説明

カーテン昇降操作構造

【課題】 開閉機構の安定性の確保とコストの極小化を実現し、かつカーテンが設置される家屋の開口部の上縁の高さが人の手の届く高さを超えていても容易に開閉操作できるカーテン構造を提供しようとする。
【解決手段】 カーテンの幅方向の少なくとも両側に昇降コードが上下方向に配され、各昇降コードの下端部がカーテンの下部にそれぞれ固定され、各昇降コードがカーテンの上縁部に設けられた案内部を挿通して上縁部の片側に配された方向転換ガイド側に延長され、方向転換ガイドを経て下方に延長され、下方に延長された昇降コードの束をまとめたコード束を下方に引くことにより、カーテンがひだ状に重なって引き上げられるものであって、前記コード束を挿通させたパイプと、前記コード束の先端と前記パイプの下端との間で前記コード束に一時的に固定されて、前記コード束が該カーテンにかかる重力で上昇方向に付勢されると前記パイプの下端に当接して前記コード束の上昇を止めるストッパとを備えるカーテン昇降操作構造である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテン支持部から垂下し、コード束を下方に引くことにより、ひだ状に重なって引き上げられるカーテンに関する。
【背景技術】
【0002】
コード束を下方に引くことによりひだ状に重なって引き上げられるカーテン(例えば、特許文献1参照。)は、従来の横引きのカーテンに比べて開閉操作が容易で装飾効果に優れるので広く用いられる。しかし、コード束のロック具が狭いスペースに収まる必要上構造に制約があり不安定でコードが外れるなど従来の横引きのカーテンに比べて操作の安定性の問題が懸念される。又、ロック具はかなりの数の部品から構成されるので、従来の横引きのカーテンに比べてコストアップの要因ともなる。
【0003】
このタイプのカーテンのロックの構造を単純化して安定性の確保とコストの極小化を計ったものとして、図15に示すカーテン構造100が挙げられる。図15において、カーテン支持部121から垂下するカーテン102の両側及び中央に、昇降コード122a、122b、122cが上下方向に配され、昇降コード122a、122b、122cそれぞれの下端部124a、124b、124cがカーテン102の下部にそれぞれ固定され、昇降コード122a、122bそれぞれがカーテン102の上縁部125に設けられた案内部126a、126bを挿通して上縁部125の片側に配された方向転換ガイド128側に延長されて更に方向転換ガイド128を挿通している。昇降コード122cは、方向転換ガイド128を挿通している。方向転換ガイド128を挿通した昇降コード122a、122b、122cが下方に延長され、下方に延長された昇降コード122a、122b、122cの束はまとめられて上下方向に配されたコード束130となっている。コード束130を下方に引くことにより、カーテン102がひだ状に重なって引き上げられる。コード束130の先端142には先端つまみ144が固定されている。
【0004】
図16に示すように、コード束130がカーテン102が全開の状態になるように引き上げられた状態で、ストッパ108が方向転換ガイド128に当接する位置に一時的に固定されることにより、カーテン102が全開の状態でセットされる。又、カーテン102を閉じるときはストッパ108をリリースしてカーテン102が自重で降りるようにする。従って、かかる構成においては、カーテン102を開状態で固定する操作とストッパ108をリリースしてカーテン102を降ろす操作は、いずれも人10がストッパ108を手で操作して行なわれるので、ストッパ108は人の手の届く位置にしか固定できない。
【0005】
方向転換ガイド128の床面からの高さはカーテン支持部121の床面からの高さにほぼ匹敵し、カーテン支持部121の床面からの高さは、カーテン102が設置される家屋の開口部103の上縁104の高さにほぼ匹敵するので、カーテン構造100を適用できる上縁104の床面からの高さも、人の手の届く高さ以内に限定される。
【特許文献1】特開2003−310422号公報(特許請求の範囲、図13、図14)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、開閉機構の安定性の確保とコストの極小化を実現し、かつカーテンが設置される家屋の開口部の上縁の高さが人の手の届く高さを超えていても容易に開閉操作できるカーテン構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、カーテン支持部から垂下するカーテンにおいて、該カーテンの幅方向の少なくとも両側に昇降コードが上下方向に配され、各該昇降コードの下端部がカーテンの下部にそれぞれ固定され、各該昇降コードが該カーテンの上縁部に設けられた案内部を挿通して該上縁部の片側に配された方向転換ガイド側に延長され、該方向転換ガイドを経て下方に延長され、下方に延長された該昇降コードの束をまとめたコード束を下方に引くことにより、該カーテンがひだ状に重なって引き上げられるものであって、
前記コード束を挿通させたパイプと、
前記コード束の先端と前記パイプの下端との間で前記コード束に一時的に固定されて、前記コード束が該カーテンにかかる重力で上昇方向に付勢されると前記パイプの下端に当接して前記コード束の上昇を止めるストッパと
を備えるカーテン昇降操作構造であることにある。
【0008】
前記パイプは前記方向転換ガイドの近傍から垂下され得る。
【0009】
前記パイプは前記方向転換ガイドに係止され得る。
【0010】
前記カーテン昇降操作構造においては、前記パイプの一端部に前記ストッパが固定され得る。
【0011】
前記パイプは可撓性であり得る。
【0012】
前記カーテン昇降操作構造においては、前記カーテン支持部で、前記カーテンが面ファスナーを介して施工壁面に着脱自在に接合され得る。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、開閉機構の安定性の確保とコストの極小化を実現し、かつカーテンが設置される家屋の開口部の上縁の高さが人の手の届く高さを超えていても容易に開閉操作できるカーテン構造が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明のカーテン昇降操作構造の実施形態について、図面を使用して説明する。なお、本明細書においては、各図にわたって記される同じ符号は同一又は同様の部材やものを示す。図1に示すように、本発明のカーテン昇降操作構造1においては、カーテン2が、家屋の開口部の上縁付近に配された、長手方向を水平にした帯状のカーテン支持部21から垂下する。カーテン支持部21においては、カーテン2の上縁部裏面と壁面とが面ファスナ31を介して着脱自在に接合されている。カーテン2の両側及び中央に、昇降コード22a、22b、22cが上下方向に配され、昇降コード22a、22b、22cそれぞれの下端部24a、24b、24cがカーテン2の下部のひだ位置決め部11、11、11にそれぞれ固定又は係合されている。
【0015】
カーテン2は上下方向に配された昇降コード22a、22b、22cをそれぞれ挿通させる、ひだ位置決め孔部12を備えている。ひだ位置決め孔部12は、昇降コード22a、22b、22cに対応して所定の間隔で上下に配列して設けられている。又、昇降コード22a、22bそれぞれが、カーテン2の上縁部25に設けられた案内部26a、26bを挿通してその上縁部25の片側に配された方向転換ガイド28側に延長されて更に方向転換ガイド28を挿通している。昇降コード22cは、方向転換ガイド28を挿通している。方向転換ガイド28を挿通した昇降コード22a、22b、22cが下方に延長され、下方に延長された昇降コード22a、22b、22cの束はまとめられて上下方向に配されたコード束30となっている。コード束30を下方に引くことにより、カーテン2が折り目方向を水平にしたひだ状に重なって引き上げられる。
【0016】
又、コード束30は、パイプ40の中空部を挿通している。コード束30の先端42には先端つまみ44が固定されている。パイプ40の下端46とコード束30の先端42との間には、コード束30を挿通させてコード束30に一時的に固定可能な、ストッパ8が配されている。
【0017】
図2に示すように、コード束30がカーテン2が全開の状態になるように引き上げられると、コード束30がカーテン2にかかる重力で上昇方向に付勢される。カーテン2が全開の状態でストッパ8をパイプ40の下端46に当接する位置でコード束30に一時的に固定してコード束30の上昇が止められる。これによりカーテン2が全開の状態を保つ。このとき、パイプ40の上端48は方向転換ガイド28に当接する。又、カーテン2を閉じるときはストッパ8をリリースしてカーテン2が自重で降りるようにする。
【0018】
カーテン2が全開の状態で保つための、ストッパ8の一時的固定の操作のためには、この状態で一時的に固定されるストッパ8の位置は踏み台等を使用しない限りは人の手の届く高さHであることが必要である。しかし、方向転換ガイド28の床面からの高さはストッパ8の高さにパイプ40の長さLを加えたものになる。よって、本発明のカーテン昇降操作構造1を適用できる家屋の開口部72の上縁74の床面からの高さHHも、人の手の届く高さを超えたものになる。
【0019】
カーテン支持部21の構成の一例を図3の側面断面模式図で示す。家屋の壁面240と、カーテン2とがオス部材33とメス部材35とから成る面ファスナー31を介して接合される。オス部材33とメス部材35の各裏面にはそれぞれ粘着層37が設けられており、施工当初において、オス部材33が粘着層37を介して壁面240に接着固定され、メス部材35がカーテン2の上縁部裏面に接着固定される。
【0020】
これにより、カーテン2の着脱が従来のレール方式による横スライド型のカーテンに比べ容易になる。又、施工当初における壁面240へのカーテンの取り付けも、壁面240への工事は不要で粘着剤付きのメス部材35を壁面240の所定の位置に貼着するだけで済み、極めて容易である。
【0021】
本発明の態様における、カーテン昇降操作構造1の各部分の構成の具体例を以下に示す。なお、カーテン昇降操作構造1の各部分の構成は以下に示すものに限定されず、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【0022】
図4にひだ位置決め孔部12の構成を2例(図4(a)、図4(b)、)示す。図4(a)に示すひだ位置決め孔部12aにおいては、カーテン2に互いに近接して2個のハトメ孔80、80が形成され、昇降コードS(昇降コード22a、22b、22c)がハトメ孔80、80を挿通している。図4(b)に示すひだ位置決め孔部12bにおいては、カーテン2にカーテン2の幅方向に折り目を有するひだ82を形成し、ひだ82を構成するカーテン地をその根元83で縫合し、ひだ82を貫通するハトメ孔84を設けて、ハトメ孔84に昇降コードSを挿通させている。
【0023】
図5に、方向転換ガイド28の構成を示す。図5(a)は正面図、図5(b)は側面図である。方向転換ガイド28は、カーテン2に固定する固定用板90と、固定ガイドロール92と、固定ガイドロール92を固定ガイドロール92の両端で挟持固定する一対の側壁96、97と、側壁96、97同士を連結する上板98を有するコの字型のホルダー94とで構成される。ホルダー94は上板98を上にして、側壁96をカーテン2の表面に密着させ、固定ガイドロール92の軸心をカーテン2の表面に直交させ、上板98の下がわに固定ガイドロール92が位置するように配される。固定用板90は側壁96に面一に連接されている。方向転換ガイド28は固定用板90、リベット201を介してカーテン2に固着されている。
【0024】
昇降コード22a、22b、22cが、上板98と固定ガイドロール92との間の隙間202に挿通された後、コード束30となって下方に延出される。
【0025】
固定ガイドロール92に代えて回転ロールが用いられてもよい。
【0026】
なお、案内部26a、26b(図1)も、挿通させる昇降コードの本数は異なるが、構成は方向転換ガイド28と同様である。
【0027】
図6(a)の分解図、図6(b)の正面図にストッパ8の態様を示す。ストッパ8は、ピストン状の中円柱部210と、中円柱部210が挿入されるシリンダ状の外筒部212と、コイルばね212とから構成される。中円柱部210は、円柱体211を備えて成り、円柱体211を自身の軸心と直交方向に貫通する貫通孔214が形成されている。円柱体211の図面視上端には中円柱部210を軸心方向に押し下げるための押し板216が備えられる。円柱体211の図面視下端面218からは、第一芯棒220が突出している。
【0028】
外筒部212は有底の筒体219から成り、筒体219を自身の軸心と直交方向に貫通する貫通穴222が形成されている。外筒部212の内底面からは、中空部に向けて第二芯棒224が突出している。
【0029】
中円柱部210が外筒部212に挿入され、コイルばね212に、図面視上から第一芯棒220が挿入され、図面視下から第二芯棒224が挿入される。これにより、中円柱部210が外筒部212と離れる方向に付勢される。
【0030】
図6(b)の正面図に示すように、コード束30を貫通孔214と貫通穴222とに挿通させ放置すると、コイルばね212の付勢力により、コード束30が貫通孔214の周面と貫通穴222の周面とで挟持されて、コード束30がストッパ8に一時的に固定される。押し板216を押し下げると、コード束30を挟持する力が開放され、ストッパ8がコード束30の長手方向に摺動自在となる。
【0031】
図7に、コード束30がカーテン2(図2)が全開の状態になるように引き上げられ、ホルダー94の下端にパイプ40の上端が当接し、パイプ40の下端にストッパ8が当接している状態の配置の詳細な構成を示す。コード束30はストッパ8により把持されている。なお、図中のホルダー94とパイプ40との間、及びパイプ40とストッパ8との間の隙間は連接状態の図示と区別する意味であり、実際は当接状態である。
【0032】
図8に、コード束30がカーテン2(図2)が全開の状態になるように引き上げられている状態の構成の他の態様を示す。図8においては、ストッパ8がパイプ40に固定され、ホルダー94の下端にパイプ40の上端が当接している。コード束30はストッパ8により把持されている。なお、図中のホルダー94とパイプ40との間の隙間は連接状態の図示と区別する意味であり、実際は当接状態である。
【0033】
図9に、コード束30がカーテン2(図2)が全開の状態になるように引き上げられている状態の構成の更に他の態様を示す。図9においては、ストッパ8がパイプ40に固定され、更にパイプ40がホルダー94に固定されている。コード束30はストッパ8により把持されている。
【0034】
又、図10に示すように、パイプ40が互いに係合する係合部材230、232を介して方向転換ガイド28に吊り下げられるように係合して、方向転換ガイドの近傍から垂下していてもよい。図10においては、方向転換ガイド28が、側壁96からカーテン2の方向転換ガイド28が設置されるがわの側縁に向けて横方向に延出されたベース板234を備え、ベース板234に係合部材230が固定され、パイプ40に係合部材230が固定されている。係合部材232はパイプ40の上端に固定されている。
【0035】
本発明の又他の態様においては、パイプ40が係合部材230のような部材を介して方向転換ガイド28の近傍の位置でカーテン2に係合されていてもよい。
【0036】
本発明の更に他の態様においては、図11に示すように、パイプ40が連結部材239、ベース板234を介して直接方向転換ガイド28に固定されていてもよい。
【0037】
更に又、図12に示すように、パイプ40が家屋の壁面240に固定された係合部236を介してカーテン2の上縁近傍の壁面240から吊り下げられ、方向転換ガイドの近傍から垂下して、壁面240に係合していてもよい。図12においては、係合部236が、壁面240に固着されたフック部242と、フック部242のフック243に懸架されて垂下する吊糸244とから構成される。又、パイプ40の上端に吊糸244と係合する半環部材246が備えられている。
【0038】
本発明の更に別の態様においては、図13に示すように、パイプ40が連結部材243を介しして直接壁面240に固定されていてもよい。
【0039】
本発明のカーテン昇降操作構造に用いられるパイプ40は、剛直な金属管や樹脂管であってもよい。軽量化のためにガラス繊維や炭素繊維等の構造材繊維を用いた複合材から成る管であってもよい。更に、操作の安全性や保管、運搬の容易性からみて、可撓性の樹脂管であってもよい。あるいは、網状管状物やコイルスプリング状の管状物で周壁が強化された可撓性の樹脂管であってもよい。又、パイプは図14に示すように、先端が曲ったパイプ40aであってもよい。パイプ40aを用いると、壁面からやや離れたところからでも開閉の操作ができる。
【0040】
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明のカーテン昇降操作構造は、ひだ状に引き上げるカーテンのみならずブラインド方式のカーテンにも適用出来る。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のカーテン昇降操作構造の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のカーテン昇降操作構造における、カーテン2が全開の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明のカーテン昇降操作構造における、カーテン支持部の構成の一例を示す側面断面模式図である。
【図4】(図4(a)は本発明のカーテン昇降操作構造におけるひだ位置決め孔部の構成の一例を示す断面模式図であり、図4(b)は他の一例を示す断面模式図である。
【図5】図1のカーテン昇降操作構造に用いられる方向転換ガイドの構成を示し、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図である。
【図6】図1のカーテン昇降操作構造に用いられるストッパの態様の一例を示し、図6(a)は分解図、図6(b)は正面図である。
【図7】本発明のカーテン昇降操作構造において、コード束がカーテンが全開の状態になるように引き上げられた状態の詳細な態様を示す説明図である。
【図8】本発明のカーテン昇降操作構造において、コード束がカーテンが全開の状態になるように引き上げられた状態の他の態様を示す説明図である。
【図9】本発明のカーテン昇降操作構造において、コード束がカーテンが全開の状態になるように引き上げられた状態の更に他の態様を示す説明図である。
【図10】本発明のカーテン昇降操作構造において、パイプが方向転換ガイドに吊り下げられる場合の態様の一例を示す説明図である。
【図11】本発明のカーテン昇降操作構造において、パイプが方向転換ガイドに固定される場合の態様の一例を示す説明図である。
【図12】本発明のカーテン昇降操作構造において、パイプが方向転換ガイドの近傍から吊り下げられる場合の態様の一例を示す説明図である。
【図13】本発明のカーテン昇降操作構造において、パイプが方向転換ガイドの近傍に固定される場合の態様の一例を示す説明図である。
【図14】本発明のカーテン昇降操作構造に用いられるパイプの形状の異なる態様の一例を示す斜視図である。
【図15】従来のカーテン構造を示す斜視図である。
【図16】図15のカーテン構造において、カーテンが全開の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1:カーテン昇降操作構造
2、102:カーテン
8、108:ストッパ
21、121:カーテン支持部
22a、22b、22c、122a、122b、122c:昇降コード
25、125:上縁部
26a、26b、126a、126b:案内部
28、128:方向転換ガイド
30、130:コード束
31:面ファスナー
40:パイプ
100:カーテン構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテン支持部から垂下するカーテンにおいて、該カーテンの幅方向の少なくとも両側に昇降コードが上下方向に配され、各該昇降コードの下端部がカーテンの下部にそれぞれ固定され、各該昇降コードが該カーテンの上縁部に設けられた案内部を挿通して該上縁部の片側に配された方向転換ガイド側に延長され、該方向転換ガイドを経て下方に延長され、下方に延長された該昇降コードの束をまとめたコード束を下方に引くことにより、該カーテンがひだ状に重なって引き上げられるものであって、
前記コード束を挿通させたパイプと、
前記コード束の先端と前記パイプの下端との間で前記コード束に一時的に固定されて、前記コード束が該カーテンにかかる重力で上昇方向に付勢されると前記パイプの下端に当接して前記コード束の上昇を止めるストッパと
を備えるカーテン昇降操作構造。
【請求項2】
前記パイプが前記方向転換ガイドの近傍から垂下された請求項1に記載のカーテン昇降操作構造。
【請求項3】
前記パイプが前記方向転換ガイドに係止される請求項2に記載のカーテン昇降操作構造。
【請求項4】
前記パイプの一端部に前記ストッパが固定された請求項1乃至3のいずれかに記載のカーテン昇降操作構造。
【請求項5】
前記パイプが可撓性である請求項1乃至4のいずれかに記載のカーテン昇降操作構造。
【請求項6】
前記カーテン支持部で、前記カーテンが面ファスナーを介して施工壁面に着脱自在に接合される請求項1乃至3のいずれかに記載のカーテン昇降操作構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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