説明

キッチンペーパー収容体

【課題】収容したキッチンペーパーの巻回体からの切断及び分離の操作が簡易なペーパー収容体を提供する。
【解決手段】キッチンペーパー収容体100は、長手方向に一定の間隔で切断線が入れられたキッチンペーパーが巻回された巻回体1を収容する、一面が開口された箱本体12であって、開口に対向する底板14と、底板14の一辺14Aに立設された前板16と、前板16に対向する後板18とを有する箱本体12と、後板18の連接辺60に回動可能に連接され、開口された一面を塞ぐように構成された蓋板30とを備え、前板16にキッチンペーパーを箱本体12から取り出す切欠部21が形成され、切欠部21が底板14の一辺14Aに平行な平行辺22を有し、前板16が、箱本体12に収容されたキッチンペーパーが引き出されたときに箱本体12の外側に向かって変形して曲がるガイド片24を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンペーパーが巻回された巻回体を収容するキッチンペーパー収容体に関し、特にキッチンペーパーを取り出して、簡単に切断して分離することができるキッチンペーパー収容体に関する。
【背景技術】
【0002】
料理の水切り、油切り、食品を保存する際の包装などに用いられるキッチンペーパー(キッチンタオル、クッキングペーパーと呼ばれる場合もある)は、ロール状に巻かれキッチンペーパー収容体に収容されて(特許文献1参照(段落0001、他))販売される。キッチンペーパーには、切断を容易とする目的のため長手方向に一定の間隔L(図2参照)でミシン目が入れられている。
キッチンペーパーを使用する場合は、キッチンペーパーの先端を手でつかんで収容体から一定の間隔Lに相当する長さだけ引き出す。このときキッチンペーパーのロールは収容体内で回転し、キッチンペーパーの一部がロールから引き出される。そして、先端より一定の間隔Lを越えたロールに近いキッチンペーパーの部分を手で押さえ、すなわち先端から最初のミシン目を越えたロールに近い部分を手で押さえ、ミシン目で切断するよう、キッチンペーパーの先端を引っ張り、ロールから分離させ、シートとして使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2831286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、キッチンペーパーを切断するまでの操作が煩雑であった。
そこで、本発明は、収容したキッチンペーパーのロールからの切断および分離の一連の操作を簡易に行うことができるキッチンペーパー収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係るキッチンペーパー収容体は、例えば図1及び図2に示すように、長手方向に一定の間隔Lで切断線2Aが入れられたキッチンペーパー2が巻回された巻回体1を収容する、一面が開口された直方体形状の箱本体12であって、開口された面に対向する面に配置された底板14と、底板14の一辺14Aに立設された前板16と、前板16に対向する面に配置された後板18とを有する箱本体12と;後板18の開口された一面と交わる辺である連接辺60に回動可能に連接され、前記開口された一面を塞ぐように構成された蓋板30とを備え;開口された一面に隣接した部分の前板16にキッチンペーパー2を箱本体12から取り出す切欠部21が形成され、切欠部21が底板14の一辺に平行な平行辺22を有し;前板16が、底板14と連接した一辺の側に切欠部21に隣接して形成されたガイド片24であって、平行辺22の両端から底板14と連接した一辺の側にそれぞれ切り込みが形成されることにより、箱本体12に収容されたキッチンペーパー2が引き出されたときに箱本体12の外側に向かって変形して曲がるガイド片24を有する。
【0006】
このように構成すると、キッチンペーパー引出時の抵抗力を小さくすることが可能となり、使い勝手が向上する。
【0007】
また、本発明の第2の態様に係るキッチンペーパー収容体は、例えば図1及び図4(並びに図15及び図16)に示すように、上記本発明の第1の態様に係るキッチンペーパー収容体100(200)において、ガイド片24(224)の、底板14と連接した一辺の側に、平行辺22(222)に平行に形成された切込線24A(224A)であって、平行辺22(222)の両端から底板14と連接した一辺の側に形成された切り込みの端部同士を結ぶ切込線24A(224A)が形成されている。
【0008】
このように構成すると、ガイド片を容易に一時的に変形させることができる。
【0009】
また、第3の態様に係るキッチンペーパー収容体として、例えば図1および図2に示すように、長手方向に一定の間隔Lで切断線2Aが入れられたキッチンペーパー2が巻回された巻回体1を収容する、一面が開口された箱本体12であって、底板14と、底板14の一辺14Aに立設された前板16と、一辺14Aに対向する他の一辺14Bに立設された後板18とを有する箱本体12と;連接辺60を有し、連接辺60において後板18に回動可能に連接され、前記開口された一面を塞ぐよう構成された蓋板30と;蓋板30の連接辺60に対向する他の一辺62に立設され、蓋板30が前記一面を塞いだ状態のとき、前板16に重なるように配置された蓋前板32とを備え;前板16にキッチンペーパー2を箱本体12から取り出す切欠部21が形成され、切欠部21が底板14の一辺に平行な平行辺22と、平行辺22に対し所定の角度αをなす傾斜辺23とを有し;平行辺22がキッチンペーパー2の横幅Wより短く形成されることとしてもよい。ここで、切断線とは、押罫により形成された線、断続的に切込みが入れられた線を含み、切断が容易に行われるように加工がされた線をいう。ここで平行とは、略平行を含み、また誤差程度の傾きがある場合をも含む。
【0010】
このように構成すると、前板が前述のような切欠部を有し、切欠部の平行辺がキッチンペーパーの横幅より短く形成されているので、キッチンペーパーを切欠部を通り箱本体から取り出し、次に箱本体の開口した一面が蓋板により塞がれた状態にし、キッチンペーパーを前板に沿って引いたときに、キッチンペーパーの長手方向の少なくとも一辺が傾斜辺に接触し、この接触により抵抗力が発生する。この抵抗力によりキッチンペーパーの動きが制限されるために、キッチンペーパーの切断線が入れられた箇所に、キッチンペーパーを切断するための力により応力が集中することで、キッチンペーパーを当該切断線で簡単に切断し、分離することができる。
【0011】
傾斜辺は直線であってもよく、曲線であってもよい。傾斜辺が曲線の場合、所定の角度とは、曲線上の各点での角度をいい、一定ではなく変化する。
【0012】
ここで、キッチンペーパーとは、調理室にて使用されるものに限られず、洗面所、トイレ、寝室等で使用されるもの、さらに各種工場でウエスの代わりに用いたり、人が生活する場所に備えられ、清掃等に用いる等、多様な用途に利用可能なものを含む概念とする。
【0013】
また、第4の態様に係るキッチンペーパー収容体として、例えば図1、図4に示すように、第3の態様に係るキッチンペーパー収容体100において、蓋板30に押罫31が形成され、蓋板30を押す力に対する蓋板30の強度を増すように形成されてもよい。
【0014】
このように構成すると、蓋板に押罫が形成されているので、蓋板を押す力に対する蓋板の強度を増すことができる。
【0015】
また、第5の態様に係るキッチンペーパー収容体として、例えば図1に示すように、第3の態様または第4の態様としてのキッチンペーパー収容体100において、波形に形成された一辺25Aを有し、該波形に形成された一辺25Aが底板14の一辺14Aに沿うように前板16または底板14に貼り付けられた貼付片25を備えてもよい。
【0016】
このように構成すると、切欠部から前板に沿って取り出されたキッチンペーパーを、前板に接触させ、さらに底板に近づくように曲げて、キッチンペーパーに引く力を作用させると、キッチンペーパーが貼付片の波形の頂部に接触する。この頂部への接触によってキッチンペーパーの動きが制限され、前記引く力に対する抵抗力が発生し、キッチンペーパーを、波形の頂部に接触した箇所と引く力を作用させた箇所との間における切断線で切断することができる。
【0017】
また、第6の態様に係るキッチンペーパー収容体として、例えば図1に示すように、第5の態様としてのキッチンペーパー収容体100において、切欠部21から前板16と蓋前板32との間の隙間を通り前板16に沿って取り出され、貼付片25の波形の頂部に接触したキッチンペーパー2が、前記頂部によってキッチンペーパーの動きが制限されるよう構成されてもよい。
【0018】
また、第7の態様に係るキッチンペーパー収容体200として、例えば図15、図2に示すように、長手方向に一定の間隔Lで切断線2Aが入れられたキッチンペーパー2が巻回された巻回体1を収容する、一面が開口された箱本体212であって、底板14と、底板14の一辺14Aに立設された前板216と、一辺14Aに対向する他の一辺14Bに立設された後板18とを有する箱本体212と;連接辺60を有し、連接辺60において後板18に回動可能に連接され、前記開口された一面を塞ぐよう構成された蓋板30と;蓋板30の連接辺60に対向する他の一辺62に立設され、蓋板30が前記一面を塞いだ状態のとき、前板216に重なるように配置された蓋前板32と;波形に形成された一辺25Aを有し、該波形に形成された一辺25Aが底板14の一辺14Aに沿うように前板216または底板14に貼り付けられた貼付片25を備え;キッチンペーパー2を箱本体212から取り出す切欠部221が前板216に形成され;切欠部221から前板216と蓋前板32との間の隙間を通ってキッチンペーパー2を取り出し、前板216に沿って引いたときに、貼付片25の波形の頂部にキッチンペーパー2が接触するように構成されていてもよい。
【0019】
このように構成すると、前述のような貼付片を備え、切欠部から前述の隙間を通ってキッチンペーパーを取り出し、前板に沿って引いたときに、貼付片の波形の頂部にキッチンペーパーが接触するように構成されているので、キッチンペーパーと貼付片の波形の頂部との接触により抵抗力が発生する。この抵抗力によりキッチンペーパーの動きが制限されることで、貼付片の波形の頂部と、該頂部に接触するキッチンペーパーの箇所とを越えて引き出された切断線に、キッチンペーパーを切断するための力により応力が集中し、キッチンペーパーを当該切断線で簡単に切断し、分離することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、キッチンペーパー引出時の抵抗力を小さくすることが可能となり、使い勝手が向上する。
【0021】
また、前板が前述のような切欠部を有し、切欠部の平行辺がキッチンペーパーの横幅より短く形成されている場合は、キッチンペーパーを切欠部を通り箱本体から取り出し、例えば蓋板と底板をつかんで、箱本体の開口した一面が蓋板により塞がれた状態にし、キッチンペーパーを前板に沿って引いたときに、キッチンペーパーの長手方向の一辺が傾斜辺に接触し、この接触により抵抗力が発生する。この抵抗力によりキッチンペーパーの動きが制限されるために、キッチンペーパーの切断線が入れられた箇所に、キッチンペーパーを切断するための力により応力が集中することで、キッチンペーパーを当該切断線で簡単に切断し、分離することができる。
【0022】
また、前述のような貼付片を備え、切欠部から前述の隙間を通ってキッチンペーパーを取り出し、前板に沿って引いたときに、貼付片の波形の頂部にキッチンペーパーが接触するように構成される場合は、キッチンペーパーと貼付片の波形の頂部との接触により抵抗力が発生する。この抵抗力により、キッチンペーパーの動きが制限されることで、貼付片の波形の頂部と、該頂部に接触するキッチンペーパーの箇所とを越えて引き出された切断線に、キッチンペーパーを切断するための力により応力が集中し、キッチンペーパーを当該切断線で簡単に切断し、分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】第1の実施の形態のキッチンペーパー収容体の斜視図である。
【図2】図1のキッチンペーパー収容体に収容されるキッチンペーパーの巻回体の斜視図である。
【図3】図1のキッチンペーパー収容体の側面断面図である。
【図4】図1のキッチンペーパー収容体の組み立て前の展開図である。
【図5】部分的に組み立てられた図1のキッチンペーパー収容体の部分斜視図である。
【図6】図1のキッチンペーパー収容体の部分斜視図である。
【図7】図1のキッチンペーパー収容体の部分正面断面図である。
【図8】図1のキッチンペーパー収容体の部分正面断面図である。
【図9】図1のキッチンペーパー収容体の部分正面断面図である。
【図10】図5の展開図を組み立てたキッチンペーパー収容体の斜視図である。
【図11】蓋体を開け、キッチンペーパーを取り出した場合の、図1のキッチンペーパー収容体の斜視図である。
【図12】キッチンペーパーを取り出し、蓋体を閉めた場合の、図1のキッチンペーパー収容体の斜視図である。
【図13】キッチンペーパーを取り出し、蓋体を閉め、キッチンペーパーを引き出した場合の、図1のキッチンペーパー収容体の斜視図である。
【図14】キッチンペーパーを取り出し、蓋体を閉め、キッチンペーパーを引き出した場合の、図1のキッチンペーパー収容体の斜視図である。
【図15】第2の実施の形態のキッチンペーパー収容体の斜視図である。
【図16】図15のキッチンペーパー収容体の組み立て前の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0025】
図1、および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態のキッチンペーパー収容体100(以下、適宜、収容体100とする)を説明する。図1は、収容体100の斜視図であり、図2はキッチンペーパー2が巻回された巻回体1の斜視図である。
【0026】
キッチンペーパーは、主に、家庭の台所で布巾の代替として使用されるものであり、食器の清拭、食材の水分の除去、調理用具の清掃等に用いられるものであり、構成材料としては主にパルプからなるものである。キッチンペーパーは、一般的な短繊維のパルプを抄紙(湿式抄紙)して製造され、固着剤に澱粉等を使用し、抄紙後のパルプ繊維が巻取り方向に揃いやすく、横方向(図2中、幅方向に対応)引き裂き強度が弱いという性質を有する。また、キッチンペーパーは、長繊維のパルプを空気流に浮遊させ、降り積もったところに、酢酸ビニル系粘着剤を散布し、シート化することによっても製造される。このように製造されたキッチンペーパーは、パルプ繊維の方向がランダムであり、引き裂き強度の方向性が少なく、水漏れ時強度の低下が少ないという性質を有する。
【0027】
キッチンペーパー2は、厚さが0.5〜1mm、坪量(単位面積当たりの重量)40〜60g/m、吸水量が200〜600g/m、吸油量が100〜600g/m、吸水度が20〜70mm(毛管現象で水の吸い上げた高さを測定)である。吸水性ならびに触った場合の感触改善のため、キッチンペーパー2の表面はエンボス加工されている。
【0028】
収容体100は、図1中、y方向に細長い略直方体形状であり、キッチンペーパー2(以下、キッチンペーパー2は適宜、ペーパー2とする)の巻回体1を収容している。図1中、収容体100内の巻回体1を二点鎖線で示している。長尺に形成されたペーパー2は、円筒形に巻回され巻回体1を構成している。収容体100の長手方向(y方向)の中心軸線(不図示)と、収容された巻回体1の中心軸線(不図示)とは、ペーパー2の使用前の段階ではほぼ一致している。ペーパー2は、一定の長さLごとに、ペーパー2の横幅方向に切断線としての切込線2Aが入れられている。長さLは、ペーパー2の使用勝手がよいように適宜決められる。ペーパー2は、収容体100からペーパー2の縦長方向(横幅方向に直角)(ペーパー2の長手方向)に引き出され、切込線2AにおいてLの長さで切断されて、分離され、それぞれの用途に供される。収容体100は、図1中、水平(水平方向は図1ではx、y方向)に置かれているとして以下説明する。切込線とは、一定の間隔で切り込みが入れられた線をいい、通常、切断または折り曲げに用いられ、ミシン目を含むものである。
【0029】
収容体100は、箱本体12と、箱本体12に回動可能に接続された蓋板30と、蓋板30に接続された掩蓋片32とを備える。箱本体12は、蓋板30で覆われる直方体の一面が、開口している。箱本体12は、底になる面、すなわち開口された面と相対する面に配置された底板14と、図1中、手前に来る面に配置された前板16と、前板16と相対する面に配置された後板18と、前板16と後板18とを接続する、側面に配置された脇板20とを有する。すなわち、前板16は底板14の一辺14Aに立設され、後板18は底板14の一辺14Aに対向する他の一辺14Bに立設されている。蓋板30は、y方向に長い長方形をしており長方形の中心部から後板18側の角に向って走る、大きく開くV字型の押罫31(図4に破線で表示)が形成されている。よって、蓋板30は、押罫31により、蓋板30に対して垂直に押す力に対して強度が増加している。
【0030】
箱本体12の長手方向(y方向)の長さは、巻回体1の軸方向の長さより僅かに長く、幅方向xおよび高さ方向z(図1中、鉛直方向)の長さは、巻回体1の外径より僅かに長い。そのために、箱本体12中に巻回体1を中に収容することができる。なお、ペーパー2を使用するにつれ、ペーパー2は巻回体1から引き出され、巻回体1の外径は徐々に小さくなり、幅方向xおよび高さ方向zでは隙間が徐々に大きくなる。なお、x、y、zは互いに直角方向である。
【0031】
前板16には、図1中、上部に、切り欠かれた切欠部21が形成され、ペーパー2を切欠部21を通って箱本体12の外部に取り出すことができる。切欠部21は、底板14の一辺14Aに平行な平行辺22と、平行辺22に対し所定の角度αをなす一つの傾斜辺23とを有する。平行辺22の、箱本体12の長手方向の長さは、ペーパー2の横幅Wより短く形成されている。したがって、切欠部21を通って箱本体12から取り出されるペーパー2は、片側が傾斜辺23にぶつかり傾斜辺23により横幅方向に絞られるので、ペーパー2の引き出し力に対し抵抗力が発生する。また、傾斜辺23は傾斜しているので、ペーパー2に引き出し力を作用させると、傾斜辺23は絞り機構として作用するため、ペーパー2は、図1中、傾斜辺23に沿って下方にずり落ち、横幅方向にさらに絞られ、抵抗力がさらに増加し、ペーパー2の動きが制限されすべりが阻止されることにより、切込線2Aにペーパー2を切断するための力により応力が集中し、ペーパー2を切込線2Aで切断することができる。傾斜辺の角度α(水平方向とのなす角度)は、30度から60度とするとよく、好ましくは40度から50度とするとよい。30度から60度とすると、確実に引き出し力に対する抵抗力を発生させることができる。また、40度から50度とすると、より確実に引き出し力に対する抵抗力を発生させることができる。平行辺22は、収容体100を水平に配置した場合、ペーパー2を水平面に対して略平行に取り出せるような構成のものであればよい。
【0032】
前板16は、切欠部21の下方に配置されたガイド片24を有する。ガイド片24の上側の辺が切欠部21を構成する平行辺22である。ガイド片は図中y方向に細長く形成され、ガイド片24の下部には平行辺22に平行に切込線24A(図1に不図示、図4参照)が入れられている。例えば、ペーパー2の使用開始時に、ペーパー2の巻回体1に粘着テープ(不図示)の引出端(不図示)が固定されていることが通例であるが、ガイド片24を箱本体12の外側に向かって一時的に変形させて曲げることで、ペーパー2の当該引出端を固定している粘着テープを剥がすことが容易となる。さらに、使用時にペーパー2を引き出すにあたっても、ガイド片24が箱本体12の外側に向かって一時的に変形して曲がることにより、ペーパー2引出時の抵抗力を小さくすることが可能となり、使い勝手が向上する効果を有している。前述のようにガイド片24の下部には平行辺22に平行に切込線24A(図4)が入れられているので容易に一時的に変形する。ガイド片24の縁は、角部を有さず、緩やかに曲がる曲線で構成されている。したがって、切欠部21を通って取り出されるペーパー2がガイド片24に引っかかって取り出しにくくなったり、ペーパー2がガイド片24に接触しても、ガイド片24によって傷つけられることがない。なお、ガイド片24が上述のように変形可能であれば、ガイド片24の下部の切込線24Aは、なくてもよい。
【0033】
箱本体12の後板18は、図1中、最上部に、連接辺としての蝶番辺60を有し、蝶番辺60に蓋板30が回動可能に連接する。蓋板30は、蓋板30を閉めて水平に配置したときに、箱本体12の開口された面を覆うよう、開口された面とほぼ同じ大きさの、あるいは僅かに大きな面に形成されている。蓋板30は、蝶番辺60と相対する、他の一辺としての折曲辺62(連接辺に対向する他の一辺)を有し、折曲辺62に蓋前板としての掩蓋片32が連接し、掩蓋片32が折曲辺62に立設される。また、蓋板30は、蝶番辺60と折曲辺62とをつなぐ残りの2辺である、脇辺68を有する。脇辺68には側蓋片34が連接される。蓋板30と、掩蓋片32と、側蓋片34は、一体として蝶番辺60を中心に回動するので、これらを適宜、蓋体29と総称して説明する。
【0034】
なお、図3に示すように、収容体100は、ペーパー2を箱本体12から取り出して、蓋体29を閉めた場合、掩蓋片32と前板16との間にペーパー2の厚さt以上の隙間が生じるように形成されている。掩蓋片32と貼付片25とは、一枚の一体片27(図4)であったものであり、貼付片25が前板16に接着され、前板16は一枚の紙から形成されているので、前板16と掩蓋片32との間には、通常は隙間は形成されない。しかし、ペーパー2を箱本体12から取り出して、蓋体29を閉めた場合、掩蓋片32と前板16との間にペーパー2が挟まれ、掩蓋片32は箱本体12の外側に変形し、前板16の上部、特にガイド片24の部分は、箱本体12の内側に変形するので、掩蓋片32と前板16との間にペーパー2の厚さt以上の隙間が生じる。よって、箱本体12から切欠部21(図1)を通って取り出されたペーパー2は、この隙間を通って収容体100の外に出ることが可能である。
【0035】
図1、図2に戻って説明する。掩蓋片32は先端、すなわち折曲辺62と相対する先端辺64を有する。掩蓋片32の形状は、y方向に長い長方形である。掩蓋片32の先端辺64に対向する辺の近くに、大人の親指の幅にほぼ等しい長さの長手方向(y方向)に延びた3本の押罫線33(図1に破線で表示)が形成されている。前板16の下部に、前板16に重ねて、波形に形成された一辺25Aを有する貼付片25が貼り付けられている。貼付片25の一辺25Aは、底板14の一辺14Aに、ほぼ一致するまで近接し、沿うように配置されている。なお、掩蓋片32と貼付片25は、後述のように、切取片26を介して一体に形成されていたものである。波形とは、ここでは、好ましくは一定の周期で、図中、z方向に変動するものをいい、例えば、サインカーブ、半円、1/4円の組み合わせが該当する(円は楕円を含むものとする)。
【0036】
ここで、図4を参照して、図1に示す収容体100の組み立てにつき、説明する。図は、収容体100の組み立て前の展開図である。図中、折り線は一点鎖線で表している。収容体100の素材は、典型的にはコートボール紙であり、その厚さは、0.1〜1mm、好ましくは0.2〜0.7mm、さらに好ましくは0.3〜0.5mmである。図の展開図に示すように打ち抜かれ、折り線を付けられたブランクを用い、折り曲げ接着して組み立てる。なお、ある片とある片との接着は互いに接触する面の全体に亘って、接着されるのではなく、接着の強度が十分な部分的範囲で行われて、使用後の収容体100の解体が容易に行われるよう配慮されている。
【0037】
以下収容体100のブランクの構成の詳細を説明する。当該ブランクは、図中、左右に実質的に線対称である(前板16、後述の切込線26A、26Bを除く)。
前板16、底板14、後板18、蓋板30、および掩蓋片32/切取片26/貼付片25からなる一体片27が、それぞれ折り線81、82、83、84を挟んで順次この順序で連接され、一列に配されている。一体片27の、掩蓋片32と切取片26の境目、切取片26と貼付片25との境目にはそれぞれ切込線26A、26Bが入れられている。
【0038】
前板16の両脇には折り線85を挟んで接着片42が連接し、底板14の両脇には折り線86を挟んで脇板20が連接し、後板18の両脇には折り線87を挟んで接着片44が連接している。また、蓋板30の両脇には折り線88を挟んで側蓋片34が連接し、掩蓋片32の両脇には折り線89を挟んで接合片36が連接している。なお、図中の折り線81〜89は、いずれも山折となる。
【0039】
図に示すブランクから、収容体100を組み立てるには、各折り線81〜89をほぼ直角に折り曲げ、重なる脇板20、接着片42、44を、脇板20を最外部にして重ねて接着する(図5参照)。
脇板20、接着片42および接着片44を接着することにより、底板14の4辺に前板16、後板18および2枚の脇板20が立設した細長い直方体形状の箱本体12が形成される。また、重なる側蓋片34と接合片36とを、側蓋片34を外側にして重ねて接着する。側蓋片34と接合片36とを接着することにより、蓋板30と一体片27とが垂直に連接された形状が安定する。すなわち、それぞれの片30、27、34が垂直に保たれる。
【0040】
その後、一体片27の貼付片25の部分を前板16に接着する。このとき、貼付片25の一辺25A(図1)が底板の一辺14A(図1)に、ほぼ一致するまで近接し、沿うようにする。脇板20、接着片42、44と、側蓋片34、接合片36とを接着しないので、一体片27より切取片26を切り取った後は、蓋板30と掩蓋片32とは、箱本体12に対して、蝶番辺60を回転中心として回動できる(図6参照)。
【0041】
図1に戻り、収容体100のさらなる構成について説明する。図中、脇板20の上部辺20Aにはフラップ片46が連接され、フラップ片46の脇板に連接される辺には切込線46B(図4)が切り込まれ、フラップ片46は、切込線46Bで箱本体12の外側下方向に向けて折り曲げられている(図6参照)。また、側蓋片34の内側には接合片36が接着されている(図5参照)。
【0042】
次に、図1、図7〜図9を参照して収容体100の蓋体29を開閉するときの動作を説明する。図7〜図9は、収容体100の側蓋片34、接着片44、46、および脇板20を含んだ部分の部分正面断面図である。従来、キッチンペーパーを収容している収容体は、蓋が完全に閉まらず開放された状態のものもあり、開放部より異物等が混入しやすく、衛生上の問題も生じていた。そこで、本実施の形態では、使用後の保存時に異物等の混入を防止し衛生的な状態でキッチンペーパーを保管可能なキッチンペーパー収容体を提供する。
【0043】
蓋体29を同方向に回動させると、接合片36がフラップ片46を箱本体12の内側の方向に押す。脇板20は、フラップ片46が連接されている上部辺20Aの近くでは接着片42および接着片44と接着されておらず、接着片42および接着片44より上方に単独で突き出る構成である。したがって、脇板20は、この突き出た突出部28で、接合片36によりフラップ片46を介して作用する力により、箱本体12の内側方向に曲がる。よって、蓋体29を同方向にさらに回動させることができる。
【0044】
蓋体29がほぼ完全に閉まる位置(図8参照)に来ると、接合片36はフラップ片46の下方に位置し、接合片36がフラップ片46を押す力は作用しなくなり、脇板20は鉛直方向真っ直ぐの形状に戻る。このとき、接合片36の上部辺36Aがフラップ片46の下部辺46Aのすぐ下方に位置するよう接合片36とフラップ片46とが係合し、スナップ音が発生する。なお、接合片36の上部辺36Aとは、接合片36の、蓋体29が閉まった状態のときに、上部にくる辺をいう。また、フラップ片46の下部辺46Aは、フラップ片46の脇板20と連接している辺(上部辺20A)に対向する辺である。
【0045】
次に、蓋体29を開ける場合(図9中、蓋体29を矢印方向に回動)、接合片36の上部辺36Aがフラップ片46の下部辺46Aを押し、フラップ片46が変形し、前述の脇板20の突出部28が箱本体12の内側に向かって曲がるので、この変形および曲がりを起こさせるのに必要な力を蓋体29に作用させる必要がある。よって、接合片36とフラップ片46は、蓋体29の閉状態を維持するストッパとして作用する。したがって、収容体100を放置した状態で、蓋体29が自然に浮き上がって、開状態になることはなく、ごみ等の異物の箱本体12への混入を防ぎ、ペーパー2の汚れを回避し、ペーパー2を衛生的な状態で保管することができる。
【0046】
以下、収容体100の使用法について説明する。
図10に示すように、収容体100は、掩蓋片32/切取片26/貼付片25が一体片27(図4参照)として連接され、一体片27は前板16に貼付片25の部分が接着され、蓋体29は閉の状態で市販されている。使用に際し、まず、切取片26を切込線26A、26Bで切断して切り取る。これで、掩蓋片32と貼付片25が分離され、蓋体29を開くことが可能になり、蓋体29を開くと図1に示す収容体100となる。
なお、図1に示すように、ペーパー2の巻回体1は、一般的には収容体100内に収容されている状態で市販されている。
【0047】
図11に示すように、蓋体29を開いた後、ペーパー2(図中、一部省略)の先端3を、例えば手(不図示)でつまんで引いて、箱本体12の開口された面から箱本体12の外部に所定の長さだけ引き出す。
【0048】
図12に示すように、ペーパー2(図中、一部省略)が引き出される前述の所定の長さは、ペーパー2の切断しようとする切込線2Aが、蓋体29を閉め、ペーパー2を前板16に沿う位置に置いた場合に、掩蓋片32の先端辺64の下方であって、底板14の一辺14Aの上方に位置するような長さである。
【0049】
図13に示すように(図中、蓋板30、掩蓋片32、側蓋片34の一部を省略)、ペーパー2を前板16に沿う方向(図中、矢印方向)に引くと、平行辺22の図中y方向の長さがペーパー2の横幅Wより短く形成されているので、ペーパー2の傾斜辺23側の端4が傾斜辺23に接触し、さらにペーパー2が傾斜辺23に沿って、図中、下方にずり落ち、ペーパー2は横幅方向にさらに絞られ、ペーパー2を前板16に沿う方向に引く力に対して抵抗力が傾斜辺23に発生する。この抵抗力によりペーパー2の動きが制限され、この引く力と発生した抵抗力により、切込線2Aで応力が集中し切込線2Aを切断する力となり、ペーパー2が切込線2Aで切断される。よって、ペーパー2を簡単に切断し、分離することができる。
【0050】
例えば、収容体100を左手(不図示)で持ち、中指、薬指、小指(不図示)を後板18に添え、人差し指(不図示)を蓋板30に添え、親指(不図示)を掩蓋片32の3本の押罫線33(図13に破線で表示)の所に添えた場合、取り出したペーパー2は、前板16と掩蓋片32との間に挟まれるので、親指が掩蓋片32を押す力によって、ペーパー2を引く力に対する抵抗力を発生させることができる。この場合、親指が掩蓋片32を押す力によってのみ上記抵抗力を発生させるためには、かなり強い力で掩蓋片32を押さなければならない。しかし、傾斜辺23を設けたことにより、掩蓋片32に軽く親指を添えるだけで、ペーパー2を切断できる抵抗力を発生させることができる。
【0051】
また、図14に示すように、切取片26を切り取り、蓋体29を開いた後、ペーパー2を、箱本体12の開口された面から箱本体12の外部に取り出すとき、蓋体29を閉め、ペーパー2を前板16に沿う位置に置いた場合に、ペーパー2の切断しようとする切込線2Aが、掩蓋片32の先端辺64の下方に位置するだけでなく、さらに底板14の一辺14Aの下方に位置するようにしてもよい。
【0052】
図中、前板16に沿う方向(図中、矢印の方向)に引いた場合のぺーパー2を一点鎖線で、その切込線2Aを二点鎖線で示す。さらに、底板14の一辺14Aで、底板に近づく方向に曲げた場合のぺーパー2およびその切込線2Aを破線(一部の見える箇所は実線)で示す。
このように、ペーパー2を底板14の一辺14Aの箇所で、底板14に近づく方向に曲げて引くと、ペーパー2は前板16と貼付片25に接触し、貼付片25の一辺25Aは、底板14の一辺14Aに、ほぼ一致するまで近接し、沿うように配置されているので、ペーパー2が貼付片25の波形に形成された一辺25Aの波形の頂部に接触し、この頂部によってペーパー2の動きが制限されてすべりが阻止され、ペーパー2を引く力に対する抵抗力が発生する。前述の傾斜辺23による抵抗力と、この貼付片25により発生した抵抗力とによりペーパー2の動きが制限されてすべりが阻止され、引く力と発生した抵抗力により、切込線2Aで応力が集中し、切込線2Aを切断する力となり、より簡単にペーパー2を切断し、分離することができる。
【0053】
なお、図示していないが、貼付片25は、その一辺25Aが、底板14の一辺14Aに、ほぼ一致するまで近接して、沿うように底板14に貼り付けられ、前述のように、ペーパー2を底板14に近づく方向に曲げて引いた場合、ペーパー2が貼付片25の波形に形成された一辺25Aの波形の頂部に接触し、この頂部によってペーパー2の動きが制限されてすべりが阻止され、ペーパー2を引く力に対する抵抗力が発生するようにしてもよい。この場合も、前述の傾斜辺23による抵抗力と貼付片25による抵抗力によって、同様にペーパー2を切込線2Aで切断することができる。
【0054】
図15、および図16を参照して、本発明の第2の実施の形態のキッチンペーパー収容体200(以下、適宜、収容体200とする。)を説明する。図15は、収容体200の斜視図であり、図16は、収容体200の組み立て前の展開図である。
本実施の形態の収容体200は、前述の収容体100(図1、図4)とは、箱本体212の前板216の構造の点で相違し、その他の構造は同じである。収容体200は、収容体100と同じペーパー2の巻回体1(図2)を収容する。
【0055】
前板216には、上部に切り欠かれた切欠部221が形成されており、ペーパー2(図2)は切欠部221を通って箱本体212の外部に取り出すことができる。切欠部221は、底板14の一辺14Aに平行な平行辺222を有する。しかし、切欠部221には、傾斜辺は形成されていない。したがって、平行辺222の箱本体212の長手方向y(図15)の長さは、ペーパー2の横幅Wとほぼ同じ長さで形成されている。よって、切欠部221を通って箱本体212から取り出されるペーパー2は、横幅方向に絞られることはなく、ペーパー2の引き出し力に対し抵抗力は実質上発生しない。なお、切欠部221が傾斜辺を有しないので、前板216のガイド片224と、ガイド片224の下部の切込線224Aの形状は、第1の実施の形態と相違する。なお、本実施の形態でも、ガイド片224の縁は、角部を有さず、緩やかに曲がる曲線で構成されている。
【0056】
本実施の形態の収容体200の使用法は次のようになる。すなわち、切取片26を切り取り、蓋体29を開いた後、ペーパー2を、箱本体212の開口された面から箱本体212の外部に取り出すとき、ペーパー2の切断しようとする切込線2Aが、蓋体29を閉め、ペーパー2を前板216に沿う位置に置いた場合に、掩蓋片32の先端辺64の下方に位置し、さらに底板14の一辺14Aの下方に位置するようにする(図14参照)。
【0057】
この場合、ペーパー2を底板14の一辺14Aで曲げて、底板14に近づく方向に引くと、ペーパー2は前板216と貼付片25に接触し、さらにペーパー2は貼付片25の波形に形成された一辺25Aの波形の頂部に接触し、この頂部によってペーパー2の動きが制限されてすべりが阻止され、ペーパー2を引く力に対する抵抗力が発生する。この抵抗力により、簡単にペーパー2を切断し、分離することができる。なお、図示していないが、本実施の形態の場合も、第1の実施の形態で説明したと同様に、貼付片25を底板14に貼付してもよい。
【符号の説明】
【0058】
1 巻回体
2 キッチンペーパー
2A 切込線(切断線)
3 先端
4 端
12、212 箱本体
14 底板
14A、14B 一辺
16、216 前板
18 後板
20 脇板
20A 上部辺
21、221 切欠部
22、222 平行辺
23 傾斜辺
24、224 ガイド片
24A、224A 切込線
25 貼付片
25A 一辺
26 切取片
26A、26B 切込線
27 一体片
28 突出部
29 蓋体
30 蓋板
31 押罫
32 掩蓋片(蓋前板)
33 押罫線
34 側蓋片
36 接合片
36A 上部辺
42、44 接着片
46 フラップ辺
46A 下部辺
46B 切込線
60 蝶番辺(連接辺)
62 折曲辺(一辺)
64 先端辺
68 脇辺
81〜89 折り線
100、200 キッチンペーパー収容体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に一定の間隔で切断線が入れられたキッチンペーパーが巻回された巻回体を収容する、一面が開口された直方体形状の箱本体であって、前記開口された面に対向する面に配置された底板と、前記底板の一辺に立設された前板と、前記前板に対向する面に配置された後板とを有する箱本体と;
前記後板の前記開口された一面と交わる辺である連接辺に回動可能に連接され、前記開口された一面を塞ぐように構成された蓋板とを備え;
前記開口された一面に隣接した部分の前記前板に前記キッチンペーパーを前記箱本体から取り出す切欠部が形成され、前記切欠部が前記底板の一辺に平行な平行辺を有し;
前記前板が、前記底板と連接した一辺の側に前記切欠部に隣接して形成されたガイド片であって、前記平行辺の両端から前記底板と連接した一辺の側にそれぞれ切り込みが形成されることにより、前記箱本体に収容された前記キッチンペーパーが引き出されたときに前記箱本体の外側に向かって変形して曲がるガイド片を有する;
キッチンペーパー収容体。
【請求項2】
前記ガイド片の、前記底板と連接した一辺の側に、前記平行辺に平行に形成された切込線であって、前記平行辺の両端から前記底板と連接した一辺の側に形成された切り込みの端部同士を結ぶ切込線が形成された;
請求項1に記載のキッチンペーパー収容体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−166857(P2012−166857A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−135236(P2012−135236)
【出願日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【分割の表示】特願2007−201066(P2007−201066)の分割
【原出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000001100)株式会社クレハ (477)
【Fターム(参考)】