説明

カーテンウォール用補鋼材

【課題】カーテンウォール構成部材の設置後でも、カーテンウォール構成部材間に設置可能で、カーテンウォール構成部材への加工も簡単なカーテンウォール用補鋼材。
【解決手段】 インサートナット1とインサートボルト2とロッド3とを備え、インサートナットは、カーテンウォール構成部材4aに設けた貫通孔5内に一方側から挿入して配置する筒体で内周壁に雌ネジ部9を設けたものであり、インサートボルトは、カーテンウォール構成部材の貫通孔内に他方側から挿入する筒体で内周壁に雌ネジ部13を設けたものであり、ロッドは、インサートナットの内周壁に設けた雌ネジ部に一方側からねじ込むインサートナットねじ込み用雄ネジ部14と、インサートボルトの内周壁に設けた雌ネジ部に他方側からねじ込むものであってインサートナットねじ込み用雄ネジ部とは逆ネジのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部15と、両雄ネジ部間に位置する棒状部16とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、方立や無目等のカーテンウォール構成部材を相互に連結するカーテンウォール用補鋼材に関する。
【背景技術】
【0002】
カーテンウォールにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、左右に間隔をおいて設けた複数本の方立を補鋼材で相互に連結して補強する技術が知られている。同文献記載の補鋼材は、方立の中心部に設けた係止部に頭部を係止して雄ネジ部を方立の側面から突出させたボルト(被締結部材)と、両端部に雄ネジ部を形成したタイロッド本体と、ボルトの雄ネジ部とタイロッド本体の雄ネジ部とに両側から螺合するナットとで構成され、左右の方立をタイロッド本体で連結する際の手順は、まず図9(a)に示すように、左側の方立91aから突出させたボルトの雄ネジ部92aとタイロッド本体93の左側端部の雄ネジ部94aをナット95aの両側に突き合わせた後、ナット95aを回すことで両雄ネジ部が互いに近付くようにナットに螺合してタイロッド本体93の左側端部が左側の方立91aに連結され、次に図9(b)に示すように、右側の方立91bから突出させたボルトの雄ネジ部92bとタイロッド本体の右側端部の雄ネジ部94bをナット95bの両側に突き合わせ、ナット95bを回すことで両雄ネジ部が互いに近付くようにナットに螺合してタイロッド本体93の右側端部が右側の方立91bに連結される。左右何れかのナット95a,95bを締め付けたり緩めたりすれば、タイロッド本体93の張力を調整できる。
【0003】
以上のように構成した補鋼材は、左右の方立に連結して設置する作業を、方立を一本ずつ立設するのと同時に順次行う必要があり、全部の方立を立設した後に、補鋼材の取付けだけをまとめて行うことができず、施工上不便であった。また、部品点数が多いために施工が面倒である。さらに方立には、中心部にボルトを差し入れるための四角い窓を設け、両側面にボルトの雄ネジ部が貫通する長孔を設ける必要があり、方立の加工が面倒になっていた。
【特許文献1】特許第3479972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた実情に鑑みてなされたものであって、カーテンウォール構成部材を全部設置した後からでも、カーテンウォール構成部材間に容易に設置することができ、カーテンウォール構成部材への加工も簡単に済ませることのできるカーテンウォール用補鋼材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるカーテンウォール用補鋼材は、インサートナットと、インサートボルトと、ロッドとを備え、インサートナットは、カーテンウォール構成部材に設けた貫通孔内に一方側から挿入して配置する小径部と、カーテンウォール構成部材の一方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、インサートボルトは、カーテンウォール構成部材の貫通孔内に他方側から挿入しインサートナットの小径部内にねじ込む小径部と、カーテンウォール構成部材の他方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、ロッドは、インサートナットの内周壁に設けた雌ネジ部に一方側からねじ込むインサートナットねじ込み用雄ネジ部と、インサートボルトの内周壁に設けた雌ネジ部に他方側からねじ込むものであってインサートナットねじ込み用雄ネジ部とは逆ネジのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部と、両雄ネジ部間に位置する棒状部とを有し、インサートナット及びインサートボルトの何れか一方の内周壁に設けた雌ネジ部の内径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく、且つこの雌ネジ部にねじ込むロッドの雄ネジ部の外径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく設定してあることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明によるカーテンウォール用補鋼材は、インサートナットと、インサートボルトと、ロッドとを備え、インサートナットは、カーテンウォール構成部材に設けた貫通孔内に一方側から挿入して配置する小径部と、カーテンウォール構成部材の一方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、インサートボルトは、カーテンウォール構成部材の貫通孔内に他方側から挿入しインサートナットの小径部内にねじ込む小径部と、カーテンウォール構成部材の他方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、ロッドは、インサートナットの内周壁に設けた雌ネジ部に一方側からねじ込むインサートナットねじ込み用雄ネジ部と、インサートボルトの内周壁に設けた雌ネジ部に他方側からねじ込むものであってインサートナットねじ込み用雄ネジ部とは逆ネジのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部と、両雄ネジ部間に位置する棒状部とを有し、インサートナット及びインサートボルトの内周壁に設けた雌ネジ部の内径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく、且つインサートナットねじ込み用雄ネジ部及びインサートボルトねじ込み用雄ネジ部の外径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく設定してあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によるカーテンウォール用補鋼材は、インサートナット及びインサートボルトの何れか一方をロッドの棒状部に位置させてカーテンウォール構成部材間に配置することで、カーテンウォール構成部材を先に全部設置した後から、各カーテンウォール構成部材間の隙間に容易に取付けできる。また本発明の補鋼材は、ロッドのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部がインサートナットねじ込み用雄ネジ部とは逆ネジになっているので、取付けたロッドを一方向に回すとロッドの両雄ネジ部がインサートナットとインサートボルトの雌ネジ部にねじ込まれてゆき、ロッドに張力を与えることができ、ロッドを反対に回せばロッドの両雄ネジ部がインサートナットとインサートボルトの雌ネジ部から抜けてゆき、ロッドの張力を減ずることができる。
また本発明の補鋼材を取付けるために、カーテンウォール構成部材には貫通孔さえ開ければよいので、カーテンウォール構成部材への加工が簡単で済む。
さらに本発明の補鋼材でロッドは、端面と両端の雄ネジ部がインサートナットとインサートボルトの内部に挿入され、外部に露出するのは棒状部のみとなるため、意匠的にも良好である。
【0008】
請求項2記載の発明によるカーテンウォール用補鋼材は、インサートナットとインサートボルトが両方ともロッドの棒状部に移動させることができ、どちらか一方を棒状部に移動した状態でカーテンウォール構成部材間に配置することで、カーテンウォール構成部材を先に全部設置した後で、各カーテンウォール構成部材間にどちら側からでも容易に取付けできる。また、ロッドを各カーテンウォール構成部材間に取付けた後で、ロッド両端の雄ネジ部に螺合したインサートナットとインサートボルトを緩めて棒状部に移動させれば、中間のロッドを一本だけ取り外すこともできる。また本発明の補鋼材を取付けるために、カーテンウォール構成部材には貫通孔さえ開ければよいので、カーテンウォール構成部材への加工が簡単で済む。
また請求項1記載のものと同じように、ロッドのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部がインサートナットねじ込み用雄ネジ部とは逆ネジになっているので、取付けたロッドを一方向に回すとロッドの両雄ネジ部がインサートナットとインサートボルトの雌ネジ部にねじ込まれてゆき、ロッドに張力を与えることができ、ロッドを反対に回せばロッドの両雄ネジ部がインサートナットとインサートボルトの雌ネジ部から抜けてゆき、ロッドの張力を減ずることができる。
さらにロッドは、端面と両端の雄ネジ部がインサートナットとインサートボルトの内部に隠れ、棒状部のみが露出するため、意匠的にも良好である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図8は、カーテンウォールの正面図であり、カーテンウォールは、複数本の方立4を左右方向に間隔をおいて鉛直に立設し、方立4の上端部と下端部及び中間部に無目17を架設し、方立4と無目17とで形成される各枠内にガラスパネル18を支持してある。方立4は、図6に示すように、室内側に配置したスチールのフラットバーからなるスチール方立4aと、スチール方立の室外側面に連結したアルミニウム合金の押出形材からなるアルミ方立4b,4c,4dとで構成してある。スチール方立4aは、図7に示すように、上端部と下端部が建物の躯体19に固定具20で固定してあり、中間部の3箇所でスチール方立4a同士を補鋼材21で横に連結してあり、補鋼材のロッド3が張力を持ってスチール方立4aを相互に連結することで、スチール方立4aのたわみを抑制している。アルミ方立は、図6に示すように、係合連結する三つの部材4b,4c,4dで構成してあり、まん中の部材4cと室外側の部材4dとでガラスパネル18の側縁部を挟持している。
【0010】
補鋼材21は、図1と図2に示すように、インサートナット1と、インサートボルト2と、ロッド3とからなる。
インサートナット1は、スチール方立4aに形成した貫通孔5内に右側から挿入して配置する小径部6と、スチール方立4aの右側の見込み壁7に当接する大径部8とを有する筒体であり、内周壁には大径部8側の端面より、サイズがM24の左ネジの雌ネジ部9が設けてあり、内周壁の小径部6側の端面からはサイズがM33(細目)の右ネジの雌ネジ部22が設けてある。大径部8の外周には、図3(b)に示すように、インサートナット1を工具で回す際に工具を引っ掛けるためのキリ穴23を等配の位置に四つ形成してある。
インサートボルト2は、スチール方立4aの貫通孔5内に左側から挿入し、インサートナット小径部6の先端側の雌ネジ部22にねじ込む小径部10と、スチール方立4aの左側の見込み壁11に当接する大径部12とを有する筒体であり、内周壁にはサイズがM24の右ネジの雌ネジ部13が形成してある。小径部10の外周には、サイズがM33(細目)の右ネジの雄ネジ部24が設けてある。大径部12の外周には、図3(a)に示すように、工具を引っ掛けるための三つのキリ穴23と、セットネジ25用の一つの雌ネジ孔26を等配の位置に形成してある。
インサートナット1及びインサートボルト2は、大径部8,12の外径寸法D1,D2が55mmで同一となっており、大径部8,12の見付け寸法h1,h2は10mmで同一である。大径部の見付け寸法h1,h2は、スチール方立4aの見付け寸法H(45mm)よりも小さくなっている。
【0011】
ロッド3は、インサートナット1の内周壁の大径部8側の雌ネジ部9に右側からねじ込むインサートナットねじ込み用雄ネジ部14を左側の端部に備え、インサートボルト2の内周壁の雌ネジ部13に左側からねじ込むインサートボルトねじ込み用雄ネジ部15を右側の端部に備え、両雄ネジ部間に棒状部16を有している。インサートナットねじ込み用雄ネジ部14はサイズがM24の左ネジであり、インサートボルトねじ込み用雄ネジ部15は、サイズがM24の右ネジとなっている。棒状部16の外径寸法d3は、インサートナット1及びインサートボルト2のロッド端部ねじ込み用の雌ネジ部9,13の内径寸法d1,d2よりも僅かに小さくなっている。言い換えると、インサートナット1及びインサートボルト2の雌ネジ部9,13の内径寸法d1,d2が棒状部16の外径寸法d3より大きくなっている。また、インサートナットねじ込み用雄ネジ部14の外径寸法d4及びインサートボルトねじ込み用雄ネジ部15の外径寸法d5は、棒状部16の外径寸法d3よりも大きくなっている。棒状部16には、スパナを掛けてロッド3を回すために平行面部27を設けてある。ロッド3の全長は、そのロッド3が取り付けられる左右のスチール方立4a,4a間の隙間の寸法よりも少し長くなっている。
【0012】
次に、本補鋼材の施工手順を図4に即して説明する。ここでは、複数本のスチール方立4aを先に全部立設した後、左端のスチール方立から右側のスチール方立に向かって、スチール方立4a同士を補鋼材で順番に連結していく場合について説明する。まず図4(a)に示すように、左端のスチール方立4aの貫通孔5に右側からインサートナット1の小径部6を、左側からインサートボルト2の小径部10を挿入し、インサートナット1又はインサートボルト2を右回りに工具で回転させ、インサートボルト2の小径部10の雄ネジ部24をインサートナット小径部6内の雌ネジ部22に螺合させ、お互いの大径部8,12でスチール方立4aを両側から挟むようにして固定する。次に図4(b)に示すように、インサートボルト2をロッド3のインサートボルト雄ネジ部15にねじ込ませ、さらにインサートボルト2を螺進して雄ネジ部15を超えて棒状部16にまで移動させた後、インサートボルトねじ込み用雄ネジ部15を右側のスチール方立4aの貫通孔5に差し込んで、ロッド3を左右のスチール方立4a間に配置する。次に図4(c)に示すように、ロッド3を後退させて左回りに回転させ、ロッドのインサートナットねじ込み用雄ネジ部14をインサートナット1の雌ネジ部9に螺合させる。次に図4(d)に示すように、インサートボルト2を右側に移動させると共に右回りに回転させ、インサートボルトねじ込み用雄ネジ部15にインサートボルトの雌ネジ部13を螺合し且つインサートボルト2の大径部12をスチール方立4aの左側の見込み壁11に当接する。次に図4(e)に示すように、右側のスチール方立4aの貫通孔5に右側からインサートナット1の小径部6を挿入し、インサートナット1を右回りに回転して締め付け、インサートナット小径部側の雌ネジ部22にインサートボルト小径部の雄ネジ部24をねじ込ませる。このとき、ロッドのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部15が右ネジ、インサートナットねじ込み用雄ネジ部14が左ネジとなっているため、当該各ねじが緩むことなくしっかりとインサートナット1を締め付けることができる。その後でロッド3を回転させてロッド3の張力を調整する。ロッド3を図4の右側から見て左回りに回せば、インサートボルト2とインサートナット1が互いに近付く方向に移動するために張力が増大し、反対にロッド3を右回りに回せばインサートボルト2とインサートナット1が離間する方向に移動するために張力が減少する。張力の調整が終れば、インサートボルト大径部12に設けた雌ネジ孔26にセットネジ25をねじ込み、ロッド3が回らないように固定する。後は、上述の図4(b)から図4(e)の手順を繰り返し行うことで、全てのスチール方立4aを左から順番に補鋼材21で連結することができる。なおロッド3の張力の調整は、全てのロッド3を取付けた後で行ってもよい。
【0013】
本補鋼材21は、右端のスチール方立4aから左側のスチール方立4aに向かって順番に連結していくこともできる。その場合は、上述の図4(b)の過程で、インサートナット1をロッドの棒状部16に挿通した状態で、ロッド3を左右のスチール方立4a間に配置すればよい。もちろん、インサートナット1とインサートボルト2を左右逆にしてスチール方立4aに取付けてもよい。
【0014】
本補鋼材21は、以上に述べたように、スチール方立4aを先に全部立設した後からスチール方立4aを連結できるので、スチール方立4aの施工、補鋼材21の施工を別々に効率良く行うことができる。また本補鋼材21は、部品点数が少なく施工が容易であり、また、スチール方立4aに貫通孔5を開けるだけで取付でき、スチール方立4aの加工が容易である。さらに本補鋼材21は、インサートナット1とインサートボルト2の大径部8,12と、ロッド3の棒状部16しか外部に露出せず外観が良好であり、本実施形態のようにインサートナット1とインサートボルト2の大径部8,12の見付け寸法h1,h2を同一とし、且つその大径部の見付け寸法h1,h2をスチール方立4aの見付け寸法Hよりも小さくしたときには、スチール方立4aに対して意匠が左右対称となり、スチール方立4aから飛び出る部分も少なくなるので、外観がより一層良好となる。
【0015】
本発明の補鋼材は、インサートナット1とインサートボルト2の何れか一方を、図4(b)に示すようにロッド3の棒状部16に移動できれば施工可能であり、そのためにはインサートナット1とインサートボルト2の何れか一方の内周壁に設ける雌ネジ部9,13の内径寸法d1,d2が、ロッド3の棒状部16の外径寸法d3よりも大きければよい。ただし実施形態のように、インサートナット1とインサートボルト2の内周壁の雌ネジ部9,13の内径寸法d1,d2を両方とも棒状部16の外径寸法d3よりも大きくしたときには、スチール方立4aを右側からでも左側からでも連結できるし、図5に示すように、ロッド3両端の雄ネジ部14,15に螺合したインサートナット1とインサートボルト2を緩めてロッド3の棒状部16に移動させることで、中間のロッド3を一本だけ取り外して交換することもでき、メンテナンス等を行う上で都合が良い。なお、取付け状態でのロッドとロッドの間の隙間s(図1参照)が小さく、そのようにインサートナット1とインサートボルト2を棒状部16に移動させただけでは、中間のロッド3が左右のスチール方立4aの貫通孔5から外れない場合は、右側ないし左側に位置するロッド3を外側に移動させたりすれば、中間のロッド3だけを外すことができる。
【0016】
本発明の補鋼材は以上に述べた実施形態に限定されない。補鋼材により連結するカーテンウォール構成部材は、方立に限らず無目であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のカーテンウォール用補鋼材の組み立てた状態での縦断面図である。
【図2】本発明のカーテンウォール用補鋼材の分解した状態での縦断面図である。
【図3】(a)は、インサートボルトを小径部側から見た図であり、(b)は、インサートナットを小径部側から見た図である。
【図4(a)(b)(c)(d)(e)】本発明のカーテンウォール用補鋼材の施工手順を順に示す図である。
【図5】施工後に中間のロッドを取り外すときの様子を示す正面図である。
【図6】カーテンウォールの横断面図である。
【図7】カーテンウォールの縦断面図である。
【図8】カーテンウォールの正面図である。
【図9(a)(b)】従来のカーテンウォール用補鋼材の構造と施工方法を示す正面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 インサートナット
2 インサートボルト
3 ロッド
4a スチール方立(カーテンウォール構成部材)
5 貫通孔
6 インサートナットの小径部
7 一方側見込み壁
8 インサートナットの大径部
9 インサートナットの雌ネジ部
10 インサートボルトの小径部
11 他方側見込み壁
12 インサートボルトの大径部
13 インサートボルトの雌ネジ部
14 インサートナットねじ込み用雄ネジ部
15 インサートボルトねじ込み用雄ネジ部
16 棒状部
d1 インサートナット雌ネジ部の内径寸法
d2 インサートボルト雌ネジ部の内径寸法
d3 棒状部の外径寸法
d4 インサートナットねじ込み用雄ネジ部の外径寸法
d5 インサートボルトねじ込み用雄ネジ部の外径寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インサートナットと、インサートボルトと、ロッドとを備え、インサートナットは、カーテンウォール構成部材に設けた貫通孔内に一方側から挿入して配置する小径部と、カーテンウォール構成部材の一方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、インサートボルトは、カーテンウォール構成部材の貫通孔内に他方側から挿入しインサートナットの小径部内にねじ込む小径部と、カーテンウォール構成部材の他方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、ロッドは、インサートナットの内周壁に設けた雌ネジ部に一方側からねじ込むインサートナットねじ込み用雄ネジ部と、インサートボルトの内周壁に設けた雌ネジ部に他方側からねじ込むものであってインサートナットねじ込み用雄ネジ部とは逆ネジのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部と、両雄ネジ部間に位置する棒状部とを有し、インサートナット及びインサートボルトの何れか一方の内周壁に設けた雌ネジ部の内径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく、且つこの雌ネジ部にねじ込むロッドの雄ネジ部の外径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく設定してあることを特徴とするカーテンウォール用補鋼材。
【請求項2】
インサートナットと、インサートボルトと、ロッドとを備え、インサートナットは、カーテンウォール構成部材に設けた貫通孔内に一方側から挿入して配置する小径部と、カーテンウォール構成部材の一方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、インサートボルトは、カーテンウォール構成部材の貫通孔内に他方側から挿入しインサートナットの小径部内にねじ込む小径部と、カーテンウォール構成部材の他方側見込み壁に当接する大径部とを有する筒体であり、且つ内周壁に雌ネジ部を設けたものであり、ロッドは、インサートナットの内周壁に設けた雌ネジ部に一方側からねじ込むインサートナットねじ込み用雄ネジ部と、インサートボルトの内周壁に設けた雌ネジ部に他方側からねじ込むものであってインサートナットねじ込み用雄ネジ部とは逆ネジのインサートボルトねじ込み用雄ネジ部と、両雄ネジ部間に位置する棒状部とを有し、インサートナット及びインサートボルトの内周壁に設けた雌ネジ部の内径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく、且つインサートナットねじ込み用雄ネジ部及びインサートボルトねじ込み用雄ネジ部の外径寸法はロッドの棒状部の外径寸法より大きく設定してあることを特徴とするカーテンウォール用補鋼材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4(a)(b)(c)(d)(e)】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9(a)(b)】
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