カーポートのサポート柱上吊支持金具及びこれを用いたカーポート
【課題】 上方高所の着脱を容易且つ確実になし得るとともに片持ち屋根の揺動に応じた騒音の発生を防止し得るようにしたカーポートにおけるサポート柱の上吊支持金具を提供する。
【解決手段】 サポート柱2を屋根12先端側に上吊支持する上吊支持金具3を、梁13の長手方向先端部位の吊持金具4と、サポート柱2上端用の係脱金具5によって形成する。吊持金具4には、断面U字状の底板413の下面に厚肉板状にして平面小判形状の固定軸42と、その下位に下支え板43を配置してあり、係脱金具5には、その天板513に固定軸42の幅に合せて奥行方向先端を円弧とした係脱溝514を配置してある。天板513を、吊持金具4の底板413と下支え板43間に挿入し且つサポート柱2を1/4円回動して、係脱溝514の円弧を固定軸42に係合することにより、サポート柱2の吊支持を行なう。
【解決手段】 サポート柱2を屋根12先端側に上吊支持する上吊支持金具3を、梁13の長手方向先端部位の吊持金具4と、サポート柱2上端用の係脱金具5によって形成する。吊持金具4には、断面U字状の底板413の下面に厚肉板状にして平面小判形状の固定軸42と、その下位に下支え板43を配置してあり、係脱金具5には、その天板513に固定軸42の幅に合せて奥行方向先端を円弧とした係脱溝514を配置してある。天板513を、吊持金具4の底板413と下支え板43間に挿入し且つサポート柱2を1/4円回動して、係脱溝514の円弧を固定軸42に係合することにより、サポート柱2の吊支持を行なう。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーポートのサポート柱上吊支持金具及びこれを用いたカーポートに関する。
【背景技術】
【0002】
カーポート、特に片持ち屋根を有するカーポートにおいては、その屋根先端側と地表との間のサポート柱を配置することによって、該屋根の耐風圧性や耐荷重性を確保するものとされ、このとき該サポート柱は、例えば前枠の長手方向中間部位に対して上吊支持金具を、地表に対して地表支持金具を介してそれぞれその配置を行なうものとしてある。上吊支持金具は、下記特許文献1に示されるように、屋根先端部位の、例えば前枠長手方向中間部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記吊持金具を、該前枠に取付自在の金具基部と、該金具基部の底部をなす底板にI字状溝を配置するとともにその長手方向中央に円形孔を配置して鍵穴状の係脱溝とを備えて形成し、上記係脱金具を、サポート柱の上端に取付自在の金具基部と、該金具基部の天板に起立した、上記円形孔と略同等の径の起立軸及び該起立軸の上方に該起立軸と直交してその両側に同一線上に位置するように突出した上記I字溝の幅と略同等の径の交差軸によって断面T字状乃至十字状をなす引掛軸を備えて形成したものとされ、該上吊支持金具によるサポート柱の吊支持は、その上端の係脱金具の引掛軸を屋根先端側の吊持金具の係脱溝に挿通し、サポート柱を1/4円回動して、その引掛軸の交差軸を係脱溝のI字溝位置からずらすようにして、該吊持金具における金具基部の天板に該交差軸を載置してその支持を行なうものとされている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−221929号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、屋根の耐風圧性、耐荷重性を確保することができるが、長尺のサポート柱の上端にT字条乃至十字状に起立した係合金具の引掛軸を、上方高所の上吊支持金具の天板に配置した係脱溝に挿入し、また取外すのは必ずしも容易になし得るとはいえず、従って、常時サポート柱を設置する場合は別としても、必要な時期にサポート柱を設置し、不必要な時期に取外すように、サポート柱の設置と取外しを行なう場合には煩雑な作業を伴う結果となり易いという問題点が残されている。
【0005】
またサポート柱は、地表支持金具との間で屋根先端側と地表間の距離に応じた長さの調整をなし得るように伸縮自在のものとされるが、該屋根先端部位と地表間の距離とサポート柱の長さが一致する場合は別としても、これらの間に誤差を生じることが多く、この場合、例えば風圧によって屋根が揺動すると、これに応じて引掛軸が上吊支持金具の天板との間で揺動して騒音を発生し易いという問題点が残されている。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、上記前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記屋根先端部位の吊持金具に対するサポート柱上端用の係脱金具との上方高所における係脱を可及的容易且つ確実になし得るようにするとともに屋根先端部位と地表間の距離とサポート柱の長さとの間に誤差を生じても屋根の揺動に応じた騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートのサポート柱上吊支持金具を提供するにあり、また該サポート柱上吊支持金具を用いたカーポートを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、片持ち屋根の先端側に位置する前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に設置する吊持金具の底板下面に平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸を、その下面に上向き傾斜のガイド面を備えた下支え板を配置する一方、サポート柱上端に設置する係脱金具を、該固定軸と略同等の肉厚の金具基部、即ち上記底板と下支え板間の間隔に応じてこれらの間に挿入し得るようにした金具基部の天板に、上記平面小判形状の固定軸の対向する平行な辺を受け入れ、サポート柱を1/4円回動することにより対向する円弧の辺が嵌合するようにした係脱溝を配置することによって、上方高所の吊持金具における定位置の固定軸に、サポート柱の係脱溝の溝開口を向けて、該サポート柱を倒すようにして、その係脱を可及的容易に行えるようにするとともに屋根の揺動に伴う吊持金具と係脱金具の揺動の要因を可及的になくして、騒音の発生を抑止するようにしたものであって、即ち請求項1に記載の発明を、前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記吊持金具を、上記前枠又は梁に対して直接又は間接に取付自在の金具基部と、該金具基部の底板下面に配置した同一の半径及び角度の対向円弧辺と、該対向円弧辺の端部を平行に結ぶ対向平行辺とを有して平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸と、該固定軸に向けて外周から上向き傾斜したガイド面を有して該固定軸下面に配置した下支え板とを備えて形成し、上記係脱金具を、サポート柱の上端に取付自在にして上記厚肉板状の固定軸と略同等肉厚の金具基部と、該金具基部の天板に配置した上記対向円弧辺の半径と略同等の円弧孔とその円周の一側片側に配置した上記対向平行辺の間隔と略同等幅の開口溝による係脱溝を備えて形成してなることを特徴とするカーポートのサポート柱上吊支持金具としたものである。
【0008】
請求項2及び3に記載の発明は、上記に加えて、それぞれ吊持金具を可及的簡易にして屋根先端部位に確実な設置を行なうとともに前枠又は梁にカーポートの車両進入方向側面に向けて回動するようにして、屋根先端部位と地表との間に自由な角度でサポート柱を設置し得るものとするように、請求項2に記載の発明を、上記吊持金具の金具基部を、上記梁を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて梁に対してその長手方向に回動する直接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具とし、請求項3に記載の発明を、上記吊持金具の金具基部を、上記前枠に固定した上位金具を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて前枠に対してその交差方向に回動する間接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具としたものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、係脱金具を同じく可及的簡易にしてサポート柱に確実な設置をなし得るものとするように、これを、上記係脱金具を、サポート柱の対向側面の上端にそれぞれ重合固定する対向する固定片及び該固定片の上方に突出した天板を備えた断面逆U字状とし且つ上記対向する固定片にそれぞれ対向側面固定用のネジ透孔を備えてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具としたものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、該サポート柱上吊支持金具を用いることによって、上記前枠又は梁の吊持金具に対するサポート柱上端用の係脱金具との上方高所の係脱を可及的容易且つ確実になし得るようにするとともに屋根先端部位と地表間の距離とサポート柱の長さとの間に誤差を生じても屋根の揺動に応じた騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートを提供するように、これを、請求項1乃至4のいずれかに記載のサポート柱上吊支持金具を用い、その吊持金具を前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に、係脱金具をサポート柱上端にそれぞれ設置することによって、該サポート柱を該前枠又は梁に上吊支持自在としてなることを特徴とするカーポートとしたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上のとおりに構成したので、請求項1に記載の発明は、片持ち屋根の先端側に位置する前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に設置する吊持金具の底板下面に平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸を、その下面に上向き傾斜のガイド面を備えた下支え板を配置する一方、サポート柱上端に設置する係脱金具を、該固定軸と略同等の肉厚の金具基部、即ち上記底板と下支え板間の間隔に応じてこれらの間に挿入し得るようにした金具基部の天板に、上記平面小判形状の固定軸の対向する平行な辺を受け入れ、サポート柱を1/4円回動することにより対向する円弧の辺が嵌合するようにした係脱溝を配置することによって、上方高所の吊持金具における定位置の固定軸に、サポート柱の係脱溝の溝開口を向けて、該サポート柱を倒すようにして、その係脱を可及的容易に行えるようにするとともに屋根の揺動に伴う吊持金具と係脱金具の揺動の要因を可及的になくして、騒音の発生を抑止し得るようにして、上方高所における係脱を可及的容易且つ確実になし得るとともに屋根の揺動による騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートのサポート柱上吊支持金具を提供することができる。
【0012】
請求項2及び3に記載の発明は、上記に加えて、それぞれ吊持金具を可及的簡易にして屋根先端部位に確実な設置を行なうとともに前枠又は梁にカーポートの車両進入方向側面に向けて回動するようにして、屋根先端部位と地表との間に自由な角度でサポート柱を設置し得るものとすることができ、請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、係脱金具を同じく可及的簡易にしてサポート柱に確実な設置をなし得るものとすることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、該サポート柱上吊支持金具を用いることによって、上記上方高所における係脱を可及的容易且つ確実になし得るとともに屋根の揺動による騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、1はカーポート、11はその支柱、12は該支柱11に支持した片持ち屋根、13は該片持ち屋根の支柱11から突出した屋根構造材の梁、14は前枠であり、また2は該屋根先端部位と地表間に配置して片持ち屋根12の耐風圧性や耐荷重性を確保するようにした、上下に一対にして相互にスライド自在の中空柱材21、22を、図示省略の長さ調整具で上記屋根先端部位と地表間の距離に調整自在としたサポート柱であり、該カーポート1は、サポート柱上吊支持金具3を用い、その吊持金具4を、前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位、本例にあっては梁13の長手方向先端部位に、係脱金具5をサポート柱2上端にそれぞれ設置することによって、該サポート柱2を該梁13に上吊支持自在としたものとしてある。
【0015】
サポート柱上吊支持金具3は、前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具4と、サポート柱2上端用の係脱金具5とを備えたものとしてあり、上記吊持金具4は、これを、上記前枠又は梁に対して直接又は間接に取付自在、本例にあっては梁13に対して直接に取付自在の金具基部41と、該金具基部41の底板413下面に配置した同一の半径及び角度の対向円弧辺と、該対向円弧辺の端部を平行に結ぶ対向平行辺とを有して平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸42と、該固定軸42に向けて外周から上向き傾斜したガイド面431を有して該固定軸42下面に配置した下支え板43とを備えて形成してあり、また上記係脱金具5は、これを、サポート柱2の上端に取付自在にして上記厚肉板状の固定軸42と略同等肉厚の金具基部51と、該金具基部51の天板513に配置した上記対向円弧辺の半径と略同等の円弧孔とその円周の一側片側に配置した上記対向平行辺の間隔と略同等幅の開口溝による係脱溝514を備えて形成してある。
【0016】
本例にあって上記吊持金具4の金具基部41は、これを、梁13を受入れる受入溝を形成して対向する起立片411及び該起立片411下端の底板413を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片411に貫通ボルトを挿通するボルト透孔421を備えて梁13に対してその長手方向に回動する直接取付用として構成したものとし、上記係脱金具5は、これを、サポート柱2の対向側面上端にそれぞれ重合固定する対向する固定片511及び該固定片511の上方に突出した天板513とを備えた断面U字状とし且つ上記対向する固定片511にそれぞれその固定用のネジ透孔512を備えたものとしてある。
【0017】
本例の吊持金具4は、上記金具基部41、固定軸42、下支え板43及び該下支え板43を固定軸42を介して金具基部41に固定する固定ボルト44を備えたものとしてあり、このとき金具基部41は、例えば2〜3mm程度の厚肉の鋼板を上記断面U字状に屈曲加工して、その起立片411と底板413とによって梁13を受入れる、例えば6cm程度の溝幅の上記受入溝を形成するとともに該起立片411の面内に、例えば2mm径程度のボルト透孔412を透設するとともに底面に台形状に隆起した隆起部を形成し、該隆起部に底面のナット孔を形成したものとしてある。
【0018】
固定軸42は、数mm、例えば4〜5mm程度の、上記金具基部41より更に厚肉の鋼板を上記平面小判状の形状に打抜くとともに面内に上記固定ボルト44を挿通するボルト透孔421を透設したものとしてあり、本例にあって該固定軸42は、その対向平行辺の間隔を1〜2cm程度、例えば1.5cmとし、対向円弧辺の半径を1cm程度、角度を1/4〜1/3円、本例にあっては110度としたものとし、従って対向平行辺間中央位置における対向円弧辺の最大間隔を2cm程度としたものとしてある。
【0019】
下支え板43は、上記固定軸42より広面積にして、上記金具基部41との間で係脱金具5を下支え支持し得るようにした、同じく例えば2〜3mm程度の厚肉の鋼板に、例えばプレス加工して平板面432と、該平板面432外周の上記上向き傾斜のガイド面431と、平板面432の面内のナット孔を備えたものとしてあり、本例にあって該下支え板43は、例えば逆皿状をなす平面円盤形状のものとしてある。このとき該下支え板43は、例えば、その外径を4cm程度、平板面432の径を3cm程度、ガイド面431を、例えば平板面432から下向きに30度程度の角度とし且つ0.5cm程度の幅を有するものとしてある。
【0020】
吊持金具4は、その金具基部41底板のナット孔にボルト透孔421の位置を合せて固定軸42を配置し、その複数箇所でスポット溶接を施すことによって該金具基部41の底板413下面に溶着固定して該金具基部41に一体化し、下支え板43は、予めそのナット孔に固定ボルト44を螺装した状態で、該固定ボルト44のボルト軸を固定軸42のボルト透孔421を介して金具基部41のナット孔に螺装し、該金具基部41の受入溝の溝内で隆起部から突出したボルト軸を該隆起部に対して溶接することによって同じく該金具基部41に一体化してある。
【0021】
このとき上記固定軸42は、断面U字状の起立片側に対向円弧辺が位置して、対向平行辺が該起立片と交差するようにこれを固定する一方、金具基部41の底板413下面には、サポート柱2の装着に際して吊持金具4に対する係脱金具5の挿入方向として対向平行辺と同一方向に向けて、後述の上方高所の係脱を容易化するように矢印による挿入表示414を付したものとしてある。
【0022】
一方、本例の係脱金具5は、上記金具基部51、該金具基部51の天板513に配置した係脱溝514を備えたものとしてあり、このとき金具基部51は、上記吊持金具4における固定軸42の肉厚に合せて、これより僅かに薄い数mm、例えば3.5〜4.5mm程度の厚肉の鋼板を上記断面逆U字状に屈曲加工して、その固定片の面内に各複数箇所のリベット透孔乃至ナット孔を透設するとともにその天板に上記係脱溝514を配置したものとしてある。
【0023】
即ち金具基部51は、方形乃至矩形断面のサポート柱2の中空部に嵌合し得る程度の幅と奥行を有する平面方形乃至矩形の上記逆U字状として、固定片511上端を繋ぐ天板513を、上記吊持金具4の金具基部41の底板413と下支え板43の間に挿入係合する挿入部位としてある。一方、該挿入部位をなす天板513の面内に配置した係脱溝514は、その円弧孔を、上記吊持金具4における固定軸42の上記1cm程度の半径に合せて、これより僅かに大きい略1mm強の半径とし、例えば角度を3/4〜2/3円、本例にあっては250度弱としてあり、その一側片側に配置した開口溝は、その幅を、固定軸42の対向平行辺の間隔より僅かに大きい1.5cm強(上記半径略1cmの角度で示すと110度強)にして、非円弧側を天板の端部に開口し且つ該端部側を上記固定軸42の受入を容易になし得るように傾斜拡開した受入ガイド515を配置したものとしてある。
【0024】
前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位、本例にあって梁13の長手方向先端部位に対する吊持金具4の配置は、その金具基部41のU字状溝に梁12を受入れて、金具基部41の起立片411のボルト透孔421から梁に透設した透孔を介して貫通ボルト23を貫通し、該貫通ボルト23の先端にナット231を締着することによって、これを行なうものとし、またサポート柱2の上端への係脱金具5の配置は、その金具基部51の対向する固定片511をサポート柱2の中空部に挿入し、サポート柱2の対向側面から固定片511のリベット透孔乃至ナット孔に対するリベット止め又はネジ止めによって、これを行なうものとしてある。
【0025】
屋根先端部位に対するサポート柱2の装着は、サポート柱2を手持ちして、その係脱金具5の上記係脱溝514の開口溝を梁13の吊持金具4、特にその上記矢印の挿入表示414に従った固定軸42側に向けた状態で、その金具基部51を、吊持金具4の底板413と下支え板43間に挿入し、係脱溝514の開口溝に該固定軸42の対向平行辺を受け入れた上、サポート柱2を1/4円回動することによって、その対向円弧辺を、係脱溝514の奥行方向先端に位置する円弧孔に嵌合することによって、該係脱溝514を固定軸42に抜止め固定して、その吊支持を行うようにし、その後に地表支持金具6を介してサポート柱2の下端を地表に支持すればよい。またサポート柱2を取外すときは、逆にサポート柱2の下端を地表から外して、該サポート柱2を1/4円回動し、開口溝に対向平行辺を受入れるようにして、吊持金具4から係脱金具5を引抜くようにすればよい。
【0026】
本例のサポート柱2にあって、その地表に対する支持を行う上記地表支持金具6は、図13に示すように、地表埋込設置の受具61の凹陥部に配置した支持杆611に、サポート柱2の下端に固定した係止金具62を引掛け係止し、落し棒63によってその抜け止めを行うものとしてあり、このとき該係止金具62は、同じく比較的厚肉の鋼板によって断面U字状に屈曲加工した金具基部621と、該金具基部621の一対の対向片に上記支持杆611を受け入れるコ字状溝622を配置したものとしてあり、このとき該地表支持金具6は、上記サポート柱2を1/4円回動して上吊支持金具3によって該サポート柱2を上吊支持した状態で、上記コ字状溝622が支持杆611を受け入れるように、その開口を上記上吊支持金具3の係脱金具5の係脱溝514と交差方向に向けたものとしてある。
【0027】
図中24は、サポート柱2の上記上下に一対のうち上位の中空柱材21における長手方向上端及び下端にネジ固定して該上位の中空柱材21の端部をスカート部位によって被覆した、例えば樹脂成形体による小口キャップであり、このとき該小口キャップ24は、上記上位の中空柱材21の側面に形成した幅広溝211を覆うことによってサポート柱2における上位の中空柱材21の上下端にそれぞれ下向き開口のフック受孔241を配置してあり、カーポート1の支柱11に固定したS字状金具25の上向きフックに該フック受孔を引掛係止することによって、取外し時にスライドして短尺化したサポート柱2を支柱11側面に対して添設収納し得るようにしてある。また図中26は上記上下に一対の中空柱材21、22の長さを調整して双方を伸縮自在としてサポート柱2を短尺化し得るように、上下に一対のうち下位の中空柱材22に所定ピッチで多数透設した調整穴に上位の中空柱材21の外側面定位置から挿入した固定金具、本例にあっては蝶ナットである。
【0028】
以上のように構成した本例のサポート柱上吊支持金具3にあって、(1)吊持金具4及び係脱金具5はそれぞれの肉厚に応じた鋼板に、プレス加工、溶接加工等の比較的簡易な加工を施して比較的単純な形状と構造のものとして形成したから、耐久性に富むとともにサポート柱2の上吊支持をトラブルなく確実に行うことができ、(2)屋根12先端部位に設置する吊持金具4の底板413下面に平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸42を、その下面に上向き傾斜のガイド面431を備えた下支え板43を配置する一方、サポート柱2上端に設置する係脱金具5を、該固定軸42と略同等の肉厚の金具基部51、即ち上記底板413と下支え板43間の間隔に応じてこれらの間に挿入し得るようにした金具基部51の天板513に、上記平面小判形状の固定軸42の対向する平行な辺を受け入れ、サポート柱2を1/4円回動することによって対向する円弧の辺が嵌合するようにした係脱溝514を配置することによって、上方高所の吊持金具4における定位置の固定軸42に、サポート柱2の係脱溝514の溝開口を向けて、その係脱を可及的容易に行えるようにするとともに、サポート柱2を所定ピッチで伸縮自在として、屋根12先端部位と地表間の距離に対してピッチの誤差を生じても、片持ち屋根12の揺動に伴って吊持金具4と係脱金具5が揺動することなく、該揺動による騒音の発生を抑止することができ、(3)吊持金具4の金具基部41の底板413下面に、サポート柱2の装着に際して吊持金具4に対する係脱金具5の挿入方向として対向平行辺と同一方向に向けた挿入表示414を配置したから、サポート柱2の係脱を屋根12先端部位の上方高所で行うについて、その作業を容易且つ確実に行うことができ、(4)上位の中空柱材21の上下端に小口キャップ24を設置したから、サポート柱2の着脱時に小口が露出することによる危険を解消することができる。
【0029】
図示した例は以上のとおりとしたが、上記吊持金具を前枠の長手方向中間部位設置用とするように、吊持金具の金具基部を、上記前枠に固定した上位金具を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて前枠に対してその交差方向に回動する間接取付用、即ち前枠に対して上記上位金具を介してその交差方向に回動するようにしたものとして構成すること、吊持金具の金具基部を断面L字状、係脱金具の金具基部を断面逆L字状に構成し、それぞれ前枠又は梁、サポート柱に起立片を固定して、底板乃至天板を上記と同様に構成すること、下支え板を厚肉板に上向き傾斜のガイド面と平板面を形成したものとすること等を含めて、本発明の実施に当って前枠又は梁、吊持金具、サポート柱、係脱金具、各金具基部、固定軸、下支え板、係脱溝等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】カーポートの斜視図である。
【図2】カーポートの屋根先端部位とサポート柱上端の関係を示す正面側の縦断面図である。
【図3】カーポートの屋根先端部位とサポート柱上端の関係を示す側面側の側面図である。
【図4】吊持金具と係脱金具の関係を示す係脱金具挿入状態の底面図である。
【図5】吊持金具と係脱金具の関係を示すサポート柱回動状態の底面図である。
【図6】吊持金具の正面図である。
【図7】吊持金具の底面図である。
【図8】固定軸の拡大平面図である。
【図9】吊持金具における下支え板の平面図である。
【図10】吊持金具における下支え板の縦断面図である。
【図11】係脱金具の平面図である。
【図12】支柱に対するサポート柱添設収納状態を示す側面図である。
【図13】サポート柱の地表支持金具を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 カーポート
11 支柱
12 片持ち屋根
13 梁
14 前枠
2 サポート柱
21 上位の中空柱材
211 幅広溝
22 下位の中空柱材
23 貫通ボルト
231 ナット
24 小口キャップ
241 フック受孔
25 S字状金具
26 蝶ナット
3 上吊支持金具
4 吊持金具
41 金具基部
411 起立片
412 ボルト透孔
413 底板
414 挿入表示
42 固定軸
421 ボルト透孔
43 下支え板
431 ガイド面
432 平板面
44 固定ボルト
5 係脱金具
51 金具基部
511 固定片
512 ネジ透孔
513 天板
514 係脱溝
515 受入ガイド
6 地表支持金具
61 受具
611 支持杆
62 係止金具
621 金具基部
622 コ字状溝
63 落し棒
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーポートのサポート柱上吊支持金具及びこれを用いたカーポートに関する。
【背景技術】
【0002】
カーポート、特に片持ち屋根を有するカーポートにおいては、その屋根先端側と地表との間のサポート柱を配置することによって、該屋根の耐風圧性や耐荷重性を確保するものとされ、このとき該サポート柱は、例えば前枠の長手方向中間部位に対して上吊支持金具を、地表に対して地表支持金具を介してそれぞれその配置を行なうものとしてある。上吊支持金具は、下記特許文献1に示されるように、屋根先端部位の、例えば前枠長手方向中間部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記吊持金具を、該前枠に取付自在の金具基部と、該金具基部の底部をなす底板にI字状溝を配置するとともにその長手方向中央に円形孔を配置して鍵穴状の係脱溝とを備えて形成し、上記係脱金具を、サポート柱の上端に取付自在の金具基部と、該金具基部の天板に起立した、上記円形孔と略同等の径の起立軸及び該起立軸の上方に該起立軸と直交してその両側に同一線上に位置するように突出した上記I字溝の幅と略同等の径の交差軸によって断面T字状乃至十字状をなす引掛軸を備えて形成したものとされ、該上吊支持金具によるサポート柱の吊支持は、その上端の係脱金具の引掛軸を屋根先端側の吊持金具の係脱溝に挿通し、サポート柱を1/4円回動して、その引掛軸の交差軸を係脱溝のI字溝位置からずらすようにして、該吊持金具における金具基部の天板に該交差軸を載置してその支持を行なうものとされている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−221929号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、屋根の耐風圧性、耐荷重性を確保することができるが、長尺のサポート柱の上端にT字条乃至十字状に起立した係合金具の引掛軸を、上方高所の上吊支持金具の天板に配置した係脱溝に挿入し、また取外すのは必ずしも容易になし得るとはいえず、従って、常時サポート柱を設置する場合は別としても、必要な時期にサポート柱を設置し、不必要な時期に取外すように、サポート柱の設置と取外しを行なう場合には煩雑な作業を伴う結果となり易いという問題点が残されている。
【0005】
またサポート柱は、地表支持金具との間で屋根先端側と地表間の距離に応じた長さの調整をなし得るように伸縮自在のものとされるが、該屋根先端部位と地表間の距離とサポート柱の長さが一致する場合は別としても、これらの間に誤差を生じることが多く、この場合、例えば風圧によって屋根が揺動すると、これに応じて引掛軸が上吊支持金具の天板との間で揺動して騒音を発生し易いという問題点が残されている。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、上記前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記屋根先端部位の吊持金具に対するサポート柱上端用の係脱金具との上方高所における係脱を可及的容易且つ確実になし得るようにするとともに屋根先端部位と地表間の距離とサポート柱の長さとの間に誤差を生じても屋根の揺動に応じた騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートのサポート柱上吊支持金具を提供するにあり、また該サポート柱上吊支持金具を用いたカーポートを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、片持ち屋根の先端側に位置する前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に設置する吊持金具の底板下面に平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸を、その下面に上向き傾斜のガイド面を備えた下支え板を配置する一方、サポート柱上端に設置する係脱金具を、該固定軸と略同等の肉厚の金具基部、即ち上記底板と下支え板間の間隔に応じてこれらの間に挿入し得るようにした金具基部の天板に、上記平面小判形状の固定軸の対向する平行な辺を受け入れ、サポート柱を1/4円回動することにより対向する円弧の辺が嵌合するようにした係脱溝を配置することによって、上方高所の吊持金具における定位置の固定軸に、サポート柱の係脱溝の溝開口を向けて、該サポート柱を倒すようにして、その係脱を可及的容易に行えるようにするとともに屋根の揺動に伴う吊持金具と係脱金具の揺動の要因を可及的になくして、騒音の発生を抑止するようにしたものであって、即ち請求項1に記載の発明を、前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記吊持金具を、上記前枠又は梁に対して直接又は間接に取付自在の金具基部と、該金具基部の底板下面に配置した同一の半径及び角度の対向円弧辺と、該対向円弧辺の端部を平行に結ぶ対向平行辺とを有して平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸と、該固定軸に向けて外周から上向き傾斜したガイド面を有して該固定軸下面に配置した下支え板とを備えて形成し、上記係脱金具を、サポート柱の上端に取付自在にして上記厚肉板状の固定軸と略同等肉厚の金具基部と、該金具基部の天板に配置した上記対向円弧辺の半径と略同等の円弧孔とその円周の一側片側に配置した上記対向平行辺の間隔と略同等幅の開口溝による係脱溝を備えて形成してなることを特徴とするカーポートのサポート柱上吊支持金具としたものである。
【0008】
請求項2及び3に記載の発明は、上記に加えて、それぞれ吊持金具を可及的簡易にして屋根先端部位に確実な設置を行なうとともに前枠又は梁にカーポートの車両進入方向側面に向けて回動するようにして、屋根先端部位と地表との間に自由な角度でサポート柱を設置し得るものとするように、請求項2に記載の発明を、上記吊持金具の金具基部を、上記梁を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて梁に対してその長手方向に回動する直接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具とし、請求項3に記載の発明を、上記吊持金具の金具基部を、上記前枠に固定した上位金具を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて前枠に対してその交差方向に回動する間接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具としたものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、係脱金具を同じく可及的簡易にしてサポート柱に確実な設置をなし得るものとするように、これを、上記係脱金具を、サポート柱の対向側面の上端にそれぞれ重合固定する対向する固定片及び該固定片の上方に突出した天板を備えた断面逆U字状とし且つ上記対向する固定片にそれぞれ対向側面固定用のネジ透孔を備えてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具としたものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、該サポート柱上吊支持金具を用いることによって、上記前枠又は梁の吊持金具に対するサポート柱上端用の係脱金具との上方高所の係脱を可及的容易且つ確実になし得るようにするとともに屋根先端部位と地表間の距離とサポート柱の長さとの間に誤差を生じても屋根の揺動に応じた騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートを提供するように、これを、請求項1乃至4のいずれかに記載のサポート柱上吊支持金具を用い、その吊持金具を前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に、係脱金具をサポート柱上端にそれぞれ設置することによって、該サポート柱を該前枠又は梁に上吊支持自在としてなることを特徴とするカーポートとしたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上のとおりに構成したので、請求項1に記載の発明は、片持ち屋根の先端側に位置する前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に設置する吊持金具の底板下面に平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸を、その下面に上向き傾斜のガイド面を備えた下支え板を配置する一方、サポート柱上端に設置する係脱金具を、該固定軸と略同等の肉厚の金具基部、即ち上記底板と下支え板間の間隔に応じてこれらの間に挿入し得るようにした金具基部の天板に、上記平面小判形状の固定軸の対向する平行な辺を受け入れ、サポート柱を1/4円回動することにより対向する円弧の辺が嵌合するようにした係脱溝を配置することによって、上方高所の吊持金具における定位置の固定軸に、サポート柱の係脱溝の溝開口を向けて、該サポート柱を倒すようにして、その係脱を可及的容易に行えるようにするとともに屋根の揺動に伴う吊持金具と係脱金具の揺動の要因を可及的になくして、騒音の発生を抑止し得るようにして、上方高所における係脱を可及的容易且つ確実になし得るとともに屋根の揺動による騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートのサポート柱上吊支持金具を提供することができる。
【0012】
請求項2及び3に記載の発明は、上記に加えて、それぞれ吊持金具を可及的簡易にして屋根先端部位に確実な設置を行なうとともに前枠又は梁にカーポートの車両進入方向側面に向けて回動するようにして、屋根先端部位と地表との間に自由な角度でサポート柱を設置し得るものとすることができ、請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、係脱金具を同じく可及的簡易にしてサポート柱に確実な設置をなし得るものとすることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、該サポート柱上吊支持金具を用いることによって、上記上方高所における係脱を可及的容易且つ確実になし得るとともに屋根の揺動による騒音の発生を可及的有効に防止し得るようにしたカーポートを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、1はカーポート、11はその支柱、12は該支柱11に支持した片持ち屋根、13は該片持ち屋根の支柱11から突出した屋根構造材の梁、14は前枠であり、また2は該屋根先端部位と地表間に配置して片持ち屋根12の耐風圧性や耐荷重性を確保するようにした、上下に一対にして相互にスライド自在の中空柱材21、22を、図示省略の長さ調整具で上記屋根先端部位と地表間の距離に調整自在としたサポート柱であり、該カーポート1は、サポート柱上吊支持金具3を用い、その吊持金具4を、前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位、本例にあっては梁13の長手方向先端部位に、係脱金具5をサポート柱2上端にそれぞれ設置することによって、該サポート柱2を該梁13に上吊支持自在としたものとしてある。
【0015】
サポート柱上吊支持金具3は、前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具4と、サポート柱2上端用の係脱金具5とを備えたものとしてあり、上記吊持金具4は、これを、上記前枠又は梁に対して直接又は間接に取付自在、本例にあっては梁13に対して直接に取付自在の金具基部41と、該金具基部41の底板413下面に配置した同一の半径及び角度の対向円弧辺と、該対向円弧辺の端部を平行に結ぶ対向平行辺とを有して平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸42と、該固定軸42に向けて外周から上向き傾斜したガイド面431を有して該固定軸42下面に配置した下支え板43とを備えて形成してあり、また上記係脱金具5は、これを、サポート柱2の上端に取付自在にして上記厚肉板状の固定軸42と略同等肉厚の金具基部51と、該金具基部51の天板513に配置した上記対向円弧辺の半径と略同等の円弧孔とその円周の一側片側に配置した上記対向平行辺の間隔と略同等幅の開口溝による係脱溝514を備えて形成してある。
【0016】
本例にあって上記吊持金具4の金具基部41は、これを、梁13を受入れる受入溝を形成して対向する起立片411及び該起立片411下端の底板413を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片411に貫通ボルトを挿通するボルト透孔421を備えて梁13に対してその長手方向に回動する直接取付用として構成したものとし、上記係脱金具5は、これを、サポート柱2の対向側面上端にそれぞれ重合固定する対向する固定片511及び該固定片511の上方に突出した天板513とを備えた断面U字状とし且つ上記対向する固定片511にそれぞれその固定用のネジ透孔512を備えたものとしてある。
【0017】
本例の吊持金具4は、上記金具基部41、固定軸42、下支え板43及び該下支え板43を固定軸42を介して金具基部41に固定する固定ボルト44を備えたものとしてあり、このとき金具基部41は、例えば2〜3mm程度の厚肉の鋼板を上記断面U字状に屈曲加工して、その起立片411と底板413とによって梁13を受入れる、例えば6cm程度の溝幅の上記受入溝を形成するとともに該起立片411の面内に、例えば2mm径程度のボルト透孔412を透設するとともに底面に台形状に隆起した隆起部を形成し、該隆起部に底面のナット孔を形成したものとしてある。
【0018】
固定軸42は、数mm、例えば4〜5mm程度の、上記金具基部41より更に厚肉の鋼板を上記平面小判状の形状に打抜くとともに面内に上記固定ボルト44を挿通するボルト透孔421を透設したものとしてあり、本例にあって該固定軸42は、その対向平行辺の間隔を1〜2cm程度、例えば1.5cmとし、対向円弧辺の半径を1cm程度、角度を1/4〜1/3円、本例にあっては110度としたものとし、従って対向平行辺間中央位置における対向円弧辺の最大間隔を2cm程度としたものとしてある。
【0019】
下支え板43は、上記固定軸42より広面積にして、上記金具基部41との間で係脱金具5を下支え支持し得るようにした、同じく例えば2〜3mm程度の厚肉の鋼板に、例えばプレス加工して平板面432と、該平板面432外周の上記上向き傾斜のガイド面431と、平板面432の面内のナット孔を備えたものとしてあり、本例にあって該下支え板43は、例えば逆皿状をなす平面円盤形状のものとしてある。このとき該下支え板43は、例えば、その外径を4cm程度、平板面432の径を3cm程度、ガイド面431を、例えば平板面432から下向きに30度程度の角度とし且つ0.5cm程度の幅を有するものとしてある。
【0020】
吊持金具4は、その金具基部41底板のナット孔にボルト透孔421の位置を合せて固定軸42を配置し、その複数箇所でスポット溶接を施すことによって該金具基部41の底板413下面に溶着固定して該金具基部41に一体化し、下支え板43は、予めそのナット孔に固定ボルト44を螺装した状態で、該固定ボルト44のボルト軸を固定軸42のボルト透孔421を介して金具基部41のナット孔に螺装し、該金具基部41の受入溝の溝内で隆起部から突出したボルト軸を該隆起部に対して溶接することによって同じく該金具基部41に一体化してある。
【0021】
このとき上記固定軸42は、断面U字状の起立片側に対向円弧辺が位置して、対向平行辺が該起立片と交差するようにこれを固定する一方、金具基部41の底板413下面には、サポート柱2の装着に際して吊持金具4に対する係脱金具5の挿入方向として対向平行辺と同一方向に向けて、後述の上方高所の係脱を容易化するように矢印による挿入表示414を付したものとしてある。
【0022】
一方、本例の係脱金具5は、上記金具基部51、該金具基部51の天板513に配置した係脱溝514を備えたものとしてあり、このとき金具基部51は、上記吊持金具4における固定軸42の肉厚に合せて、これより僅かに薄い数mm、例えば3.5〜4.5mm程度の厚肉の鋼板を上記断面逆U字状に屈曲加工して、その固定片の面内に各複数箇所のリベット透孔乃至ナット孔を透設するとともにその天板に上記係脱溝514を配置したものとしてある。
【0023】
即ち金具基部51は、方形乃至矩形断面のサポート柱2の中空部に嵌合し得る程度の幅と奥行を有する平面方形乃至矩形の上記逆U字状として、固定片511上端を繋ぐ天板513を、上記吊持金具4の金具基部41の底板413と下支え板43の間に挿入係合する挿入部位としてある。一方、該挿入部位をなす天板513の面内に配置した係脱溝514は、その円弧孔を、上記吊持金具4における固定軸42の上記1cm程度の半径に合せて、これより僅かに大きい略1mm強の半径とし、例えば角度を3/4〜2/3円、本例にあっては250度弱としてあり、その一側片側に配置した開口溝は、その幅を、固定軸42の対向平行辺の間隔より僅かに大きい1.5cm強(上記半径略1cmの角度で示すと110度強)にして、非円弧側を天板の端部に開口し且つ該端部側を上記固定軸42の受入を容易になし得るように傾斜拡開した受入ガイド515を配置したものとしてある。
【0024】
前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位、本例にあって梁13の長手方向先端部位に対する吊持金具4の配置は、その金具基部41のU字状溝に梁12を受入れて、金具基部41の起立片411のボルト透孔421から梁に透設した透孔を介して貫通ボルト23を貫通し、該貫通ボルト23の先端にナット231を締着することによって、これを行なうものとし、またサポート柱2の上端への係脱金具5の配置は、その金具基部51の対向する固定片511をサポート柱2の中空部に挿入し、サポート柱2の対向側面から固定片511のリベット透孔乃至ナット孔に対するリベット止め又はネジ止めによって、これを行なうものとしてある。
【0025】
屋根先端部位に対するサポート柱2の装着は、サポート柱2を手持ちして、その係脱金具5の上記係脱溝514の開口溝を梁13の吊持金具4、特にその上記矢印の挿入表示414に従った固定軸42側に向けた状態で、その金具基部51を、吊持金具4の底板413と下支え板43間に挿入し、係脱溝514の開口溝に該固定軸42の対向平行辺を受け入れた上、サポート柱2を1/4円回動することによって、その対向円弧辺を、係脱溝514の奥行方向先端に位置する円弧孔に嵌合することによって、該係脱溝514を固定軸42に抜止め固定して、その吊支持を行うようにし、その後に地表支持金具6を介してサポート柱2の下端を地表に支持すればよい。またサポート柱2を取外すときは、逆にサポート柱2の下端を地表から外して、該サポート柱2を1/4円回動し、開口溝に対向平行辺を受入れるようにして、吊持金具4から係脱金具5を引抜くようにすればよい。
【0026】
本例のサポート柱2にあって、その地表に対する支持を行う上記地表支持金具6は、図13に示すように、地表埋込設置の受具61の凹陥部に配置した支持杆611に、サポート柱2の下端に固定した係止金具62を引掛け係止し、落し棒63によってその抜け止めを行うものとしてあり、このとき該係止金具62は、同じく比較的厚肉の鋼板によって断面U字状に屈曲加工した金具基部621と、該金具基部621の一対の対向片に上記支持杆611を受け入れるコ字状溝622を配置したものとしてあり、このとき該地表支持金具6は、上記サポート柱2を1/4円回動して上吊支持金具3によって該サポート柱2を上吊支持した状態で、上記コ字状溝622が支持杆611を受け入れるように、その開口を上記上吊支持金具3の係脱金具5の係脱溝514と交差方向に向けたものとしてある。
【0027】
図中24は、サポート柱2の上記上下に一対のうち上位の中空柱材21における長手方向上端及び下端にネジ固定して該上位の中空柱材21の端部をスカート部位によって被覆した、例えば樹脂成形体による小口キャップであり、このとき該小口キャップ24は、上記上位の中空柱材21の側面に形成した幅広溝211を覆うことによってサポート柱2における上位の中空柱材21の上下端にそれぞれ下向き開口のフック受孔241を配置してあり、カーポート1の支柱11に固定したS字状金具25の上向きフックに該フック受孔を引掛係止することによって、取外し時にスライドして短尺化したサポート柱2を支柱11側面に対して添設収納し得るようにしてある。また図中26は上記上下に一対の中空柱材21、22の長さを調整して双方を伸縮自在としてサポート柱2を短尺化し得るように、上下に一対のうち下位の中空柱材22に所定ピッチで多数透設した調整穴に上位の中空柱材21の外側面定位置から挿入した固定金具、本例にあっては蝶ナットである。
【0028】
以上のように構成した本例のサポート柱上吊支持金具3にあって、(1)吊持金具4及び係脱金具5はそれぞれの肉厚に応じた鋼板に、プレス加工、溶接加工等の比較的簡易な加工を施して比較的単純な形状と構造のものとして形成したから、耐久性に富むとともにサポート柱2の上吊支持をトラブルなく確実に行うことができ、(2)屋根12先端部位に設置する吊持金具4の底板413下面に平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸42を、その下面に上向き傾斜のガイド面431を備えた下支え板43を配置する一方、サポート柱2上端に設置する係脱金具5を、該固定軸42と略同等の肉厚の金具基部51、即ち上記底板413と下支え板43間の間隔に応じてこれらの間に挿入し得るようにした金具基部51の天板513に、上記平面小判形状の固定軸42の対向する平行な辺を受け入れ、サポート柱2を1/4円回動することによって対向する円弧の辺が嵌合するようにした係脱溝514を配置することによって、上方高所の吊持金具4における定位置の固定軸42に、サポート柱2の係脱溝514の溝開口を向けて、その係脱を可及的容易に行えるようにするとともに、サポート柱2を所定ピッチで伸縮自在として、屋根12先端部位と地表間の距離に対してピッチの誤差を生じても、片持ち屋根12の揺動に伴って吊持金具4と係脱金具5が揺動することなく、該揺動による騒音の発生を抑止することができ、(3)吊持金具4の金具基部41の底板413下面に、サポート柱2の装着に際して吊持金具4に対する係脱金具5の挿入方向として対向平行辺と同一方向に向けた挿入表示414を配置したから、サポート柱2の係脱を屋根12先端部位の上方高所で行うについて、その作業を容易且つ確実に行うことができ、(4)上位の中空柱材21の上下端に小口キャップ24を設置したから、サポート柱2の着脱時に小口が露出することによる危険を解消することができる。
【0029】
図示した例は以上のとおりとしたが、上記吊持金具を前枠の長手方向中間部位設置用とするように、吊持金具の金具基部を、上記前枠に固定した上位金具を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて前枠に対してその交差方向に回動する間接取付用、即ち前枠に対して上記上位金具を介してその交差方向に回動するようにしたものとして構成すること、吊持金具の金具基部を断面L字状、係脱金具の金具基部を断面逆L字状に構成し、それぞれ前枠又は梁、サポート柱に起立片を固定して、底板乃至天板を上記と同様に構成すること、下支え板を厚肉板に上向き傾斜のガイド面と平板面を形成したものとすること等を含めて、本発明の実施に当って前枠又は梁、吊持金具、サポート柱、係脱金具、各金具基部、固定軸、下支え板、係脱溝等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】カーポートの斜視図である。
【図2】カーポートの屋根先端部位とサポート柱上端の関係を示す正面側の縦断面図である。
【図3】カーポートの屋根先端部位とサポート柱上端の関係を示す側面側の側面図である。
【図4】吊持金具と係脱金具の関係を示す係脱金具挿入状態の底面図である。
【図5】吊持金具と係脱金具の関係を示すサポート柱回動状態の底面図である。
【図6】吊持金具の正面図である。
【図7】吊持金具の底面図である。
【図8】固定軸の拡大平面図である。
【図9】吊持金具における下支え板の平面図である。
【図10】吊持金具における下支え板の縦断面図である。
【図11】係脱金具の平面図である。
【図12】支柱に対するサポート柱添設収納状態を示す側面図である。
【図13】サポート柱の地表支持金具を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 カーポート
11 支柱
12 片持ち屋根
13 梁
14 前枠
2 サポート柱
21 上位の中空柱材
211 幅広溝
22 下位の中空柱材
23 貫通ボルト
231 ナット
24 小口キャップ
241 フック受孔
25 S字状金具
26 蝶ナット
3 上吊支持金具
4 吊持金具
41 金具基部
411 起立片
412 ボルト透孔
413 底板
414 挿入表示
42 固定軸
421 ボルト透孔
43 下支え板
431 ガイド面
432 平板面
44 固定ボルト
5 係脱金具
51 金具基部
511 固定片
512 ネジ透孔
513 天板
514 係脱溝
515 受入ガイド
6 地表支持金具
61 受具
611 支持杆
62 係止金具
621 金具基部
622 コ字状溝
63 落し棒
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記吊持金具を、上記前枠又は梁に対して直接又は間接に取付自在の金具基部と、該金具基部の底板下面に配置した同一の半径及び角度の対向円弧辺と、該対向円弧辺の端部を平行に結ぶ対向平行辺とを有して平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸と、該固定軸に向けて外周から上向き傾斜したガイド面を有して該固定軸下面に配置した下支え板とを備えて形成し、上記係脱金具を、サポート柱の上端に取付自在にして上記厚肉板状の固定軸と略同等肉厚の金具基部と、該金具基部の天板に配置した上記対向円弧辺の半径と略同等の円弧孔とその円周の一側片側に配置した上記対向平行辺の間隔と略同等幅の開口溝による係脱溝を備えて形成してなることを特徴とするカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項2】
上記吊持金具の金具基部を、上記梁を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて梁に対してその長手方向に回動する直接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項3】
上記吊持金具の金具基部を、上記前枠に固定した上位金具を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて前枠に対してその交差方向に回動する間接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項4】
上記係脱金具を、サポート柱の対向側面の上端にそれぞれ重合固定する対向する固定片及び該固定片の上方に突出した天板を備えた断面逆U字状とし且つ上記対向する固定片にそれぞれ対向側面固定用のネジ透孔を備えてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のサポート柱上吊支持金具を用い、その吊持金具を前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に、係脱金具をサポート柱上端にそれぞれ設置することによって、該サポート柱を該前枠又は梁に上吊支持自在としてなることを特徴とするカーポート。
【請求項1】
前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位設置用の吊持金具と、サポート柱上端用の係脱金具とを備え、上記吊持金具を、上記前枠又は梁に対して直接又は間接に取付自在の金具基部と、該金具基部の底板下面に配置した同一の半径及び角度の対向円弧辺と、該対向円弧辺の端部を平行に結ぶ対向平行辺とを有して平面小判形状をなす厚肉板状の固定軸と、該固定軸に向けて外周から上向き傾斜したガイド面を有して該固定軸下面に配置した下支え板とを備えて形成し、上記係脱金具を、サポート柱の上端に取付自在にして上記厚肉板状の固定軸と略同等肉厚の金具基部と、該金具基部の天板に配置した上記対向円弧辺の半径と略同等の円弧孔とその円周の一側片側に配置した上記対向平行辺の間隔と略同等幅の開口溝による係脱溝を備えて形成してなることを特徴とするカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項2】
上記吊持金具の金具基部を、上記梁を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて梁に対してその長手方向に回動する直接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項3】
上記吊持金具の金具基部を、上記前枠に固定した上位金具を受入れる受入溝を形成して対向する起立片及び該起立片下端の底板を備えた断面U字状とし且つ上記対向する起立片に貫通ボルトを挿通するボルト透孔を備えて前枠に対してその交差方向に回動する間接取付用として構成してなることを特徴とする請求項1に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項4】
上記係脱金具を、サポート柱の対向側面の上端にそれぞれ重合固定する対向する固定片及び該固定片の上方に突出した天板を備えた断面逆U字状とし且つ上記対向する固定片にそれぞれ対向側面固定用のネジ透孔を備えてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のカーポートのサポート柱上吊支持金具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のサポート柱上吊支持金具を用い、その吊持金具を前枠の長手方向中間部位又は梁の長手方向先端部位に、係脱金具をサポート柱上端にそれぞれ設置することによって、該サポート柱を該前枠又は梁に上吊支持自在としてなることを特徴とするカーポート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−138556(P2010−138556A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313652(P2008−313652)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000222130)東洋エクステリア株式会社 (102)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000222130)東洋エクステリア株式会社 (102)
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