説明

カード利用支援システム、カード利用支援方法およびカード利用支援プログラム

【課題】利用者に対してカードを用いた決済による高い利便性を提供し、カードの利用促進を図ること。
【解決手段】航空券500の予約販売にかかる航空券特定番号とカード番号とに基づいて一時カード番号を生成し、カード番号に関連付けて記憶する。航空券特定番号に基づいて航空券500を発券する際には、該当するカード番号に関連付けられている一時カード番号を抽出し、抽出された一時カード番号が記録された航空券500を発券する。そして、一時カード番号の有効期間中は、航空券500に記録された一時カード番号を用いてカード決済と同様の信用決済をおこなうことを可能としたカード利用支援システムを構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、クレジットカードなどのカードの利用を支援するカード利用支援システム、カード利用支援方法およびカード利用支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、海外の免税店における買い物に際して支払いをカード決済でおこなう場合は、クレジットカードなどのカードに加えて航空券の提示を求められることがあった。また、従来、たとえば、非接触型の無線通信によって情報を送受信する複数の情報端末により、旅行に関する情報、交通に関する情報、位置に関する情報、交通機関の発着場に関する情報、あるいは旅行代金の決済に関する情報の交換をおこない、設置型情報端末により、携帯型情報端末に格納された情報を基に、旅行に関する予約の設定あるいは変更をおこなって携帯型情報端末に情報を格納するとともに、所定の決済センタと情報の送受信をおこなって旅行代金の決済をおこなうことにより、携帯型情報端末を、交通機関で用いられるチケットとして用いるようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−48193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術は、たとえば、利用者が、クレジットカードなどのカードと航空券との両方を一緒に携帯しなくてはならず、煩わしいという問題があった。また、上述した従来の技術は、たとえば、旅行先のように不慣れな場所において所持品、特に貴重品を携帯したくない場合にも、多額の現金を持ち歩かなくてもよいという利便性を優先させるためには、利用者は、クレジットカードを紛失するかもしれないという不安を感じながらもクレジットカードを携帯しなくてはならないという問題があった。特に、治安の不安定な地域においては、クレジットカードを持ち歩くことによる不安などを感じることがあるという問題があった。また、上述した特許文献1に記載された技術は、携帯型情報端末を携帯しなくてはならず、煩わしいという問題があった。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、利用者に対してカードを用いた決済による高い利便性を提供し、カードの利用促進を図ることができるカード利用支援システム、カード利用支援方法およびカード利用支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるカード利用支援システムは、カード決済をともなう航空券の予約販売を受け付ける予約販売情報受付装置と、前記予約販売情報受付装置において予約販売を受け付けた航空券を特定可能な航空券特定番号に基づいて航空券を発券する発券装置と、店舗の決済端末から決済要求を受信した場合に決済処理をおこなう決済サーバと、がネットワークによって接続されたカード利用支援システムであって、前記発券装置が、前記航空券特定番号が指定された場合に、前記決済サーバに対して、当該航空券特定番号を含む問い合わせ要求を送信する問い合わせ要求送信手段を備え、前記決済サーバが、前記予約販売情報受付装置から、前記予約販売にかかる航空券の航空券特定番号および当該航空券の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する予約販売情報取得手段と、前記予約販売情報取得手段によって取得されたカード番号に対応する一時カード番号を生成する一時カード番号生成手段と、前記一時カード番号生成手段によって生成された一時カード番号と前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券特定番号とを関連付けて記憶する一時カード番号記憶手段と、前記発券装置から送信された問い合わせ要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出する一時カード番号抽出手段と、前記一時カード番号抽出手段によって抽出された一時カード番号を、前記問い合わせ要求の送信元となる発券装置に対して送信する一時カード番号送信手段と、を備え、前記発券装置が、前記決済サーバから送信された一時カード番号を受信した場合に、当該一時カード番号が記録された航空券を発券する航空券発券手段を備え、前記決済サーバが、前記決済端末からカード番号を含む決済要求を受信した場合に、受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこない、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう決済処理手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記予約販売情報取得手段が、前記予約販売にかかる航空券の有効期間および当該航空券の予約販売に用いられたカードの有効期限に関する情報を取得し、前記決済サーバが、前記予約販売情報取得手段によって取得された情報に基づいて、前記航空券の有効期間が前記カードの有効期限内であるか否かを判断する期限判断手段を備え、前記一時カード番号生成手段が、前記期限判断手段によって有効期限内であると判断された場合に、一時カード番号を生成することを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記決済サーバが、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、当該決済要求を受信した日時が前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券の有効期間内であるか否かを判断する有効性判断手段を備え、前記決済処理手段が、前記有効性判断手段によって前記有効期間内であると判断された場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記決済サーバが、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号送信手段によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信したか否かを判断する有効性判断手段を備え、前記決済処理手段が、前記有効性判断手段によって前記一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信していないと判断された場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記決済サーバが、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号送信手段によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号に対応する新たな一時カード番号が送信されたか否かを判断する有効性判断手段を備え、前記決済処理手段が、前記有効性判断手段によって新たな一時カード番号が送信されていないと判断された場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記決済サーバが、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、当該一時カード番号に対応するカード番号のカードの利用者の所在地に関する情報を取得する所在地情報取得手段と、前記所在地情報取得手段によって取得された情報に基づいて、配送先に関する情報を出力する配送先情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記航空券が、記録媒体が設けられた搭乗券を一体的に備え、前記航空券発券手段は、前記一時カード番号を前記記録媒体に記録させた航空券を発券することを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記発券装置が、前記搭乗券に設けられた記録媒体に記録された情報を取得する搭乗券情報取得手段と、現金の入金を受け付ける入金受付装置によって受け付けられた入金額に関する情報を取得する入金額取得手段と、前記搭乗券情報取得手段および前記入金額取得手段によって取得された情報を、前記決済サーバに対して送信する金額情報送信手段と、を備え、前記決済サーバが、前記発券装置から送信された情報に基づいて、前記入金額を前記カードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額に換算する換算手段を備え、前記決済処理手段が、前記一時カード番号送信手段によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信した場合に、前記換算手段によって換算された金額を差し引いた決済処理をおこなうことを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかるカード利用支援システムは、上記の発明において、前記発券装置が、前記搭乗券に設けられた記録媒体に記録された情報を取得する搭乗券情報取得手段と、現金の入金を受け付ける入金受付装置によって受け付けられた入金額に関する情報を取得する入金額取得手段と、前記入金額取得手段によって取得された入金額を前記カードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額に換算する換算手段と、前記換算手段によって換算された金額に関する情報を前記記憶媒体に記憶させる金額情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかるカード利用支援方法は、カード決済をともなう航空券の予約販売を受け付ける予約販売情報受付装置と、前記予約販売情報受付装置において予約販売を受け付けた航空券を特定可能な航空券特定番号に基づいて航空券を発券する発券装置と、店舗の決済端末から決済要求を受信した場合に決済処理をおこなう決済サーバと、がネットワークによって接続されたカード利用支援システムが用いるカード利用支援方法であって、前記発券装置が、問い合わせ要求送信手段を備え、前記問い合わせ要求送信手段が、前記航空券特定番号が指定された場合に、前記決済サーバに対して、当該航空券特定番号を含む問い合わせ要求を送信する問い合わせ要求送信工程を含み、前記決済サーバが、予約販売情報取得手段と、一時カード番号生成手段と、一時カード番号記憶手段と、一時カード番号抽出手段と、一時カード番号送信手段と、を備え、前記予約販売情報取得手段が、前記予約販売情報受付装置から、前記予約販売にかかる航空券の航空券特定番号および当該航空券の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する予約販売情報取得工程と、前記一時カード番号生成手段が、前記予約販売情報取得手段によって取得されたカード番号に対応する一時カード番号を生成する一時カード番号生成工程と、前記一時カード番号記憶手段が、前記一時カード番号生成手段によって生成された一時カード番号と前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券特定番号とを関連付けて記憶する一時カード番号記憶工程と、前記一時カード番号抽出手段が、前記発券装置から送信された問い合わせ要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出する一時カード番号抽出と、前記一時カード番号送信手段が、前記一時カード番号抽出手段によって抽出された一時カード番号を、前記問い合わせ要求の送信元となる発券装置に対して送信する一時カード番号送信工程と、を含み、前記発券装置が、航空券発券手段を備え、前記航空券発券手段が、前記決済サーバから送信された一時カード番号を受信した場合に、当該一時カード番号が記録された航空券を発券する航空券発券工程を含み、前記決済サーバが、決済処理手段を備え、前記決済処理手段が、前記決済端末からカード番号を含む決済要求を受信した場合に、受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこない、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう決済処理工程を含んだことを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかるカード利用支援プログラムは、カード決済をともなう航空券の予約販売を受け付ける予約販売情報受付装置と、前記予約販売情報受付装置において予約販売を受け付けた航空券を特定可能な航空券特定番号に基づいて航空券を発券する発券装置と、店舗の決済端末から決済要求を受信した場合に決済処理をおこなう決済サーバと、がネットワークによって接続されたカード利用支援システムが用いるカード利用支援プログラムであって、前記発券装置が、問い合わせ要求送信手段を備え、前記問い合わせ要求送信手段が、前記航空券特定番号が指定された場合に、前記決済サーバに対して、当該航空券特定番号を含む問い合わせ要求を送信する問い合わせ要求送信工程を前記発券装置に実行させ、前記決済サーバが、予約販売情報取得手段と、一時カード番号生成手段と、一時カード番号記憶手段と、一時カード番号抽出手段と、一時カード番号送信手段と、を備え、前記予約販売情報取得手段が、前記予約販売情報受付装置から、前記予約販売にかかる航空券の航空券特定番号および当該航空券の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する予約販売情報取得工程と、前記一時カード番号生成手段が、前記予約販売情報取得手段によって取得されたカード番号に対応する一時カード番号を生成する一時カード番号生成工程と、前記一時カード番号記憶手段が、前記一時カード番号生成手段によって生成された一時カード番号と前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券特定番号とを関連付けて記憶する一時カード番号記憶工程と、前記一時カード番号抽出手段が、前記発券装置から送信された問い合わせ要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出する一時カード番号抽出工程と、前記一時カード番号送信手段が、前記一時カード番号抽出手段によって抽出された一時カード番号を、前記問い合わせ要求の送信元となる発券装置に対して送信する一時カード番号送信工程と、を前記決済サーバに実行させ、前記発券装置が、航空券発券手段を備え、前記航空券発券手段が、前記決済サーバから送信された一時カード番号を受信した場合に、当該一時カード番号が記録された航空券を発券する航空券発券工程を前記発券装置に実行させ、前記決済サーバが、決済処理手段を備え、前記決済処理手段が、前記決済端末からカード番号を含む決済要求を受信した場合に、受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこない、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう決済処理工程を前記決済サーバに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
この発明にかかるカード利用支援システム、カード利用支援方法およびカード利用支援プログラムによれば、利用者に対してカードを用いた決済による高い利便性を提供し、カードの利用促進を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2−1】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、予約販売情報受付装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2−2】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、発券装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3−1】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済端末のハードウエア構成を示すブロック図(その1)である。
【図3−2】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済端末のハードウエア構成を示すブロック図(その2)である。
【図4】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバを実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図5】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、発券装置によって発券される航空券の外観を示す説明図である。
【図6】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバが備える利用者データベースの一例を示す説明図である。
【図7】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバが備えるカード利用履歴データベースの一例を示す説明図である。
【図8】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバが備える一時カード番号データベースの一例を示す説明図である。
【図9】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図10−1】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、予約販売情報受付装置および発券装置の表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図10−2】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、予約販売情報受付装置および発券装置の表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図10−3】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、予約販売情報受付装置および発券装置の表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図11】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、予約販売情報受付装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図12−1】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、発券装置の処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図12−2】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、発券装置の処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図13−1】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバの処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図13−2】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバの処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図13−3】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバの処理手順を示すフローチャート(その3)である。
【図13−4】この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムにおける、決済サーバの処理手順を示すフローチャート(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるカード利用支援システム、カード利用支援方法およびカード利用支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
(カード利用支援システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムのシステム構成を示す説明図である。
【0021】
図1において、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、予約販売情報受付装置110と、発券装置120と、決済端末130と、決済サーバ140と、を備えて構成されている。予約販売情報受付装置110、発券装置120、決済端末130および決済サーバ140は、インターネットなどのネットワーク101によって接続されている。
【0022】
予約販売情報受付装置110は、クレジットカードなどのカードを利用した決済(以下「カード決済」という)をともなう航空券の予約販売を受け付ける。予約販売情報受付装置110は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる。予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成については、説明を後述する(図2−1を参照)。
【0023】
発券装置120は、航空券特定番号に基づいて航空券を発券する。発券装置120は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる。発券装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成については、説明を後述する(図2−2を参照)。
【0024】
航空券特定番号は、予約販売情報受付装置110において予約販売を受け付けた航空券を特定可能な番号であって、たとえば、数字およびアルファベットの組合わせによって示される所定桁数の番号によって実現することができる。具体的には、航空券特定番号は、たとえば、予約作成システム(CRS:Computer Reservation System)の予約記録(PNR:Passenger Name Record)に割り当てられた固有番号である予約作成システム予約番号によって実現することができる。また、航空券特定番号は、予約作成システム予約番号に代えて、たとえば、航空会社予約番号によって実現してもよい。
【0025】
予約作成システム予約番号と航空会社予約番号とは、異なる番号であってもよいし、航空会社によっては同じ番号であってもよい。予約販売された航空券に対して予約作成システム予約番号と航空会社予約番号とが存在する場合、航空券特定番号は、予約作成システム予約番号であってもよいし、航空会社予約番号であってもよく、その両方であってもよい。
【0026】
また、航空券特定番号は、ドキュメントナンバーと称される番号によって実現されるものであってもよい。ドキュメントナンバーは、数字とアルファベットとの組合わせによって実現される6桁の文字列によって実現することができる。航空券特定番号は、航空券に記載されている公知の各種の番号に限らない。この実施の形態において、航空券特定番号は、たとえば、予約販売情報受付装置110が航空券の予約販売を受け付けた時点において当該予約販売情報受付装置110によって生成された任意の番号によって実現してもよい。
【0027】
決済端末130は、代金と引き換えに商品やサービスを提供する店舗などに設置され、利用者とカード利用支援システム100とのインターフェースをつかさどり、クレジットカードなどのカードを用いた決済をおこなうカード決済機能を備えている。カード決済を可能とするカードは、たとえば、クレジットカードによって実現することができる。また、カード決済を可能とするカードは、たとえば、デビットカード(キャッシュカード)などによって実現されるものであってもよい。
【0028】
決済端末130は、決済サーバ140との間で、ネットワーク101を介した通信が可能とされている。決済端末130は、決済サーバ140と通信をおこなうことによって、カード決済にかかる各種の処理をおこなうことができる。決済端末130は、たとえば、CAFISやINFOX−NETなどの決済用のネットワークを介して、ネットワーク101に接続されている。
【0029】
決済端末130は、具体的には、たとえばCAT(Credit Authorization Terminal)端末などのカードの信用照会端末や、INFOX端末などの多機能決済端末などの決済端末130によって実現することができる。このような決済端末130は、電話回線の他、所定のネットワークを介してネットワーク101に接続可能とされている。また、このような決済端末130は、POS端末に接続され、あるいはPOS端末に一体に組み込まれ、POS端末を介してネットワーク101に接続されていてもよい。決済端末130のハードウエア構成については、説明を後述する(図3−1、図3−2を参照)。
【0030】
決済サーバ140は、決済端末130から送信された決済要求に基づいてカード決済をおこなう。決済サーバ140は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる。決済サーバ140を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成については、説明を後述する(図4を参照)。決済サーバ140は、利用者データベース(図6を参照)、カード利用履歴データベース(図7を参照)、一時カード番号データベース(図8を参照)などの各種のデータベースを備えている。利用者データベース、カード利用履歴データベース、一時カード番号データベースについては説明を後述する。
【0031】
(予約販売情報受付装置や発券装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、予約販売情報受付装置110や発券装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2−1は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。図2−2は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、発券装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0032】
図2−1および図2−2において、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、予約販売情報受付装置110や発券装置120を実現するコンピュータ装置は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)206と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)207と、ディスプレイ208と、操作部209と、カードリーダ210と、ネットワークI/F211と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、予約販売情報受付装置110や発券装置120を実現するコンピュータ装置が備える各部201〜211は、バス212によってそれぞれ接続されている。
【0033】
CPU201は、予約販売情報受付装置110や発券装置120を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0034】
FDD206は、CPU201の制御にしたがってFD207に対するデータのリード/ライトを制御する。FD207は、FDD206の制御で書き込まれたデータを記憶する。FD207に代えてあるいはFD207に加えて、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などの各種の記録媒体を、着脱可能な記録媒体として用いてもよい。この場合、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、予約販売情報受付装置110や発券装置120を実現するコンピュータ装置は、各種の記録媒体に対するデータのリード/ライトを制御するドライブを備える。
【0035】
ディスプレイ208は、たとえば液晶パネルを備えた表示装置によって実現することができる。ディスプレイ208を実現する液晶パネルは、任意の文字列、数字、記号などを表示することができる。操作部209は、利用者による各種の入力操作を受け付ける。
【0036】
コンピュータ装置が、たとえば、予約販売情報受付装置110を実現する場合、操作部209は、たとえば、予約販売を受け付けた航空券に関する情報の入力や、当該航空券の予約販売に際しておこなわれるカード決済に関する情報の入力などを受け付ける。コンピュータ装置が、たとえば、発券装置120を実現する場合、操作部209は、たとえば、予約販売情報受付装置110において予約販売が完了している航空券の航空券特定番号の入力や、当該航空券特定番号に基づく航空券の発券指示の入力などを受け付ける。
【0037】
操作部209は、具体的には、たとえば、タッチパネル、キーボード、テンキーなどによって実現することができる。また、操作部209は、たとえば、マウスによって実現してもよい。タッチパネル、キーボード、テンキー、マウスなどによって実現される操作部209は、当該操作部209に対する入力操作に応じた信号を出力する。
【0038】
カードリーダ210は、クレジットカードなどの、カード決済に供されるカードが備えるICチップ(あるいは磁気ストライプ)に記録された情報を読み取り、読み取られた情報をCPU201に対して出力する。カードリーダ210については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0039】
ネットワークI/F211は、インターネットなどのネットワーク101に接続され、当該ネットワーク101を介して、予約販売情報受付装置110、別のコンピュータ装置、決済サーバ140などの外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F211は、ネットワーク101と予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェースをつかさどり、予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
【0040】
図2−2において、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、発券装置120を実現するコンピュータ装置は、上記の各部201〜211に加えて、磁気情報記録再生部213と、プリンタ214と、を備えている。磁気情報記録再生部213は、発券装置120を実現するコンピュータ装置の所定の位置に挿入された搭乗券を、当該搭乗券に設けられた磁気ストライプに沿って搬送する搬送機構と、当該磁気ストライプに対して情報を記録させたり当該磁気ストライプに記録された情報を再生したり(読み取ったり)する磁気ヘッドと、を備えている。
【0041】
磁気ヘッドは、電磁石の一種であって、コイルを巻いたドーナツ状の鉄製リングの一箇所にギャップを設けた構造をなす。磁気情報記録再生部は、磁気ヘッドを磁気ストライプに対向させた状態で搬送機構によって搭乗券を所定方向に搬送することにより、当該磁気ストライプに対して情報を記録させたり当該磁気ストライプに記録された情報を再生したり(読み取ったり)する。
【0042】
磁気ストライプに対して情報を記録させる際には、CPU201の制御によって磁気ヘッドに信号電流を流す。これにより、信号電流に応じて発生した磁束が、磁気ストライプを構成する磁性粉を磁化し、磁気ストライプに情報を記録させることができる。磁気情報記録再生部は公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であり、磁気情報記録再生部についての説明を省略する。
【0043】
プリンタ214は、航空券の用紙に対して、旅客機に搭乗する利用者の氏名、当該利用者が搭乗する区間、当該利用者が搭乗する旅客機の便名、座席等級、運賃金額、航空券の有効期間などを印字する印字処理をおこなう。プリンタ214は、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、インパクトドットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ214は、航空券の用紙を保持する用紙保持機構や、航空券の用紙に対して印字をおこなうプリンタヘッドなどを備えて構成されている。
【0044】
(決済端末のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済端末130のハードウエア構成について説明する。図3−1および図3−2は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済端末130のハードウエア構成を示すブロック図である。図3−1においては、カード決済に特化した機能を備えた決済端末130のハードウエア構成を示している。図3−2においては、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130のハードウエア構成を示している。
【0045】
図3−1において、カード決済に特化した機能を備えた決済端末130は、CPU311と、ROM312と、RAM313と、ディスプレイ314と、キーボード315と、ネットワークI/F316と、ブザー317と、カードリーダ318と、プリンタ319と、を備えている。また、決済端末130が備える各部311〜319は、バス310によってそれぞれ接続されている。
【0046】
CPU311は、決済端末130全体の制御をつかさどる。ROM312は、カード決済に際して実行させる各種のプログラムなどを記憶している。RAM313は、CPU311のワークエリアとして使用される。CPU311は、カード決済に際して、ネットワークI/F316を介して決済サーバ140との間で通信をおこなう。
【0047】
キーボード315は、カード決済をおこなう店舗の店員などによるカード決済にかかる各種の入力操作を受け付けたり、利用者(カードの利用者)による暗証番号の入力操作を受け付けたりする。キーボード315は、入力された情報をCPU311に出力する。ディスプレイ314は、たとえば液晶パネルを備えた表示装置によって実現することができる。ディスプレイ314を実現する液晶パネルは、定型メッセージ、数字、記号などを表示することができる。また、ディスプレイ314を実現する液晶パネルは、7セグメント方式のディスプレイであってもよい。
【0048】
ブザー317は、決済端末130においてエラーが発生した場合などに所定のブザー音声を出力する。ブザー317としては、たとえば圧電ブザー、電子ブザー、電磁ブザーなど公知の各種のブザーを用いることができる。カードリーダ318は、カードを用いた決済において、カードに記録された情報を読み出し、読み出された情報をCPU311に対して出力する。カードは、ICチップを備えたタイプであってもよいし、磁気ストライプを備えたタイプであってもよい。
【0049】
プリンタ319は、伝票用紙に対して決済の内容などを印字する印字処理をおこなう。プリンタ319は、たとえば複写が可能な伝票用紙に対する印字が可能なインパクトドットプリンタなどを用いることができる。プリンタ319は、インパクトドットプリンタに限るものではなく、サーマルプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ319は、伝票用紙を保持する用紙保持機構、伝票用紙に対して印字をおこなうプリンタヘッドなどを備えて構成されている。
【0050】
図3−2において、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130は、CPU321と、ROM322と、RAM323と、HDD324と、HD325と、ディスプレイ326と、タッチパネル327と、キーボード328と、バーコードスキャナ329と、プリンタ330と、ドロワ開放装置331と、ネットワークI/F332と、スピーカー333と、カードリーダ334と、を備えている。また、決済端末130が備える各部321〜334は、バス320によってそれぞれ接続されている。
【0051】
CPU321は、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130全体の制御をつかさどる。ROM322は、カード決済時、商品の売り上げ登録時あるいは売り上げの精算時などに実行させる各種のプログラムなどを記憶している。RAM323は、CPU321のワークエリアとして使用される。CPU321は、たとえばカード決済に際して、ネットワークI/F332を介して決済サーバ140との間で通信をおこなう。
【0052】
カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130は、決済サーバ140との間で直接通信をおこなうことができる。また、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130は、店舗ごとあるいはグループごとに設けられたサーバコンピュータを介して、決済サーバ140との間で通信をおこなってもよい。
【0053】
HDD324は、CPU321の制御にしたがって、HD325に対するデータのリード/ライトを制御する。HDD324は、HD325の制御によって書き込まれたデータを記憶する。具体的には、HD325は、たとえば商品マスタファイルや売り上げファイルなどを記憶している。カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130における商品マスタファイルや売り上げファイルについては公知であるため説明を省略する。
【0054】
ディスプレイ326は、たとえば液晶パネルを備えた表示装置によって実現することができる。ディスプレイ326は、カーソル、アイコン、ツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示する。カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130は、店員側に情報を表示するディスプレイ326と、利用者側に情報を表示するディスプレイ326とのように、1台あたり複数のディスプレイ326を備えていてもよい。
【0055】
タッチパネル327は、ディスプレイ326に積層され、操作位置に応じた信号をCPU321に対して出力する。タッチパネル327は、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。キーボード328は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、操作されたキーに応じた信号をCPU321に対して出力する。
【0056】
バーコードスキャナ329は、商品に付されたバーコードや2次元コードなどを光学的に読み取ることが可能な光学式マーク認識装置(OMR:Optical Mark RecognitionもしくはOptical Mark Reader)によって実現することができる。バーコードスキャナ329は、LEDなどの光源、光源からの光を走査させるポリゴンミラー、読み取り対象物からの反射光を受光するセンサ、センサが受光した光信号をデコードするデコード回路などを備えている。センサとしてCCDイメージセンサを採用することにより、2次元コードを読み取ることが可能になる。デコード回路がデコードしたデータは、CPU321に出力される。
【0057】
プリンタ330は、ロール紙に対して決済の内容などを印字する印字処理をおこなう。サーマルプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ330は、ロール紙を保持するロール紙保持機構、ロール紙に対して印字をおこなうプリンタヘッド、印字済みのロール紙を任意の長さでカットするカッタ機構などを備えて構成されている。
【0058】
ドロワ開放装置331は、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される決済端末130に対して所定の操作がおこなわれた場合に、当該決済端末130に接続されたドロワ装置を開放する。ドロワ開放装置331は、具体的には、たとえばソレノイドなどによって実現することができ、キーボード328における「預/現計」キーの操作に応じてCPU321から出力された開放信号を受信した場合に動作してドロワ装置を解錠する。
【0059】
スピーカー333は、商品をスキャンした場合の『ピッ』という音声やエラーなどの異常発生時の報知音を出力する。スピーカー333は、ボイスコイル(図示を省略する)を備えており、CPU321から出力された音声信号にしたがった電気信号をボイスコイルに印加することによって音声を出力する。カードリーダ334は、カードを用いた決済において、カードに記録されたデータを読み出す。カードは、ICチップを備えたタイプであってもよいし、磁気ストライプを備えたタイプであってもよい。
【0060】
(決済サーバを実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済サーバ140を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済サーバ140を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0061】
図4において、コンピュータ装置は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、HDD404と、HD405と、FDD406と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD407と、ネットワークI/F408と、を備えている。また、コンピュータ装置が備える各部401〜408は、バス409によってそれぞれ接続されている。
【0062】
CPU401は、コンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。HDD404は、CPU401の制御にしたがってHD405に対するデータのリード/ライトを制御する。HD405は、HDD404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0063】
FDD406は、CPU401の制御にしたがってFD407に対するデータのリード/ライトを制御する。FD407は、FDD406の制御で書き込まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒体として、FD407の他、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVDなどであってもよい。
【0064】
ネットワークI/F408は、通信回線を通じてネットワーク101に接続され、ネットワーク101を介して利用者端末装置などの外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F408は、ネットワーク101と内部とのインターフェースをつかさどり、コンピュータ装置からのデータの入出力を制御する。
【0065】
(航空券の外観)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100において、発券装置120によって発券される航空券の外観について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、発券装置120によって発券される航空券の外観を示す説明図である。
【0066】
図5において、航空券(クレジット機能付き航空券)500は、旅客機に搭乗する際に必要な切符(乗車券)の一種であって、金銭支払い済みの証拠としての機能を実現する。航空券500は、Air Ticket、Airline Ticket、Passenger Ticketなどとも称され、航空会社の運送約款に基づいて旅客機の搭乗者に対して発行される。航空券500には、旅客機に搭乗する利用者の氏名、当該利用者が搭乗する区間、当該利用者が搭乗する旅客機の便名、座席等級、運賃金額、航空券500の有効期間などが記載される。
【0067】
この実施の形態において、航空券500は、切符(乗車券)510と搭乗券520とが一体化されたATB券(Automated Ticket & Boarding Pass)であることが好ましい。搭乗券520は、旅客機に搭乗するための通行証としての機能を実現する。搭乗券520には、航空券500に記載されている事項に加えて、座席番号や搭乗ゲート番号などが記載される。搭乗券520は、座席番号や搭乗ゲート番号などが記載される面の裏面に、搭乗券520が備える記録媒体としての磁気ストライプ521を備えている。
【0068】
磁気ストライプ521は、粉末状の磁性体をバインダー(接着剤)などを用いて帯状に塗布または蒸着することによって形成された記録媒体であって、磁化の変化によって情報を記録する。磁気ストライプ521に記録された情報は、上記の決済端末130が備えるカードリーダ318、334や、上記の発券装置120が備える磁気情報記録再生装置によって読み取ることができる。
【0069】
磁気ストライプ521には、上記の一時カード番号が記録されている。一時カード番号は、カード決済をともなう航空券500の予約販売を受け付けた場合に、決済サーバ140によって生成される。一時カード番号は、航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号とは異なる番号であって、当該カード番号を特定可能な固有の番号によって実現される。
【0070】
磁気ストライプ521において、一時カード番号は、人間の目に不可視の状態で記録されている。一時カード番号は、磁気ストライプ521に記録されているものに限らない。一時カード番号は、カード決済をともなう航空券500の予約販売を受け付けた際に、利用者によって一時カード番号の生成(発行)が指定された場合に生成されるようにしてもよい。
【0071】
この実施の形態において、航空券500は、記録媒体としての磁気ストライプ521が設けられた搭乗券520と切符(乗車券)510とを一体に備えた航空券500として説明するが、この発明にかかる実施の形態の航空券が備える記録媒体は、磁気ストライプ521を備えた航空券500に限るものではない。この発明にかかる実施の形態の航空券500は、たとえば、磁気ストライプ521に代えてICチップを備えていてもよい。この場合、当該ICチップによって、この発明にかかる実施の形態の航空券が備える記録媒体を実現することができる。
【0072】
また、一時カード番号は、図5に示した航空券500のように、人間の目に不可視の状態で記録されているものに限らない。航空券500において、一時カード番号は、たとえば、航空券500の券面に印字されることによって、人間の目で判別できる状態で、航空券500に記録されていてもよい。
【0073】
(決済サーバが備えるデータベースの一例)
つぎに、決済サーバ140が備えるデータベースについて説明する。決済サーバ140が備える各種のデータベースは、決済サーバ140を実現するコンピュータ装置が備えるHD325に設けられている。決済サーバ140が備える各種のデータベースは、決済サーバ140を実現するコンピュータ装置が備えるHD325などの記憶媒体に一体に設けられているものに限らない。決済サーバ140が備える各種のデータベースは、決済サーバ140を実現するコンピュータ装置とは別体で設けられた記憶媒体や、決済サーバ140を実現するコンピュータ装置とは異なるコンピュータ装置が備える記憶媒体に設けられていてもよい。
【0074】
(利用者データベースの一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の決済サーバ140が備える各種のデータベースのうち、利用者データベースの一例について説明する。図6は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済サーバ140が備える利用者データベースの一例を示す説明図である。図6において、利用者データベース600は、利用者の識別情報と、利用者に関する情報と、を関連付けて記憶している。図6に示した利用者データベース600においては、利用者の識別情報として、カード番号が記憶されている。
【0075】
カード番号は、カードごとに固有の情報であって、個々のカードを識別可能な情報とされる。具体的には、たとえば、この実施の形態1におけるカードをクレジットカードによって実現する場合、カード番号は、クレジットカードごとに固有のクレジットカード番号とすることができる。クレジットカード番号においては、最初の6桁の銀行識別番号(Bank Identification Number:BIN)によって、クレジットカード会社などのカードの発行事業者を特定することができる。クレジットカード番号は、BINを含み、カードの発行事業者によって割り当てられた任意の数列によって構成され、カードごとに固有の情報とされている。
【0076】
一時カード番号は、たとえば、クレジットカード番号と同じルールにしたがって割り当てられた番号によって実現することができる。一時カード番号は、クレジットカード番号のように数字の羅列によって構成されるものに限るものではなく、航空券500の予約販売に用いられたカードを識別することができる情報であればよい。具体的には、一時カード番号は、たとえばアルファベットのみを含む所定桁数の情報、あるいは、数字とアルファベットとを含む所定桁数の情報によって実現してもよい。
【0077】
また、利用者データベース600は、利用者に関する情報として、たとえば、各カードの有効期限、各カードの利用者の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、性別など、カードの利用者あるいはカードに関する各種の情報(以下「カード情報」という)を記憶している。利用者データベース600は、日本語表記で示された住所に関する情報に加えて、ローマ字表記で示された住所に関する情報を記憶していてもよい。たとえば、利用者の住所が日本国である場合、利用者データベース600は、利用者の住所が日本国であることを示す「日本」、「日本国」、「JAPAN」あるいは「JPN」などのように、利用者が居住する国に関する情報を含んでいてもよい。
【0078】
また、利用者データベース600は、たとえばカードの利用者(カードの所有者=正カード会員)の年収や、所定期間における利用限度額など、カードの利用者の支払い能力に関する情報を、カード情報として記憶していてもよい。所定期間における利用限度額は、カードの利用者の年収などに基づいて、あらかじめカードの発行元などによって設定される。
【0079】
所定期間は、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの期間であって、たとえば1ヶ月間とすることができる。締め日は、カード会社が加盟店への立替払金額やカードの利用者(利用者)への請求金額を確定するための締め切り日であり、たとえば「毎月10日」、「毎月25日」などのように設定されている。具体的には、たとえば締め日が「毎月10日」である場合、所定期間は、毎月11日〜翌月の10日までの期間とされる。所定期間ごとの利用金額は、たとえば、1ヶ月ごとに締め日がある場合、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの累積のカード決済の利用金額とされる。
【0080】
また、利用者データベース600は、たとえば支払い方法、支払いに利用する金融機関名、支店名、預金種目や口座番号など、支払いに関する情報を、カード情報として記憶していてもよい。具体的には、たとえばリボルビング払いを設定しているカードの利用者(利用者)に関しては、リボルビング払いによる1回あたりの支払い額を、支払いに関する情報として記憶するようにしてもよい。
【0081】
利用者データベース600における利用者に関する情報は、たとえば、カードの発行受付時(申し込み時)など、カードが発行される前にカードの利用者(利用者)から取得し、カードの発行元によって利用者データベース600に登録される。これにより、カード番号が指定された場合は、指定されたカード番号に関連付けられている各種の情報を特定することができる。利用者データベース600においては、カード番号以外にも、カードの利用者(利用者)の氏名および住所、電話番号、メールアドレスなど、任意の情報が指定されることによって、指定された任意の情報に関連付けられた情報を抽出することができる。
【0082】
(カード利用履歴データベースの一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済サーバ140が備えるカード利用履歴データベースについて説明する。図7は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済サーバ140が備えるカード利用履歴データベース700の一例を示す説明図である。
【0083】
図7において、カード利用履歴データベース700は、利用者の識別情報ごとに、カード決済に関するカード利用履歴情報を記憶している。利用者の識別情報は、たとえば、カード番号によって実現することができる。カード決済に関するカード利用履歴情報は、カード決済が完了するごとに、カード利用履歴データベース700に登録される。
【0084】
カード利用履歴情報は、たとえば、カードの利用日時を特定可能な情報を含んでいる。カードの利用日時を特定可能な情報は、たとえば店舗などに設置された決済端末130から送信された決済要求に含まれるカード決済の日時情報(決済端末130においてカードを読み取った日時情報)とすることができる。あるいは、カードの利用日時を特定可能な情報は、決済サーバ140が備える計時機能によって計時される時刻において、決済端末130から送信された決済要求を受信した日時を特定可能な情報であってもよい。
【0085】
また、カード利用履歴情報は、カードの利用店舗すなわちカード決済をおこなった決済端末130の識別情報を含んでいる。決済端末130の識別情報は、当該決済端末130が設置されている店舗を識別することができるように店舗ごとに異なり、たとえば、カードの発行元となるカード会社などによってあらかじめ設定されている。これにより、決済端末130の識別情報によって、カード決済をおこなった店舗を識別(特定)することができる。
【0086】
この場合、決済端末130の識別情報は、たとえば「同一の店舗の支店どうし」などのように、店舗名が同一であっても同一の店舗ではない店舗どうしを識別できるように設定されていてもよい。この場合、カード利用履歴データベース700においては、店舗名が同じであっても場所が異なる店舗であれば、それぞれを異なる店舗として登録することができる。決済端末130の識別情報は、決済端末130ごとに異なっていてもよい。また、この場合、決済サーバ140においては、決済端末130の識別情報と、当該決済端末130が設置された店舗の識別情報と、を関連付けて記憶するデータベースが設けられる。
【0087】
また、カード利用履歴情報は、たとえばカード決済ごとに指定された支払い回数、カード決済ごとの利用金額(カード決済1回あたりの利用金額)、たとえば1ヶ月などの所定期間ごとの累積の利用金額など、各カード決済の内容を特定可能な情報を含んでいてもよい。カード利用履歴データベース700においては、所定期間ごとの利用金額として、1ヶ月あたりの利用金額が記憶されている。
【0088】
カード利用履歴データベース700においては、所定期間ごとの利用金額として、既に満了した所定期間の利用金額と、満了していない所定期間の利用金額と、が記憶されている。満了していない所定期間の利用金額は、未確定であり、所定期間(前月11日〜翌月10日まで)が満了した時点で確定する。カード利用履歴データベース700において、満了していない所定期間の利用金額は、請求予定金額として記憶されている。
【0089】
カード利用履歴データベース700において、カード利用履歴情報は、カード決済ごとに記憶されている。具体的には、たとえば、1枚のカードを用いて同日に3回のカード決済をおこなった場合、カード利用履歴データベース700においては、当該カードのカード番号に関連付けられた3件分のカード利用履歴情報が、1日におけるカード決済に関する情報としてそれぞれ記憶される。
【0090】
(一時カード番号データベースの一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の決済サーバ140が備える一時カード番号データベースについて説明する。図8は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済サーバ140が備える一時カード番号データベースの一例を示す説明図である。
【0091】
図8において、一時カード番号データベース800は、利用者の識別情報ごとに、航空券特定番号と一時カード番号とを関連付けて記憶している。利用者の識別情報は、たとえば、カード番号によって実現することができる。一時カード番号データベース800において、一時カード番号には、当該一時カード番号が有効であるか無効であるかを示すフラグが設定されている。
【0092】
一時カード番号が有効であるか無効であるかを示すフラグは、当該一時カード番号が有効であるか否かの判断がおこなわれるごとに更新される。あるいは、一時カード番号は、当該一時カード番号が有効であるか否かの判断がおこなわれ、判断の前後で有効/無効が切り替わる場合に更新されるものであってもよい。
【0093】
(カード利用支援システム100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100の機能的構成について説明する。図9は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100の機能的構成を示すブロック図である。図9において、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100の各機能は、予約販売情報受付装置110、発券装置120、決済サーバ140および決済端末130が備える各部の機能によって実現することができる。
【0094】
カード利用支援システム100において、決済端末130は、カード決済にかかる各種の処理の実行に際して、決済サーバ140との間で通信をおこない、決済サーバ140に対して決済要求を送信する。決済要求は、カード決済に利用されたカードのカード番号、カード決済をおこなった決済端末130の識別情報、カード決済の日時情報、カード決済を要求する金額情報、などを含んでいる。
【0095】
この実施の形態において、決済要求は、カード番号に代えて、一時カード番号を含んでいてもよい。また、この実施の形態において、決済要求における所定の位置には、一時番号を含むか否かを示すフラグが設定されていてもよい。これにより、決済要求を受信した決済サーバ140は、受信された決済要求に一時カード番号が含まれるか否かを判断することができる。
【0096】
また、決済端末130は、カード決済にかかる各種の処理の実行に際して、決済サーバ140との間で通信をおこない、決済サーバ140から送信された決済結果を受信する。決済結果は、たとえば、決済端末130から決済サーバ140に送信した決済要求に基づいて決済サーバ140においておこなわれた決済処理が正常に完了したか否かを案内する情報を含む。
【0097】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における予約販売情報受付装置110の各機能は、予約販売情報受付部911と、予約販売情報送信部912と、によって実現される。この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における予約販売情報受付装置110の各機能を実現する予約販売情報受付部911および予約販売情報送信部912は、予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0098】
予約販売情報受付部911は、カード決済をともなう航空券500の予約販売にかかる各種の情報の入力を受け付ける。具体的には、予約販売情報受付部911は、たとえば、予約販売を受け付けた航空券500の予約番号の入力を受け付ける。利用者が、該当する航空券500の航空券番号を把握している場合、予約販売情報受付部911は、当該航空券番号の入力を受け付けてもよい。あるいは、予約販売情報受付部911は、たとえば、旅客機に搭乗する利用者の氏名、当該利用者が搭乗する区間、当該利用者が搭乗する旅客機の便名、座席等級、運賃金額、航空券500の有効期間など、該当する航空券500に関する個別情報の入力を受け付けてもよい。
【0099】
また、具体的には、予約販売情報受付部911は、航空券500の予約販売に際しておこなわれるカード決済に関する情報の入力を受け付ける。予約販売情報受付部911は、航空券500の予約販売に際しておこなわれるカード決済に関する情報として、カード番号、暗証番号などの入力を受け付ける。
【0100】
予約販売情報送信部912は、予約販売情報受付部911によって入力を受け付けた各種の情報を含む予約販売情報を、決済サーバ140に対して送信する。具体的には、予約販売情報送信部912は、たとえば、予約販売にかかる航空券500の航空券特定番号および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号および暗証番号に関する情報を含む予約販売情報を、決済サーバ140に対して送信する。
【0101】
予約販売情報受付部911によって入力を受け付けた情報が、たとえば、旅客機に搭乗する利用者の氏名、当該利用者が搭乗する区間、当該利用者が搭乗する旅客機の便名、座席等級、運賃金額、航空券500の有効期間など、該当する航空券500に関する個別情報であった場合、予約販売情報送信部912は、たとえば、これらの個別情報および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号および暗証番号に関する情報を含む予約販売情報を、決済サーバ140に対して送信する。
【0102】
なお、予約販売情報受付装置110は、航空券500の予約販売を受け付ける装置によって実現されるものであってもよい。この場合、予約販売情報受付装置110は、予約販売情報受付部911によって予約販売を受け付けた航空券500に関する情報に基づいて、航空券特定番号を取得し、取得された航空券特定情報および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号および暗証番号に関する情報を含む予約販売情報を、決済サーバ140に対して送信する。また、この場合、予約販売情報受付装置110は、たとえば、航空券500の発行元となる航空会社のサーバコンピュータと通信をおこなうことによって、予約販売を受け付けた航空券500に関する情報に該当する航空券500の航空券特定番号を取得することができる。
【0103】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における発券装置120の各機能は、航空券特定番号指定受付部921と、問い合わせ要求送信部922と、一時カード番号受信部923と、航空券発券部924と、搭乗券情報取得部925と、入金額取得部926と、金額情報送信部927と、換算部928と、金額情報記憶部929と、によって実現される。この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における発券装置120の各機能を実現する航空券特定番号指定受付部921、問い合わせ要求送信部922、一時カード番号受信部923、航空券発券部924、搭乗券情報取得部925、入金額取得部926、金額情報送信部927、換算部928および金額情報記憶部929は、発券装置120を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0104】
航空券特定番号指定受付部921は、利用者(旅客機の搭乗者)による航空券特定番号の指定を受け付ける。具体的には、航空券特定番号指定受付部921は、たとえば、上記の予約販売情報受付装置110においてカード決済をともなって予約販売を受け付けた航空券500の航空券特定番号の入力操作を受け付ける。
【0105】
問い合わせ要求送信部922は、航空券特定番号指定受付部921によって指定を受け付けた航空券特定番号を含む問い合わせ要求を、決済サーバ140に対して送信する。問い合わせ要求は、航空券特定番号指定受付部921によって指定を受け付けた航空券特定番号に加えて、当該問い合わせ要求の送信元となる発券装置120の識別情報を含む。発券装置120の識別情報は、たとえば、当該発券装置120に設定されたメールアドレスや当該発券装置120に割り当てられたIPアドレスによって実現することができる。
【0106】
一時カード番号受信部923は、問い合わせ要求送信部922によって決済サーバ140に対して問い合わせ要求を送信した結果、決済サーバ140から送信された一時カード番号を受信する。一時カード番号受信部923は、受信された一時カード番号を、航空券発券部924に出力する。
【0107】
航空券発券部924は、航空券特定番号に基づいて航空券500を発券する。航空券発券部924は、たとえば、当該航空券特定番号によって特定される航空券500に関する情報(旅客機に搭乗する利用者の氏名、当該利用者が搭乗する区間、当該利用者が搭乗する旅客機の便名、座席等級、運賃金額、航空券500の有効期間など)が印字された航空券500を発券する。
【0108】
航空券発券部924は、一時カード番号受信部923によって一時カード番号が受信された場合に、一時カード番号受信部923によって受信された一時カード番号を搭乗券520の磁気ストライプ521に記録させた、搭乗券520一体型の航空券(クレジット機能付き航空券)500を発券する。
【0109】
搭乗券情報取得部925は、搭乗券520に設けられた磁気ストライプ521に記録された情報を取得する。搭乗券情報取得部925は、たとえば、発券装置120における所定の位置に挿入(セット)された航空券500の磁気ストライプ521に記録された情報を、磁気情報記録再生部213を用いて再生する(読み取る)ことによって、当該磁気ストライプ521に記録された情報を取得する。
【0110】
入金額取得部926は、現金の入金を受け付ける入金受付装置900によって受け付けられた入金額に関する情報を取得する。入金受付装置900は、金銭登録機などと称され、現金(紙幣および硬貨)の入金を受け付け、受け付けた現金(紙幣および硬貨)の種類を判別し、判別された各現金を計数することによって入金額を計数する。入金受付装置900については、公知の技術であるため説明を省略する。
【0111】
入金額取得部926は、入金受付装置(金銭登録機)900と通信をおこなうことによって、入金受付装置900によって受け付けられた入金額に関する情報を取得する。金額情報送信部927は、搭乗券情報取得部925によって取得された情報、および、入金額取得部926によって取得された情報を、決済サーバ140に対して送信する。
【0112】
換算部928は、入金額取得部926によって取得された情報に基づいて、入金受付装置900によって受け付けられた入金額を、カードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額(払戻金額)に換算する。換算部928は、換算にかかる所定の手数料を差し引いた額を所定の金額(払戻金額)として算出するようにしてもよい。
【0113】
金額情報記憶部929は、換算部928によって換算された金額(払戻金額)に関する情報を、搭乗券520が備える磁気ストライプ521に記録(記憶)させる。金額情報記憶部929は、たとえば、発券装置120における所定の位置に挿入(セット)された航空券500の磁気ストライプ521に対して、磁気情報記録再生部213を用いて換算部928によって換算された金額(払戻金額)に関する情報を記録(記憶)させる。これにより、搭乗券520は、一時的に、入金受付装置900への入金額に基づいて算出された所定の金額がチャージされた換金価値を備える。
【0114】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における決済サーバ140の各機能は、予約販売情報取得部931と、期限判断部932と、一時カード番号生成部933と、記憶部934と、問い合わせ要求受信部935と、一時カード番号抽出部936と、一時カード番号送信部937と、決済要求受信部938と、有効性判断部939と、決済処理部940と、決済結果送信部941と、所在地情報取得部942と、所在地情報送信部943と、金額情報受信部944と、換算部945と、によって実現される。
【0115】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における決済サーバ140の各機能を実現する予約販売情報取得部931、期限判断部932、一時カード番号生成部933、記憶部934、問い合わせ要求受信部935、一時カード番号抽出部936、一時カード番号送信部937、決済要求受信部938、有効性判断部939、決済処理部940、決済結果送信部941、所在地情報取得部942、所在地情報送信部943、金額情報受信部944および換算部945は、決済サーバ140を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0116】
予約販売情報取得部931は、カード決済をともなう予約販売にかかる航空券500の航空券特定番号および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する。予約販売情報取得部931は、たとえば、予約販売情報受付装置110においてカード決済をともなう航空券500の予約販売を受け付けた場合に、当該予約販売にかかる航空券500の航空券特定番号および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する。
【0117】
予約販売情報取得部931は、たとえば、予約販売情報受付装置110においてカード決済をともなう航空券500の予約販売を受け付けた場合に当該予約販売情報受付装置110から送信された情報を受信することによって、カード決済をともなう予約販売にかかる航空券500の航空券特定番号および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する。
【0118】
また、予約販売情報取得部931は、所定時間ごとに予約販売情報受付装置110から送信された情報を受信することによって、カード決済をともなう予約販売にかかる航空券500の航空券特定番号および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する該当する情報を取得するようにしてもよい。また、予約販売情報取得部931は、所定時間ごとに予約販売情報受付装置110との間で通信をおこなうことによって、カード決済をともなう予約販売にかかる航空券500の航空券特定番号および当該航空券500の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得するようにしてもよい。
【0119】
また、予約販売情報取得部931は、カード決済をともなう予約販売にかかる航空券500の有効期間に関する情報と、当該航空券500の予約販売に用いられたカードの有効期限に関する情報と、を取得する。予約販売情報受付装置110から送信された予約販売情報が、予約販売にかかる航空券500の航空券特定番号を含む予約販売情報である場合、予約販売情報取得部931は、受信された予約販売情報に含まれる航空券特定番号に基づいて、航空券500の発行元となる航空会社のサーバコンピュータと通信をおこない、該当する航空券特定番号に対応する航空券500の有効期間に関する情報を取得する。
【0120】
あるいは、予約販売情報受付装置110から送信された予約販売情報が、旅客機に搭乗する利用者の氏名、当該利用者が搭乗する区間、当該利用者が搭乗する旅客機の便名、座席等級、運賃金額、航空券500の有効期間などの個別情報を含む予約販売情報である場合、予約販売情報取得部931は、受信された予約販売情報に含まれる航空券500の有効期間に基づいて、航空券500の有効期間に関する情報を取得する。航空券500の有効期間は、たとえば、「○年○月○日〜○年○月×日」のように使用開始日と終了日とを定めることによって決定される。また、航空券500の有効期間は、たとえば、「使用開始日から△日間」のように決定されるものであってもよい。
【0121】
期限判断部932は、予約販売情報取得部931によって取得された情報に基づいて、航空券500の有効期間がカードの有効期限内であるか否かを判断する。期限判断部932は、たとえば、航空券500の有効期間における最終日付が、カードの有効期限よりも早い日付であるか否かを判断することにより、航空券500の有効期間がカードの有効期限内であるか否かを判断する。
【0122】
そして、期限判断部932は、航空券500の有効期間における最終日付がカードの有効期限よりも早い日付および同日である場合に航空券500の有効期間がカードの有効期限内であると判断する。また、期限判断部932は、航空券500の有効期間における最終日付がカードの有効期限よりも遅い日付である場合に航空券500の有効期間がカードの有効期限内ではないと判断する。
【0123】
一時カード番号生成部933は、期限判断部932によって有効期限内であると判断された場合に、一時カード番号を生成する。一時カード番号生成部933によって生成された一時カード番号は、記憶部934に設けられた一時カード番号記憶部934a(一時カード番号データベース800)に記憶される。一時カード番号記憶部934aは、一時カード番号生成部933によって生成された一時カード番号と、予約販売情報取得部931によって取得された航空券特定番号と、を関連付けて一時カード番号記憶部934a(一時カード番号データベース800)に記憶する。
【0124】
記憶部934は、一時カード番号記憶部934a(一時カード番号データベース800)と、決済関連情報記憶部934b(利用者データベース600、カード利用履歴データベース700)と、を備えている。決済関連情報記憶部934bは、カード決済に関する情報を記憶している。カード決済に関する情報は、カード決済が完了するごとに、当該カード決済に用いられたカードのカード番号に関連付けて決済関連情報記憶部934bに登録される。
【0125】
問い合わせ要求受信部935は、発券装置120から送信された問い合わせ要求を受信する。一時カード番号抽出部936は、発券装置120から送信された問い合わせ要求を問い合わせ要求受信部935によって受信した場合に、記憶部934における一時カード番号記憶部934aによって記憶された情報の中から、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出する。
【0126】
一時カード番号送信部937は、一時カード番号抽出部936によって抽出された一時カード番号を、問い合わせ要求の送信元となる発券装置120に対して送信する。一時カード番号送信部937は、たとえば、発券装置120に設定されたメールアドレスや当該発券装置120に割り当てられたIPアドレスなどの発券装置120の識別情報に基づいて、一時カード番号抽出部936によって抽出された一時カード番号を、問い合わせ要求の送信元となる発券装置120に対して送信する。
【0127】
決済要求受信部938は、決済端末130から送信された決済要求を受信する。決済要求受信部938は、決済端末130から送信された、カード番号あるいは一時カード番号を含む決済要求を受信する。決済要求に一時カード番号が含まれるか否かは、決済要求における所定の位置に設定された、一時番号を含むか否かを示すフラグに基づいて判断することができる。
【0128】
有効性判断部939は、決済端末130から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、たとえば、当該決済要求を受信した日時が予約販売情報取得部931によって取得された航空券500の有効期間内であるか否かを判断する。これにより、決済要求に含まれる一時カード番号が有効であるか否かを判断することができる。この場合、決済要求を受信した日時が予約販売情報取得部931によって取得された航空券500の有効期間を超過していれば、以降、当該一時カード番号を無効とする。有効性判断部939は、たとえば、一時カード番号が有効であるか否かの判断を逐次おこない、一時カード番号が有効であるか否かの判断をおこなうごとに一時カード番号データベース800を更新する。
【0129】
また、有効性判断部939は、決済端末130から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、たとえば、一時カード番号送信部937によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信したか否かを判断するものであってもよい。これにより、一時カード番号送信部937によって一時カード番号が送信された後、すなわち、クレジット機能付きの航空券500が発券された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号(通常のカード番号)に基づくカード決済がおこなわれたか否かを判断することができる。
【0130】
この場合、一時カード番号送信部937によって送信された一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信すると、クレジット機能付きの航空券500が発券された後に、通常のカードを用いたカード決済がおこなわれたと判断し、当該カードを通常通り利用可能な地域に移動した(帰国した)と判断して、以降、既に発券されたクレジット機能付きの航空券500に記録された一時カード番号を無効とする。
【0131】
また、有効性判断部939は、決済端末130から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、たとえば、一時カード番号送信部937によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号に対応する新たな一時カード番号が送信されたか否かを判断するものであってもよい。これにより、クレジット機能付きの航空券500が発券された後に、新たなクレジット機能付きの航空券500が発券されたか否かを判断することができる。
【0132】
この場合、一時カード番号送信部937によって一時カード番号が送信された後に、新たな一時カード番号が送信された場合は、クレジット機能付きの航空券500が発券された後に、新たなクレジット機能付きの航空券500が発券されたと判断して、以降、先に発券されたクレジット機能付きの航空券500に記録された一時カード番号を無効とする。
【0133】
決済処理部940は、決済端末130からカード番号を含む決済要求を受信した場合に、受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこなう。また、決済処理部940は、決済端末130から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、一時カード番号記憶部934aによって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう。
【0134】
上記の有効性判断部939による判断がおこなわれた場合、決済処理部940は、有効性判断部939による判断結果に基づいて、該当するカード番号に基づいた決済処理をおこなう。たとえば、上記の有効性判断部939によって、決済要求を受信した日時が予約販売情報取得部931によって取得された航空券500の有効期間内であるか否かの判断をおこなった場合、決済処理部940は、有効性判断部939による判断結果に基づいて、決済要求を受信した日時が予約販売情報取得部931によって取得された航空券500の有効期間内である場合に、一時カード番号記憶部934aによって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう。
【0135】
また、たとえば、上記の有効性判断部939によって、一時カード番号送信部937によって送信された一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信したか否かの判断をおこなった場合、決済処理部940は、有効性判断部939による判断結果に基づいて、該当するカード番号にかかる決済要求を受信していない場合に、一時カード番号記憶部934aによって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう。
【0136】
また、たとえば、上記の有効性判断部939によって、一時カード番号が送信された後に新たな一時カード番号が送信されたか否かの判断をおこなった場合、決済処理部940は、有効性判断部939による判断結果に基づいて、新たな一時カード番号が送信されていないと判断された場合に、一時カード番号記憶部934aによって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう。
【0137】
決済結果送信部941は、決済処理部940によっておこなわれた決済処理の結果に関する情報を、当該決済処理にかかる決済要求の送信元となる決済端末130に対して送信する。決済要求の送信元となる決済端末130は、当該決済要求に含まれる決済端末130の識別情報に基づいて特定することができる。
【0138】
所在地情報取得部942は、決済要求に含まれるカード番号に基づいて、当該カード番号に関連付けて記憶されている所在地情報を取得する。所在地情報取得部942は、たとえば、利用者データベース600を参照して、決済要求に含まれるカード番号に関連付けて記憶されている住所に関する情報を所在地情報として取得する。所在地情報取得部942は、利用者データベース600に記憶された該当する住所に関する情報のうち、ローマ字表記で示された住所に関する情報を取得するようにしてもよい。
【0139】
この実施の形態においては、所在地情報取得部942が、利用者データベース600に記憶されている住所に関する情報を取得する例について説明したが、これに限るものではない。たとえば、利用者データベース600に、荷物の配送先に関する情報をカード番号に関連付けて記憶しておき、所在地情報取得部942が当該荷物の配送先に関する情報を所在地情報として取得するようにしてもよい。
【0140】
所在地情報取得部942は、利用者データベース600に記憶された該当する住所に関する情報のうち、ローマ字表記で示された住所に関する情報を取得するようにしてもよい。これによって、海外においてカード決済をおこなった場合にも、利用者あるいは店舗の店員の手を煩わせることなく、配送員に利用者の住所を確実に案内することができる配送伝票を印字出力することができる。
【0141】
所在地情報送信部943は、所在地情報取得部942によって取得された情報を、所定の外部装置に送信する。所定の外部装置は、たとえば、決済要求の送信元となる決済端末130が設置された店舗に設置された、配送伝票を印字するプリンタによって実現することができる。このプリンタは、決済サーバ140から送信された情報を受信した場合に、受信された情報に基づいた配送伝票を印字出力する。
【0142】
金額情報受信部944は、発券装置120から送信された、搭乗券520に設けられた磁気ストライプ521に記憶された情報および入金受付装置900によって受け付けられた入金額に関する情報を受信する。換算部945は、金額情報受信部944によって受信された情報(発券装置120から送信された情報)に基づいて、入金受付装置900によって受け付けられた入金額を、カードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額(決済補填額)に換算し、換算された金額(決済補填額)に関する情報を決済処理部940に送信する。換算部945は、換算にかかる所定の手数料を差し引いた額を所定の金額(決済補填額)として算出するようにしてもよい。
【0143】
上述した決済処理部940は、一時カード番号送信部937によって一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信した場合に、換算部945によって換算された金額を差し引いた決済処理をおこなう。換算部945によって所定の手数料が差し引かれた額が算出されている場合、決済処理部940は、当該手数料が差し引かれた額を既に支払われた額として決済処理をおこなう。
【0144】
(表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における予約販売情報受付装置110の表示画面例について説明する。図10−1、図10−2および図10−3は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、予約販売情報受付装置110および発券装置120の表示画面例を示す説明図である。
【0145】
図10−1、図10−2および図10−3において、表示画面1010、1020、1030は、予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ208に表示される。表示画面1010、1020は、発券装置120を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ208に表示される。表示画面1010は、航空券特定番号の入力を受け付ける際に表示され、入力を受け付けた航空券特定番号を確定する「つぎへ」キーや、入力を受け付けた航空券特定番号を取り消す「キャンセル」キーなどを表示する。
【0146】
表示画面1020は、表示画面1010において航空券特定番号が入力された状態で「つぎへ」キーが操作された場合に表示され、カード番号および暗証番号の入力を受け付ける。表示画面1020は、表示画面1010に戻ることを指示する「戻る」キー、入力を受け付けたカード番号および暗証番号を確定する「確定」キーや、表示画面1020や表示画面1010において入力を受け付けた情報を取り消す「キャンセル」キーなどを表示する。
【0147】
表示画面1030は、表示画面1020においてカード番号および暗証番号が入力された状態で「確定」キーが操作された場合に表示される。表示画面1030は、たとえば、「ご利用ありがとうございました」などのメッセージや、「※後日発行される航空券500をご確認ください」などのメッセージを表示する。予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置は、表示画面1030を所定時間表示した後、表示画面1010の表示に切り替え、航空券特定番号の入力を待機する。
【0148】
利用者は、予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ208に積層されたタッチパネルを操作することによって、「つぎへ」キー、「戻る」キー、「確定」キー、「キャンセル」キー等の各キーを操作することができる。航空券特定番号、カード番号および暗証番号は、予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置が備える操作部209のうち、キーボードやテンキーなどを操作することによって入力することができる。
【0149】
(予約販売情報受付装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における予約販売情報受付装置110の処理手順について説明する。図11は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、予約販売情報受付装置110の処理手順を示すフローチャートである。
【0150】
図11のフローチャートにおいて、まず、航空券特定番号の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1101)。ステップS1101においては、たとえば、航空券500の予約番号の入力を受け付けたか否かを判断する。ステップS1101において、航空券特定番号の入力を受け付けていない場合(ステップS1101:No)は、航空券特定番号の入力を受け付けるまで待機する。
【0151】
ステップS1101において、航空券特定番号の入力を受け付けた場合(ステップS1101:Yes)は、カード番号および暗証番号の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1102)。ステップS1102において、カード番号および暗証番号の入力を受け付けた場合(ステップS1102:Yes)は、決済サーバ140に対して、ステップS1101:YesおよびステップS1102:Yesにおいて入力を受け付けた情報(航空券特定番号、カード番号および暗証番号)を含む予約販売情報を送信して(ステップS1103)、一連の処理を終了する。
【0152】
ステップS1102において、カード番号および暗証番号の入力を受け付けていない場合(ステップS1102:No)は、表示画面1020における「キャンセル」キーが操作されたか否かを判断する(ステップS1104)。ステップS1104において、表示画面1020における「キャンセル」キーが操作されていない場合(ステップS1104:No)は、ステップS1102へ戻り、カード番号および暗証番号の入力を待機する。ステップS1104において、表示画面1020における「キャンセル」キーが操作された場合(ステップS1104:Yes)は、ディスプレイ208における表示画面1020を表示画面1010に切り替えて、一連の処理を終了する。
【0153】
(発券装置120の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における発券装置120の処理手順について説明する。図12−1および図12−2は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、発券装置120の処理手順を示すフローチャートである。
【0154】
図12−1のフローチャートにおいて、まず、航空券特定番号の入力(指定)を受け付けたか否かを判断する(ステップS1211)。ステップS1211においては、たとえば、航空券500の予約番号の入力を受け付けたか否かを判断する。ステップS1211において、航空券特定番号の入力(指定)を受け付けていない場合(ステップS1211:No)は、航空券特定番号の入力(指定)を受け付けるまで待機する。
【0155】
ステップS1211において、航空券特定番号の入力(指定)を受け付けた場合(ステップS1211:Yes)は、決済サーバ140に対して、ステップS1211:Yesにおいて指定を受け付けた航空券特定番号を含む問い合わせ要求を送信する(ステップS1212)。また、ステップS1211において、航空券特定番号の入力(指定)を受け付けた場合(ステップS1211:Yes)は、航空券500の発行元となる航空会社のサーバコンピュータに対して、航空券情報取得要求を送信する(ステップS1213)。
【0156】
ステップS1213においては、たとえば、航空券500の発行元となる航空会社のサーバコンピュータと通信をおこなうことによって、ステップS1211:Yesにおいて入力(指定)を受け付けた航空券特定番号に該当する航空券500に関する情報の取得要求を送信する。ステップS1212の処理とステップS1213の処理とは、実行する順序が逆であってもよい。すなわち、航空券500の発行元となる航空会社のサーバコンピュータに対して航空券情報取得要求を送信した後に、決済サーバ140に対して問い合わせ要求を送信してもよい。
【0157】
つぎに、ステップS1213において送信した航空券情報取得要求に対して航空会社のサーバコンピュータから送信された航空券情報を受信したか否かを判断する(ステップS1214)。ステップS1214において、該当する航空券情報を受信した場合(ステップS1214:Yes)は、ステップS1212において送信した問い合わせ要求に対して決済サーバ140から送信された一時カード番号を受信したか否かを判断する(ステップS1215)。
【0158】
ステップS1215において、ステップS1212において送信した問い合わせ要求に対して決済サーバ140から送信された一時カード番号を受信した場合(ステップS1215:Yes)は、クレジット機能付きの航空券500を発券して(ステップS1216)、一連の処理を終了する。ステップS1216においては、通常の航空券500に要する情報を券面に印刷するとともに、ステップS1215:Yesにおいて受信された一時カード番号を搭乗券520に設けられた磁気ストライプ521に記録させた、搭乗券520一体型の航空券500を発券する。
【0159】
ステップS1215において、ステップS1212において送信した問い合わせ要求に対して決済サーバ140から送信された一時カード番号を受信していない場合(ステップS1215:No)は、通常の航空券500を発券して(ステップS1217)、一連の処理を終了する。ステップS1217においては、通常の航空券500に要する情報を券面に印刷した、搭乗券520一体型の航空券500を発券する。
【0160】
ステップS1214において、該当する航空券情報を受信していない場合(ステップS1214:No)は、ステップS1213において航空券情報取得要求を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1218)。ステップS1218において、ステップS1213において航空券情報取得要求を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS1218:No)は、ステップS1214に戻る。
【0161】
ステップS1218において、ステップS1213において航空券情報取得要求を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS1218:Yes)は、通信エラーなどのエラーが発生したと判断して、所定のエラー処理をおこなって(ステップS1219)、一連の処理を終了する。ステップS1219においては、たとえば、発券装置120を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ208に、「通信エラーが発生しました。お手数ですが、もう一度はじめから操作をおこなってください。」などのメッセージを表示して、エラーが発生して発券にかかる処理が中断されたことを案内する。
【0162】
図12−2のフローチャートにおいて、まず、発券装置120を実現するコンピュータ装置に対して所定の操作がおこなわれることにより、換金指定操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS1221)。換金指定操作においては、入金受付装置900によって受け付けられた入金額(払戻金額)を磁気ストライプ521に記録(記憶)させるか、以降のカード決済に供する決済補填額とするか、を指定する操作をおこなう。ステップS1221において、換金指定操作を受け付けていない場合(ステップS1221:No)は、換金指定操作を受け付けるまで待機する。
【0163】
ステップS1221において、換金指定操作を受け付けた場合(ステップS1221:Yes)は、搭乗券520の情報(搭乗券520が備える磁気ストライプ521に記録された情報)を取得したか否かを判断する(ステップS1222)。ステップS1222において、搭乗券520の情報を取得していない場合(ステップS1222:No)は、当該搭乗券520の情報を取得するまで待機する。
【0164】
ステップS1222において、搭乗券520の情報を取得した場合(ステップS1222:Yes)は、入金額の情報(入金受付装置900によって受け付けられた入金額に関する情報)を取得したか否かを判断する(ステップS1223)。ステップS1223において、入金額の情報を取得していない場合(ステップS1223:No)は、当該入金額の情報を取得するまで待機する。
【0165】
ステップS1223において、入金額の情報を取得した場合(ステップS1223:Yes)は、ステップS1221:Yesにおいて受け付けた換金指定操作において、入金受付装置900によって受け付けられた入金額に応じた所定の金額に関する情報を磁気ストライプ521に記録させる記録指示があったか否かを判断する(ステップS1224)。
【0166】
ステップS1224において、記録指示があった場合(ステップS1224:Yes)は、入金受付装置900によって受け付けられた入金額を換算した所定の金額(払戻金額)を算出する(ステップS1225)。そして、ステップS1225において算出された所定の金額(払戻金額)に関する情報を、搭乗券520が備える磁気ストライプ521へ記録させて(ステップS1226)、一連の処理を終了する。
【0167】
一方、ステップS1224において、ステップS1221:Yesにおいて受け付けた換金指定操作において記録指示がない場合(ステップS1224:No)は、決済サーバ140に対して、入金受付装置900によって受け付けられた入金額に関する情報、および、ステップS1222:Yesにおいて取得された搭乗券520の情報から取得される一時カード番号を含む決済補填額情報を送信する(ステップS1227)。
【0168】
(決済サーバ140の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における決済サーバ140の処理手順について説明する。図13−1、図13−2、図13−3および図13−4は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における、決済サーバ140の処理手順を示すフローチャートである。
【0169】
図13−1のフローチャートにおいて、まず、上述した図11におけるステップS1103において予約販売情報受付装置110から送信された予約販売情報を受信したか否かを判断する(ステップS1310)。ステップS1310において、予約販売情報受付装置110から送信された予約販売情報を受信していない場合(ステップS1310:No)は、当該予約販売情報を受信するまで待機する。
【0170】
ステップS1310において、予約販売情報受付装置110から送信された予約販売情報を受信した場合(ステップS1310:Yes)は、受信された予約販売情報に含まれるカード情報に基づいてカード情報を抽出し(ステップS1311)、抽出された情報に基づいて予約販売情報に含まれる航空券特定番号によって特定される航空券500の有効期間を特定する(ステップS1312)。ステップS1311においては、利用者データベース600を参照して、ステップS1310:Yesにおいて受信された予約販売情報に含まれるカード番号に関連付けて記憶されている情報を抽出する。
【0171】
ステップS1312においては、たとえば、ステップS1310:Yesにおいて受信された予約販売情報に航空券特定番号が含まれている場合は、当該航空券特定番号によって特定される航空券500の発行元となる航空会社のサーバコンピュータと通信をおこなうことによって、航空券500の有効期間に関する情報を取得し、取得された情報に基づいて、航空券500の有効期間を特定する。
【0172】
あるいは、ステップS1312においては、たとえば、ステップS1310:Yesにおいて受信された予約販売情報に、旅客機に搭乗する利用者の氏名、当該利用者が搭乗する区間、当該利用者が搭乗する旅客機の便名、座席等級、運賃金額、航空券500の有効期間など、該当する航空券500に関する個別情報が含まれている場合は、ステップS1310:Yesにおいて受信された予約販売情報の中から航空券500の有効期間に関する情報を取得し、取得された情報に基づいて、航空券500の有効期間を特定する。
【0173】
つぎに、ステップS1311において抽出されたカード情報と、ステップS1312において特定された航空券500の有効期間に関する情報とに基づいて、航空券500の有効期間がカードの有効期限内であるか否かを判断する(ステップS1313)。ステップS1313においては、たとえば、ステップS1312において特定された航空券500の有効期間における最終日付が、ステップS1311において抽出されたカード情報に基づいて特定されるカードの有効期限よりも早い日付であるか否かを判断する。
【0174】
そして、ステップS1313においては、たとえば、当該航空券500の有効期間における最終日付が、当該カードの有効期限よりも早い日付あるいは同日である場合に、航空券500の有効期間がカードの有効期限内であると判断する。また、たとえば、当該航空券500の有効期間における最終日付が、当該カードの有効期限よりも早い日付である場合に、航空券500の有効期間がカードの有効期限内であると判断する。
【0175】
つぎに、ステップS1313における判断結果に基づいて、航空券500の有効期間がカードの有効期限内である場合(ステップS1313:Yes)は、一時カード番号を生成する(ステップS1314)。そして、ステップS1314において生成された一時カード番号を記憶する(ステップS1315)とともに、ステップS1310:Yesにおいて受信された予約販売情報の送信元となる予約販売情報受付装置110に対して、ステップS1314において生成された一時カード番号を送信して(ステップS1316)、一連の処理を終了する。
【0176】
ステップS1315においては、ステップS1314において生成された一時カード番号を一時カード番号データベース800に記憶する。また、ステップS1315においては、ステップS1311において抽出されたカード情報と、ステップS1312において特定された航空券500の有効期間に関する情報と、に基づいて、ステップS1314において生成された一時カード番号の有効期限に関する情報を一時カード番号データベース800に記憶する。
【0177】
ステップS1315における処理とステップS1316における処理とは、実行する順序が逆であってもよい。すなわち、ステップS1310:Yesにおいて受信された予約販売情報の送信元となる予約販売情報受付装置110に対して、ステップS1314において生成された一時カード番号を送信した後に、ステップS1314において生成された一時カード番号を記憶するようにしてもよい。
【0178】
一方、ステップS1313における判断結果に基づいて、航空券500の有効期間がカードの有効期限内ではない場合(ステップS1313:No)は、所定のエラー処理を実行して(ステップS1317)、一連の処理を終了する。ステップS1317においては、たとえば、ステップS1310:Yesにおいて受信された予約販売情報の送信元となる予約販売情報受付装置110に対して、たとえば、「エラーが発生しました。恐れ入りますが、はじめから操作をやり直してください。」などのように、処理が中断したことを案内するメッセージを送信するなどの処理をおこなう。予約販売情報受付装置110は、決済サーバ140から送信されたメッセージを受信すると、受信されたメッセージを予約販売情報受付装置110を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ208に表示するなどして、処理が中断されたことを報知する。
【0179】
図13−2のフローチャートにおいて、まず、上述した図12−1におけるステップS1212において発券装置120から送信された問い合わせ要求を受信したか否かを判断する(ステップS1320)。ステップS1320において、発券装置120から送信された問い合わせ要求を受信していない場合(ステップS1320:No)は、当該問い合わせ要求を受信するまで待機する。
【0180】
ステップS1320において、発券装置120から送信された問い合わせ要求を受信した場合(ステップS1320:Yes)は、受信された問い合わせ要求に含まれる航空券特定番号に対応する一時カード番号を抽出する(ステップS1321)。ステップS1321においては、一時カード番号データベース800を参照して、ステップS1320:Yesにおいて受信された問い合わせ要求に含まれる航空券特定番号に関連付けて記憶されている一時カード番号を抽出する。ステップS1321においては、受信された問い合わせ要求に含まれる航空券特定番号に関連付けて記憶されている一時カード番号が、一時カード番号データベース800に記憶されていない場合は、「該当する一時カード番号なし」という結果となる。
【0181】
そして、ステップS1321における抽出処理の結果、ステップS1320:Yesにおいて受信された問い合わせ要求に含まれる航空券特定番号に関連付けて記憶されている一時カード番号が抽出できたか否かを判断する(ステップS1322)。ステップS1322において、ステップS1320:Yesにおいて受信された問い合わせ要求に含まれる航空券特定番号に関連付けて記憶されている一時カード番号が抽出できた場合(ステップS1322:Yes)は、ステップS1320:Yesにおいて受信された問い合わせ要求の送信元となる発券装置120に対して、ステップS1321において抽出された一時カード番号を送信して(ステップS1323)、一連の処理を終了する。
【0182】
ステップS1322において、ステップS1320:Yesにおいて受信された問い合わせ要求に含まれる航空券特定番号に関連付けて記憶されている一時カード番号が抽出できなかった場合(ステップS1322:No)は、所定のエラー処理を実行して(ステップS1324)、一連の処理を終了する。ステップS1324においては、たとえば、該当する一時カード番号が存在しないことを案内するメッセージを送信するなどの処理をおこなう。発券装置120は、決済サーバ140から送信されたメッセージを受信すると、受信されたメッセージを発券装置120を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ208に表示するなどして、処理が中断されたことを報知する。
【0183】
図13−3のフローチャートにおいて、まず、決済端末130から送信された決済要求を受信したか否かを判断する(ステップS1330)。ステップS1330において、決済端末130から送信された決済要求を受信していない場合(ステップS1330:No)は、決済端末130から送信された決済要求を受信するまで待機する。
【0184】
ステップS1330において、決済端末130から送信された決済要求を受信した場合(ステップS1330:Yes)は、受信された決済要求に一時カード番号が含まれているか否かを判断する(ステップS1331)。ステップS1331においては、たとえば、ステップS1330:Yesにおいて受信された決済要求における所定の位置に、一時カード番号を含むか否かを示すフラグが設定されているか否か(フラグが立っているか否か)を判断することによって、当該決済要求に一時カード番号が含まれているか否かを判断する。
【0185】
あるいは、一時カード番号がカード番号と同じルールにしたがって生成されている場合、ステップS1331においては、たとえば、一時カード番号データベース800を参照して、カード番号を用いておこなう通常のカード決済に供される決済要求においてカード番号が記述されている位置に記述されているカード番号が、一時カード番号データベース800において一時カード番号として記憶されているか否かを判断することによって、当該決済要求に一時カード番号が含まれているか否かを判断するようにしてもよい。
【0186】
ステップS1331において、ステップS1330:Yesにおいて受信された決済要求に一時カード番号が含まれている場合(ステップS1331:Yes)は、当該一時カード番号の有効性を判断する(ステップS1332)。ステップS1332においては、一時カード番号データベース800を参照して、一時カード番号の有効性を判断する。具体的には、ステップS1332においては、たとえば、一時カード番号データベース800を参照して、ステップS1330:Yesにおいて受信された決済要求に含まれる一時カード番号の有効期限内であるか否かを判断する。
【0187】
そして、ステップS1332における判断結果に基づいて、ステップS1330:Yesにおいて受信された決済要求に含まれる一時カード番号の有効期限内であるか否かを判断する(ステップS1333)。ステップS1333においては、たとえば、一時カード番号データベース800において、該当する一時カード番号のフラグが「有効」である場合に該当する一時カード番号が有効であると判断する。
【0188】
ステップS1332における判断の結果、該当する一時カード番号が有効である場合(ステップS1333:Yes)は、当該一時カード番号に対応するカード番号を特定する(ステップS1334)とともに、取得されたカード番号にかかるカード情報を取得する(ステップS1335)。ステップS1334においては、一時カード番号データベース800を参照して、該当する一時カード番号に対応するカード番号を、今回のカード決済にかかるカード番号として特定する。ステップS1335においては、利用者データベース600における該当する利用者に関する情報や、カード利用履歴データベース700におけるカード利用履歴情報を、ステップS1334において取得されたカード番号にかかるカード情報として取得する。
【0189】
ステップS1331において、ステップS1330:Yesにおいて受信された決済要求に一時カード番号が含まれていない場合(ステップS1331:No)は、ステップS1334へ移行する。この場合、ステップS1334においては、ステップS1330:Yesにおいて受信された決済要求に含まれるカード番号を、今回のカード決済にかかるカード番号として特定する。
【0190】
そして、ステップS1334において特定されたカード番号、および、ステップS1335において取得されたカード情報に基づいて決済処理を実行する(ステップS1336)そして、ステップS1336において実行された決済処理の結果に基づいて一時カード番号データベース800を更新する(ステップS1337)。
【0191】
ステップS1337においては、たとえば、クレジット機能付きの航空券500が発券された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号(通常のカード番号)に基づくカード決済がおこなわれた場合に、該当する一時番号のフラグが「有効」から「無効」になるように、一時カード番号データベース800を更新する。また、ステップS1337においては、たとえば、クレジット機能付きの航空券500が発券された後に、新たなクレジット機能付きの航空券500が発券された場合に、該当する一時番号のフラグが「有効」から「無効」になるように、一時カード番号データベース800を更新する。
【0192】
つぎに、所在地情報を送信するか否かを判断する(ステップS1338)。所在地情報を送信するか否かは、たとえば、カード決済時に決済端末130に対して所定の操作をおこなうことによって指定することができる。所在地情報を送信する指定がなされた場合、決済端末130からは、当該指定がなされたことを示す情報を含む決済要求が送信される。
【0193】
ステップS1338において、所在地情報を送信しない場合(ステップS1338:No)は、ステップS1330において受信された決済要求の送信元となる決済端末130に対して、ステップS1336においておこなわれた決済処理の結果に関する情報(決済処理結果)を送信して(ステップS1339)、一連の処理を終了する。決済端末130においては、決済サーバ140から送信された決済処理の結果に関する情報に基づいて、伝票を印刷するなどの所定の処理をおこなう。カード決済に際して決済端末130が実行する処理については、公知の技術であるため説明を省略する。
【0194】
一方、ステップS1338において、所在地情報を送信する場合(ステップS1338:Yes)は、ステップS1330において受信された決済要求の送信元となる決済端末130に対して、ステップS1336においておこなわれた決済処理の結果に関する情報(決済処理結果)および該当する所在地情報を送信して(ステップS1340)、一連の処理を終了する。所在地情報は、ステップS1340において所在地情報の送信がおこなわれるまでの任意のタイミングで取得されていればよい。
【0195】
ステップS1333において、ステップS1332における判断の結果、該当する一時カード番号が有効でない場合(ステップS1333:No)は、ステップS1337へ移行する。この場合、ステップS1337においては、たとえば、該当する一時カード番号のフラグが「有効」から「無効」になるように、一時カード番号データベース800を更新する。また、この場合、ステップS1339においては、決済処理が実行されなかった(中断された)ことを示す決済処理結果を送信する。
【0196】
図13−4のフローチャートにおいて、まず、発券装置120から送信された決済補填額情報を受信したか否かを判断する(ステップS1341)。ステップS1341において、発券装置120から送信された決済補填額情報を受信していない場合(ステップS1341:No)は、決済補填額を受信するまで待機する。
【0197】
一方、ステップS1341において、発券装置120から送信された決済補填額情報を受信した場合(ステップS1341:Yes)は、受信された情報に基づいて、入金受付装置900によって受け付けられた入金額を換算した所定の金額(決済補填額)を算出する(ステップS1342)。そして、ステップS1342において算出された所定の金額(決済補填額)に関する情報を、決済サーバ140における所定の記憶媒体に記憶して(ステップS1343)、一連の処理を終了する。
【0198】
ステップS1343においては、ステップS1342において算出された所定の金額(決済補填額)に関する情報と、ステップS1341:Yesにおいて受信された決済補填額情報に含まれる一時カード番号とを関連付けて記憶する。ステップS1343の処理によって記憶された情報は、以降、カード決済の支払いの補填に供される。これにより、利用者に対しては、カード決済に基づく支払金額から決済補填額を差し引いた額の請求がおこなわれる。
【0199】
(カード利用支援システム100の利用手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100の利用手順について説明する。この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100の利用に際しては、まず、利用者が、航空券500をカード決済によって購入する。
【0200】
そして、航空券500を購入した利用者あるいは航空券500の予約販売を受け付けた販売業者が、予約販売情報受付装置110に対する所定の入力操作をおこなうことによって、航空券特定番号とカード番号とを予約販売情報受付装置110に入力する。予約販売情報受付装置110は、航空券特定番号とカード番号とが入力されると、決済サーバ140に対して、入力された航空券特定番号とカード番号とを含む予約販売情報を送信する。決済サーバ140は、予約販売情報受付装置110から送信された予約販売情報を受信すると、受信された予約販売情報に基づいて一時カード番号を生成する。
【0201】
つぎに、利用者は、たとえば、航空券500の利用開始日に、空港で航空券500を発券する際に、発券装置120に対して所定の入力操作をおこなうことによって、航空券特定番号とカード番号とを発券装置120に入力する。発券装置120は、航空券特定番号とカード番号とが入力されると、決済サーバ140に対して、入力された航空券特定番号とカード番号とを含む問い合わせ要求を送信する。決済サーバ140は、発券装置120から送信された問い合わせ要求を受信すると、受信された問い合わせ要求に基づいて一時カード番号を抽出し、該当する一時カード番号を問い合わせ要求の送信元となる発券装置120に対して送信する。
【0202】
また、発券装置120は、航空券特定番号とカード番号とが入力されると、航空会社のサーバコンピュータと通信をおこなうことによって、当該サーバコンピュータから、入力された航空券特定番号に該当する航空券500に関する情報を取得する。そして、発券装置120は、決済サーバ140から送信された一時カード番号と航空会社のサーバコンピュータから送信された航空券500に関する情報とに基づいて、一時カード番号が記録された航空券(カード決済機能付き航空券)500を発券する。
【0203】
利用者は、発券された航空券500を用いて旅客機に搭乗する。搭乗後は、航空券500に記録された一時カード番号が有効となる間、航空券500(と一体の搭乗券520)を用いて決済をおこなうことができる。航空券500を用いた決済に際しては、通常の決済と同様に、支払いをおこなう際に航空券500を提示する(あるいは支払いをおこなう店舗の店員に渡す)。
【0204】
支払いをおこなう店舗の店員は、決済端末130に対して所定の入力操作をおこなうことによって、航空券500に記録された一時カード番号および支払金額を入力する。決済端末130は、決済サーバ140に対して、入力された一時カード番号および支払金額を含む決済要求を送信する。決済サーバ140は、決済端末130から送信された決済要求に基づいて決済処理を実行し、当該決済処理の結果を該当する決済端末130に送信する。
【0205】
カード利用支援システム100の運用上、クレジット機能付きの航空券500を用いてカード決済をおこなった場合、利用者は、当該カード決済によって購入した商品を、当該利用者によって指定された場所に配送するか否かを選択するようにしてもよい。カード決済によって購入した商品を利用者によって指定された場所に配送する選択がされた場合、決済サーバ140は、該当する所在地情報を決済サーバ140と通信可能な所定の外部装置や決済端末130に送信する。
【0206】
所在地情報を受信する外部装置は、たとえば、ディスプレイを備え、当該ディスプレイに受信された所在地情報を表示する。これにより、商品を販売した店舗の店員などが、ディスプレイに表示された所在地情報に基づいて配送伝票を作成し、作成した配送伝票を用いて利用者が購入した商品を当該利用者によって指定された場所に配送することができる。
【0207】
あるいは、所在地情報を受信する外部装置は、たとえば、配送伝票に印字をおこなうプリンタを備え、当該プリンタを用いて受信された所在地情報を印字した配送伝票を発行してもよい。これにより、商品を販売した店舗の店員などが、発行された配送伝票を用いて利用者が購入した商品を当該利用者によって指定された場所に配送することができる。
【0208】
カード利用支援システム100においては、往路と復路とのように、複数の航空券500を発券する必要がある場合、往路用として発券された航空券500の搭乗券520を、つぎの航空券500(復路用の航空券500)が利用されるまでカード決済に利用できるようにしてもよい。また、カード利用支援システム100においては、カード決済によって航空券500の予約販売をおこなった場合にも、クレジット機能付きの航空券500が発券されないようにしてもよい。この場合、たとえば、予約販売時点あるいは発券時点において、クレジット機能付き航空券を発券するか否かを利用者に選択させる。
【0209】
また、カード利用支援システム100においては、親が子供の旅行のために航空券500を購入する場合など、航空券500の予約販売時にカード決済をおこなった利用者(カードの所有者=正カード会員)と、予約販売の結果発行された航空券500の実際の利用者と、が異なっていてもよい。この場合、子供の旅行のために親がカード決済により航空券500の予約購入をおこなうこととなり、その結果発行される航空券500は、一時的な子カードとなる。
【0210】
また、カード利用支援システム100においては、利用者が正カード会員であるか否かに応じて、クレジット機能付きの航空券500の利用限度額を任意に設定できるようにしてもよい。具体的には、たとえば、利用者が正カード会員である場合は、自国でカード決済をおこなう場合の利用限度額よりも高い利用限度額を設定したり、利用者が正カード会員の子供などの家族である場合は、自国でカード決済をおこなう場合の利用限度額よりも高い利用限度額を設定したりすることができる。
【0211】
同様に、この場合、利用者が正カード会員であるか否かに応じて、個別の暗証番号を任意に設定できるようにしてもよい。具体的には、たとえば、個別の暗証番号は、正カード会員が利用者である場合は通常の(カード発行時に設定された)暗証番号とし、利用者が正カード会員の子供などの家族である場合は当該家族ごとに任意の暗証番号を設定できるようにしてもよい。
【0212】
航空券(クレジット機能付き航空券)500の有効期間は、上記の例に限らない。航空券(クレジット機能付き航空券)500の有効期間は、たとえば、当該航空券500の有効期間に所定の日数を加えた期間としてもよい。これによって、たとえば、海外旅行先から帰国した後自宅に到着するまでの間、航空券(クレジット機能付き航空券)500を用いてカード決済をおこなうことができる。
【0213】
発券装置120を、各国の空港に設置することにより、利用者は海外から自国に帰国する際に余っている現地の現金(特に小銭)を空港でチャージすることができる。たとえば、自国=日本の場合、余っている現金が紙幣であれば帰国後に自国の通貨(たとえば日本円)に両替することができるが、小銭は両替することができない。これに対し、この実施の形態のカード利用支援システム100によれば、余った現金(特に小銭)を無駄にすることなく、資金を有効に利用することができる。
【0214】
チャージに際しては、たとえば正カードの発行元となるカード会社など、カード利用支援システム100の管理者側が有利になるような変換レートを設定してもよい。具体的には、たとえば1ドル=100円のレートであって、99セント余った場合は、10円未満は切り捨て99セント=99円→チャージ金額90円のように変換することができる。
【0215】
海外旅行者には、小銭をなくしたいという旅行者意識が存在することがあるため、このような変換レートを設定することにより「多少の損を被っても自国の通貨に戻したい」という利用者と、手数料で収益を得られるカード会社との双方にメリットを提供することができる。
【0216】
搭乗券520が備える記録媒体(磁気ストライプ521やICチップ)にチャージされた金額は、請求金額から差し引いて利用するものに限らない。たとえば、正カードの発行元となるクレジット会社などのポイントとして加算してもよい。また、チャージされた金額をクレジット機能が消失するまで利用しなかった場合に、自動的に、ポイントとして加算するようにしてもよい。
【0217】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、決済サーバ140が、予約販売情報受付装置110から予約販売情報を取得するごとに、当該予約販売情報に含まれるカード番号に対応する一時カード番号を生成するとともに、生成された一時カード番号を記憶する。決済サーバ140は、発券装置120において指定された航空券特定番号を含む問い合わせ要求を受信すると、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出し、抽出された一時カード番号を問い合わせ要求の送信元となる発券装置120に対して送信する。発券装置120は、決済サーバ140から送信された一時カード番号を受信すると、当該一時カード番号が記録された航空券500を発券する。
【0218】
そして、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、決済サーバ140がカード番号を含む決済要求を受信した場合は受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこない、決済サーバ140が一時カード番号を含む決済要求を受信した場合は当該一時カード番号に関連付けられたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴としている。
【0219】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、クレジットカードを提示することなく、航空券500を用いてカード決済をおこなうことができる。
【0220】
従来、たとえば、海外の免税店における買い物に際して支払いをカード決済でおこなう場合は、クレジットカードなどのカードに加えて航空券の提示を求められることがあった。このため、利用者は、たとえば、クレジットカードなどのカードと航空券との両方を一緒に持ち歩かなくてはならないという煩わしさや、クレジットカードを紛失するかもしれないという不安、治安の不安定な地域においてクレジットカードを持ち歩くことによる不安などを感じていた。
【0221】
これに対し、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、利用者が、クレジットカードを提示することなく航空券500を用いてカード決済をおこなうことができるので、当該利用者は、航空券500を用いて移動した移動先(海外など)におけるカード決済に際して、上記の煩わしさや不安から解消される。これによって、多額の現金を持ち歩くことなく商品やサービスの提供を受けることができたり、小銭を取り扱うなどの煩わしさを解消できたりするという、カード決済が備える高い利便性を十分に享受することができる。
【0222】
また、これによって、カード会社は、航空券500を用いて移動した移動先(海外など)におけるカードの利用促進を図ることができる。また、これによって、店舗は、利用者が現金を持ち合わせていないために逸していた販売機会を獲得することができ、販売促進を図ることができる。
【0223】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、利用者が、航空券500を用いて搭乗している旅客機内において、クレジットカードを提示することなくカード決済をおこなうことができるので、当該利用者は、旅客機内において荷物から財布を取り出すことなく、カード決済を容易におこなうことができる。これによって、航空会社がこの発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を導入し易くなり、カード利用支援システム100の普及促進を図ることができる。
【0224】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、予約販売にかかる航空券500の有効期間および当該航空券500の予約販売に用いられたカードの有効期限に関する情報に基づいて、航空券500の有効期間がカードの有効期限内であるか否かを判断し、有効期限内であると判断された場合に、一時カード番号を生成することを特徴としている。
【0225】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、正カードの有効期限内においてクレジット機能付き航空券を発行することができる。これによって、たとえば、航空券500の有効期間内にカードの有効期限が到来することがないので、カード会社は、利用者に対してカード決済についての請求を確実におこなうことができる。
【0226】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、決済サーバ140が、決済端末130から一時カード番号を含む決済要求を受信するごとに、当該一時カード番号の有効性を判断し、該当する一時カード番号が有効である場合に、当該一時カード番号に関連付けられたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴としている。一時カード番号の有効性は、航空券500の有効期間、クレジット機能付きの航空券500の発行後のカードの利用状況、あるいは、クレジット機能付きの航空券500の発行状況に基づいて判断することができる。
【0227】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、クレジット機能付き航空券を用いたカード決済をおこなうごとに、当該カード決済にかかる一時カード番号の有効性を確認し、有効である場合のみカード決済をおこなうことができる。これによって、たとえば、悪意の第三者に一時カード番号が流出し、流出した一時カード番号を記録させた不正な航空券が発券(偽造)されて、流出した一時カード番号を用いた不正な決済がおこなわれることを防止することができ、カード決済にかかる高いセキュリティ性を確保することができる。
【0228】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、決済サーバ140が、一時カード番号を含む決済要求を受信するごとに、一時カード番号送信手段によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信したか否かを判断し、一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信していない場合に、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴としている。
【0229】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、たとえば、海外から帰国後など、航空券500の使用後に航空券500としての機能を失ったクレジット機能付き航空券を入手して、入手した航空券500に記録されている一時カード番号を用いた不正な決済がおこなわれることを防止することができる。具体的には、たとえば、海外旅行に際してクレジット機能付き航空券を発券し、帰国後に自国において正カードを用いたカード決済がおこなわれると、正カードに対応して発券されたクレジット機能付きの航空券500のカード決済機能は無効とされ、航空券500を用いたカード決済は許可されなくなる。これによって、クレジット機能付き航空券が不正に利用されることを防止し、カード決済にかかる高いセキュリティ性を確保することができる。
【0230】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、決済サーバ140が、一時カード番号を含む決済要求を受信するごとに、当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号に対応する新たな一時カード番号が送信されたか否かを判断し、新たな一時カード番号が送信されていない場合に、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴としている。
【0231】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、たとえば、海外における第1の国から第2の国へ移動した場合など、先に発券されたクレジット機能付きの航空券500の後に新たなクレジット機能付きの航空券500が発券された場合に、先に発券されたクレジット機能付きの航空券500を入手して、入手した航空券500に記録されている一時カード番号を用いた不正な決済がおこなわれることを防止することができる。具体的には、たとえば、複数の国を巡る海外旅行に際して先に発券されたクレジット機能付きの航空券500を用いて第1の国へ渡航し、その後新たなクレジット機能付きの航空券500を用いて第1の国から第2の国へ渡航した後は、先に発券されたクレジット機能付きの航空券500のカード決済機能は無効とされ、先に発券されたクレジット機能付きの航空券500を用いたカード決済は許可されなくなる。これによって、クレジット機能付き航空券が不正に利用されることを防止し、カード決済にかかる高いセキュリティ性を確保することができる。
【0232】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、決済サーバ140が、決済端末130から一時カード番号を含む決済要求を受信するごとに、当該一時カード番号に対応するカード番号のカードの利用者の所在地に関する情報を取得し、取得された情報に基づいて配送先に関する情報を出力することを特徴としている。
【0233】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、クレジット機能付きの航空券500を用いた決済により商品を購入した場合、配送先に関する情報が出力されるので、当該配送先に関する情報に基づいて、クレジット機能付きの航空券500を用いた決済により購入した商品を、利用者の居住場所などへ配送することができる。具体的には、たとえば、免税店で購入した商品を、クレジットカード情報として登録されている利用者の自宅へ配送することができる。これによって、利用者は、購入した商品を持ち歩かなくて済み、渡航先などにおいて買い物をおこないながら、機動力を低下させることなく移動を続けることができる。
【0234】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、上記のような配送サービスを提供することにより、カード会社はカードの利用促進を図ることができ、店舗は販売促進を図ることができる。
【0235】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、航空券500が、磁気ストライプ521が設けられた搭乗券520を一体的に備え、一時カード番号を磁気ストライプ521に記録させた航空券500を発券することを特徴としている。
【0236】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、一時カード番号を磁気ストライプ521に記録させた航空券500を発券することにより、クレジット機能付きの航空券500を用いた決済に際して、一時カード番号の入力を容易化することができるので、決済にかかる時間短縮を図るとともに、決済にかかる作業をおこなう作業者(店員など)の作業負担の軽減を図ることができる。
【0237】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、一時カード番号を磁気ストライプ521に記録させた航空券500を発券することにより、一時カード番号を人間の目に不可視の状態で記録させることができるので、悪意の第三者に一時カード番号が流出することを防止できる。これによって、流出した一時カード番号を記録させた不正な航空券が発券(偽造)されて、流出した一時カード番号を用いた不正な決済がおこなわれることを防止することができ、カード決済にかかる高いセキュリティ性を確保することができる。
【0238】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、発券装置120が、搭乗券520に設けられた磁気ストライプ521に記録された情報を取得するとともに、現金の入金を受け付ける入金受付装置900によって受け付けられた入金額に関する情報を取得し、取得されたこれらの情報を決済サーバ140に対して送信する。そして、決済サーバ140が、発券装置120から送信された情報に基づいて、入金額をカードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額に換算し、一時カード番号が送信された後に当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信した場合に、換算された金額を差し引いた決済処理をおこなうことを特徴としている。
【0239】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、渡航先などにおいて使い切れずに残った現金を有効に利用することができるので、自国に戻ってから利用できない海外の通貨を所有することによる利用者の負担を解消し、利用者の所持金を有効に利用することができる。これによって、海外の通貨が手元に残ることを回避するために、外貨に替えた自国の通貨額が少ないために気に入った商品を購入できなかったり、余ってしまった外貨を無駄にしたりすることを防止することができる。また、これによって、クレジット機能付きの航空券500の利用者の増加を図り、カードの利用促進を図ることができる。
【0240】
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、発券装置120が、搭乗券520に設けられた磁気ストライプ521に記録された情報を取得するとともに、現金の入金を受け付ける入金受付装置900によって受け付けられた入金額に関する情報を取得し、取得された入金額をカードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額に換算する換算し、換算された金額に関する情報を磁気ストライプ521に記録させることを特徴としている。
【0241】
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、渡航先などにおいて使い切れずに残った現金を有効に利用することができるので、自国に戻ってから利用できない海外の通貨を所有することによる利用者の負担を解消し、利用者の所持金を有効に利用することができる。これによって、上記のように、換算された金額を差し引いた決済処理をおこなう場合と同様に、たとえば、海外の通貨が手元に残ることを回避するために外貨に替えた自国の通貨額が少ない場合に気に入った商品を購入できなかったり、逆に、外貨に替えた自国の通貨額が多額であった場合に余ってしまった外貨を無駄にしたりする、などを防止することができる。また、これによって、クレジット機能付きの航空券500の利用者の増加を図り、カードの利用促進を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0242】
以上のように、この発明にかかるカード利用支援システム、カード利用支援方法およびカード利用支援プログラムは、クレジットカードやデビットカードなどの現金以外の手段を用いておこなわれる決済に有用であり、特に、クレジットカードを用いておこなわれるカード決済に適している。
【符号の説明】
【0243】
100 カード利用支援システム
110 予約販売情報受付装置
120 発券装置
130 決済端末
140 決済サーバ
911 予約販売情報受付部
912 予約販売情報送信部
921 航空券特定番号指定受付部
922 問い合わせ要求送信部
923 一時カード番号受信部
924 航空券発券部
925 搭乗券情報取得部
926 入金額取得部
927 金額情報送信部
928 換算部
929 金額情報記憶部
931 予約販売情報取得部
932 期限判断部
933 一時カード番号生成部
934 記憶部
935 問い合わせ要求受信部
936 一時カード番号抽出部
937 一時カード番号送信部
938 決済要求受信部
939 有効性判断部
940 決済処理部
941 決済結果送信部
942 所在地情報取得部
943 所在地情報送信部
944 金額情報受信部
945 換算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード決済をともなう航空券の予約販売を受け付ける予約販売情報受付装置と、前記予約販売情報受付装置において予約販売を受け付けた航空券を特定可能な航空券特定番号に基づいて航空券を発券する発券装置と、店舗の決済端末から決済要求を受信した場合に決済処理をおこなう決済サーバと、がネットワークによって接続されたカード利用支援システムであって、
前記発券装置は、
前記航空券特定番号が指定された場合に、前記決済サーバに対して、当該航空券特定番号を含む問い合わせ要求を送信する問い合わせ要求送信手段を備え、
前記決済サーバは、
前記予約販売情報受付装置から、前記予約販売にかかる航空券の航空券特定番号および当該航空券の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する予約販売情報取得手段と、
前記予約販売情報取得手段によって取得されたカード番号に対応する一時カード番号を生成する一時カード番号生成手段と、
前記一時カード番号生成手段によって生成された一時カード番号と前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券特定番号とを関連付けて記憶する一時カード番号記憶手段と、
前記発券装置から送信された問い合わせ要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出する一時カード番号抽出手段と、
前記一時カード番号抽出手段によって抽出された一時カード番号を、前記問い合わせ要求の送信元となる発券装置に対して送信する一時カード番号送信手段と、を備え、
前記発券装置は、
前記決済サーバから送信された一時カード番号を受信した場合に、当該一時カード番号が記録された航空券を発券する航空券発券手段を備え、
前記決済サーバは、
前記決済端末からカード番号を含む決済要求を受信した場合に、受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこない、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう決済処理手段を備えたことを特徴とするカード利用支援システム。
【請求項2】
前記予約販売情報取得手段は、前記予約販売にかかる航空券の有効期間および当該航空券の予約販売に用いられたカードの有効期限に関する情報を取得し、
前記決済サーバは、
前記予約販売情報取得手段によって取得された情報に基づいて、前記航空券の有効期間が前記カードの有効期限内であるか否かを判断する期限判断手段を備え、
前記一時カード番号生成手段は、
前記期限判断手段によって有効期限内であると判断された場合に、一時カード番号を生成することを特徴とする請求項1に記載のカード利用支援装置。
【請求項3】
前記決済サーバは、
前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、当該決済要求を受信した日時が前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券の有効期間内であるか否かを判断する有効性判断手段を備え、
前記決済処理手段は、前記有効性判断手段によって前記有効期間内であると判断された場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴とする請求項2に記載のカード利用支援システム。
【請求項4】
前記決済サーバは、
前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号送信手段によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信したか否かを判断する有効性判断手段を備え、
前記決済処理手段は、前記有効性判断手段によって前記一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信していないと判断された場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴とする請求項1または2に記載のカード利用支援システム。
【請求項5】
前記決済サーバは、
前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号送信手段によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号に対応する新たな一時カード番号が送信されたか否かを判断する有効性判断手段を備え、
前記決済処理手段は、前記有効性判断手段によって新たな一時カード番号が送信されていないと判断された場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなうことを特徴とする請求項1または2に記載のカード利用支援システム。
【請求項6】
前記決済サーバは、
前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、当該一時カード番号に対応するカード番号のカードの利用者の所在地に関する情報を取得する所在地情報取得手段と、
前記所在地情報取得手段によって取得された情報に基づいて、配送先に関する情報を出力する配送先情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のカード利用支援システム。
【請求項7】
前記航空券は、記録媒体が設けられた搭乗券を一体的に備え、
前記航空券発券手段は、前記一時カード番号を前記記録媒体に記録させた航空券を発券することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のカード利用支援システム。
【請求項8】
前記発券装置は、
前記搭乗券に設けられた記録媒体に記録された情報を取得する搭乗券情報取得手段と、
現金の入金を受け付ける入金受付装置によって受け付けられた入金額に関する情報を取得する入金額取得手段と、
前記搭乗券情報取得手段および前記入金額取得手段によって取得された情報を、前記決済サーバに対して送信する金額情報送信手段と、を備え、
前記決済サーバは、
前記発券装置から送信された情報に基づいて、前記入金額を前記カードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額に換算する換算手段を備え、
前記決済処理手段は、前記一時カード番号送信手段によって当該一時カード番号が送信された後に、当該一時カード番号に対応するカード番号にかかる決済要求を受信した場合に、前記換算手段によって換算された金額を差し引いた決済処理をおこなうことを特徴とする請求項7に記載のカード利用支援システム。
【請求項9】
前記発券装置は、
前記搭乗券に設けられた記録媒体に記録された情報を取得する搭乗券情報取得手段と、
現金の入金を受け付ける入金受付装置によって受け付けられた入金額に関する情報を取得する入金額取得手段と、
前記入金額取得手段によって取得された入金額を前記カードの利用者の自国の通貨額に基づく所定の金額に換算する換算手段と、
前記換算手段によって換算された金額に関する情報を前記記録媒体に記録させる金額情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする請求項7に記載のカード利用支援システム。
【請求項10】
カード決済をともなう航空券の予約販売を受け付ける予約販売情報受付装置と、前記予約販売情報受付装置において予約販売を受け付けた航空券を特定可能な航空券特定番号に基づいて航空券を発券する発券装置と、店舗の決済端末から決済要求を受信した場合に決済処理をおこなう決済サーバと、がネットワークによって接続されたカード利用支援システムが用いるカード利用支援方法であって、
前記発券装置が、問い合わせ要求送信手段を備え、
前記問い合わせ要求送信手段が、前記航空券特定番号が指定された場合に、前記決済サーバに対して、当該航空券特定番号を含む問い合わせ要求を送信する問い合わせ要求送信工程を含み、
前記決済サーバが、予約販売情報取得手段と、一時カード番号生成手段と、一時カード番号記憶手段と、一時カード番号抽出手段と、一時カード番号送信手段と、を備え、
前記予約販売情報取得手段が、前記予約販売情報受付装置から、前記予約販売にかかる航空券の航空券特定番号および当該航空券の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する予約販売情報取得工程と、
前記一時カード番号生成手段が、前記予約販売情報取得手段によって取得されたカード番号に対応する一時カード番号を生成する一時カード番号生成工程と、
前記一時カード番号記憶手段が、前記一時カード番号生成手段によって生成された一時カード番号と前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券特定番号とを関連付けて記憶する一時カード番号記憶工程と、
前記一時カード番号抽出手段が、前記発券装置から送信された問い合わせ要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出する一時カード番号抽出工程と、
前記一時カード番号送信手段が、前記一時カード番号抽出手段によって抽出された一時カード番号を、前記問い合わせ要求の送信元となる発券装置に対して送信する一時カード番号送信工程と、を含み、
前記発券装置が、航空券発券手段を備え、
前記航空券発券手段が、前記決済サーバから送信された一時カード番号を受信した場合に、当該一時カード番号が記録された航空券を発券する航空券発券工程を含み、
前記決済サーバが、決済処理手段を備え、
前記決済処理手段が、前記決済端末からカード番号を含む決済要求を受信した場合に、受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこない、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう決済処理工程を含んだことを特徴とするカード利用支援方法。
【請求項11】
カード決済をともなう航空券の予約販売を受け付ける予約販売情報受付装置と、前記予約販売情報受付装置において予約販売を受け付けた航空券を特定可能な航空券特定番号に基づいて航空券を発券する発券装置と、店舗の決済端末から決済要求を受信した場合に決済処理をおこなう決済サーバと、がネットワークによって接続されたカード利用支援システムが用いるカード利用支援プログラムであって、
前記発券装置が、問い合わせ要求送信手段を備え、
前記問い合わせ要求送信手段が、前記航空券特定番号が指定された場合に、前記決済サーバに対して、当該航空券特定番号を含む問い合わせ要求を送信する問い合わせ要求送信工程を前記発券装置に実行させ、
前記決済サーバが、予約販売情報取得手段と、一時カード番号生成手段と、一時カード番号記憶手段と、一時カード番号抽出手段と、一時カード番号送信手段と、を備え、
前記予約販売情報取得手段が、前記予約販売情報受付装置から、前記予約販売にかかる航空券の航空券特定番号および当該航空券の予約販売に用いられたカードのカード番号に関する情報を取得する予約販売情報取得工程と、
前記一時カード番号生成手段が、前記予約販売情報取得手段によって取得されたカード番号に対応する一時カード番号を生成する一時カード番号生成工程と、
前記一時カード番号記憶手段が、前記一時カード番号生成手段によって生成された一時カード番号と前記予約販売情報取得手段によって取得された航空券特定番号とを関連付けて記憶する一時カード番号記憶工程と、
前記一時カード番号抽出手段が、前記発券装置から送信された問い合わせ要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、該当する航空券特定番号に関連付けられた一時カード番号を抽出する一時カード番号抽出工程と、
前記一時カード番号送信手段が、前記一時カード番号抽出手段によって抽出された一時カード番号を、前記問い合わせ要求の送信元となる発券装置に対して送信する一時カード番号送信工程と、を前記決済サーバに実行させ、
前記発券装置が、航空券発券手段を備え
前記航空券発券手段が、前記決済サーバから送信された一時カード番号を受信した場合に、当該一時カード番号が記録された航空券を発券する航空券発券工程を前記発券装置に実行させ、
前記決済サーバが、決済処理手段を備え、
前記決済処理手段が、前記決済端末からカード番号を含む決済要求を受信した場合に、受信された決済要求に含まれるカード番号に基づいて決済処理をおこない、前記決済端末から一時カード番号を含む決済要求を受信した場合に、前記一時カード番号記憶手段によって記憶された情報の中から、受信された決済要求に含まれる一時カード番号に関連付けられたカード番号を抽出し、抽出されたカード番号に基づいて決済処理をおこなう決済処理工程を前記決済サーバに実行させることを特徴とするカード利用支援プログラム。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図11】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図13−3】
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【図13−4】
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【公開番号】特開2012−133684(P2012−133684A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286749(P2010−286749)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】