説明

カーテンレール、キャップ及びフックホルダ

【課題】各取付条件下でも容易に取付けることができるカーテンレールを提供すること。
【解決手段】カーテンレール本体11,12の端部を隠すキャップ21は、その板状のキャップ本体21aにカーテンレール本体11,12の端部に取着されるレール取着部21b,21cが設けられ、該レール取着部21b,21cからレール取付面側である後方側に向けてキャップ本体21aを突き出させて後方突出部21dを構成し、該後方突出部21dにおけるレール取着部21b,21cが設けられる側の面である内側面にフックホルダ取付部32を設け、該フックホルダ取付部32はフックホルダ31の前後方向の取付位置を調節可能に、それぞれフックホルダ31を取付可能な複数の取付部32a,32bにて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンレール、カーテンレール本体の端部を隠すキャップ、及びそのキャップに取付られるフックホルダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カーテンレールにおいて、カーテンレール本体の端部には、キャップが取着される。このキャップは、合成樹脂等からなり、カーテンレール本体の端部を覆い美観を向上させる機能や、カーテンレール本体内を移動するランナーのストッパーとしての機能等を有する。
【0003】
又、このようなキャップとしては、カーテンレール本体の端部に取着されるレール取着部を有するとともに、そのレール取着部よりもレール取付面(窓が設けられる壁面)側である後方側に向かって延びる後方突出部を有し、その後方突出部にフックホルダが一体成形されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
又、キャップとしては、一対のカーテンレール本体の端部毎(前方側と後方側)に別々に取着される2つの分割キャップを備え、それら2つの分割キャップが前後方向に摺動可能に連結されてなるものがある(例えば、特許文献2参照)。このキャップでは、後方側の分割キャップに、後方突出部が形成され、その後方突出部にフックホルダが一体成形されている。
【0005】
上記のようなフックホルダは、カーテンの端部(具体的には、その端部に取着されるフック)を吊下支持可能とされたものであって、全体がカーテンレール本体に沿って(ランナーに)吊下支持されたカーテンの端部側を折り曲げた(リターンした)状態で支持するためのものである。よって、このようにフックホルダを有するものでは、カーテンの端部側(リターン部分)によりカーテンレール本体の端部とレール取付面(窓が設けられる壁面)との間からの光の漏れを防ぐことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】意匠登録第1306736号公報
【特許文献2】実開昭57−189488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記したキャップにフックホルダが一体成形されたものでは、カーテンレールの取付ブラケットをレール取付面に取付ける際に、例えば下地の関係等でレール取付面から出っ張った窓枠に近接して取付けることになると、フックホルダが窓枠に当接してしまう場合があり、この場合フックホルダを切除して対応することになってしまう。よって、カーテンレールの取付時に、手間の掛かる作業をしいられるという問題がある。
【0008】
又、後方側の分割キャップにフックホルダが一体成形されたものでは、上記のような場合、後方側の分割キャップを前方側に摺動させることでフックホルダを窓枠と当接しないようにすることができるものの分割キャップを後方側のカーテンレール本体と固定したままではフックホルダと共に後方側のカーテンレール本体も前方側に移動してしまうので、後方側のレール取着部のねじを緩めなければならなくなるという問題がある。また、窓枠の出っ張りが大きいと後方側のレール取着部の長穴の長さでは足りない場合もある。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、各取付条件下でも容易に取付けることができるカーテンレール、キャップ及びそのキャップに取付られるフックホルダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明では、カーテンレール本体と、カーテンレール本体の端部を隠すキャップとを備えたカーテンレールであって、前記キャップは、その板状のキャップ本体に前記カーテンレール本体の端部に取着されるレール取着部が設けられ、該レール取着部からレール取付面側である後方側に向けて前記キャップ本体を突き出させて後方突出部を構成し、該後方突出部における前記レール取着部が設けられる側の面である内側面にフックホルダ取付部を設け、該フックホルダ取付部はフックホルダの前後方向の取付位置を調節可能とされた。
【0011】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のカーテンレールにおいて、前記カーテンレール本体は、前後方向に一対設けられるとともに前記レール取付面に固定するための取付ブラケットに保持され、前記後方突出部は、前記取付ブラケットの前記レール取付面側への突き出し端部までに一定の微細な隙間を有するように後方側に突き出され、前記後方突出部を含む前記キャップ本体の外側面は、前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有する。
【0012】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のカーテンレールにおいて、前記カーテンレール本体は、単一で設けられるとともに前記レール取付面に固定するための取付ブラケットに保持され、前記後方突出部は、前記取付ブラケットの前記レール取付面側への突き出し端部までに一定の微細な隙間を有するように後方側に突き出され、前記後方突出部を含む前記キャップ本体の外側面は、前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有する。
【0013】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカーテンレールにおいて、前記フックホルダ取付部は、それぞれ前記フックホルダを取付可能な複数の取付部にて構成された。
【0014】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカーテンレールにおいて、前記フックホルダ取付部は、前記フックホルダを係着可能な係着部である。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のカーテンレールにおいて、前記係着部は、外側面が意匠面を構成する前記後方突出部とは異なる板状部の前後方向に複数設けられた開口である。
【0015】
請求項7に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカーテンレールにおいて、前記キャップは、前記後方突出部を含む前記キャップ本体、前記レール取着部、及びフックホルダ取付部が一体成形されてなる。
【0016】
請求項8に記載の発明では、カーテンレール本体の端部を隠すキャップあって、その板状のキャップ本体に前記カーテンレール本体の端部に取着されるレール取着部が設けられ、該レール取着部からレール取付面側である後方側に向けて前記キャップ本体を突き出させて後方突出部を構成し、該後方突出部における前記レール取着部が設けられる側の面である内側面にフックホルダ取付部を設け、該フックホルダ取付部はフックホルダの前後方向の取付位置を調節可能とされた。
【0017】
請求項9に記載の発明では、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のキャップの前記フックホルダ取付部に取付可能なフックホルダであって、透明な材料よりなる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、各取付条件下でも容易に取付けることができるカーテンレール、キャップ及びそのキャップに取付られるフックホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(a)本実施の形態におけるキャップの斜視図。(b)同じくフックホルダの斜視図。(c)同じくフックホルダ取付部とフックホルダの取付状態の断面図。
【図2】本実施の形態のカーテンレールの一部斜視図。
【図3】本実施の形態のキャップ及びフックホルダを説明するための正面図。
【図4】(a)〜(c)本実施の形態におけるカーテンレールの取付例を説明するための模式図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
図1(a)、図2、及び図4に示すように、カーテンレールのカーテンレール本体11,12は、下方が開口した略筒状に形成され、取付ブラケット13(図4参照)に保持され、該取付ブラケット13を介してレール取付面としての(窓が設けられる)壁面14に取付られる。
【0021】
本実施の形態のカーテンレール本体11,12は、取付ブラケット13によって平行を保たれた状態で(前後方向に)一対設けられている。各カーテンレール本体11,12には、その長手方向に沿って移動可能なランナー15が設けられている。前記壁面14側である後方側のカーテンレール本体11のランナー15には、例えば、レースのカーテンが図示しないフックを介して吊下支持され、前方側のカーテンレール本体12のランナー15には、例えば、遮光のカーテン16がフックを介して吊下支持される。
【0022】
そして、カーテンレール本体11,12の端部には、該端部を隠すキャップ21が取着される。キャップ21は、図1(a)に示すように、一対のカーテンレール本体11,12の端部を連続して(1つの部材で)隠すように前後方向に延びる板状のキャップ本体21aと、該キャップ本体21aの内側面に設けられてカーテンレール本体11,12の各端部に嵌合される2つのレール取着部21b,21cとを備える。
【0023】
又、キャップ21は、レール取着部21bから後方側(壁面14側)に向けてキャップ本体21aを突き出させて構成される後方突出部21dを有し、該後方突出部21dにおける内側面には、図1(b)に示すフックホルダ31を取付可能なフックホルダ取付部32が設けられている。そして、フックホルダ取付部32は、取付られるフックホルダ31の前後方向の取付位置を調節可能に構成されている。
【0024】
詳述すると、図1(a)、(c)に示すように、後方突出部21dを含むキャップ本体21aにおいて後方側端部を除く内側面の縁には、内枠部21eが立設されている。又、後方突出部21dには、図1(a)に示すように、上下の前記内枠部21eを連結するように連結壁部21fが形成されている。そして、後方突出部21dには、上下の前記内枠部21eと前記連結壁部21fとの先端と連続して後方突出部21d(キャップ本体21a)と平行な板状部21gが一体成形されている。この板状部21gには前後方向に一対の開口が形成され、それらが2つの取付部32a,32bを構成している。そして、本実施の形態では、それぞれフックホルダ31を取付可能な2つの取付部32a,32bがフックホルダ取付部32を構成している。
【0025】
又、後方突出部21dを含むキャップ本体21aの外側面の縁には、僅かに突出する外枠部21h(図1(c)及び図2参照)が形成され、その外枠部21hに取り囲まれたキャップ本体21aの外側面には、サイドカバーシート33(本実施の形態ではオレフィン系樹脂シート)が添着されている。サイドカバーシート33は、例えばその表面全体に木目などの意匠面を有し、キャップ本体21a(後方突出部21d含む)の外側面は前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有することになる。
【0026】
又、後方突出部21dは、図4(a)に示すように、前記取付ブラケット13の壁面14側への突き出し端部13a(即ち取付られた状態で壁面14)までに一定の微細な隙間S(できるだけ壁面14に寄せつつ前記端部13aとキャップ21の後方側端部との前後の誤差を安全側に考慮した数mmであって、本実施の形態では2mm)を有するように後方側に突き出されている。
【0027】
一方、フックホルダ31は、透明な合成樹脂よりなり、図1(b)、(c)に示すように、本体部31aから下方に延びてカーテン16(図2参照)の端部に取着された図示しないフックを引っ掛けることが可能なフック係合部31bと、本体部31aから側方に延びるとともにその先端側が下方に延びるフック部31cとを有する。これら構成により、前記フックホルダ取付部32(その取付部32a,32b)は、図1(c)に示すように、フックホルダ31(そのフック部31c)を係着可能な係着部とされている。尚、具体的には、フックホルダ31のフック部31cを取付部32a及び取付部32bのいずれか一方に挿入し、フックホルダ31を引き下げることで、図1(c)に示すように、フックホルダ31がフックホルダ取付部32(取付部32a又は取付部32b)に係着されることになる。
【0028】
次に、本実施の形態の作用について記載する。
例えば、図4(a)に示すように、取付ブラケット13を取付ける位置に近接して壁面14から出っ張った窓枠がない、若しくは取付ける位置が窓枠から離れている場合は、フックホルダ31を後方側の取付部32a(壁面最接近位置であり図1(a)参照)に取付け、そのフックホルダ31にカーテン16の端部に取着されるフックを吊下支持させる。このようにすると、カーテン16の端部と壁面14との隙間が極小さくなり、その間からの光の漏れが防止される。
【0029】
又、例えば、図4(b)に示すように、壁面14から出っ張った窓枠14aに近接して取付ブラケット13を取付ける場合は、フックホルダ31を前方側の取付部32b(窓枠退避位置であり図1(a)参照)に取付け、そのフックホルダ31にカーテン16の端部に取着されるフックを吊下支持させる。このようにすると、カーテン16の端部と壁面14との隙間が小さくなり、その間からの光の漏れが防止される。
【0030】
又、例えば、図4(c)に示すように、壁面14から大きく出っ張った窓枠14bに近接して取付ブラケット13を取付ける場合は、フックホルダ31を取付けない(あるいは取り外す)ようにして対応することができる。
【0031】
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)フックホルダ取付部32はフックホルダ31の前後方向の取付位置を調節可能とされるため、図4(a)〜(c)に示すように、各取付条件下でもカーテンレール本体11の前後方向の位置を変更させず、またフックホルダを切除するといった手間の掛かる作業を行う必要がない。又、図4(a)、(b)に示す場合では、上記効果を得ながら光の漏れを防ぐ効果を得ることができる。
【0032】
(2)フックホルダ取付部32は、後方突出部21dにおけるレール取着部21b,21cが設けられる側の面である内側面に設けられるため、例えば外側面側や下側に設けた場合に比べて、フックホルダ取付部32が外部から見え難くなり、ひいては美観が向上される。
【0033】
(3)後方突出部21dは取付ブラケット13の壁面14側への突き出し端部13aまでに一定の微細な隙間Sを有するように後方側に突き出され、取付られた状態で壁面14に対して一定の微細な隙間Sしか生じず、また後方突出部21dを含むキャップ本体21aの外側面は前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有するため、美観が良好となる。前記意匠面は、詳しくは、少なくとも後方側のカーテンレール本体11の端部から前方側のカーテンレール本体12の端部までを含む前後方向の範囲で連続して設けられるため、例えば、その範囲の途中で意匠面が変化してしまうようなものに比べて、美観が良好となる。
【0034】
(4)フックホルダ取付部32は、それぞれフックホルダ31を取付可能な複数(本実施の形態では2つ)の取付部32a,32bにて構成されるため、複数段階で前後方向の位置を調節することができる。
【0035】
(5)フックホルダ取付部32(取付部32a,32b)は、フックホルダ31(フック部31c)を係着可能な係着部であるため、ねじ等で締結固定する場合に比べてねじ等の部材が不要となるとともに、容易な着脱が可能となる。具体的には、フックホルダ取付部32(取付部32a,32b)は、外側面が意匠面を構成する後方突出部21dとは異なる板状部21gの前後方向に複数設けられた開口であるため、後方突出部21dにて意匠面を良好としながら、フック部31cを有したフックホルダ31の容易な着脱が可能となる。
【0036】
(6)キャップ本体21a(後方突出部21d含む)、レール取着部21b,21c、及び板状部21g(フックホルダ取付部32含む)が一体成形されるため、一部を別体として製造して組み付けてなるものに比べて、安価に製造することが可能となる。
【0037】
(7)フックホルダ31は、透明な材料(本実施の形態では合成樹脂)よりなるため、例えば色等の種類が異なる各キャップ21に共用部品として違和感なく用いることができる。即ち、フックホルダ31を共通部品として、全体の低コスト化を図ることが可能となる。
【0038】
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施の形態では、キャップ本体21a(後方突出部21d含む)、レール取着部21b,21c、及び板状部21g(フックホルダ取付部32)等が一体成形されたキャップ21に具体化したが、これに限定されず、少なくとも一部が別体として製造され、組み付けられてなるものとしてもよい。
【0039】
例えば、キャップ本体(後方突出部含む)の外側面側を別体で前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有する外側面部材とし、その外側面部材を、内側面側のレール取着部や板状部(フックホルダ取付部)等を有した内側面部材にねじ等で組み付けてキャップを構成してもよい。この場合、例えば、内側面部材における板状部(フックホルダ取付部)の外側面側を開放させて製造し、その部分を外側面部材(その後方突出部)で閉塞するようにしてもよい。このようにすると、キャップ本体の外側面を外側面部材によって前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有するものとして美観を良好としながら、板状部(フックホルダ取付部)を容易に(スライドコア等を用いず)製造することができる。又、この場合、外側面部材を木製(内側面部材は合成樹脂製)とすることで、全体を合成樹脂製としたものに比べてより美観(質感)を向上させることができる。
【0040】
・上記実施の形態では、フックホルダ取付部32は、2つの取付部32a,32bにて構成されるとしたが、取付られるフックホルダの前後方向の位置を調節可能に構成されていれば、他の構成に変更してもよい。例えば、フックホルダ取付部は、前後方向に3つ以上の取付部にて構成してもよい。
【0041】
又、例えば、フックホルダ取付部は、前後方向に沿って延びその前後方向の任意の部分にフックホルダを取着できる(フックホルダを前後方向にスライド移動できる)長穴にて構成してもよい。
【0042】
・上記実施の形態では、フックホルダ取付部32(取付部32a,32b)は、フックホルダ31を係着可能な係着部であるとしたが、フックホルダを取付けることができれば他の構成に変更してもよい。例えば、フックホルダ取付部は、フックホルダをねじ等で締結固定可能とすべく設けられた前後方向に複数のねじ穴で構成してもよい。
【0043】
・上記実施の形態では、フックホルダ31は、透明な合成樹脂よりなるとしたが、透明な他の材料よりなるものとしてもよいし、勿論、透明でない材料よりなるものとしてもよい。
【0044】
・上記実施の形態では、キャップ21は、一対のカーテンレール本体11,12に対応した(2つのレール取着部21b,21cを有する)ものとしたが、これに限定されず、単一のカーテンレール本体に対応した(1つのレール取着部しか有していない)ものに変更してもよい。
【0045】
上記実施形態から把握できる技術思想を以下に記載する。
(付記1)前記キャップ本体の外側面が有する意匠面は、少なくとも後方側のカーテンレール本体の端部から前方側のカーテンレール本体の端部までを含む前後方向の範囲で連続して設けられたことを特徴とするカーテンレール。
【0046】
(付記2)カーテンレール本体の端部を隠すキャップを備えたカーテンレールであって、カーテンレール本体を保持し壁面に固定するための取付ブラケットの壁面からカーテンレール本体までの突き出し量に合わせ、一定の微細な隙間のみを有するように前記キャップをカーテンレール本体から壁面側に向けてキャップ本体を突き出させて形成し、前記キャップは壁面最接近位置と窓枠退避位置とにフックホルダをどちらへも選択的に取付け取外し可能としたフックホルダ取付部を有することを特徴とするカーテンレール。
【符号の説明】
【0047】
11,12…カーテンレール本体、13…取付ブラケット、14…壁面(レール取付面)、21…キャップ、21a…キャップ本体、21b,21c…レール取着部、21d…後方突出部、21g…板状部、31…フックホルダ、32…フックホルダ取付部(係着部)、32a,32b…取付部(開口)、S…隙間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテンレール本体と、カーテンレール本体の端部を隠すキャップとを備えたカーテンレールであって、
前記キャップは、その板状のキャップ本体に前記カーテンレール本体の端部に取着されるレール取着部が設けられ、該レール取着部からレール取付面側である後方側に向けて前記キャップ本体を突き出させて後方突出部を構成し、該後方突出部における前記レール取着部が設けられる側の面である内側面にフックホルダ取付部を設け、該フックホルダ取付部はフックホルダの前後方向の取付位置を調節可能とされたことを特徴とするカーテンレール。
【請求項2】
請求項1に記載のカーテンレールにおいて、
前記カーテンレール本体は、前後方向に一対設けられるとともに前記レール取付面に固定するための取付ブラケットに保持され、
前記後方突出部は、前記取付ブラケットの前記レール取付面側への突き出し端部までに一定の微細な隙間を有するように後方側に突き出され、前記後方突出部を含む前記キャップ本体の外側面は、前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有することを特徴とするカーテンレール。
【請求項3】
請求項1に記載のカーテンレールにおいて、
前記カーテンレール本体は、単一で設けられるとともに前記レール取付面に固定するための取付ブラケットに保持され、
前記後方突出部は、前記取付ブラケットの前記レール取付面側への突き出し端部までに一定の微細な隙間を有するように後方側に突き出され、前記後方突出部を含む前記キャップ本体の外側面は、前後方向の全長に亘って一連の意匠面を有することを特徴とするカーテンレール。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカーテンレールにおいて、
前記フックホルダ取付部は、それぞれ前記フックホルダを取付可能な複数の取付部にて構成されたことを特徴とするカーテンレール。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカーテンレールにおいて、
前記フックホルダ取付部は、前記フックホルダを係着可能な係着部であることを特徴とするカーテンレール。
【請求項6】
請求項5に記載のカーテンレールにおいて、
前記係着部は、外側面が意匠面を構成する前記後方突出部とは異なる板状部の前後方向に複数設けられた開口であることを特徴とするカーテンレール。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカーテンレールにおいて、
前記キャップは、前記後方突出部を含む前記キャップ本体、前記レール取着部、及びフックホルダ取付部が一体成形されてなることを特徴とするカーテンレール。
【請求項8】
カーテンレール本体の端部を隠すキャップあって、
その板状のキャップ本体に前記カーテンレール本体の端部に取着されるレール取着部が設けられ、該レール取着部からレール取付面側である後方側に向けて前記キャップ本体を突き出させて後方突出部を構成し、該後方突出部における前記レール取着部が設けられる側の面である内側面にフックホルダ取付部を設け、該フックホルダ取付部はフックホルダの前後方向の取付位置を調節可能とされたことを特徴とするキャップ。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のキャップの前記フックホルダ取付部に取付可能なフックホルダであって、
透明な材料よりなることを特徴とするフックホルダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−217474(P2012−217474A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82974(P2011−82974)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成23年4月1日 立川ブラインド工業株式会社発行の「『カーテンレール 2011年4月』製品パンフレット」に発表
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】