説明

カルコゲニド光電池製品及びその製造方法のための低融点スパッタターゲット

半導体カルコゲニド膜の堆積のためのスパッタターゲットが記載される。前記スパッタターゲットはターゲット体を含み、前記ターゲット体の組成物はCu1−x(Se1−y−zTeを含み、xは約0.5以上、yは約0から1の間、zは約0と約1の間及ターゲット体組成物でのSe、S及びTeの合計量がターゲット体組成物の50体積パーセント未満である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には光電池装置の製造に関し、具体的にはかかる装置のための半導体カルコゲニド膜を堆積するための低融点スパッタターゲットの製造に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体カルコゲニド膜は通常、太陽電池などの光電池装置の吸収層として使用される。カルコゲニドは、少なくとも1つのカルコゲンイオン(周期律表16族(VI)、例えば硫黄(S)、セレン(Se)及びテルル(Te))及び少なくとも1以上の電気的陽元素を含む化合物である。当業者には理解できることであるが、カルコゲニドの参照は一般的に、スルフィド、セレニド及びテルリドのみが参照される。太陽電池装置に基づく薄膜は、吸収層としてこれらのカルコゲニド半導体材料をそのまま用いるか、又はその代わりに、他の元素との合金として又はとりわけ酸化物、窒化物及び炭化物などの化合物として利用され得る。カルコゲニド(単独又は混合物)半導体は、光バンドギャップが十分太陽光スペクトルの中にあり、従って、電子正孔対を形成して光エネルギーを有用な電気エネルギに変換するために太陽電池に基づく薄膜で光子吸収物と使用され得る。
【0003】
物理的蒸着(PVD)系プロセス及び特にスパッタ系堆積プロセスは、従来、高スループット及び収率を有するこのような薄膜層の大規模製造のために利用されてきた。これらの薄膜層は、高純度スパッタターゲットのスパッタリングにより堆積され得る(反応性/非反応性又は共スパッタリング)。一般に、得られる半導体薄膜の品質は、材料を供給するスパッタターゲットの品質に依存し、同様に一般的には前記ターゲットの製造の品質に依存する。簡単な製造を提供する一方で正確な化学量論制御を確実にすることは、理想的には、同じ化学量論を持つ適切な材料の高純度スパッタターゲットの非反応性スパッタリングにより達成され得る。しかしこれらの材料のいくらかは、異なる融点同様に、変動するスパッタ速度を有する異なる原子種を持つことから、薄膜中の正確に望ましい化学量論を達成することは1つの挑戦である。得られる薄膜の全ての非化学量論は、構造中の非調節電荷相殺に寄与し、さらに装置特性に影響を与え得る。さらに、スパッタターゲットから薄膜吸収層への不純物の導入はまた、不適正かつ信頼性の低い特性の原因となり得る。例えば不純物は、バンドギャップのトラップレベル(異なる不純物及びそれらの相対的濃度に基づき変動し得る)として作用し得る。さらに、スパッタターゲット自体は、プロセス収率を限定する堆積プロセス中のアーク生成及び欠陥生成を最小化するために適切な密度を持つべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2008/052067号
【特許文献2】米国特許出願公開第12/606709号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、一般的に光電池製品の使用に適するスパッタターゲットに関し、及び特にかかる製品のための半導体カルコゲニド膜を堆積するための低融点スパッタターゲットの製造に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの例示的実施態様では、半導体カルコゲニド膜の堆積のためのスパッタターゲットが記載され、前記スパッタターゲットはターゲット体を含み、前記ターゲット体の組成物は Cu1−x(Se1−y−zTeを含み、xは約0.5以上、yは約0から1の間、zは約0と約1の間及ターゲット体組成物でのSe、S及びTeの合計量がターゲット体組成物の50体積パーセント未満である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、平衡Cu−Se相図を示す。
【図2】図2は、平衡Cu−S相図を示す。
【図3】図3は、平衡Cu−Teの相図を示す。
【図4】図4は、例示的スパッタターゲットで得られた例示的特徴的X線回折パターンを示す。
【図5】図5は、例示的スパッタターゲット製造のための例示的プロセスを示すフローチャートを示す。
【図6】図6は、例示的スパッタターゲット製造のための例示的プロセスを示すフローチャートを示す。
【図7A】図7Aは、例示的スパッタターゲットの模式的上面図である。
【図7B】図7Bは、例示的スパッタターゲットの模式的側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は一般的に光電池製品の使用に適するスパッタターゲットに関し、及び特にかかる製品のための半導体カルコゲニド膜を堆積するための低融点スパッタターゲットの製造に関する。
【0009】
銅インジウムガリウムジセレニド(例えば、Cu(In1−xGa)Se、ここでxは約0.7以下である)、銅インジウムガリウムセレニドスルフィド(例えばCu(In1−xGa)(Se1−yで、xは約0.7以下であり、yは約0.99以下である)及び銅インジウムガリウムジスルフィド(例えば、Cu(In1−xGa)S、ここでxは約0.7以下である)はそれぞれ通常「CIGS」材料として参照され、にそれらの相対的に大きな吸収係数のために、光電池の薄膜吸収体の製造に成功裏に使用されてきた。事実、約20%以上の光電池効率を持つ光電池セルが銅インジウムガリウムジスルフィド吸収相を用いて製造されてきた。吸収層(以下「吸収層」又は「吸収体」とする)の欠陥を最小化するための努力がなされ、高品質CIGS薄膜光電池セルの製造が可能となってきた。例として、吸収層の欠陥を低減することは、CIGS材料をその融点近くまで加熱することで達成され、これによりグレイン成長及び吸収層内の欠陥を除去する。しかし残念ながら、CIGS材料の融点は比較的高く(例えば1000℃に近い)、従ってこの方法は一般的に製造方法の観点から経済的ではない。さらに、ガラス基板を使用するためには、製造プロセスは一般的に約500℃のプロセス温度を大きく超えることはできない。具体的な実施態様で、この問題及びその他の課題を解決するために、スパッタターゲットが、比較的低融点を持つ少なくとも1つの材料を含むCIGS吸収層の堆積に使用するために製造される。例示によると、Inは融点は約157℃、Seは融点は約217℃、Sは融点は約113℃、Gaは融点が約30℃及びCu1−xSe(例えばxは約0.53以上)は融点は約523℃である。
【0010】
効率が12%を超える光電池セルを製造するために、Se及び/又はSがCIGS吸収体内に存在するべきである、ということが決定されている。残念ながら、CIGS中のSe及びSの制御は従来は容易ではなかった。Se及びSは低蒸気圧を有し、従ってCu及びIn層から、高プロセス温度でアニール又は堆積する間に逃げてしまう。CuSe及びCuS層内で、これは一般的にCu/Se又はCu/S比率をそれぞれ増加させる結果となり、同様にこれらの層の融点を増加させる結果となる。例示すると、図1の平衡Cu−Se相図で示されるように、CuSe材料は、Cu1−xSe(ここでxは約0.53以上)の融点の2倍を超える融点を持つ。 同様に、図2の平衡Cu−S相図で示されるように、Cu1.8S材料はまた、Cu1−xSe(ここでxは約0.53以上)よりもずっと高い融点を持つ。さらに、図3は平衡Cu−Te相図を示す。CIGS内のSeとSを失うことは、得られる吸収相のSeとS空隙の存在となり、これらのCIGS吸収体の電気的性能を阻害し得る。さらに、SeとSを失うことは、銅インジウムガリウムジセレニド及び銅インジウムガリウムジスルフィドの化学量論とは異なる化学量論を持つ相の形成を生成し得る。これらの生成された相はしばしばCIGS吸収相の電気的性能に有害となり得る。
【0011】
Se及びSの組成を制御する1つの方法は、Cu及びIn相をHS及び/又はHSeの存在下にスパッタ又はアニールすることである。HSとHSeは毒性があり、可燃性であり従って注意して扱わなければならない。しかしかかる方法は正確な添加を可能とし、カルコゲニド成分の非常に厳密化制御を可能とする。他の方法は、Se又はS蒸気の雰囲気下でCu及びIn相をスパッタ又はアニールすることを含む。しかしSe及びSの熱蒸発は従来は、高スループット製造プロセスでは制御は容易ではなかった。かかる硫黄化/セレン化は、過剰カルコゲニドの環境で生じ、さらに正確には添加又は制御することができない。さらに、Se又はSの損失を最小化するために、Cu及びIn相は急速にアニールしなければならない。例として、急速アニールプロセスで、光電池セルが堆積/成長される基板上温度は、Se又はS蒸発を最小化するために1秒当たり1℃以上で(又は顕著により速く)増加される。
【0012】
Se及びSの損失を避ける他の方法は、高温度でスパッタされるSe又はS含有材料の堆積速度を増加することである。例示すると、前記スパッタリングプロセスはマグネトロンスパッタリングを利用することができる。マグネトロンスパッタリングは、磁気ハードドライブ及びマイクロエレクトロニクスでの金属層の堆積、半導体製品の本来の及び導電性の酸化物の堆積のために使用される確立された技術のひとつである。マグネトロンスパッタリングを用いる利点は、高堆積速度及び大きい領域の堆積膜の厚さ及び組成を正確に制御できることである。しかし、マグネトロンスパッタリングはSe又はSのみの層をスパッタするには適していない。従っていくつかの実施態様では、Se及びSは、熱蒸発などの技術を用いて堆積され得る。
【0013】
本開示の具体的な実施態様は、低融点スパッタターゲットの製造であり、特に低融点スパッタターゲットはCu−Se、Cu−S、Cu−Te又はこれらの適切な組み合わせ物である(以下これらを、Cu−(Se、S、Te)とする)。1つの具体的な応用で、かかるスパッタターゲットはスパッタリング多層薄膜構造(例えば、光電池装置のCIGS系吸収層など)に使用され、これは1以上の(In、Ga)(Se、S)層及びCu1−x(Se1−y (例えばxは約0.5以上で、yは1から1)、2以上の交互にスパッタリングされた層(以下、(In、Ga)(Se、S)/Cu1−x(Se1−yとする)を含む。前記多層構造はその後、全ての吸収層の堆積後にアニールされるか、周期的に又は間欠的にスパッタリングプロセスの間にアニールされる(例えば、2以上の交互層が堆積された後)。第2の具体的な応用では、スパッタターゲットは、約450℃より低い温度で薄膜(In、Ga)(Se、S)をスパッタリングするために使用され、その後スパッタターゲットを 薄膜Cu1−xSe(例えばxは約0.5以上である)約450℃を超える温度でスパッタリングするために使用される。
【0014】
例えば図1で示される平衡相図で分かるように、かかる低融点スパッタターゲットの製造は多くの問題を含む。例として、図1に示されるように、約332℃よりも低い温度では、CuSe(図中CuSeht2)及びCuSe(図中CuSert)又はCuSe(図中CuSeht)及びSe相はCu1−xSe(例えばxは約0.5以上)の合金として、具体的には金属性成分に依存して、存在する。図1で示される相図で分かるように、約332℃を超える温度では、CeSe相はほとんど安定ではなく、及びCu1−xSe(例えばxは約0.5以上)の合金はSuSeとSe相からなりここでSeは液相である。さらに、数パーセントのCuが332℃を超える場合にSeに溶解される。さらの温度が上がると、例えば約377℃を超えると、CuSeはもはや安定ではなく、一方Cu1−xSe(例えばxは約0.5以上)合金はCuSe相(これは融点1000℃を超え)とSe液相(377℃を超えると数パーセントのCuがSeに溶解する)からなる。前記のように、Seは低蒸気圧を有し、Se含有材料から高温度では逃げていく。さらに、予想されることは、Seの蒸発は、液相Seが材料に存在する場合にはさらに増加する、ということである。従って、具体的な実施態様では、Cu1−xSe(例えばxは約0.5以上)合金スパッタターゲットでは、CuSe(高融点相)及びSe相が最小化され、一方でCuSe及びCuSe相が最大化される必要がある。さらに、留意すべきことは、Cu1−xSe(例えばxは約0.5以上)合金スパッタターゲットの製造は簡単ではなく、薄膜(例えば光電池装置のCIGS吸収体)スパッタリングの際にSeの損失を補償するために追加のSeを添加することを伴い得る。
【0015】
同様に図2の示される平衡相図で、主な対象相は、S(図中(S)α8rt)、CuS(図中CuSrt)及びCu1.8S(図中Cu1.8Sdight)を含む。具体的な実施態様では、Cu1−ySe(例えばyは約0.5以上)合金スパッタターゲットでは、Cu1.8S(高融点相)及びS相が最小化され、一方CuS相が最大化される必要がある。
【0016】
同様に図3で示される平衡相図では、主に対象となる相は、Te、CuTe、Cu1.4Te(図中Cu1.4Tert、Cu1.4Teht、Cu1.4Teht1又は Cu1.4Teht2)を含む。具体的実施態様では、Cu1−zSe(例えばzは約0.5以上)合金スパッタターゲットでは、Cu1.4Te相(高融点相)の量が最小化され、一方でCuTe相の量が最大化される必要がある。
【0017】
堆積されるCu1−x(Se1−y−zTe(例えばxは約0.5以上、yは約0と1の間、及びzは約0と1の間である)の正確な又は十分な化学量論を保証し、かつ製造上の容易さの提供は、実質的に同一の化学量論を持つ適切な材料の高純度スパッタターゲットの非反応性スパッタリングにより達成され得る。 具体的な実施態様の目的は、Cu−(Se、S、Te)スパッタターゲットを製造することであり、このターゲットは、Cu1−x(Se1−y−zTe(例えばxは約0.5以上、yは約0と1の間、及びzは約0と1の間である)組成物を持つ膜を堆積するために使用され得るものである。さらに、前記スパッタターゲットのスパッタリングによるCu1−x(Se1−y−zTe(例えばxは約0.5以上、yは約0と1の間、及びzは約0と1の間である)膜の組成は前記ターゲットの寿命に渡り大きく変化することはない。例示すると、Cu−Seの場合、これは、CuSeとCuSe相から主になるCu1−xSe(例えばxは約0.5以上)スパッタターゲットを製造する具体的な実施態様で達成される。具体的実施態様では、好ましいことは、かかるCu1−xSeスパッタターゲットの少なくとも50体積パーセント(50vol.%)がCuSeとCuSe相からなる、ことである。具体的実施態様では、より好ましいことは、かかるCu1−xSeスパッタターゲットの少なくとも80体積パーセントがCuSeとCuSe相からなる、ことである。具体的実施態様では、特に好ましいことは、かかるCu1−xSeスパッタターゲットの少なくとも90体積パーセントがCuSeとCuSe相からなる、ことである。具体的実施態様により製造された例示的CuSeスパッタターゲットで得られた特徴的X線回折パターンが図4に示される。X線回折パターンで明らかなように、CuSeスパッタターゲットは50体積%を超えるCuSeとCuSe相からなることが明らかである。
【0018】
当業者には理解されるように、スパッタリングプロセスの間、スパッタターゲットは陽イオンで衝撃を受ける結果加熱される。従って例示的応用では、Se及びCuSe相の形成を最小化するために、前記スパッタターゲットはスパッタリングプロセスの間約332℃より低く冷却されるべきであり、好ましくは温度200℃より低い温度に冷却されるべきである。Cu1−xSe(例えばxは約0.5以上)合金中の元素Seの存在は、Se蒸発を増加させ、従って前記ターゲットの寿命に渡り前記ターゲットを使用してスパッタリングされたCu−Se膜の組成に影響を与え得る。さらに、予想されることは、CuSeとSe相は異なるスパッタ収率を有し、このことはさらに前記ターゲットの寿命に渡り前記ターゲットを使用してスパッタリングされたCu−Se膜の組成に影響を与え得る、ということである。
【0019】
一般的に、具体的実施態様で、元素Se、S、又はTe層の合計体積%はスパッタターゲット組成物の50%より少なくあるべきである。例示として、Cu1−x(Se1−y−zTe(例えばxは約0.5以上、yは約0と1の間、及びzは約0と1の間である)組成を持つように製造されたスパッタターゲットでは、元素Se、S又はTe相の合計体積%は、スパッタターゲット組成物の50%より少なくあるべきである。より具体的実施態様では、かかるCu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、Cu2−xSe、Cu2−xS及びCu2−xTe相(ここでxは約0.30以下)が全スパッタターゲット組成物の50体積%より少なく含む組成を有するべきである。より具体的実施態様では、かかるCu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、zがゼロであり(即ちCu1−x(Se1−y)、ここでCuSe、CuSe及びCuS相が少なくとも全スパッタターゲット組成物の50体積%含む組成を持つべきである。より具体的実施態様では、かかるCu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、y及びzがゼロであり(即ちCu1−xSe)、ここでCuSe及びCuSe相が少なくとも全スパッタターゲット組成物の50体積%含む組成を持つべきである。より具体的な実施態様では、かかるCu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、y及びzがゼロであり(即ちCu1−xSe)、ここでCuSe及びCuSe相が少なくとも全スパッタターゲット組成物の80体積%含む組成を持つべきである。より具体的な実施態様では、かかるCu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、yは1に等しく及びzがゼロであり(即ちCu1−x)、ここでCuS相が少なくとも全スパッタターゲット組成物の50体積%含む組成を持つべきである。より具体的な実施態様では、かかるCu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、yは0に等しく及びzが1に等しく(即ちCu1−xTe)、ここでCuTe相が少なくとも全スパッタターゲット組成物の50体積%含む組成を持つべきである。さらに、具体的実施態様で、Cu1−x(Se1−y−zTe(例えばxは約0.5以上、yは約0と1の間、及びzは約0と1の間である)スパッタターゲットは、純度が少なくとも約2N7であり、気体不純物が酸素(O)、窒素(N)及び水素(H)でそれぞれ約500ppmより少なく、炭素(C)不純物で約500ppmより少なく、及び密度が前記スパッタターゲットの理論的密度の少なくとも95%である。具体的実施態様で、かかるスパッタターゲットは、インゴッド冶金学的プロセス又は粉末冶金学的プロセスで形成され得る。
【0020】
さらに、いくつかの実施態様では、Cu1−x(Se1−y−zTe(例えばxは約0.5以上、yは約0と1の間、及びzは約0と1の間である)スパッタターゲットは、リン(P)、窒素(N)、ボロン(B)、ヒ素(As)及びアンチモン(Sb)などの元素でドープされて製造され得る。さらに、ナトリウム(Na)の添加がCIGS吸収体の電気的又はその他の特性を改善することが決められたことから、かかるCu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、少なくともNa、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)又はマグネシウム(Mg)を約5原子%まで含むように製造され得る。さらに、望ましい相を安定化させ、スパッタリングプロセスの間にSe、S及びTeの蒸発を最小限にするために、Cu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、Al、Si、Ti、V、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、Ru、Pd、In、Sn、Ta、W、Re、Ir、Pt、Au、Pb、及びBiの少なくとも1つを約10原子%まで含むように製造され得る。いくつかの実施態様では、Cu1−x(Se1−y−zTeスパッタターゲットは、絶縁酸化物、窒化物、炭化物及び/又はホウ素化物を含むように製造され得る。これは例えば2007年10がつ24日出願のPCT/US2007/082405(国際公開第2008/052067号)で発明の名称「‘‘SEMICONDUCTOR GRAIN AND OXIDE LAYER FOR PHOTOVOLTAIC CELLS」に開示されており、この内容は参照されて本明細書に援用される。 これらの実施態様で、堆積された膜のミクロ構造は、酸化物、窒化物、炭化物及び/又はホウ素化物などで粒状となり粒界境界相を形成する。
【0021】
前記のようなスパッタターゲットを製造する2つの例示的方法が図5及び6を参照して説明される。類似のプロセスは2009年10月27日出願の米国特許出願公開第12/606、709号、発明の名称「CHALCOGENIDE ALLOY SPUTTER TARGETS FOR PHOTOVOLTAIC APPLICATIONS AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME」に開示され、この内容は参照されて本明細書に援用される。具体的な応用の、純度、密度、ミクロ構造及び組成についての要求に基づき、前記スパッタターゲットは:(1)インゴッド冶金学を用いるものであり、非限定的に例示的に図5のフローチャートで示されるもの、又は(2)粉末冶金学を用いるものであり、非限定的に例示的に図6のフローチャートで示されるもの、である。留意されるべきことは、図5及び6で説明されるプロセスは単一のフローチャートに関連して説明されているが、図5及び6を参照して説明されるプロセスは、それぞれ実際には1以上の別のプロセスを含むものである、ということである。
【0022】
具体的な実施態様では、インゴッド冶金学は、合金組成が前記単一の又は混合のカルコゲニドを含み、前記添加物をさらに含むか含まず、純度が約2N7以上であり(例えばスパッタターゲットのカルコゲニド合金が少なくとも純度99.7%)、痕跡の気体不純物が、酸素(O)、窒素(N)及び水素(H)でそれぞれ500ppmより低く、炭素(C)不純物が500ppmより低く、かつ密度が理論的密度の少なくとも95%を有する、スパッタターゲットを製造するために使用され得る。
【0023】
具体的実施態様で、図5を参照して示されるプロセスが、502で1以上のインゴッドを準備することから開始される。これは結果得られるスパッタターゲットが構成されるべき材料(例えば元素又はマスタ合金)をまとめて含むものである(例えば1以上のインゴッドは、それぞれ望ましいカルコゲニド合金を含むスパッタターゲットを生成するための材料、又はその代わりに2以上のインゴッドであり、個々ではないがまとめて、望ましいカルコゲニド合金組成を持つスパッタターゲットを生成するための材料を含む)。
【0024】
前記カルコゲニドがライン(line)化合物であることから、通常は壊れやすい;しかし全てのガス又は収縮多孔性は前記インゴッドを非常に制御された速度での固化を用いることで予防され得る(例えば、冷却速度が約4000℃/分)。具体的な実施態様では、キャストされたインゴッドの密度は前記インゴッドのキャスト後に、例えば熱間静水圧プレス及び/又はその他の高密度化方法を室温又は高温度及び圧力下で用いることで高密度化され得る。前記合金の延性と作業性に基づき、かかる合金はまた、密度及びキャストされたミクロ構造を改善するために熱機械的操作の対象とすることができる。熱機械的操作の例としては、限定されるものではないが、例えば固化温度より約50℃より低い温度からの範囲の温度で、一方向き又は多方向の冷間、加熱又は熱間ロール、鍛造又は全ての他の変形プロセスが含まれる。さらに、成分制御及びSe、S及びTe蒸発を最小化するために、前記スパッタターゲットを製造するために使用されるインゴッドの全ての熱処理が、溶解及び/又は固化の間に1以上のSe、S及びTeの正圧環境で実施され得る(例えば約0.01ミリトールよりも大きい)。
【0025】
実施態様の一例では、前記スパッタターゲットは502で準備されるキャストされたインゴッドを使用して製造され得る。しかしいくつかの実施態様では前記のようにキャストされたままのインゴッドは504でキャスト後の密度増加又は固化がなされる。例示として、504でキャストしたままのインゴッドの密度増加は、室温又は高温度及び圧力下で熱間静水圧プレスにより達成され得る。さらなる実施態様では、キャストされたままのインゴッドは504で密度増加の対象とされ、続いて506で熱機械的操作がなされる。熱機械的操作の例としては、限定されるものではないが、例えば固化温度より約50℃より低い温度からの範囲の温度で、一方向き又は多方向の冷間、加熱又は熱間ロール、鍛造又は全ての他の変形プロセスが含まれる。
【0026】
具体的な実施態様では、前記インゴッドはその後508で、例えば真空中で液化温度よりも約200℃高い温度で、例えば真空(約1トール未満)又は不活性ガス溶融(例えば、誘導、e−ビーム溶融)を用いて溶融される。他の実施態様では、前記インゴッドはオープンメルターで溶融され得る。どちらの場合でも、プロセスはその後501で、例えば約4000℃/分の冷却速度、具体的には約1000℃/分よりも大きい冷却速度でモールド中で制御固化の処理がされ得る(例えば従来型又は撹拌などの補助下で)。このことは、低密度のスラグの形で不純物を除去する十分な時間を可能とする。例示すると、Cu1−xSe(ここでxは0.50以上)合金の急速冷却はCuSeとSe相の形成を抑制する。正確な化学量論制御は、低融点高蒸気圧元素(Gaなど)を含む合金についても、不活性ガス正圧力(例えば0.01ミリトールより大きい)又は508での溶融及び/又は510での固化の間に、Se、Te及びSの少なくとも1つの正圧力を維持することで、保証され得る。得られるスパッタターゲット体はその後、従来のプロセスにより機械加工され得る。
【0027】
具体的実施態様では、かかるプロセスは、ほとんど当軸(60体積%を超える)グレイン(アスペクト比が3.5未満のグレイン)を示すミクロ構造を持つカルコゲニド合金スパッタターゲットを製造するために使用され得る。ほとんどの合金で、キャストされたままのインゴッドからのターゲットミクロ構造内のカラムナリティ(アスペクト比)は機械加工の間に除かれる。いくつかの実施態様で、前記ミクロ構造特徴はまた、固化プロセスの際に溶融物を撹拌等して、シェア力によるミクロ構造内のカラムナリティを破壊することで、得られる。さらに、理解されるべきことは、インゴッド冶金学からのターゲットは再溶融させてリサイクルできる、ということである。これはコストを大幅に下げることとなる。
【0028】
インゴッド冶金学プロセスの具体的な例示実施態様では、725℃(例えば液化温度の200℃を超える)でSe正圧(又は加圧)下でインゴッドストック(元素状又は再溶融ストック)を用いて製造され、続いて制御固化される(例えば約4000℃/分未満の冷却速度で)。前記キャストされたままのインゴッドは、Seの加圧下クロスロールされ(例えば30℃間隔)、一方前記インゴッドの表面温度は、約100から250℃の範囲であり、具体的実施態様では、固化温度の少なくとも50℃低い温度である。この合金組成物の使用済みターゲットはまた、再溶融ストックとして使用され得る。
【0029】
粉末他金学を用いてスパッタターゲットを形成するための第2のプロセスを以下図6を参照して説明する。例示的実施態様では、粉末冶金は、ドープ元素又はその他の添加物を含むか含まない合金組成Cu1−x(Se1−y−zTe(例えばxは約0.5以上、yは約0と1の間、及びzは約0と1の間である)を有するスパッタターゲットを製造するために利用され得る。具体的な実施態様で、得られたスパッタターゲットは、全不純物含有量として少なくとも2N7以上の純度を有し(例えばスパッタターゲットのカルコゲニド合金は少なくとも99.7%である)、痕跡量のガス不純物は酸素(O)、窒素(N)及び水素(H)がそれぞれ1000ppm未満であり、炭素(C)不純物は約1500ppm未満であり、密度はスパッタターゲット組成物の理論的密度の少なくとも95%である。
【0030】
粉末冶金学を利用する具体的実施態様では、前記スパッタターゲットは、602で提供される原料粉末を用いて製造され、その後機械的合金化及び/又はミリング(高又は低エネルギー)及び/又は604で原料粉末の混合(元素状又はガス原子化マスター合金)により製造され、その後606で、高圧及び/又は温度で例えばモールド内で606で固化される。具体的な例示的実施態様では、原料材料及び/又は固化方法の適切な選択を利用して、スパッタターゲットは、合金の理論的密度の約95%以上のカルコゲニド合金密度を持って形成され得る。例示すると、限定されるものではないが、604での固化のための例示的技術には、1以上の、真空熱プレス、熱間静水圧プレス、従来の(熱)焼成(液体又は固体状態)又はエネルギー補助(電気)焼成プロセスが含まれる。エネルギー補助焼成の一例はスパークプラズマ焼成である。実施態様の一例で、Se、S又はTe又はその他の適切な元素などの低融点元素(例えば融点が300℃未満)を含む合金組成物は、液相焼成プロセスを用いて604で固化される。適切な焼成温度は、例えば約0.2Tmから0.8Tm(ここでTmは前記合金の融点である(通常はDTA分析で評価される))又は0.2Tsから0.8Ts(ここでTsは前記合金の全ての化学成分の昇華温度である)の範囲である。
【0031】
具体的な実施態様では、図6で参照されて記載される粉末冶金学を用いて作られたスパッタターゲットは、平均特徴的サイズが最大1000ミクロン未満のミクロ構造を示す。さらに、前記ミクロ構造は、最初の原料粉末の適切な選択、それぞれの粒子サイズ及びその分布及び特定の表面領域により設計され得るものである。具体的実施態様では、全ての2つの成分粉末の粒子サイズの比率は約0.01から10の範囲である。
【0032】
具体的実施態様は異なる原子種の元素粉末の機械的合金化を利用する。他の実施態様は、急速固化(ガス原子化)又は望ましい薄膜内のカルコゲニドの正確な又は類似の基準成分を持つメルトクラッシュマスタCu−(Se、S、Te)合金を利用することが可能である。さらに、いくつかの実施態様では、Cu粉末が少なくともHS及びHSeの存在下及び/又はSe、S及びTeの少なくとも1つの正圧雰囲気下で、アニールされる。さらに他の実施態様では、他の単一金属又は他のマスタ合金と組み合わせて、1つ又は複数のマスタ合金の適切な選択を利用することができる。具体的実施態様例では、前記マスタ合金は、得られるスパッタターゲットの電気伝導性を改善するために設計され得る。これは特に、Ga、In又はその他の低融点金属含有合金について有用であり、前記低融点合金は前合金化され、かつずっと広いプロセス設定条件でプロセスされ得る。
【0033】
例示的実施態様では、Cu−(Se、S、Te)合金は、原料溶融ストック(例えば元素状又はマスタ合金)を液化温度を約200℃越えた温度で、不活性ガス正圧下(例えば0.01ミリトール)、又はSe及び/又はSの加圧下で溶融させ、続いてモールド中で冷却速度が約100℃/分、好ましくは約1000℃/分よりも大きい速度で急速固化(又はクエンチ)させることで、製造される。例示として、Cu1−xSe(xは約0.5以上)の急速冷却は、CuSe及びSe相の生成を抑制する。例示として、ガス原子化プロセス中の例では溶融合金がガスジェットによりミクロンサイズの粉末中の分散される。従って、このことは、Cu−(Se、S、Te)粉末を相対的に急速冷却速度で製造するための方法に効果を表す。
【0034】
記載された実施態様により製造された得られるスパッタターゲットのターゲット体は、例えば限定されるものではないが、基準組成物の単体であって図7A及び7Bに示されているものである。又は共に結合されているものであって、意図される基準組成物の前記ターゲット体は、適用された結合方法、例えば全ての接着剤結合(ポリマー系又は非ポリマー系)、拡散結合、ハンダ結合又はその他の適切な材料結合プロセスを用いてバッキングプレートへ結合されたものである。前記ターゲット体又はターゲット結合アセンブリは、いくつかの実施態様ではその断面がディスク形状、環状又は楕円形状であり得る。図7A及び7Bは、上部スパッタリング表面702を持つ例示スパッタターゲット700の模式的上断面図及び側断面図を示す。又は、ターゲット体又はターゲット結合アセンブリが、環状OD(外部直径)及び/又は環状ID(内部直径)を持つ円筒形状であり得る。これはまたPVD装置での回転可能アセンブリとして使用され得る。さらなる実施態様では、ターゲット体は長方形他は正方形状であり得る。ここで、意図される基準組成物のターゲット体はモノリス体又はいくつかのモノリスやタイルのアセンブリであり得る。いくつかの実施態様では、ターゲット体は、ある領域、例えば約2025mm以上の領域上の基板上にスパッタ膜堆積を行うために使用され得る。ターゲットサイズは、一般的には例えば通常のPV応用などの応用に依存して広く変化させることができる。いくつかの実施態様ではターゲット体は、約156mm以上の領域を持つセル、さらに1.2mの範囲のモジュール上に均一に膜を堆積させるために十分な大きさであり得る。
【0035】
本開示は、ここで例示された実施態様の全ての変更、置換、変法、修正等を含むものであることは、当業者に理解されるものである。同様に、適切場合、添付された特許請求の範囲は、ここで例示された実施態様の変更、置換、変法、修正等を含むものであることは、当業者に理解されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体カルコゲニド膜を堆積するためのスパッタターゲット構造体であり、前記スパッタターゲット構造体は:
Cu1−x(Se1−y−zTeを含むターゲット体組成物を含むターゲット体を含み、ここでxの値は約0.5以上、yの値は約0と約1との間(0、1を含む);zの値は約0と1との間(0、1を含む)であり;
前記ターゲット体組成物内のSe、S及びTeの合計量が前記ターゲット体組成物の50体積%未満である、スパッタターゲット構造体。
【請求項2】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、CuSe及びCuSe相が、前記ターゲット組成物の少なくとも約50体積%である、スパッタターゲット構造体。
【請求項3】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、CuSe及びCuSe相が、前記ターゲット組成物の少なくとも約80体積%である、スパッタターゲット構造体。
【請求項4】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、CuSe及びCuSe相が、前記ターゲット組成物の少なくとも約90体積%である、スパッタターゲット構造体。
【請求項5】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、純度が少なくとも2N7であり、ガス不純物として酸素(O)、窒素(N)及び水素(H)がそれぞれが約500ppm未満、かつ炭素(C)不純物が約500ppm未満であり、及び密度が前記スパッタターゲット組成物の理論的密度の少なくとも95%である、スパッタターゲット構造体。
【請求項6】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、前記スパッタターゲット組成物が、リン(P)、窒素(N)、ボロン(B)、ヒ素(As)及びアンチモン(Sb)を含む群から選択される1以上のドーパントを含む、スパッタターゲット構造体。
【請求項7】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、前記スパッタターゲット組成物が、少なくともNa、カリウム(K)又はマグネシウム(Mg)元素の約5原子%までを含む、スパッタターゲット構造体。
【請求項8】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、前記スパッタターゲット組成物が、Al、Si、Ti、V、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、Ru、Pd、In、Sn、Ta、W、Re、Ir、Pt、Au、Pb及びBiの少なくとも1つの元素を約10原子%まで含む、スパッタターゲット構造体。
【請求項9】
請求項1に記載のスパッタターゲット構造体であり、前記スパッタターゲット組成物が、絶縁性酸化物、窒化物、炭化物及び/又はホウ素化物を含む、スパッタターゲット構造体。
【請求項10】
方法であり、前記方法は:
Cu1−x(Se1−y−zTeを含むスパッタターゲット組成物を含むスパッタターゲットを製造するための材料をまとめて含む1以上の合金を準備し、
ここでxの値は約0.5以上であり;yの値は約0と約1との間(0、1を含む)であり;zの値は約0と1との間(0、1を含む)であり;前記スパッタターゲット組成物中のSe、S及びTe相の含有量合計が、前記ターゲット体組成物の50体積%未満であり;
前記1以上の合金を溶融し;
前記1以上の合金の溶融材料をモールドに入れ;及び
前記モールドへ入れた前記材料の冷却速度を制御して、前記材料の固化を制御する、ことを含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であり、前記冷却速度が約4000℃/分未満である、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法であり、さらに、少なくとも1つの前記インゴッドに1以上のキャスト後高密度化操作を適用することを含む、方法。
【請求項13】
方法であり、前記方法は:
Cu1−x(Se1−y−zTeを含むスパッタターゲット組成物を含むスパッタターゲットを製造するための材料をまとめて含む1以上の粉末を準備し、
ここでxの値は約0.5以上であり;yの値は約0と約1との間(0、1を含む)であり;zの値は約0と1との間(0、1を含む)であり;前記スパッタターゲット組成物中のSe、S及びTe相の含有量合計が、前記ターゲット体組成物の50体積%未満であり;
前記1以上の粉末を溶融し;
前記1以上の粉末の溶融材料をモールドに入れ;及び
前記モールドへ入れた前記材料の冷却速度を制御して、前記材料の固化を制御する、ことを含む、方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate


【公表番号】特表2013−512342(P2013−512342A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541191(P2012−541191)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2010/057987
【国際公開番号】WO2011/066375
【国際公開日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(511107511)エイキューティー ソーラー,インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】