説明

カード型周辺装置およびカードシステム

【課題】電力供給やデータ送受信を必要とされる転送速度や消費電力に応じて適宜選択して処理可能なカード型周辺装置およびカードシステムを提供する。
【解決手段】電子部品部210と、接続対象機器から第1電力を受ける電源端子と信号端子のうち、少なくとも電源端子が形成されたコネクタ部213と、外部から非接触で伝送される電力を受けて第2電力を生成し、電子部品部に供給する電力供給部230と、電子部品部210は、コントローラ212の制御に応じて外部と信号端子を介してデータ転送可能な第1のインターフェース218と、コントローラの制御に応じて外部と無線によりデータ転送可能な第2のインターフェース220のうち、少なくとも第2のインターフェース220とを含み、コントローラは電源端子による第1電力の給電を受けているか電力供給部による第2電力を受けているかに応じてデータ転送速度を可変する機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリカード等のカード型周辺装置およびカードシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的なメモリカードは、接続対象機器のコネクタに挿入した状態でコネクタの接触ピンがカードに配設された信号端子および電源端子と接触し、電源端子を介して電力が供給され、信号端子を介してホスト装置とのデータの読み出しおよび書き込みを行っている。
この種のカード型周辺装置としては、特許文献1等に開示されている。
【0003】
また、無線によってデータの転送を行うことが可能なカードも実用化されつつある。
この無線通信機能を有するカードは、電力供給に関してはコネクタからの給電が必要である。
【0004】
同様に、無線による電力供給は、主に電磁誘導の原理によるものとなるが、その供給効率は最大でも80%程度を見込んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−59253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上述したように無線通信機能を有するカードは、電力供給に関してはコネクタからの給電が必要であり、ホストとの機械的なインターフェースとしてコネクタおよびスロットが介在しなければメモリカードに対する記録および読み出しはできない。
また、現状では無線によるデータ転送は有線接続と比較して大きな消費電力が必要となる。
【0007】
無線による電力供給は、主に電磁誘導の原理によるものとなるが、その供給効率は最大でも80%程度を見込んでおり、大きな電力をカードに供給するためには、ロスされる電力も比例して大きくなる。
これらのロスされた電力はほとんどが熱に変換されるため、ホスト機器やカードに熱的な影響を与える可能性がある。
また、カード側に搭載する2次側コイルのサイズが受ける制約から、データを高速に転送する電力が供給できない可能性がある。
特に電力供給をポータブル機器のバッテリーを用いて行うような場合には、顕著にその影響を受けることとなる。
【0008】
本発明は、電力供給やデータ送受信を必要とされる転送速度や消費電力に応じて適宜選択して処理可能なカード型周辺装置およびカードシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点のカード型周辺装置は、ケース体内に収容されたメモリを含み、第1電力または第2電力を動作電力として受ける電子部品部と、接続対象機器と接続可能な接続端子として、当該接続対象機器から第1電力を受ける電源端子と信号端子のうち、少なくとも電源端子が形成されたコネクタ部と、外部から非接触で伝送される電力を受けて上記第2電力を生成し、上記電子部品部に供給する電力供給部と、上記電子部品部は、コントローラと、上記コントローラの制御に応じて外部と信号端子を介してデータ転送可能な第1のインターフェースと、上記コントローラの制御に応じて外部と無線によりデータ転送可能な第2のインターフェースのうち、少なくとも上記第2のインターフェースと、を含み、上記コントローラは、上記電源端子による第1電力の給電を受けているか上記電力供給部による第2電力を受けているかに応じてデータ転送速度を可変する機能を有する。
【0010】
本発明の第2の観点のカードシステムは、コネクタ部を有するカード型周辺装置と、上記コネクタ部を介して上記カード周辺装置と接続され、第1電力を供給可能な第1のホスト装置と、上記カード型周辺装置と無線通信可能な第2のホスト装置と、上記カード型周辺装置に非接触により電力を伝送可能な電力供給装置と、を有し、上記カード型周辺装置は、ケース体内に収容されたメモリを含み、第1電力または第2電力を動作電力として受ける電子部品部と、上記第1のホスト装置と接続可能な接続端子として、当該第1のホスト装置から第1電力を受ける電源端子と信号端子のうち、少なくとも電源端子が形成された上記コネクタ部と、外部から非接触で伝送される電力を受けて上記第2電力を生成し、上記電子部品部に供給する電力供給部と、上記電子部品部は、コントローラと、上記コントローラの制御に応じて上記第1のホスト装置と信号端子を介してデータ転送可能な第1のインターフェースと、上記コントローラの制御に応じて上記第2のホスト装置と無線によりデータ転送可能な第2のインターフェースのうち、少なくとも上記第2のインターフェースと、を含み、上記コントローラは、上記電源端子による第1電力の給電を受けているか上記電力供給部による第2電力を受けているかに応じてデータ転送速度を可変する機能を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電力供給やデータ送受信を必要とされる転送速度や消費電力に応じて適宜選択して処理できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカード型周辺装置を採用したカードシステムの構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係るメモリカードの第1の構成例を示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係るメモリカードの第2の構成例を示す斜視図である。
【図4】非接触給電の原理を説明するための図である。
【図5】接触電力供給における高速度モード動作である第1の動作モードの処理について説明するためのフローチャートである。
【図6】接触電力供給における低速度モード動作である第2の動作モードの処理について説明するためのフローチャートである。
【図7】非接触電力供給における低速度モード動作である第3の動作モードの処理について説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るカード型周辺装置を採用したカードシステムの構成例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの第1の構成例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの第2の構成例を示す図である。
【図11】第3の実施形態において側面電源端子での給電時のコネクタの接触状態の一例を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの構成例を示す図である。
【図13】第4の実施形態において側面電源端子での給電時のコネクタの接触状態の一例を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの構成例を示す図である。
【図15】第5の実施形態において側面電源端子での給電時のコネクタの接触状態の一例を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る電源端子、信号端子をなくし無線カードとして形成されたメモリカードの第1の構成例を示す図である。
【図17】本発明の第7の実施形態に係る電源端子、信号端子をなくし無線カードとして形成されたメモリカードの第2の構成例を示す図である。
【図18】本発明の第8の実施形態に係る電源端子、グランド端子が側部に形成されたメモリカードの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.第4の実施形態
5.第5の実施形態
6.第6の実施形態
7.第7の実施形態
8.第8の実施形態
【0014】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカード型周辺装置を採用したカードシステムの構成例を示す図である。
図2は、本実施形態に係るメモリカードの第1の構成例を示す斜視図である。
図3は、本実施形態に係るメモリカードの第2の構成例を示す斜視図である。
【0015】
本カードシステム10は、カード型周辺装置としてのメモリカード20、ホスト側(1次側)電力供給装置30、第1のホスト装置40、および第2のホスト装置50を含んで構成されている。
【0016】
なお、第1のホスト装置40および第2のホスト装置50は、一つのビデオカメラやパーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器として一体的に配置されてもよく、また、別の機器として構成されてもよい。
ホスト側電力供給装置30は、第2のホスト装置50と一体的に配置されてもよく、また、別の機器として構成されてもよい。
【0017】
メモリカード20は、第1のホスト装置40から接触状態にある電源端子を介して直接供給される第1電力PWR1または電力供給装置30により非接触で電力供給を受けた第2電力PWR2により動作する電子部品部210を有する。
メモリカード20は、電力供給装置30により非接触で電力供給を受けた第2電力を生成する2次側電力供給部230を有する。
なお、接触状態で第1電力PWR1を受ける電源端子としては、たとえば信号端子と並列に配列された電源端子を適用することが可能である。
また、接触状態で第1電力PWR1を受ける電源端子としては、後で詳述するように、メモリカード20の側面部等に形成される外部電源端子(側面電極)を適用することが可能である。
この場合、第1のホスト装置40側にメモリカード20がコネクタ部を介して接続された状態でメモリカード20の側面の電源端子に接触して給電可能なコネクタ接触子等が設けられる。
【0018】
本実施形態に係るメモリカード20の電子部品部210は、図1に示すように、内部にフラッシュメモリである不揮発性メモリ211、コントローラ212、および第1のホスト装置40のコネクタ部41に接続するためのコネクタ部213を含んで構成される。
【0019】
コントローラ212は、水晶発振器214、メモリインターフェースシーケンサ215、レジスタ216、データバッファ217、コネクタ部213側の第1のインターフェース(I/F1)218を有する。
コントローラ212は、通信アンテナ219、第2のホスト装置50と無線通信処理を行う第2のインターフェース(I/R2)220、切り替えスイッチ221、およびインターフェースセレクタ222、およびバスBSを含む。
【0020】
コネクタ部213は、メモリカード外部の第1のホスト装置40から不揮発性メモリ211にコントローラ212を介してアクセスして記録、読み出しを行うための一列に配列された信号端子および電源端子を含む端子部を有する。
メモリカード20は、この端子部213aにより図示しないホスト機器にあるコネクタの接触ピンを介して、第1電力PWR1の供給を受け、データのやり取り(送受信)を行うことが可能である。
また、メモリカード20は、通信アンテナ219を通して、第2のホスト装置50と近距離無線によりデータの送受信を行うことが可能である。
この場合も、コネクタ部213の端子部を通して第1電力を受けることも可能であり、また、2次側電力供給部230から第2電力PWR2を受けることも可能である。
【0021】
メモリカード20は、コネクタ部213、第1のインターフェース218を通してデータ送受信を行うか、通信アンテナ219、第2のインターフェースを通してデータの送受信を行うかは、インターフェースセレクタ222により適宜選択される。
インターフェースセレクタ222は、たとえばデータ転送モードに応じて切り替えスイッチ221の切り替えを適宜選択する。
【0022】
たとえばデータの高速転送モードの場合または低速転送モードで信号端子でデータ転送を行う場合、インターフェースセレクタ222はコネクタ部213、第1のインターフェース218を通してデータ送受信を行うように、切り替えスイッチ221を切り替える。
データの低速転送モードで無線通信を行う場合は、インターフェースセレクタ222は、通信アンテナ219、第2のインターフェース220を通してデータ送受信を行うように、切り替えスイッチ221を切り替える。
【0023】
本実施形態においては、動作モードとして、コネクタ部213を介する接触電力供給における、たとえば低速度モードに比較して電力消費が多い高速度モード(第1の動作モード)、および接触電力供給における低速度モード(第2の動作モード)を有する。
本実施形態においては、動作モードとして、1次側電力供給装置30を用いた非接触電力供給における低速度モード(第3の動作モード)を有する。
本カードシステム10は、これらの動作モードに応じた制御がメモリカード20およびホスト装置40,50にて行われる。
接触電力供給による第1電力PWR1としては、電圧VCCと基準電圧VSSが含まれる。
これらの制御については、後でさらに詳述する。
【0024】
換言すると、本実施形態においては、たとえば低速転送モードに比較して電力消費が多い高速転送モード時には、端子部により図示しないホスト機器にあるコネクタの接触ピンを介して、第1電力の供給を受け、データのやり取り(送受信)を行うように制御される。
低速転送モード時には、2次側電力供給部230から第2電力PWR2を受ける、あるいは第1電力PWR1の供給を受けるかが適宜選択される。
【0025】
図2および図3に示すように、メモリカード20A,20Bは、直方体状に形成され、ケース体240の第1面241と、第1面241の対向面である第2面242(図示されていない)間に、電子部品部210、2次側電力供給部230が主として収容される。
また、メモリカード20A,20Bの長手方向の一端部にコネクタ部213の端子部1213aが一または複数形成されている。
そして、本実施形態のメモリカード20A,20Bは、たとえば第1面241の略中央部に、2次側電力供給部230の2次側コイル231を収容するコイル収容部243が形成されている。
【0026】
2次側電力供給部230は、2次側コイル231、整流回路232、出力ゲート233、制御IC(制御部)234、および電力供給端子T(+),T(−)を有する。
2次側電力供給部230は、1次側電力供給装置30による電磁誘導によって、2次側コイル231発生する電流を整流回路232で整流して、DC電圧をメモリカード20のフラッシュメモリ211、コントローラ212、および制御IC234に供給する。
2次側電力供給部230は、電力供給端子T(+)を介して出力ゲート233から出力されたDC電圧VOUT(+)を供給し、電力供給端子(−)は基準電位VSS(接地電位GND)に接続されている。
2次側電力供給部230は、制御IC234により整流されたDC電圧の出力、非出力を制御する。
制御IC234は、たとえば、データの高速転送モードの場合は、DC電圧の出力を非出力として、低速転送モードのときはDC電圧を出力するように出力ゲート233を制御するように構成可能である。
なお、これは一例であり、制御IC234が整流回路232からDC電圧を受けた場合には、出力ゲート233からDC電圧を供給するように構成することも可能である。
【0027】
1次側電力供給装置30は、給電側である1次側コイル31、制御IC32、およびコイルドライバ回路33を有する。
制御IC32、およびコイルドライバ回路33は電源電圧VDDおよび基準電位VSSを受けて動作する。
1次側電力供給装置30は、非接触(無線)で電力を受電側であるメモリカード20の2次側電力供給部230に伝送する。
【0028】
図4は、非接触給電の原理を説明するための図である。
電力供給装置30のコイルドライバ回路33は、制御IC32に制御の下、図4に示すように、給電側の1次側コイル31に電流I1を流し、電磁誘導によって、メモリカード20の受電側の2次側コイル231に電流I2を発生させる。
メモリカード20の2次側電力供給部230においては、誘起された電流I2を整流して、これに応じたDC電圧がフラッシュメモリ211およびコントローラ212に供給される。
【0029】
第1のホスト装置40は、PC(パーソナルコンピュータ)、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、オーディオレコーダ等の機器により構成される。
第1のホスト装置40は、図示しない制御系であるCPU、メモリ、ディスプレイ、入出力処理(I/O)部を有し、さらにメモリカード20と接続するためのコネクタ部41およびメモリI/F(インターフェース)42を有する。
第1のホスト装置40は、コネクタ部41にメモリカード20のコネクタ部213が接続されることにより、複数の信号端子および電源端子が接触して接続される。
第1のホスト装置40は、メモリカードの接続状態であるか非接続状態にあるかを検出する機能を有し、接続状態にあるメモリカード20との認証やデータの送受信を、信号端子を通して行う機能を有している。
第1のホスト装置40は、接続状態にあるメモリカード20に対して電源端子を通して第1電力PWR1を伝送供給する機能を有する。
第1のホスト装置40は、たとえば接続状態にあるメモリカード20と第1の動作モードである接触電力供給における高速度モード動作を行う場合には、たとえば速度遷移コマンドを発行する機能を有する。
【0030】
第2のホスト装置50は、PC(パーソナルコンピュータ)、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、オーディオレコーダ等の機器により構成される。
第2のホスト装置50は、メモリカード20との近距離無線通信を行うことが可能な非接触通信インターフェース(I/F)51を有する。
非接触通信インターフェース51は、通信用のインダクタコイルや送受信回路(変復調回路)を含んで構成される。
第2のホスト装置50は、近接されたメモリカード20の通信アンテナ219、第2のインターフェース220を通して非接触(無線)通信が確立状態にあるか非確立状態にあるかを判断する機能を有する。
第2のホスト装置50は、非接触通信が確立状態にある場合は、いわゆる低速度モードに応じたデータの送受信を無線で行う機能を有する。
【0031】
以上のように、本第1の実施形態のカードシステム10においては、メモリカード20は、内部にフラッシュメモリ211とそれを制御するコントローラ212を有する。
メモリカード20は、カード外部からのデータの記録および読み出しのために、複数の信号端子および電源端子が並列に配列されたコネクタ部213を有する。
この接触型のデータの記録および読み出し機能を第1の記録および読み出し通信機能とすると、メモリカード20は、第2の記録および読み出し通信機能として、非接触の近距離無線による通信機能を含み、第1の記録および読み出し通信機能と排他的に使用する。
【0032】
たとえば、コネクタ部213の電源端子から第1電力PWR1の供給を受けた場合には、並列に配置された信号端子を用いて、データの記録および読み出しを行う。この機能は、通常のメモリカードの利用形態と同等である。
【0033】
メモリカード20は、無線通信時の給電用として非接触による電力伝送機能である2次側電力供給部230により、電子部品部210に電力を供給する機能を有する。
本実施形態において、電力の供給原理としては、図4に示すような、電磁誘導型が適用される。ただし、電磁誘導型に限られるものではない。
前述したように、図4中にある給電側である1次側コイル31に電流I1を流し、電磁誘導によって、受電側の2次側コイル231に発生する電流I2を整流してメモリカード20のコントローラ212およびフラッシュメモリ211に供給する。
【0034】
ただし、このような電磁誘導による電力供給は、現状では最も良い条件であっても、伝送効率が70〜80%を超えることは困難である。
その条件は主に、送電側コイル31と給電側コイル231の平面状の位置や距離などに依存する。
また、無線によるデータ転送は、ミリ波等を利用することが可能であるが、一般的に転送速度とそれに必要とされる電力は比例の関係にある。
したがって、無線によるデータ転送は、コネクタによる接触状態で実現できる最高速度を達成するためには、一般的には接触時よりも多くの電力が必要とされることは簡単に推察される。
【0035】
本第実施形態のメモリカード20は、給電機能を非接触の場合と接触の場合2種類を有しており、その方法(供給電力量)に依存して、データ転送速度を可変する機能を有している。
たとえばデータ転送は無線で行うが、必要とされる電力が非接触による給電で供給できる電力を超えてしまうような場合には、カードは無線通信および無線(非接触)給電時には、その最高の速度でデータを転送することができない。
メモリカード20は、高速転送が必要な状況で、コネクタ部213による給電が可能な場合には、電源端子から、接触式の給電によりカードのデータ転送動作を行い、非接触による給電動作を行う場合には、低い電力で動作する低速度モードに切り替わる。
【0036】
接触電力供給における高速度モード動作である第1の動作モード、接触電力供給における低速度モード動作である第2の動作モード、および非接触電力供給における低速度モード動作である第3の動作モードの処理を図5〜図7に関連付けて説明する。
【0037】
まず、接触電力供給における高速度モード動作である第1の動作モードの処理について図5(A)および(B)に関連付けて説明する。
図5(A)および(B)は、接触電力供給における高速度モード動作である第1の動作モードの処理について説明するためのフローチャートである。図5(A)がホスト装置側の処理を、図5(B)がメモリカード側の処理を示している。
【0038】
第1の動作モードにおいて、第1のホスト装置40とメモリカード20はコネクタ部41とコネクタ部213で接続状態にある。メモリカード20へは第1のホスト装置40から接触状態で電力が供給される。
第1のホスト装置40では、電源投入後(ST1)、スイッチ入力があると(ST2)、メモリカード起動シーケンスとなる(ST3)。
次に、第1のホスト装置40では、低速度転送から高速度転送に速度を遷移させるための、速度遷移コマンドが発行され、メモリカード20側に転送される(ST4)。
そして、第1のホスト装置40は、メモリカード20が高速データ転送モードである第1の動作モードに遷移後、メモリカード20とのデータの送受信が行われる(ST5)。
そして、たとえばデータ送受信が終了し、メモリカード20のコネクタ部213が第1のホスト装置40のコネクタ部41から取り去られると、メモリカード20の取り去りが検出される(ST6)。
【0039】
メモリカード20では、スイッチ入力があると(ST11)、低電力、非接触(無線)受電モードでメモリコントローラ212が起動する(ST12)。
メモリコントローラ212は、起動後、第1のホスト装置40からの速度遷移コマンドを受信する(ST13)。
これにより、メモリカード20は、高速データ転送モードである第1の動作モードに遷移する(ST14)。
メモリコントローラ212の制御の下、高速データ転送モードである第1の動作モードでのデータの送受信が行われる(ST15)。
そして、たとえばデータ送受信が終了し、メモリカード20のコネクタ部213が第1のホスト装置40のコネクタ部41から取り去られる(ST16)。
【0040】
次に、接触電力供給における低速度モード動作である第2の動作モードの処理について図6(A)および(B)に関連付けて説明する。
図6(A)および(B)は、接触電力供給における低速度モード動作である第2の動作モードの処理について説明するためのフローチャートである。図6(A)がホスト装置側の処理を、図6(B)がメモリカード側の処理を示している。
【0041】
第2の動作モードにおいても、第1のホスト装置40とメモリカード20はコネクタ部41とコネクタ部213で接続状態にある。メモリカード20へは第1のホスト装置40から接触状態で電力が供給される。
第1のホスト装置40では、電源投入後(ST21)、スイッチ入力があると(ST22)、メモリカード起動シーケンスとなる(ST23)。
そして、第1のホスト装置40は、メモリカード20がデータ転送可能になると、メモリカード20とのデータの送受信が行われる(ST24)。
そして、たとえばデータ送受信が終了し、メモリカード20のコネクタ部213が第1のホスト装置40のコネクタ部41から取り去られると、メモリカード20の取り去りが検出される(ST25)。
【0042】
メモリカード20では、スイッチ入力があると(ST31)、低電力、非接触(無線)受電モードでメモリコントローラ212が起動する(ST32)。
メモリコントローラ212の制御の下、低速度データ転送モードである第2の動作モードでのデータの送受信が行われる(ST33)。
そして、たとえばデータ送受信が終了し、メモリカード20のコネクタ部213が第1のホスト装置40のコネクタ部41から取り去られる(ST34)。
【0043】
次に、非接触電力供給における低速度モード動作である第3の動作モードの処理について図7(A)および(B)に関連付けて説明する。
図7(A)および(B)は、非接触電力供給における低速度モード動作である第3の動作モードの処理について説明するためのフローチャートである。図7(A)がホスト装置側の処理を、図7(B)がメモリカード側の処理を示している。
【0044】
第3の動作モードにおいては、第2のホスト装置50とメモリカード20が無線通信可能な離間した状態にある。メモリカード20はホスト側電力供給装置30に近接配置されてホスト側電力供給装置30から非接触状態で電力が供給される。
第3のホスト装置50では、電源投入後(ST41)、待機状態となり(ST42),スイッチ入力があると(ST43)、メモリカード20側と無線で認証が行われる(ST44)。
第3のホスト装置50では、ステップST44において認証が取れると、メモリカード起動シーケンスとなる(ST45)。
そして、第2のホスト装置50は、メモリカード20がデータ転送可能になると、メモリカード20とのデータの送受信が行われる(ST46)。
そして、たとえばデータ送受信が終了し、メモリカード20のコネクタ部213が第2のホスト装置50から無線通信が困難な距離に離間される(取り去られる)と、メモリカード20の取り去りとして検出される(ST47)。
【0045】
メモリカード20では、スイッチ入力があると(ST51)、第2のホスト装置50側と無線で認証が行われる(ST52)。
メモリカード20は、ステップST52で認証がとれると、低電力、非接触(無線)受電モードでメモリコントローラ212が起動する(ST53)。
メモリコントローラ212の制御の下、電力受電状態で、低速度データ転送モードである第3の動作モードでのデータの送受信が行われる(ST54)。
そして、たとえばデータ送受信が終了し、メモリカード20が第2のホスト装置50から無線通信が困難な距離に離間される(取り去られる)(ST55)。
【0046】
なお、第2の動作モードにおいては、低速度データ転送を無線ではなく第1のホスト装置40との間で行う場合を説明したが、第1のホスト装置40により接触電力供給を受けて、第2のホスト装置50との間に無線通信を行うように構成することも可能である。
【0047】
以上説明したように、本第1の実施形態のカードシステムによれば、電力供給やデータ送受信を必要とされる転送速度や消費電力に応じて適宜選択して処理可能である。
【0048】
<2.第2の実施形態>
図8は、本発明の第2の実施形態に係るカード型周辺装置を採用したカードシステムの構成例を示す図である。
【0049】
本第2の実施形態に係るカードシステム10Aが第1の実施形態に係るカードシステム10と異なる点は、第1のホスト装置40Aのコネクタ部41Aとメモリカード20のコネクタ部213との接続が、信号端子がなく電源端子だけとなっていることにある。
それに伴い、メモリカード20では、第1のインターフェース218、スイッチ221、およびインターフェースセレクタ222が不要となっている。
【0050】
本カードシステム10Aでは、接触状態でのデータ転送がない他は第1の実施形態と同様である。
【0051】
本第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】
なお、データ転送を無線で行い、電力供給を接触にて行うようなケースを想定した場合、電力供給のためだけに通常のデータ通信用のコネクタを備えたスロットにカードを挿入するのは合理的でない。
また、非接触による電力供給機能は、カード内にコイルや整流回路などを有することになる。
これらをカード内部に持つことによって、フラッシュメモリを搭載するスペースが減少し、記録容量の大容量化の妨げになるおそれがある。
このようなことから、無線によるデータの記録/読み出しは行うが、電力の供給は接触端子を用いるという組み合わせは、メモリカードにとって実用的である。
【0053】
ここで、メモリカード20に接触状態で電力を受ける電源端子として、メモリカード20の側面部等に形成される外部電源端子(側面電極)を適用する例について説明する。
【0054】
<3.第3の実施形態>
図9(A)および(B)は、本発明の第3の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの第1の構成例を示す図である。
図10(A)および(B)は、本発明の第3の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの第2の構成例を示す図である。
【0055】
図9(A)および(B)のメモリカード20Aは図2のメモリカードに相当する。ただし、図9(A)および(B)は第2面242側からの斜視図を示していることから、コイル収容部は図示されていない。
図10(A)および(B)のメモリカード20Bは図3のメモリカードに相当する。
【0056】
図示するように、メモリカード20A,20Bは、長手方向の両側部であって、コネクタ部213の近傍に、側面電源端子251,252は配置されている。
【0057】
図11は、第3の実施形態において側面電源端子での給電時のコネクタの接触状態の一例を示す図である。
【0058】
たとえば、第1のホスト装置40側のコネクタ部41,41Aには、メモリカード20がコネクタ部213を介して接続された状態でメモリカード20の側面電源端子251(252)に接触して給電可能なコネクタ接触子411の接触ピン412等が設けられる。
接触子411の先端側に形成される接触ピン412は、メモリカード20Aの内側に向かって押圧する弾性力を持たせてあり、側面電源端子251,252にその弾性力をもって押圧力を印加して、接触状態を良好に保持する。
すなわち、コネクタ部の接触ピン412の少なくとも一方は、コネクタ内でカードを保持するロックバネの機能を兼ね備えている。
【0059】
<4.第4の実施形態>
図12は、本発明の第4の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの構成例を示す図である。
【0060】
本第4の実施形態に係るメモリカード20Cが第3の実施形態に係るメモリカード20Aと異なる点は、コネクタ部213の近傍ではなく、側面電源端子251がカード側面に内側に向かって窪んで形成されたノッチ261内の側面に形成されていることにある。
【0061】
図13は、第4の実施形態において側面電源端子での給電時のコネクタの接触状態の一例を示す図である。
【0062】
この場合も、第1のホスト装置40側のコネクタ部41,41Aには、メモリカード20Cがコネクタ部213を介して接続された状態でメモリカード20の側面電源端子251に接触して給電可能なコネクタ接触子411aの接触ピン412a等が設けられる。
接触子411aの先端側に形成される接触ピン412aは、メモリカード20Cの内側に向かって押圧する弾性力を持たせてあり、側面電源端子251,252にその弾性力をもって押圧力を印加して、接触状態を良好に保持する。
すなわち、コネクタ部の接触ピン412aの少なくとも一方は、コネクタ内でカードを保持するロックバネの機能を兼ね備えている。
これにより、前述の静電気の対策を講じつつ、接触する端子に対するフィンガープリントなどによる汚れからの保護を行う。
【0063】
<5.第5の実施形態>
図14(A)および(B)は、本発明の第5の実施形態に係る電源端子が側部に形成されたメモリカードの構成例を示す図である。
【0064】
本第5の実施形態に係るメモリカード20Dが第4の実施形態に係るメモリカード20Cと異なる点は側面電源端子251がカード側面に内側に向かって窪んで形成されたノッチ261,262内の側面ではなく、底面に形成されていることにある。
【0065】
図15は、第5の実施形態において側面電源端子での給電時のコネクタの接触状態の一例を示す図である。
【0066】
この場合も、第1のホスト装置40側のコネクタ部41,41Aには、メモリカード20Cがコネクタ部213を介して接続された状態でメモリカード20の側面電源端子251に接触して給電可能なコネクタ接触子411bの接触ピン412b等が設けられる。
接触子411bの先端側に形成される接触ピン412bは、メモリカード20Dの面241側に向かって押圧する弾性力を持たせてあり、側面電源端子251,252にその弾性力をもって押圧力を印加して、接触状態を良好に保持する。
すなわち、コネクタ部の接触ピン412bの少なくとも一方は、コネクタ内でカードを保持するロックバネの機能を兼ね備えている。
これにより、前述の静電気の対策を講じつつ、接触する端子に対するフィンガープリントなどによる汚れからの保護を行う。
【0067】
<6.第6の実施形態>
図16は、本発明の第6の実施形態に係る電源端子、信号端子をなくし無線カードとして形成されたメモリカードの第1の構成例を示す図である。
【0068】
本第6の実施形態に係るメモリカード20Eは、無線による信号通信だけのカードとして機能し、外部電源端子のみをもつ例を示している。
この場合、非接触コイルによる給電機能を有していない。
【0069】
<7.第7の実施形態>
図17(A)および(B)は、本発明の第7の実施形態に係る電源端子、信号端子をなくし無線カードとして形成されたメモリカードの第2の構成例を示す図である。
【0070】
本第7の実施形態に係るメモリカード20Fは、無線による信号通信だけのカードとして機能し、非接触コイル231による給電機能を有している。
また、メモリカード20Fは、外部電源端子251を併せ持ち、第2の実施形態に係るメモリカードと同等の機能を有する。
【0071】
<8.第8の実施形態>
図18(A)および(B)は、本発明の第8の実施形態に係る電源端子、グランド端子が側部に形成されたメモリカードの構成例を示す図である。
【0072】
本第8の実施形態に係るメモリカード20Gは、側面のそれぞれに電源端子253またはグランド端子254のいずれかが配置され、グランド端子254が電源端子253よりも長く形成されている。
これにより、コネクタがグランド端子254に最初に接触することによって、静電気によるカードの破壊のリスクを低減させることができる。
【0073】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
無線によるデータ転送および非接触によるカードへの電力供給の双方が可能となれば、ユーザは利用可能エリアにカードを設置するだけで、データの転送を行うことが可能となる。
また、非接触による電力供給による供給量の制約から、カード-ホスト間のデータ転送速度が低下しないように、場合に応じて電力供給を電源端子またはそれとは独立して配設された電源端子を用いて行うことにより、データ転送を、カードおよびホスト機器が本来持つ最大の能力(速度)で実行できる。
カードの仕様としては、複数のデータ用端子及び電源供給用端子を有するものと、それに加えて、無線通信機能および非接触電力供給機能または外部電力供給端子を設ける。
これにより、多くの機器で互換性を保ち、状況に応じた利用方法を提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0074】
10・・・カードシステム、20,20A〜20G・・・メモリカード、210・・・電子部品部、230・・・2次側電力供給部、211・・・フラッシュメモリ、212・・・コントローラ、213・・・コネクタ部、231・・・2次側コイル、30・・・ホスト側電力供給装置、31・・・1次側コイル、40・・・第1のホスト装置、50・・・第2のホスト装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース体内に収容されたメモリを含み、第1電力または第2電力を動作電力として受ける電子部品部と、
接続対象機器と接続可能な接続端子として、当該接続対象機器から第1電力を受ける電源端子と信号端子のうち、少なくとも電源端子が形成されたコネクタ部と、
外部から非接触で伝送される電力を受けて上記第2電力を生成し、上記電子部品部に供給する電力供給部と、
上記電子部品部は、
コントローラと、
上記コントローラの制御に応じて外部と信号端子を介してデータ転送可能な第1のインターフェースと、上記コントローラの制御に応じて外部と無線によりデータ転送可能な第2のインターフェースのうち、少なくとも上記第2のインターフェースと、を含み、
上記コントローラは、
上記電源端子による第1電力の給電を受けているか上記電力供給部による第2電力を受けているかに応じてデータ転送速度を可変する機能を有する
カード型周辺装置。
【請求項2】
低速度でデータを転送する低速度モードと、
上記低速度モード時より電力消費が大きい高速度でデータを転送する高速度モードと、を有し、
上記コントローラは、
高速度モードでの動作が必要な場合に、上記第1電力の給電が可能であるときは当該第1電力で高速度モードのデータ転送動作を行う
請求項1記載のカード型周辺装置。
【請求項3】
上記コントローラは、
第2電力の給電のみが可能であるときは、第2電力で低速度モードのデータ転送動作を行う
請求項2記載のカード型周辺装置。
【請求項4】
上記コネクタ部には、電源端子および信号端子を含み、
上記コントローラは、
上記第1のインターフェースおよび第2のインターフェースを含み、
上記第1のインターフェースおよび第2のインターフェースを排他的に使用して外部との通信を行う
請求項1から3のいずれか一に記載のカード型周辺装置。
【請求項5】
低速度でデータを転送する低速度モードと、
上記低速度モード時より電力消費が大きい高速度でデータを転送する高速度モードと、を有し、
上記コントローラは、
低速度モードで動作する場合には、上記第1のインターフェースまたは第2のインターフェースを通してデータ転送を行い、
高速度モードで動作する場合には、上記第1のインターフェースを通してデータ転送を行う
請求項1から4のいずれか一に記載のカード型周辺装置。
【請求項6】
上記電源端子は、
上記メモリカードの側面部に形成されている
請求項1から5のいずれか一に記載のカード型周辺装置。
【請求項7】
上記メモリカードの両側面部に電源端子およびグランド端子を有し、
上記電源端子およびグランド端子は、
接続対象機器の接触子が、上記グランド端子が電源端子より先に接触するように配置されている
請求項1から6のいずれか一に記載のカード型周辺装置。
【請求項8】
コネクタ部を有するカード型周辺装置と、
上記コネクタ部を介して上記カード周辺装置と接続され、第1電力を供給可能な第1のホスト装置と、
上記カード型周辺装置と無線通信可能な第2のホスト装置と、
上記カード型周辺装置に非接触により電力を伝送可能な電力供給装置と、を有し、
上記カード型周辺装置は、
ケース体内に収容されたメモリを含み、第1電力または第2電力を動作電力として受ける電子部品部と、
上記第1のホスト装置と接続可能な接続端子として、当該第1のホスト装置から第1電力を受ける電源端子と信号端子のうち、少なくとも電源端子が形成された上記コネクタ部と、
外部から非接触で伝送される電力を受けて上記第2電力を生成し、上記電子部品部に供給する電力供給部と、
上記電子部品部は、
コントローラと、
上記コントローラの制御に応じて上記第1のホスト装置と信号端子を介してデータ転送可能な第1のインターフェースと、上記コントローラの制御に応じて上記第2のホスト装置と無線によりデータ転送可能な第2のインターフェースのうち、少なくとも上記第2のインターフェースと、を含み、
上記コントローラは、
上記電源端子による第1電力の給電を受けているか上記電力供給部による第2電力を受けているかに応じてデータ転送速度を可変する機能を有する
カードシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2011−134174(P2011−134174A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294082(P2009−294082)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】