説明

キャップ装置

【課題】キャップ装置における開閉操作を、より行い易くする。
【解決手段】キャップ本体1に形成された容器Bの内容物の送出部10を閉塞する伏倒位置とこの送出部10を開放する起立位置との間に亘る回動可能にキャップ本体1に組み合わされた蓋体2と、キャップ本体1に回動可能に組み合わされると共にこの回動の中心軸33を挟んだ両側にキャップ本体1の上面部12と一緒になってキャップ装置Cの上面部Caを構成する押圧操作部30を有したボタン体3とを備える。ボタン体3と蓋体2とが、第一連係部23及びこの第一連係部23を上下に挟むように納める第二連係部32のいずれか一方をボタン体3側に、これらの他方を蓋体2側に備えさせることで、ボタン体3の中心軸33を挟んだ一方側にある押圧操作部30の押圧により伏倒位置にある蓋体2が起立位置に向けて回動されるように、組み合わされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、各種の容器の開口部に取り付けられて、この開口部を、この容器の内容物の必要に応じた外部への振り出しや、注ぎ出しなどを可能とした状態で、閉塞するキャップ装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
キャップ本体の上部に設けた吐出口を、このキャップ本体に回動可能に組み合わされた蓋で開閉可能に閉塞すると共に、キャップ本体の上部と側部との間の隅部においてこのキャップ本体に回動可能に組み合わされたボタンを備え、ボタンの上部をキャップ本体内に押し込むことで蓋を開き、このときキャップ本体の側部から突き出したボタンの下部をこの側部と面一となる位置まで押し込むことで開いた蓋を閉じるようにしたキャップがある。(特許文献1参照)このキャップでは、蓋を開くときはキャップの上部を押し、蓋を閉じるときはキャップの側部を押すこととなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−240549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のキャップ装置における開閉操作を、より行い易くして、その使い勝手を向上させる点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、キャップ装置を、容器の開口部に取り付けられて、この開口部を閉塞するキャップ装置であって、
キャップ本体に形成された前記容器の内容物の送出部を閉塞する伏倒位置とこの送出部を開放する起立位置との間に亘る回動可能に、このキャップ本体に組み合わされた蓋体と、
キャップ本体に回動可能に組み合わされると共に、この回動の中心軸を挟んだ両側にキャップ本体の上面部と一緒になってキャップ装置の上面部を構成する押圧操作部を有したボタン体とを備えており、
このボタン体と蓋体とが、第一連係部及びこの第一連係部を上下に挟むように納める第二連係部のいずれか一方をボタン体側に、これらの他方を蓋体側に備えさせることで、ボタン体の前記中心軸を挟んだ一方側にある押圧操作部の押圧により伏倒位置にある蓋体が起立位置に向けて回動されるように、組み合わされているものとした。
【0006】
ボタン体における前記中心軸を挟んだ一方側にある押圧操作部を押圧してボタン体を往動させると、前記第一連係部と第二連係部とを通じた前記組み合わせにより、伏倒位置にある蓋体を起立位置に向けて回動させて送出部を開放させることができる。この開放状態から、容器をその開口部を下にするように傾けこれを振るなどすることでその内容物は送出部から外部に送り出される。この開放状態から、ボタン体における前記中心軸を挟んだ他方側を押圧してボタン体を復動させると、前記第一連係部と第二連係部とを通じた前記組み合わせにより、起立位置にある蓋体は伏倒位置に向けて回動され送出部を再び閉塞することができる。すなわち、かかるキャップ装置にあっては、送出部の開放のみならず閉塞も、キャップ装置の上面部を構成するボタン体の押圧操作部の押圧操作によりなすことができる。
【0007】
前記ボタン体のその回動の中心軸を挟んだ一方側が送出部側に位置されると共に、このボタン体の中心軸を挟んだ他方側にキャップ本体の側面部と一緒になってキャップ装置の側面部を構成する追加押圧操作部を備えさせておくこともある。このようにした場合、蓋体が起立位置にある状態からこの追加押圧操作部を押圧操作してもボタン体を前記のように復動させてかかる蓋体を伏倒位置に回動させることができる。
【0008】
前記ボタン体のその回動の中心軸を挟んだ一方側の端部とこの中心軸までの距離が、この中心軸を挟んだ他方側の端部とこの中心軸までの距離よりも、長くなるようにしておけば、ボタン体を前記往動、つまり、蓋体を起立位置に向けて回動させる際に押圧するボタン体の押圧操作部の面積をできるだけ大きく確保すると共に、この押圧に過大な力を必要としないようにすることができる。
【0009】
前記送出部をキャップ本体の側面部に形成させるようにしておけば、この送出部がキャップ本体の上面部に設けられている場合に比べ、蓋体を起立位置に位置づけてこの送出部を開放させた状態から容器をその開口部を下するように大きく傾けなくても容器の内容物を外部に送り出すことができる。
【0010】
前記キャップ本体及びボタン体のいずれか一方の側にボタン体の所定の回動位置で、これらの他方に形成された凹所に抜き出し可能に入り込む凸所を形成させるようにしておけば、所定の回動位置に回動されたボタン体が簡単には他の位置に向けて移動しないようにすることができると共に、蓋体が予定している一つの動作完了位置、例えば前記起立位置に達したことを使用者に明確に認識させることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、キャップ装置により開口部を閉塞される容器の内容物の送出部の開放のみならず閉塞も、キャップ装置の上面部を構成するボタン体の押圧操作部の押圧操作によりなすことができ、キャップ装置における開閉操作を片手で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1はキャップ装置を構成する各部材を分離した状態で示した斜視図である。
【図2】図2はキャップ装置を容器に装着させた状態を示した斜視図であり、蓋体は伏倒位置にある。
【図3】図3はキャップ装置を容器に装着させた状態を、図2と異なる向きから見て示した斜視図であり、蓋体は伏倒位置にある。
【図4】図4はキャップ装置を容器に装着させた状態を、容器及びキャップ本体を断面にし、蓋体及びボタン体を断面にしないで示した側面構成図であり、蓋体は伏倒位置にある。
【図5】図5はキャップ装置を容器に装着させた状態を示した斜視図であり、蓋体は起立位置にある。
【図6】図6はキャップ装置を容器に装着させた状態を、図5と異なる向きから見て示した斜視図であり、蓋体は起立位置にある。
【図7】図7はキャップ装置を容器に装着させた状態を、容器及びキャップ本体を断面にし、蓋体及びボタン体を断面にしないで示した側面構成図であり、蓋体は起立位置にある。
【図8】図8はキャップ装置の要部構成を変更させた例を示した要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1〜図8に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるキャップ装置Cは、各種の容器Bの開口部Baに取り付けられて、この開口部Baを、この容器Bの内容物の必要に応じた外部への振り出しや、注ぎ出しなどを可能とした状態で、閉塞するものである。
【0014】
かかるキャップ装置Cは、キャップ本体1と、蓋体2と、ボタン体3とを備えてなる。キャップ本体1には前記内容物の送出部10が形成され、蓋体2はこの送出部10を閉塞する伏倒位置(図2〜4)とこれを開放する起立位置(図5〜7)との間に亘る回動可能にこのキャップ本体1に組み合わされている。ボタン体3は回動前位置(図2〜4における位置)からの回動可能にキャップ本体1に組み合わされている。そして、かかるキャップ装置Cにあっては、ボタン体3が回動前位置にある状態において蓋体2が前記伏倒位置に位置づけられ、従って容器Bの内容物の外部への振り出しなどを不能とする状態が確保されると共に、回動前位置にあるボタン体3を、このボタン体3におけるその回動の中心軸33を挟んだ一方側をキャップ本体1の内方に入り込ませる向きに回動させることにより、蓋体2を前記起立位置に向けて回動させて容器Bの内容物を外部に振り出しなど可能とする状態が作出されるようになっている。
【0015】
この実施の形態にあっては、キャップ本体1は、前記蓋体2及びボタン体3と組み合わされて、この蓋体2が前記伏倒位置にあり、かつ、ボタン体3が前記回動前位置にあるときに筒上端を閉塞させ筒下端を開放させた略円筒状の外観を呈するようになっている。
【0016】
キャップ本体1は、下部を開放させている。キャップ本体1は、この下部からその筒軸方向略中程の位置までの内周部に雌ネジ部11を有している。かかるキャップ本体1は、開口部Baの外周部に雄ネジ部Bbを備えた容器Bのこの開口部Baに前記雌ネジ部11をネジつけることでこの開口部Baに被装されるようになっている。容器Bの内容物は容器Bの開口部Baを下側に位置させるようにするとキャップ本体1内に入り込み、蓋体2による送出部10の閉塞状態が解除されている場合、この送出部10から外部に送り出されるようになっている。
【0017】
キャップ本体1におけるこの雌ネジ部11の形成位置と上面部12との間は、隔壁13によって上下に二分されている。
【0018】
キャップ本体1における隔壁13より上方では、その中心を挟んだ左右両側に側壁14を形成させるようにした上方開放部15が形成されている。また、この隔壁13より上方では、キャップ本体1の後側1bは上方開放部15に連続した側方開放部16となっている。また、この側方開放部16に対向するキャップ本体1の前側1aにはキャップ本体1の内外を連通させる複数の貫通穴10a、10a…が形成されている。この実施の形態にあっては、かかる貫通穴10aによりキャップ本体1の側面部18に前記送出部10を形成させている。また、この実施の形態にあっては、隔壁13は、キャップ本体1の前側1aにおいて、キャップ本体1の上面部12からの距離を小さくしており、キャップ本体1の隔壁13より上方は、浅い箇所1cと、深い箇所1dと、両者間に形成される段差箇所1eとを有するようになっている。(図7)この浅い箇所1cの下方に前記送出部10が位置されている。
【0019】
蓋体2は、キャップ本体1の前記浅い箇所1cにおいて、前記上方開放部15を塞ぐ上板部20と、この上板部20の前縁部から垂下して、蓋体2の伏倒位置において前記送出部10を閉塞する側板部21とを有している。上板部20の前縁部及び側板部21はキャップ本体1の側面部18の湾曲に倣って湾曲されている。上板部20の後縁部には、その左右にそれぞれ軸突起22が形成されている。蓋体2は、キャップ本体1の左右の側壁14における前記浅い箇所1cに臨んだ箇所の壁上側にそれぞれ形成された軸穴14aに対応する軸突起22を納め入れることで、キャップ本体1に前記のように組み合わされている。蓋体2が伏倒位置にある状態において蓋体2の上板部20はキャップ本体1の上面部12に同面をなすように連なりキャップ装置Cの上面部Caを構成するようになっている。蓋体2の上板部20の下方には後述する第一連係部23が形成されている。この第一連係部23は、上板部20から下方に突き出す基部23aから後方に向けて突き出すと共に、その突きだし端を上板部20の後縁部より後方に位置させており、板状を呈している。
【0020】
ボタン体3は、前記蓋体2とは異なる位置においてキャップ本体1に回動可能に組み合わされると共に、この回動の中心軸33を挟んだ両側にキャップ本体1の上面部12と一緒になってキャップ装置Cの上面部Caを構成する押圧操作部30を有している。
【0021】
この実施の形態にあっては、かかるボタン体3は、キャップ本体1の前記深い箇所1dにおいて前記上方開放部15を塞ぐ板状をなす押圧操作部30と、この押圧操作部30の後縁部から垂下してこの押圧操作部30がキャップ本体1の上面部12に同面をなすように連なったボタン体3の回動前位置において前記側方開放部16を閉塞する追加押圧操作部31とを有している。押圧操作部30の後縁部及び追加押圧操作部31はキャップ本体1の側面部18の湾曲に倣って湾曲されている。押圧操作部30の上面におけるキャップ本体1の中心に位置される箇所には円形の窪み30aが形成されている。押圧操作部30におけるキャップ本体1の中央側に位置される箇所はキャップ本体1の中心を円心とする仮想の円の円弧に沿うように形成された幅広部30bとなっている。押圧操作部30におけるこの幅広部30bの後方は幅狭部30cとなっており、追加押圧操作部31はこの幅狭部30cに連続している。
【0022】
ボタン体3における幅広部30bと幅狭部30cとが接し合う箇所には、その左右にそれぞれ軸突起30dが形成されている。ボタン体3は、キャップ本体1の左右の側壁14、14におけるキャップ本体1の中心より側方開放部16側に偏った位置において、その壁上側にそれぞれ形成された軸穴14bに対応する軸突起30dを納め入れることで、キャップ本体1に前記のように組み合わされている。すなわち、ボタン体3はその回動の中心軸33を挟んだ一方側を前記送出部10側に位置されると共に、この中心軸33を挟んだ他方側にキャップ本体1の側面部18と一緒になってキャップ装置Cの側面部を構成する追加押圧操作部31を備えている。このボタン体3の回動の中心軸33は蓋体2の回動の中心軸と平行をなしている。
【0023】
そして、この実施の形態にあっては、かかるボタン体3と前記蓋体2とが、蓋体2に備えられた第一連係部23を、上下に挟むように納める第二連係部32をボタン体3側に備えさせることで、ボタン体3の前記中心軸33を挟んだ一方側、図示の例では送出部10側にある押圧操作部30の押圧により伏倒位置にある蓋体2が起立位置に向けて回動されるように、組み合わされている。
図示の例では、押圧操作部30の前縁部30eの下方には第二連係部32が形成されている。この第二連係部32は、押圧操作部30の前縁部30e側に、この押圧操作部30から下方に突き出す基部32bより前方に向けて突き出すと共に、その突きだし端を押圧操作部30の前縁部30eの略直下に位置させて、押圧操作部30との間に第一連係部23を納める空間を形成させる舌片部32aを設けることで形成されている。
【0024】
ボタン体3が回動前位置にある状態において、押圧操作部30の前縁部30e及び舌片部32aの突きだし端は前記段差箇所1eの直上に位置し、伏倒位置にある蓋体2の第一連係部23が両者の間、つまり、前記第二連係部32に挟み込み状に納まるようになっている。(図4)このとき、ボタン体3の追加押圧操作部31の下端は側方開放部16の下縁16aに突き当たり、蓋体2の側板部21の下縁もキャップ本体1の外周において送出部10の下方に形成された段差部17に突き当たり、ボタン体3の姿勢は保持され、蓋体2の伏倒位置にある状態は安定的に維持される。(図4)
【0025】
ボタン体3における前記中心軸33を挟んだ一方側、図示の例では送出部10側にある押圧操作部30を押圧してボタン体3を往動させると、具体的には、ボタン体3の送出部10側に位置される箇所をキャップ本体1内に入り込ませ、かつ、側方開放部16側に位置される箇所、つまり、追加押圧操作部31をキャップ本体1内から抜け出させるようにボタン体3を往動させると、前記第一連係部23と第二連係部32とを通じた前記組み合わせにより、伏倒位置にある蓋体2を起立位置に向けて回動させて送出部10を開放させることができる。(図5〜7)この開放状態から、容器Bをその開口部Baを下にするように傾けこれを振るなどすることでその内容物は送出部10から外部に送り出される。この開放状態から、ボタン体3における前記中心軸33を挟んだ他方側、図示の例では側方開放部16側にある押圧操作部30を押圧してボタン体3を復動させると、前記第一連係部23と第二連係部32とを通じた前記組み合わせにより、起立位置にある蓋体2は伏倒位置に向けて回動され送出部10を閉塞される。(図4)すなわち、この実施の形態にかかるキャップ装置Cにあっては、送出部10の開放のみならず閉塞も、キャップ装置Cの上面部Caを構成するボタン体3の押圧操作部30の押圧操作によりなすことができる。
【0026】
図示の例とは逆に、ボタン体3の側に第一連係部23を設け、蓋体2の側に第二連係部32を設けるようにしても、ボタン体3の前記中心軸を挟んだ一方側にある押圧操作部30の押圧により伏倒位置にある蓋体2が起立位置に向けて回動されるように、ボタン体3と蓋体2とを組み合わせることができる。
【0027】
この実施の形態にあっては、ボタン体3に前記追加押圧操作部31が備えられていることから、蓋体2が起立位置にある状態においてキャップ装置Cの側面部よりも外方に突き出されたこの追加押圧操作部31(図5〜図7)を押圧操作してもボタン体3を前記のように復動させてかかる蓋体2を伏倒位置に回動させることができるようになっている。
【0028】
また、この実施の形態にあっては、ボタン体3のその回動の中心軸33を挟んだ一方側、すなわち、送出部10側の端部3aとこの中心軸33までの距離が、この中心軸33を挟んだ他方側、すなわち、側方開放部16側の端部3bとこの中心軸33までの距離よりも、長くなるようにしてある。これにより、この実施の形態にあっては、ボタン体3を前記往動、つまり、蓋体2を起立位置に向けて回動させる際に押圧するボタン体3の押圧操作部30の面積をできるだけ大きく確保すると共に、この押圧に過大な力を必要としないようにしている。
【0029】
また、この実施の形態にあっては、前記送出部10がキャップ本体1の側面部18に形成されていることから、この送出部10がキャップ本体1の上面部12に設けられている場合に比べ、蓋体2を起立位置に位置づけてこの送出部10を開放させた状態から容器Bをその開口部Baを下にするように大きく傾けなくても容器Bの内容物を外部に送り出せるようになっている。
【0030】
図8は、キャップ本体1及びボタン体3のいずれか一方の側にボタン体3の所定の回動位置で、これらの他方に形成された凹所に抜き出し可能に入り込む凸所を形成させた例を示している。この例では、ボタン体3の押圧操作部30の幅広部30bの側縁部に、キャップ本体1の側壁14に形成させた凹所14cにボタン体3を往動させきった位置で入り込む凸所30fを形成させている。このようにしておけば、所定の回動位置に回動されたボタン体3が簡単には他の位置に向けて移動しないようにすることができると共に、蓋体2が予定している一つの動作完了位置、例えば前記起立位置に達したことを使用者に明確に認識させることができる。この凹所14cへの凸所30fの入り込み及び抜き出しは、これらのいずれか一方の側、あるいは双方の側をやや弾性変形させることで実現させることができる。
【符号の説明】
【0031】
1 キャップ本体
10 送出部
12 上面部
2 蓋体
23 第一連係部
3 ボタン体
32 第二連係部
33 中心軸
C キャップ装置
Ca 上面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の開口部に取り付けられて、この開口部を閉塞するキャップ装置であって、
キャップ本体に形成された前記容器の内容物の送出部を閉塞する伏倒位置とこの送出部を開放する起立位置との間に亘る回動可能に、このキャップ本体に組み合わされた蓋体と、
キャップ本体に回動可能に組み合わされると共に、この回動の中心軸を挟んだ両側にキャップ本体の上面部と一緒になってキャップ装置の上面部を構成する押圧操作部を有したボタン体とを備えており、
このボタン体と蓋体とが、第一連係部及びこの第一連係部を上下に挟むように納める第二連係部のいずれか一方をボタン体側に、これらの他方を蓋体側に備えさせることで、ボタン体の前記中心軸を挟んだ一方側にある押圧操作部の押圧により伏倒位置にある蓋体が起立位置に向けて回動されるように、組み合わされていることを特徴とするキャップ装置。
【請求項2】
ボタン体のその回動の中心軸を挟んだ一方側が送出部側に位置されると共に、このボタン体の中心軸を挟んだ他方側にキャップ本体の側面部と一緒になってキャップ装置の側面部を構成する追加押圧操作部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ装置。
【請求項3】
ボタン体のその回動の中心軸を挟んだ一方側の端部とこの中心軸までの距離が、この中心軸を挟んだ他方側の端部とこの中心軸までの距離よりも、長くなるようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャップ装置。
【請求項4】
送出部がキャップ本体の側面部に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のキャップ装置。
【請求項5】
キャップ本体及びボタン体のいずれか一方の側にボタン体の所定の回動位置で、これらの他方に形成された凹所に抜き出し可能に入り込む凸所を形成させてなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のキャップ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−41081(P2012−41081A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186224(P2010−186224)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】