説明

ガスタービン燃焼器のキャップにおける温度制御システム及び方法

【課題】ガスタービン燃焼器のキャップにおける温度制御システム及び方法を提供すること。
【解決手段】システムは、タービンエンジン(10)を含み、該タービンエンジン(10)が、ヘッド端部(32)を有する燃焼器(16)と、ヘッド端部(32)内に配置されたバッキングプレート(72)と、バッキングプレート(72)に結合された燃焼器キャップ(36)と、を備え、バッキングプレート(72)及び燃焼器キャップ(36)が燃料ノズルレセプタクル(64)を含む。燃焼器キャップ(36)は、燃料ノズルレセプタクル(64)の周りに配置された複数のセグメント(50、52、54)を含み、各セグメント(50、52、54)が複数の空気噴出ポート(66)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービン燃焼器のキャップにおける温度制御のシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンエンジンは、圧縮機、燃焼器、及びタービンを含む。燃焼器は、圧縮機からの加圧空気を燃料と共に受け取り、燃料−空気混合気を燃焼して、高温の燃焼ガスを生成する。高温ガスは、タービンを流れ、これによりタービンブレードを駆動する。理解されるように、燃焼器は相当な量の熱を発生する。残念ながら、この熱は、種々の構成部品の熱膨張を引き起こし、その結果、適切な冷却又は逃がしを提供することなく熱亀裂又は他の問題を生じる可能性がある。例えば、燃焼器のヘッド端部において、この熱によりキャップ組立体内で大きな熱膨張を引き起こす場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7140185号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明の幾つかの実施形態について要約する。これらの実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲を限定するものではなく、本発明の可能な形態を簡単にまとめたものである。実際、本発明は、以下に記載する実施形態と同様のものだけでなく、異なる様々な実施形態を包含する。
【0005】
第1の実施形態において、システムは、ヘッド端部を有する燃焼器と、ヘッド端部内に配置されたバッキングプレートと、バッキングプレートに結合された燃焼器キャップと、を備えたタービンエンジンを含み、燃焼器キャップが燃料ノズルレセプタクルの周りに配置された複数のセグメントを含み、各セグメントが複数の空気噴出ポートを含む。
【0006】
第2の実施形態において、システムは、複数のセグメントを備えたタービン燃焼器キャップを含み、複数のセグメントの各セグメントが、何れか1つの燃料ノズルレセプタクルを完全に囲むことなく、少なくとも2つの燃料ノズルレセプタクルに当接する縁部を有する。
【0007】
第3の実施形態において、システムは、前面、裏面、及び縁部を各々が含む複数のセグメントを備えたタービン燃焼器キャップを含み、複数の燃料ノズルの縁部が、燃料ノズルレセプタクルの周りに配置され、各セグメントが、裏面からセグメントを通り前面から外に延びる複数の空気噴出ポートを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の1つの実施形態による、燃焼器に結合された燃料ノズルを有するタービンシステムのブロック図。
【図2】本発明の1つの実施形態による、複数の燃料ノズルが端部カバーに結合された、図1に示す燃焼器の切り欠き側面図。
【図3】本発明の1つの実施形態による、燃焼器キャップ組立体の正面図。
【図4】本発明の1つの実施形態による、図3の線4−4内に示すような図3の燃焼器キャップ組立体の詳細図。
【図5】本発明の1つの実施形態による、図3の線5−5に沿った断面図。
【図6】本発明の1つの実施形態による、図3に示す燃焼器キャップ組立体の分解後方斜視図。
【図7】本発明の1つの実施形態による、図3に示す燃焼器キャップ組立体の分解前方斜視図。
【図8】本発明の1つの実施形態による、図7の線8−8内に示す図7のバッキングプレート組立体の部分正面図。
【図9】本発明の1つの実施形態による、関連するバッキングプレート組立体を有する燃焼器キャップ組立体の斜視図。
【図10】本発明の1つの実施形態による、図9の線10−10内に示す燃焼器キャップ組立体の斜視図。
【図11】本発明の1つの実施形態による、図3及び9の線10−10内に示す燃焼器キャップ組立体の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の上記その他の特徴、態様及び利点については、図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって理解を深めることができるであろう。図面を通して、同様の部材には同様の符号を付した。
【0010】
以下、本発明の1以上の特定の実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するため、現実の実施に際してのあらゆる特徴について本明細書に記載しないこともある。実施化に向けての開発に際して、あらゆるエンジニアリング又は設計プロジェクトの場合と同様に、実施毎に異なる開発者の特定の目標(システム及び業務に関連した制約に従うことなど)を達成すべく、実施に特有の多くの決定を行う必要があることは明らかであろう。さらに、かかる開発努力は複雑で時間を要することもあるが、本明細書の開示内容に接した当業者にとっては日常的な設計、組立及び製造にすぎないことも明らかである。
【0011】
本発明の様々な実施形態の構成要素について紹介する際、単数形で記載したものは、その構成要素が1以上存在することを意味する。「含む」、「備える」及び「有する」という用語は内包的なものであり、記載した構成要素以外の追加の要素が存在していてもよいことを意味する。
【0012】
以下で詳細に検討するように、タービン燃焼器キャップの実施形態は、ガスタービン燃焼器内の熱発生に伴う熱応力を低減するよう構成された複数のセグメントを含むことができる。例えば、複数のセグメントは、1つの燃料ノズル当たりに複数のセグメントを含むことができる。幾つかの実施形態において、各燃料ノズルは、燃料ノズルの周囲にある1つの連続した構造体ではなく、2、3、4、5、又はそれ以上のセグメントにより囲まれる。全体として、複数のセグメントは、1以上の燃料ノズルレセプタクルを有するプレート様の外形を定める。例えば、各燃料ノズルレセプタクルは、タービン燃焼器キャップの2以上の弓状縁部により定められ、これにより全体で燃料ノズル用の円形開口を定めることができる。
【0013】
幾つかの実施形態では、セグメントは、互いの間に空隙を生成して空気冷却を容易にすると同時に、ある程度の熱膨張を許容することができる。同様に、セグメントは、燃料ノズルに隣接して空隙を生成して冷却を容易にすると同時に、燃料ノズルに対してある程度の熱膨張を許容することができる。加えて、セグメントの実施形態は、熱膨張を逃がすために、例えば半径方向及び/又は円周方向の移動を可能にする機構を含むことができる。従って、空隙及び機構は、タービン燃焼器キャップにおける熱応力及び亀裂の可能性を実質的に低減することができる。
【0014】
開示される実施形態はまた、複数のセグメントに結合されたバッキングプレートを含むことができ、該バッキングプレートは、セグメントの裏面に対して空気流を配向する。例えば、セグメントは、バッキングプレートから軸方向にオフセットし、中間冷却チャンバを定めることができる。バッキングプレートは、空気ジェットをセグメントの裏面に対して配向し、セグメントの衝突冷却を可能にするよう構成された空気ポートを含むことができる。特定の実施形態において、セグメントは、スタッドを介してバッキングプレートに結合することができ、スタッドは、半径方向に向けられたスロットを貫通して配置される。スタッドとスロットとの係合により、バッキングプレートに対するセグメントの移動(例えば、半径方向及び/又は円周方向)を可能にすることができ、これにより上述のような熱膨張に対する逃がしを提供する。
【0015】
特定の実施形態において、セグメントは、噴出冷却を可能にするための開口(例えば、穿孔)を含むことができる。例えば、開口は、セグメントを貫通して裏面から前面に軸方向に通ることができる。開口は、前面に対して種々の角度(例えば、20〜90度)に向けることができる。特定の実施形態において、開口は、空気流を燃料ノズルに向けて収束するように配向することができる。しかしながら、あらゆる好適な開口構成は、開示される実施形態の範囲内にある。
【0016】
次に、図面に移り、最初に図1を参照すると、タービンシステム10の1つの実施形態のブロック図が示されている。ブロック図は、燃料ノズル12、燃料供給源14、及び燃焼器16を含む。図示のように、燃料供給源14は、タービンシステム10に対して液体燃料又は天然ガスなどのガス燃料を燃料ノズル12を介して燃焼器16内に送る。加圧空気と混合した後、燃焼器16内で点火が起こり、結果として得られる排出ガスにより、タービン20内のブレードを回転させる。タービン20内のブレードとシャフト22との間の結合によりシャフト22の回転が生じ、シャフトはまた、図示のようにタービンシステム10全体にわたり幾つかの構成部品に結合される。例えば、図示のシャフト22は、圧縮機24及び負荷26に駆動可能に結合される。理解されるように、負荷26は、発電プラント又は車両など、タービンシステム10の回転出力により動力を発生することができるあらゆる好適なデバイスとすることができる。
【0017】
供給空気27は、導管を介して空気を吸気口28に送ることができ、次いで、この空気は圧縮機24に送られる。圧縮機24は、シャフト22に駆動可能に結合された複数のブレードを含み、これにより吸気口28からの空気を加圧して、矢印29で示すように、該空気を燃料ノズル12及び燃焼器16に送る。次いで、燃料ノズル12は、参照符号18で示すように、加圧空気及び燃料を混合し、最適な燃焼混合比、例えば、燃料がより完全に燃焼して燃料の浪費又は過剰なエミッションを生じないようにする燃焼をもたらすようにすることができる。タービン20を通過した後、排出ガスは、排出出口30においてシステムから外に出る。以下で詳細に検討するように、燃焼器16の1つの実施形態は、燃焼器キャップ組立体を含み、各燃料ノズルの周囲にセグメント化されることにより、燃焼器16内の熱膨張の逃がしを提供する。
【0018】
図2は、複数の燃料ノズル12を有する燃焼器16の1つの実施形態の切り欠き側面図を示す。特定の実施形態において、燃焼器16のヘッド端部32は、端部カバー34を含む。加えて、燃焼器16のヘッド端部32は、燃焼室38を閉鎖し且つ燃料ノズル12を収容する燃焼器キャップ組立体36を含む。燃料ノズル12は、燃料、空気、及び他の流体を燃焼器16に送る。図において、複数の燃料ノズル12が燃焼器16の基部の近傍で端部カバー34に取り付けられ、燃焼器キャップ組立体36を通過する。例えば、燃焼器キャップ組立体36は、1以上の燃料ノズル12を受け、燃焼からの境界を生成する。各燃料ノズル12は、加圧空気及び燃料の混合を可能にし、該混合気を燃焼器キャップ組立体36を通して燃焼器16の燃焼室38内に配向する。次いで、空気燃料混合気は、燃焼室38内で燃焼し、これにより高温の加圧排出ガスを生成することができる。これらの加圧排出ガスは、タービン20内のブレードの回転を駆動する。燃焼器16は、流れスリーブ40及び燃焼ライナ42を含み、燃焼室38を形成する。特定の実施形態において、流れスリーブ40及び燃焼ライナ42は、互いに同軸又は同心であり、中空の環状スペースを形成し、冷却用の空気の通過及び燃焼ゾーン38への流入(例えば、ライナ42及び/又は燃料ノズル42を介して)を可能にすることができる。ライナ42の設計は、トランジションピース46(例えば、収束セクション)を通り矢印線48に沿ってタービン20への空気燃料混合気の最適な流れを提供する。例えば、燃料ノズル12は、加圧空気燃料混合気を燃焼室38に分配することができ、ここで混合気の燃焼が起こるようになる。結果として得られる排出ガスは、トランジションピース46を通って矢印線48に沿ってタービン20に流れ、シャフト22と共にタービン20のブレードの回転を引き起こす。
【0019】
このプロセスの間、燃焼器キャップ組立体36は、燃焼が起こるにつれて応力が生じる可能性がある。詳細には、加圧空気は、650〜1300°F前後の温度になる場合があり、燃焼器キャップ組立体36の熱膨張を引き起こす。燃料は、50〜350°F前後になる可能性があり、これによりノズル12の熱膨張を引き起こすが、燃焼器キャップ組立体36の熱膨張の大きさよりも小さい。ノズル12及び燃焼器キャップ組立体36は、ステンレス鋼、合金、又は他の好適な材料など、同様の材料又は異なる材料から構成することができる。更に、燃焼により、燃焼器キャップ組立体36が、約2000°F〜3000°F又はそれ以に及ぶ温度に曝される可能性がある。これらの種々の温度に曝された結果として、燃焼器キャップ組立体36は、相当な熱応力を生じる可能性がある。以下で詳細に検討するように、燃焼器キャップ組立体36のセグメンテーションは、例えば、燃焼器キャップ組立体36の異なる構成部品の熱膨張により引き起こされる可能性がある応力の逃がしを提供することができる。
【0020】
図3は、燃焼器キャップ組立体36の1つの実施形態の正面図を示している。燃焼器キャップ組立体36は、複数の噴出プレートセグメント50、52、及び54を含むことができる。セグメント50、52、及び54は、繰り返し可能なパターンで組み合わせて、燃焼器キャップ組立体36の面56を形成することができる。燃焼器キャップ組立体36の面56は、例えば、約12と28インチの間の直径58を有する円形形状とすることができる。
【0021】
複数のセグメント50、52、及び54の各々は、前面60、裏面、及び複数の縁部62を含むことができる。複数のセグメント50、52、及び54の複数の縁部62の各々は、燃料ノズルレセプタクル64を囲むノズルバーナ管体63に当接することができる。ノズルバーナ管体63は、例えば、流体漏出を阻止するため、燃料ノズルレセプタクル64を通過する定量流体流れをレセプタクル64と燃料ノズル12との間に生成することができる。
【0022】
図示のように、セグメント50は、各々が別個の燃料ノズルレセプタクル64に当接する3つの縁部62を含むことができ、セグメント52は、各々が別個の燃料ノズルレセプタクル64に当接する2つの縁部62を含むことができ、セグメント54は、各々が別個の燃料ノズルレセプタクル64に当接する5つの縁部62を含むことができる。このように、各セグメント50、52、及び54は、何れか1つの燃料ノズルレセプタクル64を完全に囲むことなく、少なくとも2つの燃料ノズルレセプタクル64に当接する縁部62を含む。換言すると、各燃料ノズル12は、1つの連続した構造体ではなく、複数のセグメントによって囲まれる。従って、燃焼器キャップ36は、タービン燃焼器キャップの外周に沿って配置されたキャップセグメント50の第1のセットと、タービン燃焼器キャップの中央領域の付近に配置されたキャップセグメント54の第2のセットとを含むことができる。
【0023】
更に、セグメント50及び52は、燃焼器キャップ組立体36の外面56の外周に沿った繰り返し可能なパターンで配置することができ、これによりセグメント50及び52は、互いに隣接して交互する円周方向位置に置かれる。加えて、セグメント54は、上述の繰り返しセグメント50及び52に隣接し、燃焼器キャップ36の外面56から半径方向内向きにオフセットした中央領域の周りに繰り返し可能に配置することができる。
【0024】
セグメント50、52の各々は、空気のような流体が噴出ポート66(図4)を介してセグメント50、52、及び54の面を通過できるようにすることができる。このように、セグメント50、52、及び54を組み合わせて、噴出プレート49、すなわち内部のポートを通る流体の流れを可能にするプレートを形成することができる。図4は、弓状線4−4を通るセグメント50、52、又は54の何れかの面60の部分平面図を示している。
【0025】
図4に示すように、前面60は、複数の噴出ポート66、例えば、約100〜5000のポート66を含む。セグメント50、52、及び54の各々は、約10〜500の噴出ポート66を含むことができる。例えば、セグメント50、52、及び54の各々は、少なくとも約50、100、150、200、250、300、350、又は400の噴出ポート66を含むことができる。1つの実施形態において、燃焼器組立体36の噴出プレート49全体にわたって合計で約1000の噴出ポート66が存在することができる。加えて、各噴出ポート66は、約0.004〜0.100、0.010〜0.100、0.020〜0.040、0.020〜0.080、0.020〜0.035、又は0.050〜0.060インチの直径を有することができる。例えば、各噴出ポート66は、約0.020、0.030、0.040、0.050、0.060、0.070、0.080、0.090、又は0.100インチの直径よりも小さくすることができる。1つの実施形態において、各セグメント50、52、及び54は、少なくとも約100の空気噴出ポートを含むことができ、ここで、各噴出ポートは、直径が約0.100インチよりも少なくとも小さい。
【0026】
上述のように、噴出ポート66は、流体をセグメント50、52、及び54に通し、セグメント50、52、及び54の冷却を助けることができる。すなわち、空気噴出ポート66は、裏面から軸方向にそれぞれのセグメント50、52、又は54を通って延びて、燃焼器組立体36の噴出プレート49から出ることができる。更に、噴出ポート66は、セグメント50、52、及び54の各々の前面60に対して角度を付けることができる。例えば、噴出ポート66は、セグメント50、52、及び54の各々の前面60に対して約90、80、70、60、50、40、30、及び/又は20度の角度で噴出ポート66から外に流体を通すことができる。別の実施形態において、噴出ポート66は、セグメント50、52、及び54の各々の前面60に対して約45度よりもほぼ小さい角度で位置付けることができる。或いは、各噴出ポート66は、セグメント50、52、及び54の各々の前面60に対して約20〜70度の角度で位置付けることができる。更に、噴出ポート66は、平行又は非平行、すなわち収束又は発散することができる。1つの実施形態において、噴出ポート66は、燃料ノズル12に向かって収束することができる。噴出ポート66はまた、不規則なパターン又は体系的パターンで分散させることができる。
【0027】
図3に戻ると、セグメント50、52、及び54は各々、別個の燃料ノズルレセプタクル64に当接する縁部62を含むことができる。加えて、セグメント50、52、及び54はまた、複数の靱帯状接続部68を含むことができる。これらの靱帯状接続部68は、互いに当接するセグメント50、52、及び54の領域とすることができる。例えば、セグメント50は、4つの靱帯状接続部68(1つの靱帯状接続部68と2つのセグメント52の各々、及び1つの靱帯状接続部68と2つのセグメント54の各々)を含むことができ、セグメント52は、3つの靱帯状接続部68(1つの靱帯状接続部68と2つのセグメント52の各々、及び1つの靱帯状接続部68と単一のセグメント54)を含むことができる。同様に、セグメント54は、5つの靱帯状接続部68(1つの靱帯状接続部68と2つのセグメント50の各々、1つの靱帯状接続部68と単一のセグメント52、及び1つの靱帯状接続部68と2つのセグメント54の各々)を含むことができる。
【0028】
靱帯状接続部68は各々、空隙70を含むことができる。従って、セグメント50、52、及び54は各々、空隙70により離隔することができる。この空隙は、図3の線5−5に沿った燃焼器組立体36の断面を示している図5でより明確に分かる。空隙70は、例えば、約0.03〜0.3インチ幅とすることができる。図示のように、空隙70はまた、軸方向矢印71で示される軸方向経路に沿ってセグメント52及び54間の空気流を許容することができる。全体的に図3及び5を参照すると、噴出プレート49は、複数のファスナー(例えば、ネジ付きスタッド又はボルト74及びナット76)によりバッキングプレート72に結合される。図示の実施形態において、各スタッド74は、スタッド74とバッキングプレート72との間の軸方向にスペーサ(例えば、1以上のワッシャ78)を含むことができる。詳細には、噴出プレート49(例えば、セグメント50、52、及び54)は、スペーサ69を介してバッキングプレート72から軸方向にオフセットされ、噴出プレート49の裏面79の衝突冷却を可能にする中間冷却チャンバ77を定める。従って、中間冷却チャンバ77は、バッキングプレート72と複数のセグメント50、52、及び54との間にあり、バッキングプレート72が、複数のセグメント50、52、及び54の各セグメントの裏面(内面)79に向かって配向された衝突通路を含むようにする。
【0029】
バッキングプレート72はまた、中間冷却チャンバ77内に、更に噴出プレート49のセグメント50、52、及び54の裏面79に対して直接エアジェットを配向するよう構成された1以上の空気通路又は衝突冷却ポート80を含む。このように、バッキングプレート72は、噴出プレート49と協働して個々のセグメント50、52、及び54の衝突冷却を可能にする。その結果、空気流は、噴出ポート66を介して軸方向71にセグメント50、52、及び54を、並びに空隙70を介して隣接するセグメント50、52、及び54間を通過することができる。空気流はまた、セグメント50、52、及び54と燃料ノズル12との間を通過することができる。全体として、制限のない熱膨張をある程度許容することでセグメント化(例えば、セグメント50、52、及び54)による熱応力を低減しながら、ポート66を介した噴出冷却、及び空隙70を介した中間冷却、並びにポート80を介した衝突冷却によって、燃焼器キャップ組立体36が実質的に冷却される。
【0030】
空隙70及び靱帯状接続部68は、何れかの所与のセグメント50、52、及び54の熱膨張を許容することができる。すなわち、幾つかのノズル12は、燃焼器16内の他のノズル12よりも高い割合で加熱することができ、より高温のノズル12の燃料ノズルレセプタクル64に隣接するセグメント50、52、及び54の何れかの縁部62が、その他のセグメント50、52、及び54よりも高い割合で半径方向(矢印81で示す)に熱膨張するようになる。セグメント50、52、及び54間に空隙70を設けることによって、より高い強さの熱に曝される何れかのセグメント50、52、及び54は、隣接する何れかのセグメント50、52、及び54に衝突することなく熱膨張することができる。これにより、例えば、セグメント50、52、及び54間の接触応力によってセグメントの亀裂を生じる場合がある相互の接触を生じることなく、セグメント50、52、及び54が半径方向81に熱膨張することができるので、全体として燃焼器キャップ組立体36に作用する力の低減をもたらすことができる。例えば、空隙70は、熱応力状態に曝されたときには、約40、50、60、70、80、又は90パーセント収縮することができる。
【0031】
図6は、燃焼器キャップ組立体36の1つの実施形態の分解後方斜視図であり、図7は、燃焼器キャップ組立体36の1つの実施形態の分解前方斜視図である。図6及び7を全体的に参照すると、噴出プレート49は、複数のスタッド74及びナット76によりバッキングプレート72に結合される。上述のように、バッキングプレート72は、噴出プレート49と協働し、個々のセグメント50、52、及び54の衝突冷却を可能にする。
【0032】
図6及び7に更に示されるように、バッキングプレート72は、半径方向81及び円周方向83でのセグメント50、52、及び54の移動を可能にするよう構成することができる。例えば、スタッド74は、バッキングプレート72内の半径方向81及び/又は円周方向83のスロットを貫通して軸方向に通り、セグメント50、52、及び54を軸方向で保持しながら、バッキングプレート72に対するセグメント50、52、及び54の半径方向及び/又は円周方向の移動をある程度許容することができる。これらのスロットはまた、図7の線8−8内に示された図7のバッキングプレート組立体の部分上面図を示す図8を参照しながら説明することができる。
【0033】
1つの実施形態において、バッキングプレート72は、少なくとも1つの円形スタッドレセプタクル73と、少なくとも1つの細長スタッドレセプタクル75とを含むことができる。例えば、バッキングプレート72は、各セグメント50、52、及び54の中央領域に円形スタッドレセプタクル73を含むことができ、スタッド74が、ほぼスタッドレセプタクル73付近でそれぞれのセグメントを実質的に中心に置くようにする。すなわち、円形スタッドレセプタクル73は、スタッド74を中心として比較的厳しい公差を有する大きさにされ、中心スタッド74でのセグメント50、52、及び54の移動を阻止することができる。対照的に、バッキングプレート72は、各セグメント50、52、及び54の中央領域から離れた周辺位置に複数の細長スタッドレセプタクル75を含むことができ、各スタッド74がそれぞれの細長スタッドレセプタクル75の長さ85に沿って移動し、熱膨張に対する逃がしを提供することができる。特定の実施形態において、細長スタッドレセプタクル75は、半径方向81にのみ向けることができる。しかしながら、幾つかの実施形態は、半径方向81及び円周方向83、或いは円周方向のみに向けられた細長スタッドレセプタクル75を含むことができる。上述のように、各スタッド74は、それぞれのナット76と嵌合し、セグメント50、52、及び54をバッキングプレート72に軸方向に固定する。特定の実施形態において、円形スタッドレセプタクル73内に配置された中央スタッド74上のナット76は、中央スタッド74の移動を拘束するよう完全に締結することができ、細長スタッドレセプタクル75内に配置された周辺スタッド74上のナット76は、各セグメント50、52、又は54の熱膨張を可能にするよう完全な締結未満にすることができる。或いは、周辺スタッド74は、セグメント50、52、及び54とバッキングプレート72との間の軸方向の圧縮を制限する軸方向スペーサ(例えば、スリーブ)を含むことができる。従って、中央スタッド74は、セグメント50、52、及び54を中心に配置するためにバッキングプレート72に固定装着することができ、半径方向内側及び外側スタッド74は、中央スタッド74に対して熱膨張を可能にするようある移動範囲でバッキングプレート72に装着される。また、周辺スタッド74は、各細長スタッドレセプタクル75の長さ85に沿った周辺スタッド74の移動を可能にするために、細長スタッドレセプタクル75に適合するような細長い形状にすることができる点は留意されたい。
【0034】
図9は、燃焼キャップ組立体36の別の実施形態の分解正面斜視図である。この場合も同様に、燃焼器キャップ組立体36は、図3、5、6、及び7に関して上述したように、外面56、直径58、前面60、縁部62、燃料ノズルレセプタクル64、靱帯状接続部68、及び空隙70を含む。しかしながら、図示の実施形態において、噴出プレート49は、図3、4、及び5のセグメント50、52、及び54と比較して、セグメント84及び86の異なるセットを有する。
【0035】
更に、セグメント84及び86は、燃焼器キャップ組立体36の外面56の外周に沿って繰り返しパターンで配置することができ、これによりセグメント84及び86が互いに隣接して交互するパターンで置かれるようになる。図示のように、セグメント84は、中央の燃料ノズルレセプタクル64の周りに燃焼器キャップ組立体36の外面56から中央領域に延びる。セグメント86は、中央の燃料ノズルレセプタクル64に到達しないように、燃焼器キャップ組立体36の外面56から中央領域に向かって部分的にのみ延びる。図示の実施形態では、噴出プレート49は、4つのセグメント84及び4つのセグメント86によって交互する対称パターンで定められる。このように、セグメント84及び86が組み合わされて、燃焼器キャップ組立体36の外面56全体を覆う。従って、燃焼器キャップ36は、燃焼器キャップ36の外周にのみ沿って配置されたキャップセグメント86の第1のセットと、タービン燃焼器キャップの中央領域とタービン燃焼器キャップの外周の両方に沿って配置されたキャップセグメント84の第2のセットとを含むことができる。
【0036】
セグメント50、52、及び545と同様に、セグメント84及び86は、バッキングプレート72内のスタッドレセプタクル90と嵌合するよう構成された複数のネジ付きスタッド又はボルト88を含む。上述のように、スタッドレセプタクル90は、図8に示したのと同様に、円形スタッドレセプタクル73及び細長スタッドレセプタクル75を含むことができる。円形スタッドレセプタクル73は、セグメント84及び86それぞれを固定するよう構成することができ、細長スタッドレセプタクル75は、セグメント84及び86の半径方向81及び/又は円周方向83の移動を許容するよう構成することができる。例えば、円形スタッドレセプタクル73は、各セグメント84及び86の中央位置に向けることができ、中央スタッドの保持(例えば、ナットによる)により、熱膨張又は収縮中のセグメント84及び86の中心位置が実質的に維持されるようになる。対照的に、細長スタッドレセプタクル75は、該細長スタッドレセプタクル75の長さに沿ったスタッド88の移動を許容し、これにより熱膨張又は収縮の逃がしを提供する。
【0037】
加えて、燃焼器キャップ組立体36は、冷却及び熱膨張を可能にする様々な通路及びギャップを含む。例えば、図5の噴出プレート49は、靱帯状接続部68及び空隙70を含む。空隙70は、靱帯状接続部68に沿った隣接セグメント84及び86間の熱膨張と空気流の冷却の両方を可能にする。例えば、セグメント84及び86は、燃料ノズル12又は燃焼器キャップ組立体36内の他の構成部品とは異なる熱膨張係数を有することができる。従って、構成部品は、異なる割合で膨張又は収縮することができる。空隙70は、この外形変化に対する余裕を幾らか許容すると同時に、冷却空気がセグメント84及び86の縁部62を直接冷却できるようにする。セグメント84及び86の縁部62を冷却するための空隙70への流体流の実施例は、図10及び11に示される。
【0038】
図10は、図3及び9の弓状線10−10内に示す燃焼器キャップ36の1つの実施形態の部分斜視図である。図10は、2つの燃料ノズルレセプタクル64、空隙70、バッキングプレート72、及びセグメント92を示している。理解されるように、セグメント92は、図3、6、及び7に示すセグメント50、52、又は54の1つ、又は図9に示すセグメント84及び86の1つを含むことができる。セグメント92は、バッキングプレート72に装着されて、クーラント流(例えば、空気流)用の中空スペース又は中間チャンバ94を定め、これは図5の中間冷却チャンバ77と同様とすることができる。中間チャンバ94は、例えば、約0.04〜0.2インチ幅未満とすることができる。上述のように、クーラント流(例えば、空気)は、バッキングプレート72内の通路80を通って中間チャンバ94に入り、セグメント92の裏面79上に直接衝突することができる。このようにして、空気流は、セグメント92の衝突冷却を提供する。加えて、セグメント92は、該セグメント92の噴出冷却を可能にする噴出ポート66を含むことができる。しかしながら、セグメント92はまた、何らかの噴出ポート66が無くても利用することができ、空気の全てが、以下で説明される1以上の縁部出口96を通過するようになる。
【0039】
セグメント92は、矢印100で示される方向に1以上の冷却ジェット98を伝送することができる1以上の縁部出口96(例えば、冷却ジェット出口)を含む。各出口96は、セグメント92の出口面93の面積の少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100パーセントの開口を含むことができる。更に、出口96は、冷却ジェット98を分割することができるディバイダ102を含むことができる。ディバイダ102は、隣接セグメント92間の空隙70に沿って冷却するために空隙70に冷却ジェット98の流れを配向するのに用いることができる。特定の実施形態において、ディバイダ102は、空気流を分割して、対向する燃料ノズルレセプタクル64に向けて外向きに発散して送ることができる。
【0040】
図11は、図3及び9の弓状線10−10内に示す燃焼器キャップ36の1つの実施形態の部分斜視図である。図10の実施形態と同様に、図11の図示の実施形態は、2つの燃料ノズルレセプタクル64、空隙70、バッキングプレート72、及びセグメント92を含む。理解されるように、セグメント92は、図3、6、及び7に示すセグメント50、52、又は54の1つ、又は図9に示すセグメント84及び86の1つを含むことができる。セグメント92は、バッキングプレート72に装着されて中間チャンバ94(図10)を定め、これは、通路80(例えば、図5)から衝突クーラント流(例えば、空気流)を受けて、噴出ポート66を通ってクーラント流を排出する。更に、セグメント92はまた、何らかの噴出ポート66が無くても利用することができ、空気の全てが、以下で説明される1以上の縁部出口104を通過するようになる。
【0041】
加えて、図11のセグメント92は、矢印100で示される方向に1以上の冷却ジェット98を伝送することができる1以上の縁部出口104(例えば、冷却ジェット出口)を含む。フェースプレート106内の開口とすることができる出口104は、フェースプレート106の高さの少なくとも約5、10、20、30、40、50、60、70、又は80パーセントの大きさにすることができる。フェースプレート106は、隣接セグメント92間の空隙70に沿って冷却するために空隙70に冷却ジェット98の流れを配向するのに用いることができる。このように、出口104は、図10に関して上述した出口96と同様の方法で実質的に実施される。当然のことながら、出口104は、隣接セグメント92間の冷却に好適なように出口96と共に、或いは出口96の代わりに利用することができる。
【0042】
本明細書では、本発明を最良の形態を含めて開示するとともに、装置又はシステムの製造・使用及び方法の実施を始め、本発明を当業者が実施できるようにするため、例を用いて説明してきた。本発明の特許性を有する範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に自明な他の例も包含する。かかる他の例は、特許請求の範囲の文言上の差のない構成要素を有しているか、或いは特許請求の範囲の文言と実質的な差のない均等な構成要素を有していれば、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0043】
10 タービンシステム
12 燃料ノズル
14 燃料供給源
16 燃焼器
18 矢印
20 タービン
22 シャフト
24 圧縮機
26 負荷
27 空気供給源
28 吸気口
29 矢印
30 排気出口
32 ヘッド端部
34 端部カバー
36 燃焼器キャップ組立体
38 燃焼室
40 流れスリーブ
42 燃焼ライナ
44 中空環状スペース
46 トランジションピース
48 矢印線
49 噴出プレート
50 噴出プレートセグメント
52 噴出プレートセグメント
54 噴出プレートセグメント
56 面
58 直径
60 前面
62 縁部
63 ノズルバーナ管体
64 燃料ノズルレセプタクル
66 噴出ポート
68 靱帯状接続部
70 空隙
71 軸方向
72 バッキングプレート
74 スタッド
76 ナット
77 冷却チャンバ
78 ワッシャ
79 裏面
80 冷却ポート
81 半径方向
82 燃焼器キャップ組立体
83 円周方向
84 キャップセグメント
85 長さ
86 キャップセグメント
88 スタッド
90 スタッドレセプタクル
92 セグメント
94 中間チャンバ
96 縁部出口
98 冷却ジェット
100 矢印
102 ディバイダ
104 出口
106 フェースプレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンエンジン(10)を含むシステムにおいて、該タービンエンジン(10)が、
ヘッド端部(32)を有する燃焼器(16)と、
前記ヘッド端部(32)内に配置されたバッキングプレート(72)と、
前記バッキングプレート(72)に結合された燃焼器キャップ(36)と、
を備えており、前記バッキングプレート(72)及び前記燃焼器キャップ(36)が燃料ノズルレセプタクル(64)を含み、前記燃焼器キャップ(36)が前記燃料ノズルレセプタクル(64)の周りに配置された複数のセグメント(50、52、54)を含み、前記各セグメント(50、52、54)が複数の空気噴出ポート(66)を含む、システム。
【請求項2】
前記複数のセグメント(50、52、54)が、前記燃焼器キャップ(36)の外周に沿って配置されたキャップセグメント(86)の第1のセットと、前記燃焼器キャップ(36)の中央領域に配置されたキャップセグメント(84)の第2のセットとを含む、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項3】
前記各セグメント(50、52、54)が、前記バッキングプレート(72)に面する中空の内部を含む、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項4】
前記各セグメント(50、52、54)が、前記バッキングプレート(72)に結合された複数のスタッド(74)を含む、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項5】
前記各セグメント(50、52、54)上の複数のスタッド(74)が、中央スタッド、半径方向内側スタッド、及び半径方向外側スタッドを含み、前記中央スタッドが、前記セグメント(50、52、54)を中心に配置するために前記バッキングプレート(72)に固定装着され、前記半径方向内側スタッド及び半径方向外側スタッドが、前記中央スタッドに対して熱膨張を可能にするようある移動範囲で前記バッキングプレート(72)に装着される、請求項4記載のシステム(10)。
【請求項6】
前記複数のセグメント(50、52、54)の隣接セグメント(52、54)間に空隙(70)を備え、前記空隙(70)が、空気冷却流を可能にするよう構成される、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項7】
前記バッキングプレート(72)と前記複数のセグメント(50、52、54)との間に中間冷却チャンバ(94)を備え、前記バッキングプレート(72)が、前記複数のセグメント(50、52、54)の各セグメント(50、52、54)の内面に向かって配向された衝突通路を含む、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項8】
前記各セグメント(50、52、54)が、少なくとも約100の空気噴出ポート(66)を含み、該各噴出ポート(66)の直径が、約0.080インチよりも小さい、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項9】
前記複数のセグメント(50、52、54)が各々、前面(60)、裏面(79)、及び縁部(62)を含み、前記複数の燃料ノズル(12)の縁部(62)が、前記燃料ノズルレセプタクル(64)の周りに配置され、前記複数のセグメント(50、52、54)の各々が、前記裏面(79)から前記複数のセグメント(50、52、54)の各々を通り前記前面(60)から外に延びる複数の空気噴出ポート(66)を含む、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項10】
前記複数のセグメント(50、52、54)内の隣接セグメント(52、54)間に空隙(70)を備え、前記空隙(70)が、相互に接触することなく前記2つのセグメント(50、52)の各々の熱膨張を可能にするような大きさにされる、請求項9記載のシステム(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−281560(P2010−281560A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−122178(P2010−122178)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY