説明

カラーコード印刷体

【課題】幼少児であっても書籍を自主的に元の保管場所に戻すことができ、書籍の保管が容易になるカラーコード印刷体を提供する。
【解決手段】カラーコード印刷体70を装着した書籍60は、保管棚80の収納部82A〜82Fに保管される。カラーコード印刷体70は固有のカラーコード部76を有しており、このカラーコード部76は、書籍60の保管場所である保管棚80の収納部82A〜82Fに関連付けられており、且つ視認識別が可能な彩色部72A,72B,72Cからなる。好ましくは、彩色部72A,72B,72Cが複数設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保管棚に収容される絵本などの書籍や、その他保管場所に収容される物品の保管を容易にするカラーコード印刷体に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の書籍などの保管に関する技術として、例えば特許文献1には、誤った保管棚に保管されている書籍を容易に検出できるようにする書籍管理装置が提案されている。これは予め、書籍を保管する保管棚に、その保管棚固有の棚番号を格納した棚識別ラベルを取り付けると共に、各書籍に一つの書籍識別ラベルを取り付け、その書籍識別ラベルに書籍固有の書籍番号と、書籍が保管されるべき保管棚に対応する棚番号とを格納しておく。そして、スキャナによって棚識別ラベルからの棚番号を読み取り、それに引き続いて書籍識別ラベルからの書籍番号と棚番号を読み取って、双方の棚番号を比較することで、保管棚に誤って保管されている書籍を鳴動や点灯で認識させる、というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−335712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記書籍管理装置では、特定の書籍がその保管棚に正しく保管されているか否かを確認するために、棚識別ラベルや書籍識別ラベルにスキャナを近づける必要がある。しかし、絵本のような児童向け書籍の場合、幼少児がそうした装置の目的を理解して、スキャナの読み取り操作を行なうことは極めて困難であり、保管棚から一度取り出した書籍を、元の棚位置に自主的に戻すことには自ずと限界があった。
【0005】
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、誰でも物品を自主的に元の保管場所に戻すことができ、物品の保管が容易になるカラーコード印刷体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のカラーコード印刷体は、上記目的を達成するために、保管場所に関連付けられ、視認識別が可能な彩色部からなるカラーコード部を有しており、前記保管場所に保管される物品に装着されることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のカラーコード印刷体は、前記彩色部が複数設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、物品に装着されたカラーコード印刷体のカラーコード部を視認することで、そのカラーコード部の彩色から当該物品をどの保管場所に保管すべきかを、誰でも直感的に連想することができる。したがって、幼少児であっても保管場所から持ち出した物品を自主的に元の保管場所に戻すことができ、物品の保管を容易にすることが可能になる。
【0009】
請求項2の発明では、彩色部を複数設けることで、保管場所が多数存在する場合でも対応することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明におけるカラーコード印刷体を出力する図書管理システムの全体構成を示す説明図である。
【図2】同上、図書管理システムの書籍管理機能に関する構成を示すブロック図である。
【図3】同上、カラーコード印刷体の一例を示す説明図である。
【図4】同上、使用状態を示す斜視図である。
【図5】同上、書籍情報を記憶登録する際の、ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図6】同上、書籍検索時における表示形態を示す説明図である。
【図7】同上、別な変形例を示すカラーコード印刷体の平面図である。
【図8】同上、別な変形例を示すカラーコード印刷体の平面図である。
【図9】同上、別な変形例を示すカラーコード印刷体の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
【0012】
図1は、後述するカラーコード印刷体の出力が可能な物品管理システムとしての図書管理システム100の全体構成図である。当該図書管理システム100は、センター装置に相当するASPサーバ10と、このASP(Application Service Provider)サーバ10に対して、何れもインターネット網などの通信手段12を介してアクセスが可能な携帯端末20や、PC(パーソナルコンピュータ)30,40などを備えて構成される。この中で、携帯端末20および/またはPC30は、主に幼稚園や保育園に通園する園児の保護者が保有する端末装置であり、また別なPC40は、幼稚園や保育園,あるいは図書館などの蔵書管理箇所に設置される端末装置であり、その形態や数については特に限定されない。
【0013】
ASPサーバ10は、アプリケーションプログラムを保有する記録媒体14と、このアプリケーションプログラムを処理実行することにより、図書管理システム100の動作を制御する制御部16とを備えて構成される。さらにASPサーバ10は、制御部16が行なう動作に基づいて、前記園児に関する園児情報や、園からの連絡に関する連絡情報を随時更新記憶すると共に、各種の情報を前記携帯端末20やPC30,40から取り込んで蓄積格納する記憶部18を備えている。記録媒体14は、磁気ディスク,光ディスク,ROM,RAMなどで構成され、記憶部18を含めた構成としてもよい。
【0014】
本実施例では、記憶媒体12を保有するASPサーバ10で園児情報や連絡情報を一元管理することで、PC40が故障した場合でも、園児情報や連絡情報の消失を防ぐと共に、通信手段12に接続可能な端末装置であれば、直ちに図書管理システム100への利用ができる構成を有している。但し、小規模な図書管理システム100であれば、ASPサーバ10の機能をPC40に持たせても構わない。
【0015】
次に、PC40の構成について、さらに詳しく説明すると、当該PC40は、演算処理部,記憶部,入出力部などを内蔵する本体41と、操作部に相当するキーボード42やマウス44と、表示部としてのディスプレイ46と、読取装置に相当するバーコードリーダ48と、印刷装置に相当するプリンタ50とを備えており、キーボード42,マウス44,ディスプレイ46,バーコードリーダ48,およびプリンタ50は、何れも本体41に有線または無線で接続される。この中で、キーボード42,マウス44およびバーコードリーダ48は、絵本などの書籍60に関する諸情報を書籍情報として入力するもので、ここでの書籍情報は、例えば書籍の著者名,書籍名(タイトル),おすすめ度,保管場所,表紙画像等を含んでいる。
【0016】
図2は、ASPサーバ10の特に書籍管理機能に関する構成を、ブロック図として示したものである。同図において、62は前記制御部16に備えた書籍管理制御部であり、これはASPサーバ10に接続するPC40に対して、キーボード42,マウス44若しくはバーコードリーダ48による書籍情報の入力を促す第1制御部64と、PC40で入力した書籍情報を記憶部18に蓄積記憶させる第2制御部66と、PC40から取り込まれる書籍情報の中で、書籍60の保管場所に対応した固有の色識別情報を生成し、必要に応じてこの色識別情報を当該PC40に送信して、書籍60の例えば綴じ側面に貼り付けが可能な彩色を施したカラーコード印刷体を、そのPC40のプリンタ50から印刷出力させる第3制御部68とにより構成される。
【0017】
図3は、プリンタ50から印刷出力したカラーコード印刷体70の一例を示したものである。当該カラーコード印刷体70は、PC40から入力した書籍情報に含まれる書籍60の保管場所に関連付けられ、一乃至複数の彩色部72A,72B,72Cと、数字部74A,74B,74Cからなるカラーコード部76が、視認識別が可能な形状を有してその表面に設けられている。ここで、各々の彩色部72A,72B,72Cとして好ましい色は、光の三原色である赤,緑,青と、黒と、白の何れか一色で、乳幼児でも識別が可能な色とする。また、0〜9の数字の一つで表される数字部74A,74B,74Cは、彩色部72A,72B,72Cと同時に識別できるように、この彩色部72A,72B,72Cに重ね合わせて各々が設けられる。本実施例では、5色×3つの彩色部72A,72B,72Cで、125通りの色の組み合わせとすることができ、さらに数字部74A,74B,74Cを併用することで、12500種類の色と数字による識別を可能にできる。数字部74A,74B,74Cは、例えば英文字などを含めた記号部であってもよい。また、彩色部72A,72B,72Cだけでカラーコード部76を構成しても構わない。
【0018】
カラーコード印刷体70はシール状で、その裏面には貼着部(図示せず)が設けられる。したがって、この貼着部により書籍60の例えば背部にカラーコード印刷体70を貼り付けることができる。また、カラーコード印刷体70の表面には、前記カラーコード部76の一側に前記書籍情報に関係するバーコード部78が併設される。カラーコード部76の視認識別から、その書籍60の保管場所が特定できない場合には、PC40のバーコードリーダ48でバーコード部78を読み取ることで、記憶部18に記憶された書籍情報との照合により、書籍60の保管場所をディスプレイ46で表示したり、プリンタ50で印刷したりすることもできる。
【0019】
彩色部72A,72B,72Cは、乳幼児などの見やすさを考慮して、何れも同一形状で、書籍60の保管場所に対応して、書籍60の縦方向に並んで固有の色を有して形成される。また、書籍60を本棚に収容した状態でも彩色部72A,72B,72Cを視認できるように、書籍60の背面に位置して彩色部72A,72B,72Cが設けられる。
【0020】
図4は、書籍60の保管状況の一例を示す図である。80は書籍60の保管棚であり、これは表側を開口した複数の収納部82A〜82Fが区画形成される。前記カラーコード部76の彩色部72A,72B,72Cと数字部74A,74B,74Cは、保管棚80の収納部82A〜82F毎に、異なる色彩と数字の組み合わせでそれぞれ形成される。また、各収納部82A〜82Fに対応して、その収納部82A〜82Fを特定する識別ラベル84A〜84Fが、保管棚80の適所に取り付けられる。各識別ラベル84A〜84Fの表面には、前記バーコード部78と同じ色彩と数字を有する識別部が設けられている。
【0021】
書籍60を保管棚80に戻そうとする場合、使用者はその書籍60に取り付けられたカラーコード印刷体70のカラーコード部76を目視確認する。ここで、カラーコード部76を構成する彩色部72A,72B,72Cが、それぞれ赤,白,赤の各色であったとすると、それらの色の組み合わせから、使用者はどの保管棚80の収納部82A〜82Fに保管棚60を戻すべきかを、直感的に判断することできる。また、彩色部72A,72B,72Cによる色の組み合わせと保管場所が直ぐに結び付かない場合でも、各収納部82A〜82Fの近傍には識別ラベル84A〜84Fが取り付けられているので、わざわざバーコード部78をバーコードリーダ48で読み取らなくても、正しい保管場所に書籍60を戻すことができる。これは特に、バーコードリーダ48の操作を理解していない乳幼児たちにとって、散らかった書籍60を無理なく所定の保管場所である保管棚80の収納部82A〜82Fに戻すことに、絶大な効果を発揮する。
【0022】
またこれは乳幼児に限らず、カラーコード印刷体70のカラーコード部76を目視確認すれば、PC40による端末操作を行なわなくても、彩色部72A,72B,72Cによる色の組み合わせと保管場所とを結び付けることができ、大人を含めた誰でも書籍60を元の位置に戻すことが可能になる。
【0023】
図3に示すカラーコード印刷体70は、図2に示す書籍管理制御部62を備えたASPサーバ10にPC40を接続すれば、そのPC40のプリンタ50を利用して簡単に印刷出力できる。以下、その手順を説明すると、先ずPC40からASPサーバ10にアクセスして、第1の制御部64による制御を選択すると、PC40のディスプレイ46に書籍情報の入力を促す画面が表示される。これを受けて、書籍60に予め書籍名や著者名などを含んだ情報コード(図示せず)が付されている場合には、PC40のバーコードリーダ48でその情報コードを読み取り、さもなければキーボード42やマウス44の操作でその情報コードを入力する。また、書籍60に情報コードが付されていない場合には、キーボード42やマウス44の操作で、書籍名や著者名などを直接入力する。
【0024】
また、PC40側では、書籍60がどの場所(例えば、○○幼稚園の子育て支援室)にあって、どの保管棚80のどの位置(保管棚80の収納部82A〜82F)に収納されるのかについて、それらの保管場所に関する情報をキーボード42やマウス44の操作で入力する。この保管場所に関する情報は、カラーコード印刷体70を印刷出力する際に利用される。
【0025】
こうしたPC40からの入力情報がASPサーバ10に取り込まれると、第2制御部66は外部データベース(図示せず)にアクセスして、入力情報に含まれる書籍名や著者名などから、その書籍60に関する他の諸情報を取得し、これらの入力情報図書情報を含めた書籍情報を記憶部18に記憶する。なお、外部データベースに書籍60の画像に関する情報が含まれていない場合には、PC40に備えた画像取込み部としてのスキャナ(図示せず)により、当該書籍60の画像を取得して、これを第2制御部66が取り込んでもよい。
【0026】
また前記第23の制御部68は、書籍情報に含まれる前記書籍60の保管場所に関する情報から、その保管場所に対応した固有の色識別情報を生成する。この色識別情報は、最終的に書籍60に取り付けられるカラーコード印刷体70の各彩色部72A,72B,72Cの色を決定するものとなる。ここでは、色識別情報の他に、各数字部74A,74B,74Cの数字を決定する数字識別情報を、書籍の保管場所に対応して生成してもよい。これらの色識別情報や数字識別情報は、書籍情報と関連付けられて記憶部18に記憶される。
【0027】
図5は、書籍情報を記憶登録する際の、PC40のディスプレイ46に表示される画面イメージである。110は前記情報コードの表示部、112は書籍名の表示部、114は著者名の表示部である。その他、ここでは書籍60の出版社名を表示する表示部116と、書籍60のおすすめ度を示す表示部118と、書籍60の概要である商品の説明を表示する表示部120と、書籍60の登録箇所を示す表示部122と、書籍60の表紙画像に関する表示部124と、書籍60の対象を示す表示部126と、書籍60のジャンルを示す表示部128,130と、書籍60の推薦者を示す表示部132と、書籍60を保管する部屋を示す表示部134と、書籍60の保管地点を示す本棚名を、前記色識別情報として表示する表示部136とを備えており、これらの表示部110〜134に表示される書籍情報や、表示部136に表示される色識別情報が、記憶部18に蓄積格納される。
【0028】
ここでは、表示部110に隣接して書籍情報取得ボタン140が設けられており、当該書籍情報取得ボタン140をキーボード42やマウス44で操作すると、表示部110に表示される情報コードや、さもなければ表示部112,114に表示される書籍名および著者名から、表示部120に表示される書籍60の概要や、表示部124に表示される書籍60の表紙画像などの諸情報が、外部データベースから取得される。142は、外部データベースに書籍60の画像に関する情報が含まれていない場合に操作する画像読取ボタンで、この画像読取ボタン142を操作することで、スキャナを介して書籍60の表紙画像が取得される。144は、図5に表示される書籍情報や色識別情報に関し、これを操作すると記憶部18への記憶を指示する登録ボタンである。
【0029】
第3制御部68は、前記書籍情報や色識別情報が記憶部18に記憶されると、その色識別情報をPC40に送信する。PC40ではこれを受けて、色識別情報に応じた色の彩色部72A,72B,72Cを有するカラーコード部76を、シート状のカラーコード印刷体70に印刷出力するような制御信号をプリンタ50に送出する。このとき、他の数字部74A,74B,74Cやバーコード部78も、同時にプリンタ50から印刷出力される。
【0030】
図6は、保護者のPC30に表示される検索画面の一例を示したものである。ここでは、複数の検索ボタン150,152,154,156が配置され、検索ボタン150を操作することで、題名すなわち前記書籍名を検索対象として、記憶部18に記憶された書籍情報の中から特定の書籍情報を検索し、その検索結果を画面で表示することができる。同様に、検索ボタン152を操作すると、種類すなわち前記ジャンルなどを検索対象とした検索が可能になり、検索ボタン154を操作すると、前記書籍60の表紙画像を検索対象とした検索が可能になり、検索ボタン156を操作すると、前記おすすめ度を検索対象とした検索が可能になる。
【0031】
なお、本実施例の図書管理システム100において、記憶部128に記憶される書籍情報の中で、検索対象が何で、どのような検索の条件とするのかについては特に限定されない。また、保護者が保有する携帯端末20を利用して、同様の検索を行なうことが可能である。
【0032】
以上のように本実施例では、物品である書籍60の保管場所である保管棚80の収納部82A〜82Fに関連付けられており、且つ視認識別が可能な彩色部72A,72B,72Cからなる固有のカラーコード部76を有しており、保管棚80の収納部82A〜82Fに保管される書籍60に装着するカラーコード印刷体70を備えている。
【0033】
このようにすると、書籍60に装着されたカラーコード印刷体70のカラーコード部76を視認することで、そのカラーコード部76の彩色から当該書籍60をどの保管棚80の収納部82A〜82Fに保管すべきかを、誰でも直感的に連想することができる。したがって、幼少児を含めた誰であっても保管棚80の収納部82A〜82Fから持ち出した書籍60を自主的に元の保管棚80の収納部82A〜82Fに戻すことができ、書籍60の保管を容易にすることが可能になる。
【0034】
また特に、カラーコード印刷体70の彩色部72A,72B,72Cを単独ではなく複数設けることで、保管場所である保管棚80の収納部82A〜82Fが多数存在する場合でも対応することが可能になる。
【0035】
次に、上記実施例に関連した別な変形例を、図7〜図9に基づき説明する。図7において、ここでのカラーコード印刷体70は、上述した彩色部72A,72B,72Cと、前記数字部74A,74B,74Cに代わるひらがな文字部90A,90B,90Cとからなるカラーコード部76が、視認識別が可能な形状を有してその表面に設けられている。また、ここでは前記バーコード部78に代わり、情報をより多く格納できる二次元コード92が設けられる。当該二次元コード92には、書籍60の保管場所に関する情報や書籍情報が含まれており、この二次元コード92を携帯端末20で読み取り、この携帯端末20から、携帯端末20の保有者(利用者)を特定する情報や、二次元コード92に含まれる前記情報と共に、書籍60の貸し出しを要求する旨の情報を、通信手段12からASPコード10に送信することで、ASPサーバ10の制御部16は、内蔵するタイムスタンプ機能を利用して、どの利用者が何時、どのような書籍60を借りるのかを、記憶部18にその都度蓄積格納することができる。したがって、このようなシステム構成を実現することで、ASPサーバ10による書籍60の貸し出し管理を一元化できる。
【0036】
前記第1の彩色部72Aは、書籍60の保管場所に関する情報において、複数の保管棚80のうちどの保管棚80であるのかを特定するもので、第2の彩色部72Bは、その特定した保管棚80において、複数の段のうちどの段にあるのかを特定するもので、第3の彩色部72Cは、その特定した保管棚80において、複数の列のうちどの列にあるのかを特定するものある。前記複数の保管棚80の設置場所が複数存在する場合には、その複数の保管棚80が、複数の設置場所のうちどの設置場所にあるのかを特定する彩色部を、さらに増やせばよい。
【0037】
その他、図8〜図10は図7に関連する変形例で、図8はひらがな文字部90A,90B,90Cに代わって英文字部94A,94B,94Cが用いられ、図9はカタカナ文字部96A,96B,96Cが用いられる。これらの各変形例において、どの字をどのような順番で用いるのかは特に限定しない。
【0038】
なお本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。上記実施例では、書籍60の保管を目的としているが、例えば書籍60以外では、製造ラインに設置される部品などの物品を対象としてもよい。
【符号の説明】
【0039】
60 書籍
70 カラーコード印刷体
72A,72B,72C 彩色部
76 カラーコード部
80 保管棚(保管場所)
82A〜82F 収納部(保管場所)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管場所に関連付けられ、視認識別が可能な彩色部からなるカラーコード部を有しており、前記保管場所に保管される書籍に装着されることを特徴とするカラーコード印刷体。
【請求項2】
前記彩色部が複数設けられることを特徴とする請求項1記載のカラーコード印刷体。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate