説明

カーポート

【課題】母屋を跨いだ屋根体の切欠が可能であり、また屋根体の隅部の切欠形状を様々に設定可能なカーポートを提供する。
【解決手段】屋根体4の隅部において少なくとも側枠11と前枠10または後枠12とが垂直に切断され、切断された側枠11の端部側面から前枠10または後枠12の側面に渡って、または切断された側枠11の端部側面から対向する垂木側面に渡って、長尺状の化粧部材15、16が設けられ、化粧部材15、16はパネル体17の端部を保持可能なパネル体保持部15a、16cを備え、切断された側枠11と前枠10または後枠12の切断面には端面キャップ20、21、22が設けられてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱に梁を取付けたフレーム体に屋根体を設けてなるカーポートに関し、特に屋根体の隅部を切り欠いて様々な平面形状とすることができるカーポートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーポートとしては、支柱を地面に立設し、支柱の上端部に梁を設けてフレーム体を構成し、フレーム体を構成する梁の上面に屋根体を載置固定したものが一般的に知られている。屋根体は、前後枠と側枠を平面視方形状に組んで、その内部には梁と交わる方向に伸びて梁に載置される母屋と、母屋と交わる方向に伸びて母屋に載置される垂木とを複数設けると共に、垂木と側枠、前枠、後枠に囲まれた領域にパネル体をそれぞれ設けて構成される。後枠はフレーム体の支柱側に位置し、前枠は後枠と対向する辺を構成し、側枠は前後枠と交わる左右の辺を構成する。
【0003】
カーポートを設置する敷地によっては、平面視方形状の屋根体が納まらないことがあり、その場合には屋根体の一部を切り欠くことが行われている。例えば、前枠を梁に対して傾斜状とし、側枠はそれに合わせて一方が他方よりも短く形成される。また、前枠と側枠は傾斜状に突き合わされることとなるが、その端面同士をコーナーキャップで覆い隠す。このように屋根体を切り欠いた構造体としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−336217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の構造体においては、屋根体について母屋を跨いだ切欠が困難であった。従来の構造では、前枠が母屋を跨ぐように切り欠くには、母屋を傾斜状に切断する必要があって、これが困難である。また、前枠の側枠に対する傾斜角度が大きくなると、端面同士を覆い隠すコーナーキャップの形状を異なるものとする必要があり、部品の種類を増大させてコストアップの要因ともなる。さらには、従来の構造体では、屋根体の隅部のみを切り欠くことも困難である。
【0006】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、母屋を跨いだ屋根体の切欠が可能であり、また屋根体の隅部の切欠形状を様々に設定可能なカーポートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係るカーポートは、支柱に梁を支持させてなるフレーム体と、該フレーム体の梁に支持される屋根体とからなるカーポートにおいて、
前記屋根体は、前記支柱側の辺を構成する後枠と、該後枠と対向する前枠と、該前枠及び後枠と交わる辺を構成する左右の側枠と、前記梁と交わる方向に伸びて該梁に載置される母屋と、該母屋と交わる方向に伸びて該母屋に載置される垂木と、該垂木と側枠及び前後枠に囲まれた複数の領域に配設されるパネル体とを有し、
前記屋根体の隅部において少なくとも前記側枠と前枠または後枠とが垂直に切断され、該切断された側枠の端部側面から前記前枠または後枠の側面に渡って、または前記切断された側枠の端部側面から対向する垂木側面に渡って、長尺状の化粧部材が設けられ、該化粧部材は前記パネル体の端部を載置可能なパネル体保持部を備え、
前記切断された側枠と前枠または後枠の切断面には端面キャップが設けられてなることを特徴として構成されている。
【0008】
また、本発明に係るカーポートは、前記化粧部材の上部には該化粧部材に載置された前記パネル体の端部を挟持する押さえ部が設けられることを特徴として構成されている。
【0009】
さらに、本発明に係るカーポートは、前記端面キャップは前記側枠または前枠または後枠の切断面を塞ぐ塞ぎ部と、該塞ぎ部から前記側枠または前枠または後枠の中央方向に向かって伸びるフィン部を備え、該フィン部は前記押さえ部の上面に当接して固定されることを特徴として構成されている。
【0010】
さらにまた、本発明に係るカーポートは、前記化粧部材は前記切断された側枠の端部側面から前記前枠または後枠の側面に渡って設けられると共に、前記側枠と同一断面の部材からなることを特徴として構成されている。
【0011】
そして、本発明に係るカーポートは、前記化粧部材は前記切断された側枠の端部側面から対向する垂木側面に渡って設けられると共に、前記母屋に沿って配置されることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るカーポートによれば、屋根体の隅部において少なくとも側枠と前枠または後枠とが垂直に切断され、切断された側枠の端部側面から前枠または後枠の側面に渡って、または切断された側枠の端部側面から対向する垂木側面に渡って、長尺状の化粧部材が設けられ、化粧部材はパネル体の端部を載置可能なパネル体保持部を備え、切断された側枠と前枠または後枠の切断面には端面キャップが設けられてなることにより、化粧材を切り欠く形状に合わせて形成し、前枠、後枠、及び側枠は垂直に切断するだけでよいので、施工性を良好にすることができ、また各枠の端部は切欠形状にかかわらず垂直に切断されるので、各枠の端面を閉塞する端面キャップを複数種類用意する必要がなく、コストダウンを図ることができる。また、常に同じ端面キャップで各枠の端部が閉塞されるため、意匠性も良好にすることができる。
【0013】
また、本発明に係るカーポートによれば、化粧部材の上部には該化粧部材に載置されたパネル体の端部を挟持する押さえ部が設けられることにより、化粧部材でパネル体の端部を確実に保持し、パネル体の支持強度を大きくすることができる。
【0014】
さらに、本発明に係るカーポートによれば、端面キャップは側枠または前枠または後枠の切断面を塞ぐ塞ぎ部と、塞ぎ部から側枠または前枠または後枠の中央方向に向かって伸びるフィン部を備え、フィン部は押さえ部の上面に当接して固定されることにより、枠の端面を塞ぎつつ、押さえ部を上面から押圧することができ、パネル体の保持強度を大きくすることができる。
【0015】
さらにまた、本発明に係るカーポートによれば、化粧部材は切断された側枠の端部側面から前枠または後枠の側面に渡って設けられると共に、側枠と同一断面の部材からなることにより、化粧部材を側枠と同じ部材から切り出すことができ、部品の共用化によるコストダウンを図ることができる。
【0016】
そして、本発明に係るカーポートによれば、化粧部材は切断された側枠の端部側面から対向する垂木側面に渡って設けられると共に、母屋に沿って配置されることにより、母屋の上面に化粧材を配置して強度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態におけるカーポートの正面図である。
【図2】カーポートの側面図である。
【図3】カーポートの平面図である。
【図4】化粧材と側枠が突き合わされる部分付近の拡大斜視図である。
【図5】化粧材と側枠が突き合わされる部分付近の拡大斜視図であって上部材と側枠端面キャップが取付けられた状態の図である。
【図6】化粧材と前枠が突き合わされる部分付近の拡大斜視図である。
【図7】図6の状態から化粧材に上部材を取付けると共に前枠に前枠端面キャップを取付けた斜視図である。
【図8】母屋の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるカーポートの正面図を、図2にはカーポートの側面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態におけるカーポートは、地面に立設される支柱2が上端において梁3を片持ち状に支持してなるフレーム体1に、屋根体4が支持されて構成されている。
【0019】
支柱2と梁3からなるフレーム体1は、前後1組ずつ設けられ、それぞれが屋根体4を支持している。また、梁3は支柱2に支持された位置から先端側に向かって上方傾斜状となるように取付けられている。
【0020】
図3には、カーポートの平面図を示している。カーポートを構成する屋根体4は、支柱2が配置される側の辺を構成する後枠11と、後枠11と対向する辺を構成する前枠10と、前枠10及び後枠11と交わる方向の辺を構成する左右の側枠12により外周が枠状に形成され、前枠10と後枠11及び側枠12に囲まれた領域には、梁3と平行な方向に沿って母屋13が複数本配置され、母屋13と直交する方向に沿って垂木14が複数本配置される。
【0021】
母屋13は梁3の上面に載置されて支持され、垂木14は母屋13の上面に載置されて支持される。また、垂木14間の領域及び垂木14と側枠12間の領域には、それぞれパネル体17が設けられる。
【0022】
前枠10は、梁3に対して傾斜状となるように配置されており、前後のフレーム体1を構成する各梁3は、それに合わせて一方が他方より短くなるように切断されている。また、本実施形態では屋根体4の四隅のうち三隅において各枠が切断され切り欠かれている。
【0023】
屋根体4のうち図3における左下の隅部は、前枠10と側枠12がそれぞれ切断され、さらに前枠10に最も近い母屋13も切断されている。これにより、屋根体4の図3における左下の隅部は長方形状に切り欠かれており、パネル体17も切り欠かれた領域には配置されない。
【0024】
前枠10と側枠12及び母屋13は、いずれも垂直に切断されている。切断された前枠10の端面は、前枠端面キャップ20により閉塞される。同様に側枠12の端面は側枠端面キャップ22により、母屋13の端面は母屋端面キャップ24により、それぞれ閉塞される。
【0025】
切断された側枠12の端部側面から対向する垂木14の側面に渡っては、長尺状の化粧材15が設けられる。側枠12から垂木14に渡って設けられる化粧材15は、母屋13に沿って設けられ、母屋13の上面に固定される。また、化粧材15はパネル体17の端部を保持する形態を有している。
【0026】
図4には、化粧材15と側枠12が突き合わされる部分付近の拡大斜視図を示している。側枠12は上部材12aと下部材12bの二部材により構成されており、図4にはこのうち下部材12bのみを表している。側枠12の下部材12bは、パネル体17の端部を載置するパネル支持部12cを有しており、またパネル体17の下面との間の水密性を確保する水密材12dを長手方向に沿って有している。
【0027】
化粧材15は、下面が母屋13に当接してネジ止め固定され、またパネル体17の端部を保持するパネル体保持部15aを有している。パネル体17の端部はパネル体保持部15aに納められる。また、母屋13は端部に母屋端面キャップ24が設けられて、端面が閉塞されている。
【0028】
図5には、化粧材15と側枠12が突き合わされる部分付近の拡大斜視図であって上部材12aと側枠端面キャップ22が取付けられた状態の図を示している。この図に示すように、側枠12の下部材12bは上部材12aによって覆われ、下部材12bと上部材12aによってパネル体17の端部を長手方向に沿って挟持している。
【0029】
また、側枠12の端部には側枠端面キャップ22が設けられて、側枠12の端面を閉塞している。側枠端面キャップ22は、側枠12の端面を塞ぐ塞ぎ部22aと、塞ぎ部22aから側枠12の中央方向に伸びるフィン部22bとを有している。フィン部22bは、側枠12を構成する上部材12aの上面に当接し、ネジ止めされて固定される。
【0030】
このように、側枠端面キャップ22で側枠12の端面を閉塞すると共に、側枠12の上面に当接固定されることにより、側枠12の端面を塞ぎつつ、側枠12の上部材12aを上面から押圧することができ、上部材12aと下部材12bによるパネル体17の保持強度を大きくすることができる。また図示しないが、化粧材15の反対側の端面は、垂木14の端面に対して突き合わされており、その継ぎ目部分にはコーキング材を設けるなどして水密をなすようにしている。
【0031】
屋根体4のうち図3における右下の隅部は、前枠10が側枠12に最も近い垂木14の位置近傍まで切断され、側枠12が前枠10に最も近い母屋13の位置まで切断されている。そして、これらの切断端部間を渡すように長尺状の化粧材16が設けられ、パネル体17はこれに合わせて右下の隅部が斜めに切り欠かれている。
【0032】
ここでは、化粧材16は切断された側枠12の端部側面から前枠10の側面に渡って設けられている。前枠10と側枠12は垂直に切断されており、前枠10の端面は前枠端面キャップ20により閉塞され、側枠12の端面は側枠端面キャップ22により閉塞される。
【0033】
化粧材16は、前枠10及び側枠12に対してそれぞれ傾斜状に設けられ、かつ前枠10の側面及び側枠12の側面に突き当てられるため、両端部がそれぞれ傾斜状に切断されている。また、化粧材16はパネル体17の端部を保持する形態を有している。
【0034】
図6には、化粧材16と前枠10が突き合わされる部分付近の拡大斜視図を示している。前枠10は、パネル体17の端部を載置保持するパネル体保持部10aと、長手方向に沿ってパネル体17からの水を受ける溝部10bとを有している。また、化粧材16は側枠12と同じ断面形状を有してなり、上部材16aと下部材16bからなるが、図6には下部材16bのみが表されている。化粧材16の下部材16bは、パネル体17の端部を載置するパネル支持部16cを有しており、またパネル体17の下面との間の水密性を確保する水密材16dを長手方向に沿って有している。そして、化粧材16は前枠10に対しては下面が当接してネジ止め固定される。
【0035】
図7には、図6の状態から化粧材16に上部材16aを取付けると共に前枠10に前枠端面キャップ20を取付けた斜視図を示している。化粧材16は、上部材16aが取付けられることで、下部材16bとの間でパネル体17を挟持する。また、前枠端面キャップ20は、前枠10の端面を塞ぐ塞ぎ部20aと、塞ぎ部20aから前枠10の中央方向に向かって伸びる上面塞ぎ部20bとを有している。上面塞ぎ部20bは、前枠10と化粧材16の連結部分を上方から覆う。また、前枠端面キャップ20は、後枠11と対向する側の面、すなわち図7の図中奥側の面において前枠10に対してビス止め固定される。
【0036】
屋根体4のうち図3における右上の隅部は、後枠11が側枠12に最も近い垂木14の位置近傍まで切断され、側枠12が後枠11から2番目に近い母屋13の位置まで切断されている。そして、これらの切断端部間を渡すように長尺状の化粧材16が設けられ、パネル体17はこれに合わせて右上の隅部が斜めに切り欠かれている。また、後枠11に最も近い母屋13は、化粧材16が渡される位置まで切断されている。
【0037】
ここでは、化粧材16は切断された側枠12の端部側面から後枠11の側面に渡って設けられている。後枠11と側枠12は垂直に切断されており、後枠11の端面は後枠端面キャップ21により閉塞され、側枠12の端面は側枠端面キャップ22により閉塞される。なお、後枠端面キャップ21は前枠端面キャップ20と同様に、後枠11の前枠10と対向する側面に対しビス止め固定される。
【0038】
化粧材16は、図3における右下の隅部に設けられるものと同じ断面形状、すなわち側枠12と同じ断面形状を有してなり、後枠11及び側枠12に対してそれぞれ傾斜状に設けられ、かつ後枠11の側面及び側枠12の側面に突き当てられるため、両端部がそれぞれ傾斜状に切断されている。また、化粧材16はパネル体17の端部を保持する形態を有している。
【0039】
このように、図3における右上の隅部においては、右下の隅部とほぼ同様の構造で屋根体4が切り欠かれている。一方で、右下の隅部では、切欠が母屋13を跨がない範囲で形成されているのに対し、右上の隅部では、切欠が母屋13を跨いで形成されている。この場合であっても、母屋13を垂直に切断し、その端面には母屋端面キャップ24を設けることにより、切欠を構成することができる。
【0040】
以上のように、屋根体4の隅部において側枠12と前枠10、または側枠12と後枠11を切断し、側枠12と前枠10間、または側枠12と後枠11間、あるいは側枠12と対向する母屋13間に長尺状の化粧材15または化粧材16を設けることにより、化粧材15、16を切り欠く形状に合わせて形成し、前枠10、後枠11、及び側枠12は垂直に切断するだけでよいので、施工性を良好にすることができ、また各枠の端部は切欠形状にかかわらず垂直に切断されるので、各枠の端面を閉塞する端面キャップを複数種類用意する必要がなく、コストダウンを図ることができる。また、常に同じ端面キャップで各枠の端部が閉塞されるため、意匠性も良好にすることができる。
【0041】
図8には、母屋13の斜視図を示している。この図に示すように、母屋13は断面中空状に形成され、下面13aは梁3に載置される平面状に形成されると共に、上面13bも平面状に形成される。上面13bには、断面T字状の上面部材13cが長手方向に沿って設けられる。
【0042】
上面部材13cは、母屋13に固定された状態でその側面に当接すると共に、上方に突出する突起部13dを有している。上面部材13cは、突起部13dの上端でパネル体17を支持する。また、母屋13において垂木14を設ける部分には上面部材13cは設けられない。すなわち、上面部材13cは母屋13の上面13bにおける各垂木14間の領域にそれぞれ設けられて、垂木14を両側から挟むように配置される。
【0043】
従来のカーポートでは、母屋13の上面13bに突起部が一体的に形成されており、垂木14を配置する部分について突起部を切り欠く加工を行っていたが、これに対して本実施形態のように母屋13と別部材の上面部材13cで垂木14を両側から挟むようにすることで、垂木14の母屋13に対する取付角度を調整することができる。これにより、母屋13と垂木14が必ずしも直交しなくてもよく、屋根体4の形状を様々に設定することが可能となる。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では、図3に示す左下と右上及び右下の三隅について、屋根体4を切り欠いているが、屋根体4の切欠は四隅のうちいずれか1箇所以上に形成することができ、その形態も化粧材を側枠12から前枠10または後枠11に斜め方向に渡すものと、化粧材を側枠12から対向する母屋13に渡すものについて、必要な切欠形状に応じて選択することができる。
【0045】
また、本実施形態において屋根体4の隅部は、垂木14を跨がない範囲でのみ切り欠かれているが、垂木14を跨いで切欠を形成してもよく、その場合には垂木14を切欠に合わせて切断することとなる。この場合にも、垂木14は垂直に切断すればよいので、垂木14の端面に設けられる垂木端面キャップ23をそのまま用いることができる。
【0046】
このように、本発明によれば化粧材を設けることで、屋根体4の隅部を傾斜状あるいは角状に任意の大きさで切り欠くことができ、様々な敷地形状に対応したカーポートとすることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 フレーム体
2 支柱
3 梁
4 屋根体
10 前枠
10a パネル体保持部
10b 溝部
11 後枠
12 側枠
12a 上部材
12b 下部材
12c パネル支持部
12d 水密材
13 母屋
13a 下面
13b 上面
13c 上面部材
13d 突起部
14 垂木
15 化粧材
15a パネル体保持部
16 化粧材
16a 上部材
16b 下部材
16c パネル支持部
16d 水密材
17 パネル体
20 前枠端面キャップ
20a 塞ぎ部
20b 上面塞ぎ部
21 後枠端面キャップ
22 側枠端面キャップ
22a 塞ぎ部
22b フィン部
23 垂木端面キャップ
24 母屋端面キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱に梁を支持させてなるフレーム体と、該フレーム体の梁に支持される屋根体とからなるカーポートにおいて、
前記屋根体は、前記支柱側の辺を構成する後枠と、該後枠と対向する前枠と、該前枠及び後枠と交わる辺を構成する左右の側枠と、前記梁と交わる方向に伸びて該梁に載置される母屋と、該母屋と交わる方向に伸びて該母屋に載置される垂木と、該垂木と側枠及び前後枠に囲まれた複数の領域に配設されるパネル体とを有し、
前記屋根体の隅部において少なくとも前記側枠と前枠または後枠とが垂直に切断され、該切断された側枠の端部側面から前記前枠または後枠の側面に渡って、または前記切断された側枠の端部側面から対向する垂木側面に渡って、長尺状の化粧部材が設けられ、該化粧部材は前記パネル体の端部を載置可能なパネル体保持部を備え、
前記切断された側枠と前枠または後枠の切断面には端面キャップが設けられてなることを特徴とするカーポート。
【請求項2】
前記化粧部材の上部には該化粧部材に載置された前記パネル体の端部を挟持する押さえ部が設けられることを特徴とする請求項1記載のカーポート。
【請求項3】
前記端面キャップは前記側枠または前枠または後枠の切断面を塞ぐ塞ぎ部と、該塞ぎ部から前記側枠または前枠または後枠の中央方向に向かって伸びるフィン部を備え、該フィン部は前記押さえ部の上面に当接して固定されることを特徴とする請求項2記載のカーポート。
【請求項4】
前記化粧部材は前記切断された側枠の端部側面から前記前枠または後枠の側面に渡って設けられると共に、前記側枠と同一断面の部材からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーポート。
【請求項5】
前記化粧部材は前記切断された側枠の端部側面から対向する垂木側面に渡って設けられると共に、前記母屋に沿って配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーポート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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