説明

カラオケ装置及びカラオケシステム

【課題】 利用者の所望に沿った演奏曲を抽出し得るカラオケ装置及びカラオケシステムを提供する。
【解決手段】 演奏曲を出力させる演奏手段84と、その演奏手段84による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段86と、そのキャンセル判定手段86によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶するハードディスク40と、そのハードディスク40に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段88とを、含むことから、利用者がキャンセルした演奏曲の情報を蓄積し、その蓄積された情報に応じた自動選曲を行うことで、利用初期段階から利用者の希望が演奏曲の抽出に好適に反映される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置及びそのカラオケ装置を用いたカラオケシステムに関し、特に、演奏曲の抽出技術の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された複数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
上記カラオケ装置を用いたカラオケシステムにおいて、利用者の所望に沿った演奏曲を自動的に抽出乃至は選曲する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された通信カラオケ装置の選曲方法がそれである。この技術によれば、過去に選曲された演奏曲を利用情報として記憶し、利用者による選曲に際してその利用情報に基づいて所定の選曲画面を表示させることで、利用者が選曲に要する時間を短縮させることができるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−161679号公報
【0005】
しかし、前記従来の技術では、過去に選曲された演奏曲の情報が十分に蓄積されるまでに時間がかかることから、とりわけ利用初期段階においては利用者の希望が演奏曲の抽出に反映され難いという不具合があった。このため、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出し得る技術の開発が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出し得るカラオケ装置及びカラオケシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、複数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置であって、前記演奏曲を出力させる演奏手段と、その演奏手段による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段と、そのキャンセル判定手段によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置と、その記憶装置に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段とを、含むことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、複数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を有するカラオケシステムであって、前記カラオケ装置は、前記演奏曲を出力させる演奏手段と、その演奏手段による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段とを、備えたものであり、前記キャンセル判定手段によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置と、その記憶装置に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段と、その抽出手段により抽出された所定数の演奏曲を前記カラオケ装置に送信する送信手段とを、含むことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
このように、本第1発明によれば、前記演奏曲を出力させる演奏手段と、その演奏手段による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段と、そのキャンセル判定手段によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置と、その記憶装置に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段とを、含むことから、利用者がキャンセルした演奏曲の情報を蓄積し、その蓄積された情報に応じた自動選曲を行うことで、利用初期段階から利用者の希望が演奏曲の抽出に好適に反映される。すなわち、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出し得るカラオケ装置を提供することができる。
【0010】
また、本第2発明によれば、前記カラオケ装置は、前記演奏曲を出力させる演奏手段と、その演奏手段による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段とを、備えたものであり、前記キャンセル判定手段によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置と、その記憶装置に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段と、その抽出手段により抽出された所定数の演奏曲を前記カラオケ装置に送信する送信手段とを、含むことから、利用者がキャンセルした演奏曲の情報を蓄積し、その蓄積された情報に応じた自動選曲を行うことで、利用初期段階から利用者の希望が演奏曲の抽出に好適に反映される。すなわち、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出し得るカラオケシステムを提供することができる。
【0011】
ここで、前記第1発明及び第2発明において、好適には、前記記憶装置は、前記キャンセル演奏曲の情報として各演奏曲毎に予め定められた属性情報を記憶するものであり、前記抽出手段は、前記記憶装置に記憶された属性情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出するものである。このようにすれば、利用者がキャンセルした演奏曲の属性情報を蓄積し、その蓄積された属性情報に応じた自動選曲を行うことで、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0012】
また、好適には、前記複数の演奏曲は、予め定められた複数のジャンルのうち少なくとも何れか1つにそれぞれ属するものであり、前記属性情報は、各演奏曲の属するジャンルである。このようにすれば、利用者がキャンセルする傾向にあるジャンルの演奏曲を予め除外すること等により、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0013】
また、好適には、前記属性情報は、各演奏曲毎に予め定められた歌手名である。このようにすれば、利用者がキャンセルする傾向にある歌手名に対応する演奏曲を予め除外すること等により、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0014】
また、好適には、前記属性情報は、各演奏曲のテンポに関する情報である。このようにすれば、利用者がキャンセルする傾向にあるハイテンポ或いはローテンポの演奏曲を予め除外すること等により、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0015】
また、好適には、前記抽出手段は、前記キャンセル演奏曲の情報に基づくことなく無作為に複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出し得るものである。このようにすれば、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出しながらも、無作為に抽出した曲を何割か含ませることで、利用者が所望しない演奏曲に触れる機会を留保できるという利点がある。
【0016】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は、本発明の一実施例であるカラオケシステム10を説明する図である。この図1に示すように、本実施例のカラオケシステム10において、一般家庭、或いはカラオケボックス、スナック、旅館等の店舗にそれぞれ設置された複数のカラオケ装置12は、公衆電話回線等による通信回線14を介してカラオケサービス提供会社のセンタ装置16に接続されており、そのセンタ装置16と複数のカラオケ装置12の相互間で情報の通信が可能とされている。このセンタ装置16は、カラオケ情報、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Content)の保管や入出力管理等を行うサーバであり、上記通信回線14を介して複数のカラオケ装置12に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、それらカラオケ装置12から随時種々の情報を受信したり、それらカラオケ装置12の要求に応じて所定の情報を送信するものである。すなわち、上記カラオケ装置12は、上記通信回線14を介して上記センタ装置16との間で情報を送受信を行い得る通信カラオケ装置であり、上記カラオケシステム10は、上記通信回線14を利用してカラオケサービスを提供する通信カラオケシステムである。
【0018】
図2は、上記カラオケ装置12の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置12は、CRT(Cathode-ray Tube)等の映像表示装置20と、映像情報デコーダ22と、ビデオミキサ24と、アンプミキサ26と、スピーカ28と、マイクロフォン30と、操作パネル32と、中央演算処理装置であるCPU34と、ROM36と、RAM38と、記憶装置であるハードディスク40と、モデム42と、CRTコントローラ44と、上記操作パネル32等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス46と、音源であるシンセサイザ48と、リモコン装置52等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部50とを、備えて構成されている。
【0019】
上記CPU34は、上記RAM38の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM36に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記リモコン装置52等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM38に設けられた予約曲リストに登録したり、その予約曲リストの演奏順に従って上記ハードディスク40から上記RAM38に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM38から上記シンセサイザ48へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記CRTコントローラ44へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記CRTコントローラ44へ送ったり、上記映像情報デコーダ22を制御して所定の背景映像を再生させたり、その他、採点実行制御、ゲーム実行制御、環境設定制御等、カラオケ演奏に付随する諸々の制御や、前記通信回線14を介した前記センタ装置16との間の情報通信制御等の基本的な制御に加えて、後述する自動選曲/演奏制御を実行する。
【0020】
前記操作パネル32は、前記カラオケ装置12の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置12には、前記操作パネル32の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置52が備えられており、前記リモコン受信部50は、そのリモコン装置52から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU34へ供給する。
【0021】
前記映像情報デコーダ22は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク40に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ22により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記CRTコントローラ44は、前記CPU34において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置であり、前記ビデオミキサ24は、前記CPU34において生成され且つ前記CRTコントローラ44から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ22により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置20に表示させる映像合成装置である。
【0022】
前記シンセサイザ48は、前記ハードディスク40から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ48により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ26へ送られる。そのアンプミキサ26では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン30を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ28から出力される。
【0023】
前記モデム42は、前記カラオケ装置12を公衆電話回線等による通信回線14に接続するための装置であり、前記CPU34から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線14に送り出すと共に、その通信回線14を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU34に供給する処理を行う。
【0024】
前記ハードディスク40には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベース54、背景映像を出力させるための複数の背景映像情報を記憶する背景映像データベース56、所定のキャンセル操作により出力が通常終了前にキャンセルされたキャンセル演奏曲の情報を記憶するキャンセルデータベース58等の各種データベースが設けられている。一般家庭等にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置12は、前記モデム42を介して前記通信回線14に接続されており、前記カラオケ装置12によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、或いは所定の背景映像が出力可能とされるように、随時新たなカラオケ情報及び背景映像情報等が前記センタ装置16から前記通信回線14を介して配信され、前記ハードディスク40のカラオケデータベース54及び背景映像データベース56等に記憶される。ここで、上記カラオケデータベース54に記憶される多数のカラオケ情報(演奏曲)は、予め定められた複数のジャンル(洋楽、邦楽、演歌、アニメソング等)のうち少なくとも何れか1つにそれぞれ属するものである。また、カラオケ演奏に際して所定のキャンセル操作により出力が通常終了前にキャンセルされる毎に、キャンセルされたキャンセル演奏曲の情報が上記キャンセルデータベース58に蓄積される。このキャンセルデータベース58は、好適には、ID(識別情報)によって識別される利用者毎に個別に上記キャンセル演奏曲の情報を記憶するものであり、後述するキャンセル演奏曲の情報の蓄積、蓄積されたキャンセル演奏曲の情報に応じた演奏曲の抽出等は、このIDによって識別される利用者毎に実行される。
【0025】
図3は、前記センタ装置16の構成を説明するブロック線図である。この図3に示すように、前記センタ装置16は、中央演算処理装置であるCPU60によりRAM64の一時記憶機能を利用しつつROM62に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータシステムを備えており、前記複数のカラオケ装置12へのカラオケ情報及び背景映像情報等のコンテンツ配信制御を実行する。また、CRTコントローラ66により制御されるCRT等の映像表示装置68と、インターフェイス70を介して接続されるキーボード等の入力装置72と、ハードディスク等の記憶装置76と、上記CPU60を前記通信回線14に接続するための装置であるモデム74とを、備えて構成されている。また、上記記憶装置76には、前記カラオケ装置12に配信するための前記カラオケ情報を記憶するカラオケデータベース80、背景映像情報を記憶する背景映像データベース82等の各種データベースが設けられている。
【0026】
図4は、前記カラオケ装置12のCPU34に備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。この図4に示す演奏手段84は、前記カラオケデータベース54に記憶されたカラオケ情報に基づいて所定のカラオケ演奏曲を出力する。具体的には、前記RAM38等に記憶された予約曲リストの演奏順に従って前記カラオケデータベース54から随時カラオケ情報を読み出し、そのカラオケ情報の演奏情報に基づいて前記シンセサイザ48により演奏曲の演奏音を発生させ、その演奏音を前記アンプミキサ26を介してスピーカ28から出力させるのと同期して、カラオケ情報の歌詞情報に基づいて演奏曲の歌詞文字映像を生成し、前記CRTコントローラ44及びビデオミキサ24を介して前記映像表示装置20に表示させる。また、そのカラオケ演奏曲に対応する背景映像情報を前記背景映像データベース56から読み出し、前記映像情報デコーダ22により再生させ、前記ビデオミキサ24により上記歌詞文字映像の背面側レイヤに合成して前記映像表示装置20に表示させる。
【0027】
キャンセル判定手段86は、上記演奏手段84による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定する。この通常終了とは、演奏曲の出力が最後まで達して終了することであり、換言すれば、利用者が最後までその演奏曲を歌いきる(出力するに任せる)ことである。上記キャンセル判定手段86は、具体的には、上記演奏手段84によりカラオケ演奏が行われている際に、前記操作パネル32やリモコン装置52等により所定のキャンセル操作が行われたか否かを判定する。このキャンセル操作は、換言すれば、演奏曲の出力が通常終了する前における演奏中止操作であり、また換言すれば、その時点において演奏されている演奏曲をスキップするスキップ操作である。上記キャンセル操作が行われることにより、上記演奏手段84による演奏曲の出力はその時点で終了させられ、上記キャンセル判定手段86によりその演奏曲がキャンセルされたと判定される。
【0028】
上記キャンセル判定手段86の判定が肯定される場合には、キャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報が前記キャンセルデータベース58に記憶(蓄積)される。好適には、斯かるキャンセル演奏曲の情報として各演奏曲毎に予め定められた属性情報が記憶される。この属性情報とは、例えば、各演奏曲の属するジャンル、各演奏曲毎に予め定められた歌手名、各演奏曲の発表年代、或いは各演奏曲のテンポに関する情報等である。このテンポに関する情報としては、例えば、拍子等を基準としてその曲のテンポが複数ランクのうち何れのランクに該当するかといった情報が実用的であるが、ハイテンポ及びローテンポの何れに該当するかといったように大まかな情報であってもよい。また、上記演奏手段84による演奏曲の出力が開始されてから、上記キャンセル判定手段86によりその演奏曲の出力のキャンセルが判定されるまでの時間を計り、その時間をパラメータとする演奏曲の忌避レベル(利用者がその演奏曲をどれだけ嫌がるかの度合)を上記属性情報と対応付けて付加的に前記キャンセルデータベース58に蓄積してもよい。キャンセルされるまでの時間が短いほどその演奏曲(乃至は属性情報)は利用者に強く忌避されていると考えられるため、斯かる忌避レベルを付加することでキャンセル演奏曲の情報に更なる実用性を持たせることができる。
【0029】
抽出手段88は、前記キャンセルデータベース58に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて前記カラオケデータベース54に記憶された複数の演奏曲のうちから所定数(単数乃至は複数)の演奏曲を抽出する。好適には、前記キャンセルデータベース58に蓄積された属性情報に基づいて所定数の演奏曲を抽出する。すなわち、前記キャンセルデータベース58に蓄積された属性情報に関して、蓄積数が多いほどその属性情報を有する演奏曲は忌避するように抽出を行う。例えば、前記キャンセルデータベース58に記憶された属性情報の蓄積数が所定数以上である場合には、その属性情報を有する演奏曲は抽出せず、その属性情報を有しない演奏曲の中から無作為に所定数の演奏曲を抽出する。或いは、前記キャンセルデータベース58に記憶された属性情報の蓄積数と、その属性を有する演奏曲の抽出数とが反比例するように抽出を行う。ここで、上述した忌避レベルを判定の要素に含めてもよい。また、複数種類の属性情報に基づいて複合的に抽出曲の選別を行うものであってもよい。例えば、前記キャンセルデータベース58に記憶された複数種類の属性情報に関して、蓄積数が所定数以上である属性情報を少なくとも2つ(或いは3つ以上)有する演奏曲は抽出を忌避するといった態様が考えられる。
【0030】
上記抽出手段88は、好適には、前記キャンセルデータベース58に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づくことなく無作為に前記カラオケデータベース54に記憶された複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出し得るものである。例えば、前記カラオケデータベース54に記憶された複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する場合に、それら所定数の演奏曲の一部(例えば、1割程度)は前記キャンセル演奏曲の情報によらない全演奏曲から無作為抽出した演奏曲を含ませるといった態様が考えられる。また、実用的には、前記キャンセルデータベース58に記憶されたキャンセル演奏曲の情報が所定量に達するまでは、上記抽出手段88は、前記カラオケデータベース54に記憶された複数の演奏曲のうちから無作為に所定数の演奏曲を抽出するが、演奏曲のキャンセルには利用者の嗜好が強く反映され、忌避する曲の傾向を掴みやすいため、比較的少量の情報しか蓄積されていない利用初期段階から斯かる情報を演奏曲の抽出に用いることができる。
【0031】
図5は、前記カラオケ装置12のCPU34による自動選曲/演奏制御について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0032】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、前記操作パネル32やリモコン装置52等により所定の操作が行われて自動選曲制御が開始されたか否かが判断される。このSA1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA1の判断が肯定される場合には、SA2において、前記キャンセルデータベース58に記憶されたキャンセル演奏曲の情報が読み出され、前記RAM38等に記憶される。次に、前記抽出手段88の動作に対応するSA3において、SA2にて読み出されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて前記カラオケデータベース54に記憶された複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲が抽出され、予約曲リストとして前記RAM38等に記憶される。次に、前記演奏手段84の動作に対応するSA4において、SA3にて作成された予約曲リストの演奏順に従い、それら演奏曲のカラオケ演奏制御が行われる。次に、前記キャンセル判定手段86の動作に対応するSA5において、前記操作パネル32やリモコン装置52等により所定の操作が行われて演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かが判定される。このSA5の判断が肯定される場合には、SA6において、キャンセルされた演奏曲の情報が前記キャンセルデータベース58に記憶された後、SA8以下の処理が実行されるが、SA5の判断が否定される場合には、SA7において、カラオケ演奏終了すなわち演奏曲の出力が最後まで達することによる通常終了であるか否かが判断される。このSA7の判断が否定される場合には、SA4以下の処理が再び実行されるが、SA4の判断が肯定される場合には、SA8において、自動選曲制御終了であるか否かが判断される。このSA8の判断が否定される場合には、SA2以下の処理が再び実行されるが、SA8の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられる。
【0033】
このように、本実施例によれば、前記演奏曲を出力させる演奏手段84(SA4)と、その演奏手段84による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段86(SA5)と、そのキャンセル判定手段86によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置であるハードディスク40と、そのハードディスク40に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段88(SA3)とを、含むことから、利用者がキャンセルした演奏曲の情報を蓄積し、その蓄積された情報に応じた自動選曲を行うことで、利用初期段階から利用者の希望が演奏曲の抽出に好適に反映される。すなわち、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出し得るカラオケ装置12を提供することができる。
【0034】
また、前記ハードディスク40は、前記キャンセル演奏曲の情報として各演奏曲毎に予め定められた属性情報を記憶するものであり、前記抽出手段88は、前記ハードディスク40に記憶された属性情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出するものであるため、利用者がキャンセルした演奏曲の属性情報を蓄積し、その蓄積された属性情報に応じた自動選曲を行うことで、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0035】
また、前記複数の演奏曲は、予め定められた複数のジャンルのうち少なくとも何れか1つにそれぞれ属するものであり、前記属性情報は、各演奏曲の属するジャンルであるため、利用者がキャンセルする傾向にあるジャンルの演奏曲を予め除外すること等により、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0036】
また、前記属性情報は、各演奏曲毎に予め定められた歌手名であるため、利用者がキャンセルする傾向にある歌手名に対応する演奏曲を予め除外すること等により、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0037】
また、前記属性情報は、各演奏曲のテンポに関する情報であるため、利用者がキャンセルする傾向にあるハイテンポ或いはローテンポの演奏曲を予め除外すること等により、実用的な態様で利用者の所望に沿った演奏曲を抽出できるという利点がある。
【0038】
また、前記抽出手段88は、前記キャンセル演奏曲の情報に基づくことなく無作為に複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出し得るものであるため、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出しながらも、無作為に抽出した曲を何割か含ませることで、利用者が所望しない演奏曲に触れる機会を留保できるという利点がある。
【0039】
続いて、本発明の他の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、前述した実施例と共通する部分については、図面に同一の符号を付してその説明を省略する。
【実施例2】
【0040】
図6は、本発明の他の実施例であるカラオケシステム90について説明する図であり、前記カラオケ装置12のCPU34及びセンタ装置16のCPU60に備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。この図6に示すように、本実施例のカラオケシステム90では、前記抽出手段88は、前記センタ装置16のCPU60に機能的に備えられている。また、前記キャンセルデータベース58は、前記センタ装置16の記憶装置76に設けられている。また、前記カラオケ装置12のCPU34にキャンセル情報送信手段92が機能的に備えられると共に、前記センタ装置16のCPU60に演奏曲リスト送信手段94が機能的に備えられている。
【0041】
キャンセル情報送信手段92は、前記キャンセル判定手段86によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を前記通信回線14を介して前記センタ装置16に送信(アップロード)する。このキャンセル情報送信手段92によりアップロードされたキャンセル演奏曲の情報は、前記センタ装置16の記憶装置76に設けられたキャンセルデータベース58に、IDにより識別される利用者毎に個別に記憶される。
【0042】
演奏曲リスト送信手段94は、前記抽出手段88により抽出された所定数の演奏曲を前記通信回線14を介して前記カラオケ装置12に送信する。前記抽出手段88は、前記カラオケ装置12からの演奏曲リストの送信要求に応じて前述した演奏曲の抽出制御を行うものであり、上記送信手段92は、斯かる送信要求に応じて前記抽出手段88により抽出された演奏曲を前記カラオケデータベース80から読み出し、演奏曲リストとして前記カラオケ装置12に送信する。また、カラオケ情報そのものは送信せず、前記抽出手段88により抽出された演奏曲の選曲番号のリストを前記カラオケ装置12に送信するものであってもよい。
【0043】
図7は、前記センタ装置16のCPU60による自動選曲/送信制御について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0044】
先ず、SB1において、前記カラオケ装置12から演奏曲リストの送信要求があったか否かが判断される。このSB1の判断が否定される場合には、SB5以下の処理が実行されるが、SB1の判断が肯定される場合には、SB2において、前記キャンセルデータベース58における送信要求に含まれるIDに対応する記憶領域に記憶されたキャンセル演奏曲の情報が読み出され、前記RAM64等に記憶される。次に、前記抽出手段88の動作に対応するSB3において、SB2にて読み出されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて前記カラオケデータベース80に記憶された複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲が抽出され、前記RAM64等に記憶される。次に、前記演奏曲リスト送信手段94の動作に対応するSB4において、SB3にて抽出された演奏曲が演奏曲リストとして前記通信回線14を介して送信要求の出所である前記カラオケ装置12へ送信される。次に、SB5において、前記カラオケ装置12からキャンセル演奏曲の情報が受信されたか否かが判断される。このSB5の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB5の判断が肯定される場合には、SB6において、受信されたキャンセル演奏曲の情報が前記キャンセルデータベース58における対応する記憶領域に記憶された後、本ルーチンが終了させられる。
【0045】
このように、本実施例によれば、前記カラオケ装置12は、前記演奏曲を出力させる演奏手段84と、その演奏手段84による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段86とを、備えたものであり、前記センタ装置16は、前記キャンセル判定手段86によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置76と、その記憶装置76に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段88(SB3)と、その抽出手段88により抽出された所定数の演奏曲を前記カラオケ装置12に送信する演奏曲リスト送信手段94(SB4)とを、含むことから、利用者がキャンセルした演奏曲の情報を蓄積し、その蓄積された情報に応じた自動選曲を行うことで、利用初期段階から利用者の希望が演奏曲の抽出に好適に反映される。すなわち、利用者の所望に沿った演奏曲を抽出し得るカラオケシステム90を提供することができる。
【0046】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0047】
例えば、前述の実施例では、特に言及していないが、前記カラオケ装置12は携帯式のハンディカラオケ装置であってもよい。また、この場合には、家庭用のCRTに接続してそのCRTを前記歌詞文字映像等を表示させる映像表示装置として用いるものであってもよい。
【0048】
また、前述の実施例において、前記キャンセル判定手段86は、前記操作パネル32やリモコン装置52等による操作に応じて演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するものであったが、例えば、所定のキャンセル操作装置96を設け、そのキャンセル操作装置96の操作に応じて判定を行うものであってもよい。このキャンセル操作装置96は、例えば、図8に示すように、前記カラオケ装置12と有線又は無線によって接続された人形であり、その人形の頭部を押し込むこと或いは衝撃(振動)を与えること等により、その時点で演奏されている演奏曲のキャンセル操作を行い得るようになっている。このように、専用のキャンセル操作装置96を設ける構成では、利用者の誤操作を好適に防止できると共に、カラオケ演奏に更なる娯楽性を付与できるという利点がある。
【0049】
また、前述の実施例において、前記抽出手段88が前記センタ装置16のCPU60に備えられた構成では、前記キャンセルデータベース58は、そのセンタ装置16の記憶装置76に設けられたものであったが、このキャンセルデータベース58は、前記カラオケ装置12のハードディスク40に設けられたものであってもよい。斯かる態様では、前記カラオケ装置12からセンタ装置16への演奏曲リストの送信要求に際して前記キャンセルデータベース58からキャンセル演奏曲の情報が読み出され、上記送信要求と共に前記通信回線14を介して前記センタ装置16へ送信される。この態様では、前記センタ装置16の記憶装置76に利用者毎に記憶領域を設ける必要がなくなると共に、未だカラオケ装置12のハードディスク40に記憶(配信)されていない最新の演奏曲から抽出を行ってそれらを前記カラオケ装置12へ供給できるという利点がある。
【0050】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施例であるカラオケシステムを説明する図である。
【図2】図1のカラオケシステムに備えられたカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図1のカラオケシステムに備えられたセンタ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図4】図2のカラオケ装置のCPUに備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。
【図5】図2のカラオケ装置のCPUによる自動選曲/演奏制御について説明するフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例であるカラオケシステムを説明する図であり、図2のカラオケ装置のCPU及び図3のセンタ装置のCPUに備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。
【図7】図3のセンタ装置のCPUによる自動選曲/送信制御について説明するフローチャートである。
【図8】図2のカラオケ装置に備えられたキャンセル操作装置を例示する図である。
【符号の説明】
【0052】
10、90:カラオケシステム
12:カラオケ装置
40:ハードディスク(記憶装置)
76:記憶装置
84:演奏手段
86:キャンセル判定手段
88:抽出手段
94:演奏曲リスト送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置であって、
前記演奏曲を出力させる演奏手段と、
該演奏手段による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段と、
該キャンセル判定手段によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置と、
該記憶装置に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段と
を、含むことを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記記憶装置は、前記キャンセル演奏曲の情報として各演奏曲毎に予め定められた属性情報を記憶するものであり、前記抽出手段は、前記記憶装置に記憶された属性情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出するものである請求項1のカラオケ装置。
【請求項3】
前記複数の演奏曲は、予め定められた複数のジャンルのうち少なくとも何れか1つにそれぞれ属するものであり、前記属性情報は、各演奏曲の属するジャンルである請求項2のカラオケ装置。
【請求項4】
前記属性情報は、各演奏曲毎に予め定められた歌手名である請求項2のカラオケ装置。
【請求項5】
前記属性情報は、各演奏曲のテンポに関する情報である請求項2のカラオケ装置。
【請求項6】
前記抽出手段は、前記キャンセル演奏曲の情報に基づくことなく無作為に複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出し得るものである請求項1から5の何れかのカラオケ装置。
【請求項7】
複数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を有するカラオケシステムであって、
前記カラオケ装置は、
前記演奏曲を出力させる演奏手段と、
該演奏手段による演奏曲の出力が通常終了前にキャンセルされたか否かを判定するキャンセル判定手段と
を、備えたものであり、
前記キャンセル判定手段によりキャンセルされたと判定されたキャンセル演奏曲の情報を記憶する記憶装置と、
該記憶装置に記憶されたキャンセル演奏曲の情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出する抽出手段と、
該抽出手段により抽出された所定数の演奏曲を前記カラオケ装置に送信する送信手段と
を、含むことを特徴とするカラオケシステム。
【請求項8】
前記記憶装置は、前記キャンセル演奏曲の情報として各演奏曲毎に予め定められた属性情報を記憶するものであり、前記抽出手段は、前記記憶装置に記憶された属性情報に基づいて複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出するものである請求項7のカラオケシステム。
【請求項9】
前記複数の演奏曲は、予め定められた複数のジャンルのうち少なくとも何れか1つにそれぞれ属するものであり、前記属性情報は、各演奏曲の属するジャンルである請求項8のカラオケシステム。
【請求項10】
前記属性情報は、各演奏曲毎に予め定められた歌手名である請求項8のカラオケシステム。
【請求項11】
前記属性情報は、各演奏曲のテンポに関する情報である請求項8のカラオケシステム。
【請求項12】
前記抽出手段は、前記キャンセル演奏曲の情報に基づくことなく無作為に複数の演奏曲のうちから所定数の演奏曲を抽出し得るものである請求項7から11の何れかのカラオケシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−243520(P2006−243520A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−61087(P2005−61087)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】