ガゼット袋
【課題】サイドガゼットタイプのガゼット袋において内容物を収容した際に、底面の底シール部周辺が下方へ突出した状態であっても、自立性に優れたガゼット袋を提供することを課題とする。
【解決手段】対向する表裏一対の主面部材と、前記主面部材の両側縁から内側に折り込まれる一対の側面部材とを備えたサイドガゼットタイプのガゼット袋であって、前記主面部材の下縁部には、前記主面部材が互いにシールされた底シール部が形成され、その両側に前記主面部材と前記側面部材とがシールされた斜めシール部が上方に側縁まで形成されており、前記ガゼット袋に内容物を収容した状態において、底面の四隅近傍には、前記主面部材を互いに前記ガゼット袋の厚み方向に連結してなる連結部が形成されていることを特徴とするガゼット袋。
【解決手段】対向する表裏一対の主面部材と、前記主面部材の両側縁から内側に折り込まれる一対の側面部材とを備えたサイドガゼットタイプのガゼット袋であって、前記主面部材の下縁部には、前記主面部材が互いにシールされた底シール部が形成され、その両側に前記主面部材と前記側面部材とがシールされた斜めシール部が上方に側縁まで形成されており、前記ガゼット袋に内容物を収容した状態において、底面の四隅近傍には、前記主面部材を互いに前記ガゼット袋の厚み方向に連結してなる連結部が形成されていることを特徴とするガゼット袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は種々の液体及び粘稠体等を内容物として収容されるガゼット袋に関する。
【背景技術】
【０００２】
例えば、この種のガゼット袋としては、表裏一対のシートにその両側縁から内側に二つ折りにした側面シートを挟み込んで、側面シートの周縁が表裏シートとヒートシールされ、かつ、表裏シート相互間の上縁部及び下縁部がヒートシールされたサイドガゼットタイプのガゼット袋が提供されている（例えば、下記特許文献１参照）。
【０００３】
サイドガゼットタイプのガゼット袋を店頭などで陳列のため自立させるには、下縁部に形成された反発力の大きな底シール部を表裏シートのどちらか一方に沿わせるように折り曲げる必要がある。
【０００４】
さらに、反発力の大きな底シール部をできるだけ小さくするために、底シール部の両側に形成される隅角部を切除したガゼット袋が提案されている（例えば、下記特許文献２参照）。
【０００５】
図１１に示すように、ガゼット袋２０に内容物を収容したとき、折り込まれた側面シート２１が展開し、それに伴い、表裏シート２２が展開し、底面２３が形成される。この底面２３において、表裏シート２２は底シール部２４の内縁２５まで完全に展開せず、内縁２５より僅かに収容部側（内側）までしか展開しないことが多い。このため、底シール部２４の内縁２５付近が緩やかに折り曲がり、底シール部２４が下方向へ大きく膨らむことになり、ガゼット袋２０の底面２３が平坦には形成されない。このことにより、ガゼット袋２０を自立させたときに、図１２に示すように、底面２３の四隅全てが水平面の接した状態にはならず、がたつきが生じ、ガゼット袋２０が自立安定性に欠けるといった問題がある。特に、内容量が比較的少量の小型ガゼット袋や内容物の残量が少量となったガゼット袋では、自重だけでは底シール部が起き上がろうとする反発力を抑えることができず、安定した自立性を獲得するに至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開平１０−７２０４４号公報
【特許文献２】特開平１１−９１７９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、サイドガゼットタイプのガゼット袋において、内容物を収容した際に、底面の底シール部周辺が下方へ突出した状態であっても、自立性に優れたガゼット袋を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明に係るガゼット袋は、対向する表裏一対の主面部材と、前記主面部材の両側縁から内側に折り込まれる一対の側面部材とを備えたサイドガゼットタイプのガゼット袋であって、前記主面部材の下縁部には、前記主面部材が互いにシールされた底シール部が形成され、その両側に前記主面部材と前記側面部材とがシールされた斜めシール部が上方に側縁まで形成されており、前記ガゼット袋に内容物を収容した状態において、底面の四隅近傍には、前記主面部材を互いに前記ガゼット袋の厚み方向に連結してなる連結部が形成されており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記連結部に形成される折り曲がり部の内方側の上端が前記底シール部の内縁よりも上方に位置するように形成されていることを特徴とする。
【０００９】
これによれば、ガゼット袋に内容物を収容したとき、主面部材が底シール部の内縁まで展開しないときでも、底面の四隅近傍に形成された連結部によって、四隅近傍におけるガゼット袋の厚み方向の広がりが僅かに狭められるため、底面の全ての四隅近傍が下方に突出し、自立性に優れたガゼット袋を提供できる。
【００１０】
また、前記連結部が、一方の前記主面部材側から形成された第一連結部材と、他方の前記主面部材側から形成された第二連結部材と、両連結部材を結合する結合部とを備えており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記結合部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端となされているものであってもよい。
【００１１】
これによれば、ガゼット袋に内容物を収容し、自立させたとき、結合部が側面部材の底面稜線の中央の折り込み線付近を僅かに上方向に押し上げることよりにより、底面の四隅近傍が下方に、より突出しやすくなり、自立性に優れたガゼット袋を提供できる。
【００１２】
また、前記主面部材の前記底シール部と前記連結部の間には下縁部から上方に切り欠き部が介在されており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記切り欠き部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端と同等もしくは上方に位置するように形成されているものであってもよい。
【００１３】
これによれば、主面部材の底シール部と連結部の間に、下縁部から上方に切り欠き部が介在しており、ガゼット袋を折り込んだ状態において、切り欠き部の上端が折り曲がり部の内方側の上端と同等もしくは上方に位置するように形成されているため、連結部が主面部材の展開具合の影響を受けることがなく、自立性に優れたガゼット袋を提供することができる。
【００１４】
また、前記主面部材の両側縁には、前記主面部材と前記側面部材とがヒートシールされた側縁シール部が形成されており、前記連結部が前記側縁シール部の延長線上に形成されているものであってもよい。
【００１５】
これによれば、連結部が側縁シール部の延長線上に形成されているため、ガゼット袋の設計が容易で、製袋工程が煩雑にならず、安価に製造可能となる。
【００１６】
また、前記斜めシール部が前記底シール部に対して３０〜５０度の角度を成すように形成されているものであってもよい。
【００１７】
これによれば、ガゼット袋の収容部の応力を分散させることにより、破袋し難い優れたガゼット袋を提供できる。
【発明の効果】
【００１８】
本発明によれば、ガゼット袋に内容物を収容したとき、主面部材が底シール部の内縁まで完全に展開しないときでも、底面の四隅近傍に形成された連結部によって、底面の四隅近傍を下方に突出させることにより、自立性に優れたガゼット袋を簡単な構成によって提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】第１の実施形態のガゼット袋を折り込んだ状態の正面図である。
【図２】第１の実施形態のガゼット袋を折り込んだ状態の連結部の要部側面図である。
【図３】第１の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部斜視図である。
【図４】第１の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部側面図である。
【図５】第１の実施形態のガゼット袋を自立させた状態を示す要部側面図である。
【図６】第２の実施形態のガゼット袋を折り込んだ状態の正面図である。
【図７】第２の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部斜視図である。
【図８】第２の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部側面図である。
【図９】第２の実施形態のガゼット袋を自立させた状態を示す要部側面図である。
【図１０】他の実施形態を示す要部正面図である。
【図１１】従来のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部側面図である。
【図１２】従来のガゼット袋を自立させた状態を示す要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。ここで、図１の左右方向をガゼット袋の幅方向、上下方向を高さ方向、前後方向を厚み方向とする。
【００２１】
＜第１の実施形態＞
本発明の第１の実施形態について図１から図５を参照しつつ説明する。本発明の第１の実施形態のガゼット袋１は、図１に示すように、表面部材２ａと裏面部材２ｂとからなる一対の主面部材２と、主面部材２の両側縁から内側に折り込まれて、サイドガゼット部を形成する右側面部材３ｃと左側面部材３ｄとならなる一対の側面部材３とからなる。
【００２２】
主面部材２及び側面部材３は、可撓性のフィルムまたはシートからなり、少なくとも片面にシーラント層が形成されている。例えば、最外層から、数μｍから２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム、数μｍから３０μｍのナイロンフィルム、および数１０μｍから２００μｍのポリエチレンフィルムからなる積層フィルムである。
【００２３】
可撓性のフィルムまたはシートにはさらにバリア層として、金属箔または金属もしくは無機酸化物の蒸着薄膜層を設けることもできる。金属箔としては、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス等が使用できる。金属の蒸着薄膜層としてはアルミニウム、クロム、亜鉛、金、銀、プラチナ、ニッケル等が使用できる。無機酸化物の蒸着薄膜層としては、酸化珪素（ＳｉＯｘ）、アルミナ等が使用できる。
【００２４】
可撓性のフィルムまたはシートの構成や厚みは特に限定されるものではなく、内容物の性状に合わせて、酸素バリア性や水蒸気バリア性等を具備させた設計が適宜可能である。
【００２５】
主面部材２は、表面部材２ａと裏面部材２ｂのシーラント層が互いに面するように重ね合わされる。側面部材３は、シーラント面が主面部材２のシーラント面と面するように高さ方向に沿って二つに折り曲げられ、主面部材２の両側縁から表面部材２ａと裏面部材２ｂの間に挿入されている。主面部材２の両側縁が側面部材３の周縁とヒートシールされることにより側縁シール部４が高さ方向に４ヶ所形成されている。
【００２６】
主面部材２の下縁部の中央部には、主面部材２を構成する表面部材２ａと裏面部材２ｂとの下縁部を互いにヒートシールすることにより底シール部５が形成されている。さらに、底シール部５の長手方向両側には、斜め上方に側縁シール部４まで延びる斜めシール部６が形成されている。斜めシール部６は主面部材２と側面部材３とをヒートシールすることに形成されている。
【００２７】
斜めシール部６は底シール部５に対する角度αが３０〜５０度を成すように形成されるのが好ましい。３０〜５０度の範囲では、内容物を収容し落下させたとき、落下による衝撃がガゼット袋の特定の部分へ集中することを防止できるため破袋し難くなり、安全性が優れている。なお、斜めシール部６は直線に限定されるものではなく、曲線状などであってもよい。
【００２８】
底シール部５の内縁には底シール部５の反発力を抑えるために罫線を設けることもできる。罫線は、熱成形により形成させたり、単に折り曲げることによっても形成させることができる。
【００２９】
主面部材２の上縁部には、主面部材２を構成する表面部材２ａと裏面部材２ｂとの上縁部を相互にヒートシールすることにより天シール部７が形成されている。
【００３０】
さらに、天シール部７の長手方向両側には、斜め下方に側縁シール部４まで延びる肩シール部８を形成することもできる。肩シール部８は主面部材２と側面部材３とをヒートシールすることに形成される。肩シール部８は直線に限定されるものではなく、アール形状であってもよい。
【００３１】
ガゼット袋１には注出口を設けることができる。注出口は、プラスチック製のスパウト等の注出部材１１を使用できる。注出部材１１は下半部に設けられたシール部を、主面部材２とヒートシールすることにより固定されている。注出部材１１の上部にはネジにより蓋栓１２を装着することができる。
【００３２】
注出部材１１は、ガゼット袋１の幅方向中央である天シール部７の長手方向中央部に設けられるのが、自立安定性の観点から好ましい。しかしながら、特に限定されるものではなく、肩シール部８、側縁シール部４、主面部材２、側面部材３に融着、接着、その他方法により設けられてもよい。
【００３３】
ガゼット袋１の内容量は特に限定されるものではないが、底シール部５の反発力をガゼット袋１の重量では抑えることが困難である、比較的少容量の５０ｃｃ〜３０００ｃｃに適している。
【００３４】
ガゼット袋１の底面１３の四隅近傍には、図3に示すように、主面部材２の表面部材２ａと裏面部材２ｂとをガゼット袋１の厚み方向に連結する連結部９が左右に一対形成されている。ここで、底面１３の四隅近傍とは、底面１３の幅方向の全長の３分の１よりも四隅に近く、底面１３の厚み方向の全長の３分の１よりも四隅に近い領域をいう。連結部９は、ガゼット袋１に内容物を収容した状態で、斜めシール部６から底面１３に沿うように形成されている。
【００３５】
図１、図２に示すように、ガゼット袋１の側面部材３を折り込んだ状態において、連結部９に形成される折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘが底シール部５の内縁Ｙよりも上方側に位置するように形成されている。図４に示すように、ガゼット袋１に内容物を収容し、水平面に自立させたときに、連結部９に弛みがなく張った状態になるように、折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘの位置が設計されている。
【００３６】
連結部９は、主面部材２及び側面部材３または主面部材２または側面部材３から形成されてもよいし、底面１３の四隅近傍に別の部材を取り付けるものであってもよい。別の部材としては、可撓性のフィルムやシート、紙、金属などが挙げられるが特に限定されるものではなく、融着、接着、その他方法により取り付けられてもよい。
【００３７】
また、図１に示すように、主面部材２の底シール部５とガゼット袋１の幅方向両側の連結部９の間には下縁部から上方に切り欠き部１０が形成されている。切り欠き部１０は斜めシール部６の外縁と連結部９の内縁によって形成させることもできるし、単に、下縁部から上方への切り込み線であってもよく、特に限定されない。
【００３８】
ガゼット袋１を折り込んだ状態において、切り欠き部１０の上端１０ａが折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘと同等もしくは上方に位置するように形成されている。このことにより、底シール部５の内縁まで主面部材２が展開しないときでも、連結部９が主面部材２の展開具合の影響を受けることがなく、その効果を奏することができる。
【００３９】
図５に示すように、ガゼット袋１に内容物を収容し、ガゼット袋１を水平面に自立させたとき、底シール部５の内縁まで主面部材２が展開しない状態であったとしても、底面１３の四隅近傍において連結部９によって、表面部材２ａと裏面部材２ｂが互いにガゼット袋１の厚み方向に連結されているため、底面１３の四隅近傍におけるガゼット袋の厚み方向の膨らみを抑制される。その結果、側面部材３の底面稜線１４ｃ、１４ｄの中央の折り込み線３０付近を僅かに上方向に押し上げ、全ての四隅近傍が下方向に突出した状態となる。
【００４０】
さらに、連結部９によって、ガゼット袋１を水平面に自立させたとき、ガゼット袋１の底面１３の四隅近傍での厚み方向の膨らみを抑制することにより、底面１３の張りが緩和され柔軟になり、底シール部５が底面１３に対して上方向（収容部側）に食い込みやすくなり、底シール部５付近の下方への突出を軽減することができる。
【００４１】
よって、底面１３の全ての四隅の近傍が常時、水平面に接した状態を保つことができるため、底シール部５の反発力が強くても、安定した自立性を獲得することができる。
【００４２】
また、シール部がヒートシールによって形成される場合について説明したが、接着剤、粘着剤あるいはその他の手段によって形成されたものでもよい。
【００４３】
＜第２の実施形態＞
次に、本発明に係るガゼット袋の第２の実施形態について図６から図９を参照しつつ説明する。以下の説明では、第１の実施形態と異なる構成について説明することとし、同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【００４４】
連結部９は、主面部材２及び側面部材３または主面部材２または側面部材３から構成されており、斜めシール部６の外縁から外側方向に形成されている。連結部９は、表面部材２ａ側から延びる第一連結部材９ａと、裏面部材２ｂ側から延びる第二連結部材９ｂと、それらの先端付近において第一連結部材９ａと第二連結部材９ｂとが結合される結合部９０とを備えており、ガゼット袋１を折り込んだ状態において、結合部９０の上端が折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘとなされている。結合部９０は、ガゼット袋１を折り込んだときに重なり合うように、第一連結部材９ａと第二連結部材９ｂの内面どうしが合掌張りにより結合されている。結合方法は、融着、接着、その他方法を用いることができる。特に限定されるものではない。しかし、ポイントシールによって結合することが、製袋工程が容易となり、安価に製造可能で好ましい。また結合部９０の形状は直線状、丸形、半円形、多角形等、特に限定されるものではなく、その上端をＸとする。また、連結部材９は別の部材を融着、接着、その他方法により取り付けられたものでもよい。
【００４５】
連結部９は４ヶ所の側縁シール部４の下方への延長線上に形成されるのが好ましい。つまり、連結部９は側縁シール部４が斜めシール部６よりも下方に延設されることにより形成されているものが好ましい。ガゼット袋の設計、製袋工程が容易であるからである。
【００４６】
図６に示すように、ガゼット袋１を折り込んだ状態において、連結部９の結合部９０の上端Ｘが底シール部５の内縁Ｙよりも上方に位置するように形成されている。図９に示すように、ガゼット袋１に内容物を収容し、水平面に自立させたときに、連結部９の第一連結部材９ａおよび第二連結部材９ｂに弛みがなく張った状態になるように、結合部９０の上端Ｘの位置が設計されている。
【００４７】
図８に示すように、連結部９は第一連結部材９ａと第二連結部材９ｂがガゼット袋１の厚さ方向に張ることで、側面から見ると、略Ｔ字状に形成されている。また、ガゼット袋１を自立させたときに、図９に示すように、結合部９０が側面部材３の底面稜線１４ｃ、１４ｄの中央の折り込み線３０付近を僅かに上方向に押し上げることより、ガゼット袋１の底面１３の全ての四隅近傍が下方向により突出しやすくなる。
【００４８】
上記実施形態において、ガゼット袋１は、主面部材２及び側面部材３を合わせて４枚の別部材で構成されているものを説明した。しかしながら、実施形態に限定されるものではなく、１枚、２枚、３枚、５枚以上の部材で構成されたものであってもよい。
【００４９】
上記実施形態において、連結部９が４ヶ所の側縁シール部４の下方への延長線上に形成されるものを説明したが、連結部９はこれに限定されるものではない。図１０（ａ）に示すように、連結部９を斜めシール部６の長手方向中間付近から下方に向けて設けられたものでもあってもよい。
【００５０】
さらに、図１０（ｂ）に示すように、切り欠き部１０の幅を狭くすることにより、連結部９が側縁シール部４と比較して、幅広に設けられたものであってもよい。
【符号の説明】
【００５１】
１ ガゼット袋
２ 主面部材
２ａ 表面部材
２ｂ 裏面部材
３ 側面部材
３ｃ 右側面部材
３ｄ 左側面部材
３０ 折り込み線
４ 側縁シール部
５ 底シール部
６ 斜めシール部
７ 天シール部
８ 肩シール部
９ 連結部
９０ 結合部
１０ 切り欠き部
１１ 注出部材
１２ 蓋栓
１３ 底面
１４ 底面稜線
Ｘ０ 折り曲がり部
Ｘ 折り曲がり部の内側の上端、結合部の上端
Ｙ 底シール部の内縁
【技術分野】
【０００１】
本発明は種々の液体及び粘稠体等を内容物として収容されるガゼット袋に関する。
【背景技術】
【０００２】
例えば、この種のガゼット袋としては、表裏一対のシートにその両側縁から内側に二つ折りにした側面シートを挟み込んで、側面シートの周縁が表裏シートとヒートシールされ、かつ、表裏シート相互間の上縁部及び下縁部がヒートシールされたサイドガゼットタイプのガゼット袋が提供されている（例えば、下記特許文献１参照）。
【０００３】
サイドガゼットタイプのガゼット袋を店頭などで陳列のため自立させるには、下縁部に形成された反発力の大きな底シール部を表裏シートのどちらか一方に沿わせるように折り曲げる必要がある。
【０００４】
さらに、反発力の大きな底シール部をできるだけ小さくするために、底シール部の両側に形成される隅角部を切除したガゼット袋が提案されている（例えば、下記特許文献２参照）。
【０００５】
図１１に示すように、ガゼット袋２０に内容物を収容したとき、折り込まれた側面シート２１が展開し、それに伴い、表裏シート２２が展開し、底面２３が形成される。この底面２３において、表裏シート２２は底シール部２４の内縁２５まで完全に展開せず、内縁２５より僅かに収容部側（内側）までしか展開しないことが多い。このため、底シール部２４の内縁２５付近が緩やかに折り曲がり、底シール部２４が下方向へ大きく膨らむことになり、ガゼット袋２０の底面２３が平坦には形成されない。このことにより、ガゼット袋２０を自立させたときに、図１２に示すように、底面２３の四隅全てが水平面の接した状態にはならず、がたつきが生じ、ガゼット袋２０が自立安定性に欠けるといった問題がある。特に、内容量が比較的少量の小型ガゼット袋や内容物の残量が少量となったガゼット袋では、自重だけでは底シール部が起き上がろうとする反発力を抑えることができず、安定した自立性を獲得するに至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開平１０−７２０４４号公報
【特許文献２】特開平１１−９１７９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、サイドガゼットタイプのガゼット袋において、内容物を収容した際に、底面の底シール部周辺が下方へ突出した状態であっても、自立性に優れたガゼット袋を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明に係るガゼット袋は、対向する表裏一対の主面部材と、前記主面部材の両側縁から内側に折り込まれる一対の側面部材とを備えたサイドガゼットタイプのガゼット袋であって、前記主面部材の下縁部には、前記主面部材が互いにシールされた底シール部が形成され、その両側に前記主面部材と前記側面部材とがシールされた斜めシール部が上方に側縁まで形成されており、前記ガゼット袋に内容物を収容した状態において、底面の四隅近傍には、前記主面部材を互いに前記ガゼット袋の厚み方向に連結してなる連結部が形成されており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記連結部に形成される折り曲がり部の内方側の上端が前記底シール部の内縁よりも上方に位置するように形成されていることを特徴とする。
【０００９】
これによれば、ガゼット袋に内容物を収容したとき、主面部材が底シール部の内縁まで展開しないときでも、底面の四隅近傍に形成された連結部によって、四隅近傍におけるガゼット袋の厚み方向の広がりが僅かに狭められるため、底面の全ての四隅近傍が下方に突出し、自立性に優れたガゼット袋を提供できる。
【００１０】
また、前記連結部が、一方の前記主面部材側から形成された第一連結部材と、他方の前記主面部材側から形成された第二連結部材と、両連結部材を結合する結合部とを備えており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記結合部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端となされているものであってもよい。
【００１１】
これによれば、ガゼット袋に内容物を収容し、自立させたとき、結合部が側面部材の底面稜線の中央の折り込み線付近を僅かに上方向に押し上げることよりにより、底面の四隅近傍が下方に、より突出しやすくなり、自立性に優れたガゼット袋を提供できる。
【００１２】
また、前記主面部材の前記底シール部と前記連結部の間には下縁部から上方に切り欠き部が介在されており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記切り欠き部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端と同等もしくは上方に位置するように形成されているものであってもよい。
【００１３】
これによれば、主面部材の底シール部と連結部の間に、下縁部から上方に切り欠き部が介在しており、ガゼット袋を折り込んだ状態において、切り欠き部の上端が折り曲がり部の内方側の上端と同等もしくは上方に位置するように形成されているため、連結部が主面部材の展開具合の影響を受けることがなく、自立性に優れたガゼット袋を提供することができる。
【００１４】
また、前記主面部材の両側縁には、前記主面部材と前記側面部材とがヒートシールされた側縁シール部が形成されており、前記連結部が前記側縁シール部の延長線上に形成されているものであってもよい。
【００１５】
これによれば、連結部が側縁シール部の延長線上に形成されているため、ガゼット袋の設計が容易で、製袋工程が煩雑にならず、安価に製造可能となる。
【００１６】
また、前記斜めシール部が前記底シール部に対して３０〜５０度の角度を成すように形成されているものであってもよい。
【００１７】
これによれば、ガゼット袋の収容部の応力を分散させることにより、破袋し難い優れたガゼット袋を提供できる。
【発明の効果】
【００１８】
本発明によれば、ガゼット袋に内容物を収容したとき、主面部材が底シール部の内縁まで完全に展開しないときでも、底面の四隅近傍に形成された連結部によって、底面の四隅近傍を下方に突出させることにより、自立性に優れたガゼット袋を簡単な構成によって提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】第１の実施形態のガゼット袋を折り込んだ状態の正面図である。
【図２】第１の実施形態のガゼット袋を折り込んだ状態の連結部の要部側面図である。
【図３】第１の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部斜視図である。
【図４】第１の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部側面図である。
【図５】第１の実施形態のガゼット袋を自立させた状態を示す要部側面図である。
【図６】第２の実施形態のガゼット袋を折り込んだ状態の正面図である。
【図７】第２の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部斜視図である。
【図８】第２の実施形態のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部側面図である。
【図９】第２の実施形態のガゼット袋を自立させた状態を示す要部側面図である。
【図１０】他の実施形態を示す要部正面図である。
【図１１】従来のガゼット袋に内容物を収容した状態を示す要部側面図である。
【図１２】従来のガゼット袋を自立させた状態を示す要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。ここで、図１の左右方向をガゼット袋の幅方向、上下方向を高さ方向、前後方向を厚み方向とする。
【００２１】
＜第１の実施形態＞
本発明の第１の実施形態について図１から図５を参照しつつ説明する。本発明の第１の実施形態のガゼット袋１は、図１に示すように、表面部材２ａと裏面部材２ｂとからなる一対の主面部材２と、主面部材２の両側縁から内側に折り込まれて、サイドガゼット部を形成する右側面部材３ｃと左側面部材３ｄとならなる一対の側面部材３とからなる。
【００２２】
主面部材２及び側面部材３は、可撓性のフィルムまたはシートからなり、少なくとも片面にシーラント層が形成されている。例えば、最外層から、数μｍから２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム、数μｍから３０μｍのナイロンフィルム、および数１０μｍから２００μｍのポリエチレンフィルムからなる積層フィルムである。
【００２３】
可撓性のフィルムまたはシートにはさらにバリア層として、金属箔または金属もしくは無機酸化物の蒸着薄膜層を設けることもできる。金属箔としては、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス等が使用できる。金属の蒸着薄膜層としてはアルミニウム、クロム、亜鉛、金、銀、プラチナ、ニッケル等が使用できる。無機酸化物の蒸着薄膜層としては、酸化珪素（ＳｉＯｘ）、アルミナ等が使用できる。
【００２４】
可撓性のフィルムまたはシートの構成や厚みは特に限定されるものではなく、内容物の性状に合わせて、酸素バリア性や水蒸気バリア性等を具備させた設計が適宜可能である。
【００２５】
主面部材２は、表面部材２ａと裏面部材２ｂのシーラント層が互いに面するように重ね合わされる。側面部材３は、シーラント面が主面部材２のシーラント面と面するように高さ方向に沿って二つに折り曲げられ、主面部材２の両側縁から表面部材２ａと裏面部材２ｂの間に挿入されている。主面部材２の両側縁が側面部材３の周縁とヒートシールされることにより側縁シール部４が高さ方向に４ヶ所形成されている。
【００２６】
主面部材２の下縁部の中央部には、主面部材２を構成する表面部材２ａと裏面部材２ｂとの下縁部を互いにヒートシールすることにより底シール部５が形成されている。さらに、底シール部５の長手方向両側には、斜め上方に側縁シール部４まで延びる斜めシール部６が形成されている。斜めシール部６は主面部材２と側面部材３とをヒートシールすることに形成されている。
【００２７】
斜めシール部６は底シール部５に対する角度αが３０〜５０度を成すように形成されるのが好ましい。３０〜５０度の範囲では、内容物を収容し落下させたとき、落下による衝撃がガゼット袋の特定の部分へ集中することを防止できるため破袋し難くなり、安全性が優れている。なお、斜めシール部６は直線に限定されるものではなく、曲線状などであってもよい。
【００２８】
底シール部５の内縁には底シール部５の反発力を抑えるために罫線を設けることもできる。罫線は、熱成形により形成させたり、単に折り曲げることによっても形成させることができる。
【００２９】
主面部材２の上縁部には、主面部材２を構成する表面部材２ａと裏面部材２ｂとの上縁部を相互にヒートシールすることにより天シール部７が形成されている。
【００３０】
さらに、天シール部７の長手方向両側には、斜め下方に側縁シール部４まで延びる肩シール部８を形成することもできる。肩シール部８は主面部材２と側面部材３とをヒートシールすることに形成される。肩シール部８は直線に限定されるものではなく、アール形状であってもよい。
【００３１】
ガゼット袋１には注出口を設けることができる。注出口は、プラスチック製のスパウト等の注出部材１１を使用できる。注出部材１１は下半部に設けられたシール部を、主面部材２とヒートシールすることにより固定されている。注出部材１１の上部にはネジにより蓋栓１２を装着することができる。
【００３２】
注出部材１１は、ガゼット袋１の幅方向中央である天シール部７の長手方向中央部に設けられるのが、自立安定性の観点から好ましい。しかしながら、特に限定されるものではなく、肩シール部８、側縁シール部４、主面部材２、側面部材３に融着、接着、その他方法により設けられてもよい。
【００３３】
ガゼット袋１の内容量は特に限定されるものではないが、底シール部５の反発力をガゼット袋１の重量では抑えることが困難である、比較的少容量の５０ｃｃ〜３０００ｃｃに適している。
【００３４】
ガゼット袋１の底面１３の四隅近傍には、図3に示すように、主面部材２の表面部材２ａと裏面部材２ｂとをガゼット袋１の厚み方向に連結する連結部９が左右に一対形成されている。ここで、底面１３の四隅近傍とは、底面１３の幅方向の全長の３分の１よりも四隅に近く、底面１３の厚み方向の全長の３分の１よりも四隅に近い領域をいう。連結部９は、ガゼット袋１に内容物を収容した状態で、斜めシール部６から底面１３に沿うように形成されている。
【００３５】
図１、図２に示すように、ガゼット袋１の側面部材３を折り込んだ状態において、連結部９に形成される折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘが底シール部５の内縁Ｙよりも上方側に位置するように形成されている。図４に示すように、ガゼット袋１に内容物を収容し、水平面に自立させたときに、連結部９に弛みがなく張った状態になるように、折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘの位置が設計されている。
【００３６】
連結部９は、主面部材２及び側面部材３または主面部材２または側面部材３から形成されてもよいし、底面１３の四隅近傍に別の部材を取り付けるものであってもよい。別の部材としては、可撓性のフィルムやシート、紙、金属などが挙げられるが特に限定されるものではなく、融着、接着、その他方法により取り付けられてもよい。
【００３７】
また、図１に示すように、主面部材２の底シール部５とガゼット袋１の幅方向両側の連結部９の間には下縁部から上方に切り欠き部１０が形成されている。切り欠き部１０は斜めシール部６の外縁と連結部９の内縁によって形成させることもできるし、単に、下縁部から上方への切り込み線であってもよく、特に限定されない。
【００３８】
ガゼット袋１を折り込んだ状態において、切り欠き部１０の上端１０ａが折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘと同等もしくは上方に位置するように形成されている。このことにより、底シール部５の内縁まで主面部材２が展開しないときでも、連結部９が主面部材２の展開具合の影響を受けることがなく、その効果を奏することができる。
【００３９】
図５に示すように、ガゼット袋１に内容物を収容し、ガゼット袋１を水平面に自立させたとき、底シール部５の内縁まで主面部材２が展開しない状態であったとしても、底面１３の四隅近傍において連結部９によって、表面部材２ａと裏面部材２ｂが互いにガゼット袋１の厚み方向に連結されているため、底面１３の四隅近傍におけるガゼット袋の厚み方向の膨らみを抑制される。その結果、側面部材３の底面稜線１４ｃ、１４ｄの中央の折り込み線３０付近を僅かに上方向に押し上げ、全ての四隅近傍が下方向に突出した状態となる。
【００４０】
さらに、連結部９によって、ガゼット袋１を水平面に自立させたとき、ガゼット袋１の底面１３の四隅近傍での厚み方向の膨らみを抑制することにより、底面１３の張りが緩和され柔軟になり、底シール部５が底面１３に対して上方向（収容部側）に食い込みやすくなり、底シール部５付近の下方への突出を軽減することができる。
【００４１】
よって、底面１３の全ての四隅の近傍が常時、水平面に接した状態を保つことができるため、底シール部５の反発力が強くても、安定した自立性を獲得することができる。
【００４２】
また、シール部がヒートシールによって形成される場合について説明したが、接着剤、粘着剤あるいはその他の手段によって形成されたものでもよい。
【００４３】
＜第２の実施形態＞
次に、本発明に係るガゼット袋の第２の実施形態について図６から図９を参照しつつ説明する。以下の説明では、第１の実施形態と異なる構成について説明することとし、同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【００４４】
連結部９は、主面部材２及び側面部材３または主面部材２または側面部材３から構成されており、斜めシール部６の外縁から外側方向に形成されている。連結部９は、表面部材２ａ側から延びる第一連結部材９ａと、裏面部材２ｂ側から延びる第二連結部材９ｂと、それらの先端付近において第一連結部材９ａと第二連結部材９ｂとが結合される結合部９０とを備えており、ガゼット袋１を折り込んだ状態において、結合部９０の上端が折り曲がり部Ｘ０の内方側の上端Ｘとなされている。結合部９０は、ガゼット袋１を折り込んだときに重なり合うように、第一連結部材９ａと第二連結部材９ｂの内面どうしが合掌張りにより結合されている。結合方法は、融着、接着、その他方法を用いることができる。特に限定されるものではない。しかし、ポイントシールによって結合することが、製袋工程が容易となり、安価に製造可能で好ましい。また結合部９０の形状は直線状、丸形、半円形、多角形等、特に限定されるものではなく、その上端をＸとする。また、連結部材９は別の部材を融着、接着、その他方法により取り付けられたものでもよい。
【００４５】
連結部９は４ヶ所の側縁シール部４の下方への延長線上に形成されるのが好ましい。つまり、連結部９は側縁シール部４が斜めシール部６よりも下方に延設されることにより形成されているものが好ましい。ガゼット袋の設計、製袋工程が容易であるからである。
【００４６】
図６に示すように、ガゼット袋１を折り込んだ状態において、連結部９の結合部９０の上端Ｘが底シール部５の内縁Ｙよりも上方に位置するように形成されている。図９に示すように、ガゼット袋１に内容物を収容し、水平面に自立させたときに、連結部９の第一連結部材９ａおよび第二連結部材９ｂに弛みがなく張った状態になるように、結合部９０の上端Ｘの位置が設計されている。
【００４７】
図８に示すように、連結部９は第一連結部材９ａと第二連結部材９ｂがガゼット袋１の厚さ方向に張ることで、側面から見ると、略Ｔ字状に形成されている。また、ガゼット袋１を自立させたときに、図９に示すように、結合部９０が側面部材３の底面稜線１４ｃ、１４ｄの中央の折り込み線３０付近を僅かに上方向に押し上げることより、ガゼット袋１の底面１３の全ての四隅近傍が下方向により突出しやすくなる。
【００４８】
上記実施形態において、ガゼット袋１は、主面部材２及び側面部材３を合わせて４枚の別部材で構成されているものを説明した。しかしながら、実施形態に限定されるものではなく、１枚、２枚、３枚、５枚以上の部材で構成されたものであってもよい。
【００４９】
上記実施形態において、連結部９が４ヶ所の側縁シール部４の下方への延長線上に形成されるものを説明したが、連結部９はこれに限定されるものではない。図１０（ａ）に示すように、連結部９を斜めシール部６の長手方向中間付近から下方に向けて設けられたものでもあってもよい。
【００５０】
さらに、図１０（ｂ）に示すように、切り欠き部１０の幅を狭くすることにより、連結部９が側縁シール部４と比較して、幅広に設けられたものであってもよい。
【符号の説明】
【００５１】
１ ガゼット袋
２ 主面部材
２ａ 表面部材
２ｂ 裏面部材
３ 側面部材
３ｃ 右側面部材
３ｄ 左側面部材
３０ 折り込み線
４ 側縁シール部
５ 底シール部
６ 斜めシール部
７ 天シール部
８ 肩シール部
９ 連結部
９０ 結合部
１０ 切り欠き部
１１ 注出部材
１２ 蓋栓
１３ 底面
１４ 底面稜線
Ｘ０ 折り曲がり部
Ｘ 折り曲がり部の内側の上端、結合部の上端
Ｙ 底シール部の内縁
【特許請求の範囲】
【請求項１】
対向する表裏一対の主面部材と、前記主面部材の両側縁から内側に折り込まれる一対の側面部材とを備えたサイドガゼットタイプのガゼット袋であって、
前記主面部材の下縁部には、前記主面部材が互いにシールされた底シール部が形成され、その両側に前記主面部材と前記側面部材とがシールされた斜めシール部が上方に側縁まで形成されており、
前記ガゼット袋に内容物を収容した状態において、底面の四隅近傍には、前記主面部材を互いに前記ガゼット袋の厚み方向に連結してなる連結部が形成されており、
前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記連結部に形成される折り曲がり部の内方側の上端が前記底シール部の内縁よりも上方に位置するように形成されていることを特徴とするガゼット袋。
【請求項２】
前記連結部が、一方の前記主面部材側から形成された第一連結部材と、他方の前記主面部材側から形成された第二連結部材と、両連結部材を結合する結合部とを備えており、
前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記結合部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端となされている請求項１に記載のガゼット袋。
【請求項３】
前記主面部材の前記底シール部と前記連結部の間には下縁部から上方に切り欠き部が介在されており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記切り欠き部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端と同等もしくは上方に位置するように形成されていることを特徴とする請求項１から２のいずれかに記載のガゼット袋。
【請求項４】
前記主面部材の両側縁には、前記主面部材と前記側面部材とがシールされた側縁シール部が形成されており、前記連結部が前記側縁シール部の延長線上に形成されていることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のガゼット袋。
【請求項５】
前記斜めシール部が前記底シール部に対して３０〜５０度の角度を成すように形成されていることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のガゼット袋。
【請求項１】
対向する表裏一対の主面部材と、前記主面部材の両側縁から内側に折り込まれる一対の側面部材とを備えたサイドガゼットタイプのガゼット袋であって、
前記主面部材の下縁部には、前記主面部材が互いにシールされた底シール部が形成され、その両側に前記主面部材と前記側面部材とがシールされた斜めシール部が上方に側縁まで形成されており、
前記ガゼット袋に内容物を収容した状態において、底面の四隅近傍には、前記主面部材を互いに前記ガゼット袋の厚み方向に連結してなる連結部が形成されており、
前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記連結部に形成される折り曲がり部の内方側の上端が前記底シール部の内縁よりも上方に位置するように形成されていることを特徴とするガゼット袋。
【請求項２】
前記連結部が、一方の前記主面部材側から形成された第一連結部材と、他方の前記主面部材側から形成された第二連結部材と、両連結部材を結合する結合部とを備えており、
前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記結合部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端となされている請求項１に記載のガゼット袋。
【請求項３】
前記主面部材の前記底シール部と前記連結部の間には下縁部から上方に切り欠き部が介在されており、前記ガゼット袋を折り込んだ状態において、前記切り欠き部の上端が前記折り曲がり部の内方側の上端と同等もしくは上方に位置するように形成されていることを特徴とする請求項１から２のいずれかに記載のガゼット袋。
【請求項４】
前記主面部材の両側縁には、前記主面部材と前記側面部材とがシールされた側縁シール部が形成されており、前記連結部が前記側縁シール部の延長線上に形成されていることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のガゼット袋。
【請求項５】
前記斜めシール部が前記底シール部に対して３０〜５０度の角度を成すように形成されていることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のガゼット袋。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【公開番号】特開２０１２−２１０９７７（Ｐ２０１２−２１０９７７Ａ）
【公開日】平成２４年１１月１日（２０１２．１１．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−５９７０１（Ｐ２０１２−５９７０１）
【出願日】平成２４年３月１６日（２０１２．３．１６）
【出願人】（７１０００６９３２）株式会社パックプラス (7)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１１月１日（２０１２．１１．１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年３月１６日（２０１２．３．１６）
【出願人】（７１０００６９３２）株式会社パックプラス (7)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]