説明

キックボードのための身体的影響を発生する装置および身体的影響を発生する装置を備える取り外し可能なカートリッジ

【課題】走行面に印を生成することができるキックボードを提供する。
【解決手段】キックボードが操作されている面に印装置が接触しない第1の位置から、キックボードが操作されている面に印装置が接触する第2の位置に動くことができる印装置を有するキックボードである。キックボードは、印アセンブリ108を回転可能に支持するキックボード本体20を含む。印アセンブリ108は、走行面に摩擦接触したときに走行面に印110を生成する印部分を含む。印アセンブリ108は、使用者が届くことができ、乗っている間に印アセンブリ108を作動することができる足作動部分をも含む。1つの構成においては、印部分は、走行面に摩擦接触するときに走行面に印110を生成する印部材を有する取り外し可能なカートリッジ102を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施形態は、概してキックボードに関連し、より特定的には火花生成装置を備えるキックボードに関する。
【背景技術】
【0002】
優先権の情報
この出願は、2008年10月22日に出願された米国特許出願No.12/256255の一部継続出願であり、その出願の全体の内容が、ここに明示的に参照により援用される。
【0003】
キックボードに乗ることは、人気のある娯楽活動である。キックボードは、多くの年齢層の間で人気が高くなってきており、多くの様々なキックボードのバリエーションおよびキックボードの設計がある。慣例的なキックボードは、概して、少なくとも2つの車輪およびいくつかの種類のハンドル操作機構を備える。他のキックボードの設計は、3つ以上の車輪を含む。キックボードの設計は、より小さくおよび使い易くもなってきている。キックボードの人気が高まるにつれて、キックボードの付属品に対する要求もかなり増加してきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
火花発生は、いくつかの娯楽装置および娯楽活動に加えられてきた1つの特徴である。これらの活動および装置の多くは、設計および構造に火花発生器を統合している。スケートボード、ローラースケートおよびローラーブレードは、対応する活動を行っている期間に、使用者が火花を生成できるように設計されてきている。これらのいくつかの先行技術の構成は、装置に固定された方法により火花発生材料を取り付けている。このことは、火花を生成するために、装置全体が調整または動かされることを要求している。例えば、ローラーブレードおよびスケートボードにおいては、使用者は、火花材料が係合し火花を生成するために、接触面から前輪を持ち上げなければならない。キックボードにおいては、火花を生成するために、走行面(キックボードが乗っている面)から前側端部または前輪を持ちあげることは非常に困難であろう。キックボードの制御を維持するために、乗り手が地面または走行面に、全ての車輪を接触させて維持することが概して望ましい。それ故に、娯楽の品目における火花生成のための先行技術における現在の構成を、キックボードに使用することは不適当である。同じ理由から、現在の構成は、走行面に印(しるし:marking)を生成するためにも不適当である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のキックボードの好ましい形態は、使用者が走行面からキックボードの車輪を持ち上げることなしに、火花または印を生成できるように構成されている。使用者は、車輪と走行面との間の接触を維持しながら同時に、火花または印を生成することができる。さらに、好ましい形態では、使用者が操作レバーから彼又は彼女の手を離さずに、彼又は彼女の足で火花アセンブリを便利に動かすことができる。さらに、好ましい形態では、使用者が火花アセンブリを動かすために、彼又は彼女の足を大きな距離で動かすことが要求されないように、火花アセンブリが使用者の足に隣接して配置されるように構成される。他の好ましい形態においては、使用者は、彼又は彼女の手を操作レバーから離さずに、彼又は彼女の足にて印アセンブリを便利に動かすことができる。
【0006】
本発明のキックボードの形態では、デッキ、足置き面およびデッキに対して回転可能な操作レバーアセンブリを有する本体を含んで構成されている。キックボードは、少なくとも本体により支持されている前輪および後輪を含む。デッキは、前輪および後輪の間で延びている。火花または印アセンブリは、本体によって回転可能に支持され、デッキに隣接している。火花または印アセンブリは、足作動部分と、走行面に接触摩擦するときに、火花または印を生成するように構成された1つ以上の火花または印部材を有する火花または印部分とを含む。火花または印アセンブリは、火花または印部分が走行面に接触しない第1の位置を有する。第2の位置においては、火花または印部材は、走行面に接触する。火花または印アセンブリは、第1の位置に向かって付勢され、足作動部分に、使用者が働きかけることに応答して、第2の位置に動くことができる。好ましくは、火花または印部分は、火花または印部材を保持するように構成されているカートリッジ本体を含む取り外し可能なカートリッジを備える。
【0007】
好ましい形態では、キックボードは、火花を生成するように構成され、デッキおよび回転可能な操作レバーアセンブリを有する本体を含む。本体は、1つ以上の車輪と、車輪同士の間に延びるデッキとを支持する。キックボードは、足作動部分と、走行面に摩擦接触したときに火花を放出するように構成されている火花部材を有する火花部分とを含む火花アセンブリも回転可能に支持する。火花アセンブリは、火花部分が走行面に接触しない第1の位置に向かって付勢されている。火花アセンブリは、火花部材が走行面に接触する第2の位置に動くことができる。使用者は、火花アセンブリの足作動部分を動かすことにより、火花アセンブリを第1の位置から第2の位置に動かすことができる。
【0008】
もう1つの好ましい形態においては、キックボードは、デッキと、ヘッドチューブに回転可能に支持されている操作アセンブリとを有する本体を含む。デッキは、後側部分を有する足の踏み台を含み、支持アセンブリによりヘッドチューブに接続されている。キックボードは、本体により支持され、通常の使用において走行面に置かれる1つ以上の車輪を含む。キックボードは、本体により支持され、後輪軸の周りに回転可能な後輪を含む。火花機構は、回転可能に本体に連結され、デッキの後側部分に隣接している。火花機構は、足作動部分と、作動したときに走行面に接触する火花生成部分と、2つのT字形状をした枠部材とを含む。枠部材は、足の部分および火花部分により相互に接続されている。枠部材は、また、本体により回転可能に支持され、後輪軸の周りに回転可能である。
【0009】
もう1つの好ましい形態においては、キックボードは、印を生成するように構成され、デッキと、回転可能な操作レバーアセンブリとを有する本体を含む。本体は、1つ以上の車輪と、車輪同士の間に延びるデッキとを支持する。キックボードは、また、足作動部分と、走行面に摩擦接触したときに走行面に印を生成するように構成された印部材を有する印部分とを含む印アセンブリを回転可能に支持する。印アセンブリは、印部分が走行面に接触しない第1の位置に向かって付勢されている。印アセンブリは、印部材が走行面に接触する第2の位置に動くことができる。使用者は、印アセンブリの足作動部分を動かすことにより、印アセンブリを第1の位置から第2の位置に動かすことができる。
【0010】
もう1つの好ましい形態においては、キックボードは、デッキと、ヘッドチューブにより回転可能に支持されているハンドル操作アセンブリとを有する本体を含む。デッキは、後部分を有する足踏み台を含み、支持アセンブリによりヘッドチューブに接続されている。キックボードは、本体により支持され、通常の使用において走行面に置かれる1つ以上の車輪を含む。キックボードは、本体により支持され、後輪軸の周りに回転可能な後輪を含む。印機構は、本体に回転可能に連結され、デッキの後側部分に隣接している。印機構は、足作動部分と、作動したときに走行面に接触する印生成部分と、2つのT字形状の枠部材とを含む。枠部材は、足部分と印部分とにより相互に接続されている。枠部材は、本体により回転可能に支持され、後輪軸の周りに回転可能でもある。
【0011】
好ましい形態においては、取り外し可能なカートリッジは、キックボードの火花または印アセンブリに取り外し可能に連結されている。カートリッジは、走行面に接触したときに火花または印を生成するように構成されている接触部分を有するカートリッジ本体を含む。カートリッジ本体は、カートリッジ本体をキックボードの火花または印アセンブリに連結するように構成されている少なくとも1つの連結部分をも含む。少なくとも1つの連結部分は、カートリッジを火花または印アセンブリに強固に連結し、カートリッジが火花または印アセンブリから選択的に取り外すことができる弾性を有する留め金具を含む。
【0012】
もう1つの好ましい形態においては、取り外し可能なカートリッジは、キックボードの印アセンブリに取り外し可能に連結されるように構成されている。カートリッジは、走行面に接触したときに走行面に印を生成するように構成されている接触部分を有するカートリッジ本体を含む。好ましくは、カートリッジ本体は、カートリッジ本体を印アセンブリに連結するように構成された連結部分をも含む。連結部分は、カートリッジを印アセンブリに強固に連結し、カートリッジが選択的に印アセンブリから取り外すことができる弾性を有する留め金具を含む。代替的には、カートリッジは、走行面に接触したときに火花を生成するように構成できる。
【0013】
好ましい形態においては、前述したキックボードを用いる方法をも含む。印を生成する好ましい方法は、前輪および後輪が面に沿って回転するように面に沿ってキックボードを進ませ、キックボードが面に沿って移動しているときに、印部分が走行面に接触するように、印アセンブリの作動部分を押圧することを含む。さらに好ましい形態では、上述のキックボードを製造する方法を含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ある種の本発明の特徴、外観および利点を有する火花生成装置を盛り込んだキックボードの好ましい形態の斜視図である。
【図2】図1のキックボードの本体に支持されている火花生成装置の斜視図である。
【図3】図1のキックボードの残りの部分が分離された図2の火花生成装置の斜視図である。
【図4】火花生成装置の残りの部分から分離された取り外し可能な/取り替え可能な火花生成カートリッジを有する図2および図3の火花アセンブリを説明する。
【図5】印アセンブリの好ましい形態の斜視図を説明する。
【図6】図5の印装置を盛り込んだがキックボードの好ましい形態の斜視図を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の上述のおよびその他の特徴、外観および利点は、好ましい形態の図面を参照して以下に記述されており、以下の記述は本発明を説明することを意図しており、限定するものではない。図面は4つの図を含んでいる。
【0016】
図1は、本発明のある種の特徴、外観および利点を有するキックボードを説明する。キックボードは、デッキ26および操作レバーアセンブリ24を含む本体20を備える。好ましくは、デッキ26の上面は、使用者の片足または両足を支持するように構成された足置き面23を含む。キックボードは、本体20より支持された1つ以上の車輪22を含む。説明されるキックボードは、互いに離れた1対の車輪を含み、それらの間にデッキ26が延びている。好ましくは、車輪22は、説明されるように、同一の平面に配列され、デッキ26の互いに反対側の端部に位置している。説明されるように、キックボードの好ましい形態は、また、操作レバーアセンブリ24がヘッドチューブ25の内部で回転または旋回することができるように、操作レバーアセンブリ24を回転可能に支持するヘッドチューブ25を含む。好ましくは、操作レバー27の高さは、操作レバーアセンブリ24の伸縮部分を、デッキ26に向かう側または離れる側に互いに滑らせることにより、調整することができる。本体は、ヘッドチューブ25とデッキ26との間に支持アセンブリ29を含む。説明される構成においては、支持アセンブリ29は、操作レバーアセンブリ24がデッキ26に対して折り曲げられることを可能にする。1つの形態においては、本体20は、摩耗部材がキックボードの走行面に選択的に接触して置かれ、その面に摩擦接触することに応じて、所望の身体的影響(例えば、視覚的または聴覚的)を生じるように配置される1つ以上の摩耗部材をも支持する。1つの実施形態においては、身体的影響を生成する摩耗部材は、火花生成装置、火花アセンブリ30または火花部分34である。代替的に、本体20は、印アセンブリおよび印部分を有する印装置を支持することができる。もう1つの形態においては、キックボードは、火花生成の機能および印をつける機能の両方を有する装置を支持する。火花生成装置およびそのような装置を支持するキックボードの形態は、図1から図4を参照して以下に記述される。印装置およびそのような装置を支持するキックボードの形態は、図5および図6を参照して以下に記述される。説明される構成においては、摩耗部材は、キックボードのデッキ26に関して回転可能な構成部品により支持されているが、しかし、摩耗部材がデッキ26またはキックボードの他の部分に対して固定される構成もまた可能である。
【0017】
図2は、キックボードの本体20により支持される火花アセンブリ30の好ましい形態を説明する。火花アセンブリは、概して、火花部分34と、足作動部分32とを含む。火花アセンブリ30は、キックボードの本体20に関して回転するために支持されており、使用者または乗り手の足が届くように、デッキに隣接して配置されている。火花部分34が摩擦しながら走行面に接触するときに、火花が生成される。好ましくは、火花アセンブリ30は、火花部分34が走行面に接触しない位置に向かって付勢されている。火花アセンブリ30が、走行面または車輪22の置かれる面に火花部分34が摩擦しながら接触する位置に移動できることも望ましい。図1および図2の両方の図は、火花部分34が車輪22の置かれる面に接触しない付勢された位置にあるときの火花アセンブリ30の実施形態を説明している。好ましくは、火花アセンブリ30は、火花アセンブリを付勢された位置に保持するための適切な付勢部材を含む。説明されるように、付勢部材の1つの実施形態は、火花アセンブリ30を付勢された位置に保持する形態で、火花アセンブリ30および本体20に連結された一対のトーションバネ35を含む。トーションバネ35の対は、後輪22のそれぞれの側に位置している。図3に示されるように、トーションバネ35は、火花アセンブリ30が回転する軸50上に位置している。好ましくは、車輪22が回転可能に支持されている同一の軸50上において、トーションバネ35が支持され、また火花アセンブリ30が回転する。火花アセンブリ30の他の適切な付勢機構もまた使われることができる。
【0018】
図3は、キックボードの残りの部分から分離され、火花部分34の一部分としての火花部材43を含むキックボード火花アセンブリ30を説明する。火花部分34および/または火花部材43は、走行面に摩擦接触したときに摩耗する任意の摩耗材料を備えることができる。好ましくは、火花部材43は、摩耗材料を含み、取り替え可能である。好ましい形態においては、火花部材43は、適切な火花を生成する材料から形成されており、火花部分34上の走行面に接触する位置に構成されている。例えば、火花部材43は、火花部材43が荒い面に対して擦られたときに火花が生成されるようにセシウム鉄の材料から形成されていてもよい。そのような現象は、自然発火性(pyrophoricity)と言われる。好ましくは、火花部材43は、カートリッジ42の窪みの内側に位置している。説明される構成では、窪みおよび火花部材43は、概して円柱の形状を有し、4つの個々の部材43が提供されている。しかしながら、例えば、キックボードの幅方向に延びる1つの細長い火花部材43を提供するように、他の適切な構成もまた可能である。さらに、火花部材43の他の適切な形状、大きさおよび構造が使われていてもよい。以下に示すように、火花部材43は、火花を生成する代わりに、または火花を生成するのに加えて、走行面に印を残す印部材に取り替えることができる。
【0019】
火花アセンブリ30の好ましい形態においては、火花部材43は、カートリッジ42に取り囲まれ、そして火花アセンブリ30が作動したときに火花部材43の一部分およびカートリッジ42が摩耗しながらでも走行面に接触するように、カートリッジの内部に向かって延びる。カートリッジ42を製造する適切な材料は、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂を含む。更に、他の適切な材料(例えば、他の樹脂またはゴム)も使用されることができる。好ましくは、カートリッジ42および火花部材43は、ほぼ同じ割合で摩耗する。このことは、走行面に摩擦接触したときに、火花部分34が一貫して火花を提供することを確実にする。ある構成においては、カートリッジ42は、キックボードのブレーキとして機能しても構わない。したがって、そのような構成においては、カートリッジ42は、好ましくは、カートリッジ42がキックボードの乗られる面に接触したときに、キックボードの制動を助勢する適切な材料を含む。
【0020】
しかしながら、好ましくは、キックボードは、火花アセンブリ30から離れており、キックボードを減速し、または止めることを助勢するように構成されている別の制動機構を含む。好ましくは、キックボードは、キックボードの後側の近傍に位置し、後輪に摩擦を生じながら係合する制動機構を含む。例えば、説明されている構成においては、後輪フェンダー51は、後輪22から離れた通常のまたは付勢された位置から、後輪22に対して制動力を提供するためにフェンダー51の内側に向かう面が後輪22に接触する制動位置に向かって動くことができる。そのような構成においては、好ましくは。火花アセンブリ30は主に火花を生成し、そして、火花を生成し、または火花生成材料の構成部品を支持しように構成されている材料を備え、そして、制動のために大きな摩擦を提供しない。他の可能な構成においては、フェンダー51(または他の主要な制動機構)と火花アセンブリ30との両方は、制動機構として動作しても構わない。
【0021】
もう1つの形態においては、カートリッジ42それ自体は、火花を生成する材料から形成されることができ、そして、分離した火花部材を用いずに、走行面に摩擦接触したときに火花を生成するように構成されることができる。そのような実施形態においては、カートリッジ42は、火花を生成するように構成された材料から形成され、もしも所望であれば、制動に役立つように構成されていてもよい。
【0022】
図4は、火花アセンブリ30の残りの部分から分離されたカートリッジ42を有する火花アセンブリ30を説明する。火花部分34は、火花アセンブリ30の残りの部分から取り外し可能に構成されているカートリッジ42を含む。使用者が全体の火花アセンブリ30を取り替える代わりに、擦り切れたときにカートリッジ42を取り替えることができるので、カートリッジは取り外し可能であることが望ましい。カートリッジ42と走行面との間の摩擦のために、カートリッジ42は、時折の取り替えが必要であってもよく、場合によっては比較的に頻繁な取り換えであり、どの程度頻繁および/または攻撃的に火花アセンブリ30が使われているかに依存する。好ましくは、カートリッジ42は、火花アセンブリ30から滑って取り外しが可能であり、カートリッジ42は、カートリッジ42を火花アセンブリ30上の位置に固定する弾性を有する留め金具46を有する。このように、カートリッジ42を取り替えるために工具を使用する必要性が排除される。
【0023】
説明されるように、カートリッジ42は、火花アセンブリ30の他の構成部品同士の間の支持部材としても機能することができる。好ましくは、火花アセンブリ30は、3つの延びる腕部分を有するほぼT字形状の形態に構成されている2つの枠部材40を含む。それぞれの枠部材の腕部分の1つは、足作動部分32に向かって延び、もう1つの腕部分は、火花部分34に向かって延びる。3つ目の腕部分は、キックボードの本体により回転可能に支持されている。好ましくは、それぞれの枠部材40は、カートリッジ42のL字形状の窪み52に対応するL字部分48を含む。枠部材40のL字部分48により、カートリッジ42が火花アセンブリ30にスライド可能に連結されることができる。枠部材40は、足作動部分32にも連結されることができる。好ましくは、足作動部分32は、枠部材40の間の支持材として機能し、そして、留め具により枠部材40に連結されている。枠部材40および火花アセンブリ30にスライド可能に連結されているときに、カートリッジ42は、カートリッジ42の上に位置している留め金具46により強固に位置が保持される。既に述べたように、留め金具46は、好ましくは、カートリッジ42を位置に固定するために、枠部材40に係合するように構成されている。
【0024】
好ましくは、火花アセンブリ30は、足作動部分32の一部分として、足パッドまたは踏み棒44を含む。踏み棒44は、使用者の足に容易に到達できるように構成されている。このことにより、使用者は、キックボードの制御を行っている間に、踏み棒44を押圧することにより、火花アセンブリ30を作動することができる。説明される形態においては、使用者が踏み棒44に圧力を加えることにより足作動部分32を作動するときに、火花部分34、特にカートリッジ42が走行面に接触するように火花アセンブリ30が回転するように、枠部材40がキックボードの本体20に回転可能に連結される。図3において明らかなように、踏み棒44は、それぞれの枠部材40の上側端部を受け入れるように構成されている細穴を含む。踏み棒44は、説明された機械的な留め具のように、適切な連結機構により枠部材40に固定されている。したがって、低価格、軽量、および強度の大きなアセンブリが製造される。
【0025】
図4は、カートリッジ42に組みこまれた摩耗指示器54も説明する。摩耗指示器54は、カートリッジ42が十分に使用され、火花部材43と共に取り換えが必要な時を使用者に知らせるように構成されている。他の構成においては、摩耗指示器54は、省略されても良く、または、例えば見ることができる指示線のような別の構造であってもよい。
【0026】
操作においては、火花アセンブリ30は、後輪22の位置に隣接する本体20より回転可能に支持されている。キックボードが通常乗られている間には、典型的には後輪22が使用者の足の近くに位置するために、後輪22に隣接して火花アセンブリ30または少なくとも足作動部分32を配置することは有益である。しかしながら、キックボードの形態は、火花アセンブリがキックボードの本体20に直接的に連結され、または支持されているキックボードに限られない。代わりに、キックボードの形態は、火花アセンブリが本体20に間接的に支持され、またはキックボードの他の部分により支持されている物を含む。
【0027】
好ましくは、図2において明らかなように、火花アセンブリ30は、後輪22と同じ軸50の周りに回転するように構成されている。このことは、要求されておらず、そして他の形態においては、火花アセンブリ30は、後輪以外の本体20の他の部分により支持されている。しかしながら、火花アセンブリ30が後輪22と共にキックボード本体20に取り付けられ、場合によっては、説明されるように、車輪22と同じ留め具により取り付けられているので、説明される構成は、部品の総数を削減する利点を有する。他の構成においては、火花アセンブリ30は、前輪22に隣接する本体により支持され、またはデッキ26により支持されることができる。
【0028】
図1に説明されるように、好ましくは、火花生成キックボードは、回動機構28を有する折り畳めるキックボードである。好ましくは、回動機構28は、デッキ26とヘッドチューブ25との間に位置している。他の形態においては、回動機構は、本体20のその他の部分に位置してもよい。回動機構28により、使用者はキックボードをより便利なおよびより小さな構造に折り畳むことができる。キックボードを折り畳むために、回動機構28は、操作レバーアセンブリ24がデッキ26に向かって移動するように、キックボードの部分が軸の周りに互いに回転することを可能にする。好ましくは、回動機構28は、ピンおよび2つの凹部60を含む。ピンは、通常は凹部60の1つに係合し、そして、キックボードの部分が回動機構28を介して互いに回転できるように、開放されることができる。一方の凹部60は、キックボードが真っ直ぐに立ち、乗ることができる位置に対応する。他方の凹部60は、キックボードが折り畳まれた位置に対応する。好ましくは、キックボードは、係合した位置から係合が解除された位置にピンを移動させるために使用されるレバーを含む。さらには、ばねのような付勢部材は、ピンが凹部60に並んだときに凹部60との係合に向かって動くように、通常時に係合される位置に向かってピンを付勢するように提供されていてもよい。しかしながら、火花アセンブリ30は、折り畳まないキックボード、および他の種類の乗り物に採用されてもよい。
【0029】
図5は、キックボードにより回転可能に支持されることができる印アセンブリの好ましい形態を説明する。代替的に、印アセンブリは、キックボードにより回転しないように支持されるように構成されることができる。例えば、印アセンブリは、キックボードにより強固に支持され、または、印アセンブリがキックボードに対して直線的に(または任意の他の適切な移動経路で)移動することを可能にする形態で、キックボードにより支持されることができる。好ましくは、印アセンブリ108は、上述の火花アセンブリの形態と同様に、印部分100および印カートリッジ102を含む。印カートリッジ102は、走行面に摩擦抵抗する時に、走行面に印を生成する。好ましい形態においては、印カートリッジ102は、走行面に摩擦接触する時に印を形成するように構成されている印部材104を支持する本体103を含む。好ましくは、印アセンブリ108は、火花生成キックボードのさまざまな形態において上述したように、キックボードの本体により支持されることができる。
【0030】
図に示すように、印カートリッジ102は、火花アセンブリの実施形態において上述したように、印アセンブリ108の他の構成部品の間で支持部材として機能することができる。望ましくは、印アセンブリ108は、上述したように、2つの枠部材40および足作動部分32を含む。印アセンブリ108は、上述したように印カートリッジ102におけるL字形状の窪みに対応するL字形状の部分を含むこともできる。印カートリッジ102は、スライド可能に枠部材40および印アセンブリ108に連結されるときに、上述したように、留め金具により強固に所定の位置に保持されることができる。好ましくは、印アセンブリ108は、足作動部分32の一部分として足パッドまたは踏み棒44を含み、キックボードの制御を行ないながら、使用者が踏み棒44を押圧することにより印アセンブリ108を作動することができるように構成されている。
【0031】
1つの実施形態においては、チョークまたは他の印をつける材料または装置が、本体103に配置され、または印部分100に連結されることができる。好ましい形態においては、印アセンブリ108が係合するときに、チョークまたは他の印材料は、走行面に印を残す。好ましくは、チョークまたは印材料は、印部材104として印カートリッジ102において少なくとも部分的にとり囲まれることができる形状に構成されている。印部材は、チョークを含むことができるが、チョークに限られず、炭素棒、ワックス、クレヨン、ペンキ、炭、着色顔料または走行面に摩擦接触したときに印を残す任意の他の材料のような任意の種類の印材料を含むことができる。印アセンブリ108が係合したときに走行面に複数の色が生成されるように、印カートリッジ102の内部に、異なる色のチョークまたは異なる色の印部材104を配置することができる。好ましい形態においては、印部材104は、チョークを含み、印カートリッジ102における窪みの内側に適合するように構成されている。印部材104は、摩擦による嵌め合い、固着、または他の保持機構の方法により、印カートリッジ102の内部に構成されていてもよい。印カートリッジ102および/または印部材104は、取り替え可能に構成することができる。もう1つの好ましい形態においては、印部材104は、鉛筆および色鉛筆と同様に、保持材または第2の材料により少なくとも部分的にとり囲まれているチョーク106または他の印材料の部分を含む。好ましくは、保持材または第2の材料は、木、木材、プラスチックまたは他の材料のような材料を含むことができる。好ましくは、保持材または第2の材料は、印をつける物ではなく、しかし、ある実施形態では、印をつけることができる。
【0032】
図6は、図1において説明されるようにキックボードの本体20により支持されている図5の印アセンブリ108を説明する。説明された形態において、使用者が踏み棒44に圧力を加えることにより足作動部分32を作動させるときに、印部分100および特に印カートリッジ102が走行面に接触するように、火花アセンブリ30が回転するように、枠部材40が、キックボードの本体20に回転可能に連結されている。図6は、印部材104が走行面に摩擦接触する時に、走行面に印110が生成されることも説明している。代替的に、印アセンブリ108は、印および火花の両方を生成する部材を含むことができる。1つの実施形態においては、印アセンブリ108は、いくつかの印部材104と、いくつかの火花生成部材とを含む。好ましくは、キックボードは、火花装置の実施形態に関連して上述された幾つかのまたは全ての実施形態の特徴を含むことができる。
【0033】
ここで示された発明は、ある種の好ましい実施形態および例の関連で開示されているが、発明は特定的に開示されている実施形態を超えて他の代替的な実施形態、および/または、発明の使用および明らかな改変およびそれの均等物まで広がっていることが当業者により理解されるであろう。このように、ここで開示されている発明の範囲は、上述された特定の実施形態に限定されるべきではなく、請求の範囲の公平な解釈によってのみ定められるべきであることが意図されている。
【符号の説明】
【0034】
20 本体
22 車輪
24 操作レバーアセンブリ
25 ヘッドチューブ
26 デッキ
28 回動機構
29 支持アセンブリ
30 火花アセンブリ
32 足作動部分
34 火花部分
35 トーションバネ
40 枠部材
42 カートリッジ
43 火花部材
44 踏み棒
46 留め金具
48 L字部分
50 軸
54 摩耗指示器
100 印部分
102 カートリッジ
103 本体
104 印部材
106 チョーク
108 アセンブリ
110 印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足置き面を有するデッキと、操作軸の周りにデッキに対して回転可能な操作レバーアセンブリと、それぞれが本体により支持され、軸の周りに回転可能な少なくとも1つの前輪および少なくとも1つの後輪であって、前輪および後輪の間にデッキが延びる前輪および後輪と、デッキに隣接し、使用者の足が届くことができ、本体により回転可能に支持されている火花または印アセンブリとを含む本体を備え、
火花または印アセンブリは、足作動部分と、走行面に摩擦接触したときに火花または印を生成するように構成されている1つ以上の火花または印部材を備える火花または印部分と、火花または印部分が走行面に接触しない第1の位置と、火花または印部材が走行面に接触する第2の位置とを含み、
火花または印アセンブリは、第1の位置に向かって付勢され、使用者が足作動部分を作動することに応じて第2の位置に向かって動くことができることを特徴とする、キックボード。
【請求項2】
火花または印部分は、火花または印部材を保持するように構成されているカートリッジ本体を含む取り外し可能なカートリッジを備えることを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項3】
カートリッジは、火花または印アセンブリにカートリッジを取り付ける少なくとも1つの弾性を有する留め金具を含むことを特徴とする、請求項2に記載のキックボード。
【請求項4】
カートリッジは、L字形状の窪みを備え、カートリッジのL字形状の窪みにスライド可能に連結することができるL字形状の部分を備える火花または印部分に取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載のキックボード。
【請求項5】
火花または印アセンブリは、2つの枠部材を含み、
枠部材は、使用者の足が到達できる足パッドを含む足作動部分に連結されていることを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項6】
火花または印アセンブリは、本体に回転可能に連結され、後輪の軸の周りに回転することを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項7】
キックボードは折り畳めるキックボードであることを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項8】
火花または印部分は、火花および印部材を備えることを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項9】
1つ以上の火花または印部材は、第2の材料により少なくとも部分的に囲まれている印材料を備えることを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項10】
1つ以上の火花または印部材は、可聴できる音を生成するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項11】
1つ以上の火花または印部材は、チョークを含むことを特徴とする、請求項1に記載のキックボード。
【請求項12】
キックボードの火花または印アセンブリに取り外し可能に連結されて構成されている取り外し可能なカートリッジであって、
走行面に接触したときに火花または印を生成するように構成されている接触部分と、カートリッジ本体をキックボードの火花または印アセンブリに連結するように構成されている少なくとも1つの連結部分とを含むカートリッジ本体を備え、
少なくとも1つの連結部分は、カートリッジを火花または印アセンブリに強固に連結する弾性を有する留め金具を含み、カートリッジが選択的に火花または印アセンブリから取り外されることを可能にすることを特徴とする、取り外し可能なカートリッジ。
【請求項13】
少なくとも1つの連結部分は、火花または印アセンブリにスライド可能に連結するように構成されている窪みを含むことを特徴とする、請求項12に記載の取り外し可能なカートリッジ。
【請求項14】
少なくとも1つの連結部分の窪みは、L字形状を有することを特徴とする、請求項13に記載の取り外し可能なカートリッジ。
【請求項15】
カートリッジ本体は、磨耗指示器を含むことを特徴とする、請求項12に記載の取り外し可能なカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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