説明

カーペットの製造方法及び該製造方法により製造されたカーペット

【課題】ラテックス等の接着剤を使用せずに、接着性が極めて良好であると共に、構成繊維の選択により再生利用を容易にした場合には廃棄物を減少させ、資源節約及び環境保全に役立つカーペットの製造方法及び該製造方法により製造されたカーペットの提供を目的とする。
【解決手段】ポリエステル繊維の不織布からなる一次基布11の表面側にパイル12を形成し、該一次基布の裏面側にパイルの糸抜け防止のためにポリエチレン樹脂をコーティングした表皮材10を形成し、ニードリングした2層構造の不織布からなるバッキング材20を形成し、前記バッキング材における上層のポリプロピレン繊維を下層のポリエステル繊維が溶融しない範囲の温度で焼き付けにより溶融し、バッキング材の上層の溶融したポリプロピレン繊維側と表皮材の裏面側とが向き合うように重ね合わせ、加圧接着して乾燥することにより製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーペット及びその製造方法に関し、特に表皮材とバッキング材とを接着剤を使用せずに、バッキング材の熱融製合成繊維を焼き付けにより溶融して表皮材と接着させるカーペットの製造方法及び該製造方法により製造されたカーペットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカーペットの製造方法としては、形態安定性、強度付与または滑り止めなどの目的で、パイルが形性されている表皮材の裏面側にラテックス糊を厚く塗布して合成樹脂シートや不織布からなるバッキング材を貼付する方法が採用されている。また、ラテックス糊の塗布に代えて、低融点の繊維又は樹脂製パウダーを配し、表皮材とバッキング材とを重ね合わせて、その上下から加熱ローラにより加圧して低融点の繊維又は樹脂製パウダーを溶融し、乾燥させて接着する方法も採用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のカーペットの製造方法により製造されたカーペットは、表皮材とバッキング材との間に層をなす硬化ラテックスにより重量が増し、また、不用になったカーペットは、表皮材とバッキング材に分解することが容易でないばかりでなく、ラテックスを除去することが困難であるため、容易に再生利用することができなかった。また、ラテックス糊の塗布に代えて、低融点の繊維又は樹脂製パウダーを配して表皮材とバッキング材とを接着する方法の場合には、表皮材とバッキング材とを重ね合わせ、その上下から加熱ローラにより挟み込んで低融点の繊維又は樹脂パウダーを溶融する方法を採用しているので、接着性を良好にするためには、加熱ローラーを高温にし、かつ、高圧にする必要があるが、表皮材のパイルが加熱ローラにより押し倒されて固着して商品価値が低下するおそれがあり、このおそれを解消するために温度を下げたり圧力を下げると十分な接着性が得られず、表皮材がバッキング材から剥離するおそれがあった。
【0004】
そこで、本発明者は、ラテックス等の接着剤を使用せずに、接着性が極めて良好であると共に製造時に表皮材表面のパイルに損傷を与えず、かつ、形態安定性、強度付与及び滑り止めなどの効果を維持しつつ、軽量化できると共に経済性に優れ、また、再生利用を容易にしたことにより廃棄物を減少させ、資源節約及び環境保全に役立つカーペットの製造方法及び該製造方法により製造されたカーペットを開発した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るカーペットの製造方法は、一次基布の表面側にパイルを形成した表皮材を形成し、熱溶融性の合成繊維からなるバッキング材を形成し、バッキング材における熱溶融性の合成繊維を焼き付けにより溶融し、バッキング材の溶融した合成繊維側と表皮材の裏面側とが向き合うように重ね合わせ、加圧接着して乾燥することを特徴とするものであり、具体的には、一次基布の表面側にパイルを形成し、該一次基布の裏面側にパイルの糸抜け防止のために合成樹脂をコーティングした表皮材を形成し、上層にポリプロピレン繊維やポリエステル繊維などの合成繊維を配し、下層に前記合成繊維より高融点のポリエステル繊維などの合成繊維を配してニードリングした2層構造の不織布からなるバッキング材を形成し、バッキング材における上層の合成繊維を下層の合成繊維が溶融しない範囲の温度で焼き付けにより溶融し、バッキング材の上層の溶融した合成繊維側と表皮材の裏面側とが向き合うように重ね合わせ、加圧接着して乾燥することを特徴とするものである。
【0006】
上記の本発明に係るカーペットの製造方法によれば、バッキング材における上層の合成繊維を下層の合成繊維が溶融しない範囲の温度で、直接、焼き付けることにより溶融し、バッキング材の上層の溶融した合成繊維側と表皮材の裏面側とが向き合うように重ね合わせ、加圧接着して乾燥することにより表皮材とバッキング材とを接着するので、十分な接着性が得られ、かつ、表皮材表面のパイルに損傷が生じない。また、このようにバッキング材の接着にラテックスを使用していないためカーペットが軽量となる。また、バッキング材を2層構造に形成して、その上層の繊維は下層の繊維より溶融温度の低い繊維を採用し、上層の繊維を溶融して表皮材の裏面に接着するようにしているので、接着剤が不要となり、経済的である。さらに、不織布からなる2層構造のバッキング材が、カーペットに対して形態安定性、強度付与または滑り止めなどの作用を果たすと共にクッション性、吸音性を向上させる。なお、使用する繊維により再生利用が容易になるので廃棄物を減少させる。
【0007】
なお、本明細書においては、異なる融点のものを使用した場合の融点の高い方のものを高融点と表現し、融点の低い方のものを低融点と表現する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るカーペットの製造方法及び該製造方法により製造されたカーペットは、十分な接着性が得られると共に表皮材表面が損傷せず、かつ、形態安定性、強度付与及び滑り止めの効果を維持しつつ、軽量化できると共に経済性に優れ、また、再生利用を容易にし、これをもって廃棄物を減少させ、資源節約及び環境保全に役立つものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は実施例1に係るカーペットの一部切欠斜視図であり、図2は実施例1に係るカーペットの概略断面図であり、図3は実施例1に係るカーペットの製造工程を示す概略図である。
【0011】
図1及び図2において、Aは実施例1に係るカーペットを示し、カーペットAは表皮材層10とバッキング材層20とを接着して構成されている。
【0012】
上記表皮材層10は、ポリエステル繊維の不織布からなる一次基布11の表面側に、ナイロン、ポリエステル又はポリプロピレンなどの合成繊維からなるパイル糸によりパイル12が形成され、該一次基布11の裏面側に前記パイル12の糸抜けを防止するためにポリエチレン樹脂をコーティングしたプレコート層13が形成されたものである。このプレコート層の素材としては、SBR、EVA、NBRなどの合成ラテックスを使用する。
【0013】
上記バッキング材層20は、上層21と下層22との2層構造をなしている。上層21は、上記表皮材層10のプレコート層13に向き合う側であって、44重量%のポリプロピレン繊維からなり、下層22は56重量%のポリエステル繊維から構成されている。上層21のポリプロピレン繊維と下層22のポリエステル繊維とをニードリングにより絡合させて一体化することによりバッキング材20が構成される。上記の上層21を構成するポリプロピレン繊維は融点160℃のものを採用し、下層22を構成するポリエステル繊維は融点235℃のものを採用している。なお、前記ポリプロピレン繊維及びポリエステル繊維はそれぞれの配合分量に限られるものではなく、ポリプロピレン繊維は10〜60重量%が好ましく、それ以下であると、表皮材10との接着性が低下し、それ以上であると、バッキング材20全体が固形化してクッション性が低下する。また、前記ポリプロピレン繊維及びポリエステル繊維はそれぞれの融点のものに限られるものではなく、少なくともポリエステル繊維はポリプロピレン繊維よりも高融点のものであればよい。
【0014】
上記バッキング材層20における上層21のポリプロピレン繊維を、加熱装置により溶融させ、表皮材10の裏面側のプレコート層13に接着して加圧乾燥する。
【0015】
上記のように実施例1に係るカーペットAは、不織布からなる2層構造のバッキング材20が、カーペットAに対して形態安定性、強度付与または滑り止めなどの作用を果たすと共にクッション性、吸音性を向上させている。また、このようにバッキング材20の接着にラテックスを使用していないためカーペットAが軽量となる。また、バッキング材20を2層構造に形成して、その上層21の繊維は下層22の繊維より溶融温度の低い繊維を採用し、上層21の繊維を溶融して表皮材10の裏面のプレコート層13に接着するようにしているので、接着剤が不要となり、経済的である。
【0016】
次に、図3に基づいて、実施例1に係るカーペットAの製造工程の概略を説明する。
【0017】
前工程においてポリエステル繊維の不織布からなる一次基布11の表面側にパイル12を形成し、該一次基布11の裏面側にパイル12の糸抜け防止のためにポリエチレン樹脂をコーティングして形成したプレコート済の表皮材10を、パイル12を下向きにして、図の左から右方向に一定速度で搬送する。次に前工程において形成した44重量%のポリプロピレン繊維からなる上層21と56重量%のポリエステル繊維からなる下層22とをニードリングした2層構造の不織布からなるバッキング材20のポリプロピレン繊維を配した上層21側を、焼き付け方法を採用した加熱装置aにて、下層22側のポリエステル繊維が溶融しない温度(実施例1においては約200℃)で加熱溶融させた後、前記加熱溶融したポリプロピレン繊維側すなわちバッキング材20の上層21側を表皮材10のプレコート層13側に重ね合わせつつ加圧ロールbで加圧する。そして、ドライヤー装置cを通して溶融しているポリプロピレンを硬化させて寸法を安定させるとカーペットAが完成し、ドライヤーから出てきたカーペットAをパレットdに積んでいく。上記のような製造工程によりカーペットAを製造すると、バッキング材20における上層21のポリプロピレン繊維を下層22のポリエステル繊維が溶融しない範囲の温度で、直接、焼き付けることにより溶融し、バッキング材20の上層21の溶融したポリプロピレン繊維側を表皮材10の裏面側のプレコート層13に重ね合わせて加圧乾燥することにより表皮材10とバッキング材20とを接着するので、十分な接着性が得られ、かつ、表皮材表面のパイル12に損傷が生じず、また、極めて効率よく製造することができるので、製造コストの低減を図ることができる。
【0018】
なお、上記実施例1においては、バッキング材において上層に低融点のポリプロピレン繊維を使用し、下層に高融点のポリエステル繊維を使用したが、これに限られるものではなく、バッキング材を構成する上層の繊維が下層の繊維よりも低融点であれば、焼き付け温度や搬送速度を適宜変更することにより所望の効果が得られる。
【実施例2】
【0019】
図4は実施例2に係るカーペットの一部切欠斜視図であり、図5は実施例2に係るカーペットの概略断面図であり、図6は実施例2に係るカーペットの製造工程を示す概略図である。
【0020】
図4及び図5において、Bは実施例2に係るカーペットを示し、カーペットBは表皮材層110とバッキング材層120とを接着して構成されている。
【0021】
上記表皮材層110は、ポリエステル繊維の不織布からなる一次基布111の表面側に、ポリエステル繊維からなるパイル糸によりパイル112が形成され、該一次基布111の裏面側に前記パイル112の糸抜けを防止するためにポリエステル樹脂をコーティングしたプレコート層113が形成されたものである。このプレコート層の素材としては、SBR、EVA、NBRなどの合成ラテックスを使用する。
【0022】
上記バッキング材層120は、上層121と下層122との2層構造をなしている。上層121は、上記表皮材層110のプレコート層113に向き合う側であって、25重量%の低融点ポリエステル繊維からなり、下層122は75重量%の高融点ポリエステル繊維から構成されている。上層121の低融点ポリエステル繊維と下層122の高融点ポリエステル繊維とをニードリングにより絡合させて一体化することによりバッキング材120が構成される。上記の上層121を構成する低融点ポリエステル繊維は融点110℃のものを採用し、下層122を構成する高融点ポリエステル繊維は融点235℃のものを採用している。なお、前記低融点ポリエステル繊維及び高融点ポリエステル繊維はそれぞれの配合分量に限られるものではなく、上層121における低融点ポリエステル繊維は10〜50重量%が好ましく、それ以下であると、表皮材110との接着性が低下し、それ以上であると、バッキング材120全体が固形化してクッション性が低下する。また、前記低融点ポリエステル繊維及び高融点ポリエステル繊維はそれぞれの融点のものに限られるものではなく、少なくとも高融点ポリエステル繊維は低融点ポリエステル繊維よりも高融点のものであればよい。
【0023】
上記バッキング材層120における上層121の低融点ポリエステル繊維を、加熱装置により溶融させ、表皮材110の裏面側のプレコート層113に接着して加圧乾燥する。
【0024】
上記のように実施例2に係るカーペットBは、不織布からなる2層構造のバッキング材120が、カーペットBに対して形態安定性、強度付与または滑り止めなどの作用を果たすと共にクッション性、吸音性を向上させている。また、このようにバッキング材120の接着にラテックスを使用していないためカーペットBが軽量となり、かつ、再生利用が容易になるので廃棄物を減少させる。また、バッキング材120を2層構造に形成して、その上層121の繊維は下層122の繊維より溶融温度の低い繊維を採用し、上層121の繊維を溶融して表皮材110の裏面のプレコート層113に接着するようにしているので、接着剤が不要となり、経済的である。しかも、実施例2においては、表皮材層110を構成する一次基布111、パイル112及びプレコート層113は、いずれも原材料がポリエステルであり、バッキング材層120を構成する上層121及び下層122も、全て原材料がポリエステルであるため、再生利用が極めて容易である。
【0025】
次に、図6に基づいて、実施例2に係るカーペットBの製造工程の概略を説明する。
【0026】
前工程においてポリエステル繊維の不織布からなる一次基布111の表面側にパイル112を形成し、該一次基布111の裏面側にパイル112の糸抜け防止のためにポリエステル樹脂をコーティングし形成したプレコート済の表皮材110を、パイル112を下向きにして、図の左から右方向に一定速度で搬送する。次に前工程において形成した25重量%の低融点ポリエステル繊維からなる上層121と75重量%の高融点ポリエステル繊維からなる下層122とをニードリングした2層構造の不織布からなるバッキング材120の低融点ポリエステル繊維を配した上層121側を、焼き付け方法を採用した加熱装置aにて下層122側の高融点ポリエステル繊維が溶融しない温度(実施例2においては約200℃)で加熱溶融させた後、前記加熱溶融した低融点ポリエステル繊維側すなわちバッキング材120の上層121側を表皮材110のプレコート層113側に重ね合わせつつ加圧ロールbで加圧する。そして、ドライヤー装置cを通して溶融している低融点ポリエステルを硬化させて寸法を安定させるとカーペットBが完成し、ドライヤーから出てきたカーペットBをパレットdに積んでいく。上記のような製造工程によりカーペットBを製造すると、バッキング材120における上層121の低融点ポリエステル繊維を下層122の高融点ポリエステル繊維が溶融しない範囲の温度で、直接、焼き付けることにより溶融し、バッキング材120の上層121の溶融した低融点ポリエステル繊維側を表皮材110の裏面側のプレコート層113に重ね合わせて加圧乾燥することにより表皮材110とバッキング材120とを接着するので、十分な接着性が得られ、かつ、表皮材表面のパイル112に損傷が生じず、極めて効率よく製造することができるので、製造コストの低減を図ることができる。
【0027】
なお、上記実施例2においては、バッキング材において上層に低融点のポリエステル繊維を使用し、下層に高融点のポリエステル繊維を使用したが、これに限られるものではなく、一次基布とパイル糸とバッキング材を構成する上層及び下層の繊維が全て同一組成のものであって、バッキング材を構成する上層の繊維が下層の繊維よりも低融点であれば、焼き付け温度や搬送速度を適宜変更することにより所望の効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明に係る軽量カーペットは、屋内外に敷設するカーペットとして使用できることはもちろん、特に乗用車などの車両や船舶、航空機などの輸送機械の床面に敷設するカーペットとしても十分な効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施例1に係るカーペットの一部切欠斜視図である。
【図2】本発明の実施例1に係るカーペットの概略断面図である。
【図3】本発明の実施例1に係るカーペットの製造工程を示す概略図ある。
【図4】本発明の実施例2に係るカーペットの一部切欠斜視図である。
【図5】本発明の実施例2に係るカーペットの概略断面図である。
【図6】本発明の実施例2に係るカーペットの製造工程を示す概略図ある。
【符号の説明】
【0030】
A・・・カーペット
10・・表皮材層、表皮材
11・・一次基布
12・・パイル
13・・プレコート層
20・・バッキング材層、バッキング材
21・・上層
22・・下層
a・・・加熱装置
b・・・加圧ロール
c・・・ドライヤー装置
d・・・パレット
B・・・カーペット
110・表皮材層、表皮材
111・一次基布
112・パイル
113・プレコート層
120・バッキング材層、バッキング材
121・上層
122・下層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次基布の表面側にパイルを形成した表皮材を形成し、
熱溶融性の合成繊維からなるバッキング材を形成し、
バッキング材における熱溶融性の合成繊維を焼き付けにより溶融し、
バッキング材の溶融した合成繊維側と表皮材の裏面側とが向き合うように重ね合わせ、加圧接着して乾燥することを特徴とするカーペットの製造方法。
【請求項2】
一次基布の表面側にパイルを形成し、該一次基布の裏面側にパイルの糸抜け防止のために合成樹脂をコーティングした表皮材を形成し、
上層に合成繊維を配し、下層に前記合成繊維より高融点の合成繊維を配してニードリングした2層構造の不織布からなるバッキング材を形成し、
バッキング材における上層の合成繊維を下層の合成繊維が溶融しない範囲の温度で焼き付けにより溶融し、
バッキング材の上層の溶融した合成繊維側と表皮材の裏面側とが向き合うように重ね合わせ、加圧接着して乾燥することを特徴とするカーペットの製造方法。
【請求項3】
一次基布がポリエステル繊維よりなる不織布であり、
バッキング材の上層に配した合成繊維が10〜60重量%のポリプロピレン繊維であり、下層に配した合成繊維が40〜90重量%の前記ポリプロピレン繊維より高融点のポリエステル繊維である、
ことを特徴とする請求項2に記載のカーペットの製造方法。
【請求項4】
一次基布がポリエステル繊維よりなる不織布であり、
該一次基布の表面側に形成したパイルがポリエステル繊維よりなり、
該一次基布の裏面側にコーティングした合成樹脂がポリエステル樹脂であり、
バッキング材の上層に配した合成繊維が10〜50重量%の低融点ポリエステル繊維であり、下層に配した合成繊維が50〜90重量%の高融点ポリエステル繊維である、
ことを特徴とする請求項2に記載のカーペットの製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーペットの製造方法により製造されたことを特徴とするカーペット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−158674(P2006−158674A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−354725(P2004−354725)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(592222857)吉田房織物株式会社 (5)
【Fターム(参考)】