説明

ガスシステム

【課題】バルブ本体と配管とを接続する継手に手動弁の機能を持たせたガスシステムを提供する。
【解決手段】ガスシステム1は、内部に流路部11を有し、バルブ本体3に螺合して流体を配管2からバルブ本体3に流通させる第1継手4と、第1継手4に螺合して配管2を第1継手4に固定させる第2継手5と、を備え、第1継手4は、バルブ本体3に締め込むことでバルブ本体3の流路の流入口10を遮断する先端部14aと、バルブ本体3に対して緩めることで流路部11から分岐して流体を流通させる分岐流路13とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスシステムに係り、特に、バルブ本体と配管とを接続する継手を有する
ガスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
図7に、従来のバルブ本体と配管とを接続する継手を有するガスシステムの一つの実施例を示す。このガスシステム60は、配管62とバルブ本体63とを第1継手64及び第2継手65とにより接続させ、高圧の流体を配管62からバルブ本体63へと流通させる。
【0003】
すなわち、第1継手64は、バルブ本体63とネジ部68により螺合し、締め込むことでバルブ本体63に挿入される。この第1継手64は、バルブ本体63とスペーサ66を介して接触する。また、第1継手64は、内部にバルブ本体63の流入口70に開放された第1継手流路71を有し、その先端部74が流入口70と間隔を空けて配置される。この構成により、流体を第1継手流路71から流入口70へと流通させる。
【0004】
また、第2継手65は、一方で配管62を保持し、他方で第1継手64とネジ部69により羅合し、締め込むことで配管62を第1継手64に固定させる。そして、配管62の配管流路72から流れる流体を第1継手流路71へと流通させる。また、第1継手64及び第2継手65には、流体の漏れを防止するシーリング67a,67bが設けられる。
【0005】
このように、この従来のガスシステム60は、配管62からの高圧の流体をバルブ本体63の流入口70へと流通させる機能を有している。
【0006】
一方、特許文献1には、ガス充填兼用ガス放出防止装置が開示されている。ここでは、本体のガス容器取付側に通気性のストッパ盤が設けられ、高圧ホース取付側にゴム製の便座が設けられ、ストッパ盤と便座との間にボール弁が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−124297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のガスシステムは、継手の部位に流体の流れを封止する手動弁の機能がなく、バルブ本体にその機能を持たせていた。しかし、バルブ本体に高精度の加工を施すのは容易でない場合があった。
【0009】
本願の目的は、かかる課題を解決し、バルブ本体と配管とを接続する継手に手動弁の機能を持たせたバルブガスシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るガスシステムは、バルブ本体と配管とを接続する継手を有するガスシステムにおいて、内部に流路部を有し、バルブ本体に螺合して流体を配管からバルブ本体に流通させる第1の継手と、第1の継手に螺合して配管を第1の継手に固定させる第2の継手と、を備え、第1の継手は、バルブ本体に締め込むことでバルブ本体の流路の流入口を遮断するバルブ流路遮断手段を有する。
【0011】
上記構成により、ガスシステムは、従来、継手によりバルブ本体と配管とを接続する機能しかなかったが、バルブ流路遮断手段を設けることで、バルブ本体と配管とを接続する継手に手動弁の機能を持たせることができる。
【0012】
また、ガスシステムは、バルブ流路遮断手段が、流路部のバルブ本体側を閉鎖し、第1の継手を締め込むとバルブ本体の流路を閉鎖する流路閉鎖部と、流路閉鎖部をかわした位置に流路部から分岐して設けられて流体を流通させる分岐流路部と、から構成されることが好ましい。すなわち、流路閉鎖部及び分岐流路部の構成とすることで、第1の継手を締め込むとバルブ本体の流路を流路閉鎖部により遮断することができ、また、第1の継手を緩めると分岐流路部によりバルブ本体の流路へ流体を流通させることができる。
【0013】
また、ガスシステムは、更に、第1の継手とバルブ本体の表面との間に挿入自在なスペーサを備え、スペーサを外して第1の継手を締め込むことで流路閉鎖部によりバルブ本体の流路が閉鎖されることが好ましい。すなわち、スペーサを挿入することで、バルブ本体の流路を開放させた状態で第1継手の位置を固定することができ、スペーサを除去することでバルブ本体の流路を遮断できる。
【0014】
また、ガスシステムは、流路閉鎖部が、バルブ本体の流路の流入口に対向する蓋状の板であることが好ましく、さらに、流路閉鎖部が、流入口の周囲に接触する環状の突出部を有することが好ましい。このように、流路閉鎖部には多様な形状が適用できる。
【0015】
さらに、ガスシステムは,流路閉鎖部が、バルブ本体の流路の流入口に接触する部分がゴム製又は樹脂製の素材からなることが好ましい。このように流路閉鎖部にゴム製又は樹脂製の素材を用いることで流体の漏れを防ぐ弁としての機密性を高めることができる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係るガスシステムは、バルブ本体と配管とを接続する継手を有するガスシステムにおいて、内部に流路部を有し、バルブ本体に螺合して流体を配管からバルブ本体へと流通させる第1の継手と、第1の継手に螺合して配管を第1の継手に固定させる第2の継手と、を備え、第1の継手は、第2の継手を緩めると第1の継手内の流路部を遮断する継手流路遮断手段を有することを特徴とする。
【0017】
上記構成により、ガスシステムは、従来、継手によりバルブ本体と配管とを接続する機能しかなかったが、継手流路遮断手段を設けることで、バルブ本体と配管とを接続する継手に手動弁の機能を持たせることができる。
【0018】
また、ガスシステムは、継手流路遮断手段が、継手の軸方向に移動可能なボール弁と、流体を配管から流路部へと分岐して流通させる分岐流路部を有し、ボール弁の一端を配管に接続するボール弁接続手段と、ボール弁の他端に接続するバネと、バネを第1の継手に固定するバネ固定手段と、から構成されることが好ましい。すなわち、ボール弁、ボール弁接続手段、バネ、バネ固定手段、及び分岐流路部の構成とすることで、第1の継手内の流路をボール弁により遮断することができ、また、ボール弁により開放することができる。
【0019】
また、ガスシステムは、ボール弁が、球状、円錐状、又は平板状のうちのいずれかの形状であることが好ましい。ボール弁には多様な形状が適用できる。
【0020】
さらに、ガスシステムは、バネ固定手段が、第1の継手に羅合したか、嵌合されたか、又はサークリップされたスリーブである。ボール弁接続手段が、弁に接続された押し棒であることが好ましい。これにより、配管とボール弁が連動し、第2の継手を回すことで第1の継手の流路を遮断或いは開放することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明に係るガスシステムによれば、バルブ本体と配管とを接続する継手に手動弁の機能を持たせたガスシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係るガスシステムの第1の実施形態の概略構成を示す断面図である。
【図2】バルブ本体と第1継手の間に挿入される場合のスペーサの形状を示す平面図である。
【図3】第1継手の先端部の他の実施例を示す平面図である。
【図4】本発明に係るガスシステムの第2の実施形態の概略構成を示す断面図である。
【図5】第1継手の弁についての他の実施例を示す断面図である。
【図6】第1継手のスリーブについての他の実施例を示す断面図である。
【図7】従来のガスシステムの1つの実施例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、図面を用いて本発明に係るガスシステムの実施形態につき、詳細に説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1に、本発明に係るガスシステムの第1の実施形態を示す。本ガスシステム1は、配管2とバルブ本体3とを接続させる第1継手4及び第2継手5から構成される。そして、この第1継手4及び第2継手5により高圧の流体を配管2からバルブ本体3へと流通させる。
【0025】
第1継手4は、バルブ本体3の流入口10に対向する先端部14a、バルブ本体3と接触する接触部18a、流体を流通させる第1継手流路11、第1継手流路11から分岐する分岐流路13、バルブ本体3と螺合するネジ部8、バルブ本体表面19と接触する鍔部17、及び第2継手5と羅合する接続部22から構成される。そして、第1継手4とバルブ本体3との接触部18aには、流体の漏れを防止するシーリング7aが設けられる。
【0026】
この第1継手4の先端部14a及び分岐流路13はバルブ流路遮断手段を構成する。すなわち、先端部14aは円錐の形状であり、バルブ本体3の流路となる流入口10に当接することで流入口10を封鎖する。また、分岐流路13は、先端部14aが流入口10を閉鎖する部分をかわした位置に設けられる。これにより、第1継手4を流入口10から離間させた場合に、流体を第1継手流路11から分岐させて流入口10に連通させる。
【0027】
第2継手5は、配管2を保持する配管保持部16、及び第1継手4と羅合するネジ部9から構成される。また、配管2は、内部の配管流路12及び第2継手5に係合する係合部21から構成される。この第2継手5を第1継手4に対して回転させることでネジ部9の羅合により配管2と第1継手4とが固定される。このように、第2継手5を第1継手4に対して締め付けることで、第1継手4の回転が配管2に影響しないようにできる。そして、第1継手4と配管2との接触部18bには、流体の漏れを防止するシーリング7bが設けられる。
【0028】
ガスシステム1のバルブ流路遮断手段の動作を説明する。第1継手4をバルブ本体3に対して回転させると、ネジ部8の螺合によりバルブ本体3に第1継手4が挿入される。図1に示すように、鍔部17がバルブ本体表面19に接触するまで締め込むと、先端部14aはその円錐の形状により流入口10を封鎖する。そして、第2継手5を締め込むと流体のバルブ本体3への流通を遮断することができる。また、第2継手5を緩め、第1継手4を逆回転させてネジ部8の螺合によりバルブ本体3から第1継手4を離すと、先端部14aによる流入口10の封鎖が解除される。この状態で流体は分岐流路13を介して第1継手流路11からバルブ本体3の流入口10へと流通する。このように、第1継手4及び第2継手5を締め込むか緩めるかにより手動弁の機能が発揮され、流体の配管2からバルブ本体3への流体の流通を制御することができる。
【0029】
図2に、バルブ本体3と第1継手4の間に挿入される場合のスペーサ6の形状を示す。この第1継手4とバルブ本体表面19との間にスペーサ6を挟み込んでも良い。この場合、スペーサ6を挟み込んだ状態では、先端部14aによる流入口10の封鎖が解除され、流体は分岐流路13を介して第1継手流路11からバルブ本体3の流入口10へと流通する。このように、スペーサ6は、第1継手4の位置を、流体を流通させる状態に固定する機能を有する。また、第2継手5及び第1継手4を緩めてスペーサ6を外すと、鍔部17をバルブ本体表面19に接触するまで締め込むことができる。このとき、先端部14aは流入口10を封鎖し、流体のバルブ本体3への流れを遮断できる。図2に示すように、スペーサ6は挿入部20を有し、円盤の一部が欠けた形状である。この挿入部20により。スペーサ6を第1継手4とバルブ本体表面19との間へ横から着脱することが可能になる。このように、スペーサ6を用いることで、先端部14aによる流入口10の閉鎖を解除する場合に、第1継手4の位置を固定することができる。
【0030】
図3に、第1継手4の先端部14の他の実施例を示す。図3(a)は、先端部14bが流入口10に当接する円形の板である場合を示す。また、図3(b)は、先端部14bの円形の板にさらに環状の突起が設けられて流入口10に当接する場合を示す。この先端部の形状は、図1に示す先端部14a及び図3に示す14b,14cに限らず、流体が分岐流路13から流入口10へ流通するのを妨げずに流入口10を封鎖可能な形状であれば、他の形状であっても良い。また、これらの先端部14a,14b,14cは、その一部分又は全部がゴムや樹脂などの比較的柔らかな素材であっても良い。これにより、流体が流入口10へ漏れることをより防止できる。
【0031】
また、分岐流路13は、第1継手流路11から放射状に分岐するが、その数量は流体の流量により単数であっても複数であっても良い。さらに、図1では、第1継手4とのバルブ本体3とのシーリング7aはピストンシール構造とし、第1継手4と配管2とのシーリング7bはロッドシール構造としているが、それぞれいずれの構造であっても良い。
【0032】
(第2の実施形態)
図4に、本発明に係るガスシステムの第2の実施形態を示す。本ガスシステム30は、配管32とバルブ本体33とを接続させる第1継手34及び第2継手35から構成される。そして、この第1継手34及び第2継手35により高圧の流体を配管32からバルブ本体33へと流通させる。
【0033】
第1継手34は、バルブ本体33の流入口40に対向する先端部44、流体を流通させる第1継手流路41、バルブ本体33と螺合するネジ部38、バルブ本体表面49と接触する鍔部47、及び第2継手35と螺合する接続部42から構成される。
【0034】
この第1継手34には継手流路遮断手段が組み込まれる。すなわち、継手流路遮断手段は、第1継手34の第1継手流路41の内部に設けられ、第1継手34の軸方向に移動可能なボール弁45a、分岐流路43を有してボール弁45aを配管32に接続させる押し棒52、ボール弁45aに接続するスプリング50、スプリング50を第1継手34の先端部44に固定するスリーブ53a、及び配管32と連通する連通口54から構成される。
【0035】
第2継手35は、配管32を保持する配管保持部46、及び第1継手34と羅合するネジ部39から構成される。また、配管32は、内部の配管流路42及び第2継手35に係合する係合部21から構成される。この第2継手35を第1継手34に対して回転させることでネジ部39の羅合により配管32と第1継手34とが固定される。このように、第2継手35を第1継手34に対して締め付けることで、第1継手34の回転が配管32に影響しないようにできる。第2継手35と配管32との接触部42には、流体の漏れを防止するシーリング37が設けられる。
【0036】
ガスシステム30の継手流路遮断手段の動作を説明する。第1継手34をバルブ本体33に対して回転させると、ネジ部38の螺合によりバルブ本体33に第1継手34が挿入される。次に、第2継手35を締め込むと、配管32は流入口40の方向に移動する。このとき第1継手34内のボール弁45aは、図4に示すように連通口54から離間する。これにより、流体は、押し棒52に設けられた配管流路42から分岐流路43を介して第1継手流路41に流れて流入口40へと流通する。このとき、ボール弁45aは他端をスリーブ53aに固定されたスプリング50を圧縮する。一方、第2継手35を緩めると、第1継手34内のボール弁45aは連通口54を封鎖する。このとき、圧縮されたスプリング50の復元力によりボール弁45aは連通口54に押え込まれる。このように、第2継手35を締め込むか緩めるかにより手動弁の機能が発揮され、流体の配管32からバルブ本体33への流通を制御することができる。
【0037】
第1継手34の先端部44には、流体が漏れるのを防止するためメタルシール部55が設けられる。このメタルシール部55は、例えばゴムシール又は樹脂シールでも良い。また、図4にスペーサ36を破線で示す。このスペーサ36は原則として不要であるが、第1継手34が締め込まれた場合に、第1継手34の先端部44により流体の漏れが発生しないようにメタルシール部55を押し付けるためのゴムや樹脂製のスペーサ36として使用しても良い。
【0038】
図5に、第1継手34のボール弁45についての他の実施例を示す。図5(a)は、断面が略三角形をした円錐状のボール弁45bを示す。このボール弁45bは、連通口54の漏斗状の形状に適合して連通口54を閉鎖することができる。図5(b)は、平板状のボール弁45cを示す。このボール弁45cは、連通口54の円形の形状に適合して連通口54を閉鎖することができる。
【0039】
図6に、スリーブ53の他の実施例を示す。本実施形態でのスリーブ53aは、第1継手34にねじ込みにより取付けられる方式であるが、このスリーブ53bは、嵌合により挿入されるか、或いはサークリップにより挿入される。
【0040】
本実施形態では、押し棒52は、配管32とは別体として接続する構造であるが、押し棒52と配管32の端部とが一体であっても良い。また、押し棒52の分岐流路43は、押し棒52から放射状に分岐するが、その数量は流体の流量により単数であっても複数であっても良い。また、分岐流路43は、孔ではなく配管32との接続部に設けられた溝であっても良い。さらに、図4では、シーリング37はピストンシール構造としているが、ロッドシール構造であっても良い。
【符号の説明】
【0041】
1,30,60 ガスシステム、2,32,62 配管、3,33,63 バルブ本体、4,34,64 第1継手、5,35,65 第2継手、6,36,66 スペーサ、7a,7b,37,67a,67b シーリング、8,9,38,39,68,69 ネジ部、10,40,70 流入口、11,41,71 第1継手流路、12,42,72 配管流路、13,43 分岐流路、14a,14b,14c,44,74 先端部、16,46 配管保持部、17,47 鍔部、18a,18b,42 接触部、19,49 バルブ本体表面、20 挿入部、21,51 係合部、22,42 接続部、45a,45b,45c ボール弁、50 スプリング、52 押し棒、53a,53b スリーブ、54 連通口、55 メタルシール部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ本体と配管とを接続する継手を有するガスシステムにおいて、
内部に流路部を有し、バルブ本体に螺合して流体を配管からバルブ本体に流通させる第1の継手と、
第1の継手に螺合して配管を第1の継手に固定させる第2の継手と、を備え、
第1の継手は、バルブ本体に締め込むことでバルブ本体の流路の流入口を遮断するバルブ流路遮断手段を有することを特徴とするガスシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のガスシステムであって、バルブ流路遮断手段は、流路部のバルブ本体側を閉鎖し、第1の継手を締め込むとバルブ本体の流路を閉鎖する流路閉鎖部と、流路閉鎖部をかわした位置に流路部から分岐して設けられて流体を流通させる分岐流路部と、から構成されることを特徴とするガスシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のガスシステムであって、更に、第1の継手とバルブ本体の表面との間に挿入自在なスペーサを備え、スペーサを外して第1の継手を締め込むことで流路閉鎖部によりバルブ本体の流路が閉鎖されることを特徴とするガスシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1に記載のガスシステムであって、流路閉鎖部は、バルブ本体の流路の流入口に対向する蓋状の板であることを特徴とするガスシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のガスシステムであって、流路閉鎖部は、流入口の周囲に接触する環状の突出部を有することを特徴とするガスシステム。
【請求項6】
請求項4又は5に記載のガスシステムであって、流路閉鎖部は、バルブ本体の流路の流入口に接触する部分がゴム製又は樹脂製の素材からなることを特徴とするガスシステム。
【請求項7】
バルブ本体と配管とを接続する継手を有するガスシステムにおいて、
内部に流路部を有し、バルブ本体に螺合して流体を配管からバルブ本体へと流通させる第1の継手と、
第1の継手に螺合して配管を第1の継手に固定させる第2の継手と、を備え、
第1の継手は、第2の継手を緩めると第1の継手内の流路部を遮断する継手流路遮断手段を有することを特徴とするガスシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のガスシステムであって、継手流路遮断手段は、継手の軸方向に移動可能なボール弁と、流体を配管から流路部へと分岐して流通させる分岐流路部を有し、ボール弁の一端を配管に接続するボール弁接続手段と、ボール弁の他端に接続するバネと、バネを第1の継手に固定するバネ固定手段と、から構成されることを特徴とするガスシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のガスシステムであって、ボール弁は、球状、円錐状、又は平板状のうちのいずれかの形状であることを特徴とするガスシステム。
【請求項10】
請求項8に記載のガスシステムであって、バネ固定手段は、第1の継手に羅合したか、嵌合されたか、又はサークリップされたスリーブであることを特徴とするガスシステム。
【請求項11】
請求項8に記載のガスシステムであって、ボール弁接続手段は、ボール弁に接続された押し棒であることを特徴とするガスシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−276092(P2010−276092A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−128362(P2009−128362)
【出願日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】