】
同図に示されるように、カメラボディ100の上部には、レリーズボタンRSW、モード切り換えボタンMDSW、フィルム巻き戻しボタンRWSW、及び各種の表示を行うLCD表示部105が配設されている。
【0021】
カメラボディ100の前面には、レンズ鏡筒181、パワースイッチPWSWが設けられている。このパワースイッチPWSWがオンされると、レンズ鏡筒181は、沈胴状態から繰り出され、前面に突出する。
【0022】
また、カメラ前面には、ズームのアップダウンを行うZUPSW,ZDNSW、ファインダ窓182、測光センサ109、リモコンセンサ110、セルフタイマ表示LED112のそれぞれの窓、キセノン管154を含むストロボ窓が配設されている。さらに、上記レンズ鏡筒181の下部には、測距用の投光部107、受光部108が配設されている。
【0023】
また、カメラボディ100の底部には、三脚取り付けネジ穴H101が設けられている。さらに、カメラボディ100の内部には、CPU101をはじめとする各種電気回路、及び二次電池103、これに充電するためのコイルL1等が設けられている。
【0024】
一方、カメラ100内の二次電池103に非接触にて充電するための充電器200の内部には、充電器200の各種制御を行うCPU201、当該CPU201によって制御されるAC−ACコンバータ202、家庭用のコンセントから電源を供給するためのソケット203、カメラ100に充電するためのコイルL2等が設けられている。さらに、充電器200の前面には、各種表示を行うためのLCD表示器205が設けられる。
【0025】
また、上記充電器200は、その中央部にカメラ100が設置可能な開口部が設けられており、その側面には、物体が設置された旨を検知するためのフォトリフレクタ206が、その底部には、三脚ネジ穴検知用の突起状のスイッチPOSSWが設けられている。このスイッチPOSSWは、突出しているとOFFしており、押下されているとONする。また、カメラ100が正しく充電器200に設置されていると、フォトリフレクタ206はONし、POSSWは、その突起部がカメラ100の三脚ネジ穴に入りOFFする。
【0026】
さらに、上記充電器200の開口部の側面には、通信用の発光素子207、受光素子208が設けられ、カメラ100の測距用の投光部107、受光部108と対向する位置になり、光通信が可能となっている。また、カメラ100のZDNSWと対向する位置に、突起P202が設けられている。
【0027】
図2は、第1の実施の形態に係るカメラシステムの回路構成を示す図である。 先ず、カメラ100側の構成を説明する。
【0028】
同図において、ワンチップマイクロコンピュータ等により構成される中央演算処理装置たるCPU101は、カメラ側の制御を司る。
【0029】
さらに、不揮発性メモリたるEEPROM102は、現在の撮影済み駒数をはじめとする各種のデータを記憶するものである。
【0030】
カメラ100の内部には、繰り返し充電可能な二次電池103が配置されている。そして、この二次電池103には、CPU101によって制御されるスイッチCHSWを介して、コイルL2が接続されている。また、この二次電池103には、電圧検知回路103dを介して、分圧された二次電池103の開放電圧をCPU101でA/D変換して検出可能に構成している。
【0031】
上記カメラ100の内部には、レギュレータ104が設けられており、CPU101等に過大な電圧がかかることを防止している。
【0032】
さらに、カメラ100の内部には、LCD表示器105が設けられており、カメラの駒数、設定モード等の情報を外部に表示可能としている。
【0033】
また、カメラ100の内部には、AFIC106、アクティブ測距用の赤外LEDで構成された投光部107、PSDで構成された受光部108が設けられており、公知のアクティブ三角測距を行うことを可能としている。
【0034】
さらに、CDSやSPD等で構成された測光センサ109、SPD等で構成されたリモコンセンサ110、LED発光回路111、更にセルフタイマの際にその旨を告知するLED112も設けられている。
【0035】
上記CPU101のポートには、先に記した各種スイッチ(RWSW,RSW,ZUPSW,ZDNSW,MDSW,PWSW)が電気的に接続されている。さらに、装填されているフィルムの情報が、DXコードのような形で、上記CPU101のポートに入力される構成となっている。
【0036】
ここで、カメラ100のZDNSWは、カメラ100が充電器200に正しくセットされると、当該カメラ100のZDNSWが充電器200側の当該ZDNSWと対向する位置に設けられた突起P202により押下され、ON状態となり(図4(b)参照)、セットが不完全だと押下されずONしないように(図4(a)参照)構成されている。
【0037】
さらに、カメラ100内には、ストロボ回路150が設けられている。これは、充電回路151、整流ダイオード152、ストロボコンデンサ153、キセノン管154、トリガ回路155からなり、充電の開始と停止、トリガ制御はCPU101により制御されることになる。
【0038】
次に、充電器200側の構成を説明する。
【0039】
充電器200の内部には、CPU201が設けられており、これにより各部の制御が行われる。AC/ACコンバータ202は、家庭用の交流電源(例えば、100V、50Hz)を充電に好適な周波数・電圧(例えば、10V、100kHz)に変換するものである。この電源は、コンセント203から供給され、変換出力はコイルL1に出力される。このAC/ACコンバータ202は、上記変換動作をCPU2によってON/OFF可能に構成されている。
【0040】
AC/DCコンバータ204は、上記家庭用の交流電源をDC電源(例えば、5V)に変換する。この電源により、CPU201は動作する。
【0041】
LCD表示器205は、充電器200の動作に関する情報を表示する。
【0042】
フォトリフレクタ(PR)206は、先に述べたように、充電器200にカメラ100がセットされたか否かを判定するものであり、その出力は、CPU201に伝達される。赤外線を出力可能な発光素子207は、CPU2のポートからの信号に基づいて駆動される。一方、受光素子208は、カメラ100側からの赤外線を検出し、その出力をCPU2に伝達する。
【0043】
この第1の実施の形態では、発光素子107の出力を受光素子208で受け、また発光素子207の出力を受光素子(PSD)108で受けることにより、カメラ100と充電器200が通信を行うことになる。
【0044】
以上の他、カメラ100が正しく充電器200に設置されているか否かを検出するPOSSWが設けられており、出力はCPU201に接続されている。
【0045】
ここで、カメラ100が充電器200の正しい位置にセットされていれば、図3(a)に示されるように、POSSWは三脚ネジ穴に入り込む形でOFFし、セット位置がずれていれば、図3(b)に示されるように、POSSWはONする。この時、カメラのセルフタイマ用のLEDや、その他表示手段を制御して、ユーザに正しくカメラがセットされたか否かを認知させる。
【0046】
以下、図5のフローチャートを参照して、上記CPU1のカメラの充電に関する処理のシーケンスを説明する。
【0047】
カメラ100は、パワーオン状態では鏡筒181が前方に繰り出されている為、そのまま充電器200にセットすることはできない。
【0048】
従って、カメラ100をパワーオフさせてセットすることになるが、カメラ100は、この時、スタンバイ状態(省電力状態)になっているため、充電の際カメラはスタンバイ状態からスタートする(ステップS101)。
【0049】
この際、PWSW、RWSW、及びZDNSWでスタンバイリリースがかかるようになっており、ZDNSWでスタンバイリリースがかかった場合は、ステップS102に進む。このステップS102では、発光素子107を所定のプロトコルで発光させ、受光素子108に所定の応答(エコーバック)が有ったか否かをみることになる(ステップS103)。
【0050】
ここで、所定の応答があれば、後述するサブルーチン「充電モード」を実行する(ステップS300)。これに対して、応答がなければ、通信を開始してから所定時間が経過したか否かをモニタしながら(ステップS104)、上記通信動作を所定間隔でリトライし続ける。そして、所定時間が経過した場合は、上記ステップS101に戻ってスタンバイ状態となる。
【0051】
ここで、図7のフローチャートを参照して、上記サブルーチン「充電モード」のシーケンスを詳細に説明する。
【0052】
先ず、CPU101で二次電池103の電圧を検出し、その値と、EEPROM102から読み出されたフル充電時の電圧に相当する値から、二次電池103がフル充電されているか否かの判定を行い(ステップS301)、フル充電ならばステップS306に進み、フル充電でなければステップS302に進む。
【0053】
そして、ステップS302では、通常リーク電流を阻止するためオフしているCHSWをオンさせ、次いで、充電コマンドを充電器200側に送信する(ステップS303)。次に、充電器200からのエコーバックがあったか否かを判断し(ステップS304)、充電器20からのエコーバックがあればステップS305へ進み、エコーバックがなければステップS309へ進む。
【0054】
続いて、後に述べるカメラのLCD表示器105の設定を行う(ステップS305)。そして、充電済みの電荷のレベルを通信にて充電器200に送信し(ステップS306)、さらにフィルムの残り駒数を通信にて充電器200に送信する(ステップS307)。
【0055】
そして、ストロボコンデンサ153の電圧をCPU101のA/Dコンバータを用いて検出し、必要な場合は充電を行う(ステップS308)。この際、不図示の充電中を示すランプの表示は、この二次電池103の充電中は一切表示させない。また、充電の詳細については後に詳しく述べる。このステップS308の処理の後は、ステップS301に戻る。
【0056】
上記ステップS304にて、エコーバックがない場合には、カメラ100が充電器200から取り外されたか、または充電器の電源が抜かれたと判断し、CHSWをOFFさせ(ステップS309)、リターンする(ステップS310)。
【0057】
次に、図6のフローチャートを参照して、CPU201の充電器200の制御に関する処理のシーケンスを説明する。
【0058】
充電器200は、通電と同時に、カメラ100のセットを待つ待機モードに入る(ステップS201)。そして、PR206を動作させて、カメラ100等の物体がセットされたか否かを判断する(ステップS202,S203)。ここで、物体が検知されなければ上記ステップS201へ戻り、物体が検知されたら、ステップS204以降の処理に進むことになる。
【0059】
ステップS204では、POSSWがOFFされているか否かをみて(S204)、OFFしていなければ正しくセットされていない(カメラ100に位置ずれがあるか、カメラ100以外の物が置かれている)と判断し、上記ステップS201へ戻る。
【0060】
一方、上記ステップS204でOFFが確認できれば、コマンド受信モードに入り、カメラ100からの通信を待つ(ステップS205)。そして、所定時間内にコマンドが通信によって送られれば、ステップS208へ進む。
【0061】
一方、所定時間内にコマンドが通信によって送られなければ、所定時間充電動作を行った後、充電をオフする(ステップS207)。これは、カメラの二次電池103が、CPU101動作できない程に消耗していた場合、CPU101を起動させられる程度にまで充電するためである。また、カメラ100が故障していて動作しない場合や、カメラ100以外の物体で長時間作動してしまうことを防止するために、所定時間後に充電をオフする。
【0062】
続いて、充電器200がカメラ100からの通信を受け付けたことをカメラ100に伝達するために、所定のコードをエコーバックする(ステップS208)。そして、受け付けたコマンドに対応する動作(例えば、AC/AC202をオンさせて充電動作を開始させる)を行い(ステップS209)、それに対応した表示を設定し(ステップS210)、上記ステップS205へ戻る。
【0063】
次に、図8を参照して、カメラ100のLCD表示器105の表示設定について説明する。
【0064】
カメラ100は、パワーオフされた状態(スタンバイ状態)では、表示を消している(図8(a)参照)。そして、パワーオンしているときは、図8(b)に示されるような表示を行う。一方、二次電池103を充電している際は、図8(c)〜図8(f)に示される表示がなされる。
【0065】
この際、上記の充電済みの電荷のレベル、即ちL0からL2のレベルに対応して、バッテリ残量表示がなされる。
【0066】
次に、図9を参照して、充電器200のLCD表示器205の表示設定について説明する。
【0067】
充電器200のコンセントがセットされていない場合は、図9(a)に示されるように表示は消えている。コンセントが差し込まれ、カメラ100が充電器200にセットされていないか、セットが正しくないか、または正しくセットされていてもカメラ100のCPU101が動作できない場合は、図9(b)に示される表示がなされる。充電中の場合は、カメラ100と同様に図9(c)乃至図9(f)に示される表示がなされる。
【0068】
仮に、充電中にカメラ100が充電器200から取り外され、その直前の状態が1本のフィルム撮影を保証できないL0以下のレベルの場合は、図9(g)に示されるようにバッテリマークが一定時間点滅し、且つ警告音を発することにより警告を行い、図9(b)に示される表示に戻る。
【0069】
図9(g)に示される警告表示をなす条件としては、充電器200側で設定を変更可能になっており、充電中のカメラ100にフィルムが装填されている場合は、カメラ100から送信される残り駒数情報と、バッテリレベルの詳細情報を基に、充電器200が残り駒数を撮影可能なレベル充電されていないと判断した場合にのみ、上記警告を発するように設定することもできる。
【0070】
次に、図10を参照して、ストロボコンデンサ153の充電動作について説明する。この第1の実施の形態では、カメラ100が充電器200にセットされている間は、充電器200からカメラ100が外された場合、即座にストロボ撮影が可能になるように、常にストロボコンデンサ153が発光可能なレベルに充電制御するようになっている。即ち、図10のように、発光可能の下限電圧になると、ストロボ充電する。
【0071】
次に、図11を参照して、二次電池103への充電の詳細を説明する。
【0072】
図11は、放電が進んだ二次電池103が装填されたカメラ100を充電器200にセットした場合の、当該二次電池103の電圧変化を示す図である。
【0073】
完全に放電が進んでいると、CPU101も動作できないため、カメラ100と充電器200の通信は行われない。その場合、先に述べたように、CPU101が動作可能となるレベルLcpuまでは、充電器が強制的に充電する。
【0074】
そして、二次電池103がLcpuのレベルまで達すると、カメラ100と充電器200とは、相互に通信しながら充電することになる。
【0075】
図中のL0は、例えば常温で36枚撮りフィルムが1本撮影出来るレベルの二次電池103の電圧、L1は規定した最低温度でフィルムが1本撮影できるレベル、L2はカメラとして保証しているフィルム撮影本数、即ち、例えば常温で24枚撮りフィルム10本を撮影できるレベル、L3は二次電池103のフル充電を示す電圧である。カメラ100が充電器200にセットされると、必ずL3レベルまで充電し、その後は、L3とL2の間に設けられたLcレベルになると、再度L3まで充電することとしている。
【0076】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、非接触にてカメラと充電器が相互に通信しながら充電等の動作を進めていくため、双方に充電のレベルを含めた適切な表示が可能であり、またカメラ側で検出した正確な二次電池電圧に基づいて充電制御できるため、過充電を引き起こすことなく高速な充電が可能である。
【0077】
また、カメラが正しくセットされているかを検知しているため、不必要な充電動作をしたり、別の金属等の物体がセットされた際充電動作によりこれを加熱させてしまうことがない。また、カメラは、通常パワーオフでスタンバイ状態であり、バッテリの消耗を最小限にでき、且つ充電器にセットされた場合はスタンバイが解除されるので、充電モードに入り、充電に対応できる。
【0078】
また、バッテリが放電しきっていており、カメラが通信不能の場合でも、通信可能となるレベルまで強制的に充電するため、充電する二次電池の状況に関わらず充電出来る。また、カメラが充電器から取り外された場合に、そのバッテリの充電度合いに応じて警告を発するため、ユーザが撮影中に、意に反して電池切れを起こす確率を低減できる。
【0079】
また、充電中、その充電度合いに応じて、カメラと充電器の双方にレベル表示をするため、表示が見える角度が広く、見易くなる。また、位置ずれ検出は三脚ネジ穴で行い、充電器セット時はZDNSWによりスタンバイリリースする等、カメラの撮影に必要な部材と充電に必要な部材を兼用しているため、別個に設けるよりもカメラを小型にでき、コストも安くできる。
【0080】
尚、第1の実施の形態は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変更が可能であることは勿論である。例えば、充電が不十分な際の警告は、充電器側のみでなく、カメラ側で警告してもよいし、双方で行っても良い。また、カメラ側の通信手段は測距装置を用いなくてもよく、測光手段やリモコンセンサ、セルフ用を含めたいずれかの表示用発光素子、ストロボ等他の発光手段、受光手段を用いてもよい。また、充電器にセットした際のスタンバイリリース手段は、ZDNSW以外の、PWSW、RWSW等その他のスイッチで行っても良い。
【0081】
図12は本発明の第2の実施の形態の概念図である。
【0082】
同図に示されるように、カメラ1は、家庭用交流電源のコンセント3に接続された充電器2に差し込まれており、かかる状態下でカメラ内の不図示の二次電池が充電されている。このように、カメラ1の充電を行う事で、ユーザ5が使用する際には、エネルギが十分に蓄えられているようにしている。
【0083】
上記充電器2は、時計表示部4を有しており、目覚まし時計としても機能するような構成としている。つまり、カメラ1とは異なる第2の機能を有することになり、カメラ1の充電時以外にも、その第2の機能によって、充電器2を意識させず、更には室内のレイアウトや景観を損ねることもない。
【0084】
ユーザの部屋には、その他にも電話の子機や携帯用CDプレーヤ、電動歯ブラシなどの充電器又はACアダプタがあり、ノートパソコン等も充電器又はACアダプタを要し、これ以上、電気製品の煩雑さが増加すると、生活空間から豊かさが失われてしまう。上記製品とは異なり、カメラ1は使用頻度が低く、その反面、使用したいときに十分機能するように常時、充電がされていることが嘱望されるという性格を有するが、上記したような構成とする事によって、第2の実施の形態の目的を達成することとしている。
【0085】
ところで、二次電池を充電するための充電器の技術は、許容される充電時間や使用される電池によっても異なるが、充電器と機器を金属の接触ピンで電気的に接続する接触式充電器と、トランスを用いて電磁気を利用する非接触式の充電器の2種が一般に採用されている。例えば、図12においても、パソコンや電話の充電器は接触式でよく、電動歯ブラシ等は防水用の密閉性を考慮すると非接触式である事が好ましい。以下に詳述するように、第2の実施の形態では、カメラが屋外で使用される頻度が高く、その際に雨や雪による水滴が付着する事を考慮し、非接触的充電式を採用している。
【0086】
図13は、第2の実施の形態に係るカメラ及び充電器の電気回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【0087】
同図において、符号3は、家庭のコンセントからとる交流電源を示しており、充電器2に内蔵の入力整流平滑回路21によって直流電圧化が行われる。
【0088】
直流電圧では、トランス12a,12bの間で結合が行われず、その効率を上げるために、商用周波数以上に高い高周波発振にてトランス間の電磁結合を行うこととなる。この高周波発振は、共振回路22により行われる。
【0089】
1次トランス12aまでは充電器2側に収められているが、2次側のトランス12bはカメラ1側の上記充電器2側の1次トランス12aと対向する位置に配置されている。このトランス12a,12b間に磁気エネルギの伝達が行われると、出力整流回路13にて2次電池11に充電が行われる。
【0090】
この2次電池11には、ニッカド電池、ニッケル水素電池等を利用することができるが、前者は大電流に対応可能で、後者は大容量という特性がある。さらに、充電方式にも、低率充電等の工夫が考えられるが、この第2の実施の形態の特徴的な部分ではないので、詳細な説明は省略する。
【0091】
ただ、非接触充電器は磁気エネルギの放出によって、金属物等が置かれると加熱されて危険である。そこで、間欠発振回路24を設け、カメラ1が設定されていない時には、当該間欠発信回路24を間欠的に動作させている。
【0092】
カメラ1が充電器2に接触すると、トランス25a,25bが磁気エネルギを結合して、カメラ1の補助電源回路28を駆動して、カメラの制御回路10に電源を印加する。これにより、制御回路10は、発振回路29によってトランス27bに磁気信号を生じさせる。この磁気信号は、充電器側の27aによって検出され、信号検出回路26aがその信号を整形して制御回路20に入力する。この整形後の磁気信号により、充電器2側の制御回路20は、カメラ1が充電可能状態であることを判別することができる。
【0093】
さらに、充電器2を制御する制御回路20は、時計機能ブロックを有しており、先に図12に示したように、時刻表示を行うことができるようになっている。また、目覚まし時計として用いるために、アラームの時刻設定を行ったり、時刻合わせをするためのスイッチ20bがユーザ5によって操作可能なように外装部に設けられているのが特徴となっている。
【0094】
また、磁気信号だけでは十分な精度で通信できないような信号は、フォトカプラを形成するLED17aとフォトダイオード(PD)17bによって、カメラ1から充電器2側へ通信される。尚、説明の便宜上、このLED17aに電流を流し、これを駆動する回路をドライバと表記し、PDの信号を整形する回路をセンサと表記した。
【0095】
上記充電器2からカメラ1へ通信される信号は、LED18a,PD18bによって通信される。これによって、充電器2の有する時計機能によって形成された情報をカメラ側に伝えることができる。尚、カメラ1としては、撮影された年月日や時刻をプリント上に表示できるように、フィルムの撮影コマ上にデート情報を磁気的に、又は光学的に記録するためのデート機能31を有するものを想定している。そして、制御回路10によってデート機能が制御され、撮影時のデート情報を不図示のフィルムに記録することができる。
【0096】
フィルム画面内に光学的に写し込まれたものは、現象プリント時に写真プリント上に画面上に文字が浮かび出る形となり、磁気写し込みのタイプはフィルムに設けられた磁気記録層に磁気記録された情報をプリント時に読み取り、プリント機がそれを文字に変換し、写真の上に印字する形をとる。
【0097】
このカメラ1の内蔵するデート機能は、カメラ1の電源となる電池の電圧が低下すると、制御回路20内のメモリが正常に動作しなくなって、不正確となるので、電池を交換する度に時刻や年月日を正しく合わせ直す必要がある。本発明では、その煩雑さを解消するために、充電器2側の時計機能として、標準時刻を電波で送る郵政省のサービスと結びつける電波時計を採用する。
【0098】
この電波時計は、内蔵のアンテナ(図中、受信部30に相当)が1時に一度、自動的に標準電波を受信し、その結果によって、時計表示を校正するので、非常に高精度の時計機能となる。この正確な時計データを先の光結合(フォトカプラ)による信号通信によって、カメラ側に伝達するので、充電時にはカメラ1側も常に正確な時刻を認識できることとなる。
【0099】
以下、図14のフローチャートを参照して、充電器側の時刻調整の動作を説明する。即ち、カメラ1がセットされるまでは、標準電源を受信する度に時刻セットを行い(ステップS401乃至S403)、カメラ1がセットされると、充電を開始し、充電終了となると、時計情報送信し、カメラ1側がこれを受信すると、上記ステップS401に戻り、上記動作を繰り返すことになる(ステップS404乃至S408)。このような一例のシーケンスにより、電池がなくなったカメラも、充電中に正しいデートを自動的に再セットされ、撮影時には常に正しいデート写しこみが可能となる。
【0100】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、二次電池を用いたカメラの充電器において、充電器に電波時計というそれ自体で利用可能な機能を持たせたので、目覚まし時計代わりにでも利用すれば、置き場所が邪魔になる事もなく、カメラ側としては自動的に正しいデートがセットされる、という優れた商品性を付加することができる。
【0101】
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0102】
この第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器は、上記第2の実施の形態の説明でふれた目覚まし機能をより強調したものである。
【0103】
図15は第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成図である。
【0104】
同図において、符号1はカメラであり、符号2は時計4内蔵の充電器であり、符号2aは、目覚ましアラーム停止用のボタンであり、ユーザ5が目を覚ましてこのボタンを押せばアラームが停止する。ここでは、アラームとして、通常の目覚まし時計の音によるものに加え、カメラの機能を有効に利用して、ストロボ14の発光を併用して、より目覚まし効果を高めている。
【0105】
図16は、この目覚まし時の発光パターンの例である。
【0106】
被写体の人物の瞳孔を撮影時に縮小させて、所謂赤目現象を防止する為に、上記撮影に先立って微少な発光を繰り返す技術が知られているが、ここでは、その技術を応用して、図示のように、露出時の発光程は大きくない光量で何度も発光を繰り返して目覚まし効果を高めている。
【0107】
図17は第3の実施の形態に係る充電器及びカメラの構成をより詳細に示す概念図である。充電器側のCPU20は、時刻をセットするセット時刻部43と、計時部20a、両者の出力を比較する比較器44の機能が含まれている。一方、カメラ側のCPU10は、発光パターン1と発光パターン2の情報を保持する領域40,41と、両者のいずれかを選択する選択部42の機能を有している。上記選択部42には充電器側からの充電中信号が入力され、さらに、この選択部42の出力はストロボ14の入力に接続されている。
【0108】
以下、図18,19のフローチャートを参照して、充電器側及びカメラ側の各CPUの動作を説明する。
【0109】
先ず、図18のフローチャートを参照して、充電器2側のCPUの動作を説明する。本実施の形態では、充電器2側では、常に時計機能は働いており(ステップS501)、カメラ1が充電器2にセットされれば(ステップS502)、充電モード信号をカメラ1側に出力し(ステップS503)、充電モードでは、目覚まし時刻になると(ステップS504)、アラームを鳴らすと共に(ステップS505)、カメラ1側に目覚ましタイミング信号を送信する(ステップS506)。そして、ユーザがスイッチを押すと(ステップS507)、アラームは停止する(ステップS508)。
【0110】
次に、図19のフローチャートを参照して、カメラ1側CPUの動作を説明する。カメラ1と充電器2との通信によって、充電器2が共振回路22を駆動する充電モードであることが判定されると(ステップS601)、目覚まし信号が充電器2側から送信されるまで待機し(ステップS602)、受信すると図16に示される目覚まし時の発光パターン(パターン2)でストロボ発光制御を行う(ステップS603)。
【0111】
一方、充電モードにないときには(ステップS601)、通常のカメラモードなので、レリーズボタンに連動し(ステップS604)、図16に示される撮影時のパターン(パターン1)でストロボ発光制御を行い(ステップS605)、露光を行う(ステップS606)。
【0112】
このように、第3の実施の形態では、充電時は、レリーズスイッチをモニタしないので、充電中にレリーズボタンを誤って押しても、撮影が行われてしまってフィルムを無駄にするようなことはない。
【0113】
つまり、充電状態であるか否かによって、カメラのシーケンス制御が自動的に切り換えられるので、誤動作を防止でき、機能(ここではストロボ)を使い分ける事によって有効活用できることとなる。
【0114】
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0115】
これは、先に述べた第3の実施の形態の考え方を更に応用して、充電器側のシーケンスを後述するように切り換えることを特徴とするものである。
【0116】
図20は第4の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【0117】
図20(a)は、カメラ1が充電器2にセットされる前の状態を示している。
【0118】
この時、充電器2の前面に取り付けられた時計表示部4は、時計表示又は目覚まし設定時刻を行っている。しかし、充電器2にカメラ1がセッティングされると、充電モードになる。そこで、かかる状態では、充電器2側で、時計以外に充電完了までの時間を表示できるようにしている。
【0119】
また、充電の進行を表示することで、ユーザはカメラが使用可能となる時期を判断できるようになる。充電完了までの時間を表示する時には、時計とは別の表示であることを判り易く示すために、図20(b)に模擬的に示したように表示を点滅させれば、ユーザが間違える事がない。
【0120】
このような工夫をすることで、ユーザが充電終了までに要する時間を現在の時刻と間違えて不都合を生じるような事態が生じるのを防止している。
【0121】
ここで、充電器2に設けられた目覚ましアラーム終了用のボタン2aの操作によって、表示形態を切換可能とすることもできる。この場合、ボタン2aを押した状態では、充電に必要な時間か又は目覚まし設定時間かを、充電状態にあるか否かかによって切り換えるようにすればよい。
【0122】
以下、図21のフローチャートを参照して、このような充電器2側の動作を説明する。ボタン2aが押下されると(ステップS701)、充電中である場合には、充電に必要な時間点滅表示を行い(ステップS704)、充電中でない場合には、目覚まし設定時刻の点滅表示を行う(ステップS703)。
【0123】
次に第5の実施の形態について説明する。
【0124】
カメラの機能を用いて、充電中の時計機能を充実させる実施の形態については、先にストロボの発光による目覚まし機能を採用した例を示したが、第5の実施の形態は、これに代えてカメラの持つセンサ機能を応用するものである。
【0125】
カメラが露出制御に用いる測光手段の出力に応じて時計表示のバックライト機能を作動させれば、暗い時には、図24(a)に示されるように測光センサ50がそれを検出し、充電器2の時計表示のLCD4の表からランプやLEDを点灯させて、暗い所でもよく見える時計を提供することができる。
【0126】
図22は、第5の実施の形態に係るカメラ及び充電器の特徴となる機能を示すブロック回路図である。
【0127】
同図に示されるように、カメラ1内に設けられたセンサ50の出力をA/D変換部51がディジタル値に変更して、カメラ1のCPU20に測光データとして送信する。カメラ1として用いる時は、シャッタやストロボ等からなる露出制御部53を制御する。しかし、充電中は、充電器2のCPU20にB.L点灯必要信号を入力するようにし、充電器2側のCPU20がそれに応じて点灯制御を実行すれば、上記効果を有する表示照明機能付の時計を提供できる。
【0128】
以下、図24(b)のフローチャートを参照して、カメラ1側CPU10の制御動作を説明する。カメラ1側のCPU10は、充電中は、所定時間毎に測光シーケンスを繰り返し(ステップS801,S802)、輝度が暗くなった時には(ステップS803)、充電器2に点灯要求信号を出力する(ステップS804)。充電中でない場合には、通常のカメラモードの動作を行う(ステップS801,S805)。
【0129】
ここで、図23を参照して、カメラ1側に設けられた多くのスイッチ数を有効に活用して、時計機能の一助とする変形例を説明する。
【0130】
図23(a)に示されるように、この変形例では、カメラ1の背面に設けられたスイッチによって、時計の表示を切り換え自在としている。
【0131】
ユーザ5は、充電器2にカメラ1をセットする前に、カメラ1の背面に設けられたボタンを利用して、目覚ましの時刻設定を行っている。
【0132】
また、図23(b),(c)に示されるように、日付けを日本風の並びにしたり欧米風の並びにしたりする設定も、カメラ1のスイッチで行うことを可能としている。これらの設定後のカメラ1を充電器2にセットすると、充電器2の表示がカメラ1による設定によって切り換えられる。つまり、充電器2側には、設定用ボタン、スイッチ数は不要になる。これによって、コストダウンやスペースメリットの効果を出すことができる。
【0133】
次に第6の実施の形態について説明する。
【0134】
この実施の形態は、充電式カメラにおいて、磁気信号を不用意に放出する事が省エネ上も安全上も好ましくないことに鑑みてなされたものである。
【0135】
図25は第6の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【0136】
同図において、カメラ1を充電器2に設定すると、当該カメラ1のレリーズスイッチ61の弾力によって充電器2のスイッチ60bは押圧され、閉成させられる構成となっている。このスイッチによる信号が入った時のみ、充電器2のCPU20は、共振器22を作動させるようにしている。これにより、充電器2が不用意に磁気エネルギを放出するのを防止している。
【0137】
尚、レリーズボタンではなく、ズームスイッチの操作に同期して同様の制御を行っても同様の効果が得られることは勿論である。
【0138】
ここで、図27(a)を参照して、図13でも説明したフォトカプラ17,18を介して、カメラ1と充電器2間の光通信を行うことによって、更に充電時の信頼性を向上させた動作を詳細に説明する。
【0139】
スイッチ60がONされると(ステップS901)、充電器2側からカメラ1側に充電を開始するか否かをチェックする信号が上記フォトカプラ17,18を介して送信されることになる(ステップS902)。
【0140】
この時、カメラ1が充電に相応しい状態にあれば返答信号を送信するので、それが受信できた時のみ(ステップS903)、充電器2は共振回路を発信させ、充電開始する(ステップS906)。充電中は、図27(b)に示されるように、充電器前面の液晶にチャージ中表示を出す(ステップS907)。
【0141】
そして、カメラがフル充電されると、カメラ1側がそれを検出し、終了信号を出力する。この終了信号を充電器2が受信すると、或いは、この終了信号を受信しなくてもスイッチ60がオフされれば、カメラが引き抜かれたと判断し共振回路をOFFさせる(ステップS908乃至S910)。
【0142】
また、カメラ1の電池内のエネルギが完全になくなっていて、カメラ1が応答できない時には(ステップS903)、共振回路を所定時間発振させ、カメラ1側に起動をかけた後、再度、返答信号受信のチェックを行った後、共振回路を連続発振させる(ステップS904,S905)。
【0143】
ここで、カメラ1への不用意な磁気エネルギの印加は、誤動作を誘発させる可能性がある。かかる点に鑑みて、この実施の形態では、図26に示されるように、カメラ1をレンズ沈胴させ非作動状態にした場合のみ、充電器2に入れられるようにする事で、誤動作対策としている。尚、図26(a)はON状態、図26(b)はOFF状態を示している。
【0144】
このような工夫をした場合、カメラが図26(a)のレンズセットアップ状態のまま、電池エネルギを消費し尽くしてしまうと、二度と充電できなくなるので、カメラのシーケンス制御の方で電池使用の末期は、必ず図26(b)に示すように沈胴させてから充電を待つといった工夫を併用する必要がある。
【0145】
この図26において、小さなメインスイッチ1bの位置判定は難しいので、メインスイッチ1bがONの時は、レンズがセットアップされ、メインスイッチ1bがOFF時は、レンズが沈胴するという特徴を有効活用している。
【0146】
上記メインスイッチ1bのON状態では、ストロボ発光やシャッタ制御、巻き上げ、巻き戻し等が許可される状態なので、磁気ノイズによってカメラが思いもよらぬ動作をする可能性がある。その点、メインスイッチ1bのOFF状態では、そのような心配がないといえる。
【0147】
このメインスイッチ1bのOFF状態(レンズ沈胴状態)でのみ、図25に示したようにスイッチ60が作動するので、誤動作の危険性の少ない充電式カメラが提供できる。また、充電器2の前面の時計用LCD4を有効活用して、充電中表示を行わせたので、カメラ1の充電器2への差し込み方が不適当で、充電できない状態である旨をユーザに示唆し防止している。
【0148】
尚、本発明の上記実施の形態には、以下の発明も含まれる。
【0149】
(1)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
カメラに設けられ、カメラが上記充電器に、充電可能な状態に設置されたことを検出する設置検出手段と、
上記設置検出手段の出力に基づいて、動作モードを充電可能な状態に移行させるモード切換え手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【0150】
(2)上記設置検出手段の出力に基づいて、動作モードが省電力動作モードから非省電力動作モードに切り換わる上記(1)のカメラ。
【0151】
(3)上記設置検出手段は、カメラの操作部材の状態変化と、上記充電器との相互通信の組み合わせにより構成される上記(1)のカメラ。
【0152】
(4)上記カメラの操作部材は、パワースイッチ、レリーズボタン、ズーム操作部材、モード設定操作部材、フィルム巻き戻し操作部材のいずれかであることを特徴とする上記(1)のカメラ。
【0153】
(5)上記カメラの充電器との相互通信は、測光手段、測距手段、リモコン検知手段、セルフタイマー表示手段のいずれかである上記(1)のカメラ。
【0154】
(6)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
上記充電器と通信可能な通信手段を備えており、
省電力状態で所定のカメラ操作部材が操作された場合、省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作を行い、通信動作が正常に行われない場合は、カメラを再度省電力状態にする動作モード設定手段と、
を備えたカメラ。
【0155】
(7)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能なカメラが装着可能な無接点充電器において、
上記充電器に対してカメラを正しく位置決めするための位置決め機構と、
上記充電器に対してカメラが正しく位置決めされているかを検出する検出手段と、
を備えた充電器。
【0156】
(8)上記検出手段によりカメラが正しく位置決めされていないことが検知された際は、上記充電器は、上記二次電池に対する充電動作を禁止する上記(7)の充電器。
【0157】
(9)上記検出手段によりカメラが正しく位置決めされていないことが検知された際は、上記充電器は、上記充電器が警告を発するか、または上記カメラに警告を発せしめる上記(8)の充電器。
【0158】
請求項3の充電器。
【0159】
(10)上記検出手段は、カメラの外形特徴を検出することにより、カメラが正しく位置決めされているかを検出する上記(8)の充電器。
【0160】
(11)上記カメラの外形特徴は、三脚取り付け穴である上記(10)の充電器。
【0161】
(12)上記充電器は、さらに上記カメラとの通信手段を備え、
上記カメラが正しく位置決めされていると判断され、それにもかかわらず通信が正常に行われない場合は、所定時間充電動作を行う上記(11)の充電器。
【0162】
(13)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
上記カメラに設けられた、撮影動作可能状態と撮影動作禁止状態とを切り換える動作モード切換手段と、
上記動作モード切り換え手段が撮影動作禁止状態に設定されているときのみ上記充電器によって充電可能に構成されたことを特徴とするカメラ。
【0163】
(14)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能なカメラ装着可能な無接点充電器において、
カメラが非動作状態であるか否かを判別する判別手段と、
上記判別手段の出力に基づいて、非動作状態の際にのみ充電を許可する充電許可手段と、
を備えた充電器。
【0164】
(15)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なカメラにおいて、
上記二次電池の充電済み容量を検出する容量検出手段と、
上記無接点充電器との結合が解除されたことを検知する結合解除検知手段と、 上記二次電池の充電済み容量が、所定量の撮影動作を保証できない場合、警告を発するか、または上記充電器に警告を発せしめる警告手段と、
を備えたカメラ。
【0165】
(16)上記所定量の撮影動作に対応する充電済み容量は、その時点で装填されているフィルムをとりきる為に必要な容量である上記(15)のカメラ。
【0166】
(17)上記所定量の撮影動作に対応する充電済み容量は、1枚の撮影に必要な容量である上記(16)のカメラ。
【0167】
(18)繰り返し充電可能な二次電池を内蔵または装填可能に構成され、無接点充電器によって上記二次電池を充電可能なストロボ付カメラにおいて、
上記カメラが上記充電器にセットされている際は、上記ストロボのストロボコンデンサを、発光可能な電圧に維持するように制御するストロボコンデンサ電圧維持手段を動作させることを特徴とするカメラ。
【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】第1の実施の形態に係るカメラシステムの構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係るカメラシステムの回路構成を示す図である。
【図3】スイッチPOSSWの動作状態を説明するための図である。
【図4】スイッチZDNSWの動作状態を説明するための図である。
【図5】CPU1のカメラの充電に関する処理のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図6】CPU201の充電器200の制御に関する処理のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図7】サブルーチン「充電モード」のシーケンスを詳細に説明するためのフローチャートである。
【図8】カメラ100のLCD表示器105の表示設定について説明するための図である。
【図9】充電器200のLCD表示器205の表示設定について説明するための図である。
【図10】ストロボコンデンサ153の充電動作について説明するための図である。
【図11】二次電池103への充電の詳細を説明するための図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の概念図である。
【図13】第2の実施の形態に係るカメラ及び充電器の電気回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図14】充電器側の時刻調整の動作を説明するフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成図である。
【図16】目覚まし時の発光パターンの一例を示す図である。
【図17】第3の実施の形態に係るカメラ及び充電器の詳細な構成を示す図である。
【図18】第3の実施の形態のカメラ及び充電器における、充電器2側のCPUの動作を説明するフローチャートである。
【図19】第3の実施の形態のカメラ及び充電器における、カメラ1側CPUの動作を説明するフローチャートである。
【図20】第4の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【図21】第4の実施の形態のカメラ及び充電器における、充電器2側のCPUの動作を説明するフローチャートである。
【図22】第5の実施の形態に係るカメラ及び充電器の特徴となる各種機能を示したブロック回路図である。
【図23】カメラ1側に設けられた多くのスイッチ数を有効に活用して、時計機能の一助とする変形例を説明するための図である。
【図24】(a)は第5の実施の形態による表示態様を示す図であり、(b)はカメラ1側のCPU10の制御動作を説明するフローチャートである。
【図25】第6の実施の形態に係るカメラ及び充電器の構成を示す図である。
【図26】カメラ1のレンズの沈胴状態と、充電器2への設置の状態との関係を説明するための図である。
【図27】(a)はフォトカプラ17,18を介して、カメラ1と充電器2間の光通信を行うことによって、更に充電時の信頼性を向上させた動作を詳細に説明するフローチャートであり、(b)は、第6の実施の形態の表示態様を示す図である。
【符号の説明】
【0169】
100 カメラ
101 CPU
103 二次電池
H101 三脚取り付けネジ穴
200 充電器
201 CPU
202 AC−ACコンバータ
205 LCD表示器
206 フォトリフレクタ
207 発光素子
208 受光素子
P202 突起部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繰り返し充電可能な二次電池を有し、無接点の充電器によって上記二次電池を充電することが可能なカメラにおいて、
上記充電器と通信可能な通信手段と、
所定のカメラ操作を行うカメラ操作手段と、
上記カメラ操作手段が省電力状態で操作された場合、当該省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作を行い、通信動作が正常に行われない場合は、カメラを再度省電力状態に設定する動作モード設定手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【請求項1】
繰り返し充電可能な二次電池を有し、無接点の充電器によって上記二次電池を充電することが可能なカメラにおいて、
上記充電器と通信可能な通信手段と、
所定のカメラ操作を行うカメラ操作手段と、
上記カメラ操作手段が省電力状態で操作された場合、当該省電力状態を解除して上記通信手段を用いて通信動作を行い、通信動作が正常に行われない場合は、カメラを再度省電力状態に設定する動作モード設定手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2009−60666(P2009−60666A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−293551(P2008−293551)
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【分割の表示】特願平11−243349の分割
【原出願日】平成11年8月30日(1999.8.30)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【分割の表示】特願平11−243349の分割
【原出願日】平成11年8月30日(1999.8.30)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
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