説明

キッチンキャビネット

【課題】収納される収納物を想定して、キャビネット内を外気に対して略気密状態に保持する空間と通気する空間とに分離した構成とし、使い勝手のよいキッチンキャビネットを提供する。
【解決手段】上段引き出し5の収納空間を前後方向に分離する仕切り板8を設け、前扉6と仕切り板8間で形成される第一の収納空間と、仕切り板8と後背板間で形成される第二の収納空間を構成し、第二の収納空間を含めたキャビネット1内と第一の収納空間を含めたキャビネット外とを気密的に遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前後方向にスライドする引き出しを備えたキッチンキャビネットに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来、キッチンキャビネットは、引き出し、扉などで前面開口部を閉めた時、キッチンキャビネット内外は略気密的に遮断するような構造を有し、キッチンキャビネット内への害虫の浸入を防ぎ収納空間の衛生性を確保している。
【0003】
そのため、まな板や布巾を完全に乾いていない状態でキャビネットに収納するとカビや雑菌の繁殖、臭いの発生の原因になっていた。これを防ぐために、洗浄後は一旦完全に乾燥させるまでカウンター上のラックに立てかけたり、または壁に固定したフックに吊るすなどしてからキャビネット内に収納するといった対処がなされている。そのため、カウンター上など作業空間を犠牲にし邪魔となり、また収納できず見栄えも悪いものとなっていた。
【0004】
特に昨今ではオープンタイプキッチンの普及により、ぶら下げたり、立てかけたりする壁がないため、その水切り・乾燥のための放置場所、置き場にも困ることが多く、まな板や布巾といった乾燥のための放置空間を要する調理具の扱いに苦慮している現状がある。
【0005】
このような不便さからキャビネット内に湿気がこもらない構造が提案されている。例えば特許文献1ではキャビネット内全体に通気をとるように構成されたキャビネットが提案されているが、キャビネット内全体に通気をとると多段の引き出し構造を有するキャビネット内部を隈なく通気させるにはファン装置を備え付けるなど特殊な通気手段が必要となり、またキャビネット内への害虫の侵入を阻止することを困難にし、食品や調理器具の衛生上の問題も発生する。
【0006】
また例えば特許文献2のようにキャビネット内に乾燥機を備え付けられたものも提案されているが、熱源や送風機能、電源・制御基板、それらをハウジングし乾燥空間を囲うケースなどで大掛かりな装置となり収納空間を著しく犠牲にし、コストも高くなってしまっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−175152号公報(第11頁、第4図)
【特許文献2】特開2003−299531号公報(第11頁、第3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、収納される収納物を想定して、キャビネット内を外気に対して、略気密状態に保持する空間と通気する空間とに区分した構成として、使い勝手のよいキッチンキャビネットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、上面が開口し、キャビネット前面開口部を開閉する前扉を備えた引き出しを有するキャビネットにおいて、前記引き出しを前後方向に仕切る仕切り板が備え付けられ、前記引き出し格納時には前記前扉と前記仕切り板で形成される第一の収納空間と仕切り板と後部背面板で形成される第二の収納空間が略気密的に分離され、前記仕切り板によりキャビネット開口部を塞いでキャビネット内部の略密閉空間を維持するとともに第一の収納空間は前記キャビネット外部と通気する手段を有することを特徴とすることにより、濡れた状態のまな板、布巾などを第一の収納空間に収納すれば、蒸発した湿気を通気手段から外部に逃がすことができ、まな板や布巾を適度に乾燥させることができる。またキャビネット内において第一の収納空間と他の収納空間は略気密的に分離されているため、キャビネット内他の収納空間の収納物に湿気による悪影響を与えることがない。よって、まな板や布巾を乾いていない状態でもキャビネット内に収納可能となり使い勝手が改善される。
【0010】
また、請求項2記載の発明によれば、第一の収納空間の開閉は、前記引き出しの前後移動とは別に、前記前扉が前記引き出しに回動自在に軸着され、前記引き出し開閉のための前後移動とは別に独立してなされることも可能とすることで、引き出しの前後移動の開閉のみならず単独で第一の収納空間を独立して開閉可能となり、使い勝手が向上するとともに、第一の収納空間の開口が拡がり濡れた状態の収納物からの水の滴りが床にこぼれにくい。また第一の収納空間のみを開口して収納できるため、濡れた状態の収納物からの水の滴りが他の収納空間に落ちることがない。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、キャビネットの他の収納空間に湿度による影響を与えることなく、害虫浸入による衛生性悪化も防止して、洗浄後のまな板や布巾を乾燥せずにキャビネットに収納でき、キッチンキャビネットの使い勝手を向上させるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第一の実施形態を示すキャビネットの斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施形態を示すキャビネットの断面図である。
【図3】図2A部の前扉と仕切り板の連結構造を示す詳細断面図である。
【図4】本発明の実施形態を示す概略的な断面構成図である。
【図5】本発明の実施形態を示す概略的な断面構成図である。
【図6】本発明の実施形態を示す概略的な断面構成図である。
【図7】本発明の第二の実施形態を示すキャビネットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第一の実施形態を以下に図を用いて説明する。
図1および図2において、本発明のキャビネットは、キャビネット本体1と、シンク3を有してキャビネット本体1の上に配置されたカウンター4と、キャビネット本体1の下方におさまる下段引出し22と、上方におさまる上段引出し5とで構成される。
【0014】
キャビネット本体1は、底板と背板と左右のキャビネット側板2で構成され、前面が開口部となっている。前記開口部を開閉する前扉6が備え付けられた上段引き出し5と下段引き出し22が、前後方向移動可能にスライドレール(図示しない)を介してキャビネット側板2と連結している。さらにキャビネット本体1は、シンク3の前面裏側を覆うように配置した幕板9と、後述する塞ぎ板12と、引き出し格納時にキャビネット内の気密性を維持するために引き出し5の収納空間を前後に仕切る仕切り板8とキャビネット1の第二の収納空間が進退する開口部との当接面に施されたパッキン14と、を備えている。
なお、本発明で記述する前後方向とは、キャビネット本体1の奥行き方向を指し、前はキャビネット本体1の開口部側の方向であり、後は背板側の方向を指す。
【0015】
上段引き出し5は、キャビネット本体1の開口部を開閉する前扉6と、前扉6と対峙し最後方に位置する後部背面板52と、前扉6と後部背面板52の間に配置され引出し5の収納空間を前後に仕切る仕切り板8とで構成され、前扉6と仕切り板8で形成される第一収納空間10と、仕切り板と8と後部背面板52とで形成される第二収納空間11に分けられる。
【0016】
第二収納空間11は、上方が開放され、底板51と、底板51から立ち上がった左右のサイドパネル53と、前述の仕切り板8の背面および後部背面板52とに囲まれた空間であり、第一収納空間10は、上面および側面が開放され、仕切り板8の底辺部に固定され前扉6を支持する連結部材7と、前述の仕切り板8および前扉6とに囲まれた空間である。
【0017】
引き出し5の第一収納空間10の詳細について図2および図3にて説明する。図2はキャビネット1の断面図であり、図3は図2におけるA部付近の拡大詳細図である。
連結部材7は、後方が仕切り板8の底辺部に固定され前方先端に回動軸が形成された連結部材7aと、前扉6の底辺に固定され下部先端に軸受け構造を有した連結部材7bで構成され、連結部材7aの回動軸と連結材7bの軸受け構造が軸着の連結を構成し、前扉6が仕切り板8に対し回動自在に軸着されている。
【0018】
前扉6の上端には、間口にわたってキャビネット外部空間と第一収納空間10とを連通する通気口16を有した上部通気部材15を備えている。また連結部材7bにも間口にわたってキャビネット外部空間と第一収納空間10とを連通する通気口16が開口している。
【0019】
前扉6の裏側の左右両端には、L字アングル20の一面が固定され、該L字アングル20の他の一面には雌プッシュラッチ17aと、前扉6が垂直時には前扉6を倒す方向押し出そうとしている付勢部材18が取り付けられている。一方、仕切り板8の前面には雌プッシュラッチ17aに前扉6が垂直正立時嵌合するように雄プッシュラッチ17bが取り付けられている。前扉6を傾斜状態から垂直の閉状態へ回動させ、付勢部材18の付勢力に抗して回動させるとプッシュラッチ17が連結し前扉6は垂直状態で保持される。また垂直保持状態のとき前扉6を更に押し込むとプッシュラッチ17の連結が解除され、付勢部材18の付勢力により前扉6は前方に倒れる。また図示しないが前扉6は所定角度だけ開口してその状態を保持できるように開口角度規制手段を有している。
【0020】
また、図4などに示したように前扉6の裏側には、まな板や布巾が納められるように線材で構成された網かごタイプの収納ラック21が備え付けられる。また収納ラック21の下には水受けトレイ23が備え付けられ収納ラック21に収めた収納物から垂れる水滴を受ける。
【0021】
ここで、第一収納空間10の通気性および第二収納空間11の気密性について図1、図2、図3にて説明する。
図2に示すように、上段引き出し5の前扉6は上端がカウンタ4の下端近傍まで延びており、仕切り板8は上端が幕板9の下端より若干上方まで延びている。また、図1に示すようにキャビネット本体1の左右のキャビネット側板2は、下段引き出し22の前扉が当接する箇所より上方に切り欠き部を有している。該切り欠き部の寸法は、高さが上段引き出し5の前扉6の高さと略同等で、奥行が幕板9の前面と略面一となるような寸法である。ここで切り欠き部の垂直小口を切り欠き垂直小口部13a、切り欠き部の水平小口を切り欠き水平小口部13bとする。
【0022】
左右のキャビネット側板2の切り欠き水平木口部13b間で形成される開口部は、キャビネット本体1の間口に亘って敷設された塞ぎ板12によって塞がれている。図3に示すように該塞ぎ板12は後方が垂直上方、前方が垂直下方に折り曲げられ、それぞれ立ち上がり部12a、立ち下り部12bが形成される。
【0023】
図1に示すように、幕板9の前面下方には間口にわたってパッキン14cが取り付けられ、左右のキャビネット側板2の切り欠き垂直小口部13aにはパッキン14bが取り付けられ、さらに塞ぎ板12の立ち上がり部12aの前面には間口にわたってパッキン14aが取り付けられている。また図3に示すように塞ぎ板12の立ち下がり部12bの前面には間口に亘ってパッキン14fが取り付けられている。
これにより、キャビネット側板2の切り欠き垂直木口13aと幕板9と塞ぎ板12の立ち上がり部12aで構成される引き出し5の進退開口部は、引き出し格納時に、仕切り板8裏面の外周とパッキン14a〜cを介して当接する。よって仕切り板8を境に前後を気密的に遮蔽することになる。さらに塞ぎ板12の立ち下り部12bは、下段引き出し22を格納すると、引き出し22の前扉とパッキン14fを介して当接するため、引き出し22の前扉を境に前後を気密的に遮蔽することができる。
【0024】
よって図4に示したように全ての引き出しを閉じた場合には、第一収納空間10とそれ以外のキャビネット内(第二収納空間11および下段引き出し22内部)とは気密的に略遮蔽状態となり、第一収納空間はキャビネットの外部空間と通気口16を介して連通状態となり、それ以外のキャビネット内はキャビネットの外部空間と気密的に略遮蔽状態となる。
【0025】
次に図4、図5、図6を使って本実施の形態の作動説明を通じて、本発明の作用と効果について説明する。図4、図5、図6は本実施形態によるキャビネットの概略的な構成を説明するための断面図を示したもので、それぞれ引き出しを格納した状態、第一の開放状態、第二の開放状態に対応する。
【0026】
図4に示すように上段引き出し5が完全に閉じた状態で、使用者がシンク3においてまな板または布巾を洗浄し、濡れた状態のまな板または布巾を収納する場合は、前扉6を押してプッシュラッチの連結を解除し、同時に押し出し機構部材によって前扉6は前方に倒れ、開口角度規制手段によって所定角度だけ開口して停止する。
その結果図5のように第一収納空間10のみが開口する。この状態で使用者は濡れた状態のまな板または布巾を収納ラック21に収納する。この後第一収納空間10を閉じる時は、前扉6を図4に示すように略垂直になるまで押し続けると、プッシュラッチが再び連結され、前扉6は略垂直状態で保持される。
【0027】
この状態で収納第一空間10内の濡れたまな板または布巾からは蒸発による湿気が第一収納空間10内に拡散するが、第一収納空間10は通気口16を介してキャビネットの外部空間と連通しているので、拡散した湿気は通気口16を介して外部にさらに拡散し、また外部から乾いた空気が第一収納空間10に流れ込む。この循環作用により濡れた状態のまな板または布巾を乾燥させることができる。また濡れたまな板または布巾から滴り落ちる水滴については水受けトレイ23によって捕水され、水受けトレイ23に滞留する。滞留した水滴もこの循環作用により蒸発することになる。
【0028】
一方、第一収納空間10以外のキャビネット内においては、図示しないパッキンなどによってキャビネットの外部空間および第一収納空間10とは気密的に遮断されているため、まな板または布巾から蒸発した湿気が第一収納空間以外のキャビネット内に侵入することはなく、カビなどの発生を防ぎ衛生性を確保できる。
【0029】
図4および図5に示す開閉方法では、第一収納空間内の収納物の出し入れするために前扉を開閉する動作は、前扉を押す動作のみであり、引き出しをわざわざスライドさせることなく容易に開閉が可能となり使い勝手が改善される。また、第一収納空間の開口が拡がり濡れた状態の収納物からの水の滴りが床にこぼれにくい。また、第一収納空間のみを開口して収納できるため、濡れた状態の収納物からの水の滴りが他の収納空間に落ちることがない。
【0030】
また第二収納空間11の収納物(例えばボウルなど)を取り出す時は、前扉6の図示しない把手を前方に引いて、図6に示すように上段引き出し5を前方にスライドさせ、第二収納空間11を開口して中の収納物を取り出すことができる。なお第一収納空間10に収納されているまな板または布巾を取り出すときは、図5の状態にしてもよいし、図6の状態として取り出すこともできる。
【0031】
以上のように濡れた状態のまな板および布巾をキャビネットに収納して乾燥させることができるので、従来これらの一次置きとしていたカウンター上などの作業空間を犠牲にすることも無く、また収納できることで見栄えが悪くならない。
また、第一収納空間に濡れた状態の物を入れても、そこから発生する湿気がキャビネット内の他の収納物または収納空間にこもることがなく、カビや雑菌の繁殖、悪臭の発生を抑えることが可能となり、衛生性を確保できる。
また乾燥させるための機能部はほとんど無いため、大掛かりな部材や装置によって収納性を犠牲にしたり、高価な機能部を有することが無い。
【0032】
なお、実施例では、前扉は回動可能に軸着しているが、連結部材と垂直状態に固定されていても構わない。この場合、第一収納空間を開閉するために引き出しをスライドさせる必要があるが、前扉を回動させるための軸構造やプッシュラッチや押し出し手段や開口角度規制手段を省くことができより安価に作ることができる。
【0033】
図7は第二の実施形態を示す斜視図である。本実施例において第一収納空間10は、前後方向の前扉6と仕切り板8で形成され、さらに側面の開口を塞ぐ側面サイド部材19と、底面の開口を塞ぐ底面部材(図示せず)で囲まれている。よって第一収納空間は、通気口16だけが開口している状態である。また、前扉6の下端にはキャビネット外部空間と第一収納空間10とを連通する通気口16を有する通気部材15を備えている。第二収納空間11は、第一の実施形態と同じため説明を省略する。なお、第一の実施形態と異なり、左右のキャビネット側板2には切り欠き部が無い。
【0034】
次に、第一収納空間10の通気性および第二収納空間11の気密性について図7を使って説明する。上段引き出し5の前扉6は上端がカウンタ4の下端近傍まで延びており、仕切り板8は上端が幕板9の下端より若干上方まで延びている。また、幕板9の前面下方には間口にわたってパッキン14cが取り付けられ、左右のキャビネット側板2の小口面にはパッキン14eが取り付けられている。さらにキャビネット側板2の内側で、幕板9のパッキン14dとキャビネット側板2の小口のパッキン14eに連続するようにパッキン14dが取り付けられている。また通気部材15の下面と下段引き出し22の扉上端面とは間口に亘ってヒレパッキン(図示せず)が取り付けられている。
これにより、引き出し格納時には、仕切り板8の裏側の上方がパッキン14cと当接し、側面サイド部材19のキャビネット側板2と対峙する面の上方がパッキン14dと当接し、前扉6の裏側の左右端部がパッキン14eと当接し、下段引き出し22の前板の上端面がヒレパッキンと当接する。
【0035】
よって第一収納空間10とそれ以外のキャビネット内(第二収納空間11および下段引き出し22内部)とは気密的に略遮蔽状態となり、第一収納空間はキャビネットの外部空間と通気部材15の通気口16を介して連通状態となり、それ以外のキャビネット内はキャビネットの外部空間と気密的に略遮蔽状態となる。また、引き出し格納状態において、前扉6の上端面とカウンター4の下端との間に生じる隙間と、パッキン14eの上端より上の部分でキャビネット側板2の小口面と前扉6の裏面との間に生じる隙間と、を第一収納空間と外部空間とを連通する通気口として利用している。
【0036】
本実施例ではキャビネット側板を切り欠かず、さらに塞ぎ板12を用いなくても、すべての引き出しがすべて格納状態にある時、第一の収納空間10をキャビネット外部空間と連通させ、かつ第一の収納空間と第一の収納空間を以外のキャビネット内部をキャビネット外部空間と気密的に遮断することができる。よって第一の実施例に比べ部材点数やキャビネットの加工も少なく安価に目的を達成することができる。
【0037】
上記第一、第二の実施例では、シンクキャビネットの上段引き出しについて説明したが、本実施は上記内容に限定するものではなく、シンクキャビネットの下段引き出しや、シンクキャビネット以外のキャビネットにも備えることができる。
【符号の説明】
【0038】
1…キャビネット
2…キャビネット側板
3…シンク
4…カウンタ
5…上段引き出し
6…前扉
7…連結部材
7b…連結部材
8…仕切り板
9…幕板
10…第一の収納空間
11…第二の収納空間
12…塞ぎ板
12a…立ち上り部
12b…立ち下り部
13a…垂直木口部
13b…水平木口部
14…パッキン
15…通気部材
16…通気口
17a…ラッチ雌
17b…ラッチ雄
18…押出し機構部材
19…側面サイド部材
20…L字アングル
22…下段引き出し
23…水受けトレイ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が開口し、キャビネット前面開口部を開閉する前扉を備えた引き出しを有したキャビネットにおいて、
前記引き出しを前後方向に仕切る仕切り板が備え付けられ、前記引き出し格納時には、前記前扉と前記仕切り板で形成される第一の収納空間と前記仕切り板と後部背面板で形成される第二の収納空間が略気密的に分離され、前記仕切り板によりキャビネット開口部を塞いでキャビネット内部の略密閉空間を維持するとともに第一の収納空間は前記キャビネット外部と通気する手段を有することを特徴とするキャビネット。
【請求項2】
第一の収納空間の開閉は、前記引き出しの前後移動とは別に、前記前扉が前記引き出しに回動自在に軸着され、前記引き出し開閉のための前後移動とは別に独立してなされることも可能としたことを特徴とする請求項1のキャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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