説明

キャスター装置

【課題】使用者が体重をかける座部等をベース部とともに立位姿勢で簡単に移動させることができるとともに、ロック・アンロック操作も不要にできる。
【解決手段】使用者が体重をかける座部11のベース部22に移動用キャスター24が設けられたキャスター装置である。キャスター24は、このベース部22のホルダー23で上下動可能に支持されるともに、付勢手段26で下動方向に付勢されている。付勢手段26の付勢力は、座部11に使用者の体重がかかっているときは、付勢力に抗してホルダー23が下動して、ホルダー23のゴム足27が接地し、座部11に使用者の体重がかかっていないときは、付勢力でホルダー23が上動して、キャスター24のみが接地するように設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動補助装置等に最適なキャスター装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、図10に示すように、使用者が跨って着座可能な座部1と、この座部1を揺動運動させる運動機構2と、座部1の左右位置に吊下げられて使用者が左右の足をそれぞれ乗せる足置き部であるあぶみ3を備えている運動補助装置がある(例えば、特許文献1参照)。この運動補助装置(揺動型運動装置ないしはバランス型訓練装置)は、乗馬に似せて、主として使用者の下半身を鍛えるためのものである。
【0003】
また、使用者が腰を掛ける座部と、この座部を揺動運動させる運動機構と、使用者が膝を所定の角度で曲げた状態で左右の足をそれぞれ乗せる足置き部を備えている運動補助装置がある。この運動補助装置(揺動型運動装置)は、主として使用者の太ももを鍛えるためのものである。
【0004】
さらに、立位の使用者が左右の足をそれぞれ乗せる足置き部と、この足置き部を関連付けて移動させる駆動機構を備えている運動補助装置が提案されている。この運動補助装置(立位式他動運動装置)は、歩行に似せて、主として使用者の下半身を鍛えるためのものである。
【0005】
また、使用者が腰を掛ける座部と、使用者が背中を凭れる背もたれ部と、使用者をマッサージするマッサージ部とを備えている椅子式マッサージ機が提案されている。
【0006】
前記のような運動補助装置や椅子式マッサージ機は、重量物であるために、その移動が簡単にできるように、例えば図10の運動補助装置では、左右のベース部4の後端部に移動用キャスター5が設けられている。
【0007】
図10では、各ベース部4の前部と後部にゴム足6がそれぞれ設けられて、通常は、各ゴム足6が接地している。そして、腰を屈めて各ベース部4の前部を両手で持ち上げ、各ゴム足6を床面から僅かに浮かした状態で、押し操作または引き操作することで、床面に接地するキャスター5で移動させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−216073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、キャスター5を利用して移動できるものの、腰を屈めるという無理な姿勢になりやすく、しかも運動補助装置等は重量物であることから、移動作業が困難であるという問題があった。
【0010】
このため、各ベース部4の前部と後部にキャスター5をそれぞれ設けることが考えられるが、安全のために、各キャスター5にロック(回転止め)部材を設ける必要があり、そのロック・アンロック操作が煩わしいという問題がある。
【0011】
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、使用者が体重をかける座部等をベース部とともに立位姿勢で簡単に移動させることができるとともに、ロック・アンロック操作も不要にできるキャスター装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、本発明は、使用者が体重をかける座部若しくは足置き部を少なくとも備え、この座部若しくは足置き部のベース部に移動用キャスターが設けられたキャスター装置において、前記キャスターは、前記ベース部が床面と平行に接地できる部位にそれぞれ設けられ、このベース部のホルダーで上下動可能に支持されるともに、付勢手段で下動方向に付勢されていて、前記付勢手段の付勢力は、座部若しくは足置き部に使用者の体重がかかっているときは、付勢力に抗してホルダーが下動して、ホルダーのゴム足が接地し、座部若しくは足置き部に使用者の体重がかかっていないときは、付勢力でホルダーが上動して、キャスターのみが接地するように設定されていることを特徴とするキャスター装置を提供するものである。
【0013】
請求項2のように、請求項1において、前記キャスターにはキャスター軸が貫通固定され、前記ホルダーは、正面視で略逆U字状に形成されて、上部がベース部に取付けられ、両側部に形成された上下方向の長穴に前記キャスターのキャスター軸が上下動可能に支持され、前記ホルダー内の両側部付近にコイルばねがそれぞれ設けられ、各コイルばねでキャスター軸とともにキャスターが下動方向に付勢されている構成とすることが好ましい。
【0014】
請求項3のように、請求項1または2において、前記キャスターは、使用者が跨って着座可能な座部と、この座部を揺動運動させる運動機構と、前記座部の左右位置に吊下げられて使用者が左右の足をそれぞれ乗せる足置き部であるあぶみを備えている運動補助装置のベース部のホルダーに支持されている構成とすることができる。
【0015】
請求項4のように、請求項1または2において、前記キャスターは、使用者が腰を掛ける座部と、この座部を揺動運動させる運動機構と、使用者が膝を所定の角度で曲げた状態で左右の足をそれぞれ乗せる足置き部を備えている運動補助装置のベース部のホルダーに支持されている構成とすることができる。
【0016】
請求項5のように、請求項1または2において、前記キャスターは、立位の使用者が左右の足をそれぞれ乗せる足置き部と、この足置き部を関連付けて移動させる駆動機構を備えている運動補助装置のベース部のホルダーに支持されている構成とすることができる。
【0017】
請求項6のように、請求項1または2において、前記キャスターは、使用者が腰を掛ける座部と、使用者が背中を凭れる背もたれ部と、使用者をマッサージするマッサージ部とを備えている椅子式マッサージ機のベース部のホルダーに支持されている構成とすることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、使用者が座部若しくは足置き部に乗って体重をかけたときは、その体重により、付勢手段の付勢力に抗してホルダーが下動することで、ホルダーのゴム足が接地するから、安全に使用することができる。
【0019】
また、使用者が座部若しくは足置き部から降りて体重をかけなくなったときは、付勢手段の付勢力によりホルダーが上動することで、キャスターのみが接地するから、キャスターを利用してベース部とともに座部若しくは足置き部を移動させることができる。
【0020】
このように、腰を屈めるという無理な姿勢ではなく、重量物であっても、立位姿勢で簡単に移動させることができるので、移動作業が容易になる。また、使用者が座部若しくは足置き部に体重をかけていれば(使用時)、ホルダーの下動でキャスターが自動的にロックされ、使用者が座部若しくは足置き部に体重をかけていなければ(非使用時)、ホルダーの上動でキャスターが自動的にアンロックされるので、煩わしいロック・アンロック操作も不要になる。
【0021】
請求項2によれば、キャスター軸を上下動可能に支持する長穴をホルダーに形成し、キャスター軸とともにキャスターを下動方向に付勢するコイルばねを設けるだけであるから、構造がきわめて簡単になる。
【0022】
請求項3〜請求項6のように、キャスターは、各種の運動補助装置や椅子式マッサージ機等の移動用として、好適に採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明にかかるキャスター装置で、ホルダーが上動した状態であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(b)のII−II線断面図、(d)は(a)のI−I線断面図である。
【図2】本発明にかかるキャスター装置で、ホルダーが下動した状態であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(b)のIV−IV線断面図、(d)は(a)のIII−III線断面図である。
【図3】本発明にかかる運動補助装置の斜視図である。
【図4】図3の運動補助装置の側面図である。
【図5】本発明にかかる他の運動補助装置であり、(a)は座部が下降位置の側面図、(b)は座部が上昇位置の側面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】本発明にかかる他の運動補助装置であり、(a)は左の足置き部を下動させ、右の足置き部を上動させた正面図、(b)は左の足置き部を上動させ、右の足置き部を下動させた正面図である。
【図8】本発明にかかる他の運動補助装置の斜視図である。
【図9】本発明にかかる椅子式マッサージ機の側面図である。
【図10】従来の運動補助装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図3は、揺動型運動装置である運動補助装置10の斜視図、図4は側面図である。
【0025】
この運動補助装置10は、使用者が跨って着座可能な座部11と、この座部11を揺動運動させる運動機構12と、前記座部11の高さを調節する昇降機構13とを備えている。
【0026】
また、座部11の左右位置の上ヒンジピン14に、上吊下げ部15cの上端が前後回動可能に吊下げられ、この上吊下げ部15cの下端に使用者が足を乗せる足置き部15bを有するあぶみ(鐙)15の下吊下げ部15dが吊下げられている。
【0027】
座部11側と運動機構12側との間の隙間は、伸縮自在な目隠し用カバー20で覆うことが好ましい。なお、16は、座部11の前部に前後揺動可能に設けたハンドルである。
【0028】
運動機構12は、具体的に図示しないが、内蔵された電動モータ、クランクアーム等によって、座部11を前後方向、左右方向、上下方向に3次元的に揺動運動させるものである。
【0029】
昇降機構13は、具体的に図示しないが、内蔵された電動モータ、ラック・ピニオン(若しくはねじ軸)等によって、座部11を上昇位置Uと下降位置Dとに昇降させて、座部11の高さを調節するものである。
【0030】
座部11の前下部の左右位置に逆L字状の取付け金具17が固定され、この取付け金具17に上ヒンジピン14が側方に突出して固定されている。
【0031】
あぶみ15は合成樹脂成型品であり、上吊下げ部15cの上端穴15eを上ヒンジピン14に側方から着脱可能に嵌め込むことにより、上ヒンジピン14に上吊下げ部15cの上端が前後回動可能に吊下げられることになる。この上吊下げ部15cの下端には、下ヒンジピン15fが固定されている。
【0032】
下吊下げ部15dの下端には、足置き部15bが一体的に設けられるとともに、この下吊下げ部15dには、座部11に対するあぶみ15の高さ調節用穴15gが上下方向に多段(本例では4段)で形成されている。この調節用穴15gの1つを上吊下げ部15cの下ヒンジピン15fに側方から着脱可能に嵌め込むことにより、下ヒンジピン15fに下吊下げ部15dが前後回動可能に吊下げられることになる。
【0033】
あぶみ15の足置き部15bは、正面視で略逆U字形状に形成されて、この略逆U字形状の下端同士の連結部分がフラットに形成され、この連結部分に足を乗せるようになっている。
【0034】
そして、運動補助装置10の座部11に使用者が跨って着座するとともに、この座部11のあぶみ15の足置き部15bに使用者が足先を乗せた状態において、乗馬に似せて座部11を揺動運動させることにより、使用者に運動負荷が付与されるようになる。また、使用者は、あぶみ15に足先を乗せた状態で足を突っ張ることにより、大腿部等を鍛えることもできる。
【0035】
この運動補助装置10の昇降機構13の下部は、床面21に置かれるベース部22で支持されて、このベース部22のホルダー23には、キャスター24がそれぞれ支持されている。このホルダー23およびキャスター24は、ベース部22が床面21と平行に(安定に)接地できる部位にそれぞれ設けられている。本実施形態では、ベース部22の4隅位置にホルダー23およびキャスター24が設けられている。
【0036】
なお、ベース部22が前側を頂点とする三角形状であれば、3隅位置にホルダー23およびキャスター24を設けることも可能である。また、場合によっては、前側(または後側)が通常のゴム足のみで、後側(または前側)にホルダー23およびキャスター24を設けることも可能である。
【0037】
図1に詳細に示すように、厚幅円板状のキャスター(コロ)24には、キャスター軸28が軸方向に貫通されて固定されている。
【0038】
ホルダー23は、正面視で略逆U字状に形成されて、上部23aがベース部22に取付けられ、左右の両側部23bに形成された上下方向の長穴23cに、キャスター24のキャスター軸28が上下動可能に支持されている。このホルダー23の両側部23bの下端面には、ゴム足27がそれぞれ取付けられている。なお、ホルダー23の上部23aは、ベース部22に固定状態で取付けられる他、水平方向に回動可能状態で取付けられていてもよい。
【0039】
ホルダー23内の上部23aと両側部23bとのコーナー部分には、四角形状のガイド溝23dがそれぞれ形成され、この各ガイド溝23dでスライダー25が上下動可能にガイドされている。各スライダー25の下溝25aには、キャスター軸28が軸方向に貫通されている。
【0040】
各スライダー25の上部とガイド溝23dの底部との間には、コイルばね(付勢手段)26がそれぞれ設けられ、各コイルばね26でスライダー25を介してキャスター軸28とともにキャスター24が下動方向に付勢されている。付勢手段としては、コイルばね26に限られるものではなく、板ばねや弾性ゴム等であってもよい。
【0041】
コイルばね26の付勢力は、図2(a)〜(d)のように、座部1(または足置き部)に使用者の体重がかかっているときは(矢印a参照)、その付勢力に抗してホルダー23が下動して、ホルダー23のゴム足27が床面21に接地するように設定する。この場合、ホルダー23のゴム足27が床面21に接地していれば、キャスター24が床面21に接地していても差し支えない。
【0042】
逆に、図1(a)〜(d)のように、座部1に使用者の体重がかかっていないときは(矢印b参照)、その付勢力でホルダー23が上動して、キャスター24のみが床面21に接地するように設定する。この場合、ホルダー23のゴム足27は床面21に接地しないようになる。
【0043】
前記のような運動補助装置10のキャスター装置であれば、使用者が座部11に乗って体重をかけたときは、その体重により、図2のように、コイルばね26の付勢力に抗してホルダー23が下動することで、ホルダー23のゴム足27が接地するから、安全に使用することができる。
【0044】
また、使用者が座部11から降りて体重をかけなくなったときは、コイルばね26の付勢力により、ホルダー23が上動することで、キャスター24のみが接地するから、キャスター24を利用してベース部22とともに座部11を含む運動補助装置10を移動させることができる。
【0045】
このように、腰を屈めるという無理な姿勢ではなく、重量物であっても、立位姿勢で簡単に移動させることができるので、移動作業が容易になる。
【0046】
また、使用者が座部11に体重をかけていれば(使用時)、ホルダー23の下動でキャスター24が自動的にロックされ、使用者が座部11に体重をかけていなければ(非使用時)、ホルダー23の上動でキャスター24が自動的にアンロックされるので、煩わしいロック・アンロック操作も不要になる。なお、非使用時の安全性を高めるために、キャスター24に簡易な回り止め部材を差し込む等することが好ましい。
【0047】
さらに、キャスター軸28を上下動可能に支持する長穴23cをホルダー23に形成し、キャスター軸28を下動方向に付勢するコイルばね26を設けるだけであるから、構造がきわめて簡単になる。
【0048】
図5(a)(b)は、他の運動補助装置30の側面図、図6は平面図である。この運動補助装置30は、使用者が腰を掛ける座部31と、この座部31を揺動運動させる運動機構32と、座部31を昇降させる昇降機構33と、使用者が膝を所定の角度θで曲げた状態で左右の足をそれぞれ乗せる足置き部34とを備えている。
【0049】
運動機構32は、具体的に図示しないが、内蔵された電動モータ、クランクアーム等によって、座部31を前後方向、左右方向、上下方向に3次元的に揺動運動させるものである。
【0050】
昇降機構33は、具体的に図示しないが、内蔵された電動モータ、ラック・ピニオン(若しくはねじ軸)等によって、座部31を上昇位置Uと下降位置Dとに昇降させて、座部31の高さを調節するものである。これにより、使用者の膝角度θは、効果的な運動を行うことができる140°に調整することができる。
【0051】
ベース部(基台)35の前部には支柱36が取付けられ、この支柱36の上端には、使用者が握るためのハンドル37が設けられている。
【0052】
そして、使用者が座部31に腰を掛けた状態で、座部31を揺動することで使用者の脚部に体重が変化して加わるので、主として使用者の太ももが鍛えられるようになる。
【0053】
この運動補助装置30の昇降機構33の下部は、床面21に置かれるベース部35で支持されて、このベース部35が床面21と平行に(安定に)接地できる部位(ベース部35の4隅位置)に、前記と同様のホルダー23およびキャスター24を設けることができる。
【0054】
図7(a)(b)は、さらに他の運動補助装置(立位式他動運動装置)40の正面図である。この運動補助装置40は、立位の使用者が左右の足をそれぞれ乗せる足置き部41,42と、この足置き部41,42を関連付けて移動させる駆動機構とを備えている。
【0055】
駆動機構は、具体的に図示しないが、左右の足置き部41,42を交互に上下運動させるものである(矢印参照)。図7(a)は左の足置き部41を下動させ、右の足置き部42を上動させた状態であり、図7(b)は左の足置き部41を上動させ、右の足置き部42を下動させた状態である。この運動補助装置40では、歩行に似せて、主として使用者の下半身を鍛えることができる。
【0056】
この運動補助装置40の足置き部41,42の駆動機構は、床面21に置かれるベース部45に収納されて、このベース部45が床面21と平行に(安定に)接地できる部位(ベース部45の4隅位置)に、前記と同様のホルダー23およびキャスター24を設けることができる。
【0057】
図8は、さらに他の運動補助装置(自転車エルゴメータ)50の斜視図である。この運動補助装置50は、使用者が腰を掛ける座部(サドル)51と、この座部51を揺動運動させる運動機構52と、使用者が左右の足をそれぞれ乗せて、漕ぎ操作する左右の足置き部(ペダル)53とを備えている。
【0058】
この運動補助装置50は、床面21に置かれるベース部55に、このベース部55が床面21と平行に(安定に)接地できる部位(ベース部55の4隅位置)に、前記と同様のホルダー23およびキャスター24を設けることができる。
【0059】
図9は、椅子式マッサージ機60の側面図である。この椅子式マッサージ機60は、使用者が腰を掛ける座部61と、使用者が背中を凭れる背もたれ部62と、使用者をマッサージする施療子やエアーバッグ等のマッサージ部63とを備えている。
【0060】
この椅子式マッサージ機60は、床面21に置かれるベース部65に、このベース部65が床面21と平行に(安定に)接地できる部位(ベース部65の4隅位置)に、前記と同様のホルダー23およびキャスター24を設けることができる。
【符号の説明】
【0061】
10 運動補助装置
11 座部
12 運動機構
15 あぶみ
21 床面
22 ベース部
23 ホルダー
23c 長穴
24 キャスター
25 スライダー
26 コイルばね(付勢手段)
27 ゴム足
28 キャスター軸
30 運動補助装置
31 座部
32 運動機構
34 足置き部
35 ベース部
40 運動補助装置
41,42 足置き部
45 ベース部
50 運動補助装置
51 座部
52 運動機構
53 足置き部
55 ベース部
60 椅子式マッサージ機
61 座部
62 背もたれ部
65 ベース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が体重をかける座部若しくは足置き部を少なくとも備え、この座部若しくは足置き部のベース部に移動用キャスターが設けられたキャスター装置において、
前記キャスターは、前記ベース部が床面と平行に接地できる部位にそれぞれ設けられ、このベース部のホルダーで上下動可能に支持されるともに、付勢手段で下動方向に付勢されていて、
前記付勢手段の付勢力は、座部若しくは足置き部に使用者の体重がかかっているときは、付勢力に抗してホルダーが下動して、ホルダーのゴム足が接地し、座部若しくは足置き部に使用者の体重がかかっていないときは、付勢力でホルダーが上動して、キャスターのみが接地するように設定されていることを特徴とするキャスター装置。
【請求項2】
前記キャスターにはキャスター軸が貫通固定され、
前記ホルダーは、正面視で略逆U字状に形成されて、上部がベース部に取付けられ、両側部に形成された上下方向の長穴に前記キャスターのキャスター軸が上下動可能に支持され、
前記ホルダー内の両側部付近にコイルばねがそれぞれ設けられ、各コイルばねでキャスター軸とともにキャスターが下動方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のキャスター装置。
【請求項3】
前記キャスターは、使用者が跨って着座可能な座部と、この座部を揺動運動させる運動機構と、前記座部の左右位置に吊下げられて使用者が左右の足をそれぞれ乗せる足置き部であるあぶみを備えている運動補助装置のベース部のホルダーに支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャスター装置。
【請求項4】
前記キャスターは、使用者が腰を掛ける座部と、この座部を揺動運動させる運動機構と、使用者が膝を所定の角度で曲げた状態で左右の足をそれぞれ乗せる足置き部を備えている運動補助装置のベース部のホルダーに支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャスター装置。
【請求項5】
前記キャスターは、立位の使用者が左右の足をそれぞれ乗せる足置き部と、この足置き部を関連付けて移動させる駆動機構を備えている運動補助装置のベース部のホルダーに支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャスター装置。
【請求項6】
前記キャスターは、使用者が腰を掛ける座部と、使用者が背中を凭れる背もたれ部と、使用者をマッサージするマッサージ部とを備えている椅子式マッサージ機のベース部のホルダーに支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャスター装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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