説明

ガスタービン発電装置

【課題】発電機とガスタービン部とを近づけて配置することができるガスタービン発電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ガスタービン発電装置は、圧縮機インペラ51とタービンインペラ61が取り付けられた第1シャフト41を含むガスタービン部と、永久磁石が取り付けられた第2シャフト23を含む電動発電機とを備えている。第2シャフト23は、中空であり、第1シャフト41と同軸上に配置されている。第1シャフト41と第2シャフト23とを連結する連結シャフト3は、第1シャフト41から第2シャフト23の内部を通って延び、その先端で第2シャフト23に結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービン発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば定置式コージェネレーション装置などでは、圧縮機、燃焼器、タービンが直列に接続され、タービンの出力を利用して圧縮機および発電機を作動させるガスタービン発電装置が使用されている。このガスタービン発電装置に使用される作動流体は主として空気であり、圧縮された作動流体を燃焼器において加熱するために液体または気体燃料が使用される。
【0003】
上記のようなガスタービン発電装置では、例えば5kW未満の発電を行う場合、圧縮機とタービンをつなぐシャフト上に発電機が構築されることが多い。しかし、より大きな出力の発電を行う場合には、発電機のロータが圧縮機とタービンをつなぐシャフトと別体として構成され、それらが連結シャフトにより連結される。
【0004】
例えば、特許文献1には、図6に示すような、圧縮機とタービンをつなぐ駆動シャフト300と発電機のロータ200とを連結する連結シャフト100が開示されている。駆動シャフト300には圧縮機インペラ310およびタービンインペラ320が取り付けられている。一方、ロータ200は中空であり、その内部には永久磁石210が挿入されている。
【0005】
連結シャフト100は、駆動シャフト300およびロータ200と嵌合するディスク状の一対のダイアフラム120と、これらを接続する細い棒状のクイルシャフト110で構成されている。連結シャフト100は、この構成により、駆動シャフト300とロータ200の不整列を許容しつつ、それらの動作速度にフレキシビリティを与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−159520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図6に示すような軸構造では、圧縮機およびタービンを含むガスタービン部と発電機との間に連結シャフト100が介在するため、発電機とガスタービン部とを連結シャフト100の長さ分だけ離して配置する必要がある。これにより、ガスタービン装置の小型化が制約される。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑み、発電機とガスタービン部とを近づけて配置することができるガスタービン発電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は、圧縮機インペラおよびタービンインペラならびにそれらが取り付けられた第1シャフトで構成されたガスタービンロータを含むガスタービン部と、前記第1シャフトと同軸上に配置された、永久磁石が取り付けられた中空の第2シャフトを含む電動発電機と、前記第1シャフトから前記第2シャフトの内部を通って延び、その先端で前記第2シャフトに結合された連結シャフトと、を備えた、ガスタービン発電装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
前記の構成によれば、電動発電機の第2シャフトの内部空間を合理的に利用して連結シャフトを配置することができるため、電動発電機とガスタービン部とを近づけて配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るガスタービン発電装置の概略構成図
【図2】図1のガスタービン発電装置の軸構造を示す断面図
【図3】連結シャフトが発電機の第2シャフトに結合される部分を拡大した分解断面図
【図4】変形例の軸構造を示す断面図
【図5】振れ止め板の正面図
【図6】従来のガスタービン発電装置の軸構造を示す分解図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は本発明の一例に関するものであり、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0013】
図1に、本発明の一実施形態に係るガスタービン発電装置1を示す。このガスタービン発電装置1は、圧縮機5およびタービン6を含むガスタービン部4と、電動発電機2とを備えている。ガスタービン部4は内側ケーシング91に収容されており、内側ケーシング91は外側ケーシング92に収容されている。外側ケーシング92は、タービン6から吐出された作動流体の向きを反転させる役割を果たす。
【0014】
内側ケーシング91とタービン6の間には燃焼器8がタービン6を取り巻くように配置されており、内側ケーシング91と外側ケーシング92の間には内側ケーシング91を取り巻くように再生熱交換器7が配置されている。なお、図示は省略するが、燃焼器8には着火器および燃料噴射器が設けられている。
【0015】
圧縮機5は、再生熱交換器7と内側ケーシング91との間に形成された流路および燃焼器8を介してタービン6と接続されており、タービン6は、内側ケーシング91と外側ケーシング92の間に形成された流路および外側ケーシング92と再生熱交換器7との間に形成された流路を介して排気口9と接続されている。すなわち、再生熱交換器7は、内側ケーシング91と外側ケーシング92の間で、圧縮機5から吐出された作動流体が流れる流路とタービン6から吐出された作動流体が流れる流路とを仕切っている。
【0016】
圧縮機5とタービン6とは、第1シャフト41によって互いにつながれている。圧縮機5は、外部と連通する吸入口5aと、圧縮機インペラ51と、再生熱交換器7と内側ケーシング91との間に形成された流路と連通するディフューザ5bとを有している。タービン6は、燃焼器8と連通する吸入口6aと、タービンインペラ61と、内側ケーシング91と外側ケーシング92との間に形成された流路と連通するディフューザ6bとを有している。そして、圧縮機インペラ51とタービンインペラ61とが第1シャフト41に取り付けられている。すなわち、圧縮機インペラ51、タービンインペラ61および第1シャフト41は、ガスタービンロータを構成する。
【0017】
一方、電動発電機2は、第1シャフト41と同軸上に配置された第2シャフト23と、第2シャフト23に貫通されたロータ22と、ロータ22を囲繞するステータ21とを含む。ロータ22には永久磁石25(図2参照)が埋め込まれている。
【0018】
ガスタービン部4の第1シャフト41と電動発電機2の第2シャフト23とは、連結シャフト3によって互いに連結されている。以下、図2を参照して、ガスタービン発電装置1の軸構造を詳細に説明する。
【0019】
タービンインペラ61は、第1シャフト41の一方の端部に挿通された状態で固定されている。第1シャフト41は、タービンインペラ61から圧縮機インペラ51に向かって段々と径が小さくなるように構成されており、圧縮機インペラ61側の最も径が小さい端部にはネジ山が形成されている。圧縮機インペラ51は、第1シャフト41に挿通された状態で、ネジ山に螺合するナット42によって第1シャフト41に固定されている。第1シャフト41は、圧縮機インペラ51とタービンインペラ61の間で一対の玉軸受B1によって支持されている。
【0020】
電動発電機2の第2シャフト23は中空であり、その内部空間は軸方向の両側に開口している。第2シャフト23は、ロータ22の両側で一対の玉軸受B2,B3によって支持されている。
【0021】
連結シャフト3は、第1シャフト41から第2シャフト23の内部を通って延び、その先端で第2シャフト23に結合されている。本実施形態では、連結シャフト3が第1シャフト41と一体に形成されている。ただし、連結シャフト3は、第1シャフト41と別体として構成され、第1シャフト41に例えばスプライン構造や単純なしまり嵌めによって結合されていてもよい。
【0022】
より詳しくは、第2シャフト23の内周面には、連結シャフト41との結合用のトルク伝達部26が設けられている。本実施形態では、トルク伝達部26が一対の玉軸受B2,B3の外側に配置されているが、一対の玉軸受B2,B3の間に配置されていてもよい。第2シャフト23は、圧縮機5側の端部からトルク伝達部26近傍まで一定の内径Dを有している。
【0023】
一方、連結シャフト3は、トーションバー31、摺動部33、テーパー部34および嵌合部32を含み、これらは第1シャフト41側からこの順に並んでいる。また、連結シャフト3の端面には、エンドキャップ35が取り付けられている。
【0024】
トーションバー31は、第1シャフト41の最小径よりも小径で、第2シャフト23の内周面から離間している。トーションバー31は、曲げおよびねじりに対する適度な可撓性を有するように構成された長尺状のバーである。具体的に、トーションバー31の直径は、ガスタービン発電装置1の全作動条件において発生するトルク(電動発電機2からガスタービン部4に伝達されるトルクまたはガスタービン部4から電動発電機2に伝達されるトルク)に耐え得るねじり強度をトーションバー31に付与する一方で、トーションバー31のねじり剛性および撓み剛性を十分に低下させるように適合されている。
【0025】
このようなトーションバー31は、第1シャフト41と第2シャフト23の間で中心軸がずれていたとしてもそのずれをオフセットするように変形する。しかも、トーションバー31自身がねじり変形することにより、一端で生じたトルク変動が直ちに他端に伝達されることが防止される。すなわち、トーションバー31によって、第1シャフト41と第2シャフト23の中心軸ずれを許容しつつ、電動発電機2が電動機として動作する際の磁力に起因するトルク変動または燃焼器8内での燃焼に起因するタービン6でのトルク変動を吸収することができる。
【0026】
トーションバー31は、運転に起因するトルクおよびその変動成分が重畳して作用した際に発生するねじり応力が許容できるように寸法が設計されている。これはトーションバーがねじれることによりねじり変位を吸収し、ガスタービンロータの回転変動を防止するためである。
【0027】
嵌合部32は、図3に示すように、トルク伝達部26に嵌合する。本実施形態では、嵌合部32がスプライン構造によって互いに噛み合った状態でトルク伝達部26に軸方向に変位可能に嵌合する。ただし、嵌合部32がトルク伝達部25に嵌合する態様は、それらの相対的な回転が規定されるものであればどのようなものであってもよい。例えば、嵌合部32が単純なしまり嵌めによってトルク伝達部26に嵌合していてもよい。
【0028】
摺動部33は、第2シャフト23の上記内径Dと等しい直径を有する円柱状をなしており、第2シャフト23に軸方向に摺動可能にガイドされる。トーションバー31の一端は、拡径しながら摺動部33につながっており、摺動部33からはテーパー部34が延びている。
【0029】
テーパー部34は、嵌合部34からトーションバー31に向かって拡径している。テーパー部34の最大径は摺動部33の直径と等しい。なお、摺動部33は必ずしも設けられている必要はなく、テーパー部34の最大径が第2シャフト23の上記内径Dよりも僅かに小さくなっていてもよい。
【0030】
エンドキャップ35は、ネジ軸35bを有しており、このネジ軸35bが連結シャフト3の端面に設けられたネジ穴にねじ込まれることにより連結シャフト3に取り付けられる。また、エンドキャップ35は、嵌合部32を挟んでテーパー部34と対向する、換言すれば嵌合部32からトーションバー31と反対側に向かって拡径する逆テーパー部35aを有している。
【0031】
また、第2シャフト23の内周面は、テーパー部34および逆テーパー部35aと面接触することにより連結シャフト3の中心軸を当該第2シャフト23の中心軸に合致させる一対のテーパー面27,28を有している。圧縮機5側のテーパー面27は、連結シャフト3が第2シャフト23内に挿入されるときに、嵌合部32をトルク伝達部26に誘導する役割も果たす。
【0032】
さらに、第2シャフト23には、圧縮機5に吸入される作動流体の少なくとも一部がトーションバー31に沿って当該第2シャフト23内を流れるように当該第2シャフト23の外部と内部を連通する貫通孔23aが設けられている。貫通孔23aは、第2シャフト23の内部に導入される比較的に低温の作動流体によって、第2シャフト23の電磁気的損失に基づく発熱による温度上昇を防止する役割を果たす。これにより、一対の玉軸受B2,B3が過度に加熱されることを防ぐことができる。本実施形態では、貫通孔23aは、永久磁石25から見て圧縮機5と反対側に配置されている。この構成であれば、第2シャフト23の電気的損失が生じる部分を全体的に冷却することができる。
【0033】
なお、貫通孔23aを通じて第2シャフト23の内部に作動流体を導入するには、例えば電動発電機2のハウジングの一部に内部空間と圧縮機5の吸入口5aとを連通する開口を設ければよい。
【0034】
本実施形態のように摺動部33が設けられている場合は、貫通孔23aは、摺動部33よりも圧縮機5側であればどのような位置に配置されていてもよい。例えば、図2に示すように摺動部32が圧縮機5と反対側の玉軸受B3の近傍に位置している場合は、貫通孔23aが玉軸受B3よりも圧縮機5側に配置されていてもよい。あるいは、摺動部32が玉軸受B3から圧縮機5と反対側に離れている場合には、貫通孔23aが一対の玉軸受B2,B3の外側に配置されていてもよい。
【0035】
次に、ガスタービン発電装置1の動作について説明する。
【0036】
まずガスタービン発電装置1の起動時には、電動発電機2は電動機として回転動力の出力を行い、第1シャフト41を回転させる。第1シャフト41が電動発電機2の第2シャフト23の回転に従動することで、圧縮機5が駆動され、作動流体の吸い込み、圧縮が開始される。第1シャフト41が所定の回転数に到達し、それによる圧縮機5の吐出圧力が規定の圧力に到達したところで、着火器より放電を行い、放電出力の安定を待って燃料噴射器より燃料を燃焼器8内の圧縮された作動流体中に噴射し、燃料と作動流体の混合気に着火する。着火後、燃焼ガスの温度および第1シャフト41の回転数が上昇するため、第1シャフト41上のタービン6が出力を発生し得る条件において、電動発電機2を電動機作動から発電機作動へと切り替える。以後、第1シャフト41が電動発電機2の第2シャフト23を回転させ、発電が行われる。
【0037】
以上説明した本実施形態のガスタービン発電装置1では、電動発電機2の第2シャフト23の内部空間を合理的に利用して連結シャフト3を配置することができるため、電動発電機2とガスタービン部4とを近づけて配置することができる。これにより、ガスタービン装置1を小型化することができる。
【0038】
また、連結シャフト3にはトーションバー31が設けられているので、第1シャフト41と第2シャフト23の中心軸ずれを許容しつつ、電動発電機2またはタービン6でのトルク変動を吸収することができる。
【0039】
さらに、連結シャフト3には第2シャフト23にガイドされる摺動部33が嵌合部32とトーションバー31の間に設けられているため、高速回転の際に連結シャフト3が振動することを防止することができる。
【0040】
また、連結シャフト3のテーパー部34およびエンドキャップ35の逆テーパー部35aは、たとえ第1シャフト41または第2シャフト23が軸方向に変位したとしても、一対のテーパー面27,28に当接する。これにより、嵌合部32とトルク伝達部26との噛み合い状態が解除されることが防止されるだけでなく、嵌合部32をトルク伝達部26の中心に維持することができる。
【0041】
さらに、第2シャフト23には貫通孔23aが設けられているので、圧縮機5の吸入口5aの負圧を利用して比較的低温の作動流体を第2シャフト23内に導入することができる。すなわち、外部動力を使用することなく電動発電機2を内部から冷却することができ、発電効率を向上させることができる。しかも、図6に示すような従来の軸構造と異なり、電動発電機2の第2シャフト23の一端を圧縮機5の直ぐ近くに配置することが可能であるため、負圧を利用する際の圧力損失を小さく抑えることができる。
【0042】
(変形例)
ところで、トーションバー31は、撓み剛性が小さく抑えられているために、ガスタービン発電装置1の運転条件によっては曲げ振動を生じ、トーションバー31が塑性変形することがある。これを防止するために、例えば図4および図5に示すように、トーションバー31における励起される振動モードの最大振幅位置に、第2シャフト23の内周面に当接する振れ止め板36を取り付けてもよい。
【0043】
振れ止め板36は、作動流体が通過可能な形状を有することが好ましい。例えば、振れ止め板36は、円形の環状板に複数の貫通孔が設けられた形状を有していてもよいし、図5に示すように略十字状の形状を有していてもよい。
【0044】
前記実施形態では、連結シャフト3が第2シャフト23内で第2シャフト23に結合されていたが、連結シャフト3は必ずしも第2シャフト23内で第2シャフト23に結合されている必要はない。例えば、連結シャフト3は、第2シャフト23を貫通して延び、第2シャフト23の外側で第2シャフト23とフランジによって結合されていてもよい。ただし、前記実施形態のように、連結シャフト3が第2シャフト23内で第2シャフト23に結合されていれば、ガスタービン発電装置1をより小型化することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明のガスタービン発電装置は、ガスタービンロータと電動発電機のロータを連結する軸構造においてそれらの間の距離を最小限にすることが可能であり、従来技術に比べてガスタービン発電装置全体の長さを短縮することができる。そのため、本発明は、その適用対象が特に小型かつ軽量であることを求められる自動車用途においては、車両に搭載することが容易となり、かつ自動車の積載物量に与える影響を極限化できることから、多大な利用価値を有する。
【符号の説明】
【0046】
1 ガスタービン発電装置
2 電動発電機
21 ステータ
22 ロータ
23 第2シャフト
23a 貫通孔
25 永久磁石
26 トルク伝達部
27,28 テーパー面
3 連結シャフト
31 トーションバー
32 嵌合部
33 摺動部
34 テーパー部
35 エンドキャップ
35a 逆テーパー部
36 振れ止め板
4 ガスタービン部
41 第1シャフト
5 圧縮機
51 圧縮機インペラ
6 タービン
61 タービンインペラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機インペラおよびタービンインペラならびにそれらが取り付けられた第1シャフトで構成されたガスタービンロータを含むガスタービン部と、
前記第1シャフトと同軸上に配置された、永久磁石が取り付けられた中空の第2シャフトを含む電動発電機と、
前記第1シャフトから前記第2シャフトの内部を通って延び、その先端で前記第2シャフトに結合された連結シャフトと、
を備えた、ガスタービン発電装置。
【請求項2】
前記第2シャフトの内周面には、前記連結シャフトとの結合用のトルク伝達部が設けられており、
前記連結シャフトは、前記第1シャフトの最小径よりも小径で前記第2シャフトの内周面から離間するトーションバーと、前記トルク伝達部に嵌合する嵌合部とを含む、請求項1に記載のガスタービン発電装置。
【請求項3】
前記トーションバーには、前記第2シャフトの内周面に当接する振れ止め板が取り付けられている、請求項2に記載のガスタービン発電装置。
【請求項4】
前記嵌合部は、前記トルク伝達部に軸方向に変位可能に嵌合している、請求項2または3に記載のガスタービン発電装置。
【請求項5】
前記連結シャフトは、前記トーションバーと前記嵌合部との間に、前記第2シャフトに軸方向に摺動可能にガイドされる摺動部を含む、請求項4に記載のガスタービン発電装置。
【請求項6】
前記連結シャフトは、前記嵌合部から前記トーションバーに向かって拡径するテーパー部を含み、
前記連結シャフトには、前記嵌合部を挟んで前記テーパー部と対向する逆テーパー部を有するエンドキャップが取り付けられており、
前記第2シャフトの内周面は、前記テーパー部および前記逆テーパー部と面接触することにより前記連結シャフトの中心軸を当該第2シャフトの中心軸に合致させる一対のテーパー面を有する、請求項4または5に記載のガスタービン発電装置。
【請求項7】
前記第2シャフトには、前記圧縮機インペラを有する圧縮機に吸入される作動流体の少なくとも一部が前記トーションバーに沿って当該第2シャフト内を流れるように当該第2シャフトの外部と内部を連通する貫通孔が設けられている、請求項2〜6のいずれか一項に記載のガスタービン発電装置。
【請求項8】
前記発電機は、前記第2シャフトに貫通されたロータを含み、このロータに前記永久磁石が埋め込まれている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のガスタービン発電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−53585(P2013−53585A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193059(P2011−193059)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)