説明

カルボニル捕捉剤によって細胞死を誘発する方法

反応性カルボニル種と反応するその能力が認知されているカルボニル捕捉剤は、正常細胞に対する類似作用無しに、異常細胞の死を加速又は誘発することが可能な作用物質としての関係が指摘されている。従って、それらは、正常なアポトーシス系路が分断された細胞や、過増殖性細胞成長が発生する場合等、細胞死の加速又は誘発が望ましいケースにおける有用な治療作用物質である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2004年3月2日に出願され、ここにその全体を参考文献として合体させる出願番号60/549,805の一部継続出願である。
【0002】
発明の分野
本発明は、ジカルボニル捕捉剤などのカルボニル捕捉剤を使用して、細胞死を誘発する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景と従来技術
非メラノーマ疾患や、メラノーマ皮膚がん等を含む皮膚疾患の増加については十分に記録されており、前悪性又は悪性段階の皮膚がんのための有効な治療法が依然として欠如していることも同様に十分に記録されている。
【0004】
ディグペン(Diegpen)他, Br. J. Dermatology146: 1-6 (2002)は、コーカソイド人種に影響を与える最も一般的な癌として、非メラノーマ皮膚がん、“NMSC”、について記載している。NMSCの約80%は基底細胞癌腫であり、20%は扁平細胞癌である。光線性角化症として知られている状態は、前癌状態であり、これが扁平細胞癌に発展する可能性がある。浸潤性扁平細胞癌へと進行する比率は、毎年20%に上るものと推定されている。May, J., Am. Acad. Dermatol. 42: 8-10 (2000)を参照。
【0005】
メラノーマは、米国における全皮膚がんの約5%に過ぎないが、それは皮膚がんによる死亡の80%近くを占める。初期診断によって、外科切除による治癒率は高くなるが、悪性メラノーマは、浸潤性になり転移する傾向が非常に高い。メラノーマ細胞は、化学療法、アポトーシスの全ての形態の治療的誘発、すべての形態の治療法に対して高い抵抗性を有する。
【0006】
最近、内因性の反応性カルボニル種、別名「RCS」、特に、解糖と脂質の過酸化中に形成される、グリオキサル、メチルグリオキサル及びマロンジアルデヒドを含むジカルボニル化合物、によって媒介される細胞カルボニルストレス(stress)が、増殖シグナリングとヒトの腫瘍細胞の転移との両方に関連するものとして指摘されている。例えば、タグチ(Taguchi)他, Nature 405 (6784): 354-60 (2000)を参照。
【0007】
RCSと組織タンパク質との間の反応を介して形成される、「最終糖化反応物」、又は「AGE」と呼ばれている、RCS由来タンパク質エピトープ、はメラノーマに多く見られ、AGEは、メラノーマ増殖と転移に関係する膜受容体であるRAGEの潜在的リガンドである。アベ(Abe)他, J. Invest. Dermatol. 122 (2), 461-467 (2004)を参照。
【0008】
本質的に、腫瘍細胞解糖作用の増加及びミトコンドリア脂質過酸化作用から由来するRCSは、共有結合修飾を介してミトコンドリア膜透過性遷移孔開口を抑制する小分子抗アポトーシス性のモジュレータであるとする見解を支持する証拠が増大しつつある。スピア(Speer)他, J. Biol. Chem. 278 (37), 34757-63を参照。
【0009】
ワンドラック(Wondrak)他, Biochem. Pharmacol.7105: 1-13 (2002)によって、細胞カルボニルストレスの治療的介入に有用であるとして、一連の非常に効果的な非毒性カルボニル捕捉剤が同定されている。この文献を、4/6/2004発行の米国特許第6,716,635号、7/9/2002発行の米国特許第6,417,235号と共に、ここに参考文献として合体させる。特に、前記’635特許は、RCS及びRAGE化合物、作用機序、いかにそれらが形成されるか、等に関して詳細な説明を提供している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
非メラノーマ疾患や、メラノーマ皮膚がん等を含む皮膚疾患の増加については十分に記録されており、前悪性又は悪性段階の皮膚がんのための有効な治療法が依然として欠如している。
【課題を解決するための手段】
【0011】
今般、これらのカルボニル捕捉剤が、メラノーマおよびその他の癌細胞に対して顕著なアポトーシス誘発作用を及ぼし、正常細胞に対してはそのような作用を及ぼさないものであることが発見された。以下の例に記載されるように、これが本発明の特徴である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
ここでの開示は、対象体に対して、カルボニル捕捉剤を、この捕捉剤が投与される細胞の死を誘発するのに十分な量と態様で投与することによって細胞死を誘発する方法である本発明の特徴を記載するものである。
【0013】
実際には、前記カルボニル捕捉剤は、その細胞死の増強が望まれる対象体に対して投与される。本発明は、非ガン性、前癌性、及びガン性過増殖性細胞疾患を含むものであり、更に、細胞における不適切および/又は異常な増加が見られる状態、具体例としては、炎症性過増殖状態、良性前立腺肥大、バレット食道、ウィルス誘発性足底及び生殖器疣膂、光線性角化症、非メラノーマ及びメラノーマ皮膚がん、等の状態も含む。上述した証拠は、前記捕捉剤は、異常細胞中における細胞死誘発物質としてのみ作用するものであることを示している。従って、正常な細胞の早期又は不適切な死の誘発に関する問題は無い。
【0014】
使用される前記カルボニル捕捉剤は、上述し、上に例示したいずれのものであってもよい。その他のカルボニル捕捉剤も同定し使用することが可能である。上述し、ここに参考文献として合体させた米国特許第6,716,635号は、そのような化合物をいかにして同定するかを教示している。
【0015】
投与態様は様々なものとすることができる。例えば、ローション、クリーム、洗液(wash)、ロールオン(roll-on)、ソープ、等の局所投与が投与の1つの好ましい態様であるが、皮内、真皮下、筋肉内、静脈内、経口、舌下、等も可能である。供与形態は、治療される状態に応じて様々なものとなるであろう。
【実施例】
【0016】
図面の簡単な説明
図1は、ネズミ(B16)及びヒト(G−361,A−375,LOX)細胞ラインの悪性メラノーマ細胞ラインに対するD−ペニシラミンを使用したアポトーシス誘発の比較を示している。この図において、“C”は、対照を示し、 “P”はD−ペニシラミンでの治療を示す。
【0017】
図2は、D−ペニシラミンに対する曝露後における、前悪性不死化ヒトケラチン生成細胞に対する実験の結果を要約している。
【0018】
図3は、D−ペニシラミンと、D−ペニシラミンメチルエステルとに対する曝露後における、悪性ヒト扁平上皮細胞癌ラインA431におけるアポトーシスの誘発を示している。
【0019】
図4は、上皮癌細胞ラインに対するD−ペニシラミン、N−アセチル−D−ペニシラミンとアミノグアニジンを使用した結果の要約を提供している。
【0020】
図5は、ヒトメラノーマラインA375と正常線維芽細胞ラインCF3とにおける誘発されたアポトーシスを比較している。使用した化合物は、D−ペニシラミンの親油性誘導体、3−メルカプトロイシンであった。
【0021】
図6は、カルボニル捕捉剤活性のために構造的要求が存在することを示し、ここでは、D−ペニシラミン、アミノグアニジン、N−アセチル−D−ペニシラミン、及びペニシラミンジスルフィドがテストされた。
【0022】
図7は、正常細胞と悪性細胞との混合物から悪性メラノーマ細胞を選択的に除去することにおける本発明による化合物の有効性を示している。
【0023】
図8は、アポトーシス機序がミトコンドリア膜電位差の脱分極に関連していることを示している。
【0024】
好適実施例の詳細な説明
例1
この例は、3−メルカプト−D−バリン(“D−ペニシラミン”)が悪性細胞ラインのアポトーシスを誘発したことを示す実験を示すものである。
【0025】
マウスメラノーマ細胞ラインB16と、更に、三つのヒトメラノーマライン、即ち、G−361,A−375及びLOX、とを使用した。これらの細胞のサンプルを、24時間に渡って、10mMのD−ペニシラミンに連続的に晒した。アポトーシスを、標準アッセイ、即ち、アネキシンV−FITC/ヨウ化プロピジウムを使用したフローサイトメトリー染色、を使用して測定した。対照として、正常なヒト皮膚線維芽細胞、即ち“CF3”細胞を使用した。
【0026】
図1に示すその結果は、対照ラン(化合物無し)、とテストラン(化合物有り)とをそれぞれ上下に示している。これらの図面から、悪性細胞においてはアポトーシスが誘発されたのに対して、正常なCF3細胞では変化が無かったことが明らかである。
【0027】
図面に図示されていない実験において、3−メルカプトイソロイシンでも類似の結果が得られた。
【0028】
例2
これらの実験では、前悪性不死化ヒトケラチン生成細胞又は”“HaCaT”細胞に対して、D−ペニシラミンを、12.5mMの濃度で添加し、曝露を24時間連続させた。
【0029】
図2において、対照(化合物無し)は、左側に、そしてテスト化合物D−ペニシラミンの作用は、右側に図示されている。ここでも、アポトーシスが誘発された。
【0030】
例3
このセットの実験は、D−ペニシラミンと、それのより親油性の強い誘導体である、D−ペニシラミンメチルエステルの両方を利用した。
【0031】
前記誘導体を作るために、−10℃で保存しておいた75mlのMeOH中で18mlのSOClを攪拌し、種々の量のD−ペニシラミン(15g,100.5mmol)を添加した。反応物が室温に達する間攪拌を続けた。混合物を、60時間還流し、その後、溶媒が蒸発し、粗生成物が残り(15.2g,93.3mmol)、これをメタノール中に溶解させ、その後、エーテルを添加して結晶化させた。結晶化生成物を、収集し、これを、真空乾燥させたところ、7.6gの純粋生成物が残された。その構造を、’H−NMRと質量分析法によって確認した。C14NSの算出m/zは、164.1での観察で、164.1[M+H]であった。
【0032】
各ケースにおいて、10mMの前記テスト化合物を、24時間に渡って、ヒトA431細胞に対して使用し、アポトーシスを上述したようにして測定した。
【0033】
図3において、“D−P”は、D−ペニシラミンを示し、“D−P−OCH”は、前記メチルエステルを示す。前記エステルの場合に、より強力なアポトーシス作用が見られた。
【0034】
例4
その他のガン、特に、上皮ガンに対する前記化合物の効能を測定した。ヒトHeLa頚部腺癌細胞を使用し、10mMのD−ペニシラミンと、25mMのアミノグアニジンでテストした。これらを、カルボニル捕捉剤として作用しない、N−アセチル−D−ペニシラミンでテストした。
【0035】
図4に、前記対照(“C”)、D−ペニシラミン(“D−P”)、N−アセチル−D−ペニシラミン(“NAP”)そしてアミノグアニジン(“AG”)でのこれらの実験の結果を示す。カルボニル捕捉剤として知られているD−ペニシラミンとアミノグアニジンとの両方がアポトーシス誘発物質であったのに対して、NAPはそうではなかった。
【0036】
例5
3−メチル−3−エチル−L−システイン(メルカプトイソロイシン、又は“MEC”)は、前にテストしたよりも親油性の高いカルボニル捕捉剤である。局所投与システムでは、高い親油性が望ましいので、この化合物をテストすることが興味深かった。
【0037】
MECを、Clarke, H.T. ed., The Chemistry of Penicillin (Princeton University Press, 1949), pg. 466のリーチ,ビー・イー(Leach, B.E.)他「N−アセチル−D,L−ペニシラミンからのD.L−ペニシラミンの合成」に従って95%の純度に合成し、その構造を’H−NMRで確認した。
【0038】
悪性ヒトメラノーマ細胞A375と正常な線維芽細胞(CF3)とを、10mMのMECを使用して24時間の曝露でテストした。
【0039】
図5に示されているように、悪性細胞においては顕著なアポトーシスの誘発が見られたのに対して、正常細胞ではなんら誘発は観察されなかった。
【0040】
例6
これらの実験は、構造/作用関連性が存在するか否かを調べるために構成された。換言すると、抗酸化物質としてではなく、カルボニル捕捉剤としての活性が抗がん活性のための重要であるか否かを調べることに注目した。
【0041】
前記化合物D−ペニシラミン(D−P)、アミノグアニジン(AG)、N−アセチル−D−ペニシラミン(NAP)、N−アセチル−L−システイン(NAC)及びペニシラミンジスルフィド(PSS)がテストされた。D−P,NACおよびNAPは抗酸化物質として知られている。D−Pとアミノグアニジンとはカルボニル捕捉剤として知られている。
【0042】
ヒトメラノーマ細胞ラインG−361に対するテストにおいて、D−PとAGのみがアポトーシスを誘発した。これらの結果は、一級アミノ及びチオール置換の構造的要求が存在すること、そして、抗酸化活性は、アポトーシス発生性(apoptogenicity)と関連性が無いということ、を示している。図6にこれらの結果を要約する。
【0043】
例7
ガンの治療におけるカルボニル捕捉剤の治療的潜在性をこれらの実験で証明した。
【0044】
CF3線維芽細胞とA375メラノーマ細胞との両方をコラーゲンマトリックス内に埋め込んだ皮膚メラノーマ再構築物(reconstruct)を作成した。前記マトリクスへの「播種(seeding)」の72時間後、前記対照が図7中において示しているように、前記メラノーマ細胞は大きく増殖した。しかし、12.5mMのD−Pでの処理によって、メラノーマ細胞は除去され、前記線維芽細胞コラーゲンネットワークの構造的完全性は維持された。
【0045】
例8
これらの実験は、前記カルボニル捕捉剤処理が誘発した優先性アポトーシスがミトコンドリア膜電位差“ΔΨm”の脱分極によって起こることを証明するものである。リアーズ(Reers)他, Biochemistry 30 (18): 4480-6 (1991)に従って、電位差測定色素(potentiometric)JC−1を使用した。10mMのD−ペニシラミンを培地に添加した24時間後に前記色素を加えた。RCS前処理として、5mMのフェニルグリオキサルを15分間使用し、その後、PBSで洗浄し、新しい培地を添加した。
【0046】
図8は、細胞がカルボニル捕捉剤で処理された時には、ミトコンドリア膜電位差が失われたこと、そして、細胞がフェニルグリオキサルで前処理されてからカルボニル捕捉剤で処理された時には、ミトコンドリア膜電位差が保存されたことを極めて明瞭に示している。
【0047】
上記開示は、対象体に対して、カルボニル捕捉剤を、この捕捉剤が投与される細胞の死を誘発するのに十分な量と態様で投与することによって細胞死を誘発する方法である本発明の特徴を記載するものである。
【0048】
実際には、前記カルボニル捕捉剤は、その細胞死の増強が望まれる対象体に対して投与される。本発明は、非ガン性、前癌性、及びガン性過増殖性細胞疾患を含むものであり、更に、細胞における不適切および/又は異常な増加が見られる状態、具体例としては、炎症性過増殖状態、良性前立腺肥大、バレット食道、ウィルス誘発性足底及び生殖器疣膂、光線性角化症、非メラノーマ及びメラノーマ皮膚がん、等の状態も含む。上述した証拠は、前記捕捉剤は、異常細胞中における細胞死誘発物質としてのみ作用するものであることを示している。従って、正常な細胞の早期又は不適切な死の誘発に関する問題は無い。
【0049】
使用される前記カルボニル捕捉剤は、上述し、上に例示したいずれのものであってもよい。その他のカルボニル捕捉剤も同定し使用することが可能である。上述し、ここに参考文献として合体させた米国特許第6,716,635号は、そのような化合物をいかにして同定するかを教示している。
【0050】
投与態様は様々なものとすることができる。例えば、ローション、クリーム、洗液(wash)、ロールオン(roll-on)、ソープ、等の局所投与が投与の1つの好ましい態様であるが、皮内、真皮下、筋肉内、静脈内、経口、舌下、等も可能である。供与形態は、治療される状態に応じて様々なものとなるであろう。
【0051】
本発明のその他の態様は当業者にとって明らかであろうから、ここで繰り返す必要はない。
【0052】
ここで使用した用語と表現は、記載の用語であって、限定の用語ではなく、これらの用語及び表現を使用するに当たって、図示、記載された特徴構成又はそれらの一部のいかなる均等物も除外する意図はなく、本発明の範囲で種々の改変が可能であると理解される。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】マウス(B16)及びヒト(G−361,A−375,LOX)細胞ラインの悪性メラノーマ細胞ラインに対するD−ペニシラミンを使用したアポトーシス誘発の比較を示す図であり、“C”は、対照を示し、 “P”はD−ペニシラミンでの治療を示す。
【図2】D−ペニシラミンに対する曝露後における、前悪性不死化ヒトケラチン生成細胞に対する実験の結果を要約する図。
【図3】D−ペニシラミンと、D−ペニシラミンメチルエステルとに対する曝露後における、悪性ヒト扁平上皮細胞癌ラインA431におけるアポトーシスの誘発を示す図。
【図4】上皮癌細胞ラインに対するD−ペニシラミン、N−アセチル−D−ペニシラミンとアミノグアニジンを使用した結果の要約を提供する図。
【図5】ヒトメラノーマラインA375と正常線維芽細胞ラインCF3とにおける誘発されたアポトーシスを比較する図であり、使用した化合物は、D−ペニシラミンの親油性誘導体、3−メルカプトロイシンであった。
【図6】カルボニル捕捉剤活性のために構造的要求が存在することを示す図であり、ここでは、D−ペニシラミン、アミノグアニジン、N−アセチル−D−ペニシラミン、及びペニシラミンジスルフィドがテストされた。
【図7】正常細胞と悪性細胞との混合物から悪性メラノーマ細胞を選択的に除去することにおける本発明による化合物の有効性を示す図。
【図8】アポトーシス機序がミトコンドリア膜電位差の脱分極に関連していることを示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常細胞において細胞死を誘発又は加速させる方法であって、前記異常細胞に対して、D−ペニシラミンメチルエステル、アミノグアニジン、及び3−メルカプトイソロイシンから成るグループから選択されるカルボニル捕捉剤を前記異常細胞の死を誘発又は加速させるのに十分な量の投与する工程を含む方法。
【請求項2】
前記異常細胞が、皮膚細胞である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記異常細胞が、癌細胞又は前癌細胞である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記癌細胞が、扁平上皮癌細胞、上皮癌細胞、メラノーマ細胞又は腺癌細胞である請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記カルボニル捕捉剤を局所的に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記前癌細胞が、ケラチン生成細胞である請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記カルボニル捕捉剤をヒトに投与する工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記カルボニル捕捉剤が、D−ペニシラミンメチルエステルである請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記カルボニル捕捉剤が、アミノグアニジンである請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記カルボニル捕捉剤が、3−メルカプトイソロイシンである請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−526313(P2007−526313A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−501872(P2007−501872)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/006288
【国際公開番号】WO2005/084659
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(504387676)アリゾナ・ボード・オブ・リージェンツ・オン・ビハーフ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・アリゾナ (5)
【住所又は居所原語表記】888 NORTH EUCLID AVENUE,TUCSON, AZ 85721−0158, UNITED STAES OF AMERICA
【Fターム(参考)】