説明

キサントフィル類を用いて皮膚疾患を治療する方法

本発明は、皮膚疾患を患う哺乳類の皮膚疾患を治療する方法を提供する。本発明はまた、日光により損傷を受けた哺乳類の皮膚における膠原線維の損失、弾性線維の異常変質、または微小血管の劣化を遅延または後退させる方法を提供する。本発明はまた、哺乳類の皮膚表面を剥離する方法を提供する。本発明はまた、必要性を有する哺乳類の、ざ瘡または吹き出物(pimple)を治療または予防する方法を提供する。この方法は、かかる治療を必要とする哺乳類に、皮膚疾患の治療に有効で、無毒量のキサントフィル類を含む組成物を局所的に適用するステップを含む。
なし

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願〕
【0002】
本発明は、2004年12月3日出願、USSN60/633,266の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に含まれる。
【背景技術】
【0003】
尋常性ざ瘡(acne vulgaris)は、皮膚のうち目に触れる範囲のほとんど(例えば顔部、胸部、背部、頸部および上腕部)に現れる、面皰(comedones)(黒にきび(blackheads)丘疹(papules)、膿疱(pustules)、嚢胞(cysts)、小瘤(nodules)、そしてしばしば瘢痕(scars)を特徴とする、毛包脂腺小胞(pilosebaceous follicles)(器官(apparatus))の慢性障害である。毛包脂腺器官は概して、思春期および成熟期の間血液内に非常に高い濃度で存在し、皮脂の過剰な生産を引き起こす内因性ホルモン類(主にアンドロゲン)の管理下にある。この状態は、同時に皮膚の角質層(horny layer、stratum corneum)の角質化の速度が増大することによっても悪化することがある。角質細胞は、その増殖に伴い閉鎖性の栓または面皰を形成し、皮脂分泌の増加とあわせて、皮膚常在菌、例えば嫌気性グラム陽性の細菌(Gram positive anaerobic bacterium)である、プロピオンバクテリウム-アクネス(Propionibacterium acnes)が増殖する理想的な培地となる可能性がある。最終的に、塞がれた小胞が破裂し、内容物が放出され、局所的な腫大および炎症を引き起こす。露出した小胞は、皮膚のより深層で損傷を受けた細胞からの色素の沈着により、黒ずむことがある。重症例では、ざ瘡により患者の入院が必要となったり、多大なる苦痛、長期間に及ぶ皮膚上の瘢痕形成が起こる可能性がある。
【0004】
ざ瘡の治療には多くの処置が利用可能である。典型的に、ざ瘡は、選択された薬剤を含むクリーム類、ゲル類、エマルジョン類またはローション類といった形態の局所用組成物を用いて治療される。このような薬剤にはホルモン類、またはホルモン作動薬および拮抗薬(EP A1 0 563 813および米国特許第5,439,923号)、抗菌剤(米国特許第4,446,145号、GB 2,088,717、GB 2,090,135、GB 1,054,124、米国特許第5,409,917)サリチル酸(米国特許第4,514,385号、米国特許第4,355,028号、EP A1 0 052 705、FR-A 2,581,542、FR-A 2,607,498)が含まれる。
【0005】
目下、ざ瘡の重症例については、ざ瘡薬の経口投与が行われている。これについては、"Acne, A Review of Optimum Treatment" by Sykes N. I. and Webster G. F in Drugs 48, 59-70 (1994) において概説されている。ざ瘡薬の経口投与の適用に関しては、多数の副作用が論じられている。例えば、ビタミンAの誘導体であるイソトレチノインは催奇形に関連する危険性を有し、妊娠可能年令の女性にとって問題となる可能性がある。ざ瘡の治療に適した抗生物質の経口投与は、腹痛、黒舌病、咳、下痢、疲労、口内の炎症および他の望ましくない症状を含む、副作用の出現を誘発する可能性がある。
【0006】
幼年期に多量の太陽光曝露を経験した白色人種は、成人期に、皺、皮革状の硬化(leatheriness)、黄変、たるみ、ざらつき、乾燥、斑点形成(色素沈着過剰)、および(しばしば無症状の)様々な前悪性腫瘍を含む著しい皮膚の変化を示す。これらの変化は、日焼けによる炎症を起こしやすく、皮膚が褐色化しにくい色白の人々においてもっとも顕著である。太陽光の有害な効果は、累積的であって時間の経過と共に増大し、しばしば「光老化(photoaging)」と呼ばれる。皮膚の解剖学的劣化は高齢者において最も進行した状態となるが、過度の太陽光暴露による有害な効果は20歳頃にはすでに顕著となる。表皮および真皮の重大な微視的変化の発生から数十年が経過すると、これらが症状として顕在化する。皺、黄変、皮革状の硬化で、弾力の損失は、非常に遅発性の変化である。
【0007】
レチノイド類(例えばビタミンAおよびその誘導体)は、広範にわたる生物活性を有するとして知られている物質である。最も具体的には、これらの物質は、細胞生長、分化および増殖に影響を及ぼす。外胚葉系か、内胚葉系か、中胚葉系か;上皮細胞か、線維芽細胞か、間葉細胞か;新生物性か、前新生物性か、非新生物性かに関わらず、レチノイド類は多種の細胞の分化、維持および増殖に影響を及ぼす。現時点では、重症の嚢腫性座瘡、乾癬および他の角質化異常の治療におけるレチノイド類の臨床有用性が発見されている。癌の予防および治療におけるレチノイド類の利用可能性は調査中である。レチノイド療法研究の概要については、Pawson, B. A. et al. "Retinoids at the Threshold: Their Biological Significance and Therapeutic Potential", Journal of Medicinal Chemistry 25:1269-1277 (1982)を参照。
【0008】
レチノイド類に関わる研究および臨床医学の現状は、ジェノバで開催されたシンポジウムの刊行物: J. H. Saurat. Editor, "Retinoids: New Trends in Research and Therapy," Karger Publishing Co. (1985)に記載されている。
【0009】
或る種のレチノイド類、特にビタミンA酸のざ瘡治療への局所的使用は、本出願と同一出願人による米国特許 第3,729,568号に記載されているように、周知である。ビタミンA酸のその他の局所的使用はThomas, J. R., et al, "The Therapeutic uses of Topical Vitamin A Acid", Journal of American Academy of Dermatology 4:505-516 (1981)にて概観されており、 ざ瘡治療に加え、老人性面皰(senile comedones)、面皰母斑(nevus comedonicus)、線状疣贅状母斑(linear verrucous nevus)、足底疣贅(plantar warts)、仮性毛包炎(pseudofollicultis)、角化棘細胞腫(keratoacanthoma)、四肢の日光性角化症(solar keratosis of extremities)、皮膚硬結(callosites)、手掌足底角化症(keratosis palmaris et plantaris)の治療、ダリエ病(Darier's disease)、魚鱗癬(ichthyosis)、乾癬(psoriasis)、黒色表皮腫(acanthosis nigricans)、扁平苔癬(lichen planus)、伝染性軟属腫(molluscum contagiosum)、反応性穿孔性膠原症(reactive perforating collagenosis)、黒皮症(melasma)、角膜上皮の摩滅(corneal epithelial abrasion)、地図状舌(geographic tongue)、フォックス・フォアダイス病(Fox-Fordyce disease)、皮膚性転移性黒色腫(cutaneous metastatic melanoma)、およびケロイド(keloids)、または肥厚性瘢痕(hypertrophic scars)の治療が含まれる。
【0010】
レチノイド類は、表皮細胞の超微細形態学的(ultrastructural)特性、および増殖特性に影響すると考えられている。しかしながら、これら従来のビタミンA酸の使用法は通常の皮膚の通常の老化や撮影(photographing skin)の長期治療とは異なり、一般的に、特定の状態の治療効果、例えば面皰の除去効果を短時間で得るために、比較的高濃度(換言すれば、重大な炎症やしばしば皮膚剥離を起こす程の)のレチノイン酸を適用する短期間の処置に関わるものであった。
【0011】
レチノイド類を含む組成物で、皮膚疾患の治療に有用なものは米国特許第RE36,068号、第6,531,141号、および第4,877,805号に開示されている。ここで開示された組成物にはキサントフィル類は含まれない。
【0012】
FDA規則(例えば 21 C.F.R. Chapter 1, Section 333, Subpart D- Topical Acne Drug Products, April 1, 2000 Edition)により、特定の量において、ざ瘡の治療用(つまり、局所用ざ瘡薬を含む)と表記することのできる成分(つまり、「有効成分」)が規定されている。従って、FDA規則を遵守すれば、ざ瘡の治療用と称する組成物に含めることのできる、特定の量でざ瘡を治療可能な有効成分の数は限られている。その結果、局所用ざ瘡薬であって、同時に(a)組成物中の有効成分の溶解度および安定性と、(b)FDA規則の遵守とを維持できる局所用ざ瘡薬を含む組成物の製造が困難となる。
【0013】
従って、皮膚疾患(例えば、ざ瘡など)を患う患者を治療する新規の方法および組成物であって、最小限の副作用と最大限の有効性を有し、使用が容易かつ快適で、有効量かつ既知量の局所用ざ瘡薬を皮膚に適用し、FDA規則を遵守した、方法および組成物が必要である。
【発明の開示】
【0014】
本発明は、キサントフィル類を含む組成物の美容的および医薬的使用方法を提供する。キサントフィル類は、組成物において既知量、個別(discrete)量、安全量、有効量で存在する。組成物は、皮膚疾患(例えばざ瘡、または光により損傷を受けた皮膚(photodamaged skin))の治療に有用である。
【0015】
本発明は、皮膚疾患を患う哺乳類の皮膚疾患を治療する方法を提供する。この方法は、かかる治療を必要とする哺乳類に、キサントフィル類を無毒量かつ皮膚疾患の治療に対する有効量で含む組成物を局所的に投与するステップを含む。
【0016】
本発明はまた、日光により損傷を受けた哺乳類の皮膚における、膠原線維(collagen fibers)の損失、弾性線維(elastic fibers)の異常変質、または微小血管の劣化を遅延または後退させる方法を提供する。この方法は、皮膚表面に有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む組成物を局所的に適用するステップを含む。
【0017】
本発明はまた、哺乳類の皮膚表面を剥離する方法を提供する。この方法は、皮膚表面に有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む組成物を局所的に適用するステップを含む。
【0018】
本発明はまた、かかる必要性を有する哺乳類の、ざ瘡または吹き出物(pimple)を治療または予防する方法を提供する。この方法は、皮膚表面に有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む組成物を局所的に適用するステップを含む。
【0019】
本発明はまた、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物を、哺乳類の皮膚疾患の治療に使用する方法を提供する。
【0020】
本発明はまた、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物を、日光により損傷を受けた哺乳類の皮膚における、膠原線維の損失、弾性線維の異常変質、または微小血管の劣化を遅延または逆行させるために使用する方法を提供する。
【0021】
本発明はまた、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物を、哺乳類の皮膚表面の剥離に使用する方法を提供する。
【0022】
本発明はまた、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物を、かかる必要性を有する哺乳類の、ざ瘡または吹き出物の治療または予防に使用する方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明は、キサントフィル類を含む組成物の美容的および医薬的使用法を提供する。キサントフィル類は、組成物において既知量、個別量、安全量、有効量で存在する。組成物は、皮膚疾患(例えばざ瘡、または光により損傷を受けた皮膚))の治療に有用である。
【0024】
本明細書中では、「或る実施形態」("one embodiment")、「ひとつの実施形態」("an embodiment")、「例示的な実施形態」("an example embodiment")などとは、特定の特徴、構造、もしくは特性を含むことができる実施形態のことを指すが、すべての実施形態がこの特定の特徴、構造、もしくは特性を含む必要は無い。さらに、こうした語は、必ずしも同一の実施形態を指すとは限らない。さらにまた、特定の特徴、構造、もしくは特性を或る実施形態にからめて記載した場合には、明示しているいないには拘らず、こうした特徴、構造、もしくは特性を、他の実施形態にからめて改変するということは、当業者の知識に拠りて知らしむべきところである。
【0025】
本明細書において用いられる語が、特に他に規定しない限り、単数および複数双方を含むことは、当業者が理解できるものとみなされている。例えば、「キサントフィル類」15は、単数のもの(すなわち1種のキサントフィル)と共に複数のもの(すなわち2種以上のキサントフィル類)も含む。
【0026】
本明細書中では、「局所用ざ瘡薬」("topical acne drug")は、ざ瘡または吹き出物を効果的に防止および/または治療する組成物、もしくは組成物の組み合わせである。局所用ざ瘡薬が効果的にざ瘡または吹き出物を防止および/または治療し、かつ局所用ざ瘡薬は組成物中で安定性を維持するという条件で、あらゆる適切な局所用ざ瘡薬を用いることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。
【0027】
適切な局所用ざ瘡薬は、例えば、Physician's Desk Reference (PDR), Medical Economics Company (Montvale, NJ), (53rd Ed.), 1999; Mayo Medical Center Formulary, Unabridged Version, Mayo Clinic (Rochester, MN), January 1998; Merck Index, An Encyclopedia of Chemicals, Drugs, and Biologicals, (11th Ed.), Merck & Co., Inc. (Rahway, NJ), 1989、およびそれらにおける参照文献に開示されている。適切な局所用ざ瘡薬は、例えば、サリチル酸、レゾルシノール、酢酸レゾルシノール、カルシポトリエン、過酸化ベンゾイル、硫黄、レチノール、レチノイン酸、クエン酸、α-ヒドロキシ酸、レチナール、それらの薬学的に許容される塩類、およびそれらの組み合わせを含む。好ましくは、局所用ざ瘡薬は、サリチル酸、またはその薬学的に許容される塩である。
【0028】
本明細書中では、「レチノイド」("retinoid")とは、ビタミンAの天然酸性誘導体であるレチノイン酸(RA)を含むがこれに限られない、ビタミンA またはビタミンA 様化合物を指す。レチノイド類は、標的遺伝子の発現を修飾することにより、正常な生長、成長および分化において重要な役割を果たす。
【0029】
本明細書中では、「アントラリン」("anthralin")とは、表皮細胞増殖および角質化を正常な速度に復元して、増殖した表皮のDNA合成および有糸分裂を減少させるアントラキノン(アントラセンの9,10-キノン誘導体;アントラキノンは合成することもでき、またアロエ、カスカラサグラダ、センナおよびダイオウにおいて天然でも発生する;抗悪性ミトキサントロンは合成誘導体である)誘導体で、乾癬および他の皮膚状態に対し局所的に用いられるもの(ジトラノール(dithranol)とも呼ばれる)を指す。
【0030】
本明細書中では、「コールタール」 ("coal tar")とは、石炭の分解蒸留によって得られる多数の有機化合物を含む粘性で黒色の液体を指す。コールタールを蒸留し多数の分留物とすることにより、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレン、アントラセンおよびフェナントレンを含む多くの有用な有機生成物を得ることができる。粗コールタール類(coal-tar crudes)と呼ばれるこれらの物質は、多数の生成物 (特に染料、薬、爆薬、調味料、香水、防腐剤、合成樹脂および塗料や染色剤)の合成の出発点となる。コールタールは、湿疹、乾癬、脂漏性皮膚炎および他の皮膚疾患の治療のため、医療用として用いられる。
【0031】
本明細書中では、「サリチル酸」 ("salicylic acid")とは、無色、結晶性の有機カルボン酸である、2-ヒドロキシ安息香酸(C6H4(OH)CO2H)を指す。サリチル酸は、多くの皮膚疾患(ざ瘡、フケ、乾癬、皮膚および頭皮の脂漏性皮膚炎、皮膚硬結、うおのめ、尋常性疣贅および足底の疣贅)の治療に使用される。
【0032】
本明細書中では、「紫外線A(PUVA)を用いた光化学療法(photochemotherapy)」 ("photochemotherapy with ultraviolet A (PUVA)")とは、重症の皮膚病のために使用する一種の紫外線放射線療法(光線療法;phototherapy)を指す。PUVAは、ソラレン(Psoralen)投与(P)と、それに続く皮膚に対する長波紫外線の照射(UVA)とから成る併用療法である。ソラレンは、皮膚を一時的にUVAに対して敏感にする化合物を含む。
【0033】
本明細書中では、「UVBを用いた光線療法」 ("phototherapy with UVB")とは、一種の放射線療法または皮膚に対する紫外線B(波長280-315mm)の照射を伴う療法を指す。
【0034】
本明細書中では、「相乗させる」("synergize"または"synergizes")または「相乗的な」"synergistic" とは、2つの物質を共働させることにより、それら個々の効果を足したものよりも大きな効果を生み出すことを指す(www.webster-dictionary.org/definition/synergize)。
【0035】
本明細書中では、「増強する」("potentiate"または "potentiates")とは、ある物質が別の物質を(例えば、ある薬物が別の薬物を)有効にする能力、活性にする能力、より有効にする能力、またはより活性にする能力を指す(http://www.ndif.org/Terms/potentiate.html)。
【0036】
本明細書中では、「軽減する」 ("alleviate") とは、物理的または精神的に、ある状態、またはその状態の根源となる症状の重度や持続期間を軽くすること、減少させること、または減弱させること、を指す。
【0037】
本明細書中では、「カルシポトリエン」("calcipotriene")とは、ビタミンDの合成局所形態(synthetic topical form)を指す。これは、皮膚細胞の増加および生長に関係する。局所カルシポトリエンは、慢性尋常性乾癬(鱗状のパッチを有する乾癬)の治療に用いられる。化学的には、カルシポトリエンは、(5Z,7E, 22E,24S)-24-シクロプロピル-9,10-secochola- 5,7,10(19), 22-テトラエン-1α, 3 β, 24-トリオール-であり、 実験式はC27H40O3である
【0038】
「治療上有効量」("Therapeutically effective amount")とは、例えば、ざ瘡を治療するか、宿主のざ瘡の症状を治療するための、例えば、本発明において有用なキサントフィル類の量、または本発明において有用な局所用ざ瘡薬の量、または化合物(例えばキサントフィル類および局所用ざ瘡薬)の組み合わせの量を含むものと意図される。化合物の組み合わせは、好ましくは相乗作用的な組み合わせである。
【0039】
例えばChou and Talalay, Adv. Enzyme Regul., 22:27 (1984)におてい述べられているように、相乗効果は、組み合わせて投与された際の化合物の効果(例えば、皮膚の異常の処置など)が、単独の薬剤としてひとつひとつ投与された際の効果の和よりも大きい時に起こるものである。一般に、相乗的な効果は、化合物の最大濃度より低い濃度で、最も顕著に示される。相乗効果は、個々の成分と比較して、組み合わせを用いた際のより低い細胞毒性、活性の増大、またはその他の有益な効果としてみられる。
【0040】
本明細書中では、「ざ瘡」("acne")とは、脂腺器官に関連した炎症性小胞や、丘疹、または膿疱の発疹を指す。ざ瘡は、皮脂腺が非常に多く(例えば顔面、上背部および胸部)、特性病変(例えば開放面皰(黒にきび)、閉鎖面皰(白にきび)、丘疹、膿疱または小瘤)のみられる皮膚疾患である。ざ瘡は小胞開口部の厚化、皮脂生産の増加、細菌の存在、または宿主の炎症性反応により生じると考えられている。ざ瘡の種類は、例えば、集簇性ざ瘡(acne conglobata)、塩素ざ瘡(chloracne)および酒さ(rosacea)を含む。例えば、Stedman's Medical Dictionary, 25th Ed., illustrated, Williams & Wilkins, Baltimore, MD, pp. 15-16 (1990) and Mosby's Medical, Nursing, & Allied Health Dictionary, (5th Ed.), Mosby: St. Louis, p.19 (1998)を参照。
【0041】
本明細書中では、「吹き出物」("pimple")とは、小さな丘疹、膿疱または毛包の感染(furnacle)を指す。例えば、Mosby's Medical, Nursing, & Allied Health Dictionary, (5th Ed.), Mosby: St. Louis, p.1267 (1998)を参照。
【0042】
本明細書中では、「脂肪酸」("fatty acids")とは、メチル基をアルコール、アルデヒド、そして酸へと酸化することと同等な反応を使って、炭化水素から誘導した有機一塩基酸のことを指す。脂肪酸は、飽和状態にも不飽和状態にもでき、または部分的に不飽和な状態にもすることができる。
【0043】
本明細書中では、「アルファルファ」("alfalfa")とは、ムラサキウマゴヤシ Medicago sativa のことを指す。
【0044】
本明細書中では、「α-カロテン」("alpha carotene")とは、下記の構造式を有する化合物のことを指す。
【0045】
【化1】

【0046】
本明細書中では、「β-カロテン」("beta carotene")とは、下記の構造式を有する化合物のことを指す。
【0047】
【化2】

β-カロテンはビタミンAの前駆体(プロドラッグ)であって、多くの野菜中にみられる脂溶性の橙色色素である。β-カロテンは、体内でビタミンAへと約50%の効率で転換される。
【0048】
本明細書中においては、「ビタミンA」("vitamin A")とは、下記の構造式の化合物を指し、
【0049】
【化3】

これは化学的には、3,7-ジメチル-9-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2,4,6,8-ノナテトラエン-1-オールと命名される。
【0050】
本明細書中では、「軽減する」 ("alleviate") とは、物理的または精神的に、ある状態、またはその状態の根源となる症状の重度や持続期間を軽くすること、減少させること、または減弱させること、を指す。
【0051】
本明細書中では、「慢性」("chronic")とは、長期間にわたり持続する、かつ/または頻繁な再発により特徴づけられる状態や症状(例えば慢性大腸炎(chronic colitis))を指す。急速に終息する急性疾患と異なり、慢性疾患は、長期間存続する、または緩慢に進行する疾患を指す。
【0052】
本明細書中では、「皮膚疾患」とは、皮膚の疾病(disease of skin)、皮膚状態、皮膚病(skin disease)、皮膚の問題を含むがこれに限られない皮膚の疾患を指す。「皮膚疾患」は、ざ瘡、湿疹(eczema)、乾癬、酒さ、皮膚癌、日焼け(skin burns)、皮膚アレルギー、先天性皮膚疾患、棘細胞離開(acantholysis)、表皮肥厚症(acanthosis)、黒色表皮腫、皮膚症(dermatosis)、疾患、紅皮症(erythroderma)、せつ腫症(furunculosis)、膿痂疹(impetigo)、熱帯皮膚病(jungle rot)、角皮症(keratoderma)、角化皮症(keratodermia)、表皮角層異常(keratonosis)、角化上皮症(keratosis)、黒色角化上皮症(keratosis nigricans)、白斑(leukoderma)、苔癬(lichen)、青色皮斑(livedo)、狼瘡(lupus)、メラニン沈着(melanisum)、黒色症(melanosis)、軟属腫(molluscum)、リポイド類壊死症(necrobiosis lipoidica)、糖尿病性リポイド類壊死症(necrobiosis lipoidica diabeticorum)、天疱瘡(pemphigus)、痒疹(prurigo)、皸裂(rhagades)、聖アントニー熱(Saint Anthony's fire)、脂漏症(seborrhea)、白斑(vitiligo)、黄色腫(xanthoma)、黄変(xanthosis)、乾癬性関節炎(Psoriatic arthritis)、ライター症候群(Reiter's syndrome)、滴状乾癬(Guttate psoriasis)、発汗性異常湿疹(Dyshidriotic eczema)、急性および慢性対宿主性移植片病(Acute and chronic graft versus host disease)、全身性硬化症(Systemic sclerosis)、斑状強皮症(Morphea)、海綿状皮膚炎(Spongiotic dermatitis)、アレルギー性皮膚炎(Allergic dermatitis)、連銭状湿疹(Nummular eczema)、粃糠疹酒さ(Pityriasis rosacea)、毛孔性紅色粃糠疹(Pityriasis rubra pilaris)、天疱瘡エリテマトーデス(Pemphigus erythematosus)、尋常性天疱瘡(Pemphigus vulgaris)、苔癬状角化上皮症( Lichenoid keratosis)、光沢苔癬(Lichenoid nitidus)、扁平苔癬(Lichen planus)、苔癬状皮膚炎(Lichenoid dermatitis)、脂漏性皮膚炎(Seborrheic dermatitis)、自家感作性皮膚炎(Autosensitization dermatitis)、ヘルペス状皮膚炎(Dermatitis herpetiformis)、および好酸球性皮膚炎(Eosinophilic dermatitis)を含むがこれらに限られるものではない。或る特定の実施形態において、皮膚疾患は免疫応答によって仲介されるものであってよい。他の特定の実施形態において、皮膚疾患リンパ球によって仲介された皮膚疾患(lymphocyte-mediated skin disorder)であってよい。他の特定の実施形態において、皮膚疾患は、円形脱毛症、乾癬、アトピー性皮膚炎、エリテマトーデス(lupus erythematosis)、水疱性類天疱瘡(bullous pemphigoid)、乾癬斑(psoriatic plaque)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択してもよい。他の特定の実施形態において、皮膚疾患は、乾癬であってもよい。他の特定の実施形態において、皮膚疾患は、慢性皮膚疾患であってもよい。他の特定の実施形態において、皮膚疾患は、自己免疫の皮膚疾患であってもよい。他の特定の実施形態において、皮膚疾患は、皮膚に現れる悪性リンパ球系の疾患(malignant lymphoid disease)であってもよい。
【0053】
本明細書中においては、「癌」("cancer")には、制御不能な分裂と生長をし、且つ他の組織を侵襲して破壊し、且つ身体の他の領域に拡散(転移)するような細胞によって引き起こされる型の病気が含まれる。組織が制御不能な異常生長をすると、身体中の離れた部位へと拡がってゆく可能性がある。癌は、以下のような作用によって身体に有害な影響を齎す。即ち、 (a) 周囲の近接した組織を破壊すること(例えば、神経の圧迫、血管への侵食、もしくは、器官の穿孔の原因となること)、ならびに、 (b) 離れた部位にある平常に機能している細胞を置換してしまうこと(例えば、骨髄中の造血細胞の置換、骨の置換による血中カルシウム濃度の増加、もしくは、骨の置換による心筋中のカルシウム量の増加に起因する心不全)。本発明の適切な実施形態において、この癌は皮膚癌である。
【0054】
本明細書では、「皮膚癌」("skin cancer")とは、様々な化学物質との接触によって、または、太陽光または他の紫外線源への過度の曝露によって起こる皮膚癌を指す。皮膚癌は、癌の中でも最も一般的であり最も治療可能なものだが、他の部位に癌を患う患者に最も頻繁に起こる二次病変でもある。危険因子は、色白、色素性乾皮症(xeroderma pigmentosa)、白斑、老人性および脂漏性角膜炎、ボーエン病(Bowen's disease)、放射線皮膚炎(radiation dermatitis)および遺伝性基底細胞母斑症候群(hereditary basal cell nevus syndrome)である。最も一般的な皮膚癌は、基底細胞癌および扁平上皮癌(squamous cell carcinomas)である。皮脂腺または汗腺に腫瘍が発生することは稀である。落屑性の(scaly)、わずかに隆起した扁平上皮細胞腫瘍は、開いた潰瘍および非治癒性痂皮(nonhealing scab)を伴い、広範囲に転移する腫瘍となる可能性があるが、基底細胞癌は、典型的に隆起した、硬質の、赤味を帯び真珠上の表面を有する潰瘍であり、他の部位には転移しない。非黒色腫(通常基底細胞および扁平上皮細胞癌)は、最も一般的な皮膚癌である。これらはメラニン形成細胞(melanocytes)以外の皮膚細胞から発生するので非黒色腫と呼ばれる。これらが体内の他の部位に転移することは稀なので、黒色腫よりは懸念が少ない。黒色腫は、メラニン形成細胞において発生する癌である。この種の細胞の大部分がメラニンを形成し続けるので、メラノーマ腫瘍は大抵褐色か黒色であるが、常にそうであるわけではない。黒色腫は多くの場合色白の男性の胴部上、色白の女性の下腿上に現れるが、他の部位にも出現する。皮膚が暗色の場合黒色腫の危険性は低くなるが、皮膚が暗色の人間は黒色腫を発症しない、ということではない。
【0055】
基底細胞癌は、最も一般的な非黒色腫皮膚癌である。これは基底細胞層と呼ばれる表皮の最下層から発生する。これは通常太陽光に曝露された部位、特に頭部および頸部に発生する。基底細胞癌の増大は遅く、体内の遠隔部位に転移することは少ない。
【0056】
α-リポ酸は、体内の他の抗酸化剤の力価を増強するという事実により、優れた抗酸化保護作用を与える。α-リポ酸は、所望であれば、本発明の組成物に、適切かつ適当な、任意の量で添加することができる。
【0057】
オリゴマー性プロアントシアニジン類などのフェノール類は、付随的且つ有用な抗酸化剤である。オリゴマー性プロアントシアニジン類は、葡萄の種中に天然に存在している。所望であれば、フェノール類を、本発明に係る組成物に添加できる。
【0058】
◆ 抗生物質
本発明の組成物にはさらに抗生物質を含めることができる。本明細書中では、「抗生物質」("antibiotic")とは、グラム陽性微生物もしくはグラム陰性微生物のいずれかに対して活性を有する(つまり、グラム陽性微生物もしくはグラム陰性微生物のいずれかの生長を抑制するか、または発育を破壊する)ような、すべての化合物のことである。Stedman's Medical Dictionary, Illustrated, (25th Ed.), Williams & Wilkins: Baltimore (1990) 、および、Mosby's Medical Nursing, & Allied Health Dictionary, (5th Ed.), Mosby: St. Louis (1998) 。
【0059】
適切な抗生物質は、例えば以下に挙げるものに開示されている。即ち、Physician's Desk Reference (PDR), Medical Economics Company (Montvale, NJ), (53rd Ed.), 1999; Mayo Medical Center Formulary, Unabridged Version, Mayo Clinic (Rochester, MN), January 1998; Merck Index, An Encyclopedia of Chemicals, Drugs, and Biologicals, (11th Ed.), Merck & Co., Inc. (Rahway, NJ), 1989; University of Wisconsin Antimicrobial Use Guide, http://www.medsch.wisc.edu/clinsci/amcg/amcg.html ; Introduction on the Use of the Antibiotics Guideline, Descriptions of Specific Antibiotic Classes, Thomas Jefferson University, http://jeffline.tju.edu/CWIS/OAC/antibiotics_guide/intro.html ; ならびにこれらに開示されている参照文献。
【0060】
適切な抗生物質としては、例えば、アミノ配糖体(アミノグリコシド類)、β-ラクタム系抗生物質、セファロスポリン類、マクロライド類、雑多な抗生物質、ペニシリン類、テトラサイクリン類、抗真菌薬、抗マラリア薬、抗結核薬、抗ウイルス剤、抗癩薬、雑多な抗感染薬、キノロン類、スルホンアミド類、尿路抗感染薬、鼻用抗生物質、眼用抗生物質(opthalmic antibiotics)、眼用抗ウイルス剤(opthalmic antivirals)、眼用キナロン類(opthalmic quinalones)、眼用スルホンアミド類(opthalmic sulfonamides)、皮膚および粘膜用の抗生物質、皮膚および粘膜用の抗真菌薬、皮膚および粘膜用の抗ウイルス剤、皮膚および粘膜用の雑多な抗感染薬、皮膚および粘膜用の疥癬虫薬および殺虱剤(pedulicides)、皮膚および粘膜用の抗腫瘍薬(antinepolasts)、ニトロフラン類、ならびに、オキサゾリジノン類、が含まれる。Physician's Desk Refernce (PDR), Medical Economics Company (Montvale, NJ), (53rd Ed.), 1999 、および、Mayo Medical Center Formulary, Unabridged Version, Mayo Clinic (Rochester, MN), January 1998 。
【0061】
アミノ配糖体としては、例えば、アミカシン(硫酸アミカシン)、ガラマイシン(硫酸ゲンタマイシン)、ネブシン(硫酸トブラマイシン)、ネトロマイシン(硫酸ネチルマイシン)、硫酸ストレプトマイシン、およびTOBI(トブラマイシン)、が含まれる。
【0062】
β-ラクタム抗生物質としては、例えば、アザクタム(アズトレオナム)、セホタン(セホテタン)、ロラビッド(ロラカルベフ)、メフォキシン(セフォキシチン)、メレム(メロペネム)、およびプリマクシン(注射用懸濁液に使うイミペネムおよびシラスタチン)、が含まれる。
【0063】
セファロスポリン類としては、例えば、アンセフ(セファゾリン)、セクロール(セファクロル)、セダックス(セフチブテン)、セフィゾクス(セフチゾキシムナトリウム)、セホビド(セホペラゾンナトリウム)、セフチン(セフロキシムアクセチル)、セフジル(セフプロジル)、Ceptaz(セフタジジム)、クラフォラン(セホタキシム)、デュリセフ(セファドロキシル一水和物)、ホルトラズ(セフタジジム)、ケフレックス(セファレキシン)、ケフタブ(セファレキシンHCl)、ケフロックス(セフロキシム)、ケフゾール(セファゾリン)、マンドール(セファマンドールナファート)、マキシピーム(セフェピムHCl)、Monocid(セフォニシドナトリウム)、オムニセフ(セフジニル)、ロセフィン(セフトリアキソン)、スプラクス(セフィキシム)、タジセフ(セフタジジム)、タジジム(セフタジジム)、バンチン(セフポドキシムプロクセチル)、およびジナセフ(セフロキシム)、が含まれる。
【0064】
マクロライド類としては、例えば、ビアキシン(クラリスロマイシン)、Dynabac(ジリスロマイシン)、E.E.S. 200(エチル琥珀酸エリスロマイシン)、E.E.S. 400(エチル琥珀酸エリスロマイシン)、Ery-Ped 200(エチル琥珀酸エリスロマイシン)、EryPed 400(エチル琥珀酸エリスロマイシン)、Ery-Tab(エリスロマイシン徐放錠)、ステアリン酸エリスロシン(ステアリン酸エリスロマイシン)、アイロゾン(エリスロマイシンエストラート)、PCE Dispertab(錠剤にエリスロマイシン粒子を含めたもの)、Pediazole(経口懸濁液用のエチル琥珀酸エリスロマイシンおよびスルフイソキサゾールアセチル)、タオ(トロレアンドマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、ならびに、エリスロマイシン、が含まれる。
【0065】
雑多な抗生物質としては、例えば、クレオシンHCl(塩酸クリンダマイシン)、燐酸クレオシン(燐酸クリンダマイシン)、コリ-マイシンM(コリスチメタートナトリウム)、およびバンコシンHCl(塩酸バンコマイシン)、が含まれる。
【0066】
ペニシリン類としては、例えば、アモキシル(アモキシシリン)、オーグメンチン(アモキシシリン/クラブラン酸カリウム)、バイシリン C-R 900/300(ペニシリンGベンザチンおよびペニシリンGプロカインの懸濁液)、バイシリンC-R(ペニシリンGベンザチンおよびペニシリンGプロカインの懸濁液)、バイシリンL-A(ペニシリンGベンザチン懸濁液)、ゲオシリン(カルベニシリンインダニルナトリウム)、メズリン(滅菌メズロシリンナトリウム)、オムニペン(アンピシリン)、ペン-ビーK(ペニシリンVカリウム)、Pfizerpen(ペニシリンGカリウム)、ピプラシル(ピペラシリンナトリウム)、スペクトロビド(バカンピシリンHCl)、チカル(チカルシリン二ナトリウム)、チメンチン(チカルシリン二ナトリウムおよびクラブラン酸カリウム)、ウナシン(アンピシリンナトリウム/スルバクタムナトリウム)、ゾシン(ピペラシリンナトリウムおよびタゾバクタムナトリウム)、ならびにジクロキサシリンナトリウム、が含まれる。
【0067】
テトラサイクリン類としては、例えば、アクロマイシンV(テトラサイクリンHCl)、デクロマイシン(デメクロサイクリンHCl)、Dynacin(ミノサイクリンHCl)、ミノシン(塩酸ミノサイクリン)、Monodox(ドキシサイクリン一水和物カプセル)、テラマイシン(オキシテトラサイクリン)、ベクトリン(塩酸ミノサイクリン)、ビブラマイシンカルシウム(ドキシサイクリンナトリウム)、ビブラマイシンヒクラート(ドキシサイクリンヒクラート)、ビブラマイシン一水和物(ドキシサイクリン一水和物)、Vibra-Tabs(ドキシサイクリン水和物)、デクロマイシン(デメクロサイクリンHCl)、ビブラマイシン(ドキシサイクリン)、Dynacin(ミノサイクリンHCl)、テラマイシン(オキシテトラサイクリンHCl)、アクロマイシンVカプセル(テトラサイクリンHCl)、リンコマイシン類、ならびに、クレオシンHCl(クリンダマイシンHCl)、が含まれる。
【0068】
抗真菌剤としては、例えば、Abelcet(アムホテリシンB-脂質複合体)、AmBisome(アムホテリシンB)、Amphotec(アムホテリシンB-コレステロール硫酸塩複合体)、アンコボン(フルシトシン)、ジフルカン(フルコナゾール)、フルビシン P/G(超微細グリセオフルビン)、フルビシン P/G 165およびフルビシン P/G 330(超微細グリセオフルビン)、グリフルビンV(グリセオフルビン)、Gris-PEG(超微細グリセオフルビン)、ラミシール(塩酸テルビナフィン)、ニゾラール(ケトコナゾール)、アムホテリシンB、ロトリミン(クロトリマゾール)、ダプソーン錠(ダプソーン)、ジフルカン(フルコナゾール)、モニスタート-ダームクリーム(ミコナゾール)、マイコスタチンクリーム(ナイスタチン)、ならびに、Sporanox(イトラコナゾール)、が含まれる。
【0069】
抗マラリア薬としては、例えば、塩酸アラーレン(クロロキンHCl)、燐酸アラーレン(燐酸クロロキン)、ダラプリム(ピリメタミン)、ラリアム(メフロキンHCl)、および、プラクエニル(硫酸ヒドロキシクロロキン)、が含まれる。
【0070】
抗結核薬としては、例えば、硫酸カパスタート(硫酸カプレオマイシン)、ミアンブトール(塩酸エタンブトール)、Mycobutin(リファブチンカプセル)、ニドラジド(イソニアジド注射液)、Paser(アミノサリチル酸)、Priftin(リファペンチン)、ピラジナミド錠(ピラジナミド)、リファジン(リファンピンカプセル)、リファジンIV(注射用リファンピン)、リファマート(リファンピンおよびイソニアジド)、Rifater(リファンピン、イソニアジドおよびピラジナミド)、セロマイシン(シクロセリンカプセル)、硫酸ストレプトマイシン、Tice BCG(BCGワクチン)、シクロセリン(セロマイシンカプセル)、Urised(メテナミン)、ならびに、Trecator-SC(エチオナミド錠剤)、が含まれる。
【0071】
抗ウイルス剤としては、例えば、アルフェロンN(インターフェロンalfa-n3)、クリキシバン(硫酸インジナビル)、シトベーン(ガンシクロビル)、シトベーン-IV(ガンシクロビルナトリウム)、エピビル(ラミブジン)、ファムビル(ファムシクロビル)、フルマジン(リマンタジンHCl)、Foscavir(ホスカルネットナトリウム)、ハイビッド(ザルシタビン)、イントロンA(インターフェロンalfa-2b)、インビラーゼ(サキナビルメシラート)、Norvir(リトナビル)、レベトール (Rebetrol;リバビリン)とイントロンA(インターフェロンalfa-2b)を含むRebetron併用療法剤、レスクリプター(デラビルジンメシラート)、レトロビル(ジヅブジン ziduvudine)、レトロビルIV(ジドブジン)、シンメトレル(塩酸アマンタジン)、シナジス(パリビズマブ)、Valtrex(バラシクロビルHCl)、ヴァイデックス(Videx;ジダノシン)、ビラセプト(ネルフィナビルメシラート)、ビラミューン(ネビラピン)、Virazole(リバビリン)、ビスタイド(シドフォビル)、ゼリット(スタブジン(d4T))、シンメトレルシロップ(アマンタジンHCl)、コンビビル錠(ラミヅビン lamiduvine)、ならびに、ゾビラックス(アシクロビル)、が含まれる。
【0072】
抗癩薬としては、例えばダプソーン錠(ダプソーン)が含まれる。
【0073】
雑多な抗感染薬としては、例えば、ダラプリム(ピリメタミン)、フラジール375(メトロニダゾール)、フラジールER錠(メトロニダゾール)、フラジールI.V.(メトロニダゾール)、フロキソン(フラゾリドン)、メプロン(アトバコン)、および、Neutrexin(グルコン酸トリメトトレキサート trimetrexate glucuronate)、が含まれる。
【0074】
キノロン類としては、例えば、シプロ(シプロフロキサシンHCl)、フロクシン(オフロキサシン)、Levaquin(レボフロキサシン)、Mazaquin(ロメフロキサシンHCl)、ノロキシン(ノルフロキサシン)、Penetrex(エノキサシン)、Raxar(グレパフロキサシンHCl)、Trovan(トロバフロキサシンメシラート)、および、ザガム(Zagam;スパルフロキサシン)、が含まれる。
【0075】
スルホンアミド類としては、例えば、バクトリム(Bactrim;トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)、バクトリムDS(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール、強度二倍)、Pediazole(エチル琥珀酸エリスロマイシンおよびスルフイソキサゾールアセチル)、Septra(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)、Septra DS(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)、Co-トリモキサゾールとスルファジアジンとバクトリムのI.V.注入(スルファメトキサゾール)、スルファピリジンとPediazole(エチル琥珀酸エリスロマイシンとスルフイソキサゾールアセチル)、が含まれる。
【0076】
尿路抗感染薬としては、例えば、フラダンチン(ニトロフラントイン)、Macrobid(ニトロフラントイン一水和物巨大結晶)、マクロダンチン(ニトロフラントイン巨大結晶)、Monurol Sachet(ホスホマイシントロメタミン)、ネッググラムCaplets(ナリジクス酸)、Septra(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)、Septra DS(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)、Urised(防腐性メテナミンとメチレンブルーとサリチル酸フェニルと安息香酸と副交感神経遮断薬(硫酸アトロピン)ヒヨスチアミンとの配合剤)、Urobiotic-250カプセル(オキシテトラサイクリンHClとスルファメチゾールとフェナゾピリジンHCl)、ならびに、Uroqid Acid No.2 錠剤(マンデル酸メテナミン)、が含まれる。
【0077】
鼻用抗生物質としては、例えばバクトロバン(ムピロシン)が含まれる。
【0078】
眼用抗生物質(opthalmic antibiotics)としては、例えば、クロロマイセチン眼用(クロラムフェニコール chloramphenical)、Cortisporin(ネオマイシンと硫酸ポリミキシンβ類と酢酸=ヒドロコルチゾンのクリーム)、アイロタイシン(エリスロマイシン眼用軟膏)、ネオデカドロン(硫酸ネオマイシン-燐酸デキサメタゾンナトリウム)、ポリトリム (Polytrim)(トリメトプリムおよび硫酸ポリミキシンβの眼用溶液)、テラコートリル (Terra-Cortril)(オキシテトラサイクリンHClおよび酢酸ヒドロコルチゾン)、テラマイシン(オキシテトラサイクリン)、ならびに、TobraDex(トブラマイシンおよびデキサメタゾンの眼用懸濁液と軟膏)、が含まれる。
【0079】
眼用抗ウイルス剤(opthalmic antivirals)としては、例えばVira-A眼用軟膏(ビダラビン)が含まれる。
【0080】
眼用キナロン類(opthalmic quinalones)としては、例えば、Chibroxin(ノルフロキサシン眼用溶液)、Ciloxan眼用溶液(シプロフロキサシンHCl)、Ciloxan眼用軟膏(シプロフロキサシンHCl)、および、Ocuflox眼用溶液(オフロキサシン)、が含まれる。
【0081】
眼用スルホンアミド類(opthalmic sulfonamides)としては、例えば、Blephamide眼用軟膏(スルファセタミドナトリウムおよび酢酸プレドニゾロン)、ならびに、Blephamide眼用懸濁液(スルファセタミドナトリウムおよび酢酸プレドニゾロン)、が含まれる。
【0082】
皮膚および粘膜用の抗生物質としては、例えば、A/T/S(エリスロマイシン)、バクトロバン(ムピロシン)、ベンザマイシン(エリスロマイシン-過酸化ベンゾイル局所用ゲル)、ベタジン(ポビドン-ヨード)、クレオシンT(燐酸クリンダマイシン局所用溶液)、Clindets(燐酸クリンダマイシン綿撤子)、Cortisporin(ネオマイシンと硫酸ポリミキシンBと酢酸ヒドロコルチゾンとのクリーム)、Emgel(エリスロマイシン)、Erycette(エリスロマイシン局所用溶液)、ガラマイシン(硫酸ゲンタマイシン)、Klaron(スルファセタミドナトリウムローション)、マイコスタチン(ナイスタチンクリーム)、Theramycin Z(エリスロマイシン局所用溶液)、T-Stat(エリスロマイシン)、クロロマイセチン(クロラムフェニコール眼用軟膏)、Cortisporin(ネオマイシンと硫酸ポリミキシンBとバシトラシン亜鉛とヒドロコルチゾンとの眼用軟膏)、アイロタイシン(エリスロマイシン)、ネオデカドロン(硫酸ネオマイシン-燐酸デキサメタゾンナトリウム)、ポリトリム(トリメトプリムおよび硫酸ポリミキシンB)、テラコートリル(オキシテトラサイクリンHClおよび酢酸ヒドロコルチゾン)、テラマイシン(オキシテトラサイクリン)、ならびに、TobraDex(トブラマイシンおよびデキサメタゾンの眼用懸濁液と軟膏)、が含まれる。
【0083】
皮膚および粘膜用の抗真菌薬としては、例えば、エクセルダーム(硝酸スルコナゾール)、フンジゾン(アムホテリシンB口腔用懸濁液)、ラミシール(塩酸テルビナフィン)、Loprox(オーラミンシクロピロックス(ciclopiroxolamine))、ロトリミン(クロトリマゾール)、Lotrisone(クロトリマゾールおよびジプロピオン酸ベタメタゾン)、メンタックス(ブテナフィンHCl)、モニスタート-ダーム(硝酸ミコナゾール)、ミセレックス(クロトリマゾール)、マイコスタチン(ナイスタチン)、Naftin(ナフチフィンHCl)、ニゾラール(ケトコナゾール)、Nystop(ナイスタチン)、Oxistat(硝酸オキシコナゾール)、セルサンRx(2.5% 硫化セレンローション)、ならびに、Spectazole(硝酸エコナゾール)、が含まれる。
【0084】
皮膚および粘膜用の抗ウイルス剤としては、例えば、Denavir(ペンシクロビルクリーム)、およびゾビラックス(アシクロビル)、が含まれる。
【0085】
皮膚および粘膜用の雑多な抗感染薬としては、例えば、Benzashave(過酸化ベンゾイル)、ベタジン(ポビドン-ヨード)、ベタセプト(Betasept)(グルコン酸クロルヘキシジン)、セタフィル Cetaphil(天然石鹸の代用品(soap substitute))、Clorpactin WCS-90(オキシクロロセンナトリウム)、ダプソーン錠(ダプソーン)、Desquam-E(過酸化ベンゾイル)、Desquam-X(過酸化ベンゾイル)、ヒビクレンス(グルコン酸クロルヘキシジン)、Hibistat(グルコン酸クロルヘキシジン)、Impregon(2% テトラクロロサリチルアニリド)、MetroCream(メトロニダゾール)、MetroGel(メトロニダゾール)、Noritate(メトロニダゾール)、pHisoHex(ヘキサクロロフェン洗浄剤)、Sulfacet-R(10% スルファセタミドナトリウムおよび5% 硫黄)、スルファミロン(酢酸マフェニド(matenide acetate))、Triaz(過酸化ベンゾイル)、ならびに、Vanoxide-HC(過酸化ベンゾイルヒドロコルチゾン)、が含まれる。
【0086】
皮膚および粘膜用の疥癬虫薬および殺虱剤(pedulicides)としては、例えば、Acticin(パーメスリン)、Elimite(パーメスリン)、ユーラックス(クロタミトン)、およびLindane Lotion USP 1 %(リンデン)、が含まれる。
【0087】
皮膚および粘膜用の抗腫瘍薬としては、例えば、エフデックス(フルオロウラシル)、およびフルオロプレクス(フルオロウラシル)、が含まれる。
【0088】
ニトロフラン類としては、例えばフラダンチン口腔用懸濁液(ニトロフラントイン)が含まれる。
【0089】
オキサゾリジノン類としては、例えばザイボックス(リネゾリド)が含まれる。
【0090】
当業者は、本発明において有用な抗生物質とは、上述した抗生物質処方のいずれかに含まれた、生理的に活性な化合物のことである、ということを正しく理解できる。例えば、入手できるアザクタム(アズトレオナム)は、普通は注射用溶液である。しかしながら、この抗生物質は、プロピオン酸=(z)-2-[[[(2-アミノ-4-チアゾリル)[[(2S,-3S)-2-メチル-4-オキソ-1-スルホ-3-アゼチジニル]カルバモイル]メチレン]アミノ]オキシ]-2-メチルである。Physician's Desk Reference (PDR), Medical Economics Company (Montvale, NJ), (53rd Ed.), pp. 820-823, 1999 。
【0091】
アミカシン(Amikacin)(硫酸アミカシン)は、Elkins-Sinnから市販されており、D-ストレプタミン,O-3-アミノ-3-デオキシ-α-D-グルコピラノシル-(1→6)-O-6-デオキシ-α-D-グルコピラノシル-(1→4)]-N'-(4-アミノ-2-ヒドロキシ-1-オキソブチル)-2-デオキシ=(S)=スルファート (1:2) (塩)である。
【0092】
ガラマイシン(硫酸ゲンタマイシン)は、Scheringから市販されている。
【0093】
ネブシン(硫酸トブラマイシン)は、Lillyから市販されており、O-3-アミノ-3-デオキシ-α-D-グルコピラノシル-(1→4)-O-[2,6-ジアミノ-2,3-6-トリデオキシ-α-D-ribo-ヘキソピラノシル-(1→6)]-2-デオキシ-L-ストレプタミン=スルファート (2:5) (塩)である。
【0094】
ネトロマイシン(硫酸ネチルマイシン)は、Scheringから市販されており、O-3-Deoxy-4-C-メチル-3-(メチルアミノ)-β-L-アラ-ビノピラノシル(1→4)-O-[2,6-ジアミノ-2,3,4,6-テトラデオキシ-α-D-glycero-ヘキサ-4-エノピラノシル-(1→6)-2-デオキシ-N3-エチル-L-ストレプタミン=スルファート (2:5) 塩である。
【0095】
硫酸ストレプトマイシンは、Pfizerから市販されており、D-ストレプタミン,O-2-デオキシ-2-(メチルアミノ)-α-L-グルコピラノシル-(1→2)-O-5-デオキシ-3-C-ホルミル-α-L-リキソフラノシル,(1→4)-N,N'-ビス(アミノイミノメチル)=スルファート (2:3) (塩)である。
【0096】
TOBI(トブラマイシン)は、Pathogenesis Corporationから市販されており、O-3-アミノ-3-デオキシ-α-D-グルコピラノシル-(1→4)-O-[2,6-ジアミノ-2,3,6-トリデオキシ-α-D-ribo-ヘキソピラノシル-(1→6)]-2-デオキシ-L-ストレプタミンである。
【0097】
アザクタム(アズトレオナム)は、Bristol-Myers Squibbから市販されており、プロピオン酸=(Z)-2-[[[(2-アミノ-4-チアゾリル)[[(2S,-3S)-2-メチル-4-オキソ-1-スルホ-3-アゼチジニル]カルバモイル]メチレン]アミノ]オキシ]-2-メチルである。
【0098】
セホタン(セホテタン)は、Zenecaから市販されており、[6R-(6a,7a)]-7-[[[4-(2-アミノ-1-カルボキシ-2-オキソエチリデン)-1-3,ジチエタン-2-イル]カルボニル]アミノ]-7-メトキシ-3-[[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)チオ]メチル]-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸の二ナトリウム塩である。
【0099】
ロラビッド(ロラカルベフ)は、Lillyから市販されており、(6R,7S)-7-[(R)-2-アミノ-2-フェニルアセトアミド]-3-クロロ-8-オキソ-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸一水和物である。
【0100】
メフォキシン(セフォキシチン)は、Merckから市販されており、(6R,7S)-3-(ヒドロキシメチル)-7-メトキシ-8-オキソ-7-[2-(2-チエニル)アセトアミド]-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸カルバミン酸ナトリウム(エステル)である。
【0101】
メレム(メロペネム)は、Zenecaから市販されており、(4R,5S,6S)-3-[(3S, 5S)-5-(ジメチルカルバモイル)-3-ピロリジニル]チオール]-6-[(1R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ-2-エン-2-カルボン酸三水和物である。
【0102】
プリマクシン(注射用懸濁液に使うイミペネムおよびシラスタチン)は、Merckから市販されている。 (1) イミペネムは、N-ホルムイミドイルチエナマイシン一水和物であって、化学名は[5R-[5α,6α(R*)]]-6-(1-ヒドロキシエチル)-3-[[2-[(イミノメチル)アミノ]エチル]チオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ-2-エン-2-カルボン酸一水和物であり、また、シラスタチンナトリウムは、[R-[R*,S*,-(Z)]]-7-[(2-アミノ-2-カルボキシエチル)チオ]-2-[[(2,2-ジメチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ]-2-ヘプテン酸一ナトリウム塩である。
【0103】
アンセフ(セファゾリン)は、SmithKline Beechamから市販されており、3-{[(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)チオ-メチル]}-8-オキソ-7-[2-(1H-テトラゾール-1-イル)アセトアミド]-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸である。
【0104】
セクロール(セファクロル)は、Lillyから市販されており、3-クロロ-7-D-(2-フェニルグリシンアミド)-3-セフェム-4-カルボン酸一水和物である。また、セダックス(セフチブテン)は、Scheringから市販されており、 (+)-(6R,7R)-7-[(Z)-2-(2-(2-アミノ-4-チアゾリ)-4-カルボキシクロトンアミド]-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸二水和物である。
【0105】
セフィゾクス(セフチゾキシムナトリウム)は、Fujisawaから市販されており、[6R-[6α,7β(Z)]]-7[(2,3,ジヒドロ-2-イミノ-4-チアゾリル)(メトキシアミノ)アセチル]アミノ]-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸である。
【0106】
セホビド(セホペラゾンナトリウム)は、Pfizerから市販されており、(6R,7R)-7[(R)-2-(4-エチル-2,3,ジオキソ-1-ピペラジンカルボキサミド)-2-(p-ヒドロキシフェニル)-アセトアミド)-3-[[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)チオ]メチル]-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボキシラートである。
【0107】
セフチン(セフロキシムアクセチル)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、(RS)-1-ヒドロキシエチル(6R,7R)-7-[2-(2-フリル)グリオキシアミド]-3-(ヒドロキシエチル)-(8-オキソ-5-チア-1-アザ-ビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボキシラート,72(Z)-O-メチル-オキシム)=1-アセタート 3-カルバマートである。
【0108】
セフジル(セフプロジル)は、Bristol-Myers Squibbから市販されており、(6R,7R)-7-[(R)-2-アミノ-2-(p-ヒドロキシフェニル)アセトアミド]-8-オキソ-3-プロペニル-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸一水和物である。
【0109】
Ceptaz(セフタジジム)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、1-[[7-[[(2-アミノ-4-チアゾリル)[(1-カルボキシ-1-メチルエトキシ)イミン]アセチル]アミノ]-2-カルボキシ-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-3-イル]メチル]=ヒドロキシド, 分子内塩, [6R-[6α,7β(Z)]]である。
【0110】
クラフォラン(セホタキシム)は、Hoescht Marion Rousselから市販されており、7-[2-(2-アミノ-4-チアゾリル)グリオキシルアミド]-3-(ヒドロキシメチル)-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボキシラート 72(Z)-(O-メチルオキシム)=アセタート(エステル)である。
【0111】
デュリセフ(セファドロキシル一水和物)は、Bristol-Myers Squibbから市販されており、5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸,7-[[アミノ(4-ヒドロキシフェニル)アセチル]アミノ]-3-メチル-8-オキソ=一水和物,[6R-[6α,7β(R*)]]- である。
【0112】
ホルトラズ(セフタジジム)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、1-[[7-[[(2-アミノ-4-チアゾリル)[1-カルボキシ-1-メチルエトキシ)イミノ]アセチル]アミノ]-2-カルボキシ-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-3-イル]メチル]=ヒドロキシド,分子内塩[6R-[6α,7β(Z)]] である。
【0113】
ケフレックス(セファレキシン)は、Distaから市販されており、7-(D-α-アミノ-α-フェニルアセトアミド)-3-メチル-3-セフェム-4-カルボン酸一水和物である。
【0114】
ケフタブ(セファレキシンHCl)は、Duraから市販されており、7-(D-2-アミノ-2-フェニルアセトアミド)-3-メチル-3-セフェム-4-カルボン酸=ヒドロクロリド一水和物である。
【0115】
ケフロックス(セフロキシム)は、Lillyから市販されており、(6R.7R)3-カルバモイルオキシメチル-7-[Z-2-メトキシイミノ-2-(フラ-2-イル)アセトアミド]セフ-3-エム-4-カルボキシラートのナトリウム塩である。
【0116】
ケフゾール(セファゾリン)は、Lillyから市販されており、3-{[(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)チオ]メチル}-8-オキソ-7-[2-(1H-テトラゾール-1-イル)アセトアミド]-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸のナトリウム塩である。
【0117】
マンドール(セファマンドールナファート)は、Lillyから市販されており、5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸,7-[[(ホルミルオキシ)フェニルアセチル]アミノ]-3-[[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)チオ]メチル]-8-オキソ=一ナトリウム塩,[6R-[6α-7β(R*)]] である。
【0118】
マキシピーム(セフェピムHCl)は、Bristol-Myers Squibbから市販されており、1-[[6R,7R)-7-[2-アミノ-4-チアゾリル)-グリオキシルアミド]-2-カルボキシ-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ-[4.2.0]オクタ-2-エン-3-イル]メチル]-1-メチルピロリジニウムクロリド=72-(Z)-(O-メチルオキシム)=モノヒドロクロリド=一水和物である。
【0119】
Monocid(セフォニシドナトリウム)は、SmithKline Beechamから市販されており、5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸=7-[(ヒドロキシフェニル-アセチル)-アミノ]-8-オキソ-3-[[1-(スルホメチル)-1H-テトラゾール-5-イル]チオ]メチル]=二ナトリウム塩, [6R-[6α,7β(R*)]] である。
【0120】
オムニセフ(セフジニル)は、Parke Davisから市販されており、[6R-[6α,7β(Z)]]-7-[[(2-アミノ-4-チアゾリル)-(ヒドロキシイミノ)アセチル]アミノ]-3-エテニル-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸である。
【0121】
ロセフィン(セフトリアキソン)は、Roche Laboratoriesから市販されており、(6R,7R)-7-[2-(2-アミノ-4-チアゾリル)グリオキシアミノ]-8-オキソ-3-[[(1,2,5,6-テトラヒドロ-2-メチル-5,6-ジオキソ-as-トリアジン-3-イル)チオ]メチル]-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸=72-(Z)-O-メチルオキシム=二ナトリウム塩=三・五水和物(sesquaterhydrate)である。
【0122】
スプラクス(セフィキシム)は、Lederle Laboratoriesから市販されており、(6R,7R)-7-[2-(2-アミノ-4-チアゾリル)グリオキシルアミド]-8-オキソ-3-ビニル-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボン酸=72-(Z)-[O-(カルボキシメチル)オキシム]三水和物である。
【0123】
タジセフ(セフタジジム)は、SmithKline Beechamから市販されており、ピリジニウム=1-[[7-[[2-アミノ-4-チアゾリル)[(1-カルボキシ-1-メチルエトキシ)イミノ]アセチル]アミノ]-2-カルボキシ-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ(4.2.0)オクタ-2-エン-3-イル]メチル]-ヒドロキシド,分子内塩, [6R,-[6α,7β(Z)]] の五水和物である。
【0124】
タジジム(セフタジジム)は、Lillyから市販されており、1-[[7-[[2-アミノ-4-チアゾリル)[(1-カルボキシ-1-メチルエトキシ)イミノ]アセチル]アミノ]-2-カルボキシ-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ(4.2.0)オクタ-2-エン-3-イル]メチル]=ヒドロキシド, 分子内塩, [6R,-[6α,7β(Z)]] の五水和物である。
【0125】
バンチン(セフポドキシムプロクセチル)は、Pharmacia & Upjohnから市販されており、(RS)-1(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル(+)-(6R,7R)-7-[2-(2-アミノ-4-チアゾリル)-2-{(Z)メトキシイミノ}アセトアミド]-3-メトキシメチル-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-エン-2-カルボキシラートである。
【0126】
ジナセフ(セフロキシム)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、(6R,7R)-3-カルバモイルオキシメチル-7-[Z-2-メトキシ-イミノ-2-フラ-2-イル)アセトアミド]セフ-3-エム-4-カルボキシラートのナトリウム塩である。
【0127】
ビアキシン(クラリスロマイシン)は、Abbottから市販されており、6-O-メチルエリスロマイシンである。
【0128】
Dynabac(ジリスロマイシン)は、Sanofiから市販されており、(9S)-9-Deox-11-デオキシ-9,11-[イミノ[(1R)-2-(2-メトキシエトキシ)-エチリデン]オキシ]エリスロマイシンである。
【0129】
E.E.S. 200(エチル琥珀酸エリスロマイシン)は、Abbottから市販されており、2'-(エチル琥珀酸)エリスロマイシンである。
【0130】
E.E.S. 400(エチル琥珀酸エリスロマイシン)は、Abbottから市販されており、2'-(エチル琥珀酸)エリスロマイシンである。
【0131】
Ery-Ped 200(エチル琥珀酸エリスロマイシン)は、Abbottから市販されており、2'-(エチル琥珀酸)エリスロマイシンである。
【0132】
EryPed 400(エチル琥珀酸エリスロマイシン)は、Abbottから市販されており、2'-(エチル琥珀酸)エリスロマイシンである。
【0133】
Ery-Tab(エリスロマイシン徐放錠)は、Abbottから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0134】
ステアリン酸エリスロシン(ステアリン酸エリスロマイシン)は、Abbott から市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンのステアリン酸塩である。
【0135】
アイロゾン(エリスロマイシンエストラート)は、Distaから市販されており、ドデシル硫酸=2'-プロピオナートである。
【0136】
PCE Dispertab(錠剤にエリスロマイシン粒子を含めたもの)は、Abbottから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0137】
Pediazole(経口懸濁液用のエチル琥珀酸エリスロマイシンおよびスルフイソキサゾールアセチル)は、Ross Productsから市販されており、エリスロマイシンの2'-エチル琥珀酸エステル(エチル琥珀酸エリスロマイシン)、およびN-(3,4-ジメチル-5-イソオキサゾリル)-N-スルファニルアセトアミド(スルフイソオキサゾールアセチル)である。
【0138】
タオ(トロレアンドマイシン)は、Pfizerから市販されており、オレアンドマイシンのアセチルエステルから合成して誘導したものである。
【0139】
ジスロマック(アジスロマイシン)は、Pfizerから市販されており、(2R,3S,4R,5R,8R,10R,11R,12S,13S,14R)-13-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-2-エチル-3,4,10-トリヒドロキシ-3,5,6,8,10,12,14-ヘプタメチル-11-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキソピラノシル]オキシ]-1-オキサ-6-アザシクロペンタデカン-15-オンである。
【0140】
エリスロマイシンは、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキサピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0141】
クレオシンHCl(塩酸クリンダマイシン)は、Pharmacia & Upjohnから市販されており、クリンダマイシンの水和塩酸塩であって、クリンダマイシンとは、リンコマイシンの(7R)ヒドロキシル基を7(S)-クロロ置換することで生成できる準合成抗生物質である。
【0142】
燐酸クレオシン(燐酸クリンダマイシン)は、Pharmacia & Upjohnから市販されており、L-threo-α-D-galacto-オクトピラノシド=メチル-7-クロロ-6,7,8,-トリデオキシ-6-[[(1-メチル-4-プロピル-2-ピロリジニル)カルボニル]アミノ]-1-チオ-, 2-(二水素燐酸), (2S-trans)- である。
【0143】
コリ-マイシンM(コリスチメタートナトリウム)は、Monarchから市販されている。
【0144】
バンコシンHCl(塩酸バンコマイシン)は、Lillyから市販されている。
【0145】
アモキシル(アモキシシリン)は、SmithKline Beechamから市販されており、(2S,5R,6R)-6-[(R)-(-)-2-アミノ-2-(p-ヒドロキシフェニル)アセトアミド]-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]-ヘプタン-2-カルボン酸三水和物である。
【0146】
オーグメンチン(アモキシシリン/クラブラン酸カリウム)は、SmithKline Beechamから市販されており、(2S,5R,6R)-6-[(R)-(-)-2-アミノ-2-(p-ヒドロキシフェニル)アセトアミド]-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]-ヘプタン-2-カルボン酸三水和物(アモキシシリン)、および、(Z)-(2R,5R)-3-(2-ヒドロキシエチリデン)-7-オキソ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3.2.0]-ヘプタン-2-カルボン酸カリウム(クラブラン酸カリウム)である。
【0147】
バイシリン C-R 900/300(ペニシリンGベンザチンおよびペニシリンGプロカインの懸濁液)は、Wyeth-Ayerstから市販されており、(2S,5R,6R)-3,3-ジメチル-7-オキソ-6-(2-フェニルアセトアミド)-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸化合物に、N,N'-ジベンジルエチレンジアミン (2:1) を加えた四水和物(ペニシリンGベンザチン)、ならびに、(2S,5R,6R)-3,3-ジメチル-7-オキソ-6-(2-フェニルアセトアミド)-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸化合物に、p-アミノ安息香酸=2-(ジエチルアミノ)エチル (1:1) を加えた一水和物(ペニシリンGプロカイン)、である。
【0148】
バイシリンC-R(ペニシリンGベンザチンおよびペニシリンGプロカインの懸濁液)は、Wyeth-Ayerstから市販されており、(2S,5R,6R)-3,3-ジメチル-7-オキソ-6-(2-フェニルアセトアミド)-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸化合物に、N,N'-ジベンジルエチレンジアミン (2:1) を加えた四水和物(ペニシリンGベンザチン)、ならびに、(2S,5R,6R)-3,3-ジメチル-7-オキソ-6-(2-フェニルアセトアミド)-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸化合物に、p-アミノ安息香酸=2-(ジエチルアミノ)エチル (1:1) を加えた一水和物(ペニシリンGプロカイン)である。
【0149】
バイシリンL-A(ペニシリンGベンザチン懸濁液)は、Wyeth-Ayerstから市販されており、(2S,5R,6R)-3,3-ジメチル-7-オキソ-6-(2-フェニルアセトアミド)-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸化合物に、N,N'-ジベンジルエチレンジアミン (2:1) を加えた四水和物である。
【0150】
ゲオシリン(カルベニシリンインダニルナトリウム)は、Pfizerから市販されており、1-(5-インダニル)-N-(2-カルボキシ-3-3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ-6-イル)-2-フェニルマロンアミド酸一ナトリウム塩である。
【0151】
メズリン(滅菌メズロシリンナトリウム)は、Bayerから市販されており、6-{D-2[3[(メチル-スルホニル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-カルボキサミド]-2-フェニルアセトアミド}ペニシリン酸の一水和物ナトリウム塩である。
【0152】
オムニペン(アンピシリン)は、Wyeth-Ayerstから市販されており、(2S,5R,6R)-6-[(R)-2-アミノ-2-フェニルアセトアミド]-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザ-ビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸である。
【0153】
ペン-ビーK(ペニシリンVカリウム)は、Wyeth-Ayerstから市販されており、ペニシリンGのフェノキシメチル類縁体のカリウム塩である。
【0154】
Pfizerpen(ペニシリンGカリウム)は、Pfizerから市販されており、3,3-ジメチル-7-オキソ-6-(2-フェニルアセトアミド)-4-チア-1-アザビシクロ(3.2.0)ヘプタン-2-カルボン酸一カリウムである。
【0155】
ピプラシル(ピペラシリンナトリウム)は、Lederleから市販されており、4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸=6-[[[[(4-エチル-2-3-ジオキソ-1-ピペラジニル)カルボニル]アミノ]フェニルアセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-7-オキソ-, 一ナトリウム塩, [2S-[2α,5α,6β(S*)]] である。
【0156】
スペクトロビド(バカンピシリンHCl)は、Pfizerから市販されており、1'-エトキシカルボニルオキチエチル-6-(D-αアミノフェニルアセトアミド)-ペニシリン酸塩酸塩である。
【0157】
チカル(チカルシリン二ナトリウム)は、SmithKline Beechamから市販されており、N-(2-カルボキシ-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ-6-イル)-3-チオフェンマロンアミド酸二ナトリウム塩である。
【0158】
チメンチン(チカルシリン二ナトリウムおよびクラブラン酸カリウム)は、SmithKline Beechamから市販されており、N-(2-カルボキシ-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ-6-イル)-3-チオフェンマロンアミド酸二ナトリウム塩(チカルシリン二ナトリウム)、ならびに、(Z)-(2R,5R)-3-(2-ヒドロキシエチリデン)-7-オキソ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3.2.0]-ヘプタン-2-カルボン酸カリウム(クラブラン酸カリウム)である。
【0159】
ウナシン(アンピシリンナトリウム/スルバクタムナトリウム)は、Pfizerから市販されており、(2S,5R,6R)-6-[(R)-2-アミノ-2-フェニルアセトアミド]-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザ-ビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸一ナトリウム(アンピシリンナトリウム)、ならびに、ペニシリン酸スルホンナトリウム、すなわち(2S,5R)-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボキシラート-4,4-ジオキシド=ナトリウム(スルバクタムナトリウム)。
【0160】
ゾシン(ピペラシリンナトリウムおよびタゾバクタムナトリウム)は、Lederleから市販されており、(2S,5R,6R)-6[(R)-2-(4-エチル-2,3-ジオキソ-1-ピペラジン-カルボキサミド)-2-フェニルアセトアミド]-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ-[3.2.0]ヘプタン-2-カルボン酸ナトリウム(ピペラシリンナトリウム)、ならびに、(2S,3S,5R)-3-メチル-7-オキソ-3-(1H-1,2,3-トリアゾール-1-イルメチル)-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボキシラート-4,4-ジオキシド=ナトリウム(タゾバクタムナトリウム)である。
【0161】
ジクロキサシリンナトリウムは、(2S,5R,6R)-6-(3-(2,6-ジクロロフェニル)5-メチル-4-イソキサゾールカルボキサミド)-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボキシラート一水和物一ナトリウムである。
【0162】
アクロマイシンV(テトラサイクリンHCl)は、Lederleから市販されており、[4S-(4α,4aα,5aα,6β,12aα)]-4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,6,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-2-ナフタセンカルボキサミドの一塩酸塩である。
【0163】
デクロマイシン(デメクロサイクリンHCl)は、Lederle Laboratoriesから市販されており、7-クロロ-4-ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,6,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-1,11-ジオキソ-2-ナフタセンカルボキサミド一塩酸塩である。
【0164】
Dynacin(ミノサイクリンHCl)は、Medicisから市販されており、[4S-(4α,4aα,5aα,12aα)]-4,7-ビス(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,10,12,12a-テトラヒドロキシ-1,11-ジオキソ-2-ナフタセンカルボキサミドモノクロリドである。
【0165】
ミノシン(塩酸ミノサイクリン)は、Lederle Laboratoriesから市販されており、[4S-(4α,4aα,5aα,12aα)]-4,7-ビス(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,10,12,12a-テトラヒドロキシ-1,11-ジオキソ-2-ナフタセンカルボキサミドモノクロリドである。
【0166】
Monodox(ドキシサイクリン一水和物カプセル)はOclassenから市販されており、α-6-デオキシ-5-オキシテトラサイクリンである。
【0167】
テラマイシン(オキシテトラサイクリン)は、Pfizerから市販されている。
【0168】
ベクトリン(塩酸ミノサイクリン)は、Warner Chilcott Professional Productsから市販されており、[4S-(4α,4aα,5aα,12ax)]-4,7-ビス(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,10,12,12a-テトラヒドロキシ-1,11-ジオキソ-2-ナフタセンカルボキサミドモノクロリドである。
【0169】
ビブラマイシンカルシウム(ドキシサイクリンナトリウム)は、Pfizerから市販されており、4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,5,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-2-ナフタセン-カルボキサミド一水和物である。
【0170】
ビブラマイシンヒクラート(ドキシサイクリンヒクラート)は、Pfizerから市販されており、α-6-デオキシ-5-オキシテトラサイクリンである。
【0171】
ビブラマイシン一水和物(ドキシサイクリン一水和物)は、Pfizerから市販されており、4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,5,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-2-ナフタセン-カルボキサミド一水和物である。
【0172】
Vibra-Tabs(ドキシサイクリン水和物)は、Pfizerから市販されており、α-6-デオキシ-5-オキシテトラサイクリンである。
【0173】
ビブラマイシン(ドキシサイクリン)は、Pfizerから市販されており、4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,5,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-2-ナフタセン-カルボキサミド一水和物である。
【0174】
リンコマイシン類は、(2S,5R,6R)-6-(3-(2,6-ジクロロフェニル)5-メチル-4-イソキサゾールカルボキサミド)-3,3-ジメチル-7-オキソ-4-チア-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-2-カルボキシラート一水和物一ナトリウムである。
【0175】
クレオシンHCl(クリンダマイシンHCl)は、Pharmacia & Upjohnから市販されており、メチル=7-クロロ-6,7,8-トリデオキシ-6-(1-メチル-trans-4-プロピル-L-2-ピロリジンカルボキサミド)-1-チオ-L-threo-α-D-galacto-オクトピラノシド一塩酸塩である。
【0176】
Abelcet(アムホテリシンB-脂質複合体)は、Libosome Company, Inc.から市販されており、[1R-(1R*,3S*,5R*,6R*,9R*,11R*,15S*,16R*,17R*,18S*,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R*,35S*,36R*,37S*)]-33-[(3-アミノ-3,6-ジデオキシ-β-D-マンノピラノシル)-オキシ]-1,3,5,6,9,11,17,37-オクタヒドロキシ-15,16,18-トリメチル-13-オキソ-14,39-ジオキサビシクロ[33.3.1]ノナトリアコンタ-19,21,23,25,27,29,31-ヘプタエン-36-カルボン酸である。
【0177】
AmBisome(アムホテリシンB)は、Fujisawa Healthcareから市販されており、[1R-(1R*,3S*,5R*,6R*,9R*,11R*,15S*,16R*,17R*,18S*,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R*,35S*,36R*,37S*)]-33-[(3-アミノ-3,6-ジデオキシ-β-D-マンノピラノシル)-オキシ]-1,3,5,6,9,11,17,37-オクタヒドロキシ-15,16,18-トリメチル-13-オキソ-14,39-ジオキサビシクロ[33.3.1]ノナトリアコンタ-19,21,23,25,27,29,31-ヘプタエン-36-カルボン酸である。
【0178】
Amphotec(アムホテリシンB-コレステロール硫酸塩複合体)は、Sequus Pharmaceuticals, Inc.から市販されており、[1R-(1R*,3S*,5R*,6R*,9R*,11R*,15S*,16R*,17R*,18S*,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R*,35S*,36R*,37S*)]-33-[(3-アミノ-3,6-ジデオキシ-β-D-マンノピラノシル)-オキシ]-1,3,5,6,9,11,17,37-オクタヒドロキシ-15,16,18-トリメチル-13-オキソ-14,39-ジオキサビシクロ[33.3.1]ノナトリアコンタ-19,21,23,25,27,29,31-ヘプタエン-36-カルボン酸である。
【0179】
アンコボン(フルシトシン)は、ICN Pharmaceuticalsから市販されており、5-フルオロシトシンである。
【0180】
ジフルカン(フルコナゾール)は、Pfizer Inc.から市販されており、2,4-ジフルオロ-α-α'-ビス(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)ベンジルアルコールである。
【0181】
フルビシン P/G(超微細グリセオフルビン)は、Scheringから市販されている。
【0182】
フルビシン P/G 165およびフルビシン P/G 330(超微細グリセオフルビン)は、Scheringから市販されている。
【0183】
グリフルビンV(グリセオフルビン)は、Ortho Dermatologicalから市販されている。
【0184】
Gris-PEG(超微細グリセオフルビン)は、Allerganから市販されている。
【0185】
ラミシール(塩酸テルビナフィン)は、Novartisから市販されており、(E)-N-(6,6-ジメチル-2-ヘプテン-4-イニル)-N-メチル-1-ナフタレンメタナミン塩酸塩である。
【0186】
ニゾラール(ケトコナゾール)は、Janssenから市販されており、cis-1-アセチル-4-[4-[[2-(2,4-ジ-クロロフェニル)-2-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)-1,3-ジオキサラン-4-イル]メトキシ]フェニル]ピペラジンである。
【0187】
アムホテリシンBは、[1R-(1R*,3S*,5R*,6R*,9R*,11R*,15S*,16R*,17R*,18S*,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R*,35S*,36R*,37S*)]-33-[(3-アミノ-3,6-ジデオキシ-β-D-マンノピラノシル)-オキシ]-1,3,5,6,9,11,17,37-オクタヒドロキシ-15,16,18-トリメチル-13-オキソ-14,39-ジオキサビシクロ[33.3.1]ノナトリアコンタ-19,21,23,25,27,29,31-ヘプタエン-36-カルボン酸である。
【0188】
ロトリミン(クロトリマゾール)は、Scheringから市販されており、1-(O-クロロ-α,α-ジフェニルベンジル)イミダゾールである。
【0189】
ダプソーン錠(ダプソーン)は、Jacobusから市販されており、4,4'-ジアミノジフェニル-スルホン(DDS)である。
【0190】
ジフルカン(フルコナゾール)は、 Pfizerから市販されており、2,4-ジフルオロ-α-α'-ビス(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)ベンジルアルコールである。
【0191】
モニスタート-ダームクリーム(ミコナゾール)は、Ortho Dermatologicalから市販されており、1-[2,4-ジクロロ-β-{(2,4-ジクロロベンジル)オキシ}フェネチル]イミダゾール一硝酸塩である。
【0192】
マイコスタチンクリーム(ナイスタチン)は、Westwood-Squibbから市販されている。
【0193】
Sporanox(イトラコナゾール)は、Janssen Pharmaceuticalから市販されており、(±)-1-[(R*)-sec-ブチル]-4-[p-[[2R*,4S*]-2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)-1,3-ジオキソラン-4-イル]メトキシ]フェニル]-1-ピペラジニル]フェニル]-Δ2-1,2,4,トリアゾリン-5-オンを、 (±)-1-[(R*)-sec-ブチル]-4-[p-[[2R*,4S*)-2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)-1,3-ジオキソラン-4-イル]メトキシ]フェニル]-1-ピペラジニル]フェニル]-Δ2-1,2,4,トリアゾリン-5-オンもしくは (±)-1-[(RS)-sec-ブチル]-4-[p-[4-[p-[[(2R,4S)-2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(1H-1,2,3,4-トリアゾール-1-イルメチル)1,3-ジオキサラン-4-イル]メトキシ]フェニル]-1-ピペラジニル]フェニル]-Δ2-1,2,4,トリアゾリン-5-オンと併せた混合物。
【0194】
塩酸アラーレン(クロロキンHCl)は、Sanofi Pharmaceuticalsから市販されており、7-(クロロ-4-[[4-ジエチルアミノ)-1-メチルブチル]アミノ]-キノリン二塩酸塩である。
【0195】
燐酸アラーレン(燐酸クロロキン)は、Sanofi Pharmaceuticalsから市販されており、7-(クロロ-4-[[4-ジエチルアミノ)-1-メチルブチル]アミノ]-キノリン=ホスファート (1:2) である。
【0196】
ダラプリム(ピリメタミン)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、5-(4-クロロフェニル)-6-エチル-2,4-ピリミジンジアミンである。
【0197】
ラリアム(メフロキンHCl)は、Roche Laboratoriesから市販されており、(R*,S*)-(±)-α-2-ピペリジニル-2,8-ビス(トリフルオロメチル)-4-キノリン=メタノール=塩酸塩である。
【0198】
プラクエニル(硫酸ヒドロキシクロロキン)は、Sanofi Pharmaceuticalsから市販されており、2-[[4-[7-クロロ-4-キノリル)アミノ]ペンチル]エチルアミノ]エタノール=スルファート (1:1) である。
【0199】
硫酸カパスタート(硫酸カプレオマイシン)は、Dura Pharmaceuticalsから市販されている。
【0200】
ミアンブトール(塩酸エタンブトール)は、Lederle Laboratoriesから市販されている。
【0201】
Mycobutin(リファブチンカプセル)は、Pharmacia & Upjohnから市販されており、1',4-ジデヒドロ-1-デオキシ-1,4-ジヒドロ-5'-(2-メチルプロピル)-1-オキソリファマイシンXIV、あるいは、 (9S,12E,14S,15R,16S,17R,18R,19R,20S,21S,22E,24Z)-6,16,18,20-テトラヒドロキシ-1-1'-イソブチル-14-メトキシ-7,9,15,17,19,21,25-ヘプタメチル-スピロ[9,4-(エポキシペンタデカ[1,11,13]トリエンイミノ)-2H-フロ[2',3':7,8]ナフト[1,2-d]イミダゾール-2,4'-ピペリジン]-5,10,26-(3H,9H)-トリオン-16-アセタート、である。
【0202】
ニドラジド(イソニアジド注射液)は、Apotheconから市販されている。
【0203】
Paser(アミノサリチル酸)は、Jacobusから市販されており、4-アミノ-2-ヒドロキシ安息香酸である。
【0204】
Priftin(リファペンチン)は、Hoechst Marion Rousselから市販されており、リファマイシン=3-[[(4-シクロ-ペンチル-1-ピペラジニル)イミノ]メチル]、あるいは、 3[N-(4-シクロペンチル-1-ピペラジニル)-ホルムイミドイル]-2,7-(エポキシペンタデカ[1,11,13]トリエンイミノ)ナフト[2,1-b]フラン-1,11(2H)-ジオン=21-アセタート、である。
【0205】
ピラジナミド錠(ピラジナミド)は、Lederle Laboratoriesから市販されており、ニコチンアミドのピラジン類縁体である。
【0206】
リファジン(リファンピンカプセル)は、Hoechst Marion Rousselから市販されており、3-[[(4-メチル-1-ピペラジニル)イミノ]メチル]リファマイシン、あるいは、5,6,9,17,19,21-ヘキサヒドロキシ-23-メトキシ-2,4,12,16,20,22-ヘプタメチル-8-[N-メチル-1-ピペラジニル)ホルムイミドイル]-2,7-(エポキシペンタデカ[1,11,13]トリエンイミノ)ナフト[2,1-b]フラン-1,11(2H)-ジオン=21-アセタート、である。
【0207】
リファジンIV(注射用リファンピン)は、Hoechst Marion Rousselから市販されており、3-[[3-(4-メチル-1-ピペラジニル)ホルムイミドイル]-2,7-(エポキシペンタデカ[1,11,13]トリエンイミノ)ナフト[2,1-b]フラン-1,11(2H)-ジオン=21-アセタートである。
【0208】
リファマート(リファンピンおよびイソニアジド)は、Hoechst Marion Rousselから市販されており、3-(4-メチル-1-ピペラジニルイミノメチル)リファマイシンSV(リファンピン)、および、イソニコチン酸のヒドラジド(イソニアジド)、である。
【0209】
Rifater(リファンピンおよびイソニアジドおよびピラジナミド)は、Hoechst Marion Rousselから市販されており、3-(4-メチル-1-ピペラジニルイミノメチル)リファマイシンSV(リファンピン)、および、イソニコチン酸のヒドラジド(イソニアジド)、および、ニコチンアミドのピラジン類縁体(ピラジナミド)、である。
【0210】
セロマイシン(シクロセリンカプセル)は、Dura Pharmaceuticalsから市販されており、3-イソキザゾリジノン, 4-アミノ-, (R)- である。
【0211】
硫酸ストレプトマイシンは、Pfizerから市販されており、O-2-デオキシ-2-(メチルアミノ)-α-L-グルコピラノシル-(1→2)-O-5-デオキシ-3-C-ホルミル-α-L-リキソフラノシル-(1→4)-N-N'-ビス(アミノイミノメチル)=スルファート (2:3) 塩である。
【0212】
Tice BCG(BCGワクチン)は、Organonから市販されており、CalmetteとGuerinのMycobacterium bovis株の生菌を弱らせたものである。
【0213】
シクロセリン(セロマイシンカプセル)は、Dura Pharmaceuticalsから市販されており、3-イソキザゾリジノン, 4-アミノ-, (R)- である。
【0214】
ニドラジド(イソニアジド注射液)は、Apotheconから市販されており、イソニコチン酸のヒドラジドである。
【0215】
Urised(メテナミン)は、Poly Medicaから市販されている。
【0216】
Trecator-SC(エチオナミド錠剤)は、Wyeth-Ayerstから市販されており、2-エチルチオイソニコチンアミドである。
【0217】
アルフェロンN(インターフェロンalfa-n3)は、Interferon Sciencesから市販されており、インターフェロンalfa-n3(ヒトの白血球から誘導したもの)である。
【0218】
クリキシバン(硫酸インジナビル)は、Merck & Co., Inc.から市販されており、 [1(1S,2R),5(S)]-2,3,5-トリデオキシ-N-(2,3-ジヒドロ-2-ヒドロキシ-1H-インデン-1-イル)-5-[2-[[1,1-ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]-4-(3-ピリジニル-メチル)- 1-ピペラジニル]-2-(フェニルメチル)-D-エリスロペントンアミド=スルファート (1:1) である。
【0219】
シトベーン(ガンシクロビル)は、Rocheから市販されており、9-[[2-ヒドロキシ-1-(ヒドロキシメチル)エトキシ]メチル]グアニンである。
【0220】
シトベーン-IV(ガンシクロビルナトリウム)は、Rocheから市販されており、9-[[2-ヒドロキシ-1-(ヒドロキシメチル)エトキシ]メチル]グアニンである。
【0221】
エピビル(ラミブジン)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、(2R,cis)-4-アミノ-1-(2-ヒドロキシメチル-1,3-オキサチオラン-5-イル)-1H)-ピリミジン-2-オンである。
【0222】
ファムビル(ファムシクロビル)は、SmithKline Beechamから市販されており、2-[2-(2-アミノ-9H-プリン-9-イル)エチル]-1,3-プロパンジオール=ジアセタートである。
【0223】
フルマジン(リマンタジンHCl)は、Forestから市販されており、α-メチルトリシクロ-[3.3.1.1/3.7]デカン-1-メタンアミン塩酸塩である。
【0224】
Foscavir(ホスカルネットナトリウム)は、Astraから市販されており、ホスホノ蟻酸三ナトリウム塩である。
【0225】
ハイビッド(ザルシタビン)は、Rocheから市販されており、4-アミノ-1-β-D-2',3',ジデオキシリボフラノシル-2-(1H)-ピリミドン、あるいは2',3'-ジデオキシシチジン、である。
【0226】
イントロンA(インターフェロンalfa-2b)は、Scheringから市販されている。
【0227】
インビラーゼ(サキナビルメシラート)は、Roche Labsから市販されており、N-tert-ブチル-デカヒドロ-2-[2(R)-ヒドロキシ-4-フェニル-3(S)-[[N-(2-キノリルカルボニル)-L-アスパラギニル]アミノ]ブチル-(4aS,8aS)-イソキノリン-3(S)-カルボキサミド=メタンスルホナートである。
【0228】
Norvir(リトナビル)は、Abbottから市販されており、10-ヒドロキシ-2-メチル-5-(1-メチルエチル)-1-[2-(1-メチルエチル)-4-チアゾリル]-3,6-ジオキソ-8,11-ビス(フェニルメチル)-2,4,7,12-テトラアザトリデンカン-B-酸(B-oic acid)=5-チアゾリルメチルエステル [5S-(5R*,8R*,10R*,11R*)] である。
【0229】
Rebetron併用療法剤は、レベトール(リバビリン; 1-β-D-リボフラノシル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボキサミド)と、イントロンA(インターフェロンalfa-2b)とを含み、Scheringから市販されている。
【0230】
レスクリプター(デラビルジンメシラート)は、Pharmacia & Upjohnから市販されており、ピペラジン=1-[3-[(1-メチルエチル)アミノ]-2-ピリジニル]-4-[[5(メチルスルホニル)-アミノ]-1H-インドール-2-イル]カルボニル]=モノメタンスルホナートである。
【0231】
レトロビル(ジヅブジンziduvudine)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、3'-アジド-3'-デオキシチミジンである。
【0232】
レトロビルIV(ジドブジン)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、3'-アジド-3'-デオキシチミジンである。
【0233】
シンメトレル(塩酸アマンタジン)は、Endo Pharmaceuticalsから市販されており、1-アダマンタンアミン塩酸塩である。
【0234】
シナジス(パリビズマブ)は、Medhnmune Inc.から市販されており、ヒト化した単クローン抗体(IgGiK)である。
【0235】
Valtrex(バラシクロビルHCl)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、L-バリン=2-[(2-アミノ-1,6-ジヒドロ-6-オキソ-9H-プリン-9-イル)メトキシ]エチルエステル一塩酸塩である。
【0236】
ヴァイデックス(ジダノシン)は、Bristol-Myers Squibb Oncology/Immunologyから市販されており、2',3'-ジ-デオキシイノシンである。
【0237】
ビラセプト(ネルフィナビルメシラート)は、Agouronから市販されており、[3S-[2(2S*,3S*),3α,4aβ,8aβ]]-N-(1,1-ジメチルエチル)デカヒドロ-2-[2-ヒドロキシ-3-[(3-ヒドロキシ-2-メチルベンゾイル)アミノ]-4-(フェニルチオ)ブチル]-3-イソキノリンカルボキサミド=モノメタンスルホナート(塩)である。
【0238】
ビラミューン(ネビラピン)は、Roxaneから市販されており、11-シクロプロピル-5,11-ジヒドロ-4-メチル-6H-ジピリド[3,2-b:2',3'-][1,4]ジアゼピン-6-オンである。
【0239】
Virazole(リバビリン)は、ICNから市販されており、1-β-D-リボフラノシル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボキサミドである。
【0240】
ビスタイド(シドフォビル)は、Gilead Sciencesから市販されており、1-[(S)-3-ヒドロキシ-2-(ホスホノメトキシ)プロピル]シトシン二水和物(HPMPC)である。
【0241】
ゼリット(スタブジン(d4T))は、Bristol-Myers Squibb Oncology/Immunologyから市販されており、2',3'-ジデヒドロ-3'-デオキシチミジンである。
【0242】
シンメトレルシロップ(アマンタジンHCl)は、Endo Labsから市販されており、1-アダマンタンアミン塩酸塩である。
【0243】
コンビビル錠(ラミヅビン lamiduvine)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、2',3'-ジデヒドロ-3'-デオキシチミジンである。
【0244】
ゾビラックス(アシクロビル)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、2-アミノ-1,9-デヒドロ-9-[(2-ヒドロキシエトキシ)メチル]-6H-プリン-6-オンである。
【0245】
ダプソーン錠(ダプソーン)は、Jacobusから市販されており、4,4'-ジアミノジフェニルスルホン(DDS)である。
【0246】
ダラプリム(ピリメタミン)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、5-(4-クロロフェニル)-6-エチル-2,4-ピリミジンジアミンである。
【0247】
フラジール375(メトロニダゾール)は、Searleから市販されており、2-メチル-5-ニトロ-イミダゾール-1-エタノールである。
【0248】
フラジールER錠(メトロニダゾール)は、Searleから市販されており、2-メチル-5-ニトロ-イミダゾール-1-エタノールである。
【0249】
フラジールI.V.(メトロニダゾール)は、SCSから市販されており、2-メチル-5-ニトロ-イミダゾール-1-エタノールである。
【0250】
フロキソン(フラゾリドン)は、Robertsから市販されており、3-(5-ニトロフルフリリデン-アミノ)-2-オキサゾリジノンである。
【0251】
メプロン(アトバコン)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、trans-2-[4-(4-クロロフェニル)シクロヘキシル]-3-ヒドロキシ-1,4-ナフタレンジオンである。
【0252】
Neutrexin(グルコン酸トリメトトレキサート trimetrexate glucuronate)は、U.S. Bioscienceから市販されており、2,4-ジアミノ-5-メチル-6-[(3,4,5-トリメトキシアニリノ)メチル]キナゾリン=モノ-D-グルクロナートである。
【0253】
シプロ(シプロフロキサシンHCl)は、Bayerから市販されており、1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-3-キノリンカルボン酸塩の一塩酸塩一水和物である。
【0254】
フロクシン(オフロキサシン)は、Ortho-McNeil Pharmaceuticalから市販されており、 (±)-9-フルオロ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-10-(4-メチル-1-ピペラジニル)-7-オキソ-7H-ピリド[1,3,3-de]-1,4-ベンゾキサジン-6-カルボン酸である。
【0255】
Levaquin(レボフロキサシン)は、Ortho-McNeil Pharmaceuticalから市販されており、 (-)-(S)-9-フルオロ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-10-(4-メチル-1-ピペラジニル)-7-オキソ-7H-ピリド[1,2,3-de]-1,4-ベンゾキサジン-6-カルボン酸半水和物である。
【0256】
Mazaquin(ロメフロキサシンHCl)は、Unimedから市販されており、 (±)-1-エチル-6,8-ジフルオロ-1,4-ジヒドロ-7-(3-メチル-1-ピペラジニル)-4-オキソ-3-キノリンカルボン酸の一塩酸塩である。
【0257】
ノロキシン(ノルフロキサシン)は、Merckから市販されており、1-エチル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-3-キノリンカルボン酸である。
【0258】
Penetrex(エノキサシン)は、Rhone-Poulenc Rorerから市販されており、1-エチル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸 一・五水和物(sesquihydrate)である。
【0259】
Raxar(グレパフロキサシンHCl)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、 (±)-1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-5-メチル-7-(3-メチル-1-ピペラジニル)-4-オキソ-3-キノリンカルボン酸一塩酸塩 一・五水和物である。
【0260】
Trovan(トロバフロキサシンメシラート)は、Pfizerから市販されており、(1α,5α,6a)-7-(6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ-3-イル)-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸=モノメタンスルホナートである。
【0261】
ザガム(スパルフロキサシン)は、Rhone-Poulenc Rorerから市販されており、5-アミノ-1-シクロプロピル-7-cis-3,5-ジメチル-1-ピペラジニル)-6,8-ジフルオロ-1,4,ジヒドロ-4-オキソ-3-キノリンカルボン酸である。
【0262】
バクトリム(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)は、Roche Labsから市販されており、2,4-ジアミノ-5-(3,4,5-トリメトキシベンジル)ピリミジン(トリメトプリム)、および、 N1,-(5-メチル-3-イソオキサゾリル)スルファニルアミド(スルファメトキサゾール)、である。
【0263】
バクトリムDS(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール、強度二倍)は、Roche Labsから市販されており、2,4-ジアミノ-5-(3,4,5-トリメトキシベンジル)ピリミジン(トリメトプリム)、および、 N1,-(5-メチル-3-イソオキサゾリル)スルファニルアミド(スルファメトキサゾール)、である。
【0264】
Pediazole(エチル琥珀酸エリスロマイシンおよびスルフイソキサゾールアセチル)は、Rossから市販されており、2'-(エチル琥珀酸)エリスロマイシン、および、N'アセチルスルフイソキサゾール、である。なお、スルフイソキサゾールとは、N-(3,4-ジメチル-5-イソオキサゾリル)-N-スルファニル=アセトアミドである。
【0265】
Septra(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)は、Monarchから市販されており、5-[(3,4,5-トリメトキシフェニル)メチル]-2,4-ピリミジンジアミン(トリメトプリム)と、4-アミノ-N-(5-メチル-3-イソオキサゾリル)ベンゼンスルホンアミド(スルファメトキサゾール)、である。
【0266】
Septra DS(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)は、Monarchから市販されており、5-[(3,4,5-トリメトキシフェニル)メチル]-2,4-ピリミジンジアミン(トリメトプリム)と、4-アミノ-N-(5-メチル-3-イソオキサゾリル)ベンゼンスルホンアミド(スルファメトキサゾール)、である。
【0267】
co-トリモキサゾールは、配合化学療法剤であって、トリメトプリム(T)とスルホンアミド=スルファメトキサゾール(S)とから成り、その比率は 1:5 である。co-トリモキサゾールは、微生物中の葉酸合成を連続的に阻害するため、殺菌性を有する。co-トリモキサゾールの抗菌作用範囲には、数多の、グラム陽性およびグラム陰性の、好気性菌、クラミジア属、ノカルジア属、原虫類(ニューモシスティス・カリニ)などが含まれる。co-トリモキサゾールは、ニューモシスティス属に対して使用できることに加えて、グラム陽性好気性菌(尿路感染症)、肺炎球菌、ヘモフィルス・インフルエンゼ(呼吸経路感染および耳炎)に対しても、充分に実用的である。 http://www.infomed.org/100drugs/ctrifram.html 。
【0268】
バクトリムのI.V.注入剤(スルファメトキサゾール)は、Roche Labsから市販されている。
【0269】
Pediazole(エチル琥珀酸エリスロマイシンとスルフイソキサゾールアセチル)は、Rossから市販されており、2'-(エチル琥珀酸)エリスロマイシン、および、N'アセチル-スルフイソキザゾールである。なお、スルフイソキザゾールは、N-(3,4-ジメチル-5-イソオキザゾリル)-N-スルファニル=アセトアミドである。
【0270】
フラダンチン(ニトロフラントイン)は、Duraから市販されており、1-[[(5-ニトロ-2-フラニル)メチレン]アミノ]-2,4-イミダゾリジンジオンである。
【0271】
Macrobid(ニトロフラントイン一水和物巨大結晶)は、Procter & Gamble Pharmaceuticalsから市販されており、1-[[[5-ニトロ-2-フラニル]メチレン]アミノ]-2,4-イミダゾリジンジオン一水和物である。
【0272】
マクロダンチン(ニトロフラントイン巨大結晶)は、Procter & Gamble Pharmaceuticalsから市販されており、1-[[(5-ニトロ-2-フラニル)メチレン]アミノ]-2,4-イミダゾリジンジオンである。
【0273】
Monurol Sachet(ホスホマイシントロメタミン)は、Forestから市販されており、(1R,2S)-(1,2-エポキシプロピル)ホスホン酸に、2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパンジオールを加えた (1:1) 化合物である。
【0274】
ネッググラムCaplets(ナリジクス酸)は、Sanofiから市販されており、1-エチル-1,4-ジヒドロ-7-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸である。
【0275】
Septra(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)は、Monarchから市販されており、5-[(3,4,5-トリメトキシフェニル)メチル]-2,4-ピリミジンジアミン(トリメトプリム)、および、4-アミノ-N-(5-メチル-3-イソオキサゾリル)ベンゼンスルホンアミド(スルファメトキサゾール)、である。
【0276】
Septra DS(トリメトプリムおよびスルファメトキサゾール)は、Monarchから市販されており、5-[(3,4,5-トリメトキシフェニル)メチル]-2,4-ピリミジンジアミン(トリメトプリム)、および、4-アミノ-N-(5-メチル-3-イソオキサゾリル)ベンゼンスルホンアミド(スルファメトキサゾール)、である。
【0277】
Urised(防腐性メテナミンとメチレンブルーとサリチル酸フェニルと安息香酸と副交感神経遮断薬(硫酸アトロピン)ヒヨスチアミンとの配合剤)は、Poly Medicaから市販されている。
【0278】
Urobiotic-250カプセル(オキシテトラサイクリンHClとスルファメチゾールとフェナゾピリジンHCl)は、Pfizerから市販されている。
【0279】
Uroqid Acid No.2 錠剤(マンデル酸メテナミン)は、Beachから市販されている。
【0280】
バクトロバン(ムピロシン)は、SmithKline Beechamから市販されており、(αE,2S,3R,4R,5S)-5-[(2S,3S,4S,5S)-2,3-エポキシ-5-ヒドロキシ-4-メチルヘキシル]テトラヒドロ-3,4-ジヒドロキシ-β-メチル-2H-ピラン-2-クロトン酸の、9-ヒドロキシノナン酸とのエステルのカルシウム塩 (2:1) の二水和物である。
【0281】
クロロマイセチン眼用(クロラムフェニコール chloramphenical)は、Monarchから市販されており、 (1) アセトアミド=2,2-ジクロロ-N-[2-ヒドロキシ-1-(ヒドロキシメチル)-2-(4-ニトロフェニル)エチル] 、および、 (2) D-threo-(-)-2,2-ジクロロ-N-[β-ヒドロキシ-α-(ヒドロキシメチル)-p-ニトロフェネチル]アセトアミド、である。
【0282】
Cortisporin(ネオマイシンと硫酸ポリミキシンβ類と酢酸=ヒドロコルチゾンのクリーム)は、Monarchから市販されており、21-(アセチルオキシ)-11β,17-ジヒドロキシプレグナ-4-エン-3,20-ジオンである。
【0283】
アイロタイシン(エリスロマイシン眼用軟膏)は、Distaから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキ-ソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0284】
ネオデカドロン(硫酸ネオマイシン-燐酸デキサメタゾンナトリウム)は、Merckから市販されており、9-フルオロ-11β,17-ジヒドロキシ-16α-メチル-21-(ホスホノオキシ)プレグナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン二ナトリウム塩である。
【0285】
ポリトリム(トリメトプリムおよび硫酸ポリシキシンβの眼用溶液)は、Allerganから市販されており、2,4-ジアミノ-5-(3,4,5-トリメトキシベンジル)ピリミジン(トリメトプリム)、ならびに、ポリミキシンB1およびB2の硫酸塩(硫酸ポリシキシンβ polythyxin β sulfate)、である。
【0286】
テラコートリル(Terra-Cortril)(オキシテトラサイクリンHClおよび酢酸ヒドロコルチゾン)は、Pfizerから市販されている。
【0287】
TobraDex(トブラマイシンおよびデキサメタゾンの眼用懸濁液と軟膏)は、Alconから市販されており、O-3-アミノ-3-デオキシ-a-D-グルコピラノシル-(1→4)-O-[2,6-ジアミノ-2,3,6-トリデオキシ-a-D-ribo-ヘキソピラノシル-1(1→6)]-2-デオキシ-L-ストレプタミンである。また、デキサメタゾンは、化学名 9-フルオロ-11b,17,21-トリヒドロキシ-16a-メチルプレグナ-1,4-ジエン-3,20-ジオンである。
【0288】
3% Vira-A眼用軟膏(ビダラビン)は、Monarchから市販されており、9H-プリン-6-アミン=9-β-D-アラビノフラノシル=一水和物である。
【0289】
Chibroxin(ノルフロキサシン眼用溶液)は、Merckから市販されており、1-エチル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-3-キノリンカルボン酸である。
【0290】
Ciloxan眼用溶液(シプロフロキサシンHCl)は、Alconから市販されており、1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-3-キノリン-カルボン酸の一塩酸塩一水和物である。
【0291】
Ciloxan眼用軟膏(シプロフロキサシンHCl)は、Alconから市販されており、1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-3-キノリン-カルボン酸の一塩酸塩一水和物である。
【0292】
Ocuflox眼用溶液(オフロキサシン)は、Allerganから市販されており、 (±)-9-フルオロ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-10-(4-メチル-1-ピペラジニル)-7-オキソ-7H-ピリド[1,2,3-de]-1,4-ベンゾキサジン-6-カルボン酸である。
【0293】
Blephamide眼用軟膏(スルファセタミドナトリウムおよび酢酸プレドニゾロン)は、Allerganから市販されており、N-スルファニリル-アセトアミド一ナトリウム塩一水和物(スルファセタミドナトリウム)、ならびに、11β,17,21-トリヒドロキシペレイナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン=21-アセタート(11β,17,21-trihydroxypreyna-1,4-diene-3,20-dione 21-acetate)(酢酸プレドニゾロン)、である。
【0294】
Blephamide眼用懸濁液(スルファセタミドナトリウムおよび酢酸プレドニゾロン)は、Allerganから市販されており、N-スルファニリル-アセトアミド一ナトリウム塩一水和物(スルファセタミドナトリウム)、ならびに、11β,17,21-トリヒドロキシペレイナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン=21-アセタート(11β,17,21-trihydroxypreyna-1,4-diene-3,20-dione 21-acetate)(酢酸プレドニゾロン)、である。
【0295】
A/T/S(エリスロマイシン)は、Hoescht Marion Rousselから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0296】
バクトロバン(ムピロシン)は、SKBから市販されており、(αE,2S,3R,4R,5S)-5-[(2S,3S,4S,5S)-2,3-エポキシ-5-ヒドロキシ-4-メチルヘキシル]テトラヒドロ-3,4-ジヒドロキシ-β-メチル-2H-ピラン-2-クロトン酸の、9-ヒドロキシノナン酸とのエステルのカルシウム塩 (2:1) の二水和物である。
【0297】
ベンザマイシン(エリスロマイシン-過酸化ベンゾイル局所用ゲル)は、Dermikから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオン(エリスロマイシン)である。
【0298】
ベタジン(ポビドン-ヨード)は、Purdue Frederickから市販されている。
【0299】
クレオシンT(燐酸クリンダマイシン局所用溶液)は、Pharmacia & Upjohnから市販されており、L-threo-I-D-galacto-オクトピラノシド=7-クロロ-6,7,8-トリデオキシ-6-[[(1-メチル-4-プロピル-2-ピロリジニル)-カルボニル]アミノ]-1-チオ=2-(二水素燐酸)=メチル, (2S-trans)- である。
【0300】
Clindets(燐酸クリンダマイシン綿撤子)は、Stiefelから市販されており、7-クロロ-6,7,8-トリデオキシ-6-(1-メチル-trans-4-プロピル-L-2-ピロリジンカルボキサミド)-1-チオ-L-threo-α-D-galacto-オクトピラノシド=2-(二水素燐酸)メチルである。
【0301】
Emgel(エリスロマイシン)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキソピラノシル]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0302】
Erycette(エリスロマイシン局所用溶液)は、Ortho Dermatologicalから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキソピラノシル]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0303】
Klaron(スルファセタミドナトリウムローション)は、Dermikから市販されている。
【0304】
マイコスタチン(ナイスタチンクリーム)は、Westwood-Squibbから市販されている。
【0305】
Theramycin Z(エリスロマイシン局所用溶液)は、Medicisから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキ-ソピラノシル]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0306】
T-Stat(エリスロマイシン)は、Westwood-Squibbから市販されており、(3R*,4S*,5S*,6R*,7R*,9R*,11R*,12R*,13S*,14R*)-4-[(2,6-ジデオキシ-3-C-メチル-3-O-メチル-α-L-ribo-ヘキソピラノシル)オキシ]-14-エチル-7,12,13-トリヒドロキシ-3,5,7,9,11,13-ヘキサメチル-6-[[3,4,6-トリデオキシ-3-(ジメチルアミノ)-β-D-xylo-ヘキソピラノシル(hex-opyranosyl)]オキシ]オキサシクロテトラデカン-2,10-ジオンである。
【0307】
エクセルダーム(硝酸スルコナゾール)は、Westwood-Squibbから市販されており、 (±)-1-[2,4-ジクロロ-β-[(p-クロロベンジル)-チオ]-plenethyl]イミダゾール一硝酸塩である。
【0308】
フンジゾン(アムホテリシンB口腔用懸濁液)は、Bristol-Myers Squibbから市販されており、[1R-(1R*,3S*,5R*,6R*,9R*,11R*,15S*,16R*,17R*,18S*,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R*,35S*,36R*,37S*)]-33-[(3-アミノ-3,6-ジデオキシ-β-D-マンノピラノシル)-オキシ]-1,3,5,6,9,11,17,37-オクタヒドロキシ-15,16,18-トリメチル-13-オキソ-14,39-ジオキサビシクロ[33.3.1]ノナトリアコンタ-19,21,23,25,27,29,31-ヘプタエン-36-カルボン酸である。
【0309】
ラミシール(塩酸テルビナフィンクリーム)は、Novartisから市販されており、(E)-N-(6,6-ジメチル-2-ヘプテン-4-イニル)-N-メチル-1-ナフタレンメタンアミン塩酸塩である。
【0310】
Loprox(オーラミンシクロピロックス)は、Hoescht Marion Rousselから市販されており、6-クロロヘキシル-1-ヒドロキシ-4-メチル-2(1H)-ピリドン=2-アミノ-エタノール塩である。
【0311】
ロトリミン(クロトリマゾール)は、Scheringから市販されており、1-(O-クロロ-α,α-ジフェニルベンジル)イミダゾールである。
【0312】
Lotrisone(クロトリマゾールおよびジプロピオン酸ベタメタゾン)は、Scheringから市販されており、1-(O-クロロ-α,α-ジフェニルベンジル)イミダゾール(クロトリマゾール)、および、9-フルオロ-11β,17,21-trihroxy-16β-メチルプレグナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン=17,21-ジプロピオナート(ジプロピオン酸ベタメタゾン)である。
【0313】
メンタックス(ブテナフィンHCl)は、Penedermから市販されており、N-4-tert-ブチルベンジル-N-メチル-1-ナフタレンメチルアミン塩酸塩である。
【0314】
モニスタート-ダーム(硝酸ミコナゾール)は、Ortho Dermatologicalから市販されており、1-[2,4-ジクロロ-β-{(2,4-ジクロロベンジル)オキシ)}フェネチル]イミダゾール一硝酸塩である。
【0315】
ミセレックス(クロトリマゾール)は、Alzaから市販されており、[1-(o-クロロ-α,α-ジフェニルベンジル)イミダゾールである。
【0316】
マイコスタチン(ナイスタチン)は、Westwood-Squibbから市販されている。
【0317】
Naftin(ナフチフィンHCl)は、Allerganから市販されており、(E)-N-シンナミル-N-メチル-1-ナフタレン-メチルアミン塩酸塩である。
【0318】
ニゾラール(ケトコナゾール)は、Janssenから市販されており、cis-1-アセチル-4[4-[[2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)-1,3-ジオキソラン-4-イル]メトキシ]フェニル]ピペラジンである。
【0319】
Nystop(ナイスタチン)は、Paddockから市販されている。
【0320】
Oxistat(硝酸オキシコナゾール)は、Glaxo Wellcomeから市販されており、2',4'-ジクロロ-2-イミダゾール-1-イルアセトフェノン=(Z)-[O-(2,4-ジクロロベンジル)オキシム]=一硝酸塩である。
【0321】
セルサンRx(2.5% 硫化セレンローション)は、Rossから市販されている。
【0322】
Spectazole(硝酸エコナゾール)は、Ortho Dermatologicalから市販されており、1-[2-{(4-クロロフェニル)メトキシ}-2-(2,4-ジクロロフェニル)-エチル]-1H-イミダゾール一硝酸塩である。
【0323】
Denavir(ペンシクロビルクリーム)は、SmithKline Beechamから市販されており、9-[4-ヒドロキシ-3-(ヒドロキシメチル)ブチル]グアニンである。
【0324】
ゾビラックス(アシクロビル)は、Glaxo-Wellcomeから市販されており、2-アミノ-1,9-ジヒドロ-9-(2-ヒドロキシエトキシ)メチル-6H-プリン-6-オンである。
【0325】
Benzashave(過酸化ベンゾイル)は、Medicisから市販されている。
【0326】
ベタジン(ポビドン-ヨード)は、Purdue Frederickから市販されている。
【0327】
ベタセプト(グルコン酸クロルヘキシジン)は、Purdue Frederickから市販されている。
【0328】
セタフィル(天然石鹸の代用品(soap substitute))は、Galadermaから市販されている。
【0329】
Clorpactin WCS-90(オキシクロロセンナトリウム)は、Guardiam Laboratoriesから市販されている。
【0330】
ダプソーン錠(ダプソーン)は、Jacobusから市販されており、4,4'-ジアミノジフェニル=スルホン(DDS)である。
【0331】
Desquam-E(過酸化ベンゾイル)は、Westwood-Squibbから市販されている。
【0332】
Desquam-X(過酸化ベンゾイル)は、Westwood-Squibbから市販されている。
【0333】
ヒビクレンス(グルコン酸クロルヘキシジン)は、Zenecaから市販されている。
【0334】
Hibistat(グルコン酸クロルヘキシジン)は、Zenecaから市販されている。
【0335】
Impregon(2% テトラクロロサリチルアニリド)は、Flemingから市販されている。
【0336】
MetroCream(メトロニダゾール)は、Galadermaから市販されており、2-メチル-5-ニトロ-1H-イミダゾール-1-エタノールである。
【0337】
MetroGel(メトロニダゾール)は、Galadermaから市販されており、2-メチル-5-ニトロ-1H-イミダゾール-1-エタノールである。
【0338】
Noritate(メトロニダゾール)は、Dermikから市販されており、2-メチル-5-ニトロ-1H-イミダゾール-1-エタノールである。
【0339】
pHisoHex(ヘキサクロロフェン洗浄剤)は、Sanofiから市販されており、2,2'-メチレン-ビス[3,4,6-トリクロロ]=フェノールである。
【0340】
Sulfacet-R(10% スルファセタミドナトリウムおよび5% 硫黄)は、Dermikから市販されている。
【0341】
スルファミロン(matenide acetate)は、Bertekから市販されており、α-アミノ-ρ-トルエンスルホンアミド=モノアセタートである。
【0342】
Triaz(過酸化ベンゾイル)は、Medicisから市販されている。
【0343】
Vanoxide-HC(過酸化ベンゾイルヒドロコルチゾン)は、Dermikから市販されており、11β,17,21-トリヒドロキシプレグナ-4-エン-3,20-ジオン(ヒドロコルチゾン)である。
【0344】
Acticin(パーメスリン)は、Penedermから市販されており、(±)-3-フェノキシベンジル=3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラートである。
【0345】
Elimite(パーメスリン)は、Allerganから市販されており、(±)-3-フェノキシベンジル=3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラートである。
【0346】
ユーラックス(クロタミトン)は、Westwood-Squibbから市販されており、N-エチル-N-(o-メチルフェニル)-2-ブテンアミドである。
【0347】
Lindane Lotion USP 1 %(リンデン)は、Alpharmaから市販されている。
【0348】
エフデックス(フルオロウラシル)は、ICNから市販されており、5-フルオロ-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオンである。
【0349】
フルオロプレクス(フルオロウラシル)は、Allerganから市販されており、5-フルオロ-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオンである。
【0350】
フラダンチン口腔用懸濁液(ニトロフラントイン)は、Duraから市販されており、1-[[(5-ニトロ-2-フラニル)メチレン]アミノ]-2,4-イミダゾリジンジオンである。
【0351】
ザイボックス(リネゾリド)は、Pharmacia & Upjohnから市販されている。
【0352】
当業者は、本発明において有用な抗生物質とは、上述した抗生物質処方のいずれかに含まれた、生理的に活性な化合物のことである、ということを正しく理解できる。例えば、入手できるアザクタム(アズトレオナム)は、普通は注射用溶液である。しかしながら、この抗生物質は、プロピオン酸=(z)-2-[[[(2-アミノ-4-チアゾリル)[[(2S,-3S)-2-メチル-4-オキソ-1-スルホ-3-アゼチジニル]カルバモイル]メチレン]アミノ]オキシ]-2-メチルである。Physician's Desk Reference (PDR), Medical Economics Company (Montvale, NJ), (53rd Ed.), pp. 820-823, 1999 。
【0353】
組成物は、α-カロテン、β-カロテン、ビタミンA、またはそれらの組み合わせを、適切かつ有効な任意の量で、更に含むことができる。
【0354】
◆ キサントフィル類
本明細書中では、「キサントフィル類」("xanthophylls")とは、植物の葉、卵の黄身、およびヒトの血漿の中に存在する副存黄色色素群のうちのいずれかを指し、これらの色素群はカロテン類の酸化誘導体であり、光合成に関与している。キサントフィル類の例としては、ルテイン、ビオラキサンチン、ネオキサンチンがある。或る実施形態においては、キサントフィル類は、アルファルファ、チョウジ、ケール、ホウレンソウ、カボチャ、ブラックビーンの若芽(black bean tops)、海藻、緑黄色野菜、もしくはこれらの任意の組み合わせ、から誘導できる。具体的には、キサントフィル類には、ルテイン、ゼアキサンチン、およびそれらの組み合わせを含めることができる。
【0355】
(1)キサントフィル類が、所望の治療特性および/または予防特性を有し(例えば、キサントフィル類は、効果的に皺を治療する);(2)キサントフィル類は、組成物において安定性を維持する、という条件で、あらゆる適切なキサントフィル類を用いることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。具体的なキサントフィル類は、好ましくは哺乳類(例えばヒト)に対し非毒性であって、薬物としての使用(例えば、局所使用および/または吸入による使用)に適している。具体的なキサントフィル類は、好ましくは、あらゆる管理機関または統治機関の基準、例えばFDA規則等を遵守する。
【0356】
本明細書においては、「ルテイン」("lutein")とは、下記の構造式を有する化合物を指し、
【0357】
【化4】

化学的には、(3R,3'R,6'R)-β,ε-カロテン-3,3'-ジオールと命名される。ルテインは、濃い黄色を特徴とする物質であって、卵の黄身や黄体組織から抽出される。ルテインは身体によっては産生されず、食餌もしくはビタミン補充剤によって得る必要がある。ルテインは、ホウレンソウなどの青菜(green, leafy vegetables)、およびアルファルファなどのマメ科植物の中に大量に存在している。
【0358】
ルテインをエステル化した形態は、下記の構造式を有し、
【0359】
【化5】

ここで式中の R1 および R2 は、パルミチン酸などの脂肪酸から誘導した基である。
【0360】
本明細書中では、「ゼアキサンチン」("zeaxanthin")とは、下記の構造式を持つ化合物のことを指し、
【0361】
【化6】

化学的には、β-カロテン-3,3'-ジオールと命名される。ゼアキサンチンは、トウモロコシ、果物、種子、および卵の黄身の中に存在するカロテンである。
【0362】
キサントフィル類は、(1)その量のキサントフィル類が、所望の治療特性および/または予防特性を有し(例えば、キサントフィル類は、ざ瘡に関連した病原菌を効果的に殺滅もしくは不活性化する); (2) その量のキサントフィル類は組成物において安定性を維持する、という条件で、あらゆる適当かつ適切な量で含めることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。その特定量のキサントフィル類は、好ましくは哺乳類(例えばヒト)に対し非毒性であって、薬物としての使用(例えば、局所使用および/または吸入による使用)に適している。そのキサントフィル類の特定量は、あらゆる管理機関または統治機関の基準、例えばFDA規則等を遵守する。
【0363】
一般的に、組成物中に含まれるキサントフィル類の量は、キサントフィル類として用いられる1つまたは複数の化合物の具体的な種類に依存する。具体的には、キサントフィル類は組成物の約0.01重量%から約99.9重量%まで含めることができる。さらに具体的には、キサントフィル類は、組成物の約50重量%まで、組成物の約25重量%まで、組成物の約20重量%まで、組成物の約10重量%まで、または組成物の約5重量%まで含めることができる。或る特定の実施形態において、キサントフィル類は組成物の約0.5重量%から約25重量%まで、組成物の約1.0重量%から約15重量%まで、もしくは、組成物の約1.0重量%から約10重量%まで含めることができる。
【0364】
本明細書中では、「処置する」("treating")もしくは「処置」("treat")には、 (i) 病態(呼吸器の感染など)の発生を抑止すること(例えば、予防すること)、ならびに、 (ii) 病態(呼吸器の感染など)を抑制すること、もしくはその進行を抑止すること、ならびに、 (iii) 病態(呼吸器の感染など)に関連する症状を軽快すること、が含まれる。
【0365】
本明細書中では、「哺乳類」("mammal")は、ヒトを含み、体温の自己制御、体毛、雌性においては乳汁を産出する乳房により特徴づけられる、15,000種を超える脊椎動物の部類を指す。
哺乳類は、具体的には、ヒトを指すことがある。
【0366】
◆湿潤剤
組成物は、皮膚表面に保湿効果を与えるために、1種または複数種の湿潤剤を任意で含むことができる。湿潤剤が効果的に皮膚表面に保湿効果を与え、かつ、湿潤剤は組成物において安定性を維持するという条件で、あらゆる適切な湿潤剤を用いることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。適切な湿潤剤のひとつは、グリセリンである。その他の適切な湿潤剤は、多価アルコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ソルビトール、およびそれらの組み合わせを含む。
【0367】
湿潤剤は、適切な量であって、その量の湿潤剤が効果的に皮膚表面に保湿効果を与え、かつ湿潤剤は組成物において安定性を維持するという条件で、あらゆる量で含めることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。一般的に、湿潤剤の適切な量は、用いられる湿潤剤の具体的な種類に依存する。例えば、グリセリンを湿潤剤として、組成物の重量に対し、約25.0重量% から約70.0 重量%、または約40.0重量%から約 55.0 重量%用いることができる。
【0368】
◆皮膚保護剤または皮膚調整剤
組成物は、皮膚保護剤(すなわち局所用保湿剤または皮膚調整剤)を任意で含むことができる。皮膚保護剤によって効果的に皮膚が保護されるか、または保湿され、かつ皮膚保護剤は組成物において安定性を維持するという条件で、あらゆる適切な皮膚保護剤を用いることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。さらに、皮膚保護剤(すなわち局所用保湿剤または皮膚調整剤)は、ヒトに対する局所使用に際し、薬用として許容されることが好ましい。
【0369】
適切な局所用保湿剤は、例えば、カラミン、アロエ、ラノリン、グリセリン、ビタミンE 、酢酸ビタミンE、ファルネソール、グリチルレチン酸、水酸化アルミニウムゲル、カカオ脂、プロピレングリコール、エチレングリコール、トリエチレングリコール、固形脂肪、カオリン、鉱油、ワセリン、局所澱粉(topical starch)、白石油、タラ肝油、サメ肝油、酸化亜鉛または、それらの任意の組み合わせを含む。その他の適切な局部保湿剤は、米国特許第6,096,334号; 6,096,033号; 5,741,510号; 5,536,263号; 4,675,009号; 4,307,717号; 4,274,420号; 5,976,565号; 5,536,263号; それらにおける参照文献に開示されている。
【0370】
本明細書中では、「水酸化アルミニウムゲル」("aluminum hydroxide gel")は、主に水酸化物の形で、酸化アルミニウム(Al2O3)含有の懸濁液を指す。これは一般的に、アルミニウム塩の水溶液と、炭酸アンモニウムまたは炭酸ナトリウムとの相互作用の生成物を乾燥することで得られる。
【0371】
本明細書中では、「カカオバター」は、カカオ豆内の脂質物質、つまり、カカオ豆から得られる、高密度で油分の多い固形物で、チョコレート、化粧品、日焼けオイルの製造に用いられるものを指す。また、カカオ脂(theobroma oil)としても知られており、皮膚の潤滑作用および軟化作用を持つ。
【0372】
本明細書中では、「局所澱粉」( "topical starch" )”は、コーンスターチを指す。
【0373】
本明細書中では、「カオリン」("kaolin")は、水簸法(elutriation)によって砂粒子から粉末化および遊離させた、ケイ酸アルミニウムを指す。カオリンとは、この物質が豊富にみられる中国の地名を指すものである。
【0374】
本明細書において、「白石油」("white petroleum")は、石油から得られる、精製された炭化水素の混合物を指す。これは黄色ワセリンを漂白したもので、軟膏類の緩和剤や基剤として用いられる。皮膚に塗込む際、無臭で浸透しにくい。
【0375】
本明細書中では、「鉱油」( "mineral oil" )は、重液体ワセリン(heavy liquid petrolatum)、液体パラフィン、または液体石油;石油から得られる液化炭化水素の混合物であって、薬剤の調製において基質として一般的に用いられるものを指す。
【0376】
本明細書中では、「ワセリン」 ("petrolatum")は、石油ゼリー(petroleum jelly)、つまりパラフィンまたはメタン系の炭化水素の軟性部分の黄味を帯びた混合物で、火傷および擦傷の鎮痛塗り薬として、また軟膏の基剤として、一般的に用いられるものを指す。
【0377】
本明細書中では、「タラ肝油」("cod liver oil")とは、ビタミンAおよびDを含む、マダラ(Gadus morrhuae)およびタラ科の他種の新鮮な肝臓から抽出された、部分脱ステアリン化不揮発性油(partially destearinated fixed oil)を指す。
【0378】
本明細書中では、「サメ肝油」("shark liver oil" )とは、サメ類、特にHypoprion brevirostrisの種の肝臓から抽出される油を指し、これはビタミンAおよびDの豊富な供給源である。
【0379】
本明細書中では、「酸化亜鉛」("zinc oxide")はZnOを指し、これは保護軟膏として一般的に使われる。
【0380】
本明細書中では、「カラミン」("calamine")は、酸化亜鉛の桃色の粉末であって、約98%の酸化亜鉛と、約0.5%の酸化鉄(III)含有の皮膚保護剤であり;「アロエ」("aloe")は、ユリ科(Liliacaea)のキュラソーアロエ:Curaco aloe(アロエバルバデンシスミラー:Aloe barbadenis Miller、アロエベラリンネ:Aloe vera Linne)またはケープアロエ:Cape Aloe(アロエフェロックスミラー:Aloe ferox Millerおよび雑種)の葉汁を乾燥したものを指す。
アロエは、Aloe Vera GelとしてTerry Laboratories (Melbourne, FL)から市販されている。
Aloe Vera GelはAloe Vera Gel 40X (20.0 重量% 水溶液)、Aloe Vera Gel 1X (0.5 重量% 水溶液)、 Aloe Vera Gel 10X (5.0重量% 水溶液)、または固形アロエベラとして市販されている。固形アロエベラは、担体(例えば水)中に所望の濃度で溶解することができる。
また、これらの形態で市販されているアロエベラは、脱色アロエベラ(decolorized Aloe Vela)としても市販されている。
【0381】
本明細書中では、「ビタミンE」("Vitamine E")は、3,4-ジヒドロ-2,5,7,8-テトラメチル-2- (4,8,12-トリメチルトリデシル)-2H-1-ベンゾピラン-6-オールであり、「酢酸ビタミンE」("Vitamine E acetate")は、3,4-ジヒドロ-2,5,7,8-テトラメチル-2-(4,8,12-トリメチルトリデシル)-2H-1-ベンゾピラン-6-ol 酢酸であり、「ラノリン」は、羊毛繊維上に堆積する、ヒツジの皮脂腺からの脂肪状分泌物(すなわち33高分子量アルコール類および36脂肪酸のエステル類およびポリエステル類の複合混合物)であり;「ファルネソール」("farnesol")は、3,7,11- トリメチル-2,6,10-ドデカトリエン-1-オールである。ファルネソールはAmerican Radiolabeled Chemicals (ARC) (St. Louis, MO)から市販されており、「グリチルレチン酸」("glycyrrhetinic acid" )はβ-アミリン型の五環トリテルペノイド誘導体(pentacyclic triterpenoid derivative)であって、下に示される:
【0382】
【化7】

【0383】
皮膚保護剤は、適切な量であって、その適切な量の保護剤が効果的に皮膚を保護または保湿し、かつ皮膚保護剤が組成物において安定性を維持するという条件で、あらゆる量で含めることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。さらに、皮膚調整剤は、ヒトに対する局部使用に際し、薬用として許容可能であることが好ましい。
【0384】
具体的には、皮膚保護剤は、組成物の約20.0重量%まで、約10.0重量%まで、約5.0重量%まで、または約2.0重量%まで含めることができる。皮膚保護剤の適切かつ効果的な量は、組成物中に含まれる皮膚保護剤の具体的な種類に一部依存しうる。例えば、Aloe Vera Gel 10Xは、組成物の約20.0重量%まで、組成物の約10.0重量%まで、組成物の約5.0重量%まで、または組成物の約1.0重量%まで含めることができる。さらに、酢酸ビタミンEは、組成物の約10.0%まで、組成物の約5.0%まで、組成物の約3.0重量%まで、組成物の約2.0重量%まで、または組成物の約1.0重量%まで含めることができる。好ましくは、皮膚調整剤は、あらゆる州規則または連邦規則に準拠した量で含まれる。
【0385】
◆保存剤
組成物は、細菌生育、カビの生育、発酵および/または分解の防止に有用な保存剤を任意で含むことができる。本明細書中では、「保存剤」("preservative")とは、細菌生育、カビの生育、発酵および/または分解を防止するあらゆる物質を指す。Concise Chemical and Technical Dictionary, 4th enlarged edition, Chemical Publishing Co., Inc., NY, NY p. 939 (1986)。保存剤は細菌生育、カビの生育、発酵および/または分解を防止し、かつ、保存剤は組成物において安定性を維持するという条件で、あらゆる適切な保存剤を用いることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約2年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。
【0386】
適切な保存剤は、例えば、quat-15、パラベン類、ジクロロベンジルアルコール、エチレンジアミン四酢酸、 ホルムアルデヒド、ベンゾインゴム、 イミダゾリジニル尿素(imidazolidinyl urea)、酢酸フェニル水銀、ポリアミノプロピルビグアニド、没食子酸プロピル、ソルビン酸、クレゾール、安息香酸ナトリウムクロロアセトアミド(chloroacetamide sodium benzoate)、 クロロメチル-メチルイソチアゾリノン(chloromethyl-methylisothiazolinone)、クロロメチル-メチルイソチアゾロン(chloromethyl-methylisothiazolon)、塩化ベンザルコニウムクロロメチル-メチルイソチアゾリノン(chloromethyl-methylisothiazolinone benzalkonium chloride)、オクチルイソチアゾン-ベンゾイミダゾール化合物(anoctylisothiazolinone benzimidazol-compound)クロロメチル-メチルイソチアゾリノン-オクチルイソチアゾン(chloromethyl- methylisothiazolinone octylisothiazolinone)、o-フェニルフェノールベンゾイソチアゾリノン(o-phenylphenol benzisothiazolinone)、o-フェニルフェノールベンゾイソチアゾリノン、ベンゾイソチアゾリノン、2-チオピリジンオキサイドの脂肪族アミン(an aliphatic amine of 2-thiopyridineoxide)、安息香酸、エデト酸(editic acid)、フェノール酸、ベンジルアルコール、イソプロピルアルコール、塩化ベンゼンチオニウム(benzenethonium chloride)、ブロノポール(bronopol)、セントリミド(cetrimide)、 クロロヘキシジン、 クロロブタノール、クロロクレゾール、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、酢酸フェニル水銀、 ホウ酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、プロピレングリコール、安息香酸ナトリウム、 プロピオン酸ナトリウム、thimerosol、およびそれらの薬用として許容される塩類を含む。好ましくは、保存剤は、Dow Chemical (Midland Michigan)から市販されているquat-15、メチルパラベン、アスコルビン酸、またはそれらの組み合わせである。
【0387】
保存剤は、適切な量であって、保存剤が細菌生育、カビの生育、発酵および/または分解を防止し、かつ、保存剤は組成物において安定性を維持するという条件で、あらゆる量で含めることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。保存剤は、組成物の約99.9重量%まで、組成物の約20.0重量%まで、組成物の約5.0重量%まで、または組成物の約1.5重量%まで含めることができる。一般的に、保存剤の適切な量は、組成物中に含まれる保存剤の具体的な種類に一部依存しうる。例えば、quat-15は、組成物の約0.01 重量% から約1.5 重量%まで、組成物の約0.05重量%から約0.15 重量%まで、または組成物の約0.08 重量% から約 0.12重量%まで含めることができる。
【0388】
◆錯化剤
本発明の或る実施形態において、組成物が、その使用される量で、溶媒無しでは、もしくは特定の溶媒と組み合わせても、溶解性を持たないかつ/または安定しないキサントフィル類を含んでいることがある。そこで組成物中のキサントフィル類の溶解度、安定性、および/または揮発性を調節(つまり制御)するために、錯化剤を使用することができる。錯化剤によってキサントフィル類が効果的に可溶化または安定化され、かつ錯化剤は組成物において、持続的期間にわたり安定性を維持するという条件で、あらゆる適切な錯化剤を用いることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。また、錯化剤は、適切な量であって、その量の錯化剤によってキサントフィル類が効果的に可溶化または安定化され、かつ、錯化剤は組成物において、持続的期間にわたり安定性を維持するという条件で、あらゆる量で用いることができる。
【0389】
適切な錯化剤の具体例には、例えば、シクロデキストリンが含まれる。本明細書において、「シクロデキストリン」("cyclodextrin")とは、α1-4結合によって連結される少なくとも6つの無水グルコース単位によって環が形成される非還元環状オリゴ糖を指す。シクロデキストリン類は一般的に、酵素シクロデキストリングルコシル基転移酵素[CGT-アーゼ]が澱粉に作用することによって生成される。最も一般的なシクロデキストリン類は、α、βおよびγシクロデキストリンであって、それぞれその環構造の中に6個、7個、8個の無水グルコース単位を含むものである。シクロデキストリン中のすべてのヒドロキシ基は環の外側に向いており、一方、グリコシド結合の酸素原子(glucosidic oxygen)と非置換水素原子(non-exchangeable hydrogen atoms)の2つの環は、空孔の内側に向いている。この組み合わせにより、シクロデキストリンの空孔の内側は疎水性となり、外側は親水性となる。例えば、Cerestarのウェブサイト(http://www.cerestar.com);Betadexcyclodextrinのウェブサイト(http://www.betadexcyclodextrin.com);および M. L. Bender and M. Komiyama, Cyclodextrin Chemistry, Springer, Berlin, 1978を参照。
【0390】
シクロデキストリンは、酵素シクロデキストリングルコシル基転移酵素が澱粉に作用することによって形成される、酵素的に修飾された澱粉である。これらはドーナツ形の分子であり、有機分子と相互作用して錯体を形成することができる。また、一部の有機分子および無機塩が、シクロデキストリン中のヒドロキシ基に結合することもある。一般的に、3種類のシクロデキストリン、つまり、α、β、γシクロデキストリンが生成され、これらは環にそれぞれ6個、7個、8個のグルコース分子を有するものである。高電子密度のグリコシド結合の酸素原子(electron-dense glycosidic oxygen atoms)は、空孔に沿って、内側に向いている。ヒドロキシ基は、環の外側を向いている。これらの親水基が水と相互作用することにより、シクロデキストリンに水溶性が与えらえる。空孔に沿って位置する水素およびグリコシド結合の酸素原子よりシクロデキストリン分子に疎水性および有機分子と錯体を形成する能力が与えられる。C-6炭素原子は自由回転するため、シクロデキストリンの空孔のC-6炭素原子側はC-2およびC-3ヒドロキシ基側より狭くなっている。
【0391】
シクロデキストリン誘導体は、例えば、1つまたは複数のヒドロキシ基を適切な基(すなわちペンダント基)で置換することにより得られる。適切なペンダント基は、例えば、スルフィニル基;スルホニル基;燐酸基;1つまたはそれ以上(例えば1個、2個、3個、または4個)の、ヒドロキシ基、カルボキシ基、カルボニル基、アシル基、オキシ基、オキソ基で任意に置換した(C1-C12)アルキル基、またはそれらの組み合わせを含む。適切なペンダント基の具体例は、メチル基、エチル基、ヒドロキシプロピル基、カルボキシメチル基、硫酸基、燐酸基、およびアクリル酸基を含む。例えば、ペンダント基の具体例として、1つまたはそれ以上のヒドロキシ基で任意に置換した(C1-C12)アルコキシ基が含まれうる。
【0392】
適切なシクロデキストリン誘導体の具体例としては、例えば、α-硫酸シクロデキストリン、β-硫酸シクロデキストリン、γ-硫酸シクロデキストリン、α-ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、β-ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、γ-ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、α-燐酸シクロデキストリン、β-燐酸シクロデキストリン、およびγ-燐酸シクロデキストリンを含む。
【0393】
シクロデキストリン類は、酵素の作用によって特別に修飾され水溶性の環状分子を形成した澱粉であり、その「空孔」内に、他の油状有機物質を保持することができる。この独自の特性により、シクロデキストリン類は、様々な処方において様々な活性成分(例えば、薬物、芳香剤、香料、ビタミン)の担送に用いることができる。その使用に際する多くの利点の例としては、より高い安定性、水溶性、および放出制御が挙げられる。具体的には、シクロデキストリン類は物質をカプセル化してに内包するという利点を有する。これにより、物質が保護される。これは、保存期間の延長、および劣化や分解による損失の低下につながる。シクロデキストリン類自体水溶性であるので水に極めて溶けにくい物質の溶解度を大幅に増すことができ、また、シクロデキストリン類を物質の放出制御に用いることができる。
【0394】
適切なシクロデキストリンには、α-シクロデキストリン類、β-シクロデキストリン類、およびγ-シクロデキストリン類が含まれる。具体的には、シクロデキストリンは、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル-α-シクロデキストリンまたはそれらの組み合わせであることができる。また、シクロデキストリンは任意で、分岐していてもよい。
【0395】
適切なシクロデキストリン類、およびそれらの誘導体は、米国特許第5,376,641号、米国特許第5,229,370号; 米国特許第4,383,992号; Cerestarのウェブサイト (http://www.cerestar.com); Betadexcyclodextrinのウェブサイト (http://www.betadexcyclodextrin.com); French et al., Archives in Biochem. and Biophysics, Volume III, (1965) 153-150; カルボマー(carbomer)のウェブサイト(http://www.carbomer.com) 、およびそれらにおける参照文献に記載されている。
【0396】
本発明の或る実施形態においては、組成物はさらに、浸透促進剤を含まない組成物に関して、キサントフィル類の、体組織(例えば皮膚)に対する浸透性、また、その内部における浸透性を改良するのに効果的な浸透促進剤を含むことができる。浸透促進剤は一般的に、いかなる浸透促進剤であってもよい。適切な浸透促進剤は、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(transcutol)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、プロピレングリコール、イオン性界面活性剤、非イオン性活性剤、アニオン性界面活性剤、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)、カルシポトリエン、洗剤、緩和剤、キレート剤(例えばEDTA、EGTAなどのカルシウムキレート剤)、およびそれらの組み合わせを含む。促進剤のその他の例は、Loramide DEA、エトキシジグリコール、 NMP、トリアセチン、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、ラウレス硫酸ナトリウム、ジメチルイソソルビド(Dimethyl Isosorbide)、ミリスチン酸イソプロピル、 オリーブスクワラン、中鎖トリグリセリドオイル (MCT Oil)、メントール、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、モノステアリン酸プロピレングリコール、レシチン、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイン酸、オレイン酸エチル、尿素、オレイン酸グリセリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール、ラウレス-4、オレス-2、オレス-20、炭酸プロピレン、ノンオキシノール-9、2-n-ノニル-1,3-ジオキソレン、C7〜C14-ヒドロカルビル置換 1,3-ジオキソレン, 1,3-ジオキサン(C7 to C14-hydrocarbyl substituted 1,3-dioxolan)、またはアセタール、およびノンオキシノール-15を含む。具体的には、皮膚吸収促進剤は、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(transcutol)を含むことができる。本明細書中では、「ジエチレングリコールモノエチルエーテル」("diethylene glycol monoethyl ether")または"transcutol"とは、 2-(2-エトキシエトオキシ)エタノール[CAS NO. 001893]を指す。
【0397】
浸透促進剤は、あらゆる適当および適切な量(例えば約1重量%から約10重量%の間)で、組成物に含めることができる。
【0398】
本発明の或る実施形態において、組成物は、角質溶解剤を更に含むことができる。本明細書中では、「角質溶解剤」("keratolytic agent")は、表皮表面の細胞の落屑(desquamation:剥離(loosening))、壊死組織の除去(debridement)、または脱皮(sloughing)を起こす物質をさす。あらゆる適切な角質溶解剤を用いることができ、好ましくは、角質溶解剤は効果的に表皮表面の細胞の落屑(剥離)、壊死組織の除去、または脱皮を起こす。好ましくは、角質溶解剤は、ヒトに対する局所使用に際し、薬学的に許容可能である。適切な角質溶解剤は、例えば、アルクロキサ(alcloxa)、レゾルシノール(resorcinol)、またはそれらの組み合わせを含む。
本明細書中では、「アルクロキサ」("alcloxa")とは、 Al-chlorhydroxy allontoinateを指し、「レゾルシノール」("resorcinol")とは、 m-ジヒドロキシベンゼン、または1,3-ベンゼンジオールを指す。
【0399】
角質溶解剤は、適切な量であって、その適切な量の角質溶解剤が効果的に表皮表面の細胞の落屑(剥離)、壊死組織の除去、または脱皮を起こすという条件で、あらゆる量で含めることができる。角質溶解剤は、表皮表面の細胞の落屑(剥離)、壊死組織の除去、または脱皮を起こすのに有効な、一定量のアルカリ物質(例えば水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)等)を含むことができる。あるいは、機械的剥離、テープ等を用いて表皮表面の細胞の落屑(剥離)、壊死組織の除去、または脱皮を起こしてもよい。あるいは、超音波、熱等の放射力(radiant energy)を用いて、または光力学療法を用いて表皮表面の細胞の落屑(剥離)、壊死組織の除去、または脱皮を起こしてもよい。
【0400】
◆局所用ざ瘡薬
組成物は、ざ瘡治療に有用な局所用ざ瘡薬を更に含むことができる。局所用ざ瘡薬は、適当かつ適切な量であって、その量の局所用ざ瘡薬が効果的にざ瘡もしくは吹き出物を治療および/または予防し、かつ局所用ざ瘡薬は組成物において、持続的期間にわたり安定性を維持するという条件で、あらゆる量で用いることができる。好ましくは、その安定性は、組成物の製造、包装、輸送および/または保存に際し標準的に費やされる、例えば約3年まで、約1年まで、例えば約6ヵ月まで、といった持続的期間に及ぶ。一般的に、局所用ざ瘡薬は、組成物の約0.01重量%から約99.9重量%まで含めることができる。具体的には、組成物中に含まれるの局所用ざ瘡薬の量は、組成物の約5.0重量%まで、組成物の約4.0重量%まで、組成物の約3.0重量%まで、もしくは、組成物の約0.5重量%から約2.0重量%までとすることができる。好ましくは、局所用ざ瘡薬の種類とその量はFDA規則(例えば21 C.F.R. Chapter 1, Section 333, Subpart D- Topical Acne Drug Products, April 1, 2000 Edition)を遵守する。
【0401】
組成物に含まれる局所用ざ瘡薬の量は、一般的に、局所用ざ瘡薬として用いられる1種または複数種の化合物の具体的な種類に依存する。例えば、サリチル酸は組成物の約99.9重量%まで、組成物の約10.0重量%まで、組成物の約2.0重量%まで、または組成物の約2.0重量%まで含めることができる。
【0402】
具体的には、21 CFR Ch.1, §333.320(a)および§333.310(a)に従い、レゾルシノールは組成物の約2重量%まで含めることができる。具体的には、21 CFR Ch.1, §333.320(b) §333.310(b)に従い、酢酸レゾルシノール(resorcinol monoacetate)は、組成物の約3重量%まで含めることができる。具体的には、21 CFR Ch.1, §333.310(c)に従い、サリチル酸は、組成物の約0.5重量%から約2.0重量%まで含めることができる。具体的には、21 CFR Ch.1, §333.310(d)に従って、硫黄は、組成物の約3.0重量%から約10.0重量%まで含めることができる。
【0403】
組成物は、患者のあらゆる適切な皮膚表面に適用することができる。例えば、組成物が局所皮膚疾患(例えば皺、ざ瘡等)の治療に用いられる際は、皮膚上の、その局所皮膚疾患を患っている表面に組成物を適用することができる。そのような実施形態によれば、組成物は美容的および/または治療的に有効量のキサントフィル類を、局部的に送達することができる。
【0404】
本明細書中では、「ローション」("lotion")とは、通常水状の医薬製剤である液体で、1つまたはそれ以上の不溶性物質を含み、皮膚疾患用に外用されるものを指す。「クリーム」("cream")とは、乳化された医薬製剤および美容製剤を指し、これは半固体の、水中油型(oil-in-water)エマルジョンまたは油中水型(water-in-oil)エマルジョンで通常局所使用が想定されるものである。「ゲル」("gel")とは、溶液と比べより固体状のコロイドを指し、これはコロイド液体の凝集(coagulation)により形成されるゼリー状の物質である。ゲルの多くは繊維状のマトリックスおよび液体で満たされた間隙を有する。ゲルは単に粘性であるというよりは粘弾性であり、変形することなく機械的圧力に耐えることができる。「軟膏」("ointment")とは、皮膚に適用するための軟膏(salveまたはunguent)を指し、具体的には通常脂肪質(fattyまたはgreasy)の物質からなる基剤を有する、半固体の医薬製剤である。軟膏は油性だが、クリームは水溶性である。(Webster’s II New College Dictionary, Houghton Mifflin Company, New York (2001); Merriam Webster’s Medical Desk Dictionary, Merriam-Webster. Incorporated, Springfield, Massachusetts (1996))
【0405】
◆加齢に伴う構造変化
ヒトの皮膚老化の影響の多くは年月を経て蓄積される皮膚下の構造変化の結果であり、成人期早期以前では組織学的にしか検出できないが、これらの変化および影響は若年成人(すなわち、約20歳から30歳の間)において症状として出現し、一般的に中年期(すなわち、約35歳から45歳)で顕在化し、それ以降、より顕著で明確なものとなってくる。特に太陽光に過剰にさらされたヒトに顕著である。老化のより明白な影響はすでに前述しており、その各々は1つまたはそれ以上の皮膚下の構造変化に関連する。例えば、しみの増加(blotchiness)または斑点形成(色素沈着過剰)は、表皮の基底細胞におけるメラニンの蓄積に起因する。これは、細胞の再生速度が老化によって大幅に低下するので、周囲にあり色素を生成するメラニン形成細胞からメラニンを与えられる時間がより長くなるために起こる。色素の貯留は基底細胞の増殖を活性化することによって阻止できる。
【0406】
皮膚の明らかな美容的改良に加えて、それほど明確ではないがより重要な変化が多数あり、そして、感覚能力の損失、創傷治癒力の低下、血流量の減少および皮膚の薄化が含まれる。高齢者においては、疼痛に対する感受性がより少なく、反応時間が長い。よって、外傷による痛みが若年者にに比べ同等の速度または程度で感じられないため、表面的には軽度だが潜在的には深刻な創傷に本人が気付かず、重大な損傷が発生するまで維持されてしまうという結果となる。
【0407】
高齢者の皮膚の表層温度はより若年者の皮膚温度より低いので、冷えを感じることが多い。高齢者が老後サンベルト地帯(sun-belt)に住む理由の1つである。解剖学的に微小血管の大規模な減少が起こるので、生理学的には、皮膚内の血流量が大幅に減少する。皮膚は、より蒼白で冷たくなる。さらに、血液供給の減少により、皮膚から刺激物および毒素が除去される速度も減少する。結果として、危険な毒素の貯留が起こりうる。
【0408】
またさらに、高齢者の皮膚は若年者のものより断裂されやすく、これは老化に伴い表皮および真皮が共に薄化し、繊維質部分が構造的に劣化するからである。その結果、その下層にある器官を保護する部分が少なくなり、深刻な外傷の危険性が高くなる。しかも、創傷または外傷が残存する場合、高齢者においてはその治癒速度は極めて遅くなる。
【0409】
以下に老化進行段階として示す、表皮および真皮における具体的な変化についての説明により、上述してきた全体的な皮膚への影響の根本原因がさらによく理解できる。
【0410】
1.表皮
加齢や、ヒトの太陽光やその他の環境的外傷要因への曝露により、細胞の分裂速度は低下する(再生能力が低下する)。その寸法、形状は不規則となりしみの特徴が現れ、下部から上部への整然性(方向性)が失われる。表皮の厚さは、減少する(萎縮)。水分喪失および化学物質の浸透に対する防護壁を含む角質層では、細胞が、個別ではなく大きな群単位(group)や集塊単位(cluster)で脱粒(落屑)することにより異常が起こり、ざらつき、鱗化(scaling)、乾燥につながる。生上皮細胞(living epithelial cell)から皮膚表面で落屑する角質化死細胞(cornified dead cell)への規則的変化が起こらなくなる、つまり、分化が正常でなくなる。分化異常により、異常な上皮成長(epithelial growth)または腫瘍(最も頻繁におこるものは日光性角化症(actinic keratoses))に侵される部分が多数できる。長年の後、これらが基底細胞癌および扁平上皮細胞と呼ばれる明白な皮膚癌に変化する可能性がある。色素生成細胞(メラニン形成細胞)が変質して扁平で暗色の腫瘍(黒子形黒色腫(lentigo melanoma))を形成し、これが悪性黒色腫へと進行する可能性もある。このような前癌状態(permalignant)を進行させる細胞は、化合物(例えばキサントフィル類およびレチノイド類)の局所適用によって除去できる。
【0411】
2.真皮
通常日光により損傷を受けた顔面の皮膚において、真皮の繊維形成する細胞は、加齢と共に縮小しよりまばらになる。膠原線維は大幅に減少するため、皮膚はたるみ、より簡単に引き伸ばされるようになり、弾力性線維が異常化するため、引き伸ばされた皮膚はすぐに跳ね戻らない。皮膚の95%は膠原質であり、その容積の90%以上を上述の繊維成分が占めるので、そのような繊維、特に膠原質の劣化が皺、たるみ、弾力の損失の主な原因となる。
【0412】
微小血管は、壁面が薄化するので膨張し、しばしば破裂する。これにより、血管による供給量が低下する。
【0413】
本発明によるキサントフィル類、およびキサントフィル類との組み合わせたレチノイド類の有益効果:
【0414】
(a) 表皮細胞の増殖活性の向上これは委縮を調節することにより、表皮を厚化することにつながる。細胞再生速度が速まるので、より低年齢の皮膚における標準速度で細胞分化が起こるようになる。本発明によるキサントフィル類を用いた処置およびキサントフィル類と組み合わせたレチノイド類による処置により、表皮の厚さを倍にすることができる。細胞生長を刺激することにより、創傷治癒速度の向上にもつながる。水疱が形成され、その水疱蓋が皮膚から切断される場合の実験を、様々な年齢の人間において行った。若年者においては2週間または3週間で治癒が行われるが、高齢者においてはそれより大幅に長い時間がかかる。例えば、水疱が形成される前にトレチノイン、ビタミンA酸またはall-trans型レチノイン酸(単独またはキサントフィル類との組み合わせにより)といったレチノイドを適用すると、治癒時間が半分に短縮される。
【0415】
(b)分化異常の修正。キサントフィルと結合するレチノイドは上皮組織の生理学的反応を調整および制御し、その安定性および整合性を保証する。これらは分化異常を修正する。日光により重度の損傷を受けた皮膚、多数の異常腫瘍部位(foci of abnormal growth)を修正して正常化し、表皮の異常、異型は修正、修復または除去される。腫瘍は減少し、癌への進行が停止する。表皮が正常化されると、細胞がより迅速に生成されるだけでなく、集塊や鱗片単位でなく個々の細胞において落屑が起こるので、皮膚の組織分布(topography)が改善され、皮膚はより滑らかになり、乾燥およびざらつきが減る。さらに、キサントフィル類と組み合わせたレチノイド類によって色素過剰によるしみや斑点が減少し、日光により損傷を受けた皮膚の斑を有する外観が改善される。
【0416】
(c)線維芽細胞の代謝亢進がおこる。線維芽細胞によって真皮の繊維は合成され、新しい膠原質が生成され、皮膚の物理的基盤が強化される。線維芽細胞はまた、繊維の間に存在する基質を形成し、繊維同士が互いに摺動できるようにする。この基質は酸性ムコ多糖類として知られ、皮膚の膨張性および弾性はこれに起因する。キサントフィル類と組み合わせたレチノイド類は、新しい酸性ムコ多糖類の形成を促進する。
【0417】
したがって、キサントフィル類と組み合わせたレチノイドは、正常な真皮のより多量の形成を促進する。この作用によって、劣化した組織(例えば老化した真皮)の創傷治癒が促進および加速されることが発見されている。さらに、新しい膠原質層の形成の結果として、損傷を受けた皮膚が修復されるだけでなく、小皺および細線が展退および防止される。
【0418】
(d)血管分布が増加する。キサントフィル類と組み合わせたレチノイド類は、血流を刺激し、新たな血管形成を促進する。老化し日光により損傷を受けた皮膚において、血流量は大幅に減少している。血液供給がより活発になると、皮膚の生理学的能力が高められ、皮膚の外観はより活力があり血色のよいものとなる。患者がしばしば口にするところによれば、皮膚が「より生き生きとした」感じがするという。
【0419】
前述した、レチノイン酸を用いた従来技術による処置は、皮膚の血流量を増加させるとされている。しかしながら、そのような短期治療によって増加した血流量は、単に高濃度の酸による刺激の影響によって生じる血管拡張に起因したものである可能性もあった。これに対し、本発明におけるレチノイド類の濃度は炎症を起こさない程度であるため、有意な血管拡張は起こらない。長期間にわたり多数の微小血管が新生され、皮膚への機能的血液供給量は顕著に増加される。その結果、皮膚は、より効果的に外部的損傷要因に反応でき、感染症に対処するためにより正常な炎症性反応を起こすことができるようになる。血液供給が増加すると、皮膚から刺激物および毒素が除去される速度が向上される。
【0420】
またさらに、本発明のキサントフィル類と組み合わせたレチノイド類による処置によれば、血流量の増加に伴い、皮膚の表面温度を摂氏約1/2度上昇させることができる。血流量の増加により、疼痛および炎症への敏感性が増大し、化学物質の害への反応性が高くなる。例えば、非常に乾燥性、炎症性の化粧品、石鹸、香水等を用いた実験によれば、若年者では3日または4日以内で重度の炎症がみられるのに対し、高齢者では同様の炎症がみられるのに2週間から3週間かかる。レチノイド類を用いて皮膚を処置し、敏感性を増大させることにより、高齢者が疼痛や炎症を知覚する前に重大な損傷が起こらないよう、早期警告するシステムを提供することができる。
【0421】
レチノイドは従来、単にビタミンA(レチノール)とその誘導体、たとえばビタミンAアルデヒド(レチナール)やビタミンA酸(レチノイン酸)、つまり天然レチノイド類と呼ばれるものを含むものとして狭義で定義されてきた。しかしながら、以降の研究により、ビタミンAおよびその誘導体に生物学的に類似するためレチノイド類と呼ばれる化合物の種類が大幅に増えることとなった。本発明においてレチノイド類として有用な化合物は、ビタミンAのあらゆる天然および/もしくは合成類似体、または皮膚におけるビタミンAの生物学的活性(例えば表皮におけるケラチン生成細胞(kelatinocytes)の上皮細胞分化の制御および/または真皮における線維増殖または新しい膠原質合成の刺激、およびその他の効果)を有する、レチノール様化合物(retinol-like compounds)を含む。したがって、本発明の目的を達成するために本明細書で用いられる「レチノイド」("retinoid")の語は、前述のあらゆる化合物を含むものと理解される。本発明に用いられる適切なレチノイドの例が表Iに記載されている。但し、本発明がこれに限定されるものではないことが理解される。
【0422】
【表1】


【0423】
以下に、ヒトにおいて治療用および/または予防用に用いられる、キサントフィル類を含む薬剤形態を例示する。
【0424】
【表2】

【0425】
【表3】

【0426】
【表4】

【0427】
【表5】

【0428】
本明細書において引用した公報および特許出願は全て、参照により、具体的および個別の参照により含まれるのと同じ範囲まで、本明細書に含まれるものとする。
【0429】
特定の実施形態に関して詳述してきたが、当業者は、これら実施形態に関して、その教示から逸脱することなく、あらゆる変更が可能であることを明確に理解できる。そのような変更はすべて、これまで列挙されてきた本発明の実施形態に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚疾患を処置する医薬を製造するための、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物の使用方法。
【請求項2】
前記皮膚疾患は、ざ瘡、湿疹(eczema)、乾癬、酒さ、皮膚癌、皮膚炎(skin burns)、皮膚アレルギー、先天性皮膚疾患、棘細胞離開(acantholysis)、表皮肥厚症(acanthosis)、黒色表皮腫、皮膚症(dermatosis)、疾患、紅皮症(erythroderma)、せつ腫症(furunculosis)、膿痂疹(impetigo)、熱帯皮膚病(jungle rot)、角皮症(keratoderma)、角化皮症(keratodermia)、表皮角層異常(keratonosis)、角化上皮症(keratosis)、黒色角化上皮症(keratosis nigricans)、白斑(leukoderma)、苔癬(lichen)、青色皮斑(livedo)、狼瘡(lupus)、メラニン沈着(melanisum)、黒色症(melanosis)、軟属腫(molluscum)、リポイド類壊死症(necrobiosis lipoidica)、糖尿病性リポイド類壊死症(necrobiosis lipoidica diabeticorum)、天疱瘡(pemphigus)、痒疹(prurigo)、皸裂(rhagades)、聖アントニー熱(Saint Anthony's fire)、脂漏症(seborrhea)、白斑(vitiligo)、黄色腫(xanthoma)、黄変(xanthosis)、乾癬性関節炎(Psoriatic arthritis)、ライター症候群(Reiter's syndrome)、滴状乾癬、発汗性異常湿疹(Dyshidriotic eczema)、急性および慢性対宿主性移植片病(Acute and chronic graft versus host disease)、全身性硬化症(Systemic sclerosis)、斑状強皮症(Morphea)、海綿状皮膚炎(Spongiotic dermatitis)、アレルギー性皮膚炎(Allergic dermatitis)、連銭状湿疹(Nummular eczema)、粃糠疹酒さ(Pityriasis rosacea)、毛孔性紅色粃糠疹(Pityriasis rubra pilaris)、天疱瘡エリテマトーデス(Pemphigus erythematosus)、尋常性天疱瘡(Pemphigus vulgaris)、苔癬状角化上皮症(Lichenoid keratosis)、光沢苔癬(Lichenoid nitidus)、扁平苔癬(Lichen planus)、苔癬状皮膚炎(Lichenoid dermatitis)、脂漏性皮膚炎(Seborrheic dermatitis)、自家感作性皮膚炎(Autosensitization dermatitis)、ヘルペス状皮膚炎(Dermatitis herpetiformis)、および好酸球性皮膚炎(Eosinophilic dermatitis)からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1記載の使用方法。
【請求項3】
前記皮膚疾患は、慢性皮膚疾患であることを特徴とする、請求項1記載の使用方法。
【請求項4】
日光により損傷を受けた哺乳類の皮膚における、膠原線維の損失、弾性線維(elastic fibers)の異常変質、または微小血管の劣化を遅延または逆行させる医薬を製造するための、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物の使用方法。
【請求項5】
哺乳類の皮膚を剥離するための、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物の使用方法。
【請求項6】
必要性を有する哺乳類の、ざ瘡または吹き出物の治療または予防のための、有効量かつ無毒量のキサントフィル類を含む局所用組成物の使用方法。
【請求項7】
前記哺乳類の皮膚表面は、顔部、頸部、肩部、胸部、背部、またはそれらの任意の組み合わせであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項8】
前記哺乳類は、ヒトであることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項9】
前記哺乳類の皮膚は、ヒトの顔部の皮膚であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項10】
前記キサントフィル類は、クリームの形態の媒体中に存在すること特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項11】
前記キサントフィル類は、軟膏の形態の媒体中に存在することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項12】
前記キサントフィル類は、ローションの形態の媒体中に存在することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項13】
前記キサントフィル類は、ゲルの形態の媒体中に存在することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項14】
前記キサントフィル類は、皮膚軟化剤(emollient)の形態の媒体中に存在することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項15】
前記キサントフィル類は、ルテイン、ゼアキサンチン、カプソルビン、カプサンシン、アスタキサンチン、カンタキサンチン、またはそれらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項16】
前記キサントフィル類は、ルテインおよびゼアキサンチンを含むことを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項17】
前記キサントフィル類は、ルテインおよびゼアキサンチンを含み、該ルテインはエステル化されていない形態で供給されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項18】
前記キサントフィル類は、ルテインおよびゼアキサンチンを含み、該ルテインはトランス型ルテイン(trans-lutein)として供給されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項19】
前記キサントフィル類は、ルテインおよびゼアキサンチンを含み、該ルテインは、少なくとも純度約50重量%のトランス型ルテインとして供給されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項20】
前記キサントフィル類は、ルテインおよびゼアキサンチンを含み、該ルテインは、少なくとも純度約50重量%から約90重量%のトランス型ルテインとして供給されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項21】
前記局所用組成物は、皮膚調整剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項22】
前記皮膚調整剤は、カラミン、アロエ、ラノリン、グリセリン、ビタミンE 、酢酸ビタミンE、ファルネソール、グリチルレチン酸、および、それらの組み合わせであることを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項23】
前記局所用組成物は、ビタミンAをさらに含むことを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項24】
前記局所用組成物は、1種またはそれ以上の抗菌剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項25】
前記局所用組成物は、β-ラクタム化合物、アミノグリコシド、抗真菌剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される抗菌剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項26】
前記局所用組成物は、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クリンダマイシン、および、セファロスポリンの群から選択される抗菌剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から25のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項27】
前記局所用組成物は、1種またはそれ以上の消毒剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から26記載のいずれかに使用方法。
【請求項28】
前記局所用組成物は、トリクロサン、フェノキシイソプロパノール、グルコン酸クロルヘキシジン、ポビドンヨード、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される消毒剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から27のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項29】
前記局所用組成物は、浸透促進剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から28のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項30】
前記局所用組成物は、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(transcutol)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、プロピレングリコール、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、イソプロピルミリステート(IPM)、カルシポトリエン、洗剤、緩和剤、キレート剤(例えばEDTA、EGTAなどのカルシウムキレート剤)、Loramide DEA、エトキシジグリコール、 NMP、トリアセチン、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、ラウレス硫酸ナトリウム、ジメチルイソソルビド、ミリスチン酸イソプロピル、 オリーブスクワラン、中鎖トリグリセリドオイル(MCTオイル)、メントール、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、モノステアリン酸プロピレングリコール、レシチン、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイン酸、オレイン酸エチル、尿素、オレイン酸グリセリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール、ラウレス-4、オレス-2、オレス-20、炭酸プロピレン、ノンオキシノール-9、2-n-ノニル-1,3-ジオキソレン、C7〜C14-ヒドロカルビル置換 1,3-ジオキソレン, 1,3-ジオキサン、またはアセタール、ノンオキシノール-15、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される浸透促進剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から29のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項31】
前記局所用組成物は、該組成物の約0.1重量%から約20.0重量%までで存在する浸透促進剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から30のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項32】
前記局所用組成物は、角質溶解剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から31のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項33】
前記局所用組成物は、アルクロキサ、レゾルシノール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される角質溶解剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から32のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項34】
前記局所用組成物は、ビタミンA、all-trans型レチノイン酸、またはそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする、請求項1から33のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項35】
前記局所用組成物は、局所用ざ瘡薬をさらに含むことを特徴とする、請求項1から34のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項36】
前記局所用組成物は、サリチル酸、レゾルシノール、酢酸レゾルシノール、過酸化ベンゾイル、硫黄、レチノール、レチノイン酸、クエン酸、α-ヒドロキシ酸、レチナール、それらの薬学的に許容される塩、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される局所用ざ瘡薬をさらに含むことを特徴とする、請求項1から35のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項37】
前記局所用組成物は、該組成物の約0.5重量%から約2.0重量%までで存在する、サリチル酸、またはその薬学的に許容される塩をさらに含むことを特徴とする、請求項1から36のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項38】
前記局所用組成物は、該組成物の約3.0重量%から約10.0重量%までで存在する、硫黄をさらに含むことを特徴とする、請求項1から37のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項39】
前記局所用組成物は、レチノイドをさらに含むことを特徴とする、請求項1から38のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項40】
前記局所用組成物は、レチノイン酸、レチノイン酸誘導体、およびそれらの立体異性体からなる群から選択されるレチノイドをさらに含むことを特徴とする、請求項1から39のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項41】
前記局所用組成物は、13-cis-レチノイン酸、13-cis-レチノイン酸誘導体をさらに含むこと特徴とする、請求項1から40のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項42】
前記局所用組成物は、(E)-4-[4-メチル-6-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル-] 安息香酸;4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフタレニル)エチルニル]-安息香酸;および(E)-4-[2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-7-ヒドロキシ-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフタレニル-1-プロペニル] ベンジルアルコールからなる群から選択されるレチノイドをさらに含むことを特徴とする、請求項1から41のいずれか一項に記載の使用方法。
【請求項43】
前記局所用組成物は、13-cis-レチノイン酸;(all-E)-9-(4-メトキシ-2,3,6-トリメチルフェニル)-3,7-ジメチル-2,4,6,8-ノナテトラエン酸(nonatetraenoic acid) エチルエステル;(all-E)-9-(4-メトキシ2,3,6,-トリメチルフェニル)-3,7-ジメチル-2,4,6,8,-ノナテトラエン酸;N-エチル-9-(4-メトキシ-2,3,6-トリメチルフェニル)-3,7-ジメチル-2,4,6,8-ノナテトラエンアミド(nonatetraenamide);(E,E)-9-(2,6-ジクロロ-4-メトキシ-3-メチルプロピル)-3,7-ジメチル-2,4,6,8-ノナテトラエン酸エチルエステル;7,8-ジデヒドロレチノイン酸;(E,E)-4-[2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-1,3-ブタジエニル]安息香酸; (all-E)-3,7-ジメチル-(3-チエニル)-2,4,6,8-ノナテトラエン酸(nonatetraconic acid);(E,E,E)-3-メチル-7-(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフタレニル)-2,4,6-オクタトリエン酸; (E)-6-[2-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)エテニル]-2-ナフタレンカルボン酸(naphthalenecarboxylic acid);(E,E,E)-7-(2,3-ジヒドロ-1,1,3,3-テトラメチル-1H-インデン-5-イル)-3-メチル-2,4,6-オクタトリエン酸;(E)-4-[2-(2,3-ジヒドロ-1,1,3,3-テトラメチル-1H-インデン-5-イル)-1-プロペニル] 安息香酸;TTNPB (E)-4-[2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフタレニル-1-プロペニル] 安息香酸;(E)-4-[2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-3-メチル-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフタレニル)-1-プロペニル] 安息香酸;(E)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,1,4,4-テトラメチル-6-(1-メチル-2-フェニルエテニル) ナフタレン;6-(1,2,3,4-テトラヒドロ-1,1,4,4-テトラ-メチル-6-ナフチル)-2-ナフタレン-カルボン酸;[(E)-6-[2-(4-(エチルスルホニル)フェニル]-1-メチルエテニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフト(tetrahydronaphth)-7-イル)-1-[4-テトラゾール-5-イル)フェニル]-1-プロペン](E)-2-(1,1,4,4-テトラメチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフト-7-イル)-1-(4-テトラゾール-5-イル)フェニル)-1-プロペンからなる群から選択されるレチノイドをさらに含むことを特徴とする、請求項1から42のいずれか一項に記載の使用方法。

【公表番号】特表2008−521913(P2008−521913A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544464(P2007−544464)
【出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/043314
【国際公開番号】WO2006/060475
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(507156417)ニュー‐ティーン カンパニー,インク. (3)
【Fターム(参考)】