説明

キッチン収納庫

【課題】引出と、引出内部のスライドボックスとを備える少なくとも二重構造のキッチン収納庫において、スライドボックスのスライド時にも内部の収納物が動かず、刃物などの収納物を安全に収納可能なキッチン収納庫を提供する。
【解決手段】多段収納庫200は、高所に挟まれた低所を1箇所以上含む起伏形状を底面に有するラップトレイ370および小物トレイ340、および、包丁を収容可能な包丁差し320を着脱可能なスライドボックス230と、スライドボックス230の下に位置する底板240、および、前板250を有する引出300と、スライドボックス230および引出300をそれぞれ独立してスライドさせる2組のレール410、420とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンに配置される引出式のキッチン収納庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
キッチンで使用される調理器具には、ボールやざる、長手の形状を有する杓子類(レードル)、長箸、ラップ、調味料などの小物類、包丁など、様々なものがある。
【0003】
これらの調理器具を収納するために、従来から、キッチンの下に開き戸や引出などの収納部を設けたり、吊戸棚などの収納部を設けたりしていた。また、上述のように様々な形状、大きさの調理器具や調味料を効率的に収納するため、従来から様々な工夫がなされている。例えば特許文献1のように、食品、調味料等の瓶詰め又は缶詰容器や、小型食器、小型調理具等を、キッチンの引出の前板の内側に収納する技術が開示されている。
【0004】
また、例えば特許文献2のように、キッチンキャビネットの外引出の内部に内引出が設けられ、それらが互いに自在にスライド可能な多重構造であるとともに、外引出は、外引出と内引出との間に、縦置きした状態で菜箸や杓子類を収納可能な長さを有している。
【特許文献1】特開2006−204462号公報
【特許文献2】特開2006−230676号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年増加している全開放型の対面式オープンキッチンの場合、調理器具を吊るしたり収納棚を設けたりする壁がキッチン使用者の前方になく、収納スペースがより限定的になっている。そのため、とりわけ効率的に調理器具等を収納することが必要とされている。
【0006】
しかし、特許文献1や特許文献2に記載の技術は、いずれも、引出(外引出)の前板の裏側にあたる部分に各種の調理用具や調味料を収納する技術である。こうした限られたスペースへの収納の工夫は評価できるものの、これらの文献では、引出の内部の収納計画についてはほとんど言及されていない。
【0007】
特に、特許文献2に記載のようなスライド自在の内引出は、気軽に取り出せる利点がある一方、引出のスライド時に収納物が中で動いてしまい、安定的な収納ができないという問題がある。
【0008】
またこのような、スライド時に収納物が動いてしまう構造の引出には、とりわけ包丁などの刃物を収納することは、安全面に問題がある。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑み、引出と、引出内部のスライド式の収納部(スライドボックス)とを備える少なくとも二重構造のキッチン収納庫において、スライドボックスのスライド時にも内部の収納物が動かず、刃物などの収納物を収納しても危険性のないキッチン収納庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の課題を解決するために、本発明のある構成によれば、キッチンに配置されるキッチン収納庫において、高所に挟まれた低所を1箇所以上含む起伏形状を底面に有する起伏トレイ、および、包丁を収容可能な包丁差しを着脱可能なスライドボックスと、スライドボックスの下に位置する底板、および、前板を有する引出と、スライドボックスおよび引出をそれぞれ独立してスライドさせる2組のレールとを含むことを特徴とする。
【0011】
上記の構成によれば、スライドボックス内の起伏トレイの起伏形状により、収納された収納物は、スライドボックスのスライドによる慣性力を受けても動きにくくなり、安定的に収納可能である。
【0012】
また、包丁は、刃を収容された状態で固定されるため、スライドボックスが動いても動かず、怪我などの危険性がない。
【0013】
さらに、上述の起伏トレイおよび包丁差しにより、調味料などの小物、ラップなどの長物、および包丁をスライドボックスというまとまった場所に収納することが可能となり、調理器具の出し入れや探し物にも都合がよい。
【0014】
上述の起伏トレイおよび包丁差しは、互いの側面またはスライドボックスの側面によって、スライドボックスに対して奥行き方向および幅方向に移動が制限されているとよい。
【0015】
これにより、スライドボックスをスライドさせても、包丁差しやトレイはスライドボックス内で動いてしまうことがなく、収納物を安定的に収納できる。
【0016】
上述の包丁差しは、スライドボックスの幅方向の両端部のいずれにも着脱可能である。これにより、使用者の使い勝手や利き手に応じて、包丁の位置を移動させることが可能であり、使い勝手がよい。
【0017】
上述の包丁差しは、下方に向けられた包丁の刃を収容する奥行き方向の溝であって手前に包丁の柄を露出させる溝を形成しているとよい。
【0018】
このように包丁は刃を下に向けた状態で、実質的に水平方向に保たれて収納されることとなる。これにより、包丁は従来、安全面に配慮して、前板の裏側に立てた状態で収納されるのが一般的であったところ、本発明では、スライドボックス内に包丁を水平方向に保って収納することが可能である。また、柄が手前側に露出しているため、使用者にとって取り出しやすい。
【0019】
上述の起伏トレイは、スライドボックスの幅方向の両端部いずれにも着脱可能であり、スライドボックスの幅方向に起伏を繰り返す第1の起伏トレイとしてよい。
【0020】
このように第1の起伏トレイが幅方向に起伏を繰り返すこととしているのは、第1の起伏トレイに、奥行き方向に長いラップ類等の長物を収納することを目的としているためである。
【0021】
また、この第1の起伏トレイは、スライドボックスの左右両端いずれにも着脱可能であるから、上述の包丁差しと自由に入れ替えることができ、収納のバリエーションが増える。
【0022】
上述の起伏トレイは、スライドボックスの幅方向の中央部に着脱可能であり、スライドボックスの奥行き方向に起伏を繰り返す第2の起伏トレイとしてよい。
【0023】
このように第2の起伏トレイが奥行き方向に起伏を繰り返す形状なのは、第2の起伏トレイに、調味料などの小物を奥行き方向に向けて入れることを目的としているためである。
【0024】
以上のように、スライドボックスの両端部に第1の起伏トレイと包丁差しを着脱し、中央に第2の起伏トレイを着脱することで、スライドボックスを隙間なく占有し、スペースを無駄にすることなく収納が可能である。
【0025】
上述のスライドボックスの手前側には凹部を形成してよい。典型的には、両端部に第1の起伏トレイと包丁差しとを配置し、中央部に第2の起伏トレイを配置し、第2の起伏トレイを奥行き方向に後退させることで、上述の凹部に合致するよう、各トレイがスライドボックスに着脱されることとなる。
【0026】
このように凹部が形成されることにより、引出の前板に沿って杓子類を立てた状態で固定可能な杓子類固定具との衝突を避けることが可能である。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、引出と、引出内部のスライドボックスとを備える少なくとも二重構造のキッチン収納庫において、スライドボックスのスライド時にも内部の収納物が動かず、スライドボックスに刃物などの収納物を安全に収納可能なキッチン収納庫を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に添付図面を参照して本発明によるキッチン収納庫の実施形態を詳細に説明する。図中、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。また、同様の要素は同一の参照符号によって表示する。
【0029】
図1は、本発明によるキッチン収納庫の実施形態である多段収納庫が格納されるキッチンの外観図であり、図2は図1のキッチンの斜視図である。キッチン100はいわゆる対面式のオープンシステムキッチンであり、調理器具を吊るしたり収納棚を設けたりする壁がキッチン使用者の前方になく、とりわけ効率的に調理器具等を収納することが必要とされている。
【0030】
図2に示すとおり、キッチン100はコンロ110が設置されているコンロキャビネット120と、水栓130およびシンク140が設置されているシンクキャビネット150と、調理スペース160が設けられていて食器洗い機等を収容可能なベースキャビネット170との3つのキャビネットで構成されている。
【0031】
図2に示すとおり、キッチン100はコンロ110、シンク140および調理スペース160が隣接していて無駄なスペースを極力排した構成となっている。
【0032】
本発明によるキッチン収納庫の実施形態である多段収納庫200は、取っ手180が取り付けられた引き出し式の収納庫である。なお多段収納庫200の下には床面にほぼ接する足下収納庫210が配置されている。
【0033】
図2に示すように、多段収納庫200は、キッチン100のシンク140の下に配置されている。これはシンク140にて用いられる調理器具や調味料を取り出しやすいからである。しかし、多段収納庫200は他の位置に設けてもよく、例えば調理スペース160を設けたベースキャビネット170内に設けてもよい。
【0034】
(多段収納庫)
図3は図2の多段収納庫を引き出した状態を示す図である。多段収納庫200は、平板状の載置スペースを有する網棚220と、網棚220の下に位置し、引き出される方向に凹部500が形成されたスライドボックス230と、スライドボックス230の下に位置する底板240、および、鉛直方向に延伸する前板250を有する引出300とを含む3重の構成を有する。
【0035】
多段収納庫200は、引出300の前板250の内側に杓子類(レードル)510を立てた状態で固定可能な杓子類固定具、すなわち調理小物ホルダ520をさらに含む。
【0036】
このように、鉛直方向に延伸する前板250を有する引出300(下段)の前板250には、杓子類510の収納が計画されていて、計画性のある収納を実現している。
【0037】
なお本願で言う「杓子類」とは、お玉杓子等のほか、しゃもじ、トング、菜箸など、長手の形状を有するあらゆる調理器具を含めてよい。
【0038】
本実施形態の最も大きな特徴は、スライドボックス230の構成にあるが、これについては、図5〜図8にて後述する。
【0039】
平板状の載置スペースを有する網棚220(上段)は、典型的にはまな板310や、その他、盆、バット、ケーキクーラなどの平板状の収納物の収納を行う。上述の凹部500が形成された略H型の形状を有する、スライドボックス230(中段)は、中央の小物トレイ340にフォーク350やスプーン360や調味料(図示しない)などの小物を収納し、それらの両側に配置されているもののうち、包丁差し320には包丁330を収納し、ラップトレイ370にはラップ類380を収納する。このように、各収納部がそれぞれ計画性のある効率的な収納を実現している。
【0040】
図4は図2の多段収納庫を引き出した状態を別の角度から見た図である。シンク140およびシンク140との境界をなす天板は、理解を容易にするため、図示を省略して内部構造を明示したものである。
【0041】
また、引出300には、スライドボックス230を載置して、引出300とスライドボックス230とを一体的に引き出させるカバー800が設けられているとよい。さらに、多段収納庫200には、スライドボックス230が、引き出された引出300から独立して多段収納庫200に引き戻される際に載置されるレールがさらに設けられているとよい。
【0042】
このように、スライドボックス230は、引出300と一体的に引き出されて使用頻度の高い収納物をすぐに取り出せ、使い勝手がよい。また、引出300の収納部から物を取り出すときには、スライドボックス230だけを多段収納庫200の中に引き戻すことができる。
【0043】
このようなオールインワンの3重構成により、1箇所の引出300(下段)を開けさえすれば、網棚220(上段)およびスライドボックス230(中段)も出現し、ほとんどすべての収納物が一目瞭然になり、目的の収納物を発見しやすい。
【0044】
また、多段収納庫200は、図4に示すように、網棚220、スライドボックス230および引出300をそれぞれ独立してスライドさせる3組のレール400、410、420を含むことを特徴とする。なお図4では見えていないため図示していないが、他方の側にもレール400、410、420が設けられていることはいうまでもない。
【0045】
このように、網棚220、スライドボックス230、引出300から成る3重の収納部は、レール400、410、420によって、それぞれ独立にスライド可能であるため、網棚220やスライドボックス230を自由にスライドさせることによって、容易に収納物の取り出しを行うことができ、使い勝手がよい。
【0046】
図4に示すように、杓子類固定具520の下方の、引出300の前板250の裏面には、引出と多段収納庫200との衝撃を緩和する緩衝板700が設けられている。これにより、引出300の収納時に多段収納庫200と接触する部分の衝撃が緩和されるからである。
【0047】
(スライドボックス)
図5は図4のスライドボックスの三面図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が右側面図である。スライドボックス230は、周囲を側面230Bで形成した容器状となっていて、内部に後述の各種トレイ340、370および包丁差し320を収納可能である。
【0048】
図5(a)に示すように、スライドボックス230の手前側には凹部500が形成されている。スライドボックス230は、本実施形態では、H型の形状を有しているが、手前に凹部を有する形状であれば、いかなる形状でもよい。
【0049】
(包丁差し)
図6は図4のようにスライドボックスに着脱可能な包丁差しを示す図であり、(a)が平面図、(b)が側面図である。包丁差し320は、図3に示すように、包丁330を収容可能である。
【0050】
包丁差し320は、下方に向けられた包丁330の刃を収容する奥行き方向の溝であって手前に包丁330の柄を露出させる溝322A〜322Dを形成している。
【0051】
包丁330は刃を収容された状態で固定されるため、スライドボックス230が動いても包丁330は動かず、安全性に優れている。
【0052】
また、包丁330は刃を下に向けた状態で、実質的に水平方向に保たれて収納されることとなる。これにより、包丁330は従来、安全面に配慮して、前板250の裏側に立てた状態で収納されるのが一般的であったところ、本実施形態では、スライドボックス230内に包丁330を水平方向に保って収納可能である。また、包丁330の柄が手前側に露出しているため、使用者にとって取り出しやすい。
【0053】
包丁差し320は、スライドボックス230の幅方向の両端部のいずれにも着脱可能である。これにより、使用者の利き手に応じて、包丁330の位置を移動させることが可能であり、使い勝手がよい。
【0054】
なお包丁差し320は、本実施形態と形状を変更し、図6の輪郭線324に示すように、側壁を完全に矩形のものにしてもよい。
【0055】
(ラップトレイ)
図7は図4のようにスライドボックスに着脱可能な、第1の起伏トレイの例であるラップトレイを示す図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が側面図である。ラップトレイ370は、高所372、374に挟まれた低所376を1箇所以上含む起伏形状を底面に有する。
【0056】
ラップトレイ370は、スライドボックス230の幅方向の両端部いずれにも着脱可能であり、スライドボックス230の幅方向に起伏を繰り返す。
【0057】
このようにラップトレイ370が幅方向に起伏を繰り返すのは、ラップトレイ370に、奥行き方向に長いラップ類等の長物を収納することを目的としているためである。
【0058】
このような幅方向に繰り返される起伏形状により、収納されたラップなどの長物の収納物は、スライドボックス230がスライドしても、起伏形状の低所376に挟まれることで、奥行き方向に動きにくいし、たとえ動いてもラップトレイ370の奥行き方向の側面によって即座に停止される。また、幅方向に繰り返される起伏形状により、幅方向に動きにくいことは言うまでもなく、安定的に収納可能である。
【0059】
また、ラップトレイ370は、スライドボックス230の左右両端いずれにも着脱可能であるから、上述の包丁差し320と自由に入れ替えることができ、収納のバリエーションが増える。
【0060】
なおラップトレイ370も、本実施形態と形状を変更し、図7の輪郭線378に示すように、側壁を完全に矩形のものにしてもよい。
【0061】
(小物トレイ)
図8は図4のようにスライドボックスに着脱可能な、第2の起伏トレイの例である小物トレイを示す図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が側面図である。小物トレイ340は、高所342、344に挟まれた低所346を1箇所以上含む起伏形状を底面に有する。
【0062】
小物トレイ340は、スライドボックス230の幅方向の中央部に着脱可能であり、スライドボックス230の奥行き方向に起伏を繰り返す。
【0063】
このように小物トレイ340が奥行き方向に起伏を繰り返すのは、小物トレイ340に、調味料などの小物を奥行き方向に向けて入れることを目的としているためである。
【0064】
このような奥行き方向に繰り返される起伏形状により、収納された調味料などの小物の収納物は、スライドボックス230がスライドしても、奥行き方向に繰り返される起伏形状により、奥行き方向に動きにくく、安定的に収納可能である。
【0065】
なお小物トレイ340も、本実施形態と形状を変更し、図8の輪郭線348に示すように、側壁を完全に矩形のものにしてもよい。
【0066】
以上のように、スライドボックス230の両端部にラップトレイ370と包丁差し320を着脱し、中央に小物トレイ340を着脱することで、スライドボックス230を隙間なく利用し、スペースを無駄にすることなく収納が可能である。
【0067】
さらに、ラップトレイ370、小物トレイ340および包丁差し320により、調味料などの小物、ラップ類380などの長物、および包丁330をスライドボックス230というまとまった場所に収納可能であり、調理器具の出し入れや探し物にも都合がよい。
【0068】
上述のラップトレイ370、小物トレイ340および包丁差し320は、図4に示すように、互いの側面またはスライドボックス230の側面230Bによって、スライドボックス230に対して奥行き方向および幅方向に移動が制限されている。
【0069】
これにより、スライドボックス230をスライドさせても、ラップトレイ370、小物トレイ340および包丁差し320がスライドボックス内で動いてしまうことがなく、収納物を安定的に収納できる。
【0070】
図5にて説明したスライドボックス230の手前側の凹部500に関し、典型的には、両端部にラップトレイ370と包丁差し320とを配置し、中央部に小物トレイ340を配置し、小物トレイ340を奥行き方向に後退させることで、上述の凹部500に合致するよう、スライドボックスに着脱される。
【0071】
このように凹部500が形成されることにより、引出300の前板250に沿って杓子類510を立てた状態で固定可能な調理小物ホルダ520との衝突を避けることが可能である。
【0072】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、キッチンに配置される引出式のキッチン収納庫に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明によるキッチン収納庫の実施形態である多段収納庫が格納されるキッチンの外観図である。
【図2】図1のキッチンの斜視図である。
【図3】図2の多段収納庫を開いた状態を示す図である。
【図4】図2の多段収納庫を引き出した状態を別の角度から見た図である。
【図5】図4のスライドボックスの三面図である。
【図6】図4のようにスライドボックスに着脱可能な包丁差しを示す図である。
【図7】図4のようにスライドボックスに着脱可能なラップトレイを示す図である。
【図8】図4のようにスライドボックスに着脱可能な小物トレイを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
100 キッチン
140 シンク
200 多段収納庫
220 網棚
230 スライドボックス
240 底板
300 引出
400、410、420 レール
310 まな板
500 凹部
510 杓子類
520 調理小物ホルダ
700 緩衝板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キッチンに配置されるキッチン収納庫において、
高所に挟まれた低所を1箇所以上含む起伏形状を底面に有する起伏トレイ、および、包丁を収容脱可能なスライドボックスと、
前記スライドボックスの下に位置する底板、および、前板を有する引出と、
前記スライドボックスおよび引出をそれぞれ独立してスライドさせる2組のレールとを含むことを特徴とするキッチン収納庫。
【請求項2】
前記起伏トレイおよび包丁差しは、互いの側面または前記スライドボックスの側面によって、スライドボックスに対して奥行き方向および幅方向に移動が制限されていることを特徴とする請求項1に記載のキッチン収納庫。
【請求項3】
前記包丁差しは、前記スライドボックスの幅方向の両端部のいずれにも着脱可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のキッチン収納庫。
【請求項4】
前記包丁差しは、下方に向けられた包丁の刃を収容する奥行き方向の溝であって手前に包丁の柄を露出させる溝を形成していることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のキッチン収納庫。
【請求項5】
前記起伏トレイは、前記スライドボックスの幅方向の両端部のいずれにも着脱可能であり、前記スライドボックスの幅方向に起伏を繰り返す第1の起伏トレイであることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のキッチン収納庫。
【請求項6】
前記起伏トレイは、前記スライドボックスの幅方向の中央部に着脱可能であり、前記スライドボックスの奥行き方向に起伏を繰り返す第2の起伏トレイであることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載のキッチン収納庫。
【請求項7】
前記杓子類固定具の下方の、前記引出の前板の裏面に、前記引出と該キッチン収納庫との衝撃を緩和する緩衝板を設けることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載のキッチン収納庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−253323(P2008−253323A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−95896(P2007−95896)
【出願日】平成19年3月31日(2007.3.31)
【出願人】(000104973)クリナップ株式会社 (341)
【Fターム(参考)】