カラオケ選曲入力装置及びカラオケ選曲入力プログラム
【課題】紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置を提供する。
【解決手段】タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、各頁142に演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140を表示させると共に、その早見本映像140における頁142に対する接触操作に応じてその頁142が順次めくられてゆくように映像を変化させる早見本映像表示制御手段130と、早見本映像140における頁142の一部に対する接触操作に応じて、カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段132とを、備えたものであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。
【解決手段】タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、各頁142に演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140を表示させると共に、その早見本映像140における頁142に対する接触操作に応じてその頁142が順次めくられてゆくように映像を変化させる早見本映像表示制御手段130と、早見本映像140における頁142の一部に対する接触操作に応じて、カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段132とを、備えたものであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置に対して選曲入力を行うカラオケ選曲入力装置及びカラオケ選曲入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
斯かるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じてそのカラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された電子目次本機能付きカラオケリモコン装置がそれである。この技術によれば、上記タッチパネルディスプレイに表示される映像を参照しつつ、利用者の指や備え付けのペン等によりそのタッチパネルディスプレイに接触(タッチ入力)することにより簡便に上記カラオケ装置への入力を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】特開2003−202872号公報
【0005】
ところで、前記タッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置は普及の一途をたどり、昨今においてはカラオケボックスをはじめとする店舗等において極めて普通に用いられるに至ったが、旧来用いられてきた、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲番号等の情報を50音順に記載する早見本すなわち紙媒体早見本(アナログ早見本)にも未だ根強い需要がみられる。これは、前記カラオケ装置に対する電子早見本装置の台数が例えば1対1というように少ない場合が多いことも理由のひとつとしてあげられるものと思われるが、頁を一枚一枚めくってゆくうちに期せずして懐かしい曲が目に付いたり、カラオケ演奏できるとは思っていなかったマイナーな演奏曲が選曲可能であることを知ることができたりといったような紙媒体早見本ならではの利点が存在するためであると推察される。一方、前記電子早見本装置は、例えば演奏曲の曲名や歌手名の先頭の数文字を入力しただけで即座にその演奏曲を検索できることに加え、選曲番号を入力する手間なしに前記カラオケ装置に対する選曲入力を行うことができるというように、紙媒体早見本にはない利便性を有している。本発明者は、新たなカラオケ選曲入力装置の可能性を模索し鋭意研究を継続してきた一結果として、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置を発案するに至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置及びカラオケ選曲入力プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への選曲入力を行うタッチパネルディスプレイを備えたカラオケ選曲入力装置であって、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段と、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置の遠隔操作装置として用いられる、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて無線による情報送信を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子書籍リーダにおけるコンピュータを、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段、及び、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
このように、前記第1発明によれば、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段と、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたものであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置を提供することができる。
【0010】
ここで、前記第1発明において、好適には、前記カラオケ装置を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶するデータベースから所定の通信回線を介して情報を取得する利用者情報取得制御手段と、その利用者情報取得制御手段により取得される、前記データベースに記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における各頁の端辺であって前記背ではない一辺に付箋映像を表示させる付箋映像表示制御手段とを、備え、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じてその付箋映像を表示させる元となった情報に対応する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される利用者毎の情報に応じて所定の頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0011】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される共演を募集している演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0012】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が演奏しようと思って予約しておいた演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0013】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が過去に演奏したことがある演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0014】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が入曲リクエストを行った演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0015】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が携帯型音楽プレイヤに入曲した演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0016】
また、前記第2発明によれば、前記カラオケ装置の遠隔操作装置として用いられる電子書籍リーダにおけるコンピュータを、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段、及び、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラムであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のカラオケ選曲入力装置が好適に用いられるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】図1のカラオケシステムに備えられたカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図1のカラオケシステムに備えられたサーバ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図4】本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置の構成を説明するブロック線図である。
【図5】図4のカラオケ選曲入力装置におけるCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図4のカラオケ選曲入力装置におけるタッチパネルディスプレイに表示される早見本映像を例示する図であり、アプリケーションソフト起動時等においてその早見本映像が閉じられている様子を示す図である。
【図7】図4のカラオケ選曲入力装置におけるタッチパネルディスプレイに表示される早見本映像を例示する図であり、その早見本映像における所定の頁が開かれている様子を示す図である。
【図8】図6に示す早見本映像に複数の付箋映像が付された映像を例示する図である。
【図9】図6に示す早見本映像に、それぞれ元となった情報の種類を示す記号を付した複数の付箋映像が付された映像を例示する図である。
【図10】図6に示す早見本映像に、それぞれ元となった情報に対応する利用者のアバタの顔部分を付した複数の付箋映像が付された映像を例示する図である。
【図11】図8に示す早見本映像において、タッチパネルディスプレイによる付箋映像に対する接触操作に応じて、その付箋映像を表示させる元となった情報がその付箋映像に付加的に表示された様子を示す図である。
【図12】図4に示すカラオケ選曲入力装置のCPUによる早見本映像表示制御及び選曲入力制御の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0019】
図1は、本発明のカラオケ選曲入力装置が好適に用いられるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)のカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ28を介して通信回線18に接続されており、同じくその通信回線18に接続されたカラオケサービス提供会社のサーバ装置(センタ装置)20との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能とされている。この通信回線18は、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続されたものであるが、上記カラオケシステム10に関する情報通信のみに用いられる専用回線であってもよい。
【0020】
上記サーバ装置20は、カラオケ情報(楽曲データ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介して上記カラオケ装置16に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16からの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。なお、後述するように、上記電子早見本装置22に本発明のカラオケ選曲入力プログラムが適用される態様も考えられるため、その電子早見本装置22は、本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置として機能し得る。
【0021】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、ビデオボード(グラフィックスボード)等の映像出力制御部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22や後述するカラオケ選曲入力装置100等の入力装置からの赤外線信号(リモコン信号)を受信するための赤外線受信部62とを、備えて構成されている。
【0022】
前記映像出力制御部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌唱する際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサ36へ送られる。また、そのビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力制御部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0023】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0024】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、例えば前記赤外線受信部62を介しての赤外線通信により前記カラオケ装置16と対応付け(くくりつけ)られた電子早見本装置22は、無線通信によりそのカラオケ装置16の入力操作を行う入力装置(遠隔操作装置)として機能する。また、本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置100も同様に前記カラオケ装置16の入力装置(遠隔操作装置)として機能するものであり、前記赤外線受信部62は、そのカラオケ選曲入力装置100から送信される赤外線信号(リモコン信号)を受信して前記CPU50へ供給する。なお、前記電子早見本装置22等の他に、例えば選曲番号を入力するための複数の数字ボタンを備えたリモコン装置が備えられたものであってもよい。
【0025】
前記CPU50は、前記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記電子早見本装置22やカラオケ選曲入力装置100等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク56から前記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から前記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、前記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ装置20との間の情報通信制御等の各種制御を実行する。
【0026】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、前記店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16が前記ルータ28の機能を備えてマスターコマンダとして前記通信回線18に接続される態様も考えられ、その場合、前記モデム58はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16には必要とされるが、そのマスターコマンダを介して前記サーバ装置20との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
【0027】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けて前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。
【0028】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する楽曲データベースをはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16例えば前記カラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たな楽曲データ等が前記サーバ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56の楽曲データベース等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、上記楽曲データベース等の内容が等価なものとされる。
【0029】
上記楽曲データベースは、前記カラオケ装置16により出力可能な演奏曲にそれぞれ対応する多数(例えば、数万曲分)の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する。この楽曲データは、前記シンセサイザ38により所定の楽器の演奏音を生成するための例えばMIDIデータ等の演奏情報と、歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報と、その歌詞情報に基づいて生成された歌詞文字映像を演奏の進行に合わせて順次色替わりさせてゆくための歌詞色替情報とを、含むものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。
【0030】
図3は、前記サーバ装置20の構成を説明するブロック線図である。この図3に示すように、前記サーバ装置20は、中央演算処理装置であるCPU70により随時書込読出メモリであるRAM74の一時記憶機能を利用しつつ読出専用メモリであるROM72に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂ノイマン型コンピュータであり、前記カラオケ装置16からの配信要求に応じた楽曲データ等のコンテンツ配信制御をはじめとする基本的な制御に加えて、前記カラオケシステム10の利用者を対象とするソーシャルネットワークサービス(Social Network Service)を管理運営する制御等、本実施例のカラオケシステム10に関する各種制御を実行する。このソーシャルネットワークサービスとは、例えば、予め会員登録された会員相互間に限定して情報の閲覧等のサービスを提供する会員制のコミュニティ型のウェブサイトをいう。なお、以下の説明において、ソーシャルネットワークサービスをSNSと略称する。
【0031】
前記サーバ装置20は、ビデオボード78により制御されるCRTやTFT等の映像表示装置76と、インターフェイス82を介して接続されるキーボード等の入力装置80と、上記CPU70を前記通信回線18に接続するための装置であるモデム84とを、備えて構成されている。前記サーバ装置20は、このモデム84を介して前記通信回線18に接続されることにより、その通信回線18に接続された前記複数のカラオケ装置16やカラオケ選曲入力装置100等との間で相互に情報の送受信が可能とされている。また、前記サーバ装置20には、前記カラオケ装置16に配信するための多数の前記カラオケデータを記憶する図示しない楽曲データベースの他、上記SNSに関する情報を記憶するSNSデータベース86等の各種データベースが設けられている。
【0032】
上記SNSデータベース86は、前記カラオケシステム10を利用する各利用者(演奏者)毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と関連付けて記憶する記憶装置である。このSNSデータベース86には、各利用者毎に、その利用者の名前(ニックネーム)、生年月日、年齢、性別、メールアドレス、地域、血液型、星座、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、アバタ(ネット上において利用者を象徴する人型映像)に関する情報、及びSNSへのログイン認証に用いられるパスワード等の属性情報がその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶される。また、各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報として、例えば、来店履歴、選曲履歴、十八番曲、演奏予約、演奏評価、共演募集、入曲リクエスト、携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴、及びフレンドに関する情報等が各利用者毎にその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶されるようになっている。
【0033】
前記SNSデータベース86に記憶される来店履歴は、各利用者が過去に利用したカラオケ装置16に対応する店舗12(そのカラオケ装置16が設置された店舗12)に関する情報である。また、選曲履歴は、各利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した演奏曲(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲)に関する情報である。また、十八番曲は、各利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報である。また、演奏予約は、各利用者が前記カラオケ装置16により近い将来に演奏する曲として登録した選曲予約(電子早見本装置22等により簡単な操作で選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)としての演奏曲に関する情報である。また、演奏評価は、各利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報である。また、共演募集は、各利用者が前記カラオケシステム10を利用する他の利用者に対して所定の演奏曲に対応する共演動画(コラボ動画)に係るカラオケ演奏への参加を呼びかける情報である。この共演動画とは、複数(好適には1組)の利用者が前記カラオケ装置16において共通の演奏曲に係るカラオケ演奏を行うと共に、そのカラオケ演奏を行う様子を撮影し、撮影された映像情報を組み合わせて共演映像情報を編集し、前記カラオケ装置のみならずパーソナルコンピュータ等の通信端末装置により閲覧可能とするものである。また、入曲リクエストは、各利用者が前記カラオケ装置16への新規登録曲(新曲)としてリクエストした(入曲されることを支持する投票を行った)演奏曲に関する情報である。また、携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴とは、前記カラオケシステム10乃至そのカラオケシステム10と連動する音楽情報配信システムにおいて、各利用者に対して配信(ダウンロード)された携帯電話機の着信メロディ情報や携帯型音楽プレイヤのコンテンツ(MP3データ等の音楽データ)の配信履歴(ダウンロード履歴)である。また、前記SNSデータベース86に記憶されるフレンドに関する情報は、各利用者がフレンドとして登録した他の利用者のユーザID乃至それらの利用者に関する名前(ニックネーム)等の各種情報である。
【0034】
前記サーバ装置20のCPU70は、前記カラオケシステム10におけるSNSに関する情報登録制御を行う。具体的には、前記カラオケ16の入力装置としての前記電子早見本装置22等による入力操作に応じて、前記SNSデータベース86に新規ユーザ(利用者)の登録を行ったり、そのSNSデータベース86に記憶された登録内容を変更(更新)したり、そのSNSデータベース86に記憶された複数の利用者をフレンドとして相互に関連付けて登録したり、前記カラオケ装置16による評価結果を各利用者毎に記憶したりというように、前記カラオケシステム10におけるSNSの統括的な管理制御を行う。また、好適には、前記SNSデータベースにおける新規ユーザの登録、登録内容の変更、及びフレンド登録等は、インターネット等を介して前記サーバ装置20に接続された図示しないパーソナルコンピュータ(家庭用パソコン)等による入力操作に応じても行われる。
【0035】
図4は、本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置100の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、本実施例のカラオケ選曲入力装置100は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ102を備えている。このタッチパネルディスプレイ102は、そのタッチパネルディスプレイ102に所定の映像を表示させる表示装置104と、その表示装置104による表示を制御する表示制御部106と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ102への接触により入力を行うタッチパネル108と、そのタッチパネル108による入力を制御する入力制御部110とを、備えている。このカラオケ選曲入力装置100は、例えば、前記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられる一方、所定の形式の電子書籍ファイルに基づいて上記タッチパネルディスプレイ102にその電子書籍ファイルのテキストを表示させる所謂電子書籍リーダであるが、前記カラオケ装置16に専用の入力装置であっても構わない。
【0036】
また、上記カラオケ選曲入力装置100は、中央演算処理装置であるCPU112と、読出専用メモリであるROM114と、随時書込読出メモリであるRAM116と、フラッシュROM等の記憶部118と、赤外線送信部120と、通信部122とを、備えて構成されている。上記CPU112は、上記RAM116の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM114に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部106を介して前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)への接触により上記入力制御部110を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき上記赤外線送信部120等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行う等といった基本的な制御に加えて、後述する本実施例の早見本映像表示制御等の各種制御を実行する。
【0037】
前記赤外線送信部120は、前記CPU112等により符号化された信号を赤外線信号(リモコン信号)として送信する装置であり、例えば前記カラオケ装置10に対する選曲入力に係る信号を赤外線信号として送信する。また、前記通信部122は、無線により情報の送受信を行う装置であり、例えば図示しない基地局を介して前記通信回線18に接続可能とされている。すなわち、前記通信部122は、好適には、前記通信回線18に接続された前記カラオケ装置16やサーバ装置20等に対して情報を送信すると共に、それらカラオケ装置16やサーバ装置20から送信された情報を受信する無線通信装置である。また、上記記憶部86には、演奏曲データベース128が設けられている。この演奏曲データベース128には、前記カラオケ装置16の楽曲データベースに記憶された多数のカラオケ情報(すなわち、カラオケ装置16において選曲可能な多数の演奏曲)それぞれに対応して曲名、アーティスト名(歌手名)、ジャンル等の属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等が選曲番号毎に記憶されている。
【0038】
図5は、前記カラオケ選曲入力装置100のCPU112に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。なお、以下に詳述する図5に示す各種制御機能が、前記電子早見本装置22のCPUに機能的に備えられたものであってもよい。斯かる態様においては、前記電子早見本装置22が本実施例のカラオケ選曲入力装置として機能する。以下、専ら図5に示す各種制御機能が前記カラオケ選曲入力装置100のCPU112に備えられた態様について説明する。
【0039】
図5に示す早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102に、前記カラオケ装置16に対する選曲入力のための早見本映像140を表示させる。具体的には、上記演奏曲データベース128に記憶された情報に基づいて、前記カラオケ装置16において演奏し得る(選曲可能である)演奏曲を一覧できる紙媒体早見本(アナログ早見本)を模した立体的な早見本映像を、例えば前記映像出力制御部32により出力させて前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示させる。
【0040】
図6及び図7は、本実施例の早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示される早見本映像140を例示する図であり、図6はアプリケーションソフト起動時等においてその早見本映像140が閉じられている様子を、図7はその早見本映像140における所定の頁(図7では第113頁)が開かれている様子をそれぞれ示している。図6及び図7に示すように、本実施例の早見本映像140は、複数の頁(中身)142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する本(装本)に相当する映像である。また、図6に示すように、上記早見本映像140は、好適には、上記複数の頁142における上記背144と対向する側の一辺すなわち表紙及び背表紙が設けられておらずそれら複数の頁142が露出(突出)している端辺(背表紙と平行を成す面)146の厚みが視認できるように表現されている。換言すれば、上記背144と対向する側の端辺146において上記複数の頁142それぞれにおける端が視認できるように表現されている。
【0041】
また、上記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)による前記早見本映像140における上記頁142に相当する部分に対する接触操作に応じて、その頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。例えば、その早見本映像140に対してあたかも紙媒体早見本の頁をめくるような操作を行った場合に、前記頁142が順次めくられてゆくように映像を変化させる。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)を介して、前記早見本映像140における各頁142に対応する部分(すなわち頁142の一部)に指やペン等による接触が行われ、その接触が保たれたまま(タッチパネル108に接触したまま)接触点を所定方向に移動させるスライド操作に応じて、前記早見本映像140における頁142を1頁単位で(1頁ずつ)めくってゆく表示制御を行う。
【0042】
例えば、図7に示す例においては、第113頁に相当する頁142が表示されており、この頁142の一部に接触が行われ、その接触が保たれたまま接触点が紙面向かって右側から左側へ移動させる操作が行われた場合、次の頁である第114頁に相当する頁142が表示されるように映像が変更される。また、図7に示す頁142の一部に接触が行われ、その接触が保たれたまま接触点が紙面向かって左側から右側へ移動させる操作が行われた場合、前の頁である第112頁に相当する頁142が表示されるように映像が変更される。なお、図7においては奇数頁である第113頁が表示されているため、前記早見本映像140は見開きの右半分が前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)の画面内に収まるように表示されているが、偶数頁である第112頁乃至第114頁が表示される場合、前記早見本映像140は見開きの左半分が画面内に収まるように表示される。すなわち、本実施例において、前記早見本映像140における偶数頁が表示される際にはその見開きの左半分が、奇数頁が表示される際にはその見開きの右半分が前記タッチパネルディスプレイ12の画面内に収まるように表示が制御される。また、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)が横長の構成をとる場合すなわち縦方向寸法よりも横方向寸法が長い場合等において、前記早見本映像140の見開き両頁が画面内に収まるようにその表示制御を行う態様も考えられる。
【0043】
また、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、前記早見本映像140における前記背144と対向する側の端辺146に相当する部分に対する接触操作に応じて、前記複数の頁142が所定頁ずつまとめてめくられるように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。例えば、図6等に示す端辺146の一部に接触が行われ、その接触が保たれたまま接触点が紙面向かって右側から左側へ移動させるスライド操作が行われた場合、接触点が最初に置かれた位置に応じて複数の頁142がまとめてめくられるように映像が変更される。好適には、前記端辺146における接触点が最初に置かれた位置の、その端辺146の幅方向座標に基づいて、めくられる頁数が比例的に変化させられる。すなわち、前記端辺146に対する右側から左側へのスライド操作に関して、前記早見本映像140の表(おもて)表紙148に近い位置ほどめくる頁数が少なく、図示しない裏表紙に近い位置ほどめくる枚数が多くなるように上記表示制御を行う。
【0044】
また、図7に示すように、前記早見本映像140における各頁142には、選曲対象となる演奏曲の選曲入力に関する情報として、各演奏曲の曲名、アーティスト名(歌手名)、及び歌い出しの歌詞等のテキスト情報が演奏曲毎に項目分けされて記載(表示)される。それらの情報は、よく知られた紙媒体早見本と同様に、曲名検索頁(曲名に基づいて演奏曲を選ぶ部分)では曲名の50音順に、歌手名検索頁(曲名に基づいて演奏曲を選ぶ部分)では歌手名(アーティスト名)の50音順に各演奏曲に対応する情報が記載される。また、図7に人差し指を立てた手部の記号で示すように、各演奏曲(項目)に対応して選曲ボタン150が個別に設けられている。なお、前記早見本映像140における各頁142は、紙媒体早見本の各頁をイメージスキャナ等の装置により例えばPDF(Portable Document Format)等の形式で取り込み、その各頁における項目に上記選曲ボタン150を付与することにより構成されるものであってもよい。
【0045】
図5に示す選曲入力制御手段132は、前記早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う。好適には、前記頁142における各演奏曲に対応する項目毎に表示された上記選曲ボタン150に対する接触操作に応じて、その選曲ボタン150に対応する演奏曲を選曲入力するための送信を行う。この選曲入力は、好適には、前記赤外線送信部120を介して赤外線信号により行われる。また、好適には、前記通信部122を介して行われるものであってもよい。なお、前記早見本映像140の頁142をめくる操作時に誤って上記選曲ボタン150に接触して選曲入力が行われることを防止するために、前記タッチパネル108に対して上述のスライド操作が行われた場合には上記選曲入力制御手段132による選曲入力を非実行とすることが好ましい。
【0046】
利用者情報取得制御手段134は、前記カラオケ装置16を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶する前記SNSデータベース86から前記通信回線18を介して情報を取得する。好適には、前記カラオケ選曲入力装置100は、その利用主体となる利用者のユーザIDと予め関連付けられており、上記利用者情報取得制御手段134は、例えば前記カラオケ選曲入力装置100乃至早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトの起動時に、利用主体となる利用者に対応して前記SNSデータベース86に記憶された共演募集、演奏予約、選曲履歴、入曲リクエスト、及び携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴等の情報を前記通信回線18を介してダウンロードする。また、好適には、前記カラオケ選曲入力装置100乃至早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトの起動時に、利用主体となる利用者のユーザIDを入力可能とし、入力されたユーザIDに対応して前記SNSデータベース86に記憶された上記各種情報を前記通信回線18を介してダウンロードするものであってもよい。
【0047】
図5に示すように、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、付箋映像表示制御手段136を備えている。この付箋映像表示制御手段136は、上記利用者情報取得制御手段134により取得される、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺に付箋映像152を表示させる。好適には、その背144と対向する前記端辺146にその付箋映像152を表示させる。この付箋映像152とは、付箋すなわち目印等のために例えば本の頁等に一部を露出させた状態で貼り付ける小さな紙片を模した映像であり、前記早見本映像140に付随する映像乃至その早見本映像140の一部として、例えば前記映像出力制御部32により出力されて前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示されるものである。
【0048】
図8は、図6に示す早見本映像140に複数(図8では5つ)の付箋映像152a、152b、152c、152d、152e(以下、特に区別しない場合には単に付箋映像152という)が付された映像を例示する図である。この図8に示すように、上記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、対象となる付箋映像152を表示させる元となった情報に対応する頁142の端辺に一部を露出(突出)させた状態で貼り付けられたように表示させる。好適には、元となった情報が所定の演奏曲に係るものである場合に、その演奏曲を選曲するための情報を記載する頁142(端辺146におけるその頁142に相当する厚み位置)の端辺に一部を露出させた状態で対応する付箋映像152を表示させる。
【0049】
また、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記付箋映像152に対応する部分対する接触操作(タッチパネル108により入力される接触入力操作)に応じて、その付箋映像152を表示させる元となった情報に対応する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。好適には、対象となる付箋映像152を表示させる元となった情報が所定の演奏曲に係るものである場合に、その付箋映像152に対応する部分対する接触操作に応じて、その演奏曲を選曲するための情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。
【0050】
すなわち、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に各利用者毎に記憶された、前記カラオケ装置16によりカラオケ演奏可能な演奏曲に関する情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて、その付箋映像152に対応する情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。以下、斯かる早見本映像表示制御手段130及び付箋映像表示制御手段136による制御の具体例について詳しく説明する。
【0051】
前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者のフレンドとして登録された利用者に対応する共演募集に係る演奏曲、すなわちそのフレンドである利用者が前記カラオケシステム10を利用する他の利用者に対して共演動画(コラボ動画)に係るカラオケ演奏への参加を呼びかけている演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記共演募集に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。また、好適には、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応して演奏予約乃至選曲履歴として記憶されている演奏曲であり、且つ任意の利用者に対応する共演募集に係る演奏曲が存在する場合には、その演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記共演募集に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる等の態様も考えられる。
【0052】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する演奏予約に係る演奏曲、すなわちその利用者が前記カラオケ装置16により近い将来に演奏する曲として登録した選曲予約(電子早見本装置22等により簡単な操作で選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)としての演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記選曲予約としての演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0053】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する選曲履歴に係る演奏曲、すなわちその利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した演奏曲(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲)に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記選曲履歴としての演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0054】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する入曲リクエストに係る演奏曲、すなわちその利用者が前記カラオケ装置16への新規登録曲(新曲)としてリクエスト(入曲されることを支持する投票を行った)した演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記入曲リクエストを行った演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0055】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴に係る演奏曲、すなわちその利用者に対して配信(ダウンロード)された携帯電話機の着信メロディ情報や携帯型音楽プレイヤのコンテンツ(例えばMP3データ等の音楽データ)の配信履歴(ダウンロード履歴)に関して、その入曲履歴に対応する演奏曲が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏可能な演奏曲(楽曲データ)として存在する場合には、その演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記入曲履歴に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0056】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の十八番曲情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記十八番曲情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する十八番曲に係る演奏曲、すなわちその利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記十八番曲としての演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0057】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記付箋映像152を表示させる元となった情報の種類を示す記号等を各付箋映像152に付加的に表示させる。図9は、図6に示す早見本映像140に、それぞれ元となった情報の種類を示す記号を付した複数(図9では5つ)の付箋映像154a、154b、154c、154d、154e(以下、特に区別しない場合には単に付箋映像154という)が付された映像を例示する図である。この図9に示す例では、上記付箋映像154aを表示させる元となった情報が選曲履歴であることを示す文字「履」がその付箋映像154aに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154bを表示させる元となった情報がフレンドの共演募集であることを示す文字「友」がその付箋映像154bに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154cを表示させる元となった情報が入曲リクエストであることを示す文字「リ」がその付箋映像154cに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154dを表示させる元となった情報が携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴であることを示す文字「携」がその付箋映像154dに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154eを表示させる元となった情報が演奏予約であることを示す文字「予」がその付箋映像154eに付加的に表示されている。なお、図9に示す例では、それぞれの付箋映像154を表示させる元となった情報を示す文字を付加表示しているが、例えば元となった情報が選曲履歴である場合には青色の付箋、演奏予約である場合には赤色の付箋というように、前記付箋映像154を表示させる元となった情報の種類に応じて各付箋映像154を色分け表示する等の態様も考えられる。
【0058】
また、前記早見本映像表示制御手段130により表示される早見本映像140は、好適には、複数の利用者を利用主体としてその時点における利用主体(アクティブ)である利用者を切り替えつつ用いられるものである。また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記早見本映像140の利用に係る複数の利用者それぞれに対応して前記付箋映像152を表示させると共に、それら付箋映像152を表示させる元となった情報に対応する利用者を示す記号等を各付箋映像152に付加的に表示させる。図10は、図6に示す早見本映像140に、それぞれ元となった情報に対応する利用者のアバタの顔部分を付した複数(図10では5つ)の付箋映像156a、156b、156c、156d、156e(以下、特に区別しない場合には単に付箋映像156という)が付された映像を例示する図である。この図10に示すように、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記早見本映像140の利用に係る複数の利用者それぞれに対応して前記付箋映像156を表示させると共に、それら付箋映像156を表示させる元となった情報に対応する利用者のアバタの一部(好適には顔部分)を各付箋映像156に付加的に表示させる。また、好適には、例えば元となった情報が利用者Aに対応するものである場合には青色の付箋、利用者Bに対応するものである場合には赤色の付箋というように、前記付箋映像156を表示させる元となった情報に対応する利用者に応じて各付箋映像156を色分け表示する等の態様も考えられる。
【0059】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて、その付箋映像152を表示させる元となった情報をその付箋映像152に付加的に表示させるように映像を変化させる。例えば、図11に示すように、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記付箋映像152aに対応する部分に対する接触が行われ、その接触が保たれたまま(タッチパネル108に接触したまま)接触点を所定方向(例えば、図11に示す例では紙面向かって左側から右側へと向かう方向)に移動させるスライド操作に応じて、前記付箋映像152aが早見本映像140から引き出されるようにその表示を制御すると共に、その付箋映像152aを表示させる元となった情報が利用者「タカさん」の「選曲履歴」に係る演奏曲であることを示す「タカさんの履歴」というテキスト情報をその付箋映像152aに付加的に表示させる。
【0060】
図12は、前記カラオケ選曲入力装置100のCPU112による早見本映像表示制御及び選曲入力制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0061】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記タッチパネルディスプレイ102に前記早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトが起動されたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応して前記SNSデータベース86に記憶された共演募集、演奏予約、選曲履歴、入曲リクエスト、及び携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴等の情報が前記通信回線18を介してダウンロードされる。次に、S3において、前記タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140が表示されると共に、S2にて取得された、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、斯かる早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺に付箋映像152等が表示される。
【0062】
次に、S4において、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された早見本映像140における前記頁142に相当する部分に対して、その頁142をめくる操作に対応する前記スライド操作等が行われたか否かが判断される。このS4の判断が否定される場合には、S6以下の処理が実行されるが、S4の判断が肯定される場合には、S5において、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された早見本映像140における前記頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140の表示が変化させられた後、S6において、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に相当する部分に対する接触操作が行われたか否かが判断される。このS6の判断が否定される場合には、S8以下の処理が実行されるが、S6の判断が肯定される場合には、S7において、接触操作が行われた前記付箋映像152等を表示させる元となった情報に対応する頁142を表示させるように前記早見本映像140の表示が変化させられた後、S8以下の処理が実行される。
【0063】
S8においては、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部である例えば前記選曲ボタン150に対する接触操作が行われたか否かが判断される。このS8の判断が否定される場合には、S10以下の処理が実行されるが、S8の判断が肯定される場合には、S9において、前記赤外線送信部120等により前記カラオケ装置16に対して、接触操作が行われた選曲ボタン150に対応する演奏曲の選曲入力が行われた後、S10において、前記タッチパネルディスプレイ102に前記早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトが終了させられたか否かが判断される。このS10の判断が否定される場合には、S4以下の処理が再び実行されるが、S10の判断が肯定される場合には、S11において、アプリケーションが終了させられて前記タッチパネルディスプレイ102から前記早見本映像140及び付箋映像152等が消去させられた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S1〜S11が前記早見本映像表示制御手段130の動作に、S9が前記選曲入力制御手段132の動作に、S2が前記利用者情報取得制御手段134の動作に、S3が前記付箋映像表示制御手段136の動作に、それぞれ対応する。
【0064】
このように、本実施例によれば、前記タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイ102によるその早見本映像140における前記頁142に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140を変化させる早見本映像表示制御手段130(S1〜S11)と、その早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段132(S9)とを、備えたものであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置100を提供することができる。
【0065】
また、前記カラオケ装置16を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶するSNSデータベース86から所定の通信回線18を介して情報を取得する利用者情報取得制御手段134(S2)と、その利用者情報取得制御手段134により取得される、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺すなわち端辺146に付箋映像152等を表示させる付箋映像表示制御手段136(S3)とを、備え、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じてその付箋映像152等を表示させる元となった情報に対応する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記SNSデータベース86から読み出される利用者毎の情報に応じて所定の頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0066】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される共演を募集している演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0067】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が演奏しようと思って予約しておいた演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0068】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が過去に演奏したことがある演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0069】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が入曲リクエストを行った演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0070】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が携帯型音楽プレイヤに入曲した演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0071】
また、本実施例によれば、前記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられる電子書籍リーダとしての前記カラオケ選曲入力装置100におけるコンピュータすなわちCPU112を、前記タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイ102によるその早見本映像140における前記頁142に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140を変化させる早見本映像表示制御手段130、及び、その早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段132として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラムであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力プログラムを提供することができる。
【0072】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0073】
例えば、前述の実施例において、前記付箋映像表示制御手段136は、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応して前記SNSデータベース86に記憶された共演募集、演奏予約、選曲履歴、入曲リクエスト、及び携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴等の情報に基づいて前記付箋映像152等を表示させるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記SNSデータベース86に記憶された全利用者の間で前記カラオケ装置16に対してその日最も多く選曲された演奏曲(ベストヒット曲)に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであってもよい。また、前記早見本映像140の表示に際して、利用主体である利用者により所定の頁142が開かれた後、予め定められた規定時間以上経過した場合には、その頁142に対応して前記付箋映像152等を表示させる等の態様も考えられる。
【0074】
また、前述の実施例において、前記付箋映像表示制御手段136は、前記早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺に前記付箋映像152等を表示させるものであったが、比較的大きめの付箋映像を前記早見本映像140における各頁142の紙面内に表示させると共に、その付箋映像に対してフリードローによる描画情報の入力(タッチパネル108に対する接触を維持したままその接触点を移動させた場合における移動軌跡に対応する情報の入力)を可能とするものであってもよい。更に、斯かる態様において、ログアウトにより上記描画情報を消去する一方、その描画情報を前記SNSデータベース86に利用主体となる利用者に対応する情報として記憶させ、次回の起動時にその描画情報を読み出して前記早見本映像140の一部に表示させる等の制御を行うものであってもよい。
【0075】
また、前記早見本映像表示制御手段130は、単に前記タッチパネルディスプレイ102に前記早見本映像140を表示させるのみならず、その早見本映像140における所定の頁142、例えばシステム管理者側が特集を組んでいるアーティストや演奏曲に対応する頁142に対応して、所謂3D映像で飛び出す絵本のような広告を表示させるものであってもよい。更に、その飛び出してきた3D映像に対して前記タッチパネル108による接触操作が行われた場合、その3D映像に対応する詳しい情報が表示される等の制御を行うものであってもよい。
【0076】
また、前述の実施例において、前記カラオケ選曲入力装置100は、前記赤外線送信部120から送信される赤外線信号を介して前記カラオケ装置16に対する選曲入力を行うものであったが、前記電子早見本装置22と同様に、入力対象となるカラオケ装置16との間で対応付け処理(くくりつけ処理)を行い、電波による無線通信により斯かる選曲入力を行うものであってもよいことは言うまでもない。更に、前述のように、本発明の早見本映像表示制御手段130及び選曲入力制御手段132等の機能を実現するアプリケーションソフトが前記電子早見本装置22等に組み込まれたものであってもよい。
【0077】
また、前述の実施例では特に言及していないが、前記早見本映像表示制御手段130は、前記早見本映像140の各頁142における表示に種々の付加的な映像効果を表示させるものであってもよい。例えば、前記付箋映像152等を表示させる元となった演奏曲を選曲するための情報を色替え表示させる等の表示制御を行うことで、利用者がその演奏曲を選曲し易くなるという利点がある。
【0078】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0079】
16:カラオケ装置、18:通信回線、86:SNSデータベース、100:カラオケ選曲入力装置(電子書籍リーダ)、102:タッチパネルディスプレイ、130:早見本映像表示制御手段、132:選曲入力制御手段、134:利用者情報取得制御手段、136:付箋映像表示制御手段、140:早見本映像、142:頁、144:背、146:端辺(一辺)、152、154、156:付箋映像
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置に対して選曲入力を行うカラオケ選曲入力装置及びカラオケ選曲入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
斯かるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じてそのカラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された電子目次本機能付きカラオケリモコン装置がそれである。この技術によれば、上記タッチパネルディスプレイに表示される映像を参照しつつ、利用者の指や備え付けのペン等によりそのタッチパネルディスプレイに接触(タッチ入力)することにより簡便に上記カラオケ装置への入力を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】特開2003−202872号公報
【0005】
ところで、前記タッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置は普及の一途をたどり、昨今においてはカラオケボックスをはじめとする店舗等において極めて普通に用いられるに至ったが、旧来用いられてきた、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲番号等の情報を50音順に記載する早見本すなわち紙媒体早見本(アナログ早見本)にも未だ根強い需要がみられる。これは、前記カラオケ装置に対する電子早見本装置の台数が例えば1対1というように少ない場合が多いことも理由のひとつとしてあげられるものと思われるが、頁を一枚一枚めくってゆくうちに期せずして懐かしい曲が目に付いたり、カラオケ演奏できるとは思っていなかったマイナーな演奏曲が選曲可能であることを知ることができたりといったような紙媒体早見本ならではの利点が存在するためであると推察される。一方、前記電子早見本装置は、例えば演奏曲の曲名や歌手名の先頭の数文字を入力しただけで即座にその演奏曲を検索できることに加え、選曲番号を入力する手間なしに前記カラオケ装置に対する選曲入力を行うことができるというように、紙媒体早見本にはない利便性を有している。本発明者は、新たなカラオケ選曲入力装置の可能性を模索し鋭意研究を継続してきた一結果として、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置を発案するに至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置及びカラオケ選曲入力プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への選曲入力を行うタッチパネルディスプレイを備えたカラオケ選曲入力装置であって、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段と、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置の遠隔操作装置として用いられる、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて無線による情報送信を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子書籍リーダにおけるコンピュータを、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段、及び、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
このように、前記第1発明によれば、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段と、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたものであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置を提供することができる。
【0010】
ここで、前記第1発明において、好適には、前記カラオケ装置を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶するデータベースから所定の通信回線を介して情報を取得する利用者情報取得制御手段と、その利用者情報取得制御手段により取得される、前記データベースに記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における各頁の端辺であって前記背ではない一辺に付箋映像を表示させる付箋映像表示制御手段とを、備え、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じてその付箋映像を表示させる元となった情報に対応する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される利用者毎の情報に応じて所定の頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0011】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される共演を募集している演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0012】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が演奏しようと思って予約しておいた演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0013】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が過去に演奏したことがある演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0014】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が入曲リクエストを行った演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0015】
また、好適には、前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである。このようにすれば、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が携帯型音楽プレイヤに入曲した演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0016】
また、前記第2発明によれば、前記カラオケ装置の遠隔操作装置として用いられる電子書籍リーダにおけるコンピュータを、前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによるその早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段、及び、その早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対してその頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラムであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のカラオケ選曲入力装置が好適に用いられるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】図1のカラオケシステムに備えられたカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図1のカラオケシステムに備えられたサーバ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図4】本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置の構成を説明するブロック線図である。
【図5】図4のカラオケ選曲入力装置におけるCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図4のカラオケ選曲入力装置におけるタッチパネルディスプレイに表示される早見本映像を例示する図であり、アプリケーションソフト起動時等においてその早見本映像が閉じられている様子を示す図である。
【図7】図4のカラオケ選曲入力装置におけるタッチパネルディスプレイに表示される早見本映像を例示する図であり、その早見本映像における所定の頁が開かれている様子を示す図である。
【図8】図6に示す早見本映像に複数の付箋映像が付された映像を例示する図である。
【図9】図6に示す早見本映像に、それぞれ元となった情報の種類を示す記号を付した複数の付箋映像が付された映像を例示する図である。
【図10】図6に示す早見本映像に、それぞれ元となった情報に対応する利用者のアバタの顔部分を付した複数の付箋映像が付された映像を例示する図である。
【図11】図8に示す早見本映像において、タッチパネルディスプレイによる付箋映像に対する接触操作に応じて、その付箋映像を表示させる元となった情報がその付箋映像に付加的に表示された様子を示す図である。
【図12】図4に示すカラオケ選曲入力装置のCPUによる早見本映像表示制御及び選曲入力制御の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0019】
図1は、本発明のカラオケ選曲入力装置が好適に用いられるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)のカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ28を介して通信回線18に接続されており、同じくその通信回線18に接続されたカラオケサービス提供会社のサーバ装置(センタ装置)20との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能とされている。この通信回線18は、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続されたものであるが、上記カラオケシステム10に関する情報通信のみに用いられる専用回線であってもよい。
【0020】
上記サーバ装置20は、カラオケ情報(楽曲データ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介して上記カラオケ装置16に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16からの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。なお、後述するように、上記電子早見本装置22に本発明のカラオケ選曲入力プログラムが適用される態様も考えられるため、その電子早見本装置22は、本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置として機能し得る。
【0021】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、ビデオボード(グラフィックスボード)等の映像出力制御部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22や後述するカラオケ選曲入力装置100等の入力装置からの赤外線信号(リモコン信号)を受信するための赤外線受信部62とを、備えて構成されている。
【0022】
前記映像出力制御部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌唱する際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサ36へ送られる。また、そのビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力制御部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0023】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0024】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、例えば前記赤外線受信部62を介しての赤外線通信により前記カラオケ装置16と対応付け(くくりつけ)られた電子早見本装置22は、無線通信によりそのカラオケ装置16の入力操作を行う入力装置(遠隔操作装置)として機能する。また、本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置100も同様に前記カラオケ装置16の入力装置(遠隔操作装置)として機能するものであり、前記赤外線受信部62は、そのカラオケ選曲入力装置100から送信される赤外線信号(リモコン信号)を受信して前記CPU50へ供給する。なお、前記電子早見本装置22等の他に、例えば選曲番号を入力するための複数の数字ボタンを備えたリモコン装置が備えられたものであってもよい。
【0025】
前記CPU50は、前記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記電子早見本装置22やカラオケ選曲入力装置100等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク56から前記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から前記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、前記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ装置20との間の情報通信制御等の各種制御を実行する。
【0026】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、前記店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16が前記ルータ28の機能を備えてマスターコマンダとして前記通信回線18に接続される態様も考えられ、その場合、前記モデム58はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16には必要とされるが、そのマスターコマンダを介して前記サーバ装置20との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
【0027】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けて前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。
【0028】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する楽曲データベースをはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16例えば前記カラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たな楽曲データ等が前記サーバ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56の楽曲データベース等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、上記楽曲データベース等の内容が等価なものとされる。
【0029】
上記楽曲データベースは、前記カラオケ装置16により出力可能な演奏曲にそれぞれ対応する多数(例えば、数万曲分)の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する。この楽曲データは、前記シンセサイザ38により所定の楽器の演奏音を生成するための例えばMIDIデータ等の演奏情報と、歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報と、その歌詞情報に基づいて生成された歌詞文字映像を演奏の進行に合わせて順次色替わりさせてゆくための歌詞色替情報とを、含むものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。
【0030】
図3は、前記サーバ装置20の構成を説明するブロック線図である。この図3に示すように、前記サーバ装置20は、中央演算処理装置であるCPU70により随時書込読出メモリであるRAM74の一時記憶機能を利用しつつ読出専用メモリであるROM72に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂ノイマン型コンピュータであり、前記カラオケ装置16からの配信要求に応じた楽曲データ等のコンテンツ配信制御をはじめとする基本的な制御に加えて、前記カラオケシステム10の利用者を対象とするソーシャルネットワークサービス(Social Network Service)を管理運営する制御等、本実施例のカラオケシステム10に関する各種制御を実行する。このソーシャルネットワークサービスとは、例えば、予め会員登録された会員相互間に限定して情報の閲覧等のサービスを提供する会員制のコミュニティ型のウェブサイトをいう。なお、以下の説明において、ソーシャルネットワークサービスをSNSと略称する。
【0031】
前記サーバ装置20は、ビデオボード78により制御されるCRTやTFT等の映像表示装置76と、インターフェイス82を介して接続されるキーボード等の入力装置80と、上記CPU70を前記通信回線18に接続するための装置であるモデム84とを、備えて構成されている。前記サーバ装置20は、このモデム84を介して前記通信回線18に接続されることにより、その通信回線18に接続された前記複数のカラオケ装置16やカラオケ選曲入力装置100等との間で相互に情報の送受信が可能とされている。また、前記サーバ装置20には、前記カラオケ装置16に配信するための多数の前記カラオケデータを記憶する図示しない楽曲データベースの他、上記SNSに関する情報を記憶するSNSデータベース86等の各種データベースが設けられている。
【0032】
上記SNSデータベース86は、前記カラオケシステム10を利用する各利用者(演奏者)毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と関連付けて記憶する記憶装置である。このSNSデータベース86には、各利用者毎に、その利用者の名前(ニックネーム)、生年月日、年齢、性別、メールアドレス、地域、血液型、星座、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、アバタ(ネット上において利用者を象徴する人型映像)に関する情報、及びSNSへのログイン認証に用いられるパスワード等の属性情報がその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶される。また、各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報として、例えば、来店履歴、選曲履歴、十八番曲、演奏予約、演奏評価、共演募集、入曲リクエスト、携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴、及びフレンドに関する情報等が各利用者毎にその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶されるようになっている。
【0033】
前記SNSデータベース86に記憶される来店履歴は、各利用者が過去に利用したカラオケ装置16に対応する店舗12(そのカラオケ装置16が設置された店舗12)に関する情報である。また、選曲履歴は、各利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した演奏曲(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲)に関する情報である。また、十八番曲は、各利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報である。また、演奏予約は、各利用者が前記カラオケ装置16により近い将来に演奏する曲として登録した選曲予約(電子早見本装置22等により簡単な操作で選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)としての演奏曲に関する情報である。また、演奏評価は、各利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報である。また、共演募集は、各利用者が前記カラオケシステム10を利用する他の利用者に対して所定の演奏曲に対応する共演動画(コラボ動画)に係るカラオケ演奏への参加を呼びかける情報である。この共演動画とは、複数(好適には1組)の利用者が前記カラオケ装置16において共通の演奏曲に係るカラオケ演奏を行うと共に、そのカラオケ演奏を行う様子を撮影し、撮影された映像情報を組み合わせて共演映像情報を編集し、前記カラオケ装置のみならずパーソナルコンピュータ等の通信端末装置により閲覧可能とするものである。また、入曲リクエストは、各利用者が前記カラオケ装置16への新規登録曲(新曲)としてリクエストした(入曲されることを支持する投票を行った)演奏曲に関する情報である。また、携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴とは、前記カラオケシステム10乃至そのカラオケシステム10と連動する音楽情報配信システムにおいて、各利用者に対して配信(ダウンロード)された携帯電話機の着信メロディ情報や携帯型音楽プレイヤのコンテンツ(MP3データ等の音楽データ)の配信履歴(ダウンロード履歴)である。また、前記SNSデータベース86に記憶されるフレンドに関する情報は、各利用者がフレンドとして登録した他の利用者のユーザID乃至それらの利用者に関する名前(ニックネーム)等の各種情報である。
【0034】
前記サーバ装置20のCPU70は、前記カラオケシステム10におけるSNSに関する情報登録制御を行う。具体的には、前記カラオケ16の入力装置としての前記電子早見本装置22等による入力操作に応じて、前記SNSデータベース86に新規ユーザ(利用者)の登録を行ったり、そのSNSデータベース86に記憶された登録内容を変更(更新)したり、そのSNSデータベース86に記憶された複数の利用者をフレンドとして相互に関連付けて登録したり、前記カラオケ装置16による評価結果を各利用者毎に記憶したりというように、前記カラオケシステム10におけるSNSの統括的な管理制御を行う。また、好適には、前記SNSデータベースにおける新規ユーザの登録、登録内容の変更、及びフレンド登録等は、インターネット等を介して前記サーバ装置20に接続された図示しないパーソナルコンピュータ(家庭用パソコン)等による入力操作に応じても行われる。
【0035】
図4は、本発明の一実施例であるカラオケ選曲入力装置100の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、本実施例のカラオケ選曲入力装置100は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ102を備えている。このタッチパネルディスプレイ102は、そのタッチパネルディスプレイ102に所定の映像を表示させる表示装置104と、その表示装置104による表示を制御する表示制御部106と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ102への接触により入力を行うタッチパネル108と、そのタッチパネル108による入力を制御する入力制御部110とを、備えている。このカラオケ選曲入力装置100は、例えば、前記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられる一方、所定の形式の電子書籍ファイルに基づいて上記タッチパネルディスプレイ102にその電子書籍ファイルのテキストを表示させる所謂電子書籍リーダであるが、前記カラオケ装置16に専用の入力装置であっても構わない。
【0036】
また、上記カラオケ選曲入力装置100は、中央演算処理装置であるCPU112と、読出専用メモリであるROM114と、随時書込読出メモリであるRAM116と、フラッシュROM等の記憶部118と、赤外線送信部120と、通信部122とを、備えて構成されている。上記CPU112は、上記RAM116の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM114に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部106を介して前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)への接触により上記入力制御部110を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき上記赤外線送信部120等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行う等といった基本的な制御に加えて、後述する本実施例の早見本映像表示制御等の各種制御を実行する。
【0037】
前記赤外線送信部120は、前記CPU112等により符号化された信号を赤外線信号(リモコン信号)として送信する装置であり、例えば前記カラオケ装置10に対する選曲入力に係る信号を赤外線信号として送信する。また、前記通信部122は、無線により情報の送受信を行う装置であり、例えば図示しない基地局を介して前記通信回線18に接続可能とされている。すなわち、前記通信部122は、好適には、前記通信回線18に接続された前記カラオケ装置16やサーバ装置20等に対して情報を送信すると共に、それらカラオケ装置16やサーバ装置20から送信された情報を受信する無線通信装置である。また、上記記憶部86には、演奏曲データベース128が設けられている。この演奏曲データベース128には、前記カラオケ装置16の楽曲データベースに記憶された多数のカラオケ情報(すなわち、カラオケ装置16において選曲可能な多数の演奏曲)それぞれに対応して曲名、アーティスト名(歌手名)、ジャンル等の属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等が選曲番号毎に記憶されている。
【0038】
図5は、前記カラオケ選曲入力装置100のCPU112に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。なお、以下に詳述する図5に示す各種制御機能が、前記電子早見本装置22のCPUに機能的に備えられたものであってもよい。斯かる態様においては、前記電子早見本装置22が本実施例のカラオケ選曲入力装置として機能する。以下、専ら図5に示す各種制御機能が前記カラオケ選曲入力装置100のCPU112に備えられた態様について説明する。
【0039】
図5に示す早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102に、前記カラオケ装置16に対する選曲入力のための早見本映像140を表示させる。具体的には、上記演奏曲データベース128に記憶された情報に基づいて、前記カラオケ装置16において演奏し得る(選曲可能である)演奏曲を一覧できる紙媒体早見本(アナログ早見本)を模した立体的な早見本映像を、例えば前記映像出力制御部32により出力させて前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示させる。
【0040】
図6及び図7は、本実施例の早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示される早見本映像140を例示する図であり、図6はアプリケーションソフト起動時等においてその早見本映像140が閉じられている様子を、図7はその早見本映像140における所定の頁(図7では第113頁)が開かれている様子をそれぞれ示している。図6及び図7に示すように、本実施例の早見本映像140は、複数の頁(中身)142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する本(装本)に相当する映像である。また、図6に示すように、上記早見本映像140は、好適には、上記複数の頁142における上記背144と対向する側の一辺すなわち表紙及び背表紙が設けられておらずそれら複数の頁142が露出(突出)している端辺(背表紙と平行を成す面)146の厚みが視認できるように表現されている。換言すれば、上記背144と対向する側の端辺146において上記複数の頁142それぞれにおける端が視認できるように表現されている。
【0041】
また、上記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)による前記早見本映像140における上記頁142に相当する部分に対する接触操作に応じて、その頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。例えば、その早見本映像140に対してあたかも紙媒体早見本の頁をめくるような操作を行った場合に、前記頁142が順次めくられてゆくように映像を変化させる。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)を介して、前記早見本映像140における各頁142に対応する部分(すなわち頁142の一部)に指やペン等による接触が行われ、その接触が保たれたまま(タッチパネル108に接触したまま)接触点を所定方向に移動させるスライド操作に応じて、前記早見本映像140における頁142を1頁単位で(1頁ずつ)めくってゆく表示制御を行う。
【0042】
例えば、図7に示す例においては、第113頁に相当する頁142が表示されており、この頁142の一部に接触が行われ、その接触が保たれたまま接触点が紙面向かって右側から左側へ移動させる操作が行われた場合、次の頁である第114頁に相当する頁142が表示されるように映像が変更される。また、図7に示す頁142の一部に接触が行われ、その接触が保たれたまま接触点が紙面向かって左側から右側へ移動させる操作が行われた場合、前の頁である第112頁に相当する頁142が表示されるように映像が変更される。なお、図7においては奇数頁である第113頁が表示されているため、前記早見本映像140は見開きの右半分が前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)の画面内に収まるように表示されているが、偶数頁である第112頁乃至第114頁が表示される場合、前記早見本映像140は見開きの左半分が画面内に収まるように表示される。すなわち、本実施例において、前記早見本映像140における偶数頁が表示される際にはその見開きの左半分が、奇数頁が表示される際にはその見開きの右半分が前記タッチパネルディスプレイ12の画面内に収まるように表示が制御される。また、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)が横長の構成をとる場合すなわち縦方向寸法よりも横方向寸法が長い場合等において、前記早見本映像140の見開き両頁が画面内に収まるようにその表示制御を行う態様も考えられる。
【0043】
また、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、前記早見本映像140における前記背144と対向する側の端辺146に相当する部分に対する接触操作に応じて、前記複数の頁142が所定頁ずつまとめてめくられるように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。例えば、図6等に示す端辺146の一部に接触が行われ、その接触が保たれたまま接触点が紙面向かって右側から左側へ移動させるスライド操作が行われた場合、接触点が最初に置かれた位置に応じて複数の頁142がまとめてめくられるように映像が変更される。好適には、前記端辺146における接触点が最初に置かれた位置の、その端辺146の幅方向座標に基づいて、めくられる頁数が比例的に変化させられる。すなわち、前記端辺146に対する右側から左側へのスライド操作に関して、前記早見本映像140の表(おもて)表紙148に近い位置ほどめくる頁数が少なく、図示しない裏表紙に近い位置ほどめくる枚数が多くなるように上記表示制御を行う。
【0044】
また、図7に示すように、前記早見本映像140における各頁142には、選曲対象となる演奏曲の選曲入力に関する情報として、各演奏曲の曲名、アーティスト名(歌手名)、及び歌い出しの歌詞等のテキスト情報が演奏曲毎に項目分けされて記載(表示)される。それらの情報は、よく知られた紙媒体早見本と同様に、曲名検索頁(曲名に基づいて演奏曲を選ぶ部分)では曲名の50音順に、歌手名検索頁(曲名に基づいて演奏曲を選ぶ部分)では歌手名(アーティスト名)の50音順に各演奏曲に対応する情報が記載される。また、図7に人差し指を立てた手部の記号で示すように、各演奏曲(項目)に対応して選曲ボタン150が個別に設けられている。なお、前記早見本映像140における各頁142は、紙媒体早見本の各頁をイメージスキャナ等の装置により例えばPDF(Portable Document Format)等の形式で取り込み、その各頁における項目に上記選曲ボタン150を付与することにより構成されるものであってもよい。
【0045】
図5に示す選曲入力制御手段132は、前記早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う。好適には、前記頁142における各演奏曲に対応する項目毎に表示された上記選曲ボタン150に対する接触操作に応じて、その選曲ボタン150に対応する演奏曲を選曲入力するための送信を行う。この選曲入力は、好適には、前記赤外線送信部120を介して赤外線信号により行われる。また、好適には、前記通信部122を介して行われるものであってもよい。なお、前記早見本映像140の頁142をめくる操作時に誤って上記選曲ボタン150に接触して選曲入力が行われることを防止するために、前記タッチパネル108に対して上述のスライド操作が行われた場合には上記選曲入力制御手段132による選曲入力を非実行とすることが好ましい。
【0046】
利用者情報取得制御手段134は、前記カラオケ装置16を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶する前記SNSデータベース86から前記通信回線18を介して情報を取得する。好適には、前記カラオケ選曲入力装置100は、その利用主体となる利用者のユーザIDと予め関連付けられており、上記利用者情報取得制御手段134は、例えば前記カラオケ選曲入力装置100乃至早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトの起動時に、利用主体となる利用者に対応して前記SNSデータベース86に記憶された共演募集、演奏予約、選曲履歴、入曲リクエスト、及び携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴等の情報を前記通信回線18を介してダウンロードする。また、好適には、前記カラオケ選曲入力装置100乃至早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトの起動時に、利用主体となる利用者のユーザIDを入力可能とし、入力されたユーザIDに対応して前記SNSデータベース86に記憶された上記各種情報を前記通信回線18を介してダウンロードするものであってもよい。
【0047】
図5に示すように、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、付箋映像表示制御手段136を備えている。この付箋映像表示制御手段136は、上記利用者情報取得制御手段134により取得される、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺に付箋映像152を表示させる。好適には、その背144と対向する前記端辺146にその付箋映像152を表示させる。この付箋映像152とは、付箋すなわち目印等のために例えば本の頁等に一部を露出させた状態で貼り付ける小さな紙片を模した映像であり、前記早見本映像140に付随する映像乃至その早見本映像140の一部として、例えば前記映像出力制御部32により出力されて前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示されるものである。
【0048】
図8は、図6に示す早見本映像140に複数(図8では5つ)の付箋映像152a、152b、152c、152d、152e(以下、特に区別しない場合には単に付箋映像152という)が付された映像を例示する図である。この図8に示すように、上記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、対象となる付箋映像152を表示させる元となった情報に対応する頁142の端辺に一部を露出(突出)させた状態で貼り付けられたように表示させる。好適には、元となった情報が所定の演奏曲に係るものである場合に、その演奏曲を選曲するための情報を記載する頁142(端辺146におけるその頁142に相当する厚み位置)の端辺に一部を露出させた状態で対応する付箋映像152を表示させる。
【0049】
また、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記付箋映像152に対応する部分対する接触操作(タッチパネル108により入力される接触入力操作)に応じて、その付箋映像152を表示させる元となった情報に対応する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。好適には、対象となる付箋映像152を表示させる元となった情報が所定の演奏曲に係るものである場合に、その付箋映像152に対応する部分対する接触操作に応じて、その演奏曲を選曲するための情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる表示制御を行う。
【0050】
すなわち、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に各利用者毎に記憶された、前記カラオケ装置16によりカラオケ演奏可能な演奏曲に関する情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ102(タッチパネル108)による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて、その付箋映像152に対応する情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。以下、斯かる早見本映像表示制御手段130及び付箋映像表示制御手段136による制御の具体例について詳しく説明する。
【0051】
前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者のフレンドとして登録された利用者に対応する共演募集に係る演奏曲、すなわちそのフレンドである利用者が前記カラオケシステム10を利用する他の利用者に対して共演動画(コラボ動画)に係るカラオケ演奏への参加を呼びかけている演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記共演募集に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。また、好適には、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応して演奏予約乃至選曲履歴として記憶されている演奏曲であり、且つ任意の利用者に対応する共演募集に係る演奏曲が存在する場合には、その演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記共演募集に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる等の態様も考えられる。
【0052】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する演奏予約に係る演奏曲、すなわちその利用者が前記カラオケ装置16により近い将来に演奏する曲として登録した選曲予約(電子早見本装置22等により簡単な操作で選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)としての演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記選曲予約としての演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0053】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する選曲履歴に係る演奏曲、すなわちその利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した演奏曲(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲)に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記選曲履歴としての演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0054】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する入曲リクエストに係る演奏曲、すなわちその利用者が前記カラオケ装置16への新規登録曲(新曲)としてリクエスト(入曲されることを支持する投票を行った)した演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記入曲リクエストを行った演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0055】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴に係る演奏曲、すなわちその利用者に対して配信(ダウンロード)された携帯電話機の着信メロディ情報や携帯型音楽プレイヤのコンテンツ(例えばMP3データ等の音楽データ)の配信履歴(ダウンロード履歴)に関して、その入曲履歴に対応する演奏曲が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏可能な演奏曲(楽曲データ)として存在する場合には、その演奏曲に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記入曲履歴に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0056】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の十八番曲情報に応じて前記付箋映像152を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて前記十八番曲情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。例えば、前記SNSデータベース86において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応する十八番曲に係る演奏曲、すなわちその利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に対応して前記付箋映像152を表示させると共に、その付箋映像152に対する接触操作に応じて上記十八番曲としての演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させる。
【0057】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記付箋映像152を表示させる元となった情報の種類を示す記号等を各付箋映像152に付加的に表示させる。図9は、図6に示す早見本映像140に、それぞれ元となった情報の種類を示す記号を付した複数(図9では5つ)の付箋映像154a、154b、154c、154d、154e(以下、特に区別しない場合には単に付箋映像154という)が付された映像を例示する図である。この図9に示す例では、上記付箋映像154aを表示させる元となった情報が選曲履歴であることを示す文字「履」がその付箋映像154aに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154bを表示させる元となった情報がフレンドの共演募集であることを示す文字「友」がその付箋映像154bに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154cを表示させる元となった情報が入曲リクエストであることを示す文字「リ」がその付箋映像154cに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154dを表示させる元となった情報が携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴であることを示す文字「携」がその付箋映像154dに付加的に表示されている。また、上記付箋映像154eを表示させる元となった情報が演奏予約であることを示す文字「予」がその付箋映像154eに付加的に表示されている。なお、図9に示す例では、それぞれの付箋映像154を表示させる元となった情報を示す文字を付加表示しているが、例えば元となった情報が選曲履歴である場合には青色の付箋、演奏予約である場合には赤色の付箋というように、前記付箋映像154を表示させる元となった情報の種類に応じて各付箋映像154を色分け表示する等の態様も考えられる。
【0058】
また、前記早見本映像表示制御手段130により表示される早見本映像140は、好適には、複数の利用者を利用主体としてその時点における利用主体(アクティブ)である利用者を切り替えつつ用いられるものである。また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記早見本映像140の利用に係る複数の利用者それぞれに対応して前記付箋映像152を表示させると共に、それら付箋映像152を表示させる元となった情報に対応する利用者を示す記号等を各付箋映像152に付加的に表示させる。図10は、図6に示す早見本映像140に、それぞれ元となった情報に対応する利用者のアバタの顔部分を付した複数(図10では5つ)の付箋映像156a、156b、156c、156d、156e(以下、特に区別しない場合には単に付箋映像156という)が付された映像を例示する図である。この図10に示すように、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記早見本映像140の利用に係る複数の利用者それぞれに対応して前記付箋映像156を表示させると共に、それら付箋映像156を表示させる元となった情報に対応する利用者のアバタの一部(好適には顔部分)を各付箋映像156に付加的に表示させる。また、好適には、例えば元となった情報が利用者Aに対応するものである場合には青色の付箋、利用者Bに対応するものである場合には赤色の付箋というように、前記付箋映像156を表示させる元となった情報に対応する利用者に応じて各付箋映像156を色分け表示する等の態様も考えられる。
【0059】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152に対する接触操作に応じて、その付箋映像152を表示させる元となった情報をその付箋映像152に付加的に表示させるように映像を変化させる。例えば、図11に示すように、前記タッチパネルディスプレイ102(表示装置104)に表示された前記付箋映像152aに対応する部分に対する接触が行われ、その接触が保たれたまま(タッチパネル108に接触したまま)接触点を所定方向(例えば、図11に示す例では紙面向かって左側から右側へと向かう方向)に移動させるスライド操作に応じて、前記付箋映像152aが早見本映像140から引き出されるようにその表示を制御すると共に、その付箋映像152aを表示させる元となった情報が利用者「タカさん」の「選曲履歴」に係る演奏曲であることを示す「タカさんの履歴」というテキスト情報をその付箋映像152aに付加的に表示させる。
【0060】
図12は、前記カラオケ選曲入力装置100のCPU112による早見本映像表示制御及び選曲入力制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0061】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記タッチパネルディスプレイ102に前記早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトが起動されたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応して前記SNSデータベース86に記憶された共演募集、演奏予約、選曲履歴、入曲リクエスト、及び携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴等の情報が前記通信回線18を介してダウンロードされる。次に、S3において、前記タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140が表示されると共に、S2にて取得された、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、斯かる早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺に付箋映像152等が表示される。
【0062】
次に、S4において、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された早見本映像140における前記頁142に相当する部分に対して、その頁142をめくる操作に対応する前記スライド操作等が行われたか否かが判断される。このS4の判断が否定される場合には、S6以下の処理が実行されるが、S4の判断が肯定される場合には、S5において、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された早見本映像140における前記頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140の表示が変化させられた後、S6において、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に相当する部分に対する接触操作が行われたか否かが判断される。このS6の判断が否定される場合には、S8以下の処理が実行されるが、S6の判断が肯定される場合には、S7において、接触操作が行われた前記付箋映像152等を表示させる元となった情報に対応する頁142を表示させるように前記早見本映像140の表示が変化させられた後、S8以下の処理が実行される。
【0063】
S8においては、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部である例えば前記選曲ボタン150に対する接触操作が行われたか否かが判断される。このS8の判断が否定される場合には、S10以下の処理が実行されるが、S8の判断が肯定される場合には、S9において、前記赤外線送信部120等により前記カラオケ装置16に対して、接触操作が行われた選曲ボタン150に対応する演奏曲の選曲入力が行われた後、S10において、前記タッチパネルディスプレイ102に前記早見本映像140を表示させるアプリケーションソフトが終了させられたか否かが判断される。このS10の判断が否定される場合には、S4以下の処理が再び実行されるが、S10の判断が肯定される場合には、S11において、アプリケーションが終了させられて前記タッチパネルディスプレイ102から前記早見本映像140及び付箋映像152等が消去させられた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S1〜S11が前記早見本映像表示制御手段130の動作に、S9が前記選曲入力制御手段132の動作に、S2が前記利用者情報取得制御手段134の動作に、S3が前記付箋映像表示制御手段136の動作に、それぞれ対応する。
【0064】
このように、本実施例によれば、前記タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイ102によるその早見本映像140における前記頁142に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140を変化させる早見本映像表示制御手段130(S1〜S11)と、その早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段132(S9)とを、備えたものであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力装置100を提供することができる。
【0065】
また、前記カラオケ装置16を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶するSNSデータベース86から所定の通信回線18を介して情報を取得する利用者情報取得制御手段134(S2)と、その利用者情報取得制御手段134により取得される、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺すなわち端辺146に付箋映像152等を表示させる付箋映像表示制御手段136(S3)とを、備え、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じてその付箋映像152等を表示させる元となった情報に対応する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記SNSデータベース86から読み出される利用者毎の情報に応じて所定の頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0066】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される共演を募集している演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0067】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が演奏しようと思って予約しておいた演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0068】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が過去に演奏したことがある演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0069】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像140を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が入曲リクエストを行った演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0070】
また、前記付箋映像表示制御手段136は、前記SNSデータベース86に記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであり、前記早見本映像表示制御手段130は、前記タッチパネルディスプレイ102による前記付箋映像152等に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁142を表示させるように前記早見本映像を変化させるものであるため、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点を損なうことなく、前記データベースから読み出される各利用者が携帯型音楽プレイヤに入曲した演奏曲を記載する頁を即座に開く利便性を付与することができる。
【0071】
また、本実施例によれば、前記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられる電子書籍リーダとしての前記カラオケ選曲入力装置100におけるコンピュータすなわちCPU112を、前記タッチパネルディスプレイ102に、複数の頁142が一辺に設けられた背144において綴じられた、それら複数の頁142に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像140を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイ102によるその早見本映像140における前記頁142に相当する部分に対する接触操作に応じてその頁142が順次めくられてゆくように前記早見本映像140を変化させる早見本映像表示制御手段130、及び、その早見本映像表示制御手段130により前記タッチパネルディスプレイ102に表示された前記早見本映像140における前記頁142の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置16に対してその頁142に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段132として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラムであることから、頁を一枚一枚めくることによる紙媒体早見本ならではの利点と、選曲番号を入力する手間無しに選曲入力が可能である電子早見本装置の利便性とを両立させることができる。すなわち、紙媒体早見本の利点と電子早見本装置の利便性とを併せ持つ新たなカラオケ選曲入力プログラムを提供することができる。
【0072】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0073】
例えば、前述の実施例において、前記付箋映像表示制御手段136は、前記カラオケ選曲入力装置100の利用主体である利用者に対応して前記SNSデータベース86に記憶された共演募集、演奏予約、選曲履歴、入曲リクエスト、及び携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴等の情報に基づいて前記付箋映像152等を表示させるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記SNSデータベース86に記憶された全利用者の間で前記カラオケ装置16に対してその日最も多く選曲された演奏曲(ベストヒット曲)に応じて前記付箋映像152等を表示させるものであってもよい。また、前記早見本映像140の表示に際して、利用主体である利用者により所定の頁142が開かれた後、予め定められた規定時間以上経過した場合には、その頁142に対応して前記付箋映像152等を表示させる等の態様も考えられる。
【0074】
また、前述の実施例において、前記付箋映像表示制御手段136は、前記早見本映像140における各頁142の端辺であって前記背144ではない一辺に前記付箋映像152等を表示させるものであったが、比較的大きめの付箋映像を前記早見本映像140における各頁142の紙面内に表示させると共に、その付箋映像に対してフリードローによる描画情報の入力(タッチパネル108に対する接触を維持したままその接触点を移動させた場合における移動軌跡に対応する情報の入力)を可能とするものであってもよい。更に、斯かる態様において、ログアウトにより上記描画情報を消去する一方、その描画情報を前記SNSデータベース86に利用主体となる利用者に対応する情報として記憶させ、次回の起動時にその描画情報を読み出して前記早見本映像140の一部に表示させる等の制御を行うものであってもよい。
【0075】
また、前記早見本映像表示制御手段130は、単に前記タッチパネルディスプレイ102に前記早見本映像140を表示させるのみならず、その早見本映像140における所定の頁142、例えばシステム管理者側が特集を組んでいるアーティストや演奏曲に対応する頁142に対応して、所謂3D映像で飛び出す絵本のような広告を表示させるものであってもよい。更に、その飛び出してきた3D映像に対して前記タッチパネル108による接触操作が行われた場合、その3D映像に対応する詳しい情報が表示される等の制御を行うものであってもよい。
【0076】
また、前述の実施例において、前記カラオケ選曲入力装置100は、前記赤外線送信部120から送信される赤外線信号を介して前記カラオケ装置16に対する選曲入力を行うものであったが、前記電子早見本装置22と同様に、入力対象となるカラオケ装置16との間で対応付け処理(くくりつけ処理)を行い、電波による無線通信により斯かる選曲入力を行うものであってもよいことは言うまでもない。更に、前述のように、本発明の早見本映像表示制御手段130及び選曲入力制御手段132等の機能を実現するアプリケーションソフトが前記電子早見本装置22等に組み込まれたものであってもよい。
【0077】
また、前述の実施例では特に言及していないが、前記早見本映像表示制御手段130は、前記早見本映像140の各頁142における表示に種々の付加的な映像効果を表示させるものであってもよい。例えば、前記付箋映像152等を表示させる元となった演奏曲を選曲するための情報を色替え表示させる等の表示制御を行うことで、利用者がその演奏曲を選曲し易くなるという利点がある。
【0078】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0079】
16:カラオケ装置、18:通信回線、86:SNSデータベース、100:カラオケ選曲入力装置(電子書籍リーダ)、102:タッチパネルディスプレイ、130:早見本映像表示制御手段、132:選曲入力制御手段、134:利用者情報取得制御手段、136:付箋映像表示制御手段、140:早見本映像、142:頁、144:背、146:端辺(一辺)、152、154、156:付箋映像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への選曲入力を行うタッチパネルディスプレイを備えたカラオケ選曲入力装置であって、
前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによる該早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じて該頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段と、
該早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対して該頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段と
を、備えたものであることを特徴とするカラオケ選曲入力装置。
【請求項2】
前記カラオケ装置を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶するデータベースから所定の通信回線を介して情報を取得する利用者情報取得制御手段と、
該利用者情報取得制御手段により取得される、前記データベースに記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における各頁の端辺であって前記背ではない一辺に付箋映像を表示させる付箋映像表示制御手段と
を、備え、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて該付箋映像を表示させる元となった情報に対応する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項1に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項3】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項4】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項5】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項6】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項7】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項8】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置の遠隔操作装置として用いられる、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて無線による情報送信を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子書籍リーダにおけるコンピュータを、
前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによる該早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じて該頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段、
及び、該早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対して該頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段
として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラム。
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への選曲入力を行うタッチパネルディスプレイを備えたカラオケ選曲入力装置であって、
前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによる該早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じて該頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段と、
該早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対して該頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段と
を、備えたものであることを特徴とするカラオケ選曲入力装置。
【請求項2】
前記カラオケ装置を用いてカラオケ演奏を行う利用者毎に個別の情報を記憶するデータベースから所定の通信回線を介して情報を取得する利用者情報取得制御手段と、
該利用者情報取得制御手段により取得される、前記データベースに記憶された各利用者毎の情報に応じて、前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における各頁の端辺であって前記背ではない一辺に付箋映像を表示させる付箋映像表示制御手段と
を、備え、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて該付箋映像を表示させる元となった情報に対応する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項1に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項3】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の共演募集情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記共演募集情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項4】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の演奏予約情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記演奏予約情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項5】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の選曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記選曲履歴情報に係る演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項6】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の入曲リクエスト情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲リクエスト情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項7】
前記付箋映像表示制御手段は、前記データベースに記憶された各利用者毎の携帯型音楽プレイヤに対する入曲履歴情報に応じて前記付箋映像を表示させるものであり、
前記早見本映像表示制御手段は、前記タッチパネルディスプレイによる前記付箋映像に対する接触操作に応じて前記入曲履歴情報に対応する演奏曲の選曲入力に関する情報を記載する頁を表示させるように前記早見本映像を変化させるものである
請求項2に記載のカラオケ選曲入力装置。
【請求項8】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置の遠隔操作装置として用いられる、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて無線による情報送信を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子書籍リーダにおけるコンピュータを、
前記タッチパネルディスプレイに、複数の頁が一辺に設けられた背において綴じられた、それら複数の頁に前記演奏曲の選曲入力に関する情報を50音順に記載する早見本映像を表示させると共に、前記タッチパネルディスプレイによる該早見本映像における前記頁に相当する部分に対する接触操作に応じて該頁が順次めくられてゆくように前記早見本映像を変化させる早見本映像表示制御手段、
及び、該早見本映像表示制御手段により前記タッチパネルディスプレイに表示された前記早見本映像における前記頁の一部に対する接触操作に応じて、前記カラオケ装置に対して該頁に記載された演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段
として機能させることを特徴とするカラオケ選曲入力プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図10】
【公開番号】特開2012−177764(P2012−177764A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−40018(P2011−40018)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
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