説明

カーシェアリング管理システム

【課題】集合住宅内の駐車場に駐車している自動車については、当該集合住宅の住民のみが使用できるようにして、住宅のセキュリティを確保することができるカーシェアリング管理システムを提供する。
【解決手段】利用者の携帯情報端末15または情報端末17の表示器に、予約画面表示部16,18が予約画面を表示する。予約画面の駐車場選択欄には、駐車場が集合住宅内駐車場である場合、駐車場住所対比部13が、予約を行う利用者の住所と集合住宅内駐車場の住所を対比し、利用者の住所と集合住宅内駐車場の住所が一致したときのみ、予約画面表示部16,18が、予約画面の駐車場選択欄に、集合住宅内駐車場を表示して利用者に対し選択可能とさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の者が自動車を共用するカーシェアリング管理システムに関し、特にマンション等の集合住宅内の駐車場に駐車する自動車を使用する場合に、集合住宅内のセキュリティを確保しながら自動車を共用するようにしたカーシェアリング管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車の個人所有による維持コストの上昇や駐車場費用の高騰などから、複数の者が車を共用するカーシェアリングの利用形態が広まりつつあり、下記特許文献1などにおいて、コンピュータネットワークを使用し、管理サーバと携帯情報端末などを使用して、車の共用を管理するカーシェアリング管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−342878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、カーシェアリングシステムに加入するユーザは、一戸建て住宅に住む人、或いはマンション等の集合住宅に住む人など、いろいろな住宅に居住するユーザが登録して加入し、車の駐車場所も、個人の住宅の駐車場、その近くの民間駐車場、或いは集合住宅内の駐車場など、各種の駐車場に車が駐車されている。
【0005】
ユーザが車を使用する場合、希望する車の予約を携帯電話機等の携帯情報端末で行った後、使用する日時に予約した車をその駐車場まで取りに出かけることとなる。
【0006】
近年、マンション等の集合住宅では、セキュリティ維持の観点から、駐車場も含めて、集合住宅内にその住民以外の者が入ることができないシステムになっているケースが増えつつあり、集合住宅内の駐車場にその住民以外の者が入ることが可能なケースであっても、集合住宅内にその住民以外の者が侵入して、集合住宅内の住民との間でトラブルが発生する可能性があった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、集合住宅内の駐車場に駐車している自動車については、当該集合住宅の住民のみが使用できるようにして、住宅のセキュリティを確保することができるカーシェアリング管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係るカーシェアリング管理システムは、複数の利用者が共同で使用する自動車の利用に関する情報を記憶するデータベースを有した管理サーバと、該管理サーバにネットワークを介して接続され、自動車の利用予約を行う情報端末と、を備え、集合住宅内駐車場を含む駐車場に駐車されている自動車の利用を管理するカーシェアリング管理システムであって、利用者が予約を行うために該情報端末を使用してカーシェアリング用ウエブサイトにアクセスした際、自動車利用の予約画面を該情報端末に送信する予約画面送信手段と、該情報端末に送信された、駐車場選択欄を含む該予約画面を、該情報端末の表示器に表示する予約画面表示手段と、予約を行う利用者の住所と該利用者が利用可能な自動車の該駐車場の住所とを対比する駐車場住所対比手段と、を備え、該予約画面表示手段が該駐車場選択欄に該利用者が利用可能な駐車場を表示する際、該駐車場が集合住宅内駐車場である場合、該駐車場住所対比手段が、予約を行う利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所を対比し、該利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所が一致したときのみ、該予約画面送信手段が該予約画面の駐車場選択欄に該集合住宅内駐車場を付して送信し、該予約画面表示手段が該予約画面の駐車場選択欄に、該集合住宅内駐車場を表示して利用者に対し選択可能とさせることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、自動車の予約を行う利用者の住所が、予約可能な集合住宅内駐車場の住所と一致せず、その利用者が集合住宅とは別の住民である場合、予約画面の駐車場選択欄に、当該集合住宅内駐車場は表示されず、利用者はその駐車場の自動車を利用することができないので、当該集合住宅の敷地内に非居住者が侵入することはなく、集合住宅のセキュリティを確保することができる。一方、利用者の住所と集合住宅内駐車場の住所が一致する場合には、予約画面表示手段が、予約画面の駐車場選択欄に、当該集合住宅内駐車場を表示して利用者に対し選択可能とするので、利用者は当該駐車場の自動車を利用することができる。
【0010】
本発明の請求項2に係るカーシェアリング管理システムは、複数の利用者が共同で使用する自動車の利用に関する情報を記憶するデータベースを有した管理サーバと、該管理サーバにネットワークを介して接続され、自動車の利用予約を行う情報端末と、を備え、集合住宅内駐車場を含む駐車場に駐車されている自動車の利用を管理するカーシェアリング管理システムであって、該集合住宅内駐車場の集合住宅のセキュリティ上、非居住者の侵入を防止するために、該集合住宅内駐車場の自動車の利用を該集合住宅内居住者に制限するための制限情報を記憶する制限情報記憶手段と、利用者が予約を行うために該情報端末を使用してカーシェアリング用ウエブサイトにアクセスした際、自動車利用の予約画面を該情報端末に送信する予約画面送信手段と、該情報端末に送信された、駐車場選択欄を含む該予約画面を、該情報端末の表示器に表示する予約画面表示手段と、予約を行う利用者の住所と該利用者が利用可能な自動車の該駐車場の住所とを対比する駐車場住所対比手段と、を備え、該予約画面表示手段が該駐車場選択欄に該利用者が利用可能な駐車場を表示する際、該駐車場が集合住宅内駐車場である場合、該駐車場住所対比手段が、予約を行う利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所を対比し、該利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所が一致しない場合、前記制限情報記憶手段に該集合住宅内駐車場の制限情報が記憶されていないときのみ、該予約画面送信手段が該予約画面の駐車場選択欄に該集合住宅内駐車場を付して送信し、該予約画面表示手段が、該予約画面の駐車場選択欄に、該集合住宅内駐車場を表示して利用者に対し選択可能とさせることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、自動車の予約を行う利用者の住所が、予約可能な集合住宅内駐車場の住所と一致せず、その利用者が集合住宅の非居住者であって、その集合住宅内駐車場の集合住宅のセキュリティが非居住者の侵入を拒否するように設定される場合、予約画面の駐車場選択欄に、当該集合住宅内駐車場は表示されず、利用者はその駐車場の自動者を利用することができないので、該集合住宅の敷地内に非居住者が侵入することはなく、当該集合住宅のセキュリティを確保することができる。
【0012】
一方、利用者が利用可能な集合住宅内駐車場に制限情報が付されていない場合、或いは利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所が一致する場合には、予約画面表示手段が、予約画面の駐車場選択欄に、当該集合住宅内駐車場を表示して利用者に対し選択可能とするので、利用者は当該駐車場の自動車を利用することができる。
【発明の効果】
【0013】
集合住宅内駐車場を含む駐車場に駐車されている自動車の利用を管理するカーシェアリング管理システムにおいて、集合住宅内駐車場に駐車している自動車については、当該集合住宅の居住者のみが使用できるので、マンション等の集合住宅の敷地内に非居住者が侵入することは防止され、集合住宅のセキュリティを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態を示すカーシェアリング管理システムの概略構成図である。
【図2】(a)はデータベースの会員マスタのテーブル説明図、(b)は駐車場マスタのテーブル説明図、(c)車両マスタのテーブル説明図である。
【図3】自動車の予約処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】(a)〜(d)は予約時に情報端末の表示器に表示する予約表示画面の説明図である。
【図5】(a)、(b)は、予約時に情報端末の表示器に表示する予約表示画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のカーシェアリング管理システムの概略構成図であり、この管理システムは、管理会社などに設置される管理サーバ10を主要部として構成される。
【0016】
管理サーバ10は、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどから構成され、CPU,RAM,ROM,記憶装置等を有し、カーシェアリング業務に必要なデータベースを有すると共に、インターネット1に接続され、ブラウザソフト、CGIプログラムソフト等がインストールされる。これにより、管理サーバ10は、インターネット1上でカーシェアリング管理用のウエブサイトを提供し、ウエブサイトを通して、会員からの自動車の利用予約を受け付けるようになっている。
【0017】
このために、管理サーバ10は、予め会員登録された会員の携帯情報端末(携帯電話機、PHS,PDA等)15または情報端末(パーソナルコンピュータ等)17からインターネット1を通して、自動車の利用予約のためのアクセスがあったとき、その利用予約のための予約画面を情報端末に送信し、携帯情報端末15または情報端末17の表示器に予約画面を表示させる上記予約画面送信手段としての予約画面送信部12を備えている。
【0018】
また、管理サーバ10は、カーシェアリング管理に必要なデータベース14を備えており、データベース14には、少なくとも図2に示すように、会員マスタ、駐車場マスタ、車両マスタが含まれている。会員マスタのデータテーブルには、図2(a)に示すように、予め登録された会員ID、会員名、連絡先の電話番号、会員の現住所、メールアドレス等のデータがフィールドに記憶される。駐車場マスタのデータテーブルには、図2(b)に示すように、予め登録された駐車場の駐車場ID,名称、駐車場の住所、駐車場の地域、駐車場の利用制限、利用状況などのデータがフィールドに記憶される。
【0019】
利用制限は、上記の制限情報となるもので、例えば駐車場がマンション等の集合集宅内駐車場の場合であって、その集合住宅のセキュリティ上、集合住宅の居住者のみに限定して集合集宅内駐車場の自動車を利用することができ、集合住宅の非居住者はその集合集宅内駐車場の自動車を利用することができないように、制限情報として「制限あり」の情報が特定の集合住宅内駐車場に付されている。一方、集合住宅の非居住者であっても、その集合集宅内駐車場の自動車を利用することができる場合には、「制限なし」の情報がその集合住宅内駐車場の利用制限の欄に付されている。
【0020】
このために、管理サーバ10には、上記の駐車場住所対比手段として駐車場住所対比部13が後述のように処理機能として設けられており、後述のように、利用者から自動車の利用予約のアクセスがあった場合、駐車場住所対比部13がその利用者の住所と集合住宅内駐車場の住所を対比し、集合住宅内駐車場に利用制限がある場合、利用者の住所と集合住宅内駐車場の住所が一致する場合のみ、予約画面を送信する際、予約画面の選択事項としてその集合住宅内駐車場を付して送信し、情報端末の表示器に表示させるようになっている。
【0021】
データベース14の車両マスタには、図2(c)に示すように、利用者が利用可能な車両ID、車種、登録番号、配車駐車場、車両状況フラグ等のデータがフィールドに記憶される。配車駐車場は、その自動車が駐車されている駐車場であり、駐車場マスタに登録された駐車場である。また、車両状況フラグは、現時点の自動車の利用状況を示し、利用者が利用可能か否かを示すものである。
【0022】
予め会員登録を行った利用者は、携帯情報端末(携帯電話機)15または情報端末(パーソナルコンピュータ等)17を使用して自動車の利用予約を行う。このために、携帯情報端末15または情報端末17は、ネットワーク接続用の入出力ポートがインターネット1に接続され、ブラウザソフト及びCGIプログラムソフトがインストールされ、管理サーバ10がインターネット上で開設するカーシェアリング管理サイトにアクセスし、携帯情報端末15または情報端末17の表示器に、自動車の利用予約を行う際の予約画面を表示し、その予約画面に予約事項を入力し、管理サーバ10に送信できるようになっている。上記予約画面表示手段がこの予約画面の表示機能に対応するものであり、携帯情報端末15または情報端末17内に予約画面表示手段としての予約画面表示部16,18が内蔵される。
【0023】
会員登録された利用者の利用可能な自動車7は、各エリア、各地域の種々の駐車場に駐車されており、各駐車場の地域、場所、住所などが会員に対し予め或いは予約画面で提供されるが、これらの駐車場に駐車中の自動車7には、自動的にドアロックをオンオフするドアロック装置8が設けられ、このドアロック装置8は、例えば携帯電話網2の無線を通して、無線通信信号により、ドアロックのオンオフを、コールセンターなどからの指令により、自動的に行うようになっている。つまり、コールセンターから携帯電話網2を通して無線の解錠信号または施錠信号を送信すると、ドアロック装置8はその解錠信号または施錠信号を受信し、所定の駐車場に駐車された自動車7のドアが自動的にアンロックまたはロックされるようになっている。
【0024】
さらに、自動車7内には、会員のみに知らされたボックス内に、キーが収納され、そのキーをボックスから外すと、エンジンがスタート可能な状態となり、利用者がキーを差し込んで、自動車7のエンジンを起動できるようになっている。つまり、自動車7の利用者は、自動車7の利用予約を行った後、使用時に、駐車場まで出向き、コールセンターに電話を入れて、自動車のドアをアンロックしてもらい、アンロックされたドアを開いて車内に入り、自動車7内のボックスからキーを取り出し、自動車7のエンジンを起動して、自動車7を走行させるようになっている。
【0025】
次に、上記構成のカーシェアリング管理システムを使用してその会員が自動車の利用予約を行う際の動作を、図3,4,5を参照して説明する。
【0026】
予め会員登録された利用者が自動車を利用したい場合、携帯情報端末15または情報端末17を使用して、図3のフローチャートのステップ100のように、インターネット1上に開設されたカーシェアリング管理用のウエブサイトにアクセスする。このとき、管理サーバ10からは、ステップ110にて、携帯情報端末15または情報端末17に会員ログイン用のログイン画面が送信され、利用者は、携帯情報端末15または情報端末17の表示器に表示された、図4(a)のようなログイン画面に、予め付与された所定のID及びパスワードを入力し、そのサイトにログインする。
【0027】
次に、利用者は、図4(b)の予約画面から予約の手続に入り、先ず、個人利用または法人利用の選択を行い、次に、管理サーバ10は図4(c)のようなエリア選択画面を利用者の情報端末に送信し、このエリア選択画面を受信した情報端末の利用者は、図4(c)の選択画面で駐車場のエリアの選択を行う。駐車場のエリアは、利用者が希望する自動車の駐車場のある程度の範囲を有したエリアであり、そのエリアから具体的に利用可能な駐車場を指定するようになっている。
【0028】
利用者が駐車場のエリアを選択してエリア選択情報を管理サーバ10に送信し、管理サーバ10が、そのエリア選択情報を図3のステップ120にて受信すると、管理サーバ10は、次にステップ130で、選択されたエリア内の駐車場に、集合住宅内駐車場があるか否かを判定する。このとき、選択されたエリア内の駐車場に、集合住宅内駐車場がなく、通常の人が自由に入ることができる共用駐車場又は個別駐車場のみである場合、次に、ステップ170に進み、その駐車場の情報を、図4(d)に示すような駐車場の選択画面に付して、利用者の情報端末に送信する。
【0029】
このとき、利用者は、携帯情報端末15または情報端末17が受信した図4(d)の選択画面を閲覧して、自分の希望する駐車場を選択し、さらに、選択画面を進んで、図5(a)の利用日時の画面に入り、利用開始の日時と利用終了の日時を入力する。そして、さらに、図5(b)の自動車の選択画面に入り、利用者はその選択画面で希望する自動車の車種を選択し、その後、利用者は今回の予約で選択した、利用駐車場、利用日時、車種などの予約情報を表示する確認画面を出してその予約情報の確認をした後、選択予約情報が携帯情報端末15または情報端末17から管理サーバ10に送信され、図3のステップ180にて管理サーバ10はその選択予約情報を受信し、次にステップ190にて、自動車の利用予約が管理サーバ10に記録され、受付を完了する。
【0030】
一方、上記ステップ130で、選択されたエリア内の駐車場に、集合住宅内駐車場があると判定されたとき、次のステップ140に進み、管理サーバ10はその集合住宅内駐車場に制限情報(当該集合住宅内居住者のみが利用可能で非居住者は利用不可)が付されているか否かを判定する。このとき、その集合住宅内駐車場に制限情報が付されてない場合、ステップ140から上述のステップ170に進み、その集合住宅内駐車場を含む駐車場選択画面を管理サーバ10から利用者の情報端末に送信する。
【0031】
一方、ステップ140で、当該集合住宅内駐車場に制限情報が付されている場合、ステップ140からステップ150に進み、管理サーバ10の駐車場住所対比部13は、当該集合住宅内駐車場の住所と利用者の住所が同じか否かを判定する。このとき、当該集合住宅内駐車場の住所と利用者の住所が同じである場合、利用者は当該集合住宅の居住者にあたるので、集合住宅のセキュリティに問題はなく、次に、上述のステップ170に進み、その集合住宅内駐車場を含む駐車場選択画面を管理サーバ10から利用者の情報端末に送信する。
【0032】
しかし、ステップ150で、駐車場住所対比部13が、集合住宅内駐車場の住所と利用者の住所が異なると判定した場合、次に、ステップ160に進み、その集合住宅内駐車場を除外した、図4(d)に示すような駐車場選択画面を、管理サーバ10から利用者の情報端末に送信する。これにより、今回の利用者が非居住者となる集合住宅内駐車場であって、制限情報の付された駐車場については、当該利用者の駐車場選択画面からは除去されることとなる。したがって、非居住者の利用者が当該集合住宅内駐車場に侵入する可能性はなくなり、当該集合住宅にセキュリティの問題は生じないこととなる。
【0033】
このように、自動車の予約を行う利用者の住所が、予約可能な集合住宅内駐車場の住所と一致せず、その利用者が集合住宅の非居住者であって、その集合住宅内駐車場の集合住宅のセキュリティが非居住者の侵入を拒否するように設定される場合、予約画面の駐車場選択欄に、当該集合住宅内駐車場は表示されず、利用者はその駐車場の自動者を利用することができないので、集合住宅の敷地内に非居住者が侵入することはなく、当該集合住宅のセキュリティを確保することができる。
【0034】
一方、利用者が利用可能な集合住宅内駐車場に制限情報が付されていない場合、或いは利用者の住所と集合住宅内駐車場の住所が一致する場合には、予約画面の駐車場選択欄に当該集合住宅内駐車場を含めて、利用者に対し選択可能とするように、その駐車場選択画面が管理サーバ10から利用者の情報端末に送信されるので、利用者は当該集合住宅内駐車場の自動車を便利に利用することができる。
【0035】
なお、上記実施形態では、管理サーバ10のデータベースの駐車場マスタに、セキュリティの問題が生じる集合住宅内駐車場については、制限情報を付しておき、制限情報が付された集合住宅内駐車場を選択画面に付す場合、利用者の住所と集合住宅の住所が一致して利用者がその集合住宅の居住者である場合のみ、その駐車場の自動車を利用できるようにしたが、より単純に、集合住宅内駐車場の場合には、全て、利用者の住所と集合住宅の住所が一致して利用者がその集合住宅の居住者である場合のみ、利用者が集合住宅内駐車場の自動車を利用できるようにし、非住居者の利用者は集合住宅内駐車場を全て利用できないようにすることもできる。この場合にも、非居住者が自動車の利用のために集合住宅内駐車場に入ることはなくなり、当該集合住宅のセキュリティを確保することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 インターネット
2 携帯電話網
7 自動車
8 ドアロック装置
10 管理サーバ
12 予約画面送信部
13 駐車場住所対比部
14 データベース
15 携帯情報端末
16 予約画面表示部
17 情報端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者が共同で使用する自動車の利用に関する情報を記憶するデータベースを有した管理サーバと、
該管理サーバにネットワークを介して接続され、自動車の利用予約を行う情報端末と、
を備え、集合住宅内駐車場を含む駐車場に駐車されている自動車の利用を管理するカーシェアリング管理システムであって、
利用者が予約を行うために該情報端末を使用してカーシェアリング用ウエブサイトにアクセスした際、自動車利用の予約画面を該端末に送信する予約画面送信手段と、
該情報端末に送信された、駐車場選択欄を含む該予約画面を、該情報端末の表示器に表示する予約画面表示手段と、
予約を行う利用者の住所と該利用者が利用可能な自動車の該駐車場の住所とを対比する駐車場住所対比手段と、
を備え、
該予約画面表示手段が該駐車場選択欄に該利用者が利用可能な駐車場を表示する際、該駐車場が集合住宅内駐車場である場合、該駐車場住所対比手段が、予約を行う利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所を対比し、該利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所が一致したときのみ、該予約画面送信手段が該予約画面の駐車場選択欄に該集合住宅内駐車場を付して送信し、該予約画面表示手段が、該予約画面の駐車場選択欄に、該集合住宅内駐車場を表示して利用者に対し選択可能とさせることを特徴とするカーシェアリング管理システム。
【請求項2】
複数の利用者が共同で使用する自動車の利用に関する情報を記憶するデータベースを有した管理サーバと、
該管理サーバにネットワークを介して接続され、自動車の利用予約を行う情報端末と、
を備え、集合住宅内駐車場を含む駐車場に駐車されている自動車の利用を管理するカーシェアリング管理システムであって、
該集合住宅内駐車場の集合住宅のセキュリティ上、非居住者の侵入を防止するために、該集合住宅内駐車場の自動車の利用を該集合住宅内居住者に制限するための制限情報を記憶する制限情報記憶手段と、
利用者が予約を行うために該情報端末を使用してカーシェアリング用ウエブサイトにアクセスした際、自動車利用の予約画面を該情報端末に送信する予約画面送信手段と、
該情報端末に送信された、駐車場選択欄を含む該予約画面を、該情報端末の表示器に表示する予約画面表示手段と、
予約を行う利用者の住所と該利用者が利用可能な自動車の該駐車場の住所とを対比する駐車場住所対比手段と、
を備え、
該予約画面表示手段が該駐車場選択欄に該利用者が利用可能な駐車場を表示する際、該駐車場が集合住宅内駐車場である場合、該駐車場住所対比手段が、予約を行う利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所を対比し、該利用者の住所と該集合住宅内駐車場の住所が一致しない場合、前記制限情報記憶手段に該集合住宅内駐車場の制限情報が記憶されていないときのみ、該予約画面送信手段が該予約画面の駐車場選択欄に該集合住宅内駐車場を付して送信し、該予約画面表示手段が、該予約画面の駐車場選択欄に、該集合住宅内駐車場を表示して利用者に対し選択可能とさせることを特徴とするカーシェアリング管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−168810(P2012−168810A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30174(P2011−30174)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(599004195)
【出願人】(511040975)
【出願人】(511040861)
【Fターム(参考)】