説明

キーファインダー

【課題】コンピュータに入力する際に、キーを見ないで打つブラインドタッチといわれる方法において起こる間違いや非能率を改善するために、着脱可能な突起を表面につけることによって、正確さを増し能率を上げる。
【解決手段】キーそのものの表面を、それぞれのキーを指先が識別できるように形成するか、もしくはプラスチック製で着脱可能な突起をつけ、かつ周辺部のキーにはその位置を容易に確認できるような形状を成型する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータで使う入力用のキーにビニール状の突起をつけ、入力時に間違ったキーを打つ可能性を減少するもので、特に小指や薬指でたたく遠くにあるキーを識別しやすいように成型した発明である。
【背景技術】
【0002】
今までは、主に西欧でアルファベット入力用にできているキーボードを使ってきたために、左右の人差し指の位置をしめすFとJ という二つのキーの上に小さな突起がつけられているだけで、ほかのキーにはその位置を確認するための特徴が成型されることはなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題があった。
(イ)日常生活であまり使われない小指と薬指を使うときには、数字の0や長音、また数字の2、アルファベットのWやQといった周縁部分のキーを打つときに間違うことが多かった。さらにZやX、さらにM、Vといった手元のキーを打つときにも間違う頻度が高くなるのがふつうだった。
(ロ)とくに日本語をローマ字入力するときには、二回に一回はたたかれる母音(あいうえおに相当するA,I,U,E,O)と長音(ー)をきわめて頻繁に使うことになるが、それらのキーは、欧文を入力するときには特に多用されるわけではないので、識別用の工夫は特にされていない。このことは、日本語を入力する際には、不便を招来し、誤打の発生を多くし、作業の遅滞を招き作業者に負担をかけることになっている。本発明はこの問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ビニールもしくはやわらかいプラスチックのような素材を使って、abcのアルファベット26文字の小文字を表面に成型し、さらに数字の1から0までの10文字、それと日本語独特の長音(ー)、合計37文字を1組として、キーファインダーのセットとする。使用する場合は、使用者が個々人の判断で、長音と母音の6文字、あるいは使用頻度の高い文字を適宜選んで使うものとする。また長音(ー)やP、数字の2やQ.Wといったキーには、作業者から遠い側にわずかな隆起をつけることで、それらのキーをブラインドタッチで正確にたたけるように成型する。
【発明の効果】
【0005】
自分にとって使用する頻度が高いもの、あるいは間違いやすいキーに貼り付けて使用することで、打ち間違いを減らし、入力スピードを上げられるようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
37個のファインダーはすべて着脱可能な程度の接着剤をその底に塗布し、使用者が使いたいキーの上に簡単に固定できるようにし、ずれたりはがれたりしにくいように成型するが、同時に必要でなくなった際にははがすことが簡単にできるようにする。材料は手に心地よい感触を与える柔軟性を持ったビニールかプラスチックのような石油化学製品の材料とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一例(Xのキーファインダー)をキーボードに貼り付けた状態の俯瞰図
【図2】本発明の一例(下辺部にオーバーラン予防の突起をつけたもの)
【図3】本発明の側面図(上部にオーバーラン予防の突起をつけたもの)
【図4】本発明のうちオーバーラン予防突起をつけたもの(合計9個)
【図5】オーバーラン予防突起をつけた周縁部用のもの9個と中心部で混同しやすい部位にのみ本発明を装着したもの
【符号の説明】
【0008】
1 キー
2 キーファインダーのシール全体
3 各キーをあらわした突起部分
4 周縁部のキーに施されたオーバーラン予防突起
5 接着を強くするために各キーの表面サイズより大きく成型されたシールを折り曲げる線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに入力する際のブラインドタッチで間違いやすいキーに、プラスチックやビニールで成型した突起物を装着することで、キーを正確にたたけるようにした道具である。
【請求項2】
日本語をローマ字入力する際に多用する母音(a, i, u, e, o)と長音記号(ー)を、ほかのキーと区別しやすくするために、それぞれ母音あるいは長音であることが触るとすぐにわかるように突起をつけて成型し、キーのうえに装着して使う道具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−195613(P2006−195613A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−4773(P2005−4773)
【出願日】平成17年1月12日(2005.1.12)
【出願人】(302016233)
【Fターム(参考)】