キーボード及びこれを用いた情報機器
【課題】モバイル情報機器のキーボードの小型化と操作性向上を提供する。
【解決手段】一方の手によって操作するキー配列を左右反転し、他方の手の同じ指で操作するように各キーを割り当てたキーボードを設ける。このことによりキーの大きさを小さくすることなく小型化できる。さらに小型化することにより、片手で機器を保持しながら、もう片方の手でキー入力操作を行うことができる。
【解決手段】一方の手によって操作するキー配列を左右反転し、他方の手の同じ指で操作するように各キーを割り当てたキーボードを設ける。このことによりキーの大きさを小さくすることなく小型化できる。さらに小型化することにより、片手で機器を保持しながら、もう片方の手でキー入力操作を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はコンピュータやワープロ、翻訳機等の情報機器への入力端末であるキーボードにおけるキーの配置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユビキタス社会の構想がさけばれる中、手軽に持ち運ぶことのできるモバイル型コンピュータ(ノートパソコン)が普及し、パーソナルコンピュータにおける割合が増大している。また、半導体製造技術及びその周辺技術の向上により、コンピュータの性能が向上すると共に小型化も進んでいる。
【0003】
モバイル型コンピュータの小型化を例に示すと、あるところで限界があることに気が付いた。それは、モバイル型コンピュータが小型化されていくことはコンピュータを構成するそれぞれの部品も小型化されなくてはならない。コンピュータを構成する部品の内、最も面積を要する部品は何か。それはディスプレー及びキーボードである。ディスプレーを小型化した場合、全体を表示したければ文字を小さくすれば良く、文字を大きくしたければ文字数を減らせば良い。即ち、倍率を変更することによって、解決することができる。
【0004】
しかし、キーボードをただ単に小さくすることはキーピッチが狭まってしまうため作業性が悪くなるという欠点を伴う。即ち、人の指の間隔以下にキー配列を行うと、キーを押す際に隣のキーを押してしまったり、同時に2つのキーを押してしまうという作業性の面で問題があった。これらの対策として、右手用と左手用との2つの異なるキーを1つのキーで兼用することで小型化を図った発明(特開2003−122484公報)がある。即ち、右側半分の部分を180°回転(点対称)して左側半分の部分の操作にそれぞれ重ね合わせる。
【特許文献1】特開2003−122484公報(図3及び図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記発明は右手用と左手用のキーが兼用になっているが、実際に入力する際には右手用キーコードを入力する際は右手で、左手用キーコードを入力する際は左手で入力することになり、右手の指と左手の指が込み入り、指と指がぶつかってしまう。特に、タッチタイプ(ブラインドタッチ)で高速入力しようとするとその傾向は顕著である。
また、モバイル型コンピュータといっても、常に持ち歩くとは限らず、机上で操作する場合もある。公報には記載されていないが、仮に、モニタを180°回転させ、または、モニタに対して本体を180°回転させて机上で操作すると仮定すると、各手の指に対してのキー配置が180°反転してしまうため、手を交差しないとキーボードを操作することができず、タッチタイプ(ブラインドタッチ)を行うことが非常に困難である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コンピュータ、タイプライタやワードプロセッサ等のキー配列は、アルファベットについてはQwerty配列(ASCII配列)が広く普及している。また、ひらがなまたはカタカナについてはJIS配列が用いられている。このため、コンピュータ等のメーカーやメーカーの帰属する国が異なってもキー配列は同じであるため、オペレータは迷うことなく情報を入力することができる。
【0007】
そこで、本発明においては、下記に示すキーボードを提供することにより、前記課題を解決しようとするものである。
【0008】
請求項1に記載の発明は、キーボードの配列において、一方の手によって操作するキー配列を左右反転し、他方の手の同じ指で操作するように各キーを割り当てたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを裏面に設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1及び請求項2に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを有する面を展開可能にしたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3に記載の情報機器において、キーボード部をモニタ部に対して回転可能にしたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4に記載の情報機器において、片手で容易に保持するための保持部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、キーの大きさを小さくすることなく、キーボードを小型化することができる。また、本発明において右手と左手の違いはあるものの、使用する指は同じ指を用いることとなるので、両手でブラインドタッチを行っているオペレータにとって、あまり混乱することなく、対応することができる。さらに、小型化することにより、片手で持つことができるので、片手で機器を保持しながら、もう片方の手でキー入力操作を行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、キー入力は片手で行うことができるので、残りの手で機器を保持することになる。ここで、必ずしも全ての指で機器を保持する必要がないため、保持に使用しない指でポインティングデバイスの操作を行うことができる。このことにより、キー入力操作を行った直後または行うと同時にカーソルのポイント位置を変更することができる。このため、操作が容易且つ早急に行うことができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、机等の上に置いた場合においても、キーボード操作を行わないもう一方の手の指でポインティングデバイスを操作することができる。このため、机等の上に置いた場合においても、操作が容易且つ早急に行うことができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、キー配列を変えることなく、キーボードのキー側を下にした状態でキー入力することができる。このため、単にキーを入力するような単純な操作の場合、片方の手で持ち且つその手の指でキー入力することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、より安定して片手で機器を保持することができるので、片手でキーボードの操作が容易に行えると共に、もう片方の手で機器を保持しながら、ポインティングデバイスの操作を確実に行うことができるので、駅構内で電車を待っていたり、公園を歩いていたり、街角で待ち合わせをしているときなど、特別な場所でなくともパソコンの操作を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を説明する。比較のために、モバイル型コンピュータを例として従来のモバイル型情報機器について示す。従来のモバイル型コンピュータ1は主にキーボード2、モニタ3及びポインティングデバイス4(タッチパッド、ジョイスティックまたはトラックボール等と、左クリックボタン及び右クリックボタン)よりなる。キーボード2については図2に示すように左手操作キー7及び右手操作キー8よりなる。
【0019】
第1の発明を実施するための最良の形態として、モバイル型情報機器についてモバイル型コンピュータを例に説明する。本発明におけるモバイル型コンピュータ11は主に本発明の主体となるキーボード12、モニタ部3、ポインティングデバイス部4(タッチパッド、左クリックボタン及び右クリックボタン)及び左手キーモード/右手キーモード切替スイッチ(以下、L/R切替スイッチと略す)13からなる。ここで、ポインティングデバイスとしてタッチパッドを例に挙げたが、本発明ではタッチパッドに限定するものではなく、ジョイスティックやトラックボール等ポインティング機能を有するものであれば良い。
【0020】
アルファベットのキーボード配列を例に示す。図4に示すようにキーボードの配列のうち従来のコンピュータにおいて右手で操作していたキー(図2におけるキー7)はキー配列15としてそのまま残す。また、図5に示すようにキーボードの配列のうち従来のコンピュータにおいて左手で操作していたキー(図2におけるキー8)配列を左右反転したキー配列17とし、右手で操作するキーに兼用させる。また、キーボード12に設けたL/R切替スイッチ13により、左手キーモードか右手キーモードかを切り替えることができる。
【0021】
このことにより、右手で操作するキーはそのまま入力し、左手で操作するキーを入力する際には図3に示すL/R切替スイッチ13を用いて、左右反転された当該キーを押す。よって、L/R切替スイッチが用いられていないときは図4に示すように通常のQwerty配列により配置された文字が入力され、L/R切替スイッチが用いられたときは図5に示すようにQwerty配列により配置された文字配列が左右反転された当該文字が入力される。このL/R切替スイッチ13は必ずしも本体に付属させる必要は無く、無線により切り替えても良い。
【0022】
ここでは右手のキーで左手のキーを兼用することについて述べたが、逆に、キーボードの配列のうち左手で操作するキーはそのまま残し、右手で操作するキーを左右反転して左手で操作するキーに兼用させても良い。また、L/R切替スイッチ13が押されていない時のキー配列は右手キーモードである必要はなく、即ち、通常は左手キーモードであって、L/R切替スイッチ13を押すことにより、右手キーモードに切り替わっても良い。このL/R切替スイッチ13が押されていない時の入力モードの選択はソフトウェア上またはハード切替スイッチにより選択することができる。
【0023】
具体的には従来のキーボードにおいて右手で入力していたキーの操作は変わらないが、従来のキーボードにおいて左手で入力していたキーの操作は以下のように行う。従来の左手人差し指で入力していた5,4,T,R,G,F,B,VはL/R切替スイッチ13を押しながら、右手の人差し指でそれぞれ6,7,Y,U,H,J,N,Mキーにより入力する。同様に、従来の左手中指で入力していた3,E,D,CはL/R切替スイッチ13を押しながら右手の中指でそれぞれ8,I,K,<キーにより入力し、従来の左手薬指で入力していた2,W,S,XはL/R切替スイッチ13を押しながら右手の中指でそれぞれ9,O,L,>キーにより入力し、さらに、従来の左手小指で入力していた1,Q,A,ZはL/R切替スイッチ13を押しながら右手の小指でそれぞれ0,P,+,?キーにより入力する。
【0024】
さらに具体的には、Patentとキーを入力する場合は、p(S),+(L/R),y(L/R),i(L/R),n,y(L/R)と入力すればよい。ここで、(S)はShiftキー、(L/R)はL/R切替スイッチを押すことを示している。
【0025】
上記の例は英語のアルファベットに関するキー配列について述べたが、本発明は英語のアルファベットに限定するものではなく、ドイツ語、フランス語、ロシア語のキー配列についても適用することは言うまでもなく、さらに、日本語キー配列や韓国語キー配列、中国語キー配列など各国の言語にも適用する。
【0026】
第2の発明を実施するための最良の形態として、図7に示すように、ポインティングデバイス23をキーボードまたはコンピュータ等の情報機器の裏面に配し、キーボード操作を行わない側の手でキーボードまたはコンピュータ等の情報機器を支えると共に自由な指でポインティングデバイスの操作を行う。このことにより、図6に示すように、情報機器の更なる小型化が実現できる。
【0027】
また、左手キーモードと右手キーモードの切替の手段として、請求項1に記載のL/R切替スイッチ13を設けるほかに、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器の裏面にL/R切替スイッチ22及び/またはL/R切替スイッチ26を設ける。このことにより、片方の手はキー12の入力に専念することができ、もう一方の手で左手キーモードと右手キーモードの切替、カーソル(ポインタ)位置の操作、右クリック及び左クリックの操作を行うことができる。これらのことにより、キー入力を行った直後または行うと同時にカーソルのポイント位置を変更することができ、操作が容易且つ早急に行うことができる。
【0028】
具体的には左手の親指、中指及び小指でキーボードまたはコンピュータ等の情報機器を支え、人差し指でポインティングデバイス23を操作し、薬指でL/R切替スイッチ13、22または26を操作してキーボードの右手機能と左手機能を切り替える。右手ではキーボード12を操作する。
【0029】
ここで、右手でキーボードを操作してキーを入力し、左手でポインティングデバイスやL/R切替スイッチを操作することについて述べたが、第1の発明を実施するための最良の形態においても記載したように、左手と右手は逆であっても構わない。また、L/R切替スイッチ13は薬指でなくとも操作のしやすい別の指に割り当てても良い。さらに、ポインティングデバイス23を操作するのも人差し指でなくとも操作のしやすい別の指に割り当てても良い。
【0030】
第3の発明を実行するための最良の形態として、コンピュータ等の情報機器におけるポインティングデバイス23を有する情報機器裏面のパネルを本体またはキーボード21から展開できる構造としておく。通常は折りたたんでおき、必要に応じて図8に示すように展開して使用する。具体的には机上に置いて操作するような場合、ポインティングデバイス23等が情報機器の裏面にあると、ポインティング操作等を行うことが非常に困難になる。しかし、本発明ではポインティングデバイス23等を有するパネルが展開できる構造となっているため、机上に置いて操作する場合でも、当該パネルを展開してから机上に置くことで、ポインティングデバイス23を操作することが容易にできる。
【0031】
上記具体例は、ポインティングデバイス23等を有するパネルを左側に展開する構造について示したが、本発明においてはこれを限定するものではなく、何れの方向に展開しても良い。具体的には、ここでは右手でキーボード入力を行うことを例に示したため、左側に展開する構造について示したが、左手でキーボード入力を行う際には右側にポインティングデバイス23等を有するパネルを展開できる構造とすればよい。また、何れの手でキーボード入力操作を行う場合においても、ポインティングデバイス23等を有するパネルを下側に展開しても、クリックの左右が逆になるだけで、キーボードのキーの配置が逆になることとは異なり、あまり大きな問題ではない。
【0032】
さらに、上記具体例はポインティングデバイス23を有するパネルを折りたたむ構造について示したが、本発明に於いてはポインティングデバイス23を有するパネルを収納及び展開する構造について限定するものではなく、情報機器本体とポインティングデバイス23を有するパネルにコネクタを設けておき、完全に取り外した後に、コネクタ部を通じて信号及び電源の供給を行っても良い。また、ポインティングデバイスとしてタッチパッドを例に挙げたが、本発明ではタッチパッドに限定するものではなく、ジョイスティックやトラックボールであっても良い。
【0033】
第4の発明を実行するための最良の形態として、図9に示すようにキーボードまたは本体21とモニタ3との接続部に回転機構28を設ける。回転機構28を軸にモニタ3に対してキーボード12を含む本体21を図10に示すように180°回転させる。ここで、回転させる方向としてキー配列に対して縦方向の軸29を回転軸として回転させる。即ち、タッチタイプ(ブラインドタッチ)の状態に手を置いた際に、手首を返す方向にキーボード12を回転させる。キー配列に対して横方向の軸を回転軸として回転させると、手の指を自分に向けて操作しないとならないので、非常に作業性が悪くなる。
【0034】
キー配列に対して縦方向の軸29を回転軸としてキーボードを回転することにより、操作性を損なうことなく、キーボードによる入力を片手のみで行うことができる。即ち、キーのみを入力するような単純な操作の場合、片方の手で持ち且つその手の指でキー入力することができる。
【0035】
第5の発明を実行するための最良の形態として、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器を片手で支えるのに十分な保持機能を設ける。具体的には図11に示すように、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器21の裏面に本体保持具30を設け、保持側の手を固定できるようにする。また、当該の本体保持具30は情報機器本体の一部または全てを覆うように取り付けられているため、情報機器を片手でしっかり保持できると共に、ポインティングデバイスの操作やL/R切替スイッチを確実に操作することができる。
【0036】
そのため、当該本体保持具30は不特定多数の人に適合する様、伸縮自在か長さを調整可能となっている。ここで、本体保持具30として、布製または革製あるいは柔軟な樹脂のような柔軟性を有する材料により形成され、手が丁度収まる形状となっている。
【0037】
第5の発明を実行するための別の形態として、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器を片手で支えるために、図12に示すように、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器21の裏面に本体保持具31a及び31bを設け、保持側の手を固定できるようにする。この本体保持具31は樹脂または革、合皮などによって作成されている。
【0038】
ここで、上記具体例では情報機器を保持する素材として、柔軟性を有する素材により形成されることについて示したが、本発明に於いては柔軟性を有する素材に限定するものではなく、樹脂によりポインティングデバイスの操作やL/R切替スイッチ31の操作に影響のない指を固定する構造であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】従来のコンピュータの例を示すブロック図
【図2】従来のキーボードの例を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施例を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施例において、キーが右手の機能の配置を示すブロック図
【図5】本発明の第1の実施例において、キーが左手の機能の配置を示すブロック図
【図6】本発明の第2の実施例を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施例を示すブロック図
【図9】本発明の第4の実施例を示すブロック図
【図10】本発明の第4の実施例を示すブロック図
【図11】本発明の第5の実施例を示すブロック図
【図12】本発明の第5の実施例を示すブロック図
【符号の説明】
【0040】
1 従来のモバイル型コンピュータ、2 従来のキーボード、3 モニタ、4 ポインティングデバイス、7 従来のキーボードの右手操作キー、8 従来のキーボードの左手操作キー、11 本発明によるモバイル型コンピュータの例、12 本発明によるキーボード、13 左手キーモード/右手キーモード切替スイッチ、14 本発明による切替意ボタンを押されていない時のキーボード配列、 15 右手操作状態のキー配列 16 切替意ボタンを押された時のキーボード配列、17 左手操作状態のキー配列、21 本発明によるモバイル型コンピュータの他の例、22 左手キーモード/右手キーモード切替スイッチ、23 裏面に配置したポインティングデバイス、26 裏面に配置した左手入力操作キーモード/右手入力操作キーモード切替スイッチ、27 展開した裏面パネル、28 キーボード回転機構、29 キーボードの回転軸、30 本体保持具、31 本体保持具
【技術分野】
【0001】
この発明はコンピュータやワープロ、翻訳機等の情報機器への入力端末であるキーボードにおけるキーの配置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユビキタス社会の構想がさけばれる中、手軽に持ち運ぶことのできるモバイル型コンピュータ(ノートパソコン)が普及し、パーソナルコンピュータにおける割合が増大している。また、半導体製造技術及びその周辺技術の向上により、コンピュータの性能が向上すると共に小型化も進んでいる。
【0003】
モバイル型コンピュータの小型化を例に示すと、あるところで限界があることに気が付いた。それは、モバイル型コンピュータが小型化されていくことはコンピュータを構成するそれぞれの部品も小型化されなくてはならない。コンピュータを構成する部品の内、最も面積を要する部品は何か。それはディスプレー及びキーボードである。ディスプレーを小型化した場合、全体を表示したければ文字を小さくすれば良く、文字を大きくしたければ文字数を減らせば良い。即ち、倍率を変更することによって、解決することができる。
【0004】
しかし、キーボードをただ単に小さくすることはキーピッチが狭まってしまうため作業性が悪くなるという欠点を伴う。即ち、人の指の間隔以下にキー配列を行うと、キーを押す際に隣のキーを押してしまったり、同時に2つのキーを押してしまうという作業性の面で問題があった。これらの対策として、右手用と左手用との2つの異なるキーを1つのキーで兼用することで小型化を図った発明(特開2003−122484公報)がある。即ち、右側半分の部分を180°回転(点対称)して左側半分の部分の操作にそれぞれ重ね合わせる。
【特許文献1】特開2003−122484公報(図3及び図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記発明は右手用と左手用のキーが兼用になっているが、実際に入力する際には右手用キーコードを入力する際は右手で、左手用キーコードを入力する際は左手で入力することになり、右手の指と左手の指が込み入り、指と指がぶつかってしまう。特に、タッチタイプ(ブラインドタッチ)で高速入力しようとするとその傾向は顕著である。
また、モバイル型コンピュータといっても、常に持ち歩くとは限らず、机上で操作する場合もある。公報には記載されていないが、仮に、モニタを180°回転させ、または、モニタに対して本体を180°回転させて机上で操作すると仮定すると、各手の指に対してのキー配置が180°反転してしまうため、手を交差しないとキーボードを操作することができず、タッチタイプ(ブラインドタッチ)を行うことが非常に困難である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コンピュータ、タイプライタやワードプロセッサ等のキー配列は、アルファベットについてはQwerty配列(ASCII配列)が広く普及している。また、ひらがなまたはカタカナについてはJIS配列が用いられている。このため、コンピュータ等のメーカーやメーカーの帰属する国が異なってもキー配列は同じであるため、オペレータは迷うことなく情報を入力することができる。
【0007】
そこで、本発明においては、下記に示すキーボードを提供することにより、前記課題を解決しようとするものである。
【0008】
請求項1に記載の発明は、キーボードの配列において、一方の手によって操作するキー配列を左右反転し、他方の手の同じ指で操作するように各キーを割り当てたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを裏面に設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1及び請求項2に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを有する面を展開可能にしたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3に記載の情報機器において、キーボード部をモニタ部に対して回転可能にしたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4に記載の情報機器において、片手で容易に保持するための保持部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、キーの大きさを小さくすることなく、キーボードを小型化することができる。また、本発明において右手と左手の違いはあるものの、使用する指は同じ指を用いることとなるので、両手でブラインドタッチを行っているオペレータにとって、あまり混乱することなく、対応することができる。さらに、小型化することにより、片手で持つことができるので、片手で機器を保持しながら、もう片方の手でキー入力操作を行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、キー入力は片手で行うことができるので、残りの手で機器を保持することになる。ここで、必ずしも全ての指で機器を保持する必要がないため、保持に使用しない指でポインティングデバイスの操作を行うことができる。このことにより、キー入力操作を行った直後または行うと同時にカーソルのポイント位置を変更することができる。このため、操作が容易且つ早急に行うことができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、机等の上に置いた場合においても、キーボード操作を行わないもう一方の手の指でポインティングデバイスを操作することができる。このため、机等の上に置いた場合においても、操作が容易且つ早急に行うことができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、キー配列を変えることなく、キーボードのキー側を下にした状態でキー入力することができる。このため、単にキーを入力するような単純な操作の場合、片方の手で持ち且つその手の指でキー入力することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、より安定して片手で機器を保持することができるので、片手でキーボードの操作が容易に行えると共に、もう片方の手で機器を保持しながら、ポインティングデバイスの操作を確実に行うことができるので、駅構内で電車を待っていたり、公園を歩いていたり、街角で待ち合わせをしているときなど、特別な場所でなくともパソコンの操作を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を説明する。比較のために、モバイル型コンピュータを例として従来のモバイル型情報機器について示す。従来のモバイル型コンピュータ1は主にキーボード2、モニタ3及びポインティングデバイス4(タッチパッド、ジョイスティックまたはトラックボール等と、左クリックボタン及び右クリックボタン)よりなる。キーボード2については図2に示すように左手操作キー7及び右手操作キー8よりなる。
【0019】
第1の発明を実施するための最良の形態として、モバイル型情報機器についてモバイル型コンピュータを例に説明する。本発明におけるモバイル型コンピュータ11は主に本発明の主体となるキーボード12、モニタ部3、ポインティングデバイス部4(タッチパッド、左クリックボタン及び右クリックボタン)及び左手キーモード/右手キーモード切替スイッチ(以下、L/R切替スイッチと略す)13からなる。ここで、ポインティングデバイスとしてタッチパッドを例に挙げたが、本発明ではタッチパッドに限定するものではなく、ジョイスティックやトラックボール等ポインティング機能を有するものであれば良い。
【0020】
アルファベットのキーボード配列を例に示す。図4に示すようにキーボードの配列のうち従来のコンピュータにおいて右手で操作していたキー(図2におけるキー7)はキー配列15としてそのまま残す。また、図5に示すようにキーボードの配列のうち従来のコンピュータにおいて左手で操作していたキー(図2におけるキー8)配列を左右反転したキー配列17とし、右手で操作するキーに兼用させる。また、キーボード12に設けたL/R切替スイッチ13により、左手キーモードか右手キーモードかを切り替えることができる。
【0021】
このことにより、右手で操作するキーはそのまま入力し、左手で操作するキーを入力する際には図3に示すL/R切替スイッチ13を用いて、左右反転された当該キーを押す。よって、L/R切替スイッチが用いられていないときは図4に示すように通常のQwerty配列により配置された文字が入力され、L/R切替スイッチが用いられたときは図5に示すようにQwerty配列により配置された文字配列が左右反転された当該文字が入力される。このL/R切替スイッチ13は必ずしも本体に付属させる必要は無く、無線により切り替えても良い。
【0022】
ここでは右手のキーで左手のキーを兼用することについて述べたが、逆に、キーボードの配列のうち左手で操作するキーはそのまま残し、右手で操作するキーを左右反転して左手で操作するキーに兼用させても良い。また、L/R切替スイッチ13が押されていない時のキー配列は右手キーモードである必要はなく、即ち、通常は左手キーモードであって、L/R切替スイッチ13を押すことにより、右手キーモードに切り替わっても良い。このL/R切替スイッチ13が押されていない時の入力モードの選択はソフトウェア上またはハード切替スイッチにより選択することができる。
【0023】
具体的には従来のキーボードにおいて右手で入力していたキーの操作は変わらないが、従来のキーボードにおいて左手で入力していたキーの操作は以下のように行う。従来の左手人差し指で入力していた5,4,T,R,G,F,B,VはL/R切替スイッチ13を押しながら、右手の人差し指でそれぞれ6,7,Y,U,H,J,N,Mキーにより入力する。同様に、従来の左手中指で入力していた3,E,D,CはL/R切替スイッチ13を押しながら右手の中指でそれぞれ8,I,K,<キーにより入力し、従来の左手薬指で入力していた2,W,S,XはL/R切替スイッチ13を押しながら右手の中指でそれぞれ9,O,L,>キーにより入力し、さらに、従来の左手小指で入力していた1,Q,A,ZはL/R切替スイッチ13を押しながら右手の小指でそれぞれ0,P,+,?キーにより入力する。
【0024】
さらに具体的には、Patentとキーを入力する場合は、p(S),+(L/R),y(L/R),i(L/R),n,y(L/R)と入力すればよい。ここで、(S)はShiftキー、(L/R)はL/R切替スイッチを押すことを示している。
【0025】
上記の例は英語のアルファベットに関するキー配列について述べたが、本発明は英語のアルファベットに限定するものではなく、ドイツ語、フランス語、ロシア語のキー配列についても適用することは言うまでもなく、さらに、日本語キー配列や韓国語キー配列、中国語キー配列など各国の言語にも適用する。
【0026】
第2の発明を実施するための最良の形態として、図7に示すように、ポインティングデバイス23をキーボードまたはコンピュータ等の情報機器の裏面に配し、キーボード操作を行わない側の手でキーボードまたはコンピュータ等の情報機器を支えると共に自由な指でポインティングデバイスの操作を行う。このことにより、図6に示すように、情報機器の更なる小型化が実現できる。
【0027】
また、左手キーモードと右手キーモードの切替の手段として、請求項1に記載のL/R切替スイッチ13を設けるほかに、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器の裏面にL/R切替スイッチ22及び/またはL/R切替スイッチ26を設ける。このことにより、片方の手はキー12の入力に専念することができ、もう一方の手で左手キーモードと右手キーモードの切替、カーソル(ポインタ)位置の操作、右クリック及び左クリックの操作を行うことができる。これらのことにより、キー入力を行った直後または行うと同時にカーソルのポイント位置を変更することができ、操作が容易且つ早急に行うことができる。
【0028】
具体的には左手の親指、中指及び小指でキーボードまたはコンピュータ等の情報機器を支え、人差し指でポインティングデバイス23を操作し、薬指でL/R切替スイッチ13、22または26を操作してキーボードの右手機能と左手機能を切り替える。右手ではキーボード12を操作する。
【0029】
ここで、右手でキーボードを操作してキーを入力し、左手でポインティングデバイスやL/R切替スイッチを操作することについて述べたが、第1の発明を実施するための最良の形態においても記載したように、左手と右手は逆であっても構わない。また、L/R切替スイッチ13は薬指でなくとも操作のしやすい別の指に割り当てても良い。さらに、ポインティングデバイス23を操作するのも人差し指でなくとも操作のしやすい別の指に割り当てても良い。
【0030】
第3の発明を実行するための最良の形態として、コンピュータ等の情報機器におけるポインティングデバイス23を有する情報機器裏面のパネルを本体またはキーボード21から展開できる構造としておく。通常は折りたたんでおき、必要に応じて図8に示すように展開して使用する。具体的には机上に置いて操作するような場合、ポインティングデバイス23等が情報機器の裏面にあると、ポインティング操作等を行うことが非常に困難になる。しかし、本発明ではポインティングデバイス23等を有するパネルが展開できる構造となっているため、机上に置いて操作する場合でも、当該パネルを展開してから机上に置くことで、ポインティングデバイス23を操作することが容易にできる。
【0031】
上記具体例は、ポインティングデバイス23等を有するパネルを左側に展開する構造について示したが、本発明においてはこれを限定するものではなく、何れの方向に展開しても良い。具体的には、ここでは右手でキーボード入力を行うことを例に示したため、左側に展開する構造について示したが、左手でキーボード入力を行う際には右側にポインティングデバイス23等を有するパネルを展開できる構造とすればよい。また、何れの手でキーボード入力操作を行う場合においても、ポインティングデバイス23等を有するパネルを下側に展開しても、クリックの左右が逆になるだけで、キーボードのキーの配置が逆になることとは異なり、あまり大きな問題ではない。
【0032】
さらに、上記具体例はポインティングデバイス23を有するパネルを折りたたむ構造について示したが、本発明に於いてはポインティングデバイス23を有するパネルを収納及び展開する構造について限定するものではなく、情報機器本体とポインティングデバイス23を有するパネルにコネクタを設けておき、完全に取り外した後に、コネクタ部を通じて信号及び電源の供給を行っても良い。また、ポインティングデバイスとしてタッチパッドを例に挙げたが、本発明ではタッチパッドに限定するものではなく、ジョイスティックやトラックボールであっても良い。
【0033】
第4の発明を実行するための最良の形態として、図9に示すようにキーボードまたは本体21とモニタ3との接続部に回転機構28を設ける。回転機構28を軸にモニタ3に対してキーボード12を含む本体21を図10に示すように180°回転させる。ここで、回転させる方向としてキー配列に対して縦方向の軸29を回転軸として回転させる。即ち、タッチタイプ(ブラインドタッチ)の状態に手を置いた際に、手首を返す方向にキーボード12を回転させる。キー配列に対して横方向の軸を回転軸として回転させると、手の指を自分に向けて操作しないとならないので、非常に作業性が悪くなる。
【0034】
キー配列に対して縦方向の軸29を回転軸としてキーボードを回転することにより、操作性を損なうことなく、キーボードによる入力を片手のみで行うことができる。即ち、キーのみを入力するような単純な操作の場合、片方の手で持ち且つその手の指でキー入力することができる。
【0035】
第5の発明を実行するための最良の形態として、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器を片手で支えるのに十分な保持機能を設ける。具体的には図11に示すように、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器21の裏面に本体保持具30を設け、保持側の手を固定できるようにする。また、当該の本体保持具30は情報機器本体の一部または全てを覆うように取り付けられているため、情報機器を片手でしっかり保持できると共に、ポインティングデバイスの操作やL/R切替スイッチを確実に操作することができる。
【0036】
そのため、当該本体保持具30は不特定多数の人に適合する様、伸縮自在か長さを調整可能となっている。ここで、本体保持具30として、布製または革製あるいは柔軟な樹脂のような柔軟性を有する材料により形成され、手が丁度収まる形状となっている。
【0037】
第5の発明を実行するための別の形態として、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器を片手で支えるために、図12に示すように、キーボードまたはコンピュータ等の情報機器21の裏面に本体保持具31a及び31bを設け、保持側の手を固定できるようにする。この本体保持具31は樹脂または革、合皮などによって作成されている。
【0038】
ここで、上記具体例では情報機器を保持する素材として、柔軟性を有する素材により形成されることについて示したが、本発明に於いては柔軟性を有する素材に限定するものではなく、樹脂によりポインティングデバイスの操作やL/R切替スイッチ31の操作に影響のない指を固定する構造であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】従来のコンピュータの例を示すブロック図
【図2】従来のキーボードの例を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施例を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施例において、キーが右手の機能の配置を示すブロック図
【図5】本発明の第1の実施例において、キーが左手の機能の配置を示すブロック図
【図6】本発明の第2の実施例を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施例を示すブロック図
【図9】本発明の第4の実施例を示すブロック図
【図10】本発明の第4の実施例を示すブロック図
【図11】本発明の第5の実施例を示すブロック図
【図12】本発明の第5の実施例を示すブロック図
【符号の説明】
【0040】
1 従来のモバイル型コンピュータ、2 従来のキーボード、3 モニタ、4 ポインティングデバイス、7 従来のキーボードの右手操作キー、8 従来のキーボードの左手操作キー、11 本発明によるモバイル型コンピュータの例、12 本発明によるキーボード、13 左手キーモード/右手キーモード切替スイッチ、14 本発明による切替意ボタンを押されていない時のキーボード配列、 15 右手操作状態のキー配列 16 切替意ボタンを押された時のキーボード配列、17 左手操作状態のキー配列、21 本発明によるモバイル型コンピュータの他の例、22 左手キーモード/右手キーモード切替スイッチ、23 裏面に配置したポインティングデバイス、26 裏面に配置した左手入力操作キーモード/右手入力操作キーモード切替スイッチ、27 展開した裏面パネル、28 キーボード回転機構、29 キーボードの回転軸、30 本体保持具、31 本体保持具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボードの配列において、一方の手によって操作するキー配列を左右反転し、他方の手の同じ指で操作するように各キーを割り当てたことを特徴とするキー配列、上記キー配列を有するキーボード及び情報機器。
【請求項2】
請求項1に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを裏面に設けたことを特徴とする情報機器。
【請求項3】
請求項2に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを有する面を展開可能にしたことを特徴とする情報機器。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載の情報機器において、キーボード部をモニタ部に対して回転可能にしたことを特徴とする情報機器。
【請求項5】
請求項1から請求項4に記載の情報機器において、片手で容易に保持するための保持部を設けたことを特徴とする情報機器。
【請求項1】
キーボードの配列において、一方の手によって操作するキー配列を左右反転し、他方の手の同じ指で操作するように各キーを割り当てたことを特徴とするキー配列、上記キー配列を有するキーボード及び情報機器。
【請求項2】
請求項1に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを裏面に設けたことを特徴とする情報機器。
【請求項3】
請求項2に記載の情報機器において、ポインティングデバイスを有する面を展開可能にしたことを特徴とする情報機器。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載の情報機器において、キーボード部をモニタ部に対して回転可能にしたことを特徴とする情報機器。
【請求項5】
請求項1から請求項4に記載の情報機器において、片手で容易に保持するための保持部を設けたことを特徴とする情報機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−72900(P2006−72900A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−258361(P2004−258361)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(303052186)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(303052186)
【Fターム(参考)】
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